JP2008151970A - 帯電方法、帯電装置および画像形成装置 - Google Patents

帯電方法、帯電装置および画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008151970A
JP2008151970A JP2006339047A JP2006339047A JP2008151970A JP 2008151970 A JP2008151970 A JP 2008151970A JP 2006339047 A JP2006339047 A JP 2006339047A JP 2006339047 A JP2006339047 A JP 2006339047A JP 2008151970 A JP2008151970 A JP 2008151970A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electron
charged
charging
electron emission
electron emitting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006339047A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008151970A5 (ja
JP4975425B2 (ja
Inventor
Hirofumi Kanda
浩文 神田
Shigeru Nishio
茂 西尾
Tadashi Iwamatsu
正 岩松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2006339047A priority Critical patent/JP4975425B2/ja
Publication of JP2008151970A publication Critical patent/JP2008151970A/ja
Publication of JP2008151970A5 publication Critical patent/JP2008151970A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4975425B2 publication Critical patent/JP4975425B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

【課題】短時間で均一に感光体を帯電させることができる帯電装置および画像形成装置を提供する。
【解決手段】本発明の帯電装置1は、駆動電源6および電子放出素子7により構成される第1の電子放出装置2と、駆動電源8および電子放出素子8により構成される第2の電子放出装置3とを備え、これらの電子放出装置は、感光体4の回転方向に沿って整列するように設置されている。本発明の帯電装置1によれば、複数の電子放出装置によって、段階的に感光体4を帯電させることができるため、これにより電子放出素子の寿命を長く保ち、かつ短時間で均一に感光体4を帯電させることが可能である。
【選択図】図1

