JP2008152979A - 燃料電池セル及び燃料電池積層体 - Google Patents

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Abstract

【課題】入口側又は出口側反応ガスマニホールドに水分が滞留することを抑制することができる燃料電池セル、及び燃料電池積層体を提供する。
【解決手段】反応ガス流路と、前記反応ガス流路の入口部に連通する入口側反応ガスマニホールド56a、56bと、前記反応ガス流路の出口部に連通する出口側反応ガスマニホールド58a,58bとを備える燃料電池用セパレータを含む燃料電池セルであって、前記入口側反応ガスマニホールド及び前記出口側反応ガスマニホールドの下面のうち少なくともいずれか1つの下面68a,68b、70a,70bが、前記反応ガス流路側に傾斜している。
【選択図】図6

Description

本発明は、燃料電池セル及び燃料電池積層体に関するものであり、特に、燃料電池セル及び燃料電池積層体に使用される燃料電池用セパレータの技術に関する。
一般的に燃料電池セルは、電解質膜と、一対の電極(アノード極及びカソード極)と、電極を挟持する一対の燃料電池用セパレータとを有する。燃料電池セルの発電時には、アノード極に供給するアノードガスを水素ガス、カソード極に供給するカソードガスを酸素ガスとした場合、アノード極側では、水素イオンと電子とにする反応が行われ、水素イオンは電解質膜中を通りカソード極側に、電子は外部回路を通じてカソード極に到達する。一方、カソード極側では、水素イオン、電子及び酸素ガスが反応して水分を生成する反応が行われ、エネルギを放出する。
図1は、一般的な燃料電池セルの構成の一例を示す模式断面図である。図1に示すように、燃料電池セル1は、電解質膜を挟持するようにアノード極及びカソード極を設けた膜−電極アッセンブリ10と、膜−電極アッセンブリ10の両外側を挟持する拡散層11、樹脂フレーム13を介して挟持する燃料電池用セパレータとしてのアノード極側セパレータ12及びカソード極側セパレータ14と、燃料電池セル同士をシールするガスケット16とを備える。アノード極側セパレータ12及びカソード極側セパレータ14の膜−電極アッセンブリ10側の空洞部はそれぞれ、反応ガス流路としてのアノードガス流路18a及びカソードガス流路18bとなっている。また、アノード極側セパレータ12及びカソード極側セパレータ14の膜−電極アッセンブリ10と反対側の空洞部は、冷却水等の冷媒を供給するための冷媒流路となっている。
図2(イ)は、図1に示す燃料電池セル1に使用されるアノード極側セパレータ12の上面模式図であり、図2(ロ)は、図1に示す燃料電池セル1に使用されるカソード極側セパレータ14の上面模式図である。図2(イ),(ロ)に示すように、アノード極側セパレータ12及びカソード極側セパレータ14はそれぞれ、反応ガス流路としてのアノードガス流路18a又はカソードガス流路18bと、入口側反応ガスマニホールドとしての入口側アノードガスマニホールド20a及び入口側カソードガスマニホールド20bと、出口側反応ガスマニホールドとしての出口側アノードガスマニホールド22a及び出口側カソードガスマニホールド22bとを備える。さらに、アノード極側セパレータ12は、アノードガス流路18aの入口部24aと入口側アノードガスマニホールド20aとを連通する入口側連通路26aと、アノードガス流路18aの出口部28aと出口側アノードガスマニホールド22aとを連通する出口側連通路30aとを備える。同様に、カソード極側セパレータ14は、カソードガス流路18bの入口部24bと入口側カソードガスマニホールド20bとを連通する入口側連通路26bと、カソードガス流路18bの出口部28bと出口側カソードガスマニホールド22bとを連通する出口側連通路30bとを備える。
上記でも説明したように、燃料電池セルの発電時には、水分が生成する。生成した水分は、アノード極側セパレータ12又はカソード極側燃料電池セパレータ14から燃料電池セル系外へ排水される。以下、具体的に、カソード極側セパレータ14から排水される水分の流れを例として説明する。
発電時に生成した水分は、図2(ロ)に示すカソードガス流路18bを通り、入口側連通路26b又は出口側連通路30bを経由して、入口側カソードガスマニホールド20b又は出口側カソードガスマニホールド22bから燃料電池セルの系外へ排水される。燃料電池セルの発電停止後は、燃料電池セルの発電時に生成した水分が、全て燃料電池セルの系外へ排水されずに、入口側カソードガスマニホールド20b又は出口側カソードガスマニホールド22bに滞留する場合がある。同様に、入口側アノードガスマニホールド20a又は出口側アノードガスマニホールド22aにもカソード側から膜−電極アッセンブリ10をアノード側に移動した水分が滞留する場合がある。
