JP2008152079A - 画像形成装置 - Google Patents

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俊哉 古林
Sanetoshi Hidaka
真聡 日高
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正生 近藤
Hirokazu Tonai
宏和 東内
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Abstract

【課題】同一色トナー用の画像形成ユニットが複数装着された画像形成装置において、プリント動作中に用紙切れが発生しても、余分なトナー消費を抑え、経済的で画像形成ユニットの交換の手間を省いた画像形成装置を提供する。
【解決手段】同一色の複数の画像形成手段を装着した画像形成装置において、単色の画像形成装置として動作する場合、各画像形成手段での画像形成を開始するタイミングと、前記給紙手段が前記二次転写する位置に向けて前記記録媒体の給紙を開始するタイミングとの関係から、画像形成を行う画像形成手段を選択する。
【選択図】図5

Description

本発明は、画像形成装置に関し、特に同一色の複数の画像形成ユニットを装着できる画像形成装置に関する。
近年、カラープリンタやカラー複写機、これらの複合機等が使用されることが多くなってきている。カラー用プリンタとしてはさまざまな方式が提案されているが、中でも各色毎に静電潜像を形成し顕像化するイメージングカートリッジ(画像形成ユニット)を複数用いて、中間転写体上に順次各色の画像を重ねて転写し、最終的に転写媒体に一括転写してカラー画像を得る、タンデム方式の画像形成装置が、速度の面で有利であると言われている。
従来のタンデム方式の画像形成装置では、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)全てのイメージングカートリッジが正しい位置に装着されて初めて動作可能な状態となるため、例えば、モノクロ画像の出力など、YMCK全てのイメージングカートリッジを使用する必要がない場合においても、YMCK全てのイメージングカートリッジを装着しておかなければならず、使い勝手が悪いという問題があった。
そこで、YMCK全てのイメージングカートリッジが装着されていなくても画像形成を行うことが可能であり、また、同一色のイメージングカートリッジを複数装着することが可能な画像形成装置が提案されている(特許文献1参照)。
このような画像形成装置では、YMCK全てのイメージングカートリッジが装着されていない場合でも画像形成が可能であるため、ユーザは使用しないイメージングカートリッジを用意する必要がなく、また、同一色のイメージングカートリッジを複数装着することができるので、よく使用するイメージングカートリッジの交換周期を長くすることが可能となり、交換の手間が省けるという効果がある。
特開2001−215768号公報
タンデム方式の画像形成装置は、中間転写体の回転方向に沿って上流側から下流側へと所定の間隔をもってイメージングカートリッジ(画像形成ユニット)が配置されているため、上流側のイメージングカートリッジは、所定の間隔に起因するタイミングだけ下流側のイメージングカートリッジよりも先行してトナー画像の形成を開始しなければならない。
上記特許文献1に記載されたような同一色のイメージングカートリッジを複数装着することが可能なタンデム方式の画像形成装置においては、同一色であっても使用するイメージングカートリッジの装着位置によっては画像形成開始のタイミングが異なる。
また、画像形成装置の小型化に伴い、用紙が給紙されてから排出されるまでの用紙の搬送距離も短くなってきている。そのため、使用するイメージングカートリッジの装着位置、用紙へのトナー像の転写位置、給紙トレイからの用紙の搬送経路の長さの関係によっては、用紙を給紙トレイから給紙する前に、イメージングカートリッジにおいてトナー画像の形成を開始しておかなければならない場合がある。
このような給紙よりも先行して、トナー画像形成を開始しなければならない構成において、プリント途中に用紙切れが発生した場合にも、用紙切れが検知されるまでの間、イメージングカートリッジにおいて画像形成は続けられるが、形成されたトナー画像は除去しなければならず、使用されたトナーは廃棄されることとなり、不必要なトナーの消費を招くこととなる。
本発明の目的は、同一色の複数のイメージングカートリッジ(画像形成手段)を装着することが可能な画像形成装置において、プリント動作中に用紙切れが発生しても、余分なトナー消費を抑え、経済的でイメージングカートリッジの交換の手間を省いた画像形成装置を提供することである。
上記の課題を解決するために、本発明は以下の特徴を有するものである。
1. 像担持体上に形成された静電潜像をトナーで現像し、トナー画像を形成する複数の画像形成手段と、前記画像形成手段から前記トナー画像を一次転写する中間転写体と、前記中間転写体から記録媒体に前記トナー画像を二次転写する二次転写手段と、前記記録媒体を前記二次転写する位置に向けて給紙する給紙手段と、を有する画像形成装置であって、前記画像形成手段として、同一色の複数の画像形成手段を装着して、単色の画像形成を行わせることが可能である画像形成装置において、
前記単色の画像形成を行わせる場合、前記同一色の複数の画像形成手段のうちから、それぞれの画像形成手段で画像形成を開始するタイミングと、前記給紙手段が前記二次転写する位置に向けて前記記録媒体の給紙を開始するタイミングとの関係に基づき、画像形成に使用する画像形成手段を選択するよう制御する制御手段を有する
ことを特徴とする画像形成装置。
2. 前記制御手段は、前記同一色の複数の画像形成手段のうちから、画像形成を開始するタイミングが、前記給紙手段が給紙を開始するタイミングより遅くなる装着位置に装着されている画像形成手段を、画像形成に使用する画像形成手段として選択することを特徴とする1に記載の画像形成装置。
3. 前記制御手段は、前記画像形成を開始するタイミングが、前記給紙手段が給紙を開始するタイミングより遅くなる装着位置に装着されている画像形成手段が複数ある場合、該複数の画像形成手段を切り替えて、画像形成に使用する画像形成手段として選択することを特徴とする2に記載の画像形成装置。
4. 前記制御手段は、前記同一色の複数の画像形成手段の何れの装着位置においても、画像形成を開始するタイミングが、前記給紙手段が給紙を開始するタイミングより遅くならないときは、前記中間転写体の移動方向に対して、最も下流側に装着されている画像形成手段を、画像形成に使用する画像形成手段として選択することを特徴とする1に記載の画像形成装置。
5. 前記制御手段は、前記画像形成手段の装着可能な位置のうち、前記中間転写体の移動方向に対して最下流の位置に前記画像形成手段が装着されていないことを検知したときは、前記最下流の位置への画像形成手段装着を促すメッセージを表示手段に表示させることを特徴とする1乃至4の何れか1項に記載の画像形成装置。
6. 前記制御手段は、前記中間転写体の移動方向に対して最下流の位置に装着されている前記画像形成手段が交換時期であることを検出したときは、前記最下流の位置の画像形成手段交換を促すメッセージを表示手段に表示させることを特徴とする1乃至5の何れか1項に記載の画像形成装置。
7. 連続して画像形成を行う場合には、前記制御手段は、第2枚目以降の画像データについての画像形成に使用する画像形成手段を選択し、第1枚目の画像データについての画像形成に使用する画像形成手段としては、前記第2枚目以降の画像データについて選択された前記画像形成手段とは異なる画像形成手段を選択することを特徴とする1乃至6の何れか1項に記載の画像形成装置。
8. 前記同一色の複数の画像形成手段に加え、該画像形成手段とは異なる色の画像形成手段が装着されていることを特徴とする1乃至7の何れか1項に記載の画像形成装置。
9. 前記画像形成手段として、それぞれ異なる色の複数の画像形成手段を装着して、カラーの画像形成を行わせることが可能であり、前記単色の画像形成を行わせるか、前記カラーの画像形成を行わせるかを切り替える切り替え手段を有することを特徴とする1乃至7の何れか1項に記載の画像形成装置。
本発明によれば、各画像形成手段での画像形成を開始するタイミングと、前記給紙手段が前記二次転写する位置に向けて前記記録媒体の給紙を開始するタイミングとの関係から、使用する画像形成手段を選択することにより、画像形成途中に用紙切れが発生しても、すぐに画像形成手段の画像形成動作を停止することで、余分なトナーの消費を抑制することができ、画像形成手段の交換周期を長くすることができ、ランニングコストが安く、交換手間の少ない使い勝手の良い画像形成装置を提供できる。
