JP2008151114A - ベーンポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】ベーンによって吐出口側に流体を効率良く送り出すことができるベーンポンプを提供する。
【解決手段】ロータ5はベーン13を周方向に複数備える。ロータ室2の内周面とロータ5の外周面との間に容積室11を形成する。ケーシング1に容積室11のロータ5の回転方向後側に連通する吸入口3を設ける。ロータ5の回転軸方向の両外側に位置するロータ室2の内底面のうち少なくとも一方に容積室11のロータ5の回転方向前側の部分に連通する吐出口4を形成する。容積室11をロータ5の外周面から突出するベーン13で区画して作動室15を形成する。ベーン13の先端部において前記ロータ室2の吐出口4を形成した内底面に対向する面に、ロータ5の回転方向における後側に向かってロータ5の回転軸方向の外側に位置するように傾斜した流体送出面16を形成する。
【選択図】図1

Description

本発明はベーンポンプに関する。
従来のベーンポンプとしては例えば特許文献1に示すものが知られている。このベーンポンプは図23に示すようにケーシング1の内部に断面円形のロータ室2を形成し、ロータ室2には軸方向から見て円形でその中心軸線を回転軸として回転駆動するロータ5を収納している。ロータ5は一端がロータ室2の内周面に摺接するようにその回転中心を断面円形のロータ室2の偏心位置に配置してあり、またこれによりロータ室2の内周面とロータ5の外周面との間に容積室11を形成している。ロータ5の回転軸方向の外側に位置するロータ室2の内底面には容積室11のロータ5の回転方向における後側及び前側の夫々に連通する吸入口3及び吐出口4を設けている。ロータ5にはロータ5の径方向に移動自在となって先端がロータ室2の内周面に摺接する断面長方形状のベーン13を周方向に複数設けてあり、このロータ5の外周面から突出する各ベーン13の先端部で容積室11を区画して複数の作動室15を形成している。各作動室15はロータ5の回転に伴い容積が変化するものであり、ロータ5を回転駆動すれば、流体が吸入口3から連通する作動室15内に流入し、この作動室15内で圧縮された後、吐出口4から吐出される。
ところで上記吸入口3及び吐出口4をロータ室2の内周面に設けるのではなくロータ5の回転軸方向の外側の面に対向するロータ室2の内底面に設けたのは、ベーン13の先端部が摺接するロータ室2の内周面の面積を大きく確保して各ベーン13の摺接時の安定性を得るためである。
しかしながら上記図23に示すベーンポンプにおけるベーン13は先端部を面取りしてあるが、その先端部のロータ5の回転方向における前側の面はロータ5の回転方向に対して略垂直であり、また該ベーン13の先端部の吐出口4に対向する面、即ち吐出口4を形成したロータ室2の内底面側の面は、対向するロータ室2の内底面と平行な面となっているため、このベーンポンプにあってはロータ5の回転駆動時においてはベーン13の先端部によって吐出口4側に流体を効率良く送り出すことができないという問題が生じる。
特開平5−106564号公報
本発明は上記従来の問題点に鑑みて発明したものであって、ベーンの先端部によって吐出口側に流体を効率良く送り出すことができるベーンポンプを提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために本発明に係るベーンポンプは、内部にロータ室2を形成したケーシング1と、ロータ室2に収納されて軸方向から見て円形となるロータ5と、ロータ5の径方向に移動自在となって先端部がロータ室2の内周面に摺接するロータ5の周方向に複数設けたベーン13を備え、ロータ室2の内周面とロータ5の外周面との間に形成される容積室11と、容積室11のロータ5の回転方向における後側に連通する吸入口3と、ロータ5の回転軸方向の両外側に位置するロータ室2の内底面のうち少なくとも一方に形成されて容積室11のロータ5の回転方向における前側に連通する吐出口4と、容積室11を前記複数のベーン13で区画して形成された作動室15を備え、ベーン13の先端部において前記ロータ室2の吐出口4を形成した内底面に対向する面に、ロータ5の回転方向における後側に向かってロータ5の回転軸方向の外側に位置するように傾斜した流体送出面16を形成して成ることを特徴とする。このようにベーン13の先端部における吐出口4を形成したロータ室2の内底面側の面に、ロータ5の回転方向における後側に向かってロータ5の回転軸方向の外側に位置するように傾斜した流体送出面16を形成することで、ロータ5を回転駆動した場合には、ベーン13が吐出口4を通過する際にベーン13の流体送出面16により流体が吐出口4側に向けて送り出されることとなり、ベーン13の先端部によって吐出口4側に流体を効率良く送り出すことができる。
また請求項2は請求項1において、前記流体送出面16はベーン13の基先方向から見て断面直線状の傾斜面又は弧状の面であることを特徴とする。ベーン13の基先方向から見て断面直線状の傾斜面又は弧状の面からなる流体送出面16で流体を効率良く吐出口4側に送り出すことができる。