さらに、図1に示すように、ガスケット16によって、燃料電池セル同士をシールする場合には、空間部32が形成される。図2(ロ)に示す入口側カソードガスマニホールド20b又は出口側カソードガスマニホールド22bに滞留した水分は、入口側カソードガスマニホールド20b又は出口側カソードガスマニホールド22bから流れ出し、空間部32に溜まる場合がある(入口側アノードガスマニホールド20a又は出口側アノードガスマニホールド22aの場合も同様)。
このように、入口側反応ガスマニホールド(入口側アノードガスマニホールド20a及び入口側カソードガスマニホールド20b)、出口側反応ガスマニホールド(出口側アノードガスマニホールド22a又は出口側カソードガスマニホールド22b)、又は空間部32に水分が滞留すると、その水分によって、入口側反応ガスマニホールド又は出口側反応ガスマニホールド付近にある部材(ガスケット16等)が腐食する場合がある。
さらに、氷点下環境下では、入口側反応ガスマニホールド、出口側反応ガスマニホールド、又は空間部32に滞留した水分が凍結し、凍結した水分の体積が膨張することによって、燃料電池セル間をシールするガスケット16のシール性を低下させる場合がある。
例えば、特許文献1,2には、入口側反応ガスマニホールド又は出口側反応ガスマニホールドに滞留した水分を排水させるために、入口側反応ガスマニホールド又は出口側反応ガスマニホールド内に排水用溝部又は吸水部材を設けた燃料電池セルが提案されている。
また、例えば、特許文献3,4には、入口側反応ガスマニホールド又は出口側反応ガスマニホールドに滞留した水分が、反応ガス流路内に逆流しないようにするために、連通路の下面の位置より、入口側反応ガスマニホールド及び出口側反応ガスマニホールドの下面の位置を低くした燃料電池セルが提案されている。
また、例えば、特許文献5には、連通路に水分が滞留しないようにするために、反応ガス流路の出口側の連通路を出口側反応ガスマニホールドに傾斜させた燃料電池セルが提案されている。
特開2006−100004号公報 特開2006−147503号公報 特開2006−66225号公報 特開2005−259424号公報 特開2006−147467号公報
しかし、特許文献1,2の燃料電池セルでは、燃料電池用セパレータ内に排水用溝部又は吸水部材の別部材を設けているため、その別部材の膨張収縮によって、燃料電池用セパレータ同士をシールする接着剤等のシール性を低下させてしまう。また、燃料電池セルの部品点数が増加し、燃料電池セルの重量が増加してしまう。
また、特許文献3〜5の燃料電池セルでは、そもそも入口側反応ガスマニホールド及び出口側反応ガスマニホールドに滞留する水分を排水することはできないため、入口側反応ガスマニホールド及び出口側反応ガスマニホールド付近にある部材が腐食したり、燃料電池用セパレータ同士をシールする接着剤等のシール性が低下してしまう。
本発明は、入口側又は出口側反応ガスマニホールドに水分が滞留することを抑制することができる燃料電池セル、及び燃料電池積層体である。
本発明は、反応ガス流路と、前記反応ガス流路の入口部に連通する入口側反応ガスマニホールドと、前記反応ガス流路の出口部に連通する出口側反応ガスマニホールドとを備える燃料電池用セパレータを含む燃料電池セルであって、前記入口側反応ガスマニホールド及び前記出口側反応ガスマニホールドの下面のうち少なくともいずれか1つの下面が、前記反応ガス流路側に傾斜している。
また、本発明は、反応ガス流路と、入口側反応ガスマニホールドと、出口側反応ガスマニホールドと、前記反応ガス流路の入口部と前記入口側反応ガスマニホールドとを連通する入口側連通路と、前記反応ガス流路の出口部と前記出口側反応ガスマニホールドとを連通する出口側連通路とを備える燃料電池用セパレータを含む燃料電池セルであって、前記入口側反応ガスマニホールドの下面が、前記反応ガス流路側に傾斜し、前記反応ガス流路の入口部の下面、及び前記入口側連通路の下面の位置が、前記反応ガス流路側に傾斜している入口側反応ガスマニホールドの下面の下端位置と同じか、又は前記反応ガス流路側に傾斜している入口側反応ガスマニホールドの下面の下端位置より低い。
また、本発明は、反応ガス流路と、入口側反応ガスマニホールドと、出口側反応ガスマニホールドと、前記反応ガス流路の入口部と前記入口側反応ガスマニホールドとを連通する入口側連通路と、前記反応ガス流路の出口部と前記出口側反応ガスマニホールドとを連通する出口側連通路とを備える燃料電池用セパレータを含む燃料電池セルであって、前記出口側反応ガスマニホールドの下面が、前記反応ガス流路側に傾斜し、前記反応ガス流路の出口部の下面、及び前記出口側連通路の下面の位置が、前記反応ガス流路側に傾斜している出口側反応ガスマニホールドの下面の下端位置と同じか、又は前記反応ガス流路側に傾斜している出口側マニホールドの下面の下端位置より低い。
