JP2008152728A - 情報処理装置、プレビュー方法、プログラム、及び記憶媒体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 レイアウト処理を行った後の印刷データを用いてプレビューを行い、更に実印刷処理を行う場合はプレビューで使用した印刷データを印刷キューに格納することで、同一の印刷処理を重複して行わないようにした。
【選択図】 図2
Description
前記レイアウト処理手段から文書データを入力するプレビュー文書作成手段と、
前記プレビュー文書作成手段から文書データを入力する印刷コマンド生成処理手段と、
プレビュー用文書データに基づきプレビューを制御するプレビュー制御手段とを有し、
前記レイアウト処理手段は、プレビューフラグが設定されている場合、スプールファイルから入力された文書データを印刷設定情報に基づきレイアウト処理をすることなく前記プレビュー文書作成手段に出力し、プレビューフラグが設定されていない場合、印刷設定情報に基づきスプールファイルから入力された文書データのレイアウト処理を行い、レイアウト処理された文書データを前記プレビュー文書作成手段に出力し、
前記プレビュー文書作成手段は、プレビュー済みの場合またはプレビューが設定されていない場合、レイアウト処理された文書データを前記印刷コマンド生成処理手段に出力し、プレビュー済みでなくプレビューが設定されている場合、プレビューフラグを設定するとともに、レイアウト処理された文書データに基づきプレビュー用文書データを作成し、
前記プレビュー制御手段は、印刷指示に基づきプレビューフラグが設定された文書データを前記スプールファイルに出力し、
前記印刷コマンド生成処理手段は、レイアウト処理された文書データをプリンタが解釈可能な印刷コマンドに変換することを特徴とする。
本文の理解を容易にするため、まずXPSについて簡単に説明する。XPS文書はFixedDocumentSequence(以下FDS)をルートとするツリー構造になっている。FDSは複数のFixedDocument(以下FD)を持ち、FDは複数のFixedPage(以下FP)を持つ。FDSとFDとFPのそれぞれは、XPSパートと呼ばれることがある。FPは文書のページの内容をXML形式で記述しており、実際に表示または印刷される内容を含んでいる。FPのページ内容で使用されるフォントや画像等の資源は複数のFPで共有することができる。また、FDSとFDとFPははそれぞれ印刷設定をPrintTicket(以下PT)で持つことができる。PTはXPS文書を印刷する際の印刷設定をXML形式で記述したものである。ここで各FPを印刷する際に使用する印刷設定は、FDSのPTと、印刷対象FPの親FDのPTと、印刷対象FPのPTをマージしたPTとなる。
図1は本発明の実施の一形態に係る印刷システムの構成を示すブロック図である。プリンタ101は、画像形成を行うインクジェット方式のプリンタであり、後述するデータ処理装置102で生成された印刷コマンドに基づいて記録媒体100に画像の形成を行う。プリンタの種類については特に問わないが、ここではインクジェット方式のカラープリンタを想定している。データ処理装置102は、アプリケーションが印刷ジョブを作成し、プリンタドライバが印刷ジョブのスプールデータから、接続されたプリンタ101の印刷動作を制御する印刷コマンドの生成を行う。本実施形態ではデータ処理装置102としてパーソナルコンピュータを用いている。印刷の設定に関するユーザーからの指示や入力を受ける役割も果たす。データ処理装置102は、各種機能ブロック130〜135、140〜143によって構成される。また、データ処理装置102には、データ処理装置102を制御するOSが組み込まれており、このOS上で各種機能ブロックが動作する。通信インターフェース103は、データ処理装置102とプリンタ101を接続する通信インタフェースである。本実施形態ではシリアルインタフェースであるUSBを用いているが、この他に、IEEE1394、Ethernet(登録商標)、IrDA、IEEE802.11、電力線などのシリアルインターフェースや、セントロニクス、SCSIなどのパラレルインタフェースを利用することもできる。通信を実現するものであれば有線/無線を問わずどのようなインタフェースであっても構わない。このように、本実施形態における印刷システムとは、単体の装置ではなく、データ処理装置102と画像形成を行うプリンタ101とが特定の双方向インタフェースで接続された構成をとっている。しかしながら、この例に限られることなく、このようなデータ処理装置とプリンタの機能が一体となった装置一体型の印刷システムであってもよい。尚、プリンタ101及びデータ処理装置102とも本実施形態の特徴を説明する上で特に必要ないと思われる機能については省略する。