以下に、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品及び構成要素には同一の符号を付してある。
以下の実施形態においては、本発明にかかる画像形成装置をタンデム方式のデジタルカラープリンタ(以下、プリンタという)に適用する場合について説明するが、本発明にかかる画像形成装置はプリンタに限定されず、タンデム方式のファクシミリ装置やMFP(Multi Function Peripherals)などであってもよい。
(プリンタ1の装置構成)
図1は、本発明の実施形態にかかるプリンタ1の装置構成の概略を示す模式的断面図である。図1を参照して、プリンタ1の装置構成の概略を説明する。
プリンタ1の装置構成は、概して作像部と搬送部と定着部とに大分される。プリンタ1の作像部は、複数のイメージングカートリッジ(画像形成手段)18a〜18dを含んで構成される。
尚、イメージングカートリッジ18a〜18dは、いずれも同一の構成であるため、以下では、イメージングカートリッジ18a〜18dを、イメージングカートリッジ18と称し、その構成について説明する。また煩雑になる場合には、個々のイメージングカートリッジを単にカートリッジと称することもある。
イメージングカートリッジ18は、感光体(像担持体)3と、感光体3の表面を均一に帯電させる帯電部5と、画像データを構成する各色データに基づいて感光体3にレーザビームを照射して、均一に帯電された感光体3の表面に、画像データに応じた露光を行なって静電潜像を形成する露光部6と、感光体3の表面に形成された静電潜像をトナーで現像し、トナー像を形成する現像部4と、一次転写後に感光体3の表面に残留するトナーを感光体3から分離する感光体クリーナ7とで構成される。
さらに、プリンタ1の作像部は、感光体3上に形成されたトナー像が一次転写され、画像が形成される中間転写ベルト(中間転写体)2と、中間転写ベルト2上に一次転写されたトナー像を用紙(記録媒体)上に二次転写する転写ローラ(二次転写手段)13と、二次転写後に中間転写ベルト2上に残留するトナーを中間転写ベルト2から分離する中間転写ベルトクリーナ8とを含んで構成される。
中間転写ベルト2は、複数のローラ(図1においては2つのローラ)により弛まないように懸架された無端ベルトである。上記複数のローラが、図1において反時計回りに回転することで、中間転写ベルト2は所定速度で反時計回りに回転する。転写ローラ13は、上記複数のローラのうちの、中間転写ベルト2の回転方向の下流側に位置するローラと中間転写ベルト2を介して対をなす。
イメージングカートリッジ18は、図1において、中間転写ベルト2の回転方向の上流側から下流側に向かって、イメージングカートリッジ18d、18c、18b、18aの順に、所定間隔で配置される。
プリンタ1の搬送部は、用紙を収納する記録媒体収納部9と、記録媒体収納部9から搬送路に用紙を給紙する給紙ローラ10(給紙手段)と、給紙ローラ10の近傍に設けられ、記録媒体収納部9に収納される用紙の有無を検知する給紙センサ(図示せず)と、給紙された用紙を中間転写ベルト2上のトナー像との同期をとって転写ローラ13に搬送するタイミングローラ11と、タイミングローラ11により搬送された用紙を検出する通紙センサ12と、トナー像定着後の用紙を排出または両面搬送路16へ搬送する排紙ローラ15と、トナー像定着後の用紙を両面印刷のために再度搬送路に戻す両面搬送路16と、両面搬送路16へ搬送された用紙をタイミングローラ11に給紙する両面経路搬送ローラ17a、17bとを含んで構成される。
プリンタ1の定着部は、内部にハロゲンヒータ21を備えた加熱ローラ14a、及び加熱ローラ14aと用紙を介して対をなし、用紙を加熱ローラ14aに対して加圧する加圧ローラ14bと、加熱ローラ14aの表面温度を検出するサーミスタ20とを含んで構成される。
加熱ローラ14aは、ハロゲンヒータ21が点灯されることでその表面温度が上昇し、加熱ローラ14aの回転に伴い加圧ローラ14bを従動して回転させることで、加圧ローラ14bの表面温度を上昇させる。このようにして定着温度に達した加熱ローラ14a及び加圧ローラ14bが互いに接触して用紙を搬送することにより、トナーを溶融して用紙上に定着させる。
尚、プリンタ1が、カラー画像を印刷するカラーモードで動作する場合には、加熱ローラ14aの表面温度がカラー画像定着温度になるよう、溶融温度がカラートナーよりも低いモノクロトナーだけで作像されるモノクロ画像を印刷するモノクロモードで動作する場合には、加熱ローラ14aの表面温度がカラー画像定着温度よりも低いモノクロ画像定着温度になるよう制御される。
(電気的構成)
図2は、プリンタ1の要部の電気的構成の具体例を模式的に示すブロック図である。
図2において、プリンタ1は、プリンタ1全体の制御を行う制御基板40と、カートリッジ装着基板50とを含んで構成される。
制御基板40は、CPU(Central Processing Unit)41と不揮発性メモリ42とを含み、CPU41と不揮発性メモリ42との間では通信が行なわれる。不揮発性メモリ42は、上記カラー画像定着温度、上記モノクロ画像定着温度、定着開始前の予備温度の設定値及び、CPU41で実行されるプログラムなどを予め記憶する。
イメージングカートリッジ装着基板50には、複数のイメージングカートリッジ18a〜18dが装着される(図2ではこれらをまとめて、イメージングカートリッジ18と示している)。さらにイメージングカートリッジ18は不揮発性のメモリ60を含み、不揮発性のメモリ60は、トナー色情報、トナーの寿命情報などを記憶する。イメージングカートリッジ装着基板50にイメージングカートリッジ18が装着されると、CPU41とメモリ60とはシリアル通信ラインで接続される。
CPU(制御手段)41は、定着部の温度制御等、プリンタ1の各部を制御する。また、CPU41は、シリアル通信ラインを介したCPU41とメモリ60との通信が確立することで、イメージングカートリッジ装着基板50の該当する位置へのイメージングカートリッジ18の装着の有無を検知する。また、各装着位置に装着されたイメージングカートリッジ18のトナー色情報や寿命情報などを読取り、その交換時期を検出する。
またCPU41は、取得した上記情報に基づいて、ユーザに知らせるために表示パネル(表示手段)70に必要な情報を表示させる。
CPU41は、メモリ60との間の通信状況(すなわちイメージングカートリッジ18の装着状況)や、メモリ60から読取った情報に基づいて、プリンタ1の動作モードをカラーモードまたはモノクロモードに切り替える切り替え手段としても機能する。
(動作モードとその切り替え)
本実施形態にかかるプリンタ1は、イメージングカートリッジ18d、18c、18b、18aの順に、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)のイメージングカートリッジが装着された場合に、カラーモードとして動作するほか、複数のイメージングカートリッジ18a〜18dのうち、最下流のイメージングカートリッジ18aを除く他のイメージングカートリッジ18b〜18dのいずれかの位置に、Kのイメージングカートリッジが装着されている場合には、CPU41において動作モードがモノクロモードとされ、最下流のイメージングカートリッジ18aに示す位置にのみKのイメージングカートリッジが装着されている場合には、動作モードがカラーモードとされる。
動作モードがモノクロモードである場合には、イメージングカートリッジ装着基板50に装着されたすべてのKのイメージングカートリッジが交換時期に到達するまでモノクロモードが継続する。
尚、CPU41が、カラー画像を形成するための基本色であるYMCのイメージングカートリッジが画像形成可能であるか否か、Kのイメージングカートリッジが画像形成可能であるか否かを判断し、動作モードをカラーモードとモノクロモードで切り替えることとしても良い。
カラー画像の形成が不可能で、かつモノクロ画像の形成が可能な場合、すなわち、上記YMCのイメージングカートリッジのうちの少なくとも1つが、カートリッジ装着基板50に装着されていない場合や寿命切れ(トナーエンプティも含む)である場合等には、カラー画像の形成が不可能であると判断し、動作モードをモノクロモードに切り替えることとしても良い。
したがって、たとえばユーザがYMCのイメージングカートリッジの1つを取出した場合や、YMCのイメージングカートリッジの少なくとも1つをKのイメージングカートリッジと交換した場合には、装着されているKのイメージングカートリッジが寿命切れ等でない限り、CPU41においてモノクロ画像の形成が可能と判断され、動作モードをモノクロモードに切り替える。