Description

本発明は、帯電装置および画像形成装置に関するものであり、特に電子写真方式の複写機やプリンタ等において画像形成するときに、静電潜像担持体を帯電させるための帯電装置および画像形成装置に関するものである。
電子写真方式の複写機、プリンタ等の画像形成装置においては、感光体等の被帯電体に静電潜像を形成するに先立って、被帯電体の表面を種々の方法で均一に帯電させる。
従来の帯電方法として、例えばコロナ放電による帯電方法がある。この方法は、非常に細いワイヤから放電させることによって、感光体の表面を帯電させるという方法である。しかしながら、この方法においては、感光体の表面を帯電させるために約4〜10kV程度の高圧電源が必要であった。さらに、ワイヤからの放電によって多量のオゾンが発生するため、人体に悪影響を及ぼすばかりでなく、感光体の劣化を早めるという問題がある。このような問題を解決するために、例えばオゾンの発生量を低減させるように改良されたコロナ帯電装置が、特許文献1および特許文献2に開示されている。
さらに他の帯電方法として、接触帯電方式により感光体表面を帯電させる方法が近年実用化されている。この方法では、導電性のローラ、ブラシ、弾性ブレード、カーボンナノチューブ等の導電性部材を感光体の表面に接触させることによって感光体の表面を帯電させるため、オゾンの発生量および消費電力量を低減させることができる。
このような接触帯電方式を用いた帯電方法のうち、特に導電性部材として導電性ローラを用いたローラ帯電方法が、帯電の安定性の観点から現在広く利用されている。ローラ帯電方法では、導電性の弾性ローラを感光体に加圧当接し、このローラに電圧を印加することによって感光体を帯電させる。しかしながら、ローラ帯電方法により感光体を帯電させるとき、感光体の表面に極微な欠陥(ピンホール)があった場合、この感光体表面の欠陥部において、上記ローラの導電性部材から異常な量の電流リークが発生する。これにより感光体の表面が損傷し、画像形成に悪影響を及ぼす。
このローラ帯電方法において生じる問題点をさらに改良した帯電方法として、電圧が印加されるローラ状の帯電部材(一次帯電ローラ)と感光体との間に二次帯電ローラを追加した方法が知られている(例えば、特許文献3参照のこと)。ここで二次帯電ローラは、一次帯電ローラから感光体に電荷を運搬する役割を担うものであり、感光体表面のピンホールにより生じる電流リークの問題を解消するために設けられている。しかしながらこの方法においては、二次帯電ローラと感光体との間の狭ギャップで発生する微小放電により感光体を帯電させるため、帯電時のオゾンやNOxの発生を完全に抑えることはできない。
また、カーボンナノチューブを導電性部材として応用した接触帯電方式による帯電方法が、例えば特許文献4に開示されている。しかしながら、カーボンナノチューブを導電性部材として用いた場合、カーボンナノチューブを感光体に押し付けたときの圧力によって、カーボンナノチューブが損傷し、帯電能力が低下してしまう。
さらに他の帯電方法として、MIS(金属−絶縁体−半導体)構造を有する電子放出素子を用いた帯電方法が、特許文献5および特許文献6に開示されている。この電子放出素子において、多孔質半導体層を挟んで設けられている上部薄膜電極および下部薄膜電極間の電位差により電子の加速電界が形成される。そして加速電界の形成により生じた高エネルギーの電子が電子放出素子表面から放出される。
上記のような電子放出素子を備えた帯電装置においては、電子放出素子から放出された電子による電子付着のみを利用して負イオンを発生させるため、上記の放電を利用した方法のようにオゾンやNOxは原理的に発生しない。なお、ポーラス化したシリコン薄膜からなる多孔質半導体層の電子放出原理および形成方法に関しては、非特許文献1に詳しく開示されている。
特開平9−114192号公報(1997年5月2日公開) 特開平6−324556号公報(1994年11月25日公開) 特開2001−296722号公報(2001年10月26日公開) 特開2001−281964号公報(2001年10月10日公開) 特開2001−331017号公報(2001年11月30日公開) 特開2001−357961号公報(2001年12月26日公開) "量子サイズナノシリコンの発光と新規機能",越田信義ら,信学技報,1999−06:PP116−121(1999)
しかしながら、この多孔質半導体層を用いた電子放出素子においては、特に大気中へ電子放出される際にチャージング(電子捕捉)が引き起こされる。これにより多孔質半導体層を構成するナノサイズの半導体微粒子(ナノシリコン結晶)に帯電する電子が、多孔質半導体内部の電界を不均一にし電子の加速を抑制してしまう。結果として、電子放出素子から放出される電子放出量を低下させてしまうという問題が生じる。特にこのような問題点は帯電速度を上げるために、電子放出素子に高電圧を印加した場合ほど顕著にみられ、帯電が不安定になる上に電子放出素子の寿命も短くなってしまう。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、電子放出素子の寿命を保ったまま高速かつ均一に感光体の表面を帯電させることができる帯電装置、および画像形成装置を提供することにある。
本発明に係る帯電装置は、上記課題を解決するために、被帯電体の回転方向に沿って複数の電子放出手段を備え、前記被帯電体の回転方向上流側に配置された前記電子放出手段である第1の電子放出手段から放出される電子によって所望する帯電状態に近い状態まで前記被帯電体を帯電させた後、前記被帯電体の回転方向下流側に配置された前記電子放出手段である第2の電子放出手段から放出される電子によって所望する帯電状態まで前記被帯電体を帯電させることを特徴としている。
本発明に係る帯電装置においては、被帯電体は電子放出手段から放出される電子によって帯電されるため、オゾンやNOxは原理的に発生しない。さらに上記の構成によれば、複数の電子放出手段が被帯電体の回転方向に沿って設置されている。まず被帯電体の回転方向上流側にある第1の電子放出手段から放出される電子により被帯電体を帯電させた後、被帯電体の回転方向下流側にある第2の電子放出手段によって帯電させる。
このように被帯電体に対して複数の電子放出手段から段階的に電子を放出することによって、ある電子放出手段による被帯電体の帯電量が不足した場合であっても、続いて被帯電体に電子を放出する他の電子放出手段によって不足分を補うことができるため、より均一で安定した帯電を行うことが可能である。すなわち、第1の電子放出手段によって所望する帯電状態に近い状態まで帯電させた後、さらに第2の電子放出手段によって所望する帯電状態まで帯電させることによって、被帯電体の帯電量のばらつきを低減し均一に帯電させることができる。また、複数の電子放出手段を用いて被帯電体を帯電させるため、電子放出手段1つ当たりの電圧印加時間が短縮され、負荷が低減する結果、電子放出手段の寿命を長く保つことができる。
なお、電子放出手段の配設数は2以上であればよく、複数の電子放出手段の中に、少なくとも、上記第1および第2の電子放出手段の機能を果たす電子放出手段が含まれていればよい。
本発明に係る帯電装置では、前記第1の電子放出手段に供給される電圧が、前記第2の電子放出手段に供給される電圧よりも高いことが好ましい。