また請求項3は請求項1又は請求項2において、前記流体送出面16に流体送出面16の傾斜方向に伸びる整流溝17を形成して成ることを特徴とする。ベーン13の流体送出面16に該流体送出面16の傾斜方向に伸びる整流溝17を形成することで、ベーン13の流体送出面16側の流体が整流され、流体同士の衝突を起こし難くして吐出口4から流体をスムーズに送り出すことができる。
また請求項4は請求項1乃至請求項3のいずれか1項において、前記吐出口4にスリット部26を設けて成ることを特徴とする。作動室15内の流体が吐出口4からスムーズに流体吐出路8の下流側に流れるように吐出口4のスリット部26で整流できる。
また請求項5は請求項1乃至請求項4のいずれ1項において、前記ケーシング1に一端が吐出口4に接続されると共に他端がケーシング1の外部に開口する流体吐出路8を形成し、該流体吐出路8の屈曲部21に整流羽根19を設けて成ることを特徴とする。流体吐出路8の屈曲部21に整流羽根19を設けることで、整流羽根19により流体吐出路8内の流体を屈曲部21に沿ってスムーズに下流側に流れるように整流できる。
また請求項6は請求項1乃至5のいずれか1項において、前記ベーン13の先端部のロータ室2の吐出口4を形成した内底面2aに対向する面において、ロータ5の回転方向の前側に前記流体送出面16を形成すると共に後側にロータ室2の吐出口4を形成した内底面2aと平行な後部対向面30を形成して成ることを特徴とする。この場合、後部対向面30とロータ室2の内底面2aとによって流体が流れ難い微小な隙間32が形成され、ロータ5の回転駆動時には流体送出面16に沿ってロータ5の回転方向の後側に向かう流体が隣りの作動室側に流れ難くなる。
また請求項7は請求項6において、少なくとも前記後部対向面30を粗面とすることを特徴とする。後部対向面30とロータ室2の内底面2aとの間に形成される隙間32にはより一層流体が流れ難くなる。
また請求項8は請求項1乃至7のいずれか1項において、前記ベーン13の流体送出面16よりも先端側の部分に流体送出面16側に臨む先端側流体受部33を形成して成ることを特徴とする。流体送出面16上の流体の圧力をロータ室2の内周面ではなくベーン13の流体送出面16よりも先端側に形成した先端側流体受部33で受けることができ、各ベーン13にロータ5の径方向の外側に向かう力を加えて、ベーン13の先端部をロータ室2の内周面に押し当てて密着させることができる。また、ロータ室2の内周面に摺接するベーン13の先端部を流体送出面16に対応する部分よりも断面積の大きな先端側流体受部33で構成することができる。
また請求項9は請求項1乃至8のいずれか1項において、前記流体送出面16はベーン13の基先方向と平行な幅方向の長さが、ロータ5の回転駆動時においてベーン13のロータ5の外周面からの最大突出長さよりも長い寸法であることを特徴とする。ロータ室2の内周面との接触によりベーン13の先端部が磨耗してベーン13の長さが短くなったとしても、ベーン13の流体送出面16を設けていない基端側の部分がロータ5の外周面からロータ室2の内周面側に向けて突出しない。
また請求項10は請求項1乃至9のいずれか1項において、前記ベーン13はロータ5の外周面からロータ5の中心側に向かって伸びるベーン溝12にロータ5の径方向に移動自在に収納したものであり、ベーン13の流体送出面16よりも基端側の部分に流体送出面16側に臨む基端側流体受部34を形成し、ベーン13に一端が基端側流体受部34の流体送出面16側に臨む面から開口すると共に他端がベーン13の基端面から開口してベーン溝12の奥部に連通する連通路35を形成して成ることを特徴とする。ベーン13の基端側流体受部34に形成した連通路35により基端側流体受部34の流体送出面16側とベーン溝12の奥部12aを連通させ、流体送出面16上の流体をベーン溝12の奥部12aに送り、各ベーン13の背圧を高めて各ベーン13にロータ5の径方向の外側に向かう力を加え、これによりベーン13の先端部をロータ室2の内周面に押し当てて密着させることができる。
請求項1に係る発明では、ベーンの先端部においてロータ室の吐出口を形成した内底面に対向する面に、ロータの回転方向において後側に向かってロータの回転軸方向の外側に位置するように傾斜した流体送出面を形成することで、ロータを回転駆動した場合には、ベーンが吐出口を通過する際にベーンの流体送出面により流体が吐出口側に向けて送り出されることとなり、ベーンの先端部によって吐出口側に流体を効率良く送りだすことができてポンプ効率を向上できる。
また請求項2に係る発明では、請求項1に係る発明の効果に加えて、ベーンの基先方向から見て断面直線状の傾斜面又は弧状の面からなる流体送出面で流体を効率良く吐出口側に送り出すことができる。
また請求項3に係る発明では、請求項1又は請求項2に係る発明の効果に加えて、ベーンの流体送出面に該流体送出面の傾斜方向に伸びる整流溝を形成することで、ベーンの流体送出面側の流体の流れが方向性を持つこととなり、流体同士の衝突を起こし難くして吐出口から流体をスムーズに送り出すことができる。