尚、動作モードの切り替えは、図示しない操作部や他の装置からの信号を受信する受信部等においてユーザ操作を受付けることでなされてもよい。
(画像形成と給紙のタイミング)
図3は、各イメージングカートリッジ18a〜18dにおける一次転写位置と二次転写位置との距離関係及び給紙開始位置と二次転写位置との距離関係を模式的に示す図である。
図3において、位置P1は二次転写位置、位置P2は最下流のイメージングカートリッジ18aにおける一次転写位置、及び位置P3は最上流のイメージングカートリッジ18dにおける一次転写位置、P4〜P7は各イメージングカートリッジにおける画像形成位置(現像ローラが感光体を現像する位置)を示し、画像形成位置から一次転写位置までの距離を距離X4、位置P1から位置P2までの距離を距離X2、隣合うイメージングカートリッジにおける一次転写位置の間の距離を距離X1とする。また、記録媒体収納部9からの給紙開始位置より位置P1までの距離をX3とする。
各イメージングカートリッジの間隔(距離X1)は一定であり、プリンタ1に4つのイメージングカートリッジが装着されていることより、位置P2から位置P3までの距離は距離(3×X1)となる。
尚、ここでは、一次転写位置及び二次転写位置は、転写開始位置とし、具体的には、一次転写位置P2、P3はイメージングカートリッジ18a及びイメージングカートリッジ18dにおける感光体3が中間転写ベルト2と接する位置、二次転写位置P1は搬送された記録媒体が転写ローラ13と接する位置であるものとする。また、給紙開始位置は記録媒体収納部9から用紙が給紙ローラ10と接する位置であるものとする。
後で詳細に述べるが、各イメージングカートリッジ毎の画像形成位置(P4〜P7)から二次転写位置P1までの距離の違いにより、各イメージングカートリッジ毎の画像形成開始タイミングが給紙開始のタイミングと前後することが生じる。その前後関係により、次に述べる給紙先行カートリッジであるか、画像先行カートリッジであるかが分かれてくることになる。
また後述するように、複数の同一色のイメージングカートリッジから画像形成に使用するイメージングカートリッジを選択する処理も、この給紙先行カートリッジであるか、画像先行カートリッジであるかの判定に基づいて行われる。
(給紙先行か画像先行かの判定処理)
図4は、イメージングカートリッジ18a〜18dが、プリントジョブの実行開始時に、イメージングカートリッジによる画像形成の開始よりも記録媒体収納部9からの用紙の給紙を先行して行わなければならない給紙先行のイメージングカートリッジ(以後、給紙先行カートリッジと呼ぶ)であるか、記録媒体収納部9からの用紙の給紙よりもイメージングカートリッジによる画像形成の開始を先行して行わなければならない画像先行のイメージングカートリッジ(以後、画像先行カートリッジと呼ぶ)であるかを判定する処理の流れを示すフローチャートである。
尚、本実施形態のプリンタ1では、中間転写ベルト2の回転速度、用紙の搬送速度、及び、感光体3の回転速度はすべて等しいものとする。すなわち、移動距離を比較することで給紙と画像形成の開始のタイミング(時間間隔)の比較を代表させることにする。
まず、イメージングカートリッジ18aの画像形成位置P4から二次転写位置P1までの距離(X4+X2)が、記録媒体収納部9に収納された用紙が、給紙ローラ10により給紙され、二次転写位置P1に至るまでの搬送距離(X3)よりも短いか否かを判定し(ステップS101)、距離(X4+X2)の方が短い場合(ステップS101:YES)、イメージングカートリッジ18aは給紙先行カートリッジであると判断する(ステップS102)。また、距離(X4+X2)の方が短くない場合(ステップS101:NO)は、イメージングカートリッジ18a、18b、18c、18dはすべて画像先行カートリッジであると判断する(ステップS103)。
イメージングカートリッジ18aが給紙先行カートリッジであると判断した(ステップS102)後、イメージングカートリッジ18bの画像形成位置P5から二次転写位置P1に達するまでの距離(X4+X1+X2)が、用紙の搬送距離(X3)よりも短いか否かを判定し(ステップS104)、距離(X4+X1+X2)の方が短い場合(ステップS104:YES)、イメージングカートリッジ18bは給紙先行カートリッジであると判断する(ステップS105)。
また、距離(X4+X1+X2)の方が短くない場合(ステップS104:NO)は、イメージングカートリッジ18b、18c、18dはすべて画像先行カートリッジであると判断する(ステップS106)。
以下、同様の手順で、イメージングカートリッジ18c、18dが給紙先行カートリッジであるか画像先行カートリッジであるかを判断する(ステップS107〜S112)。
以上のように、本実施形態では、各イメージングカートリッジにおいて、画像形成位置から二次転写位置に至るまでの距離と給紙位置から二次転写位置に至るまでの距離とを比較して、画像形成位置から二次転写位置までの距離の方が短い場合には、給紙先行カートリッジと判断し、長い場合には、画像先行カートリッジと判断する。
このようにイメージングカートリッジの位置と給紙開始の位置関係から各イメージングカートリッジが画像先行カートリッジであるか給紙先行カートリッジであるかを判断するが、この各イメージングカートリッジの位置に関する判断データ(すなわち、給紙先行か画像先行かのタイミング判断データ)はあらかじめプリンタ1の不揮発性メモリに記憶させておくのが良い。
記憶された各イメージングカートリッジの位置に関する判断データは、以下に説明する画像形成に使用するイメージングカートリッジの選択処理で、CPU41(制御手段)により参照され、画像先行カートリッジであるか給紙先行カートリッジであるかに基づいてCPU41による選択処理が行われる。
(第1の実施形態)
図5のフローチャートを参照して、動作モードがモノクロモードの場合に、実際に画像形成に使用するイメージングカートリッジを選択する処理の流れを説明する。尚、第1の実施形態におけるプリンタ1では、イメージングカートリッジ18aのみが給紙先行カートリッジであり、それ以外は、画像先行カートリッジであるとする。
まず初めに、印刷ジョブが投入されると、CPU41において、処理対象の画像データが最初の画像データ(以下、1枚目の画像データという)であるか否かを判定する(ステップS201)。
ここで、画像データが印刷ジョブの1枚目の画像データであるか否かを判定する理由について説明する。1枚目の画像データについては、ジョブ投入時に、給紙センサにより予め記録媒体収納部9に用紙が収納されているか否かが確認されてから画像形成が開始される。そのため、イメージングカートリッジ18a〜18dのいずれを使用しても、給紙よりも先行して画像形成を開始したが、記録媒体収納部9に用紙が収納されていないために、画像形成を途中で中止しなければならないといった事態は起こらず、トナーが無駄に消費されることがない。
ここで、記録媒体収納部9に収納された用紙の有無を検知する給紙センサは、給紙ローラ10の近傍、つまり、給紙口付近に取り付けられており、給紙途中の用紙の後端が給紙センサ位置を通過し終えるまで、次の用紙が給紙トレイに収納されているか否かを検知することができない。
そのため、2枚目以降の画像データについては、記録媒体収納部9に用紙が収納されているか否かが予め確認することができず、1枚目の用紙が給紙センサ位置を通過した後にしか用紙の有無を検知することができない。そこで、以下のすべての実施形態では、用紙切れにより画像形成を途中で中止しなければならないために生じる無駄なトナー消費をなくすため、可能な限り給紙先行カートリッジであるイメージングカートリッジ18aを使用することとしている。
<1枚目の画像データの場合>
図5のフローチャートに戻って、画像データが1枚目の画像データである場合には(ステップS201:YES)、最上流に装着されたイメージングカートリッジ18dでモノクロ画像の形成が可能であるか否かが判定される(ステップS202)。
最上流のイメージングカートリッジ18dにおいて画像形成が可能である場合には(ステップS202:YES)、イメージングカートリッジ18dが画像形成を行うイメージングカートリッジとして選択され、イメージングカートリッジ18dにおいて1枚目の画像データの画像形成が開始される(ステップS203)。