上記の構成によれば、第1の電子放出手段に供給される電圧と、第2の電子放出手段に供給される電圧とをそれぞれ独立して制御し得るとき、第1の電子放出手段に供給される電圧を第2の電子放出手段に供給される電圧よりも高くすることによって、第1の電子放出手段から放出される電子量が増加するため、被帯電体の帯電速度を向上させることができる。このとき、第2の電子放出手段に供給される電圧が第1の電子放出手段に供給される電圧よりも低いことによって、第2の電子放出手段から放出される電子量のばらつきが減少するため、被帯電体を安定して帯電させることができる。これにより、被帯電体の帯電速度の向上と、帯電量のばらつきの低減とを同時に実現させることが可能であり、被帯電体をより短時間で均一に帯電させることができる。
本発明に係る帯電装置では、前記第1の電子放出手段および前記第2の電子放出手段の各々に供給される電圧に応じて、前記第1の電子放出手段と前記被帯電体との間の距離は、前記第2の電子放出手段と前記被帯電体との間の距離と異なることが好ましい。
上記の構成において、例えば第1の電子放出手段および前記第2の電子放出手段の各々に同一の電圧を供給し、同一量の電子を放出させた場合、第2の電子放出手段と前記被帯電体との間の距離を前記第1の電子放出手段と前記被帯電体との間の距離よりも長くする。これにより被帯電体を段階的に帯電させることが可能であるため、より均一で安定した帯電を行うことが可能である。すなわち、第1の電子放出手段によって所望する帯電状態に近い状態まで帯電させた後、さらに第2の電子放出手段によって所望する帯電状態まで帯電させることによって、被帯電体の帯電量のばらつきを低減し均一に帯電させることができる。
また、上述したように、第1の電子放出手段から被帯電体までの距離と第2の電子放出手段から被帯電体までの距離とが異なるように、第1の電子放出手段および第2の電子放出手段が設置されているため、例えば被帯電体が偏心した場合であっても、被帯電体までの距離が異なる複数の電子放出手段によって、被帯電体を適切に帯電させることができる。その結果、被帯電体の偏心による影響を低減し、安定した帯電を行うことができる。
本発明に係る帯電装置では、前記第1の電子放出手段から放出される電子が前記被帯電体表面に入射する入射角は90度であり、前記第2の電子放出手段から放出される電子が前記被帯電体表面に入射する入射角は0度以上かつ90度以下になるように、前記第1の電子放出手段および前記第2の電子放出手段が設置されていることが好ましい。
上記の構成において、例えば第1の電子放出手段および前記第2の電子放出手段の各々に同一の電圧を供給し、同一量の電子を放出させた場合、第2の放出手段から放出される電子の入射角を、第1の電子放出手段から放出される電子の入射角よりも小さくする。これにより被帯電体を段階的に帯電させることが可能であるため、より均一で安定した帯電を行うことが可能である。すなわち、第1の電子放出手段によって所望する帯電状態に近い状態まで帯電させた後、さらに第2の電子放出手段によって所望する帯電状態まで帯電させることによって、被帯電体の帯電量のばらつきを低減し均一に帯電させることができる。
また、例えば被帯電体が偏心し、第1の電子放出手段による被帯電体の帯電が不安定になったとしても、第2の電子放出手段から放出される電子が偏心した被帯電体表面に対して90度により近い入射角で安定して入射すれば、被帯電体を適切に帯電させることができる。その結果、被帯電体の偏心による影響を低減し、安定した帯電を行うことができる。
本発明に係る帯電装置では、前記第1の電子放出手段および前記第2の電子放出手段のいずれか一方から電子が放出されているとき、他方からは電子が放出されないことが好ましい。
これにより、電子放出手段の劣化を低減させ、電子放出手段の寿命をより長く保つことができる。
本発明に係る帯電装置では、前記被帯電体の帯電状態を検出する検出手段をさらに備え、前記第2の電子放出手段に供給される電圧を制御する駆動手段は、前記検出手段が検出した第1の電子放出手段により帯電された前記被帯電体の帯電状態に基づいて、前記第2の電子放出手段に供給する電圧を調整することが好ましい。
上記の構成によれば、検出手段は第1の電子放出手段から放出された電子によって帯電された被帯電体の帯電状態を検出する。第2の電子放出手段に供給される電圧を制御する駆動手段は、この検出手段が検出した非帯電体の帯電状態に基づいて第2の電子放出手段に供給する電圧を調整する。すなわち、第1の電子放出手段による被帯電体の帯電状態に応じて第2の電子放出手段から放出される電子量を調整することが可能である。
これにより、例えば第1の電子放出手段による帯電状態に不足が生じた場合であっても、その不足分を第2の電子放出手段によって補うことができるため、より均一に安定した帯電を行うことが可能である。
本発明に係る帯電装置では、前記被帯電体の帯電状態を検出する検出手段と、前記第2の電子放出手段の位置を調整する位置調整手段とをさらに備え、前記位置調整手段は、前記検出手段が検出した第1の電子放出手段により帯電された前記被帯電体の帯電状態に基づいて、前記第2の電子放出手段と前記被帯電体との間の距離を変化させるように前記第2の電子放出手段の位置を調整することが好ましい。
上記の構成によれば、位置調整手段は、検出手段が検出した第1の電子放出手段による被帯電体の帯電状態に基づいて第2の電子放出手段と被帯電体との距離を変化させるように、第2の電子放出手段の位置を調整する。これにより例えば被帯電体が偏心することによって第1の電子放出手段による帯電が不均一であっても、第2の電子放出手段の位置を調整し、第2の電子放出手段と被帯電体との距離を変化させることによって、被帯電体の帯電状態が均一になるように帯電を補うことができるため、より均一に安定した帯電を行うことができる。
本発明に係る帯電装置では、前記被帯電体の帯電状態を検出する検出手段と、前記第2の電子放出手段の位置を調整する位置調整手段とをさらに備え、前記位置調整手段は、前記検出手段が検出した第1の電子放出手段により帯電された前記被帯電体の帯電状態に基づいて、前記第2の電子放出手段から放出される電子が前記被帯電体表面に入射する入射角を変化させるように前記第2の電子放出手段の位置を調整することが好ましい。
上記の構成によれば、位置調整手段は、検出手段が検出した第1の電子放出手段による被帯電体の帯電状態に基づいて第2の電子放出手段から放出される電子が被帯電体表面に入射する入射角が変化するように第2の電子放出手段の位置を調整する。これにより例えば被帯電体が偏心することによって第1の放出手段による帯電が不均一であっても、第2の電子放出手段の位置を調整し、第2の電子放出手段から放出される電子が偏心した被帯電体表面に入射する入射角を変化させることによって、被帯電体の帯電状態が均一になるように帯電を補うことができるため、より均一に安定した帯電を行うことができる。
本発明に係る帯電装置は、以上のように、複数の電子放出手段を備えており、これらの電子放出手段を用いて被帯電体を段階的に帯電させるため、電子放出手段の寿命を保ったまま高速かつ均一に被帯電体の表面を帯電させることができる。
〔第1の実施形態〕
本発明の帯電装置の一実施形態について図1ないし図4に基づいて具体的に説明すると以下の通りである。なお以下の実施形態に示す帯電装置は、本発明の帯電装置の具体的な一例に過ぎず、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