また請求項4に係る発明では、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に係る発明の効果に加えて、作動室内の流体が吐出口からスムーズに流体吐出路の下流側に流れるように吐出口のスリット部で整流でき、吐出口から流体をスムーズに送り出すことができる。
また請求項5に係る発明では、請求項1乃至請求項4のいずれか一項に係る発明の効果に加えて、整流羽根により流体吐出路内の流体を屈曲部に沿ってスムーズに下流側に流れるように整流でき、屈曲部内で流体の渦が発生することを防止し圧力損失を小さくしてポンプ効率を向上できる。
また請求項6に係る発明では、請求項1乃至請求項5のいずれか一項に係る発明の効果に加えて、後部対向面とロータ室の内底面とによって流体が流れ難い微小な隙間を形成でき、ロータの回転駆動時には流体送出面に沿ってロータの回転方向の後側に向かう流体が隣りの作動室側に流れ難くなり、より一層ポンプ効率を向上できる。
また請求項7に係る発明では、請求項6に係る発明の効果に加えて、後部対向面とロータ室の内底面との間に形成される隙間により一層流体が流れ難くなり、より一層ポンプ効率を向上できる。
また請求項8に係る発明では、請求項1乃至請求項7のいずれか1項に係る発明の効果に加えて、流体送出面上の流体の圧力をロータ室の内周面ではなくベーンの流体送出面よりも先端側に形成した先端側流体受部で受けることができ、各ベーンにロータの径方向の外側に向かう力を加えて、ベーンの先端部をロータ室の内周面に押し当てて密着させることができ、より一層ポンプ効率を向上できる。また、ベーンの先端部を流体送出面に対応する部分よりも断面積の大きな先端側流体受部で構成することで、ロータ室の内周面に摺接するベーンの先端部の面積を大きくしてベーンの先端部の磨耗を抑えるという効果もある。
また請求項9に係る発明では、請求項1乃至請求項8のいずれか一項に係る発明の効果に加えて、ロータ室の内周面との接触によりベーンの先端部が磨耗してベーンの長さが短くなったとしても、ベーンの流体送出面よりも基端側の部分がロータの外周面からロータ室の内周面側に向けて突出せず、既述の流体送出面による効果を確実に得ることができる。
また請求項10に係る発明では、請求項1乃至請求項9のいずれか一項に係る発明の効果に加えて、ベーンの基端側流体受部に形成した連通路により基端側流体受部の流体送出面側とベーン溝の奥部を連通させ、流体送出面上の流体をベーン溝の奥部に送り、各ベーンの背圧を高めて各ベーンにロータの径方向の外側に向かう力を加え、これによりベーンの先端部をロータ室の内周面に押し当てて密着させ、より一層ポンプ効率を向上できる。
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。本実施形態の一例のベーンポンプは流体を吸入する吸入口3及び吸入した流体を吐出する吐出口4を設けた図1に示すケーシング1で外郭を構成している。ケーシング1の内部には断面円形のロータ室2を形成してあり、ロータ室2には軸方向から見てロータ室2よりも径の小さい円形となる円盤状で且つその中心軸線を回転中心として回転駆動するロータ5を収納している。なお図1(b)は図1(a)のA−A断面図である。
図2及び図3に示すようにケーシング1は上下に二分割した上ケース1aと下ケース1bで構成してある。下ケース1bの上面には断面円形の収納凹部6を形成してあり、収納凹部6の上開口を上ケース1aで閉塞することで収納凹部6とこれに対向する上ケース1aの下面とで構成されるロータ室2を形成している。
ケーシング1の上ケース1aの下面には、ロータ室2の一側端部に対応する部分に吸入口3を設けてあり、またロータ室2の反対側の端部に対応する部分に吐出口4を形成している。上ケース1aには一端が吸入口3に接続されると共に他端が上ケース1aの外部に開口する流体吸入路7と、一端が吐出口4に接続されると共に他端が上ケース1aの外部に開口する流体吐出路8を形成している。流体吸入路7及び流体吐出路8は共に吸入口3及び吐出口4を形成した上ケース1aの下面から上方に伸びた後、直角に屈曲して同一方向に向けて伸び、ロータ室2と反対側の端部が上ケース1aの外部に開口している。
ロータ5の回転軸方向の両外側に位置するロータ室2の内底面のうち一方の面は下ケース1bの収納凹部6の底面によって構成されるものであり、該収納凹部6の底面にはロータ5の回転軸部9をロータ室2内に向けて突設している。回転軸部9は平面視円形の収納凹部6の中心に対して前記流体吸入路7及び流体吐出路8の夫々の他端開口部を形成した上ケース1aの一側面側に偏心した位置に配置されている。ロータ5はその中心に形成した軸受け部10でロータ室2の偏心位置に配した回転軸部9を受けるものであり、これによりロータ5は駆動手段により回転軸部9を中心に図1中aに示す一方向に回転する。