図2は、本発明におけるプリンタドライバの実施形態を説明するために図1の印刷システムをOSの印刷サポート機能とプリンタドライバを中心に概念的に表したブロック図である。図2において、本発明に関るモジュールは、印刷設定処理部の機能を有するユーザインタフェースモジュール211と、印刷コマンド生成部の機能を有するフィルターパイプライン207である。ここでフィルターパイプライン207は、レイアウトフィルター213と、プレビューフィルター215と、印刷コマンドフィルター217で構成される。なお、レイアウトフィルター213はXPSデータのページをレイアウト処理する機能を有する。プレビューフィルター215はプレビュー機能を提供するためのフィルターである。印刷コマンドフィルター217はXPSデータをプリンタが解釈可能な印刷コマンドに変換する機能を有する。
図3は本実施形態における印刷モードや各種用紙設定を行う際に表示される印刷設定ダイアログの一例を示す図である。図3において、印刷設定ダイアログ301は、表示エリア302〜311、320〜331から構成される。印刷設定では表示する項目が非常に多いため、タブシートを使用して設定項目を内容ごとに分けて見やすい構成にするのが通例である。
図4に、本実施の形態におけるプレビュー制御モジュールによって提供される表示画面(プレビューウィンドウ)の一例を示す。印刷プレビューウィンドウ401は、プレビュー画像や印刷ジョブの印刷設定等を表示するための表示エリアと、ユーザがプレビュー画像の表示方法等を変更するための入力手段を兼備している。
通常、一台のプリンタで同時に印刷可能な文書は一つであることから、OSはプリンタごとに複数の印刷ジョブを管理するための論理的なキューを持つ。これは一般的に印刷キューと呼ばれ、キューの先頭の印刷ジョブの処理状態が「印刷中」となりプリンタドライバの処理対象となる。
図6を用いてPTに格納するプレビュー済フラグについて説明する。前述したようにPTとはXML形式で記述された印刷設定である。従ってテキストで表現できる為、図6(A)のように視覚的に記述することができる。
フィルターパイプラインの各フィルターにおいて、印刷設定情報を取得するには前述したようにXPSのPTをマージする必要がある。XPS文書の各パートはPTを持つことが可能だが、逆に持たないことも可能である。また、たとえXPSパートがPTを持っていたとしても、図6(A)で例示されるPTの様にN−upの情報しか記載されていなく、不完全なPTである可能性がある。従ってFDSのPTを取得する際もユーザのデフォルト印刷設定のPTとのマージ処理が必要である。ここでデフォルト印刷設定のPTには、プリンタドライバで扱える全ての設定項目が格納されている。従ってマージ後のPTも全ての印刷設定項目を含む。
図8を用いてレイアウトフィルターの処理について説明する。図8はレイアウトフィルターの処理を示すフローチャートの一例である。図8のフローチャートに係るプログラムは、データ処理装置の記憶部144のハードディスクに記憶されており、記憶部144のRAMに適時読み出されて中央制御部141のCPUにより実行される。
図10を用いてプレビューフィルターの処理について説明する。図10はプレビューフィルターの処理を示すフローチャートの一例である。図10のフローチャートに係るプログラムは、データ処理装置の記憶部144のハードディスクに記憶されており、記憶部144のRAMに適時読み出されて中央制御部141のCPUにより実行される。
図11を用いてプレビュー制御モジュールの処理について説明する。図11はプレビュー制御モジュールの処理を示すフローチャートの一例である。
ここで、プレビュー制御モジュールによる印刷ジョブ作成手順について説明する。まず、OSに印刷ジョブの追加を通知し、OSからXPSスプールファイル205のパスを取得する。次に、XPSスプールファイル205に、印刷ジョブに対応するプレビュー用XPS文書の内容をコピーする。次に、 OSに追加した印刷ジョブのスケジューリングを依頼する。
(1)プレビューアから印刷開始を指示しても同一のレイアウト処理は一回しか行わない為、コンピュータの負荷が軽減する。
(2)プレビュー用XPS文書の作成が終了していれば、プレビュー中でも印刷キュー中の後続の印刷ジョブを処理できる。
134 印刷コマンド生成部
211 ユーザインタフェースモジュール
213 レイアウトフィルター
215 プレビューフィルター
217 印刷コマンドフィルター
219 プレビュー制御モジュール
301 印刷設定ダイアログ
327 プレビュー印刷設定部
401 印刷プレビューウィンドウ
405 印刷開始ボタン
406 印刷中止ボタン
Claims (13)
- スプールファイルから文書データを入力するレイアウト処理手段と、
前記レイアウト処理手段から文書データを入力するプレビュー文書作成手段と、
前記プレビュー文書作成手段から文書データを入力する印刷コマンド生成処理手段と、