第1の実施形態では、第1枚目の画像データについては、上記したような用紙切れに起因するトナーの無駄な消費がないため、できるだけ上流側のイメージングカートリッジを使用して下流側のイメージングカートリッジのトナーの消費を抑える。そのため、以下手順では、イメージングカートリッジ18cから順に下流側に向かって使用可能なイメージングカートリッジを確認し(ステップS204、ステップS206)、可能な限り上流側のイメージングカートリッジを使用して画像形成を開始する(ステップS205、ステップS207、ステップS208)。
このように1枚目の画像データを印字するのに使用するイメージングカートリッジを利用可能な最上流のイメージングカートリッジとすることにより、2枚目以降の画像データを印字するのに、できるだけ下流側のイメージングカートリッジを長期に利用することが可能となる。
<2枚目以降の画像データの場合>
処理対象の画像データが1枚目の画像データでなく、2枚目以降の画像データである場合には(ステップS201:NO)、給紙先行カートリッジであるイメージングカートリッジ18aが画像形成可能であるか否かを判定し(ステップS209)、イメージングカートリッジ18aにおいて画像形成が可能である場合には(ステップS209:YES)、画像形成を行うイメージングカートリッジとしてイメージングカートリッジ18aが選択され、画像形成が開始される(ステップS210)。
給紙先行カートリッジであるイメージングカートリッジ18aにおいて、画像形成が不可能である場合には(ステップS209:NO)、イメージングカートリッジ18aを除いて最下流側に装着されたイメージングカートリッジ18bでモノクロ画像の画像形成が可能であるか否かが判定され(ステップS211)、可能な場合には(ステップS211:YES)、そのイメージングカートリッジ18bが画像形成を行うイメージングカートリッジとして選択され、画像形成が開始される(ステップS212)。
イメージングカートリッジ18bにおいてモノクロ画像の画像形成が不可能な場合には(ステップS211:NO)、イメージングカートリッジ18aとイメージングカートリッジ18bを除いて最下流側のイメージングカートリッジ18cで画像形成が可能であるか否かが判定される(ステップS213)。
イメージングカートリッジ18cで画像形成が可能な場合には(ステップS213:YES)、画像形成を行うイメージングカートリッジとしてイメージングカートリッジ18cが選択されて、画像形成が開始される(ステップS214)。イメージングカートリッジ18cで画像形成が不可能な場合には(ステップS213:NO)、イメージングカートリッジ18dで画像形成を開始することになる(ステップS215)。
プリンタ1において上記処理が実行されることで、1枚目の画像データの画像形成を行うイメージングカートリッジとして、その時点で画像形成可能なモノクロイメージングカートリッジのうち、最上流のイメージングカートリッジが選択され、2枚目以降の画像データの画像形成を行うイメージングカートリッジとして、給紙先行カートリッジが選択される。
また、給紙先行カートリッジが画像形成不可能な場合には、その時点で画像形成可能なモノクロイメージングカートリッジのうち、最下流のイメージングカートリッジが選択される。
このように2枚目以降の画像データについては、給紙先行カートリッジが画像形成不可能な場合にも、より下流にあるイメージングカートリッジを選択することで、用紙のエンプティが検出された場合には、すぐに画像形成を中止することができ、余分なトナー消費を抑えることができる。
<タイミング制御>
次に、第1の実施形態にかかるプリンタ1において、動作モードがモノクロモードであって、画像データを受信すると実行される、イメージングカートリッジ18での画像形成及び給紙のタイミング制御を図6に示すフローチャートを用いて説明する。
図6のフローチャートに示される制御もまた、CPU41が不揮発性メモリ42に記憶されるプログラムを読出して実行し、図1に示される各装置を制御することで実現される。
ここでは、複数のイメージングカートリッジ18a〜18dのすべてが、同一色のモノクロイメージングカートリッジであるものとする。また上記処理の結果、イメージングカートリッジ18b、18c、18dは画像先行カートリッジと判断され、1枚目の画像データは最上流のカートリッジ18dで画像形成されるものとする。2枚目以降の画像データは最下流の給紙先行カートリッジと判断されたカートリッジ18aで画像形成されるものとする。
ここで、各時間T1、T2、T3、T4、T5、T6を以下のように定義する。以下の定義において、中間転写ベルト2及び用紙搬送の速度をV、用紙の長さをL、及び複数の用紙が連続して搬送される場合の所定の用紙間隔をdとする。
時間T1:最上流のカートリッジ18dが画像形成を開始してから二次転写を開始する(形成された画像の先端が位置P1に達する)までの時間(T1=(X4+3X1+X2)/V)
時間T2:最下流のカートリッジ18aが画像形成を開始してから二次転写を開始する(形成された画像の先端が位置P1に達する)までの時間(T2=(X4+X2)/V)
時間T3:給紙を開始してから用紙先端が位置P1に達するまでの時間(T3=X3/V)
時間T4:T1−T3
時間T5:用紙長さ+用紙間隔の距離の用紙搬送に要する時間(T5=(L+d)/V)
時間T6:T3ーT2
図6(a)を参照して、始めに印刷ジョブが開始すると、図5のフローチャートを用いて説明したように1枚目のデータが処理されて、イメージングカートリッジ18dで画像形成が開始される(ステップS301)。その後、二次転写位置において用紙の到達に合わせてトナー画像が転写されるタイミングを合わせるため、時間T4の経過を判定し(ステップS302)、時間T4が経過した後(ステップS302:YES)、給紙を開始する(ステップS303)。
給紙を開始した後、次の画像データがあるか判定し(ステップS304)、次の画像データがある場合(ステップS304:YES)、前の用紙との用紙間隔を考慮して、前回の給紙開始から時間T5が経過したか判定し(ステップS305)、時間T5が経過した時(ステップS305:YES)に給紙を開始する(ステップS306)。
さらに、二次転写位置において次の用紙の到達に合わせてトナー画像が転写されるタイミングを合わせるため、給紙開始から時間T6が経過したか判定し(ステップS307)、時間T6が経過した時(ステップS307:YES)に給紙先行カートリッジであるカートリッジ18aで画像形成を開始する(ステップS308)。
以上のステップS305〜S308の処理は、当該ジョブに含まれるすべての画像データの印刷が終了するまで繰返され(ステップS309)、すべての画像データの印刷が終了すると(ステップS309:NO)、または当該ジョブに含まれる画像データが1枚目のみである場合(ステップS304でNO)に、本処理を終了する。
以上の処理については、2枚目以降の画像データについて、給紙先行カートリッジであるイメージングカートリッジ18aを選択して用いているため、給紙動作の開始時に用紙収納部9での用紙エンプティが検出された場合にも、イメージングカートリッジ18aで画像形成が開始される前にジョブの実行を中止することで、余分なトナーを消費することはなくなる。
図6(a)のフローチャートを参照すると、ステップS305で前回の給紙開始からT5を経過したかどうかを判別している最中に、前回給紙された用紙の後端が給紙ローラ10を抜けており、もし用紙収納部9に用紙がなくなっていれば、給紙ローラ10近傍に設置された給紙センサ(不図示)が用紙エンプティを検知し、その時点(図ではEで示す)で画像形成の中止処理が行われる。この時には、まだステップS308のイメージングカートリッジ18aでの画像形成は開始されておらず、トナーも消費されていない。
例えば画像先行カートリッジであるイメージングカートリッジ18dを選択して用いる場合と比較する。イメージングカートリッジ18dを2枚目以降の画像形成にも使用するような場合を想定すると、図6(a)のステップS305からステップS308が、図6(b)のステップS305’からステップS308’のように置き換わる。
給紙開始のタイミングより、画像形成開始のタイミングがT4だけ早いことになるので、前回の給紙開始からT5−T4経過(ステップS305’で判別)後にイメージングカートリッジ18dによる画像形成が開始される(ステップS306’)。さらにその後、T4が経過(ステップS307’で判別)して給紙が開始される(ステップS308’)。
このように、選択したイメージングカートリッジ18dが画像先行カートリッジである場合には、給紙動作の開始前に用紙収納部9での用紙エンプティが検出された時点では、既にイメージングカートリッジ18dによる画像形成が開始されており、その時点でジョブを中止しても余分なトナーが消費されてしまう。
