JP2008151803A - 回転検出装置および回転検出装置付き軸受 - Google Patents

回転検出装置および回転検出装置付き軸受 Download PDF

Info

Publication number
JP2008151803A
JP2008151803A JP2008025988A JP2008025988A JP2008151803A JP 2008151803 A JP2008151803 A JP 2008151803A JP 2008025988 A JP2008025988 A JP 2008025988A JP 2008025988 A JP2008025988 A JP 2008025988A JP 2008151803 A JP2008151803 A JP 2008151803A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotation
magnetic sensor
sensor array
detection device
angle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008025988A
Other languages
English (en)
Inventor
Shoji Kawahito
祥二 川人
Kenichi Iwamoto
憲市 岩本
Takashi Koike
孝誌 小池
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTN Corp, NTN Toyo Bearing Co Ltd filed Critical NTN Corp
Priority to JP2008025988A priority Critical patent/JP2008151803A/ja
Publication of JP2008151803A publication Critical patent/JP2008151803A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Transform (AREA)
  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)

Abstract

【課題】 小型の機器に組み込みが可能で、かつ高精度な回転角度出力が可能な回転検出装置を提供する。
【解決手段】 回転側部材1にライン光源4を有し、非回転側部材2に光センサアレイ6およびそのセンサ出力から角度を算出する角度算出手段7を有する。光センサアレイ6は、光撮像素子がマトリクス状に配置されたものである。光センサアレイ6および角度算出手段7は、同じ半導体チップ8に集積する。回転側部材1は、例えば転がり軸受の内輪、または回転軸である。
【選択図】 図1