プレビュー用文書データに基づきプレビューを制御するプレビュー制御手段とを有し、
前記レイアウト処理手段は、プレビューフラグが設定されている場合、スプールファイルから入力された文書データを印刷設定情報に基づきレイアウト処理することなく前記プレビュー文書作成手段に出力し、プレビューフラグが設定されていない場合、印刷設定情報に基づきスプールファイルから入力された文書データのレイアウト処理を行い、レイアウト処理された文書データを前記プレビュー文書作成手段に出力し、
前記プレビュー文書作成手段は、プレビュー済みの場合またはプレビューが設定されていない場合、レイアウト処理された文書データを前記印刷コマンド生成処理手段に出力し、プレビュー済みでなくプレビューが設定されている場合、プレビューフラグを設定するとともに、レイアウト処理された文書データに基づきプレビュー用文書データを作成し、
前記プレビュー制御手段は、印刷指示に基づきプレビューフラグが設定された文書データを前記スプールファイルに出力し、
前記印刷コマンド生成処理手段は、レイアウト処理された文書データをプリンタが解釈可能な印刷コマンドに変換することを特徴とする情報処理装置。 - プレビュー用文書データを読み込み、印刷イメージを表示させるプレビュー制御手段を有することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
- 前記プレビュー文書作成手段は、プレビュー用文書データの作成に応じて印刷キューのジョブが削除されるように処理することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
- プレビュー時に印刷指示された場合、印刷キューにプレビュー用文書を新規ジョブとして格納する格納手段を有することを特徴とする請求項3記載の情報処理装置。
- プレビューフラグが設定されている場合、スプールファイルから入力された文書データを印刷設定情報に基づきレイアウト処理することなく出力し、プレビューフラグが設定されていない場合、印刷設定情報に基づきスプールファイルから入力された文書データのレイアウト処理を行い、レイアウト処理された文書データを出力し、
プレビュー済みの場合またはプレビューが設定されていない場合、レイアウト処理された文書データを出力し、プレビュー済みでなくプレビューが設定されている場合、プレビューフラグを設定するとともに、レイアウト処理された文書データに基づきプレビュー用文書データを作成し、印刷指示に基づきプレビューフラグが設定された文書データを前記スプールファイルに出力し、
レイアウト処理された文書データをプリンタが解釈可能な印刷コマンドに変換することを特徴とするプレビュー方法。 - プレビュー用文書データを読み込み、印刷イメージを表示させることを特徴とする請求項5記載のプレビュー方法。
- 前記プレビュー文書作成手段は、プレビュー用文書データの作成に応じて印刷キューのジョブが削除されるように処理することを特徴とする請求項5記載のプレビュー方法。
- プレビュー時に印刷指示された場合、印刷キューにプレビュー用文書を新規ジョブとして格納することを特徴とする請求項7記載のプレビュー方法。
- プレビューフラグが設定されている場合、スプールファイルから入力された文書データを印刷設定情報に基づきレイアウト処理することなく出力し、プレビューフラグが設定されていない場合、印刷設定情報に基づきスプールファイルから入力された文書データのレイアウト処理を行い、レイアウト処理された文書データを出力し、
プレビュー済みの場合またはプレビューが設定されていない場合、レイアウト処理された文書データを出力し、プレビュー済みでなくプレビューが設定されている場合、プレビューフラグを設定するとともに、レイアウト処理された文書データに基づきプレビュー用文書データを作成し、印刷指示に基づきプレビューフラグが設定された文書データを前記スプールファイルに出力し、
レイアウト処理された文書データをプリンタが解釈可能な印刷コマンドに変換することをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。 - プレビュー用文書データを読み込み、印刷イメージを表示することをコンピュータに実行させることを特徴とする請求項9記載のプログラム。
- プレビュー用文書データの作成に応じて印刷キューのジョブが削除されるように処理することをコンピュータに実行させることを特徴とする請求項9記載のプログラム。
- プレビュー時に印刷指示された場合、印刷キューにプレビュー用文書を新規ジョブとして格納することをコンピュータに実行させることを特徴とする請求項11記載のプログラム。
- 請求項9乃至12いずれか記載のプログラムを記憶した記憶媒体。
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