図6(b)のフローチャートを参照すると、前回給紙により用紙収納部9に用紙がなくなっていても、給紙ローラ10近傍に設置された給紙センサ(不図示)が用紙エンプティを検知できるのは、前回の用紙の後端が給紙ローラ10を抜けてからであり、ステップS307’の直前T5以内である。用紙エンプティを検知し、画像形成を中止処理できる時点(図ではE’で示す)では、既にステップS306’のイメージングカートリッジ18dでの画像形成が開始されており、トナーも消費されている。
このように、第1の実施形態にかかるプリンタ1では、複数のモノクロイメージングカートリッジが装着され、モノクロモードで複数ページの画像データを含むジョブを処理する場合において、第2枚目以降の画像形成には、給紙先行カートリッジであるイメージングカートリッジ18aを使用し、上記のような処理を実行する。
これにより、給紙動作の開始時に用紙収納部9で用紙エンプティが検出された場合にも、イメージングカートリッジ18aで画像形成が開始される前にジョブの実行を中止することができ、余分なトナーを消費することはなくなる。よって、ランニングコストが低く、イメージングカートリッジ交換の手間を省いた画像形成装置を提供することができる。
また、1枚目の画像形成に最上流のイメージングカートリッジを利用することで、2枚目以降の画像形成により長く給紙先行カートリッジを利用することができ、上記効果をさらに上げることができる。
尚、上記の実施形態では、給紙センサを備えたプリンタ1に本発明を適用した場合について説明した(この後の、第2の実施形態以降についても、プリンタ1は給紙センサを備えたものとする)。しかしながら、さらに安価な給紙センサを持たないプリンタに本発明を適用することも可能である。
この場合、プリンタが給紙センサを持たないため、1枚目の画像データについても、予め用紙の有無を検知することができない。そのため、1枚目の画像データについても、最上流のイメージングカートリッジではなく、可能な限り給紙先行カートリッジを使用するものとする。
また、用紙のニアエンプティを検出することが可能なプリンタにおいては、用紙のニアエンプティを検出した後、本発明を適用することとしてもよい。この場合、用紙ニアエンプティを検出した後の画像データについてのみ、給紙先行カートリッジを使用することとすればよく、より効果的に本件発明の効果を得ることができる。
(第2の実施形態)
図7は、第2の実施形態におけるプリンタ1において、画像形成に使用するイメージングカートリッジを選択する処理の流れを示すフローチャートである。
第2の実施形態におけるプリンタ1では、イメージングカートリッジ18aと18bのみが給紙先行カートリッジであり、それ以外のイメージングカートリッジ18cと18dが、画像先行カートリッジであるとする。
複数のモノクロカートリッジが装着され、モノクロモードで動作する上記プリンタ1は、複数の画像データを含むジョブを処理する場合に、第2枚目以降の画像形成には、給紙先行カートリッジであるイメージングカートリッジ18aと18bを交互に切り替えて使用する。但し、給紙先行カートリッジが複数あるので、どちらを優先して選択するかはトナーの均等消費の観点から選択する。
給紙先行カートリッジであるか画像先行カートリッジであるかは、第1の実施形態の場合と同様に図4のフローチャートに従って判定した結果を参照するものとする。
図7のフローチャートに示される処理もまた、CPU41が不揮発性メモリ42に記憶されるプログラムを読出して実行し、図1に示される各装置を制御することで実現される。
<1枚目の画像データの場合>
尚、図7のフローチャートにおけるステップS401〜S408の(1枚目の画像データを画像形成するイメージングカートリッジを選択する)処理は、イメージングカートリッジ18bが給紙先行カートリッジである以外は、図5に示されたステップS201〜S208の処理、すなわち第1の実施形態にかかるプリンタ1で1枚目の画像形成を行うイメージングカートリッジを選択する処理と同様なカートリッジ選択を行うものである。そこで、以下、ステップS409以降の処理について説明する。
<2枚目以降の画像データの場合>
処理対象の画像データが1枚目の画像データでなく、2枚目以降の画像データである場合(ステップS401:NO)もまた、CPU41において、モノクロカートリッジのうちの最下流に装着される給紙先行カートリッジ18aでモノクロ画像の形成が可能であるか否かが判定される(ステップS409A)。
カートリッジ18aにおいて画像形成が可能である場合には(ステップS409A:YES)、カートリッジ18bでモノクロ画像形成が可能であるか否かが判定され(ステップS409B)、画像形成が可能である場合には(ステップS409B:YES)、給紙先行カートリッジであるイメージングカートリッジ18aか18bの何れかで画像形成が開始される(ステップS410)。イメージングカートリッジ18aにおいて画像形成が不可能である場合には(ステップS409A:NO)、給紙先行カートリッジであるイメージングカートリッジ18bで画像形成が可能であるか否かが判定される(ステップS411)。
イメージングカートリッジ18bにおいて画像形成が可能である場合には(ステップS411:YES)、給紙先行カートリッジであるイメージングカートリッジ18bで画像形成が開始される(ステップS412)。イメージングカートリッジ18bにおいて画像形成が不可能である場合には(ステップS411:NO)、イメージングカートリッジ18cで画像形成が可能かどうかを判断する(ステップS413)。
イメージングカートリッジ18cで画像形成が可能であれば、イメージングカートリッジ18cで画像形成する(ステップS414)。不可能であれば、イメージングカートリッジ18dで画像形成を開始する(ステップS415)。
このように2枚目以降の画像形成をできるだけ給紙先行カートリッジを用いて行い、給紙先行カートリッジを用いることができずに画像先行カートリッジを用いる場合でも、より下流側のイメージングカートリッジを用いることにより、用紙エンプティが発生したときの余分なトナー消費を抑制することができる。
<複数の給紙先行カートリッジの切り替え選択>
図8は、上記ステップS410で実行される処理、すなわち複数の給紙先行カートリッジで画像形成可能と考えられる場合に、2枚目以降の画像データを画像形成するためのイメージングカートリッジとしてどれを選択するかを決定する処理を示すフローチャートである。
図8を参照して、最下流の給紙先行カートリッジ18aにおいてモノクロ画像の形成が可能であることが確認されると、メモリ60からトナー残量を取得して、不揮発性メモリ42の所定領域に記憶する(ステップS501)。次に給紙先行カートリッジ18bで画像形成可能であるか否かが判定される(ステップS502)。
イメージングカートリッジ18bで画像形成が可能であると判定された場合には(ステップS502:YES)、メモリ60からトナーの残量を取得して、不揮発性メモリ42の所定領域に記憶する(ステップS503)。また、画像形成が不可能であると判断された場合には(ステップS502:NO)、不揮発性メモリ42の所定領域にイメージングカートリッジ18bのトナー残量を0と記憶する(ステップS504)。
このようにイメージングカートリッジ18aと18bのトナー残量が不揮発性メモリ42に記憶された後、トナー残量が比較されて、トナー残量の多い方のイメージングカートリッジが当該画像データの画像形成を行うカートリッジとして選択される(ステップS505)。
このように給紙先行カートリッジが複数ある場合、2枚目以降の画像データを画像形成するイメージングカートリッジとしてトナー残量の多い方のイメージングカートリッジを選択することで、それぞれのイメージングカートリッジにおけるトナーの消費量をできるだけ均一にすることができる。
また、給紙動作の開始時に用紙収納部9での用紙エンプティが検出された場合には、給紙先行カートリッジであるイメージングカートリッジ18a又は18bでは、画像が形成される前に直ちに画像形成動作を中止することができ、余分なトナーを消費することはない。よって、ランニングコストが低く、カートリッジ交換の手間を省いた画像形成装置を提供することができる。
(第3の実施形態)
図9は、第3の実施形態におけるプリンタ1において、画像形成に使用するカートリッジを選択する処理の流れを示すフローチャートである。
第3の実施形態におけるプリンタ1では、イメージングカートリッジ18aから18dは、すべて画像先行カートリッジである。