Description

この発明は、各種の機器における回転検出、例えば小型モータの回転制御のための回転検出や、事務機器の位置検出のための回転検出に用いられる回転検出装置、およびその回転検出装置を備えた軸受に関する。
従来、コンパクトで組み立てが容易な利点に着目して、回転センサを転がり軸受に内蔵したものがある。その例を図9に示す。同図において、転がり軸受51の回転輪52にゴム製の磁気エンコーダ54を固定し、静止輪53に例えばホール素子等の磁気センサ55を配置している。このような構成を採ることにより、回転パルス信号や回転方向を得ることができる。
しかし、上記の磁気エンコーダ54を設けた構造では、転がり軸受51のサイズが小さい小径軸受においては、磁気センサ55を静止輪53の外径寸法内に収容することが難しかったり、1回転での回転パルス数を500以上確保できる程度の高精度な回転角度検出が難しいなどの欠点があった。
この発明の目的は、小型の機器に組み込みが可能で、かつ高精度な回転角度出力が可能な回転検出装置を提供することである。
この発明の他の目的は、小型化しても高精度な回転角度出力を得ることのできる回転検出装置付き軸受を提供することである。
この発明の回転検出装置は、回転側部材および非回転側部材のいずれか一方の部材に、ライン光源を有し、他方の部材に、光撮像素子がマトリクス状に配置された光センサアレイを有し、この光センサアレイの出力から角度を算出する角度算出手段を設けたものである。
回転側部材が回転すると、ライン光源光センサアレイとの相対回転により、光センサアレイにおけるマトリクス状に並ぶ各光撮像素子から、回転角度に応じた検出信号が出力される。角度算出手段は、これらの検出信号の関係から、回転側部材の回転角度を算出する。すなわち、回転により、光センサアレイにおけるマトリクス状の光撮像素子の並びで検出されるライン光源の光パターンが変化し、その変化によって角度が算出される。このようにマトリクス状に並ぶ光撮像素子で検出するため、僅かな回転角度の違いでも検出することができる。光撮像素子は小さな寸法のものがあり、高密度に配列することが可能である。これらのため、小型化を図っても、高精度な回転角度出力が可能で、したがって小型の機器への組み込みが可能になる。また、光パターンの変化で角度情報を取得できるため、軸合わせが不要となり、組み立てが容易である。
上記ライン光源および光センサアレイは、いずれを回転側部材に配置しても良いが、例えば、回転側部材にライン光源を配置し、非回転側部材に光センサアレイおよびこの光センサアレイの出力から角度を算出する角度算出手段を配置する。その場合、非回転側部材から出力を取り出すことができて、角度検出の出力の取り出しが容易であり、また回転側部材がライン光源を取付けただけで済むため、機構的にシンプルで堅牢なものとなる。
上記ライン光源は、絶対角度の認識のためには、ライン光源の光センサアレイに対面する正面形状が、回転中心回りに回転対称とならない形状であることが好ましい。ライン光源の形状を回転非対称形状とした場合は、別の手段を要することなく、絶対角度の検出が容易に行える。
ライン光源は長細形状であるため、回転による光パターンの変化が大きく、回転角度を精度良く検出することが容易である。
また、上記ライン光源は、回転中心が、光センサアレイの中心に対し偏心したものとしても良い。このように偏心させた場合は、その近接対面部分の形状にかかわらず、回転中心回りに回転非対称となり、絶対角度や原点位置の検出が容易に行える。例えば、近接対面部分が真円であっても、その偏心のために非対称となる。
上記光センサアレイと角度算出手段とは、1つの半導体チップ上に集積化しても良い。角度算出手段は、この半導体チップ上に形成された集積回路とする。 このように、一つの半導体チップ上に光センサアレイと角度算出手段とを集積すると、光センサアレイと角度算出手段間の配線が不要となり、より一層のコンパクト化が可能で、断線等に対する信頼性も向上し、回転検出装置の組み立て作業も容易になる。
上記光センサアレイは、各光撮像素子の出力を2値化してラッチする手段を有するものとしても良い。ラッチにより、つまり光の有無を一旦記憶させることにより、各光撮像素子の出力を順次読み出す場合に比べ、回転に伴う角度の変化による角度検出精度の劣化を防止することができる。
上記光センサアレイは、中央部に貫通孔を有するものであっても良い。貫通孔を設けることで、回転軸等を貫通させることが可能となり、この回転検出装置の配置の自由度が高まる。
上記角度算出手段は、最小二乗法を用いた直線回帰により角度を算出するものであっても良い。この演算方法の採用によって、高い角度精度を得ることができる。
上記角度算出手段は、光センサアレイの出力から、絶対角度と回転方向とを算出するものとし、この回転検出装置は、その出力信号を、上記絶対角度、または絶対角度と回転方向の信号とするものとしても良い。この場合に、上記角度算出手段は、算出した角度の情報、例えば上記のように最小二乗法を用いた直線回帰により算出した角度を用い、絶対角度と回転方向とを算出するものであっても良い。
上記角度算出手段は、光センサアレイの出力から、パルス出力と原点出力信号を生成するものとし、この回転検出装置は、出力信号を、上記パルス出力と原点出力の信号とするものとしても良い。この場合も、上記角度算出手段は、算出した角度の情報、例えば上記のように最小二乗法を用いた直線回帰により算出した角度を用い、絶対角度と回転方向とを算出するものであっても良い。