まず本発明に係る帯電装置1について、図1を参照して以下に説明する。図1は、本発明の帯電装置1を模式的に示した概略図である。図1に示すように、帯電装置1は、2つの電子放出装置2・3を備えている。2つの電子放出装置2・3は感光体(被帯電体)4の回転方向に沿って整列するように設置されており、感光体4に対して電子を放出することによって感光体4を帯電させる。これらの電子放出装置2・3と感光体4とは、一定の間隔を空けて対向するように設置されている。
2つの電子放出装置2・3は、それぞれ駆動電源(駆動手段)6・8および電子放出素子(電子放出手段)7・9を備えている。感光体4の回転方向上流側に位置する第1の電子放出装置2の電子放出素子(第1の電子放出手段)7は駆動電源6に、また感光体4の回転方向下流側に位置する第2の電子放出装置3の電子放出素子(第2の電子放出手段)9は駆動電源8によって、それぞれ独立して電圧が印加される。また、感光体4は、アルミニウム等からなるドラム形状の導電性支持体5の表面上に厚さ約25μmで形成されており、導電性支持体5は接地されている。
第1の電子放出装置2の詳細な構成について図2を参照して以下に説明する。図2は、第1の電子放出装置2の構成を模式的に示した概略図である。第1の電子放出装置2は、駆動電源6および電子放出素子7を備えている。電子放出素子7は、導電性の基板からなるベース電極20、ベース電極20上に形成されたn型シリコン層21、n型シリコン層21上に形成されたノンドープの薄いポリシリコン層22、ポリシリコン層22の一部が多孔質化されている多孔質ポリシリコン層23、および多孔質ポリシリコン層23上に形成された金属膜からなる加速電極24により構成されている。
駆動電源6は、電子放出素子7のベース電極20および加速電極24に電気的に接続されている。駆動電源6は、直流、パルス波形、正弦波形、三角波形等の電圧を電子放出素子7に供給することができる。なお、第2の電子放出素子3は、第1の電子放出素子2と同様に、駆動電源8および電子放出素子9を備えており、電子放出素子9は、図2に示す第1の電子放出装置の電子放出素子7と同様に構成されている。また、駆動電源8は、第1の電子放出装置の駆動電源6と同様に機能するが、駆動電源6から独立して電子放出素子9への電圧の供給を制御する。
図2に示す電子放出装置2においては、アースより負電位であり、かつベース電極20に対して正の電圧が駆動電源6によって加速電極24に印加される。そして、電子放出素子7の内部に電圧の印加により生じた電界によって、駆動電源6からベース電極20に供給された電子が加速電極24側に加速される。加速された電子は、加速電極24を突き抜けて電子放出装置2から外に放出される。このとき、図1に示すように導電性支持体5が接地されていると、加速電極24の電子放出面25より放出された電子が接地されている導電性支持体5に引き付けられ、感光体4の表面上において帯電する。
ここで、図1に示すように本発明においては、第1の電子放出装置2の設置された位置より、感光体4の回転方向の下流側に第2の電子放出装置3が設置されている。第2の電子放出装置3の駆動電源8は第1の電子放出装置2の駆動電源6とは独立して設けられており、それぞれが電気的に接続された電子放出素子に対して別個独立して制御を行うことが可能である。すなわち、第1の電子放出装置2と第2の電子放出装置3との間で、それぞれの加速電極24の電位および加速電極24とベース電極20との間に印加される電圧が異なるように制御することができる。
なお、本実施形態においては、2つの電子放出装置を感光体4の回転方向に沿って整列するように設置したが、3つ以上の電子放出装置を同様に設置してもよい。また図3に示すように、複数の電子放出装置を感光体4の幅方向に設置してもよい。図3は、本発明の帯電装置の他の実施形態を模式的に示した概略図である。本実施形態において、帯電装置30は、第1の電子放出装置31および第2の電子放出装置32をそれぞれ複数備えている。複数の第1の電子放出装置31は、感光体4の幅方向に直線状に設置されている。また複数の第2の電子放出装置32は、直線状に整列した第1の電子放出装置31よりも感光体4の回転方向下流側において、感光体4の幅方向に直線状に設置されている。
このとき、複数の第1の電子放出装置31および複数の第2の電子放出装置32を、それぞれが整列する直線において千鳥状に配列させれば、それぞれが整列する直線上の隙間における帯電不良を補い合うことになり、感光体4の帯電の均一性が向上するという効果が生じる。
そして上述したような構成において、第1の電子放出装置2の電位を第2の電子放出装置3の電位よりも高くすることによって、図4を参照した以下に述べる理由により感光体4を高速かつ均一に帯電させる効果が生じる。
図4は帯電装置に印加する電圧を変化させた場合における、被帯電体4表面の帯電状態の時間変化を表したグラフである。ここで、1.電子放出装置を1つ用いて、その電子放出素子の加速電極の電位を−650Vとして電子放出量が−240μAとなるような電圧をベース電極と加速電極との間に印加した場合(帯電状態1)、2.電子放出装置を1つ用いて、加速電極の電位を−650Vとして電子放出量が−1400μAとなるような電圧をベース電極と加速電極との間に印加した場合(帯電状態2)、および3.電子放出装置を2つ用いて、第1の電子放出装置の加速電極の電位を−2000Vとして電子放出量が−240μAとなるような電圧をベース電極と加速電極との間に印加した(帯電状態3)後、第2の電子放出装置の加速電極の電位を−650Vとして電子放出量が−240μAとなるような電圧をベース電極と加速電極との間に印加した(帯電状態4)場合、すなわち感光体を二段階に帯電させる場合において、それぞれ感光体を−650Vまで帯電させた。
図4に示す帯電状態1および帯電状態2の曲線が示すように、帯電装置が電子放出装置を1つ備えている場合には、電子放出量が多いほど、すなわちベース電極と加速電極との間に印加される電圧が大きいほどより短時間で帯電させることができる。しかしながら、帯電状態2の曲線が示すように急激に大量の電子放出を行うと、感光体の帯電状態にばらつきが生じる可能性がある。さらにチャージングが起こりやすくなり、電子放出素子の劣化を引き起こす結果、電子放出素子の寿命が短くなってしまう。
また、加速電極の電位は所望の帯電電位と等しくする必要があることから、帯電速度を上げるために加速電極の電位を変動させることはできない。このため帯電状態1の曲線が示すようにベース電極と加速電極の間の電圧を低くして放電電流を少なくした場合、感光体を所望の帯電電位まで帯電させるのにより長時間を要する。
これに対して、2つの電子放出装置を用いて第3および第4の帯電状態の二段階で帯電を行う場合には、第2の電子放出装置の加速電極の電位を所望の帯電電位と等しくしておけば、第1の電子放出装置の加速電極の電位を自由に変動させることが可能である。このため、第1の電子放出装置の加速電極の電位を変化させることによって、電子放出量を少なく抑えた状態のまま帯電速度を上げることが可能である。
そこで、第1の電子放出装置によって、感光体を所望の電位を超えない電位で、かつ所望の電位に近い電位になるまで短時間で帯電させた後、加速電極の電圧を所望の電位に設定した第2の電子放出装置で所望の帯電電位まで帯電させることによって、電子放出素子の寿命を保ったまま短時間で、かつ安定して感光体を帯電させることができる。
本発明の帯電装置のさらに他の実施形態を図5および図6に基づいて、以下に説明する。図5は、本発明の帯電装置50を模式的に示した概略図である。また、図6は、帯電装置60を模式的に示した概略図である。図5に示すように、帯電装置50が備える電子放出装置51は、第1の電子放出素子53および第2の電子放出素子54を備えている。そして電子放出装置51の2つの電子放出素子53・54に印加される電圧は、1つの駆動電源52によって制御される。すなわち2つの電子放出素子53・54に印加される電圧は同一である。