複数のモノクロカートリッジが装着され、モノクロモードで動作する上記プリンタ1は、複数の画像データを含むジョブを処理する場合に、第2枚目以降の画像形成には、最下流側に位置するイメージングカートリッジ18aを使用する。
給紙先行カートリッジがなくて、すべてのイメージングカートリッジが画像先行カートリッジなので、どれを選択するかは、用紙エンプティ時のトナー消費を最も少なくする観点から、より下流側に位置するイメージングカートリッジを優先して選択する。
図9のフローチャートに示される処理もまた、CPU41が不揮発性メモリ42に記憶されるプログラムを読出して実行し、図1に示される各装置を制御することで実現される。
<1枚目の画像データの場合>
尚、図9のフローチャートにおけるステップS601〜S608の(1枚目の画像データを画像形成するイメージングカートリッジを選択する)処理は、図5に示されたステップS201〜S208の処理、すなわち第1の実施形態にかかるプリンタ1で1枚目の画像形成を行うイメージングカートリッジを選択する処理と同様なカートリッジ選択を行うものである。
<2枚目以降の画像データの場合>
また、ステップS609〜S615の(2枚目以降の画像データを画像形成するイメージングカートリッジを選択する)処理も、イメージングカートリッジ18aが画像先行カートリッジであること以外は、図5に示されたステップS209〜S215の処理、すなわち第1の実施形態にかかるプリンタ1で2枚目以降の画像形成を行うイメージングカートリッジを選択する処理と同様の処理である。
その結果として、第3の実施形態にかかるプリンタ1において、2枚目以降の画像形成を行うイメージングカートリッジとして選択されるのは、第1の実施形態にかかるプリンタ1の場合に選択されるのと同じイメージングカートリッジ18aになる。
しかしながら、本実施形態にかかるプリンタ1においては、最下流側に位置するイメージングカートリッジ18aもまた、画像先行カートリッジであり、給紙動作の開始時に用紙収納部9で用紙エンプティが検出され、すぐに画像形成が中止されても既にトナーの消費は発生してしまっている。但し、その場合にも、より下流側に位置するイメージングカートリッジを選択して使用していることで、トナーの消費は最小ですむ。
<タイミング制御>
次に、第3の実施形態にかかるプリンタ1において、動作モードがモノクロモードであって、画像データを受信すると実行される、カートリッジ18での画像形成及び給紙のタイミング制御を図10のフローチャートを用いて説明する。
図10のフローチャートに示される制御もまた、CPU41が不揮発性メモリ42に記憶されるプログラムを読出して実行し、図1に示される各装置を制御することで実現される。
ここでは、複数のイメージングカートリッジ18a〜18dのすべてが、同一色のモノクロカートリッジであるものとする。またイメージングカートリッジ18a〜18dはすべて画像先行カートリッジと判断され、1枚目の画像データは最上流のイメージングカートリッジ18dで画像形成され、2枚目以降の画像データは最下流のイメージングカートリッジ18aで画像形成されるものとする。
ここで、各時間T1〜T5は、第1の実施形態の説明において定義した値である。また、時間T7は次のように定義する。
T7:T5+T6(但し、T6は負の値となる)
図10を参照して、始めに印刷ジョブが開始すると、図9のフローチャートのように1枚目のデータが処理されて、イメージングカートリッジ18dで画像形成が開始される(ステップS701)。その後、二次転写位置において用紙の到達に合わせてトナー画像が転写されるタイミングを合わせるため、時間T4の経過を判定し(ステップS702)、時間T4が経過した後(ステップS702:YES)、給紙を開始する(ステップS703)。
給紙を開始した後、次の画像データがあるか判定し(ステップS704)、次の画像データがある場合(ステップS704:YES)、二次転写位置において次の用紙の到達に合わせてトナー画像が転写されるタイミングを合わせるため、前回の給紙開始から時間T7が経過したか判定し(ステップS705)、時間T7が経過した時(ステップS705:YES)にイメージングカートリッジ18aで画像形成を開始する(ステップS706)。
次に前の用紙と一定の間隔を開けるために、前回の給紙開始から時間T5が経過したか判定し(ステップS707)、時間T5が経過した時(ステップS707:YES)に給紙を開始する(ステップS708)。
以上のステップS705〜S708の処理は、当該ジョブに含まれるすべての画像データの印刷が終了するまで繰返され(ステップS709)、すべての画像データの印刷が終了すると(ステップS709:NO)、または当該ジョブに含まれる画像データが1枚目のみである場合(ステップS704:NO)に、本処理を終了する。
このように、第3の実施形態では、複数のモノクロカートリッジが装着され、モノクロモードで動作するプリンタ1が、複数の画像データを含むジョブを処理する場合においては、第2枚目以降の画像形成には、可能な限り最下流のイメージングカートリッジ18aを使用する。
ここではどのイメージングカートリッジも、それにより形成された画像が中間転写ベルト2と転写ローラ13との接点P1に到達するまでの時間は、用紙収納部9に収納されている用紙がP1に到達するまでの時間よりも長いものとしている。このため、最下流側のイメージングカートリッジ18aを画像形成に用いた場合も、給紙動作の開始時に用紙収納部9で用紙エンプティが検出され、画像形成動作を直ちに停止したときには、既に画像が形成された後である(図ではE’で示す)。
しかし、イメージングカートリッジ18aはP1に最も近いカートリッジであるため、画像形成を始めてから給紙動作を開始するまでの時間は他のイメージングカートリッジを使用する場合よりも短い。よって、その間の画像形成により発生する消費トナー量は最も少なくできる。このため、ランニングコストが低く、カートリッジ交換の手間を省いた画像形成装置を提供することができる。
(第4の実施形態)
第4の実施形態におけるプリンタ1においては、第1の実施形態におけるプリンタ1と同様の画像形成を行うイメージングカートリッジを選択する処理に加えて、メッセージ表示が実行される。図11は、このメッセージ表示を行うための表示制御の流れを示すフローチャートである。
メッセージ表示は、未装着のイメージングカートリッジを装着するように、あるいはトナー寿命の尽きているイメージングカートリッジを交換するように、ユーザを促すための表示である。このメッセージ表示を行う目的は以下の通りである。
2枚目以降の画像データの画像形成については、用紙エンプティ時のトナー消費が少なくてすむように、より下流側のイメージングカートリッジを選択して使用するが、選択した下流側のイメージングカートリッジが装着されていなかったり、またトナーを使い果たして寿命(交換時期)が来ていたりして、画像形成可能でない場合もある。
そのように画像形成可能でない場合は、他の画像形成可能なイメージングカートリッジの中から、最も下流側のイメージングカートリッジを選択して使用することになる。
そのような場合、トナー消費の点からより有利である最下流側の装着位置にイメージングカートリッジを装着する、あるいは交換するように表示パネル70にメッセージを表示し、ユーザに実行してもらうことで、さらにトナー消費を抑制できるようなイメージングカートリッジ選択が可能となる。
図11のフローチャートに示される処理もまた、CPU41が不揮発性メモリ42に記憶されるプログラムを読出して実行し、図1に示される各装置を制御することで実現される。尚、本実施形態においては、プリンタ1は図示されない表示パネルを備えており、制御手段であるCPU41は、表示パネル70に各種メッセージを表示するための制御も行うものとする。
<メッセージ表示制御>
図11を参照して、選択しようとしたイメージングカートリッジが画像形成不可能な場合にメッセージ表示を行うための表示制御の流れを説明する。
モノクロカートリッジが複数装着されているプリンタ1が、モノクロモードで動作していて(ステップS801:YES)、図5のステップS209において、最下流に位置するイメージングカートリッジ18aが装着されているにも関わらずモノクロ画像の形成不可能と判定された場合(ステップS802:YES)、メモリ60に記憶されているイメージングカートリッジ18aの寿命情報を参照して、交換時期であるか否かが判定される(ステップS803)。
カートリッジ18aの寿命がまだあって交換時期ではないと判定された場合には(ステップS803:NO)、メッセージ表示を行うことなく、本処理を終了する。イメージングカートリッジ18aの寿命がきており、交換時期であると判定された場合には(ステップS803:YES)、「右端のカートリッジを交換するとトナー消費が抑えられます」などの、イメージングカートリッジ18aの交換を促すメッセージを表示パネル70に表示するための制御を実行する(ステップS804)。