この発明の回転検出装置は、上記角度算出手段で算出した角度を、ワイヤレス信号として発信する発信手段を光センサアレイに隣接して設けたものであっても良い。
このようにワイヤレス信号として発信する発信手段を設けることにより、出力ケーブル無しで信号を取り出すことができる。
この発明の回転検出装置付き軸受は、この発明における上記のいずれかの構成の回転検出装置を転がり軸受に設けたものである。この場合、例えば転がり軸受の回転輪に、ライン光源を取付け、静止輪に光センサアレイを取付ける。
このように、転がり軸受に回転検出装置を一体化することで、軸受使用機器の部品点数、組立工数の削減、およびコンパクト化が図れる。その場合に、回転検出装置は、上記のように小型で高精度な回転角度出力が可能であるため、小径軸受等の小型の軸受においても、満足できる回転角度出力を得ることができる。
この発明の回転検出装置は、ライン光源と光センサアレイを組み合わせたものであるため、小型・高精度の回転検出装置が実現でき、小型の機器にも組み込みが可能なもとなる。また、ライン光源の発生する光パターンで角度の情報を取得するため、軸合わせが不要で、組み立てが容易である。
回転側部材にライン光源を設ける場合は、回転側部材はライン光源だけ、またはこれに取付用部品を設けただけで済み、機械的構造がシンプルでかつ堅牢である。
ライン光源の光センサアレイに対面する正面形状が、長細形状であって一端側の幅が狭くなるものや、偏心したものであるなど、回転中心回りに回転対称とならない形状である場合は、インクリメンタルな出力の他に、絶対角度や原点信号の出力も可能である。
光センサアレイの各光撮像素子の出力を2値化して検出するようにした場合は、角度の情報が、温度変動や電源電圧変動の影響を受け難い。
光センサアレイと角度算出手段とを、1つの半導体チップ上に集積化した場合は、より一層小型化され、信頼性、組立性も向上する。
この発明の回転検出装置付き転がり軸受は、この発明の回転検出装置を備えたものであるため、この回転検出装置の特有の効果が有効に発揮され、軸受を小型化しても高精度な回転角度出力を得ることができる。
この発明の基礎となる第1の提案例を図面と共に説明する。この提案例は、この発明におけるライン光源に代えて磁気発生手段を設け、光センサアレイに代えて磁気センサアレイを設けた例である。図1は、この提案例の回転検出装置の基本概念構成を示す。回転側部材1および非回転側部材2は、相対的に回転する回転側および非回転側の部材のことである。回転側部材1は、回転部材3およびこの回転部材3に設けられた磁気発生手段4を有し、回転部材3の中心となる回転中心Oの回りを回転する。回転部材3は、例えば回転軸からなる。非回転側部材2は、静止部材5と、この静止部材5に設けられた磁気センサアレイ6および角度算出手段7を有している。磁気センサアレイ6は磁気発生手段4の磁界を検出するセンサである。角度算出手段7は、磁気センサアレイ6の出力から角度を算出する手段であり、集積回路からなる。これら磁気センサアレイ6および角度算出手段7は、一つの互いに共通の半導体チップ8に集積されている。半導体チップ8は、例えばシリコンチップである。磁気発生手段4と磁気センサアレイ6とは、隙間を介して対面する。なお、回転側部材1は、磁気発生手段4の単独からなり、回転部材3を有しないものであっても良い。また、非回転側部材2は、静止部材5を有しないものであっても良く、例えば半導体チップ8の単独であっても良い。
磁気発生手段4は、磁気を発生する部材であり、永久磁石または永久磁石と磁性体の複合体からなる。磁気発生手段4は、回転中心O回りの方向性を有するものである。図示の例では、磁気発生手段4は矩形の板状の永久磁石からなり、回転中心Oに対して一端側に延びるように偏心させてある。
磁気センサアレイ6は、図2に概念的に示すように、複数の磁気センサ素子6aが縦横のマトリクス状に配置されたものである。各磁気センサ素子6aは、例えば半導体磁気抵抗素子またはホール素子等からなる。磁気センサアレイ6における各磁気センサ素子6aの出力は、例えば適宜の閾値以上を「1」、閾値未満を「0」とする2値化信号とされる。この2値化処理の手段は、磁気センサアレイ6または角度算出手段7の構成部分として設けられる。
この構成の回転検出装置において、磁気発生手段4が例えば45°の角度にある場合、磁気センサアレイ6の出力は図2に示すような結果となる。すなわち、磁気センサ素子6a(図1)に対面した各磁気センサ素子6aは磁束密度が高くなるため、出力信号が「1」となり、そうでない部分は出力信号が「0」となる。したがって、これらの1と0の出力から角度を算出し、角度信号を出力することができる。
角度算出手段7は、出力信号として、インクリメンタルな出力信号の他に、絶対角度(アブソリュート値の角度)、または絶対角度と回転方向の信号の組み合わせや、パルス出力と回転方向の組み合わせを出力するものとしても良い。
