JP2008152838A - 転写用マスタ媒体、磁気転写方法、垂直磁気記録媒体、及び、磁気ディスク装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 転写用マスタ媒体1のユーザデータ領域9に相当する部分に、表面粗さRa が0.5〜5.0μmの微小凹凸3を設ける。
【選択図】 図1
Description
これにより、リードヘッド素子は、信号品質が劣化した再生信号を出力するという事態となる。
しかし、この場合には、STW自体の精度やコストの問題があり、磁気転写法による解決策が望まれる。
なお、図における符号2,4,8は、夫々磁性体層、サーボ情報用凹凸、及び、サーボパターン書込領域である。
図1参照
上記の課題を解決するために、本発明は、転写用マスタ媒体1において、ユーザデータ領域9に相当する部分に、表面粗さRa が0.5〜5.0μmの微小凹凸3を設けたことを特徴とする。
また、ダミー磁性体パターンを設ける場合に比べて、微小凹凸3の形成工程が簡素化されるため、低コスト化が可能になる。
なお、平均的な磁化が飽和磁化の30%を超えると外乱磁界の影響が強くなり、感度の高いTMRヘッドを用いた場合には、信号品質が劣化した再生信号が出力される。
特に、GMRヘッドより感度の高いトンネル磁気抵抗効果型(TMR)ヘッドを再生ヘッドとして搭載した場合に有効となる。
図2参照
図2は、本発明の実施例1のサーボ情報転写方法に用いる転写用マスタ媒体の構成説明図であり、上図は平面図であり、下図は上図におけるA−A′を結ぶ一点鎖線に沿った一部分の概略的断面図である。
この場合の微小凹凸12の表面粗さRa (JIS規格)は、0.01〜5.0μm、例えば、0.5μmである。
なお、この場合の凹凸14における凸部の深さは、例えば、100nmで、凸部の幅は例えば、ディスクの最内周側で70nmで最外周側で140nm程度になる。
図3は、本発明の実施例1のサーボ情報転写工程の説明図であり、まず、スピンドルモータ21に固定した垂直磁気記録媒体30に対して、垂直磁気記録媒体30の面に垂直方向の磁界を印加するための電磁石22,23を設けて、垂直磁気記録媒体30の記録磁性層34の保磁力Hc の2倍以上の磁界、例えば、3倍の15〔kOe〕を印加して記録磁性層34を垂直方向(図においては上向)に初期化する。
なお、この垂直磁気記録媒体30は、ガラス基板31の両面に軟磁性体層32、非磁性中間層33、記録磁性層34、及び、保護膜35を順次堆積させたものである。
なお、この場合の印加する磁界強度は、例えば、記録磁性層34の保磁力Hc と同じにする。
なお、ここでは保護膜17の図示は省略する。
図4は、垂直磁気記録媒体のユーザデータ領域の磁化状態の説明図であり、ここでは垂直磁気記録媒体をMFM(磁気力顕微鏡)で観測した時の概念的平面図として示しており、転写用マスタ媒体10に形成した凹凸14に対応し、かつ印加磁界の強さによりドメインが形成され、転写時の磁界の強度により平均的な磁化の大きさが決まる。
なお、平均的な磁化とは飽和磁化Is で規格化した磁化を意味する。
図5は、本発明の実施例1による垂直磁気記録媒体のエラーレートのシミュレーション結果であり、上述のようにサーボ情報を磁気転写した垂直磁気記録媒体をTMRヘッドがが搭載されたドライブに組み込み、データを記録し・再生した場合の記録したデータのエラーレートを示している。
図6は、再生ヘッドがGMRヘッドの場合の垂直磁気記録媒体のエラーレートのシミュレーション結果であり、平均的な磁化の大きさとデータのエラーレートのシミュレーション結果をここでは、TMRヘッドの代わりにGMRヘッドを搭載するハードディスクドライブに垂直磁気記録媒体を組み込み、データを記録し・再生した場合を示しており、この場合には、平均的な磁化は−85%から85%まで動作する。
これは、GMRヘッドよりもTMRヘッドの方が感度が高いことと、アンプゲインが高いため、TMRヘッドを搭載する装置では必然的にダイナミックレンジが狭くなるためである。