モノクロモードで動作していて(ステップS801:YES)、図5のステップS209において、最下流に位置するイメージングカートリッジ18aが装着されておらずにモノクロ画像の形成不可能と判定された場合には(ステップS802:NO)、「カートリッジを右端に装着するとトナー消費が抑えられます」などの、イメージングカートリッジ18aの装着を促すメッセージを表示パネル70に表示するための制御が実行される(ステップS805)。以上の説明において、「右端」を用いたが、「右端」とは最下流の位置を表しており、不慣れなユーザにもカートリッジの交換及び装着を容易に行えるようにするため、「右端」と表示している。尚、プリンタの構成によって、最下流の位置が「右端」に限らないのは言うまでもない。
本実施形態にかかるプリンタ1での表示制御処理は、第1の実施形態または第3の実施形態にかかるプリンタ1での処理とも組合わせて実行させることが可能である。第1の実施形態または第3の実施形態にかかるプリンタ1での処理に組合わされて、本実施形態にかかる上記表示制御処理が実行されることで、モノクロカートリッジが複数装着されてモノクロモードで動作するときに、2枚目以降の画像が複数のモノクロカートリッジのうちの最下流のイメージングカートリッジで画像形成されない場合、最下流のイメージングカートリッジで画像形成されるようにユーザに促すことができる。
尚、上記表示制御例では、図5のステップS209で最下流のイメージングカートリッジ18aで2枚目以降の画像データの画像形成が不可能であると判定された場合に上記表示制御が実行されるとしているが、実行のタイミングはステップS209の処理に関わらず、所定間隔、電源が投入されたタイミング、低消費電力状態から通常電力状態に移行したタイミング等、その他のタイミングであってもよい。
(第5の実施形態)
上記第1〜第4の実施形態においては、プリンタ1がモノクロモードで動作する場合におけるイメージングカートリッジ選択処理について述べた。しかし、第5の実施形態におけるプリンタ1では、イメージングカートリッジ選択処理が実行される動作モードはモノクロモードに限定されない。
同一色のイメージングカートリッジが複数装着された本実施形態に係るプリンタ1においては、単色カラーモードで上述の画像形成を行うイメージングカートリッジの選択処理や画像形成及び給紙のタイミング制御が実行されてもよい。ここで単色カラーモードとは、フルカラーではなく、例えば2色刷、3色刷といった単色のカラーを重ね刷りするような動作モードを指していうものとする。
図12は、第5の実施形態にかかるプリンタ1において、動作モードが上記単色カラーモードである場合に、画像形成を行うイメージングカートリッジを選択する処理の流れを示すフローチャートである。
ここでは、複数のイメージングカートリッジ18a〜18dについて、イメージングカートリッジ18a、18cがブラック(K)用のカートリッジであり、イメージングカートリッジ18b、18dがマゼンタ(M)用のカートリッジであって、単色カラーモードで2色刷り印刷を行うものとする。
また、イメージングカートリッジ18aと18bは給紙先行カートリッジであるとする。
本実施形態では、2色のイメージングカートリッジが関わってくるが、それぞれの色毎に、1枚目の画像データの画像形成、2枚目以降の画像データの画像形成、それぞれについて既述してきたイメージングカートリッジを選択する処理を適用する。すなわち、2枚目以降の場合でいえば、ブラック(K)用のカートリッジについては給紙先行カートリッジであるイメージングカートリッジ18aを、マゼンタ(M)用のカートリッジについてはやはり給紙先行カートリッジであるイメージングカートリッジ18bを選択するものである。これにより、用紙エンプティ時のトナー消費の発生をより少なくすることができる。
図12のフローチャートに示される処理もまた、CPU41が不揮発性メモリ42に記憶されるプログラムを読出して実行し、図1に示される各装置を制御することで実現される。
図12を参照して、単色カラーモードで2色刷り印刷を行う場合の、各色毎の画像形成に用いるイメージングカートリッジ選択処理の流れについて説明する。
画像データを受信して処理が開始すると、始めに、CPU41において、処理対象の画像データが1枚目の画像データであるか否かが判定され(ステップS901)、1枚目の画像データである場合(ステップS901:YES)、複数装着されている同一色のイメージングカートリッジのうちの上流側に装着されるカートリッジ、すなわち、ブラック(K)用のカートリッジ18a、18cのうちのカートリッジ18cと、マゼンタ(M)用のカートリッジ18b、18dのうちのカートリッジ18dとで画像形成が可能であるか否かが判定される(ステップS903)。
上流側のイメージングカートリッジ18c、18dにおいて画像形成が可能である場合には(ステップS903:YES)、これらが画像形成を行うイメージングカートリッジとして選択され、1枚目の画像データの画像形成が開始される(ステップS905)。
上流側のイメージングカートリッジ18c、18dにおいて画像形成が不可能である場合には(ステップS903:NO)、残るカートリッジ18a、18bで画像形成が可能であるか否かが判定され(ステップS907)、可能な場合には(ステップS907:YES)、それらのイメージングカートリッジ18a、18bが画像形成を行うカートリッジとして選択され、1枚目の画像データの画像形成が開始される(ステップS909)。
また、2枚目以降の画像データについては(ステップS901:NO)、下流側に装着されるイメージングカートリッジ、すなわち、ブラック(K)用のカートリッジ18a、18cのうちのカートリッジ18aと、マゼンタ(M)用のカートリッジ18b、18dのうちのカートリッジ18bとで画像形成が可能であるか否かが判定される(ステップS907)。
下流側のイメージングカートリッジ18a、18bにおいて画像形成が可能な場合には(ステップS907:YES)、それらが画像形成を行うイメージングカートリッジとして選択されて、当該画像データの画像形成が開始される(ステップS909)。不可能な場合には(ステップ907:NO)、残るイメージングカートリッジ18c、18dが画像形成を行うカートリッジとして選択されて、当該画像データの画像形成が開始される(ステップS905)。
このように実施することで、第1の実施形態で説明したように、給紙動作の開始時に用紙収納部9で用紙エンプティが検出された場合にも、イメージングカートリッジ18a又は18bで画像が形成される前に画像形成動作を中止することができ、余分なトナーを消費することはなくなる。よって、ランニングコストが低く、カートリッジ交換の手間を省いた画像形成装置を提供することができる。
また、1枚目の画像形成に上流側のイメージングカートリッジを利用することで、2枚目以降の画像形成により長く下流側の給紙先行カートリッジを利用することができ、上記効果をさらに上げることができる。
尚、上記選択処理例においては、処理を容易にするため、プリンタ1に装着されたブラック(K)用のカートリッジ18a、18c及びマゼンタ(M)用のカートリッジ18b、18dについて、上流側に装着されているカートリッジ18c、18dと、下流側に装着されているカートリッジ18a、18bとにグループ分けして、上流側の組または下流側の組で画像形成可能か否かが判定されるものとしている。
上記グループ分けを行なわず、同一色のカートリッジについて、それぞれ、上流側のカートリッジまたは下流側のカートリッジで画像形成可能か否かが判定されてもよい。すなわち、上記選択処理例のように、複数の色(第1色及び第2色)についてそれぞれ同一色のカートリッジが複数装着されている場合、次のような処理が行われてもよい。
例えば、ステップS903において、第1色について上流側のカートリッジで画像形成可能が不可能と判定されても、第2色について上流側のカートリッジで画像形成可能が可能と判定された場合、第1色については下流側のカートリッジが画像形成を行うカートリッジとして選択され、第2色について上流側のカートリッジが画像形成を行うカートリッジとして選択されてもよい。
さらに、本実施形態においては、プリンタ1にブラック(K)用のカートリッジ18a、18c及びマゼンタ(M)用のカートリッジ18b、18dが装着されているものとされたが、カートリッジの装着位置が上記選択処理例と異なる位置であっても、同様に、上流側(S903)及び下流側(S907)で画像形成可能か否かが判定される。