また、本発明は、反応ガス流路と、入口側反応ガスマニホールドと、出口側反応ガスマニホールドと、前記反応ガス流路の入口部と前記入口側反応ガスマニホールドとを連通する入口側連通路と、前記反応ガス流路の出口部と前記出口側反応ガスマニホールドとを連通する出口側連通路とを備える燃料電池用セパレータを含む燃料電池セルであって、前記入口側反応ガスマニホールド及び前記出口側反応ガスマニホールドの下面が、前記反応ガス流路側に傾斜し、前記反応ガス流路の入口部の下面、及び前記入口側連通路の下面の位置が、前記反応ガス流路側に傾斜している入口側反応ガスマニホールドの下面の下端位置と同じか、又は前記反応ガス流路側に傾斜している入口側反応ガスマニホールドの下面の下端位置より低く、前記反応ガス流路の出口部の下面、及び前記出口側連通路の下面の位置が、前記反応ガス流路側に傾斜している出口側反応ガスマニホールドの下面の下端位置と同じか、又は前記反応ガス流路側に傾斜している出口側マニホールドの下面の下端位置より低い。
また、前記記載の燃料電池セルにおいて、前記燃料電池用セパレータは、ガスケットを備えることが好ましい。
また、本発明は、反応ガス流路と、前記反応ガス流路の入口部に連通する入口側反応ガスマニホールドと、前記反応ガス流路の出口部に連通する出口側反応ガスマニホールドとを備える燃料電池用セパレータを含む燃料電池セルを複数層積層した燃料電池積層体であって、前記入口側反応ガスマニホールド及び前記出口側反応ガスマニホールドの下面のうち少なくともいずれか1つの下面が、前記反応ガス流路側に傾斜している。
本発明によれば、入口側反応ガスマニホールド及び出口側反応ガスマニホールドの下面のうち少なくともいずれか1つの下面が、反応ガス流路側に傾斜しているによって、入口側反応ガスマニホールド又は出口側反応ガスマニホールドに水分が滞留することを抑制することができる燃料電池セル、及び燃料電池積層体を提供することができる。
本発明の実施の形態について以下説明する。
図3は、本発明の実施形態に係る燃料電池積層体の構成の一例を示す模式斜視図である。燃料電池積層体2は、燃料電池セル3を複数層積層し、積層方向(矢印X)の両端部にプレート4a,4bを設けたものである。本実施形態では、燃料電池セル3を5層積層体したものを例として以下説明するが、積層数は、特に制限されるものではない。
プレート4aは、アノードガス供給口5aと、アノードガス排出口6aと、カソードガス供給口5bと、カソードガスマニホールド6b排出口と、冷却水供給口7aと、冷却水排出口7bとを備えている。一方、プレート4bは、上記これらのマニホールドを備えていないものである。
図4は、図3に示す燃料電池積層体2の模式断面図である。燃料電池セル3を積層することによって、後述する燃料電池用セパレータの入口側アノードガスマニホールド(例えば図6に示す)が、燃料電池積層体7の積層方向(矢印X)に連通する連通入口側アノードガス貫通マニホールド8aを形成し、また、出口側アノードガスマニホールド(図6に示す)が燃料電池積層体7の積層方向に連通する出口側アノードガス貫通マニホールド8bを形成する。同様に、後述する燃料電池用セパレータの入口側及び出口側カソードガスマニホールドも燃料電池積層体7の積層方向に連通する入口側及び出口側カソードガス貫通マニホールド(不図示)を形成する。
図5は、本発明の実施形態に係る燃料電池セルの構成の一例を示す模式断面図である。図5に示すように、燃料電池セル3は、電解質膜34と、アノード極40(アノード極触媒層36)と、アノード極拡散層38と、カソード極46(カソード極触媒層42)と、カソード極拡散層44と、燃料電池用セパレータとしてのアノード極側セパレータ48及びカソード極側セパレータ50と、シール材51と、ガスケット51aとを備える。
図5に示すように、本実施形態に係る燃料電池セル3は、電解質膜34の一方の表面にアノード極40が、もう一方の表面にカソード極46が、電解質膜34を挟んでそれぞれ対向するように形成された膜−電極アッセンブリ52と、膜−電極アッセンブリ52の両外側を挟持するアノード極拡散層38、カソード極拡散層44、アノード極側セパレータ48、及びカソード極側セパレータ50とを備える。アノード極側セパレータ48及びカソード極側セパレータ50の膜−電極アッセンブリ52側の空洞部はそれぞれ、反応ガス流路としてのアノードガス流路54a及びカソードガス流路54bとなっている。
図6(イ)は、図5に示す燃料電池セル3に使用されるアノード極側セパレータ48の構成の一例を示す上面模式図であり、図6(ロ)は、図5に示す燃料電池セル3に使用されるカソード極側セパレータ50の構成の一例を示す上面模式図である。図6(イ),(ロ)に示すように、アノード極側セパレータ48及びカソード極側セパレータ50はそれぞれ、反応ガス流路としてのアノードガス流路54a又はカソードガス流路54bと、入口側反応ガスマニホールドとしての入口側アノードガスマニホールド56a及び入口側カソードマニホールド56bと、出口側反応ガスマニホールドとしての出口側アノードガスマニホールド58a及び出口側カソードマニホールド58bと、入口側冷却水マニホールド59aと、出口側冷却水マニホールド59bとを備える。また、図6(イ)に示すように、アノード極側セパレータ48の入口側アノードガスマニホールド56aは、アノードガス流路54aの入口部60aに連通し、出口側アノードガスマニホールド58aは、アノードガス流路54aの出口部64aに連通している。同様に、図6(ロ)に示すように、カソード極側セパレータ50の入口側カソードガスマニホールド56bは、カソードガス流路54bの入口部60bに連通し、カソードガス流路54bの出口部64bは、出口側カソードガスマニホールド58bに連通している。