一方、第2の電子放出素子54と感光体4との間の距離は、第1の電子放出素子53と感光体4との間の距離よりも長い。これにより、例えば感光体4が偏心した場合に、下流側の第2の電子放出素子54は、第1の電子放出素子53よりも偏心による感光体4との間の距離の変動の割合が少ないため、偏心による影響を受けにくい。このため、感光体4と第1の電子放出素子53との距離が、感光体4の一回転あたり10%変動したとしても、第2の電子放出素子54と感光体4との間の距離が電子放出装置10と感光体4との間の距離の倍であれば、感光体4の一回転あたりの変動は5%に抑えることができる。すなわち、第1の電子放出素子53による感光体4の帯電が不均一な場合であっても、第2の電子放出素子54によって均一になるように帯電を補うことができるため、感光体4の偏心が帯電状態に及ぼす影響を低減し、均一な帯電を実現できる。
さらに、感光体4が最終的に到達する電位は、主として第2の電子放出素子54による帯電量の影響をうけるため、第1の電子放出素子53による帯電量が不足した場合であっても、偏心による影響が小さい第2の電子放出素子54によって、帯電量の不足を補うことができる。
より具体的に説明すると、例えば、最終的な感光体4の帯電量を100とし、第1の電子放出素子53による帯電量を80、第2の電子放出素子54による帯電量を20とする。感光体4の偏心により第1の電子放出素子と感光体4との間の距離が長くなり、所望量の8割程度の帯電量しか得られなかった場合、第1の電子放出素子53による帯電量は64になる。ここで、第2の電子放出素子54も同様に偏心の影響を受けたならば、第2の電子放出素子54による帯電量は16になる。その結果、感光体4の帯電量は80になり所望量の8割しか帯電させることができない。
しかしながら、下流側に位置する第2の電子放出素子54は、第1の電子放出素子53よりも偏心による影響を受けにくいため、第2の電子放出素子54が全く偏心の影響を受けなかった場合、所望する帯電量が得られるため、感光体4の帯電量は84になる。さらに、電子放出素子による帯電特性は線形ではない。すなわち、帯電開始直後等の感光体4の電位が低いとき、帯電速度が速いため効率よく帯電させることが可能であり、所望の電位に近づくほど帯電速度は遅くなる。
したがって、帯電量が80の感光体4を帯電させる場合よりも、帯電量が64の感光体4を帯電させる場合のほうが、同じ時間であってもより効率よく帯電をさせることができる。例えば、第1の電子放出素子53によって帯電量が80になるまで感光体4を帯電させたとき、第2の電子放出素子54によってさらに帯電量を20しか帯電させることができないが、第1の電子放出素子53によって帯電量が64になるまで感光体4を帯電させたとき、第2の電子放出素子54によってさらに帯電量を30を帯電させることができる。結果として、第1の電子放出素子53による帯電量が不足した場合であっても、第2の電子放出素子54によって帯電量の不足を補うことができる。
また図6に示す帯電装置60の備える電子放出装置61は、図5に示す電子放出装置51と同様に、第1の電子放出素子63および第2の電子放出素子64を備え、これらの電子放出素子63・64は1つの駆動電源62によって制御される。同一の駆動電源62によって制御されるこれらの電子放出素子63・64に印加される電圧は同一である一方で、第1の電子放出素子63から放出される電子の感光体4に対する入射角が直角になるように第1の電子放出素子63が設置されている一方で、第2の電子放出素子64から放出される電子の感光体4に対する入射角が直角ではないように第2の電子放出素子64は設置されている。
これにより、例えば感光体4が偏心した場合に、第1の電子放出素子63の電子放出面25から放出される電子が感光体4に対して直角に入射せず、電子放出面25から放出される電子のうち、感光体4の回転方向上流側の電子が下流側の電子よりも早く感光体4に達することによって、感光体4の帯電状態にむらが生じても、第2の電子放出素子64から放出される電子の偏心した感光体4に対する入射角が直角に近い入射角になっていれば、感光体4の偏心が帯電状態に及ぼす影響を低減させることができる。このため、図5に示す帯電装置50の場合と同様に、第1の電子放出素子63による感光体4の帯電が不均一であったとしても、第2の電子放出素子64によって均一になるように帯電を補うことができるため、感光体4の帯電状態が感光体4の偏心に影響されにくく均一な帯電を実現できるという効果が生まれる。
〔第2の実施形態〕
本発明の帯電装置の他の実施形態について図7ないし図11に基づいて具体的に説明すると以下の通りである。
まず本実施形態に係る帯電装置について、図7を参照して以下に説明する。図7は、本発明の帯電装置70を模式的に示した概略図である。図7に示すように、帯電装置70は、第1の電子放出装置71および第2の電子放出装置72を備えており、感光体4に対して電子を放出することによって感光体4の表面を帯電させる。第1および第2の電子放出装置71・72はそれぞれ、第1の実施形態と同様に、駆動電源73・75および電子放出素子74・76により構成されている。本実施形態において第2の電子放出装置72は、さらに感光体4の帯電状態を検出する帯電センサ(検出手段)77を備えている。検出装置77は、第1の電子放出装置71と第2の電子放出装置72との間に設置されている。
この帯電装置60において、例えば第1の電子放出装置71よって所望の帯電電位に近い状態まで感光体4を短時間で帯電させ、第1の電子放出装置71による帯電が終了した段階における帯電状態を、帯電センサ77を用いて検出する。このとき、例えば感光体4の電位が所望の帯電電位を超えていなくても、予想以上に帯電電位が低い場合、第2の電子放出装置72によって所望の帯電電位まで帯電させるのに長時間要してしまい、結果として所望の電位まで十分な帯電が行われず帯電不良となってしまうこと可能性がある。
そこで、帯電センサ77により検出された感光体4の帯電電位が所定値よりも低い場合には、第2電子放出装置72の駆動電源75は帯電センサ77からの情報に基づいて、電子放出素子76の加速電極24の電位は変化させず、ベース電極20の電位を変化させる。これにより、加速電極24とベース電極20の間に印加される電圧を高くし、電子放出素子76から放出させる電子量を増加させることが可能となる。その結果、感光体4の帯電不良が予防され、動的に安定した帯電を行うことができる。
また、本実施形態において電子放出装置は、図8および図9に示すように構成されていてもよい。図8に示す帯電装置80の電子放出装置81は、図5に示す電子放出装置51と同様に、第1の電子放出素子83および第2の電子放出素子84を備え、これらの電子放出素子83・84は1つの駆動電源82によって制御される。そして第2の電子放出素子84と感光体4との間の距離は、第1の電子放出素子83と感光体4との間の距離よりも長い。電子放出装置81は第1の電子放出素子83と第2の電子放出素子84との間に帯電センサ85を備え、さらに帯電センサ85の情報に基づいて第2の電子放出素子84の位置を調整する位置調整装置(位置調整手段)(図示せず)を備えている。位置調整装置は帯電センサ85が検出した感光体4の帯電量に基づいて第2の電子放出素子84の位置を調整することによって、第2の電子放出素子84と感光体4との間の距離を調整する。