角度算出手段7は、磁気センサアレイ6の出力から、次のように直線回帰を仮定して最小二乗法により傾きbを求め、その傾きbから角度を算出するものとしてある。また、角度算出手段7は、求められた角度から、360°を4つの象限に分けたどの象限の領域I〜IVにあるかを判別する計算を行うものとしてある。 その計算例を図3と共に説明する。360°の絶対角度を識別するために、この例においては、矩形の磁気発生手段4を、上記のように回転中心Oに対して偏心させた構成をとっている。回転中心Oは磁気センサアレイ6の中心であり、磁気発生手段4は、磁気センサアレイ6の中心に対して偏心している。
回帰式は、y=a+bxとされ、その傾きbはxとyの測定値(xi,yi )を用いて次式により求められる。
傾きbによって、角度が算出できる。さらに、図3に示したように、
Nx=Nx+ −Nx- (3)
Ny=Ny+ −Ny- (4)
とすると、以下の判別式で領域を設定できる。
|Nx|>|Ny| で、Nx≧0 なら領域I (5)
|Ny|≧|Nx| で、Ny≧0 なら領域II (6)
|Nx|>|Ny| で、Nx<0 なら領域III (7)
|Ny|≧|Nx| で、Ny<0 なら領域IV (8)
角度算出手段7は、上記の式(3)〜(8)に従って、どの領域I〜IVにあるかを判別する計算を行う。
なお、角度の計算の例として、直線回帰を仮定した最小二乗法による方法を説明したが、十分な角度精度が得られるならば、両端の磁気センサ素子データを用いても構わない。
図4は、磁気センサアレイ6と角度算出手段7の具体例を示すブロック図である。磁気センサアレイ6は、縦横とも複数列のマトリクス状に並ぶ磁気センサ素子6aと、これら磁気センサ素子6aの出力を2値化するセンサアンプ10と、センサアンプ10で得られた2値化信号の磁気センサ素子出力を一旦記憶するラッチ回路11とを備える。この例では、磁気センサアレイ6は、各磁気センサ素子6aを横1列毎に縦方向に走査するスキャナ9を有し、縦列に並ぶ複数の磁気センサ素子6aの出力は、センサアンプ10の同じ端子に入力され、走査によって縦方向のどの磁気センサ素子6aの出力であるかが識別されるものとされている。
角度算出手段7は、図3と共に前述した最小二乗法を用いる直線回帰による角度の計算および領域の判別計算を行うものである。角度算出手段7は、例えば、各演算要素毎の計算を行う複数の要素別計算部7aと、それらの要素別計算部7aの計算結果を用いて角度の計算および領域の判別を所定の演算式により行う角度・領域計算部7bとを有している。角度算出手段7による角度の出力は、ディジタル値として出力するものとし、かつ領域判別結果の出力も2桁のディジタル値として出力するものとされている。
この構成の磁気センサアレイ6は、ラッチ回路11によって各磁気センサ素子6aの磁界の有無を一旦記憶させるため、各磁気センサ素子6aの出力を順次読み出す場合に比べ、回転に伴う角度の変化による角度検出精度の劣化を防止することができる。
図5は、この提案例の回転検出装置Aを転がり軸受に組み込んだ例を示す。この転がり軸受20は、内輪21と外輪22の転走面間に、保持器23に保持された転動体24を介在させたものである。転動体24はボールからなり、この転がり軸受20は深溝玉軸受とされている。また、軸受空間の一端を覆うシール25が、外輪22に取付けられている。
回転軸からなる回転部材1Aは、内輪21に嵌合し、転動体24を介して外輪23に支持されている。外輪23は、軸受使用機器のハウジング(図示せず)に設置されている。
内輪21には、磁気発生手段取付部材26が取付けられ、この磁気発生手段取付部材26に磁気発生手段4が取付けられている。磁気発生手段取付部材26は、内輪21の一端の内径孔を覆うように設けられ、外周縁に設けられた円筒部26aを、内輪21の肩部外周面に嵌合させることにより、内輪21に取付けられている。また、円筒部26aの近傍の側板部が内輪21の幅面に係合して軸方向の位置決めがなされている。
外輪22には、センサ取付部材27が取付けられ、このセンサ取付部材27に、図1の磁気センサアレイ6および角度算出手段7の集積された半導体チップ8が取付けられている。また、このセンサ取付部材27に、磁気センサアレイ6の出力を取り出すための出力ケーブル29も取付けられている。センサ取付部材27は、外周部の先端円筒部27aを外輪22の内径面に嵌合させ、この先端円筒部27aの近傍に形成した鍔部27bを外輪22の幅面に係合させて軸方向の位置決めがなされている。
磁気発生手段4は、永久磁石4aと磁性材4bの複合体からなる。磁性材4bは、磁気センサアレイ6に近接して対面する部分を構成し、その裏面に永久磁石4aが配置されている。永久磁石4aは円柱状に形成され、内輪21と同心に配置されている。磁性材4bは、その正面形状が、回転中心O回りに回転対称とならない形状とされている。磁性材4bの正面形状は、例えば図6(A),(B)に各例を示すように、回転中心Oの両側に延びる通る長細形状であって、一端側の幅が他端側の幅よりも狭くなる形状とされている。図6(A)は、磁性材4bの全体を三角形状とした例であり、同図(B)は幅寸法の異なる2つの矩形部分を縦方向に連続させた形状の例である。磁性材4bは、絶対角度の検出が不要な場合等は、図6(C)に示すように全体を同じ幅の矩形状としても良い。
なお、この提案例では、加工のしやすさを配慮して磁気発生手段4を複合体としたが、磁気発生手段4を永久磁石のみからなるものとし、その場合に磁気発生手段4の全体形状が図5,図6の各例と同様な形状となるようにしても良い。例えば、円柱状の永久磁石の一端に、図5,図6の各例における磁性体4bのような回転非対称形状の部分を形成し、他端は円柱形状を残し、回転非対称形状の部分を磁気センサアレイ6に対して対向させる。図6の例では、突起形状について説明したが、逆に切欠を設けたり、打ち抜いた形状であっても構わない。