燃料電池積層体2(及び燃料電池セル3)の動作について説明する。
燃料電池積層体2の発電時には、図3及び4に示す燃料電池積層体2の外部からアノードガスが供給され、プレート4aのアノードガス供給口5a、入口側アノードガス貫通マニホールド8aを通り、各燃料電池セル3に供給される。
燃料電池セル3に供給されたアノードガスは、図6(イ)に示す入口側アノードガスマニホールド56aを通り、アノードガス流路54aの入口部60aからアノードガス流路54aへ供給される。供給されたアノードガスは、アノードガス流路54aから図5に示すアノード極拡散層38、アノード極触媒層36へ供給され、燃料電池セル3の発電に利用される。発電に利用されなかったアノードガス(アノード排ガス)は、アノードガス流路54aの出口部64aから、出口側アノードガスマニホールド58aを通り、燃料電池セル3外へ排出される。
排出されたアノードガスは、図4に示す出口側アノードガス貫通マニホールド8b、プレート4aのアノードガス排出口6aを通り、燃料電池積層体7の系外に排出される。
一方、カソードガスも同様に、図3及び4に示す燃料電池積層体2の外部から供給されたカソードガスは、プレート4aのカソードガス供給口5b、入口側カソードガス貫通マニホールド(不図示)を通り、各燃料電池セル3に供給される。
燃料電池セル3に供給に供給されたカソードガスは、図6(ロ)に示す入口側カソードガスマニホールド56bを通り、カソードガス流路54bの入口部60bからカソードガス流路54bへ供給される。供給されたカソードガスは、カソードガス流路54bから図5に示すカソード極拡散層44、カソード極触媒層42へ供給され、燃料電池セル3の発電に利用される。発電に利用されなかったカソードガス(カソード排ガス)は、カソードガス流路54bの出口部64bから、出口側カソードガスマニホールド58bを通り、燃料電池セル3外へ排出される。
排出されたカソードガスは、出口側カソードガス貫通マニホールド(不図示)、プレート4aのカソードガス排出口6bを通り、燃料電池積層体2の系外に排出される。
次に、燃料電池セル3の発電時に生じる水分の流れについてカソード極側を例として説明する。
図5に示すカソード極46で生成した水分は、図5,6(ロ)に示すカソードガス流路54bに排水される。カソードガス流路54bに排水された水分は、カソードガス流路54bの入口部60b及び出口部64bから、入口側カソードガスマニホールド56b及び出口側カソードガスマニホールド58bを通り、図5に示す燃料電池セル3外に排水される。アノード極側も同様に排水される。
上記でも説明したように、反応ガス(アノードガス、カソードガス)は、燃料電池用セパレータの反応ガス流路の入口部から出口部へと流れるため、発電時に生成した水分は、反応ガスとともに、出口側反応ガスマニホールド(出口側アノードガスマニホールド58a、出口側カソードガスマニホールド58b)から燃料電池セル3外に排水されやすい。
本実施形態に係る燃料電池セルに用いられるアノード極側セパレータ及びカソード極側セパレータは、入口側アノードガスマニホールド56aの下面68a、入口側カソードガスマニホールド56bの下面68b、出口側アノードガスマニホールド58aの下面70a、出口側カソードガスマニホールド58bの下面70bのうち少なくともいずれか1つの下面が、アノードガス流路54a側及びカソードガス流路54b側に傾斜している。ここで、下面とは、入口側及び出口側反応ガスマニホールドの円周面のうち、重力方向に対向する下部の面を指す。
上記のように、入口側及び出口側反応ガスマニホールドの下面が、反応ガス流路側に傾斜することによって、入口側反応ガスマニホールド(入口側アノードガスマニホールド56a、入口側カソードガスマニホールド56b)又は出口側反応ガスマニホールド(出口側アノードガスマニホールド58a、出口側カソードガスマニホールド58b)内の水分を、反応ガス流路(アノードガス流路54a、カソードガス流路54b)に流すことができる。したがって、入口側反応ガスマニホールド又は出口側反応ガスマニホールドに水分が滞留することを抑制することができる。
上記でも説明したように、反応ガスは、反応ガス流路の入口部から出口部へ流れる。そして、燃料電池セルの発電時に生成する水分は、入口部から出口部へ流れる反応ガスとともに、出口側反応ガスマニホールドから排水され易い。そのため、出口側反応ガスマニホールドに水分が滞留しやすい場合がある。したがって、本実施形態に係る燃料電池セルに用いられるアノード極側セパレータ及びカソード極側セパレータは、少なくとも出口側アノードガスマニホールド58aの下面70a及び出口側カソードガスマニホールド58bの下面70bが、アノードガス流路54a側及びカソードガス流路54b側に傾斜していることが好ましい。