このようにロータ5の回転中心をロータ室2の偏心位置に配置することで、回転駆動するロータ5の外周面の周方向の一部とロータ室2の内周面とが摺接するようになり、同時にロータ5の外周面の周方向の他部とロータ室2の内周面との間にはロータ5の回転方向において容積が増減する容積室11が形成される。この容積室11は、ロータ室2を吸入口3側と吐出口4側とに二分するロータ室2の中心線cを境に、ロータ5の回転方向における後側(図1中bに示す方向)に位置する容積拡大領域11aと、ロータ5の回転方向前側に位置する容積縮小領域11bに二分される。容積拡大領域11aはロータ5の回転方向における前側に向かって容積が増大し、ロータ5の回転方向における後側の部分は吸入口3に連通している。また容積縮小領域11bはロータ5の回転方向における前側に向かって容積が縮小し、ロータ5の回転方向における前側の部分は吐出口4に連通している。
ロータ5の外周面の周方向において等間隔に離れた複数箇所(図示例では4箇所)にはロータ5の中心に向かって伸びる断面長方形状のベーン溝12を形成してあり、各ベーン溝12はロータ5の軸方向の全長に亘って形成されている。各ベーン溝12にはベーン13を摺動自在に収納してあり、これによりロータ5の径方向に移動可能となった各ベーン13はロータ5の外周面に対して垂直に出没自在となっている。各ベーン溝12の奥部12aには収納されたベーン13をロータ5の径方向外側に向けて押圧する押圧ばね14を設けてあり、該押圧ばね14の付勢力により各ベーン13の先端部(ロータ5の径方向外側の端部)はロータ室2の内周面に押圧され、ロータ5の回転駆動時にはロータ室2の内周面に常時摺接する。なお本例のロータ5には各ベーン13をロータ室2の内周面に押圧するための押圧ばね14を設けたが、押圧ばね14を設けず、ロータ5の遠心力を利用して各ベーン13の先端部をロータ室2の内周面に摺接するようにしても良い。
ロータ室2の内周面とロータ5の外周面との間に形成された容積室11は前記ロータ5の外周面から突出する各ベーン13により区画され、これによりロータ室2には各ベーン13間に形成された作動室15がロータ5の回転方向に複数形成される。作動室15はロータ5の回転に伴い容積が増減するものであり、即ち各作動室15は吸入口3に連通する位置にある時にはロータ5の回転に伴い容積が増大し、吐出口4に連通する位置にある時にはロータ5の回転に伴い容積が減少する。従ってロータ5を回転駆動すれば、流体が流体吸入路7を介して吸入口3からこれに連通する作動室15内に流入し、この作動室15内で圧縮された後、吐出口4から流体吐出路8を介してケーシング1の外部に吐出され、これにより流体を送り出すポンプとして機能する。
ここでロータ5の回転軸方向の両外側に位置してロータ5に対向するロータ室2の内底面のうち吐出口4を形成した側の一方の内底面、即ち上ケース1aの下面で構成した上側の内底面をロータ室2の一側内底面2aとすると共に、反対側の面、即ち収納凹部6の底面で構成した下側の内底面をロータ室2の他側内底面2bとする。
図3又は図5に示すように各ベーン13の先端部のロータ5の回転方向における前側で且つ一側内底面2a側の角部を面取りしてあり、これにより吐出口4に対向する各ベーン13の先端部の一側内底面2a側の面にロータ5の回転方向における後側に向かってロータ5の回転軸方向の外側(一側内底面2a側)に位置するように傾斜した断面直線状の流体送出面16を形成している。
このようにベーン13の先端部における吐出口4を形成したロータ室2の内底面(一側内底面2a)側の面に、ロータ5の回転方向における後側に向かってロータ5の回転軸方向の外側に位置するように傾斜した流体送出面16を形成することで、ロータ5を回転駆動した場合には例えば図5に示すように各ベーン13が吐出口4を通過する際に各ベーン13の流体送出面16により流体が吐出口4側に向けて送り出されることとなり、ベーン13の先部によって吐出口4側に流体を効率良く送り出すことができてポンプ効率を向上できる。
なお各ベーン13の先端部の形状としては、図3のように流体送出面16のロータ5の回転方向における前側の端をベーン13の先端部のロータ5の回転方向における前側の面の上端に接続しても良いし、図5のように流体送出面16のロータ5の回転方向における前側の端をベーン13の先端部の下面のロータ5の回転方向における前側の端に接続しても良い。なお図5及び、以下の各例を示す図6、図10、図11、図12、図22の夫々は図1(b)と同様の箇所の断面を示す図であり、即ち各例における図1(a)のA−Aを断面で示した図である。
また上記各ベーン13の流体送出面16はベーン13の基先方向(ロータ5に対するベーン13の移動方向と同一方向)から見て断面直線状の傾斜面としたが、図6に示すように各ベーン13の流体送出面16をロータ5の回転方向における前側に向かって徐々に傾斜が緩やかになる断面弧状の面としても良い。
また上記ベーンポンプにおける各ベーン13の流体送出面16は凹凸のない滑らかな傾斜面としたが、図7乃至9に示すように各流体送出面16に流体送出面16の傾斜方向に沿って伸びる整流溝17を形成しても良い。図7乃至図9では流体送出面16の傾斜方向の全長に亘る整流溝17を複数形成してあり、図7では整流溝17を断面矩形状で溝幅が一定の角溝で構成してあり、図8では整流溝17を断面V字状のV溝で構成している。また図9では整流溝17を断面矩形状で溝幅がロータ5の回転方向における後側に向かって徐々に溝幅が広くなる角溝で構成してある。