このような構成において、磁気センサアレイ6の各磁気センサ素子6a(図2)の検出サイズを例えば20μm角とし、素子数を縦横64×64とすれば、磁気センサアレイ6の寸法は1.3mm角となる。また、素子数を縦横256×256としても、磁気センサアレイ6の寸法は5.2mm角となる。この大きさは、代表的な小径軸受(型番♯608)の外径寸法がφ22mmであることを考えあわせれば、十分に小さな磁気センサアレイ6と言える。
詳細は省略するが、256×256の素子数程度の磁気センサアレイ6を用いれば、角度分解能が0.1°の回転検出装置が実現できると考えられ、従来の磁気エンコーダ方式の分解能の3°より、格段に性能の向上が期待できる。
図7は、他の提案例にかかる回転検出装置付き転がり軸受を示す。同図において、上記提案例に対応する部分は、形状等が異なっていても上記提案例と同じ符号を付してある。この例における転がり軸受20は、回転検出装置Aの構成およびその取付手段の構成を除き、図5の例と同じである。ただし、回転軸からなる回転部材1Aは内輪21を貫通して突出している。
この提案例では、軸受20に取付けられた回転検出装置Aの磁気センサアレイ6は、中央部に貫通孔12を有するものとされている。磁気センサアレイ6は、上記提案例(図1)と同じく、角度算出手段7と共に1つの半導体チップ8上に集積化したものであり、貫通孔12は半導体チップ8に設けられている。このように貫通孔12を設けた場合に、磁気センサアレイ6の外周形状は、矩形であっても円形であっても良いが、上記実施形
態と同じく、磁気センサアレイ6は磁気センサ素子6aを縦横各複列のマトリクス状に配置したものとしてある。磁気発生手段4も、回転中心部に貫通孔13を有している。磁気発生手段4は、貫通孔13を有する他は、上記提案例と同じ構成である。
磁気発生手段4を内輪21に取付ける磁気発生手段取付部材26、および磁気センサアレイ6を外輪22に取付けるセンサ取付部材27は、磁気発生手段4および磁気センサアレイ6の貫通孔13,12に応じて貫通孔を有する形状としてあるが、その他の構成は図5の例と同じである。
この提案例の場合、磁気センサアレイ6および磁気発生手段4に貫通孔12,13を設けたため、回転軸からなる回転部材1A等を貫通させることが可能となる。そのため、回転検出装置Aの配置の自由度が高められる。
図8は、さらに他の提案例にかかる回転検出装置Aを示す。この回転検出装置Aは、図1に示す提案例において、角度算出手段7で算出した角度の情報を、ワイヤレス信号として発信する発信手段15を磁気センサアレイ6に隣接して設けたものである。発信手段15は、ワイヤレス信号の送信を行えるものであればよく、電波による送信、光による送信、磁気結合による送信など、各種のワイヤレス送信形式のものが使用できる。発信手段15は、電波または磁気結合によるものの場合、発信回路とアンテナ等で構成される。発信手段15は、例えば磁気センサアレイ6および角度算出手段7を設けた半導体チップ8と共に、共通の回路基盤(図示せず)に設けたものであっても、また上記半導体チップ8に発信手段15を集積化したものであっても良い。なお、発信手段15の代わりに、発信および受信の両方の機能を備えた送受信手段、または受信手段を設けても良い。
このように、ワイヤレス信号として発信する発信手段15を設けると、出力ケーブル無しで信号を取り出すことができる。そのため、例えば磁気センサアレイ6や角度算出手段7を回転側部材に設ける場合にも、その信号の取り出しが容易に行える。
なお、上記各提案例は、磁気的に角度検出する例を示したが、上記各提案例の回転検出装置Aにおいて、磁気発生手段4に代えてライン光源(図示せず)を設け、磁気センサアレイ6に代えて、光撮像素子がマトリクス状に配置された光センサアレイ(図示せず)を設けたものが、この発明の実施形態である。ライン光源は、例えば発光ダイオード(LED)のアレイや、光ファイバーアレイを用いることができる。光撮像素子には、CCDやCMOSなどの固体撮像装置を用いることができる。
この発明の基礎となる第1の提案例にかかる回転検出装置の概念構成を示す斜視図である。 同回転検出装置における磁気センサアレイの検出状態を示す説明図である。 同磁気センサアレイの出力による角度計算例の説明図である。 磁気センサアレイと角度算出手段の具体例を示すブロック図である。 同回転検出装置を備えた転がり軸受の一例を示す断面図である。 同回転検出装置における磁気発生手段の各種の変形例を、図5のVI−VI矢視に相当する部分で示す正面図である。 他の提案例にかかる回転検出装置を備えた転がり軸受の断面図である。 さらに他の提案例にかかる回転検出装置の概念構成の斜視図である。 従来例の斜視図である。
符号の説明
1…回転側部材
2…非回転側部材
3…回転部材
4…磁気発生手段
4a…永久磁石
4b…磁性材
5…静止部材
6…磁気センサアレイ
6a…磁気センサ素子
7…角度算出手段
8…半導体チップ
15…発信手段
20…転がり軸受
21…内輪
22…外輪
26…磁気発生手段取付部材
27…センサ取付部材
A…回転検出装置