さらに、上記でも説明したように、入口側及び出口側反応ガスマニホールドに滞留する水分は、燃料電池セルの発電時に生成する水分に限られない。例えば、低温環境下では、入口側及び出口側反応ガスマニホールド内で結露が生じ、入口側及び出口側反応ガスマニホールドに結露水が滞留する場合がある。したがって、図6(イ),(ロ)に示すように、アノード極側セパレータ48及びカソード極側セパレータ50は、入口側アノードガスマニホールド56aの下面68a、入口側カソードガスマニホールド56bの下面68b、出口側アノードガスマニホールド58aの下面70a、出口側カソードガスマニホールド58bの下面70bが、アノードガス流路54a側及びカソードガス流路54b側に傾斜していることがより好ましい。
下面(68a,68b,70a,70b)の傾斜は、入口側及び出口側反応ガスマニホールド内の水分が反応ガス流路側に流れ出すように設定されていれば特に制限されるものではない。
上記のように入口側及び出口側反応ガスマニホールド内の水分を反応ガス流路側に流し、入口側及び出口側反応ガスマニホールド内の水分の滞留を抑制することによって、入口側及び出口側反応ガスマニホールド付近にある部材(例えば、図5に示すシール材51、ガスケット51a等)の腐食を抑制することができる。
一方、反応ガス流路内に流された水分によって、反応ガス流路内付近にある部材を腐食することは、ほとんどない。これは、反応ガス流路が、冷却水流路(不図示)及び電極に近いため、反応ガス流路内は、比較的高温(例えば、60℃〜85℃)であり、反応ガス流路内の水分は、ほとんど揮発してしまう。
次に、本実施形態に係る燃料電池セルに用いられる燃料電池用セパレータの他の構成の一例について説明する。
図7(イ)は、図5に示す燃料電池セル3に使用されるアノード極側セパレータ48の他の構成の一例を示す上面模式図であり、図7(ロ)は、図5に示す燃料電池セル3に使用されるカソード極側セパレータ50の他の構成の一例を示す上面模式図である。図7(イ)に示すように、アノード極側セパレータ48は、アノードガス流路54aの入口部60aと入口側アノードガスマニホールド56aとを連通する入口側連通路62aと、アノードガス流路54aの出口部64aとを連通する出口側連通路66aとを備える。同様に、図7(ロ)に示すように、カソード極側セパレータ50は、カソードガス流路54bの入口部60bと入口側カソードガスマニホールド56bとを連通する入口側連通路62bと、カソードガス流路54bの出口部64bと出口側カソードガスマニホールド58bとを連通する出口側連通路66bとを備える。
また、入口側及び出口側アノードガスマニホールド56a,58a、入口側及び出口側カソードガスマニホールド56b,58b、入口側及び出口側冷却水マニホールド59a,59bの配置は、特に制限されるものではないが、図7(イ)及び(ロ)に示すように、入口側冷却水マニホールド59aは、冷媒中に混入した気泡による不具合を抑制することができる点で、最下部に配置することが好ましい。
上記でも説明したように、燃料電池セルの発電時に生成する水分は、反応ガスとともに、出口側反応ガスマニホールドから排水され易いため、出口側反応ガスマニホールドに滞留し易い。また、低温環境では、出口側反応ガスマニホールドに限らず、入口側反応ガスマニホールドにも結露水が滞留し易い。
例えば、入口側反応ガスマニホールド及び出口側反応ガスマニホールド内に水分が滞留し易い場合等には、図7(イ),(ロ)に示すように、アノード極側セパレータ48及びカソード極側セパレータ50は、入口側アノードガスマニホールド56aの下面68a、入口側カソードガスマニホールド56bの下面68b、出口側アノードガスマニホールド58aの下面70a、出口側カソードガスマニホールド58bの下面70bが、アノードガス流路54a側及びカソードガス流路54b側に傾斜していることが好ましい。また、図7(イ)に示すように、アノード極側セパレータ48では、反応ガス流路54aの入口部60aの下面72a、入口側連通路62aの下面74aの位置が、入口側アノードガスマニホールド56aの下面68aの下端位置76aより低く(又は同じでもよい)、反応ガス流路54aの出口部64aの下面78a、出口側連通路66aの下面79aの位置が、出口側アノードガスマニホールド58aの下面70aの下端位置80aより低い(又は同じでもよい)ことが好ましい。また、図7(ロ)に示すように、カソード極側セパレータ50では、反応ガス流路54bの入口部60bの下面72b、入口側連通路62bの下面74bの位置が、又は入口側カソードガスマニホールド56bの下面68bの下端位置76bより低く(又は同じでもよい)、反応ガス流路54bの出口部64bの下面78b、出口側連通路66bの下面79bの位置が、出口側カソードガスマニホールド58bの下面70bの下端位置80bより低く(又は同じでもよい)ことが好ましい。