これにより、感光体4が偏心し、第1の電子放出素子83によって感光体4が所望するように帯電されていなくても、帯電センサ85が第1の電子放出素子83による帯電状態を検出することによって、続く第2の電子放出素子84による帯電が所望のとおり行われるように第2の電子放出素子84の位置を調節し得る。これにより第2の電子放出素子84による感光体4の帯電量を調整することができるため、感光体4の偏心による帯電不良が予防され、動的に安定した帯電を行うことが可能となる。
さらに図9に示す帯電装置90の備える電子放出装置91は、図6に示す電子放出装置60と同様に、第1の電子放出素子93と第2の電子放出素子94を備え、これらの電子放出素子93・94は1つの駆動回路92によって制御される。そして、第1の電子放出素子93から放出される電子の感光体4に対する入射角が直角になるように第1の電子放出素子93が設置されている一方で、第2の電子放出素子94から放出される電子の感光体4に対する入射角が直角ではないように第2の電子放出素子94は設置されている。
そして電子放出装置91は第1の電子放出素子93と第2の電子放出素子94との間に帯電センサ95を備え、さらに帯電センサ95の情報に基づいて第2の電子放出素子94の位置を調整する位置調整装置(図示せず)を備えている。位置調整装置は帯電センサ95が検出した感光体4の帯電量に基づいて第2の電子放出素子94の位置を調整することによって、第2の電子放出素子94から放出される電子の感光体に対する入射角を調整する。
これにより、感光体4が偏心し、第1の電子放出素子93によって感光体4が所望するように帯電されていなくても、帯電センサ95が第1の電子放出素子93による帯電状態を検出することによって、続く第2の電子放出素子94による帯電が所望のとおり行われるように第2の電子放出素子94の位置を調節し得る。これにより、第2の電子放出素子94による感光体4の帯電量を調整することができるため、感光体4の偏心による帯電不良が予防され、動的に安定した帯電を行うことが可能となる。
また、図10に示すように、帯電装置101は、駆動電源106および電子放出素子107により構成される第1の電子放出装置102、駆動電源108および電子放出素子109により構成される第2の電子放出装置103、駆動電源110および電子放出素子111により構成される第3の電子放出装置104、および駆動電源112および電子放出素子113により構成される第4の電子放出装置105を備えていてもよい。このように、複数の電子放出装置を感光体4の回転方向に沿って整列させ、それぞれの電子放出装置を用いて段階的に感光体4を帯電させることによって、電子放出素子の寿命を保ったまま、より短時間で安定して感光体4を帯電させることができる。
さらに、感光体4を帯電させるとき、図10に示す全ての電子放出装置から電子が放出されていなくてもよい。少なくとも1つの電子放出装置から電子が放出するようにその駆動電源を作動させ、他の電子放出装置の駆動電源を停止させていてもよい。これにより、チャージングを抑制することが可能であり、電子の放出効率および帯電の均一性の低下を防ぐことができる。
また、図11に示すように、帯電装置114は、駆動電源117および2つの電子放出素子118・119により構成される第1の電子放出装置115、ならびに駆動電源120および2つの電子放出素子121・122により構成される第2の電子放出装置116を備えていてもよい。この構成において、それぞれの電子放出装置を交互に用いて電子放出を行えば、電子放出素子のチャージングを抑制することができ、素子の長寿命化が図れる。さらに、電子放出素子の電子放出量の低下を防げることから、安定して均一に帯電を行うことが可能である。また、それぞれの電子放出装置が備える2つの電子放出素子を交互に用いて電子の放出を行っても同様の効果が得られる。
なお、本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
(他の構成)
なお本発明を、以下のように表現することも可能である。
(第1の構成)
電子放出素子を含む電子放出装置によって被帯電体を帯電させる装置であって、該電子放出装置は被帯電体の回転方向に沿って複数個設置されていることを特徴とする、帯電装置。
(第2の構成)
上記帯電装置において、上記複数の電子放出装置は、異なる電位の電圧を印加されることを特徴とする、第1の構成に記載の帯電装置。
(第3の構成)
上記帯電装置において、上記複数の電子放出装置は、異なる距離に設置されることを特徴とする、第1及び第2の構成に記載の帯電装置。
(第4の構成)
上記帯電装置において、上記複数の電子放出装置は、被帯電体に対して垂直ではない入射角で電子放出するように設置されることを特徴とする、第1〜3の構成に記載の帯電装置。
(第5の構成)
上記帯電装置において、上記複数の電子放出装置は、被帯電体の回転方向の上流側に設置された電子放出装置の電位が、下流側に設置された電子放出装置の電位より高いことを特徴とする、第1〜4の構成に記載の帯電装置。
(第6の構成)
上記帯電装置において、被帯電体の帯電量をモニタリングする機構を備え、被帯電体の帯電量に応じて下流側の電子放出装置に印加する電圧を調整できることを特徴とする、第1〜5の構成に記載の帯電装置。
(第7の構成)
上記帯電装置において、被帯電体の帯電量をモニタリングする機構を備え、被帯電体の帯電量に応じて下流側の電子放出装置と被帯電体との距離を調整できることを特徴とする、第1〜6の構成に記載の帯電装置。
(第8の構成)
上記帯電装置において、被帯電体の帯電量をモニタリングする機構を備え、被帯電体の帯電量に応じて下流側の電子放出装置の被帯電体に対する電子放出角度を調整できることを特徴とする、第1〜7の構成に記載の帯電装置。
(第9の構成)
上記帯電装置において、上記複数の電子放出装置のうち、少なくとも一つ以上が電子放出を行っていない時間帯を持つことを特徴とする、第1〜8の構成に記載の帯電装置。
本発明に係る帯電装置は、オゾンやNOxを原理的に発生させず、短時間で均一に被帯電体を帯電させることが可能であるから、特に電子写真方式の複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に適用することができる。
本発明の一実施形態における帯電装置を模式的に示した概略図である。 本発明の帯電装置における電子放出装置の構造を示す模式図である。 本発明の他の実施形態における帯電装置を模式的に示した上部概略図である。 電子放出装置に印加する電圧を変化させた場合における被帯電体4表面の帯電状態の時間変化を示す図である。 本発明の他の実施形態における帯電装置を模式的に示した概略図である。 本発明の他の実施形態における帯電装置を模式的に示した概略図である。 本発明の他の実施形態における帯電装置を模式的に示した概略図である。 本発明の他の実施形態における帯電装置を模式的に示した概略図である。 本発明の他の実施形態における帯電装置を模式的に示した概略図である。 本発明の他の実施形態における帯電装置を模式的に示した概略図である。 本発明の他の実施形態における帯電装置を模式的に示した概略図である。
符号の説明
1 帯電装置
2 第1の電子放出装置
3 第2の電子放出装置
4 感光体(被帯電体)
5 導電性支持体
6 駆動電源(駆動手段)
7 電子放出素子(第1の電子放出手段)
8 駆動電源
9 電子放出素子(第2の電子放出手段)
77 帯電センサ(検出手段)