このように各ベーン13の流体送出面16に該流体送出面16の傾斜方向に伸びる整流溝17を形成することで、ベーン13の流体送出面16側の流体が整流され、流体同士の衝突を起こし難くして吐出口4から流体をスムーズに送り出すことができる。また図7や図8のように整流溝17の溝幅を一定とした場合、ロータ5が回転してベーン13が吐出口4側に近づくとベーン13の先端部の流体送出面16側を流れる流体が密となって圧力損失が大きくなる恐れがあるが、図9では整流溝17の溝幅をロータ5の回転方向における後側に向かって広くしているので、これを防止できる。
また図10に示すように上記ケーシング1の吐出口4にスリット部26を設けることが好ましい。図10ではロータ室2の中心線cと直交する板状のスリット部26を複数平行に設けてあり、これによりスリット部26間に直線状のスリット孔18を形成し、これら複数の平行なスリット孔18で吐出口4を構成している。この場合は図中矢印に示すように作動室15内の流体が吐出口4からスムーズに流体吐出路8の下流側に流れるように吐出口4において整流でき、またこれにより吐出口4付近の流体が作動室15内に逆流することも防止できる。
また図11に示すように上記流体吐出路8の屈曲部21に整流羽根19を設けることが好ましい。図11では流体吐出路8の吐出口4から上方に伸びて直角に屈曲する屈曲部21の内側部分と外側部分の夫々に該屈曲部21の内側の出隅部の内面及び外側の入隅部の内面に沿った折曲片状の整流羽根19を設けている。このように流体吐出路8の屈曲部21に整流羽根19を設けることで、図中矢印に示すように整流羽根19により流体吐出路8内の流体を屈曲部21に沿ってスムーズに下流側に流れるように整流でき、特にこの場合、図12に示すように屈曲部21内で流体の渦が発生することを防止し、圧力損失を小さくしてポンプ効率を向上できる。
また、図13に示すように各ベーン13の先端部のロータ室2の吐出口4を形成した内底面2aに対向する面において、ロータ5の回転方向の前側に前記流体送出面16を形成すると共に後側にロータ室2の吐出口4を形成した内底面2aと平行で且つ対向する後部対向面30を形成することが好ましい。図示例では、各ベーン13のロータ室2の内底面2aに対向する面のうちベーン13の先端部の前部にのみ流体送出面16を形成し、その他の部位を内底面2aと平行でロータ室2の内底面2aに対向する平行面31とし、この平行面31のうち流体送出面16よりもロータ5の回転方向の後側に位置する部分を後部対向面30としている。なお、後部対向面30のロータ5の回転方向の前側の端は流体送出面16の内底面2a側の端(即ちロータ5の回転方向の後側の端)に接続している。
このように各ベーン13の先端部のロータ室2の内底面2aに対向する面をロータ5の回転方向の前側の流体送出面16と後側の内底面2aと平行な後部対向面30とで構成することで、各ベーン13の先端部の後部とロータ室2の内底面2aとの間には、前記後部対向面30とロータ室2の内底面2aとからなる流体が流れ難い微小な隙間32が形成される。従って、ロータ5の回転駆動時には流体は図13(b)のベーンの先端側から見た断面図に矢印で示したように流れ、流体送出面16に沿ってロータ5の回転方向の後側に向かう流体が隣りの作動室側(ベーン13のロータ5の回転方向における後側)に流れ難くなり、より一層ポンプ効率を向上できる。
また、図14に示すように少なくとも上記後部対向面30を凹凸のある粗面とすることが好ましく、このように後部対向面30を粗面化することで、後部対向面30とロータ室2の内底面2aとの間に形成される隙間32にはより一層流体が流れ難くなる。そして、この結果、ロータ5の回転駆動時には流体は図14(b)のベーン13の先端側から見た断面図に矢印で示したように流れることとなり、より一層ポンプ効率を向上できる。なお、図14では後部対向面30を含めて平行面31全体を粗面としてあり、流体が隣りの作動室側に流れることを一層防止できるようにしてあるが、後部対向面30のみを粗面としても良いものとする。
また、図15に示すように上記各ベーン13の流体送出面16よりも先端側の部分に流体送出面16側に臨む先端側流体受部33を形成することが好ましい。図示例では、各ベーン13の最先端よりもやや基端側に控えた部分のロータ5の回転方向における前側で且つロータ室2の内底面2a側の角部を面取りして流体送出面16を形成し、これによりベーン13の先端側に流体送出面16よりも内底面2a側に立ち上げられたブロック状の先端側流体受部33を形成している。
ここで、仮に流体送出面16上の流体の圧力をベーン13の先端側に位置するロータ室2の内周面で受けた場合、ベーン13に対してロータ5の中心側に向かう力が加わって、ベーン13の先端部とロータ室2の内周面との間を介して、ベーン13を挟んだ両作動室15のうち一方の作動室15から他方の作動室15側に流体が漏れ出す恐れがある。しかし、図15に示す例では流体送出面16上の流体の圧力をロータ室2の内周面ではなくベーン13の流体送出面16よりも先端側に形成した先端側流体受部33で受けることができ、これにより各ベーン13にはロータ5の径方向の外側に向かう力が加わることとなり、ベーン13の先端部をロータ室2の内周面に押し当てて密着させ、より一層ポンプ効率を向上できる。また、ベーン13の先端部を流体送出面16に対応する部分よりも断面積の大きなブロック状の先端側流体受部33で構成することで、ロータ室2の内周面に摺接するベーン13の先端部の面積を大きくしてベーン13の先端部の磨耗を抑えるという効果もある。