また、例えばプリンタ1に4つ以上のイメージングカートリッジが装着可能な場合であって、2色以上について複数のカートリッジが装着されている場合、または同一色について3つ以上のイメージングカートリッジが装着されている場合であっても、同様の処理を行なって画像形成を行うカートリッジを選択することができる。
さらに、上述の第1〜第5の実施形態にかかるプリンタ1でそれぞれ実行される画像形成を行うカートリッジの選択方法、画像形成及び給紙のタイミングの制御方法、及びメッセージ表示を行うための表示制御方法をプログラムとして提供することもできる。
このようなプログラムは、コンピュータに付属するフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disk−Read Only Memory)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)及びメモリカードなどのコンピュータ読取り可能な記憶媒体に記憶させて、プログラム製品として提供することもできる。あるいは、コンピュータに内蔵するハードディスクなどの記憶媒体に記憶させて、プログラムを提供することもできる。また、ネットワークを介したダウンロードによって、プログラムを提供することもできる。
提供されるプログラム製品は、ハードディスクなどのプログラム格納部にインストールされて実行される。尚、プログラム製品は、プログラム自体と、プログラムが記録された記憶媒体とを含む。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の実施形態にかかるプリンタ1の装置構成の概略を示す模式的断面図である。 プリンタ1の要部の電気的構成の例を模式的に示すブロック図である。 プリンタ1の要部の位置関係を模式的に示す断面図である。 カートリッジが画像先行型か給紙先行型かを判定する処理の流れを示すフローチャートである。 第1の実施形態において、画像形成を行うイメージングカートリッジを選択する処理の流れを示すフローチャートである。 第1の実施形態において、イメージングカートリッジでの画像形成及び給紙のタイミング制御を示すフローチャートである。 第2の実施形態において、画像形成を行うイメージングカートリッジを選択する処理の流れを示すフローチャートである。 図7のステップS410で実行される、2枚目以降の画像データを画像形成するイメージングカートリッジを選択する処理の流れを示すフローチャートである。 第3の実施形態において、画像形成を行うイメージングカートリッジを選択する処理の流れを示すフローチャートである。 第3の実施形態において、イメージングカートリッジでの画像形成及び給紙のタイミング制御を示すフローチャートである。 第4の実施形態において、メッセージ表示を行うための表示制御処理を示すフローチャートである。 第5の実施形態において、画像形成を行うイメージングカートリッジを選択する処理の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
1 プリンタ
2 中間転写ベルト
3 感光体
4 現像部
5 帯電部
6 露光部
7 感光体クリーナ
8 中間転写ベルトクリーナ
9 記録媒体収納部
10 給紙ローラ
11 タイミングローラ
12 通紙センサ
13 転写ローラ
14a 加熱ローラ
14b 加圧ローラ
15 排紙ローラ
16 両面搬送路
17a、17b 両面経路搬送ローラ
18、18a〜18d イメージングカートリッジ
19 画像安定化センサ
20 サーミスタ
21 ハロゲンヒータ
40 制御基板
41 CPU
42 不揮発性メモリ
50 カートリッジ装着基板
60 メモリ
70 表示パネル
P1 中間転写ベルト2と転写ローラ13との接点
P2 中間転写ベルト2とカートリッジ18aとの接点
P3 中間転写ベルト2とカートリッジ18dとの接点
P4〜P7 各カートリッジにおける画像形成位置(現像ローラと感光体が接する位置)
X1 イメージングカートリッジの間隔
X2 P2からP1までの距離
X3 用紙の先端が記録媒体収納部9からP1に到達するまでの距離
X4 画像形成位置から感光体が中間転写ベルト2と接するまでの距離

Claims (9)

  1. 像担持体上に形成された静電潜像をトナーで現像し、トナー画像を形成する複数の画像形成手段と、前記画像形成手段から前記トナー画像を一次転写する中間転写体と、前記中間転写体から記録媒体に前記トナー画像を二次転写する二次転写手段と、前記記録媒体を前記二次転写する位置に向けて給紙する給紙手段と、を有する画像形成装置であって、
    前記画像形成手段として、同一色の複数の画像形成手段を装着して、単色の画像形成を行わせることが可能である画像形成装置において、
    前記単色の画像形成を行わせる場合、前記同一色の複数の画像形成手段のうちから、それぞれの画像形成手段で画像形成を開始するタイミングと、前記給紙手段が前記二次転写する位置に向けて前記記録媒体の給紙を開始するタイミングとの関係に基づき、画像形成に使用する画像形成手段を選択するよう制御する制御手段を有する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、
    前記同一色の複数の画像形成手段のうちから、
    画像形成を開始するタイミングが、前記給紙手段が給紙を開始するタイミングより遅くなる装着位置に装着されている画像形成手段を、画像形成に使用する画像形成手段として選択する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御手段は、
    前記画像形成を開始するタイミングが、前記給紙手段が給紙を開始するタイミングより遅くなる装着位置に装着されている画像形成手段が複数ある場合、該複数の画像形成手段を切り替えて、画像形成に使用する画像形成手段として選択する
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御手段は、
    前記同一色の複数の画像形成手段の何れの装着位置においても、画像形成を開始するタイミングが、前記給紙手段が給紙を開始するタイミングより遅くならないときは、前記中間転写体の移動方向に対して、最も下流側に装着されている画像形成手段を、画像形成に使用する画像形成手段として選択する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御手段は、
    前記画像形成手段の装着可能な位置のうち、前記中間転写体の移動方向に対して最下流の位置に前記画像形成手段が装着されていないことを検知したときは、前記最下流の位置への画像形成手段装着を促すメッセージを表示手段に表示させる
    ことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御手段は、
    前記中間転写体の移動方向に対して最下流の位置に装着されている前記画像形成手段が交換時期であることを検出したときは、前記最下流の位置の画像形成手段交換を促すメッセージを表示手段に表示させる
    ことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の画像形成装置。
  7. 連続して画像形成を行う場合には、
    前記制御手段は、第2枚目以降の画像データについての画像形成に使用する画像形成手段を選択し、
    第1枚目の画像データについての画像形成に使用する画像形成手段としては、前記第2枚目以降の画像データについて選択された前記画像形成手段とは異なる画像形成手段を選択する
    ことを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記同一色の複数の画像形成手段に加え、該画像形成手段とは異なる色の画像形成手段が装着されている
    ことを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記画像形成手段として、それぞれ異なる色の複数の画像形成手段を装着して、カラーの画像形成を行わせることが可能であり、
    前記単色の画像形成を行わせるか、前記カラーの画像形成を行わせるかを切り替える切り替え手段を有する
    ことを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の画像形成装置。
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