ここで、入口側反応ガスマニホールドの下面の下端位置(76a,76b)とは、上記説明した入口側反応ガスマニホールドの下面のうちの最も低い位置を指す。また、出口側反応ガスマニホールドの下面の下端位置(80a,80b)も同様に、上記説明した出口側反応ガスマニホールドの下面のうちの最も低い位置を指す。また、反応ガス流路の入口部(60a,60b)の下面(72a,72b)とは、入口部のうち、重力方向に対向する下部の面を指す。反応ガス流路の出口部(64a,64b)の下面(78a,78b)も同様に、出口部のうち、重力方向に対向する下部の面を指す。さらに、入口側連通路(62a,62b)の下面(74a,74b)とは、入口側連通路のうち、重力方向に対向する下部の面を指す。出口側連通路(66a,66b)の下面(79a,79b)も同様に、出口側連通路のうち、重力方向に対向する下部の面を指す。
図8(イ)は、図5に示す燃料電池セル3に使用されるアノード極側セパレータ48の他の構成の一例を示す上面模式図であり、図8(ロ)は、図5に示す燃料電池セル3に使用されるカソード極側セパレータ50の他の構成の一例を示す上面模式図である。例えば、入口側反応ガスマニホールド内に水分が滞留し易い場合等には、図8(イ),(ロ)に示すように、アノード極側セパレータ48及びカソード極側セパレータ50は、入口側アノードガスマニホールド56aの下面68a、入口側カソードガスマニホールド56bの下面68bが、アノードガス流路54a側及びカソードガス流路54b側に傾斜していることが好ましい。また、図8(イ)に示すように、アノード極側セパレータ48では、反応ガス流路54aの入口部60aの下面72a、入口側連通路62aの下面74aの位置が、入口側アノードガスマニホールド56aの下面68aの下端位置76aより低い(又は同じでもよい)ことが好ましい。また、図8(ロ)に示すように、カソード極側セパレータ50では、反応ガス流路54bの入口部60bの下面72b、入口側連通路62bの下面74bの位置が、入口側カソードガスマニホールド56bの下面68bの下端位置76bより低い(又は同じでもよい)ことが好ましい。
図9(イ)は、図5に示す燃料電池セル3に使用されるアノード極側セパレータ48の他の構成の一例を示す上面模式図であり、図9(ロ)は、図5に示す燃料電池セル3に使用されるカソード極側セパレータ50の他の構成の一例を示す上面模式図である。例えば、出口側反応ガスマニホールド内に水分が滞留し易い場合等には、図9(イ),(ロ)に示すように、アノード極側セパレータ48及びカソード極側セパレータ50は、出口側アノードガスマニホールド58aの下面70a、出口側カソードガスマニホールド56bの下面70bが、アノードガス流路54a側及びカソードガス流路54b側に傾斜していることが好ましい。また、図9(イ)に示すように、アノード極側セパレータ48では、反応ガス流路54aの出口部64aの下面78a、出口側連通路66aの下面79aの位置が、出口側アノードガスマニホールド58aの下面70aの下端位置80aより低い(又は同じでもよい)ことが好ましい。また、図9(ロ)に示すように、カソード極側セパレータ50では、反応ガス流路54bの出口部64bの下面78b、出口側連通路66bの下面79bの位置が、出口側カソードガスマニホールド58bの下面70bの下端位置80bより低い(又は同じでもよい)ことが好ましい。
このように、反応ガス流路の入口部、出口部、入口側及び出口側連通路の下面の位置を入口側反応ガスマニホールド及び出口側反応ガスマニホールドの下面の下端位置と同じか又は低くすることによって、入口側及び出口側反応ガスマニホールド内の水分を反応ガス流路側に流れさせ、入口側及び出口側反応ガスマニホールド内の水分の滞留を抑制することができる。また、入口側及び出口側反応ガスマニホールド内の水分の滞留を抑制することによって、入口側及び出口側反応ガスマニホールド付近にある部材(例えば、図5に示すシール材51、ガスケット51a等)の腐食を抑制することができる。
図5に示すシール材51は、アノード極側セパレータ48とカソード極側セパレータ50との間等をシールするためのものであり、接着剤等が使用される。また、ガスケット51aは、隣接する燃料電池セル同士等をシールするためのものであり、シリコーンゴム、フッ素ゴム等のゴムシール材等が使用される。
図10は、本実施形態に係る燃料電池セルを2層積層した模式断面図である。図10に示すように、ガスケット51によって、燃料電池セル同士をシールする場合には、空間部53が形成されてしまう場合がある。上記でも説明したように、入口側及び出口側反応ガスマニホールド内の水分が流れ出すと、空間部53に溜まってしまう場合がある。空間部53に溜まった水分によって、ガスケット51aが腐食する場合がある。また、低温環境下では、空間部53に溜まった水が、凍結し、凍結した水の体積膨張によって、ガスケット51aのシール性を低下させてしまう場合がある。