Claims (10)

  1. 被帯電体の回転方向に沿って複数の電子放出手段を備え、
    前記被帯電体の回転方向上流側に配置された前記電子放出手段である第1の電子放出手段から放出される電子によって所望する帯電状態に近い状態まで前記被帯電体を帯電させた後、前記被帯電体の回転方向下流側に配置された前記電子放出手段である第2の電子放出手段から放出される電子によって所望する帯電状態まで前記被帯電体を帯電させることを特徴とする帯電装置。
  2. 前記第1の電子放出手段に供給される電圧が、前記第2の電子放出手段に供給される電圧よりも高いことを特徴とする請求項1に記載の帯電装置。
  3. 前記第1の電子放出手段および前記第2の電子放出手段の各々に供給される電圧に応じて、
    前記第1の電子放出手段と前記被帯電体との間の距離と、前記第2の電子放出手段と前記被帯電体との間の距離とが異なるように、前記第1の電子放出手段および前記第2の電子放出手段が設置されていることを特徴とする請求項1に記載の帯電装置。
  4. 前記第1の電子放出手段および前記第2の電子放出手段の各々に供給される電圧に応じて、
    前記第1の電子放出手段から放出される電子が前記被帯電体表面に入射する入射角は90度であり、前記第2の電子放出手段から放出される電子が前記被帯電体表面に入射する入射角は0度以上かつ90度以下になるように、前記第1の電子放出手段および前記第2の電子放出手段が設置されていることを特徴とする帯電装置。
  5. 前記第1の電子放出手段および前記第2の電子放出手段のいずれか一方から電子が放出されているとき、他方からは電子が放出されないことを特徴とする請求項1に記載の帯電装置。
  6. 前記被帯電体の帯電状態を検出する検出手段をさらに備え、
    前記第2の電子放出手段に供給される電圧を制御する駆動手段は、前記検出手段が検出した第1の電子放出手段により帯電された前記被帯電体の帯電状態に基づいて、前記第2の電子放出手段に供給する電圧を調整することを特徴とする請求項1に記載の帯電装置。
  7. 前記被帯電体の帯電状態を検出する検出手段と、
    前記第2の電子放出手段の位置を調整する位置調整手段とをさらに備え、
    前記第1の電子放出手段および前記第2の電子放出手段の各々に供給される電圧に応じて、
    前記位置調整手段は、前記検出手段が検出した第1の電子放出手段により帯電された前記被帯電体の帯電状態に基づいて、前記第2の電子放出手段と前記被帯電体との間の距離を変化させるように前記第2の電子放出手段の位置を調整することを特徴とする請求項1に記載の帯電装置。
  8. 前記被帯電体の帯電状態を検出する検出手段と、
    前記第2の電子放出手段の位置を調整する位置調整手段とをさらに備え、
    前記第1の電子放出手段および前記第2の電子放出手段の各々に供給される電圧に応じて、
    前記位置調整手段は、前記検出手段が検出した第1の電子放出手段により帯電された前記被帯電体の帯電状態に基づいて、前記第2の電子放出手段から放出される電子が前記被帯電体表面に入射する入射角を変化させるように前記第2の電子放出手段の位置を調整することを特徴とする請求項1に記載の帯電装置。
  9. 請求項1〜8に記載の帯電装置を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  10. 被帯電体の帯電面の回転方向に沿って、前記帯電面に向けて電子を放出する電子放出手段を複数配置し、前記帯電面の単位面積あたりの電子放出量について、前記回転方向上流側の電子放出量を下流側の電子放出量より多くすることによって、前記被帯電体を均一に帯電させることを特徴とする帯電方法。
JP2006339047A 2006-12-15 2006-12-15 帯電方法、帯電装置および画像形成装置 Active JP4975425B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006339047A JP4975425B2 (ja) 2006-12-15 2006-12-15 帯電方法、帯電装置および画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006339047A JP4975425B2 (ja) 2006-12-15 2006-12-15 帯電方法、帯電装置および画像形成装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2008151970A true JP2008151970A (ja) 2008-07-03
JP2008151970A5 JP2008151970A5 (ja) 2010-02-04
JP4975425B2 JP4975425B2 (ja) 2012-07-11