Claims (15)

  1. 回転側部材および非回転側部材のいずれか一方の部材に、回転中心回りの方向性を有する磁気発生手段を有し、他方の部材に、磁気センサ素子がマトリクス状に配置された磁気センサアレイを有し、この磁気センサアレイの出力から角度を算出する角度算出手段を設けた回転検出装置。
  2. 回転側部材に、回転中心回りの方向性を有する磁気発生手段を有し、非回転側部材に、磁気センサ素子がマトリクス状に配置された磁気センサアレイおよびこの磁気センサアレイの出力から角度を算出する角度算出手段を有する回転検出装置。
  3. 上記磁気発生手段が、永久磁石、または永久磁石と磁性材の複合体からなる請求項1または請求項2に記載の回転検出装置。
  4. 上記磁気発生手段の磁気センサアレイに近接して対面する部分の正面形状が、回転中心の両側に延びる長細形状であって、一端側の幅が他端側の幅よりも狭くなっている請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の回転検出装置。
  5. 上記磁気発生手段の磁気センサアレイに近接して対面する部分の回転中心が、回転中心に対して偏心している請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の回転検出装置。
  6. 上記磁気センサアレイと角度算出手段とを、1つの半導体チップ上に集積化した請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の回転検出装置。
  7. 上記磁気センサアレイは、検出サイズが概ね20μm角以下の磁気センサ素子を、縦横に64×64個以上配置したものである請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の回転検出装置。
  8. 上記磁気センサアレイは、各磁気センサ素子の出力を2値化してラッチする手段を有するものとした請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の回転検出装置。
  9. 上記磁気センサアレイは、中央部に貫通孔を有するものである請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の回転検出装置。
  10. 上記角度算出手段が、最小二乗法を用いた直線回帰により角度を算出するものである請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の回転検出装置。
  11. 上記角度算出手段は、磁気センサアレイの出力から、絶対角度と回転方向とを算出するものであり、この回転検出装置の出力信号が、上記絶対角度、または絶対角度と回転方向の信号である請求項1ないし請求項10のいずれかに記載の回転検出装置。
  12. 上記角度算出手段は、磁気センサアレイの出力から、パルス出力と原点出力信号を生成するものであり、この回転検出装置の出力信号が、上記パルス出力と原点出力の信号である請求項1ないし請求項10のいずれかに記載の回転検出装置。
  13. 上記角度算出手段で算出した角度を、ワイヤレス信号として発信する発信手段を磁気センサアレイに隣接して設けた請求項1ない請求項12のいずれかに記載の回転検出装置。
  14. 請求項1ないし請求項13のいずれかに記載の回転検出装置において、上記磁気発生手段に代えてライン光源を設け、上記磁気センサアレイに代えて、光撮像素子がマトリクス状に配置された光センサアレイを設けた回転検出装置。
  15. 請求項1ないし請求項14のいずれかに記載の回転検出装置を転がり軸受に設けた回転検出装置付き軸受。
JP2008025988A 2008-02-06 2008-02-06 回転検出装置および回転検出装置付き軸受 Pending JP2008151803A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008025988A JP2008151803A (ja) 2008-02-06 2008-02-06 回転検出装置および回転検出装置付き軸受