ガスケット51aは、燃料電池セル同士をシールする等の作業性の点で好ましいが、腐食性等の点において問題がある。しかし、本実施形態に用いられる燃料電池用セパレータ(図6〜9)は、入口側及び出口側反応ガスマニホールドに水分が滞留することを抑制することができるため、ガスケット51aの腐食性等の低下を抑制することができる。
上記でも説明したように、反応ガス流路内は、比較的高温(例えば、60℃〜85℃)であるため、低温環境下でも、反応ガス流路内に流された水分が凍結することは、ほとんどない。仮に、反応ガス流路内で凍結した場合であっても、燃料電池セルの発電の際に、冷却水流路(不図示)に流れる冷却水、燃料電池セル自体の発熱によって、反応ガス流路内で凍結した水は、比較的容易に溶け出す。
図11は、本発明の他の実施形態に係る燃料電池セルの構成の一例を示す模式断面図である。図11に示すように、燃料電池セル3aは、膜−電極アッセンブリ52を挟持するアノード極拡散層38及びカソード極拡散層40、樹脂フレーム61を介して挟持するアノード極側セパレータ48及びカソード極側セパレータ50と、隣接する燃料電池セル同士をシールするガスケット51aとを備える。また、樹脂フレーム61間、樹脂フレームとアノード極側セパレータ48、カソード極側セパレータ50との間は上記接着剤等のシール材(不図示)によりシールされている。なお、図11に示す燃料電池セル3aは、図5に示す燃料電池セル3と共通する部材について、同一の符号が付してある。
本実施形態に用いられるアノード極側セパレータ48、カソード極側セパレータ50は、金属系セパレータ、カーボン系セパレータ等特に制限されるものではない。
本実施形態に用いられるアノード極拡散層38及びカソード極拡散層44としては、反応ガスの拡散性が高い材料であれば特に制限されるものではない。例えば、カーボンクロス、カーボンペーパ等の多孔質カーボン材料等が挙げられる。
アノード極側触媒層36及びカソード極側触媒層42は、例えば、白金、ルテニウム等の金属触媒を担持したカーボンとパーフルオロスルホン酸系の電解質等とを混合してアノード極側拡散層38及びカソード極側拡散層44、又は電解質膜34上に成膜したものである。上記カーボンとしては、例えば、アセチレンブラック、ファーネスブラック、チャンネルブラック、サーマルブラック等のカーボンブラック等が用いられる。
本実施形態に用いられる電解質膜34は、電子伝達性を有さずプロトン伝導性を有するものであれば特に制限されるものではない。例えば、パーフルオロスルホン酸系の樹脂膜、トリフルオロスチレン誘導体の共重合膜、リン酸を含浸させたポリベンズイミダゾール膜、芳香族ポリエーテルケトンスルホン酸膜等が挙げられる。具体的にはナフィオン(登録商標)が挙げられる。
このように製造された本実施形態に係る燃料電池積層体及び燃料電池セルは、燃料電池用セパレータの反応ガスマニホールドが反応ガス流路側に傾斜していることによって、反応ガスマニホールドに水分が滞留することを抑制することができる。反応ガスマニホールドの水分の滞留を抑制することによって、反応ガスマニホールド付近にある部材の腐食を抑制することができる。さらに、低温環境下で反応ガスマニホールドの水分が凍結し、凍結した水分の体積膨張によって、シール材(ガスケット)のシール性の低下を抑制することができる。
上記本実施形態に係る燃料電池セル及び燃料電池積層体は、例えば、携帯電話、携帯用パソコン等のモバイル機器用小型電源、自動車用電源、家庭用電源等として使用することができる。
一般的な燃料電池セルの構成の一例を示す模式断面図である。 図1に示す燃料電池セル1に使用されるアノード極側セパレータ12及びカソード極側セパレータ14の上面模式図である。 本発明の実施形態に係る燃料電池積層体の構成の一例を示す模式斜視図である。 図3に示す燃料電池積層体2の模式断面図である。 本発明の実施形態に係る燃料電池セルの構成の一例を示す模式断面図である。 図5に示す燃料電池セル3に使用されるアノード極側セパレータ48及びカソード極側セパレータ50の構成の一例を示す上面模式図である。 図5に示す燃料電池セル3に使用されるアノード極側セパレータ48及びカソード極側セパレータ50の他の構成の一例を示す上面模式図である。 図5に示す燃料電池セル3に使用されるアノード極側セパレータ48及びカソード極側セパレータ50の他の構成の一例を示す上面模式図である。 図5に示す燃料電池セル3に使用されるアノード極側セパレータ48及びカソード極側セパレータ50の他の構成の一例を示す上面模式図である。 本実施形態に係る燃料電池セルを2層積層した模式断面図である。 本発明の他の実施形態に係る燃料電池セルの構成の一例を示す模式断面図である。
符号の説明