また、上記各ベーン13の流体送出面16のベーン13の基先方向と平行な幅方向の長さ(図4中dに示す長さ)は、ロータ5の回転駆動時においてベーン13のロータ5の外周面からの最大突出長さ(図1中eに示す寸法)よりも長い寸法であることが好ましい。このように流体送出面16の幅をベーン13のロータ5からの最大突出長さよりも長くすることにより、ロータ室2の内周面との接触によりベーン13の先端部が磨耗してベーン13の長さが短くなったとしても、ベーン13の流体送出面16を設けていない基端側の部分(基端側流体受部34)がロータ5の外周面からロータ室2の内周面側に向けて突出せず、既述の流体送出面16による効果を確実に得ることができる。
また、図16のように各ベーン13に一端が基端側流体受部33の流体送出面16側に臨む面から開口すると共に他端がベーン13の基端面(ロータ5の径方向内側の端面)から開口してベーン溝12の奥部12aに連通する連通路35を形成することが好ましい。図示例では、既述の各例と同様にベーン13の流体送出面16よりも基端側の部分に、流体送出面16よりも内底面2a側に立ち上げられて流体送出面16側に臨むブロック状の基端側流体受部34を形成したものにおいて、各ベーン13の基端側流体受部34に2つの連通路35を形成してあり、一方の連通路35は基端側流体受部34をベーン13の基先方向に貫通する孔35aからなり、また、他方の連通路35は基端側流体受部34のロータ室2の内底面2aに対向する面に形成された切欠35bからなる。
このように各ベーン13の基端側流体受部34に形成した連通路35により基端側流体受部34の流体送出面16側とベーン溝12の奥部12aを連通させることで、各ベーン13の流体送出面16上の流体を各ベーン13の基端面とこれに対向するベーン溝12の奥面と間のベーン溝12の奥部に送り、各ベーン13の背圧、即ち、各ベーン13の基端面とこれに対向するベーン溝12の奥面と間の流体の圧力を高めることができる。そして、この背圧により各ベーン13にロータ5の径方向の外側に向かう力を加えて、ベーン13の先端部をロータ室2の内周面に押し当てて密着させることができる。なお、図16に示すベーン13は先端側流体受部33を設けておらず流体送出面16がベーン13の先端に位置するものである。
また、図18のように流体送出面16の幅をロータ5の回転方向の後側に行く程狭くし、基端側流体受部34の流体送出面16側に臨む面をロータ5の回転方向の後側に行く程ベーン13の先端側に位置するように傾斜した面とすることが好ましい。このように構成することで、より多くの流体を流体送出面16上に誘い込むことができ、ポンプの能力を高めることができる。
また、既述の図6、図7乃至図9、図10、図11、図13又は図14、図15、図16、図18、加えて、流体送出面16の幅をベーン13のロータ5からの最大突出長さよりも長くした例のうち、任意の例を複数組み合わせて同時に実施しても良い。
即ち図17の例では図15の例と図16の例を組み合わせ、先端側流体受部33を形成したベーン13に連通路35を形成している。また、図19の例では図15の例と図18の例を組み合わせて、先端側流体受部33を形成したベーン13の流体送出面16の幅をロータ5の回転方向の後側に行く程狭くし、さらには先端側流体受部33の流体送出面16側に臨む面をロータ5の回転方向の後側に行く程ベーン13の基端側に位置するように傾斜した面としている。なお、図17や図19の例だけではなく、既述の図6、図7乃至図9、図10、図11、図13又は図14、図15、図16、図18、加えて、流体送出面16の幅をベーン13のロータ5からの最大突出長さよりも長くした例のうち、全ての組み合わせについて同様に組み合わせて実施しても良いものである。
次に上記一例のベーンポンプとは異なる他例のベーンポンプを以下に示す。なお以下の他例のベーンポンプの説明では上記一例のベーンポンプと同一の構成については同一の番号を付与し、重複する説明は省略する。
上記一例のベーンポンプはロータ5の回転軸方向の両外側に位置するロータ室2の内底面のうち一方の面(一側内底面2a)にのみ吐出口4を設けたが、本例では図20乃至図22に示すようにロータ5の回転軸方向の両外側の位置するロータ室2の内底面(一側内底面2a及び他側内底面2b)の両方に吐出口4を設けている。なお以下の説明では上記上ケース1aに設けた吸入口3、吐出口4、流体吸入路7、流体吐出路8の夫々を第一の吸入口3a、第一の吐出口4a、第一の流体吸入路7a、第一の流体吐出路8aと記載する。