図7参照
まず、シリコンからなる非磁性基板11の表面にサーボパターン領域13を覆うようにレジストパターン18を形成したのち、フッ化水素を用いて粗面化エッチングすることによって微小凹凸12を形成する。
この場合の微小凹凸12の表面粗さRa (JIS規格)は、0.01〜5.0μm、例えば、0.5μmである。
図8参照
図8は、本発明の実施例3の磁気ディスク装置の概念的平面図であり、上記の実施例1の転写用マスタ媒体10を用いたサーボパターン転写方法でサーボパターンが転写された垂直磁気記録媒体30は、スピンドルモータ41の回転軸に取り付けられるとともに、ディスククランプリング42によって固定される。
再び、図1参照
(付記1) ユーザデータ領域9に相当する部分に、表面粗さRa が0.5〜5.0μmの微小凹凸3を設けたことを特徴とする転写用マスタ媒体。
(付記2) 付記1記載の転写用マスタ媒体1を軟磁性膜6からなる裏打層を有する垂直磁気記録媒体5に密着させた状態で、前記転写用マスタ媒体1の主面に対して垂直に磁界を印加することを特徴とする磁気転写方法。
(付記3) 上記印加する磁界が、上記垂直磁気記録媒体5を構成する記録磁性層7の保磁力の0.3〜0.7倍であることを特徴とする付記2記載の磁気転写方法。
(付記4) 付記2または3に記載の磁気転写方法によりサーボ情報を記録するとともに、ユーザデータ領域9を一方向に着磁しないことを特徴とする垂直磁気記録媒体。
(付記5) 軟磁性膜6を有する垂直磁気記録媒体5を構成する記録磁性層7のユーザデータ領域9における磁界ドメインの大きさはサーボ信号の最小パターン以下で、且つ、平均的な磁化が飽和磁化の30%以下であることを特徴とする垂直磁気記録媒体。
(付記6) 上記磁界ドメインの平均直径が、0.03〜0.3μmであることを特徴とする付記5記載の垂直磁気記録媒体。
(付記7) 付記4乃至6のいずれか1に記載の垂直磁気記録媒体5を搭載したことを特徴とする磁気ディスク装置。
(付記8) 搭載された再生ヘッドが、トンネル磁気抵抗効果型ヘッドであることを特徴とする付記7記載の磁気ディスク装置。
2 磁性体層
3 微小凹凸
4 サーボ情報用凹凸
5 垂直磁気記録媒体
6 軟磁性膜
7 記録磁性層
8 サーボパターン書込領域
9 ユーザデータ領域
10 転写用マスタ媒体
11 非磁性基板
12 微小凹凸
13 サーボパターン領域
14 凹凸
15 凸部
16 磁性体膜
17 保護膜
18 レジストパターン
19 レジストパターン
20 凹凸
21 スピンドルモータ
22 電磁石
23 電磁石
30 垂直磁気記録媒体
31 ガラス基板
32 軟磁性体層
33 非磁性中間層
34 記録磁性層
35 保護膜
36 サーボパターン書込領域
37 ユーザデータ領域
38 磁界ドメイン
41 スピンドルモータ
42 ディスククランプリング
43 ヘッドアーム
44 サスペンション
45 スライダー
Claims (5)
- ユーザデータ領域に相当する部分に、表面粗さRa が0.5〜5.0μmの微小凹凸を設けたことを特徴とする転写用マスタ媒体。
- 請求項1記載の転写用マスタ媒体を軟磁性膜からなる裏打層を有する垂直磁気記録媒体に密着させた状態で、前記転写用マスタ媒体の主面に対して垂直に磁界を印加することを特徴とする磁気転写方法。
- 請求項2記載の磁気転写方法によりサーボ情報を記録するとともに、ユーザデータ領域を一方向に着磁しないことを特徴とする垂直磁気記録媒体。
- 軟磁性膜を有する垂直磁気記録媒体を構成する記録磁性層のユーザデータ領域における磁界ドメインの大きさはサーボ信号の最小パターン以下で、且つ、平均的な磁化が飽和磁化の30%以下であることを特徴とする垂直磁気記録媒体。
- 請求項3または4に記載の垂直磁気記録媒体を搭載するととに、再生ヘッドがトンネル磁気抵抗効果型ヘッドであることを特徴とする磁気ディスク装置。
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