1,3,3a 燃料電池セル、2 燃料電池積層体、4a,4b プレート、5a アノードガス供給口、5b カソードガス供給口、6a アノードガス排出口、6b カソードガス排出口、8a 入口側アノードガス貫通マニホールド、8b 出口側アノードガス貫通マニホールド、10,52 膜−電極アッセンブリ、12,48 アノード極側セパレータ、13,61 樹脂フレーム、14,50 カソード極側セパレータ、16,51a ガスケット、18a,54a アノードガス流路、18b,54b カソードガス流路、20a,56a 入口側アノードガスマニホールド、20b,56b 入口側カソードガスマニホールド、22a,58a 出口側アノードガスマニホールド、22b,58b 出口側カソードガスマニホールド、24a,24b,60a,60b 入口部、26a,26b,62a,62b 入口側連通路、28a,28b,64a,64b 出口部、30a,30b,66a,66b 出口側連通路、32,53 空間部、34 電解質膜、36 アノード極触媒層、38 アノード極拡散層、40 アノード極、42 カソード極触媒層、44 カソード極拡散層、46 カソード極、51 シール材、59a 入口側冷却水マニホールド、59b 出口側冷却水マニホールド、68a,68b,70a,70b,72a,72b,74a,74b,78a,78b,79a,79b 下面、76a,76b,80a,80b 下端位置。

Claims (6)

  1. 反応ガス流路と、前記反応ガス流路の入口部に連通する入口側反応ガスマニホールドと、前記反応ガス流路の出口部に連通する出口側反応ガスマニホールドとを備える燃料電池用セパレータを含む燃料電池セルであって、
    前記入口側反応ガスマニホールド及び前記出口側反応ガスマニホールドの下面のうち少なくともいずれか1つの下面が、前記反応ガス流路側に傾斜していることを特徴とする燃料電池セル。
  2. 反応ガス流路と、入口側反応ガスマニホールドと、出口側反応ガスマニホールドと、前記反応ガス流路の入口部と前記入口側反応ガスマニホールドとを連通する入口側連通路と、前記反応ガス流路の出口部と前記出口側反応ガスマニホールドとを連通する出口側連通路とを備える燃料電池用セパレータを含む燃料電池セルであって、
    前記入口側反応ガスマニホールドの下面が、前記反応ガス流路側に傾斜し、
    前記反応ガス流路の入口部の下面、及び前記入口側連通路の下面の位置が、前記反応ガス流路側に傾斜している入口側反応ガスマニホールドの下面の下端位置と同じか、又は前記反応ガス流路側に傾斜している入口側反応ガスマニホールドの下面の下端位置より低くいことを特徴とする燃料電池セル。
  3. 反応ガス流路と、入口側反応ガスマニホールドと、出口側反応ガスマニホールドと、前記反応ガス流路の入口部と前記入口側反応ガスマニホールドとを連通する入口側連通路と、前記反応ガス流路の出口部と前記出口側反応ガスマニホールドとを連通する出口側連通路とを備える燃料電池用セパレータを含む燃料電池セルであって、
    前記出口側反応ガスマニホールドの下面が、前記反応ガス流路側に傾斜し、
    前記反応ガス流路の出口部の下面、及び前記出口側連通路の下面の位置が、前記反応ガス流路側に傾斜している出口側反応ガスマニホールドの下面の下端位置と同じか、又は前記反応ガス流路側に傾斜している出口側マニホールドの下面の下端位置より低いことを特徴とする燃料電池セル。
  4. 反応ガス流路と、入口側反応ガスマニホールドと、出口側反応ガスマニホールドと、前記反応ガス流路の入口部と前記入口側反応ガスマニホールドとを連通する入口側連通路と、前記反応ガス流路の出口部と前記出口側反応ガスマニホールドとを連通する出口側連通路とを備える燃料電池用セパレータを含む燃料電池セルであって、
    前記入口側反応ガスマニホールド及び前記出口側反応ガスマニホールドの下面が、前記反応ガス流路側に傾斜し、
    前記反応ガス流路の入口部の下面、及び前記入口側連通路の下面の位置が、前記反応ガス流路側に傾斜している入口側反応ガスマニホールドの下面の下端位置と同じか、又は前記反応ガス流路側に傾斜している入口側反応ガスマニホールドの下面の下端位置より低く、
    前記反応ガス流路の出口部の下面、及び前記出口側連通路の下面の位置が、前記反応ガス流路側に傾斜している出口側反応ガスマニホールドの下面の下端位置と同じか、又は前記反応ガス流路側に傾斜している出口側マニホールドの下面の下端位置より低いことを特徴とする燃料電池セル。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の燃料電池セルであって、前記燃料電池用セパレータは、ガスケットを備えることを特徴とする燃料電池セル。
  6. 反応ガス流路と、前記反応ガス流路の入口部に連通する入口側反応ガスマニホールドと、前記反応ガス流路の出口部に連通する出口側反応ガスマニホールドとを備える燃料電池用セパレータを含む燃料電池セルを複数層積層した燃料電池積層体であって、
    前記入口側反応ガスマニホールド及び前記出口側反応ガスマニホールドの下面のうち少なくともいずれか1つの下面が、前記反応ガス流路側に傾斜していることを特徴とする燃料電池積層体。
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