図示例では下ケース1bの収納凹部6の底面において第一の吸入口3aに対向する位置に第二の吸入口3bを設けると共に第一の吐出口4aに対向する位置に第二の吐出口4bを設けている。第二の吸入口3bは下ケース1bに設けた下側吸入流路部20及び上ケース1aに設けた上側吸入流路部22を接続することで構成した第二の流体吸入路7bの一端に接続され、第二の流体吸入路7bの他端は第一の流体吸入路7aの第一の吸入口3aよりも上流側の部分に連通接続されている。また第二の吐出口4bは下ケース1bに設けた下側吐出流路部23及び上ケース1aに設けた上側吐出流路部24を接続することで構成した第二の流体吐出路8bの一端に接続され、第二の流体吐出路8bの他端は第一の流体吐出流路8aの第一の吐出口4よりも下流側の部分に連通接続されている。
ロータ5を回転駆動すると、ケーシング1の外部から第一の流体吸入路7aに流入した流体は第二の流体吸入路7bとの接続部分で第一の吸入口3a側と第二の吸入口3b側とに分岐し、夫々の吸入口3a、3bから連通する同一の作動室15内に流入する。この作動室15内に流入した流体はロータ5の回転に伴い容積が減少する作動室15にて圧縮され、第一の吐出口4a及び第二の吐出口4bからケーシング1の外部に吐出される。ここで第二の吐出口4bから吐出される流体は第二の流体吐出路8bを介して第一の流体吐出路8a内を流れる流体と合流し、この後、第一の吐出口4aから吐出される流体と共にケーシング1の外部に吐出される。
また本例のベーンポンプでは上記のようにロータ5の回転軸方向の両外側に位置するロータ室2の内底面の両方(一側内底面2a及び他側内底面2b)に吐出口4を設けたので、図21に示すように各ベーン13の先端部のロータ5の回転軸方向における両側の面の夫々に流体送出面16を形成している。各流体送出面16はブロック状のベーン13の先端部のロータ5の回転方向前側の一側内底面2a側及び他側内底面2b側の角部の夫々を面取りして断面三角形状とすることで形成してあり、ロータ5の回転方向後側程対向する吐出口4側に位置するように傾斜した断面直線状の傾斜面となっている。
このようにロータ5の回転軸方向の両外側に位置するロータ室2の内底面のうち両方の面に吐出口4を設け、各ベーン13の先端部のロータ5の回転軸方向における両側の面の夫々に流体送出面16を形成することで、ロータ5を回転駆動した場合には図22の矢印に示すように各ベーン13が吐出口4a、4bを通過する際に各ベーン13の両側の流体送出面16により流体が夫々の吐出口4a、4b側に向けて送り出されることとなり、これによりベーン13の先端部によって夫々の吐出口4a、4b側に流体を効率良く送り出すことができる。
なお本例においても上記一例の図6乃至図11に示すものと同様に、各ベーン13の各流体送出面16を弧状の面としたり、各ベーン13の各流体送出面16に整流溝17を形成したり、各吐出口4a、4bにスリット部26を設けたり、第一の流体吐出路8の屈曲部21及び第二の流体吐出路8の屈曲部21に整流羽根19を設けたりしても良いものとする。また、図13又は図14、図15、図16、図18、流体送出面16の幅をベーン13のロータ5からの最大突出長さよりも長くした例、加えてこれらを組み合わせた例と同様にしても良い。また吸入口3a、3b及び吐出口4a、4bの夫々の配置や形状は一例であり、上記に限定されるものではない。
また上記各例におけるロータ5は、ロータ5に固定的に設けた回転軸部9を駆動手段により回転駆動することで回転するものであっても良いし、回転軸部9をロータ5又はケーシング1に固定的に設けると共にロータ5の一部を磁石等の磁性体で構成し、外部の非接触式電磁駆動手段(図示せず)により回転軸部9を中心に回転するものであっても良い。
本発明の実施の形態の一例のベーンポンプを示し、(a)はロータの回転軸方向から見た水平断面図であり、(b)は(a)のA−A断面図である。 一例のベーンポンプの上ケースを下ケースから取り外した状態を示す分解斜視図である。 一例のベーンポンプの上ケース及びロータを下ケースから取り外した状態を示す分解斜視図である。 一例のベーンポンプのベーンの斜視図である。 一例のベーンポンプの吐出口付近の流体の流れを示す説明図である。 同上のベーンの流体送出面を弧状の面とした場合の吐出口付近の流体の流れを示す説明図である。 同上のベーンの流体送出面に整流溝を形成した一例を示すものであり、(a)は流体送出面の平面図であり、(b)はベーンの先端部の断面図である。 同上のベーンの流体送出面に整流溝を形成した他例を示すものであり、(a)は流体送出面の平面図であり、(b)はベーンの先端部の断面図である。 同上のベーンの流体送出面に整流溝を形成した更に他例を示すものであり、(a)は流体送出面の平面図であり、(b)はベーンの先端部の断面図である。 同上の吐出口を複数の平行なスリット孔で構成した場合の吐出口付近の流体の流れを示す説明図である。 同上の流体吐出路の屈曲部に整流羽根を設けた場合の流体の流れを示す説明図である。 同上の流体吐出路の屈曲部に整流羽根を設けない場合の流体の流れを示す説明図である。 同上のベーンに後部対向面を形成した更に他例を示すものであり、(a)はベーンの斜視図であり、(b)はベーンの先端側から見た要部断面図である。 