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008025988A JP2008151803A (ja) 2008-02-06 2008-02-06 回転検出装置および回転検出装置付き軸受

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001343209A Division JP2003148999A (ja) 2001-11-08 2001-11-08 回転検出装置および回転検出装置付き軸受

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008151803A true JP2008151803A (ja) 2008-07-03

Family

ID=39654077

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008025988A Pending JP2008151803A (ja) 2008-02-06 2008-02-06 回転検出装置および回転検出装置付き軸受

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008151803A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2017014142A1 (ja) * 2015-07-17 2018-04-26 株式会社ニコン エンコーダ装置、駆動装置、ステージ装置、ロボット装置及び情報取得方法
JP2018151181A (ja) * 2017-03-10 2018-09-27 パナソニックIpマネジメント株式会社 磁気式位置検出装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6166911A (ja) * 1984-09-11 1986-04-05 Agency Of Ind Science & Technol 回転角検出装置
JPH02148199A (ja) * 1988-11-29 1990-06-07 Yamaha Corp ワイヤレスエンコーダ
JPH0569046A (ja) * 1991-06-11 1993-03-23 Komatsu Ltd 金属板折曲げ装置
JPH07322596A (ja) * 1994-05-24 1995-12-08 Nippon Thompson Co Ltd 駆動ユニット及びこれに装備されるべきスケールの製造方法
JPH1048229A (ja) * 1996-08-07 1998-02-20 Nippon Seiko Kk 回転速度検出装置付転がり軸受ユニット

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6166911A (ja) * 1984-09-11 1986-04-05 Agency Of Ind Science & Technol 回転角検出装置
JPH02148199A (ja) * 1988-11-29 1990-06-07 Yamaha Corp ワイヤレスエンコーダ
JPH0569046A (ja) * 1991-06-11 1993-03-23 Komatsu Ltd 金属板折曲げ装置
JPH07322596A (ja) * 1994-05-24 1995-12-08 Nippon Thompson Co Ltd 駆動ユニット及びこれに装備されるべきスケールの製造方法
JPH1048229A (ja) * 1996-08-07 1998-02-20 Nippon Seiko Kk 回転速度検出装置付転がり軸受ユニット

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2017014142A1 (ja) * 2015-07-17 2018-04-26 株式会社ニコン エンコーダ装置、駆動装置、ステージ装置、ロボット装置及び情報取得方法
JP2018151181A (ja) * 2017-03-10 2018-09-27 パナソニックIpマネジメント株式会社 磁気式位置検出装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3973983B2 (ja) 回転検出装置および回転検出装置付き軸受
JP4704065B2 (ja) 回転検出装置付き軸受
JP2003148999A (ja) 回転検出装置および回転検出装置付き軸受
US7988363B2 (en) Bearing with rotation detection device
US9829350B2 (en) Magnetically coupled optical encoder
US7884600B2 (en) Rotation angle detector and bearing with rotation angle detector
US20130200883A1 (en) Magnetic field sensor
JP2007085889A (ja) 回転検出装置付き軸受
EP3025126B1 (en) Sensing system for absolute angular position
JP2008116291A (ja) 回転検出装置および回転検出装置付き軸受
JP2008151803A (ja) 回転検出装置および回転検出装置付き軸受
US9803997B2 (en) System and method for determining absolute angular position of a rotating member
JP4925389B2 (ja) エンコーダ
US20150028856A1 (en) System and Method for Converting Output of Sensors to Absolute Angular Position of a Rotating Member
JP2012026829A (ja) 回転検出装置および回転検出装置付き軸受
JP4869760B2 (ja) 回転検出装置付き軸受
JP2007248105A (ja) 回転角度検出装置付き軸受
JP2005156499A (ja) 多回転絶対位置検出装置。
JP4845513B2 (ja) 回転角度検出装置および回転角度検出装置付き軸受
JP6996995B2 (ja) 回転角検出装置
JP2016011843A (ja) 位置検出装置
JP2007183199A (ja) 回転角度検出装置および回転角度検出装置付き軸受
JP2007183155A (ja) 回転角度検出装置および回転角度検出装置付き軸受
JP2007183156A (ja) 回転角度検出装置および回転角度検出装置付き軸受
JP2020165665A (ja) 回転角検出装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20100629

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Effective date: 20101130

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02