Family

ID=39654213

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006339047A Active JP4975425B2 (ja) 2006-12-15 2006-12-15 帯電方法、帯電装置および画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4975425B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011075922A (ja) * 2009-09-30 2011-04-14 Brother Industries Ltd 電子機器
JP2016507076A (ja) * 2013-01-30 2016-03-07 ヒューレット−パッカード デベロップメント カンパニー エル.ピー.Hewlett‐Packard Development Company, L.P. 非接触帯電ローラの制御
JP2017111234A (ja) * 2015-12-15 2017-06-22 シャープ株式会社 帯電装置及び画像形成装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02239263A (ja) * 1989-03-14 1990-09-21 Toshiba Corp 帯電装置および画像記録装置
JPH08305128A (ja) * 1995-05-08 1996-11-22 Ricoh Co Ltd 帯電装置
JPH1165224A (ja) * 1997-08-13 1999-03-05 Toshiba Corp 電子写真記録装置
JP2005005205A (ja) * 2003-06-13 2005-01-06 Sharp Corp 電子放出装置、帯電装置および帯電方法
JP2005316395A (ja) * 2004-03-31 2005-11-10 Ricoh Co Ltd 画像形成装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02239263A (ja) * 1989-03-14 1990-09-21 Toshiba Corp 帯電装置および画像記録装置
JPH08305128A (ja) * 1995-05-08 1996-11-22 Ricoh Co Ltd 帯電装置
JPH1165224A (ja) * 1997-08-13 1999-03-05 Toshiba Corp 電子写真記録装置
JP2005005205A (ja) * 2003-06-13 2005-01-06 Sharp Corp 電子放出装置、帯電装置および帯電方法
JP2005316395A (ja) * 2004-03-31 2005-11-10 Ricoh Co Ltd 画像形成装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011075922A (ja) * 2009-09-30 2011-04-14 Brother Industries Ltd 電子機器
JP2016507076A (ja) * 2013-01-30 2016-03-07 ヒューレット−パッカード デベロップメント カンパニー エル.ピー.Hewlett‐Packard Development Company, L.P. 非接触帯電ローラの制御
JP2017111234A (ja) * 2015-12-15 2017-06-22 シャープ株式会社 帯電装置及び画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4975425B2 (ja) 2012-07-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7515851B2 (en) Electron emitter, charger, and charging method
US8120889B2 (en) Tailored emitter bias as a means to optimize the indirect-charging performance of a nano-structured emitting electrode
US20070160389A1 (en) Pin array scorotron charging system for small diameter printer photoreceptors
JP4877749B2 (ja) 帯電装置、画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP4975425B2 (ja) 帯電方法、帯電装置および画像形成装置
JP2007199374A (ja) 画像形成装置の帯電制御装置
JP4616501B2 (ja) 帯電装置及び帯電装置を用いた画像形成装置
JP4890906B2 (ja) 電荷付与装置、およびそれを用いた画像形成装置
JP5289834B2 (ja) 帯電制御装置、帯電装置および画像形成装置
US7317285B2 (en) Electron emission device having cleaning function
JP4683931B2 (ja) コロナ帯電装置及び画像形成装置
US8260174B2 (en) Micro-tip array as a charging device including a system of interconnected air flow channels
JP6655136B2 (ja) 電子放出素子、電子放出装置、画像形成装置、および大気中分子のイオン化装置
US7647014B2 (en) Pretransfer charging device and image forming apparatus including same
US6829446B2 (en) Development device, charging method used in the development device and image forming device having the development device
US5956548A (en) Image forming apparatus
JP2003140444A (ja) 帯電装置および帯電装置を用いた画像形成装置
US7805095B2 (en) Charging device and an image forming device including the same
JP2002258585A (ja) 帯電装置のクリーニング方法及び帯電装置
JP2019067772A (ja) 電子放出装置
US20100061764A1 (en) Image Forming Apparatus and Image Forming Method
JP2002311684A (ja) 帯電装置及び帯電装置を用いた画像形成装置
JPH0635299A (ja) 帯電装置
US8055149B2 (en) Charging device for using scorotron charging mechanism and image forming device comprising the charging device
US20150016842A1 (en) Charger, ion generator, image forming apparatus, and process cartridge

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091211

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091211

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120321

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120410

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120411

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4975425

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150420

Year of fee payment: 3