同上のベーンの後部対向面を粗面とした更に他例を示すものであり、(a)はベーンの斜視図であり、(b)はベーンの先端側から見た要部断面図である。 同上のベーンに先端側流体受部を形成した更に他例を示すものであり、(a)はベーンの斜視図であり、(b)はベーンの回転方向前側から見た正面図である。 同上のベーンに連通路を形成した更に他例を示すものであり、(a)はベーンの斜視図であり、(b)はベーンの回転方向前側から見た要部断面図である。 同上のベーンに先端側流体受部及び連通路を形成した更に他例を示すものであり、(a)はベーンの斜視図であり、(b)はベーンの回転方向前側から見た正面図である。 同上のベーンの流体送出面の幅をロータの回転方向の後側に行く程狭くした更に他例を示すものであり、(a)はベーンの斜視図であり、(b)はベーンの回転方向前側から見た正面図である。 同上のベーンに先端側流体受部を形成すると共に流体送出面の幅をロータの回転方向の後側に行く程狭くした更に他例を示すものであり、(a)はベーンの斜視図であり、(b)はベーンの回転方向前側から見た正面図である。 他例のベーンポンプの下ケースから上ケースを取り外した状態を示す分解斜視図である。 他例のベーンポンプの下ケースから上ケース及びロータを取り外した状態を示す分解斜視図である。 他例のベーンポンプにおける吐出口付近の流体の流れを示す説明図である。 従来のベーンポンプの断面図である。
符号の説明
1 ケーシング
2 ロータ室
3 吸入口
4 吐出口
5 ロータ
8 流体吐出路
11 容積室
13 ベーン
15 作動室
16 流体送出面
17 整流溝
18 スリット孔
19 整流羽根

Claims (10)

  1. 内部にロータ室を形成したケーシングと、ロータ室に収納されて軸方向から見て円形となるロータと、ロータの径方向に移動自在となって先端部がロータ室の内周面に摺接するロータの周方向に複数設けたベーンを備え、ロータ室の内周面とロータの外周面との間に形成される容積室と、容積室のロータの回転方向における後側に連通する吸入口と、ロータの回転軸方向の両外側に位置するロータ室の内底面のうち少なくとも一方に形成されて容積室のロータの回転方向における前側に連通する吐出口と、容積室を前記複数のベーンで区画して形成された作動室を備え、ベーンの先端部において前記ロータ室の吐出口を形成した内底面に対向する面に、ロータの回転方向における後側に向かってロータの回転軸方向の外側に位置するように傾斜した流体送出面を形成して成ることを特徴とするベーンポンプ。
  2. 前記流体送出面はベーンの基先方向から見て断面直線状の傾斜面又は弧状の面であることを特徴とする請求項1に記載のベーンポンプ。
  3. 前記流体送出面に流体送出面の傾斜方向に伸びる整流溝を形成して成ることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のベーンポンプ。
  4. 前記吐出口にスリット部を設けて成ることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のベーンポンプ。
  5. 前記ケーシングに一端が吐出口に接続されると共に他端がケーシングの外部に開口する流体吐出路を形成し、該流体吐出路の屈曲部に整流羽根を設けて成ることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のベーンポンプ。
  6. 前記ベーンの先端部のロータ室の吐出口を形成した内底面に対向する面において、ロータの回転方向の前側に前記流体送出面を形成すると共に後側にロータ室の吐出口を形成した内底面と平行な後部対向面を形成して成ることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のベーンポンプ。
  7. 少なくとも前記後部対向面を粗面とすることを特徴とする請求項6に記載のベーンポンプ。
  8. 前記ベーンの流体送出面よりも先端側の部分に流体送出面側に臨む先端側流体受部を形成して成ることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のベーンポンプ。
  9. 前記流体送出面はベーンの基先方向と平行な幅方向の長さが、ロータの回転駆動時においてベーンのロータの外周面からの最大突出長さよりも長い寸法であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載のベーンポンプ。
  10. 前記ベーンはロータの外周面からロータの中心側に向かって伸びるベーン溝にロータの径方向に移動自在に収納したものであり、ベーンの流体送出面よりも基端側の部分に流体送出面側に臨む基端側流体受部を形成し、ベーンに一端が基端側流体受部の流体送出面側に臨む面から開口すると共に他端がベーンの基端面から開口してベーン溝の奥部に連通する連通路を形成して成ることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載のベーンポンプ。
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