JP2008148950A - 使い捨ておむつ - Google Patents

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Abstract

【課題】排尿等によりおむつが濡れたことを凸部の形成により容易且つ的確に把握でき、おむつの適切な交換時期を容易に判断することのできる使い捨ておむつを提供すること。
【解決手段】吸収体及び裏面シートを備え、前記吸収体と前記裏面シートとの間に、吸収性シートからなる、該吸収体より小型の排尿検知層が配置されており、前記吸収性シートは、湿式抄紙法により形成された繊維層と、該繊維層の構成繊維に固定された高吸収性ポリマーとを有し、該高吸収性ポリマーは、該吸収性シートの平面方向に分散しており、吸液により前記排尿検知層の厚みが増大して、前記裏面シート側の面に凸部が形成されるようになされている、使い捨ておむつ。
【選択図】図2

Description

本発明は、使い捨ておむつに関する。
従来、排尿等によりおむつが濡れたことを親や介護者等に知らせる機能を有する使い捨ておむつが知られている。例えば、吸収体の裏面シート側の面に尿が到達すると変色するpH指示薬を含むおむつや、水に濡れると変色する剤を含むおむつ等が知られている。
しかし、このように色や模様の変化により濡れたことを知らせるものは、暗闇や衣類の上から見るだけでは、色や模様の変化を認識できないという欠点がある。
また、排尿等によりおむつが濡れたことを形態的な変化により知らせるものも知られている。
例えば、特許文献1には、吸収体を、上層部と、吸収性物質又はこれと親水性シートからなる下層部とから構成すると共に該下層部を裏面シートに対して任意の部分に模様状に配置し、該下層部が、着用者の排泄時に吸水して膨潤し、模様状の凹凸が裏面シート側に形成されるようにした吸収性物品が提案されている。
また、特許文献2には、吸収体が、透液性シートに被覆されておむつの股下域を中心に前後方向ヘ延びるとともにおむつの胴周り方向へ広がって表面シートに当接する体液吸収性のパネル部分と、該パネル部分と裏面シートとの間にあっておむつの前後方向へ延びる体液吸収性の帯状部分とからなり、該帯状部分は体液を吸収して膨潤する高吸収性ポリマーを20〜100重量%含む体液吸収性材料を伸長性の透液性シートで被覆することにより形成されている使い捨ておむつが提案されている。
特開2001−112815号公報 特開2002−315780号公報
しかし、特許文献1の技術においては、下層部に、吸収性物質としての高吸水性ポリマーが高密度に存在するため、下層部内を液が拡散しにくい。そのため、尿等の液体が吸収体中を移動して下層部に到達したとき、下層部における、液が最初に接触した部分は膨潤するが、該下層部の他の部分は膨潤しにくい。そのため、下層部の膨潤によって生じる凹凸は不規則なものとなり易く、形状や輪郭のはっきりした凸部が形成されにくい。また、そのような凹凸は、手で触ったときの感触も良くない。
また、特許文献2の技術においては、液吸収性の帯状部分が高吸収性ポリマーを100重量%近く含む場合、特許文献1と同様の問題がある。また、液吸収性の帯状部分が高吸収性ポリマーと繊維材料を含む場合、吸収された液は、繊維材料の間隙に保持された後、時間を掛けて除々に高吸収性ポリマーに吸収される。そのため、液吸収性の帯状部分に液が到達しても、その帯状部分が膨潤して裏面シート側に突出するまでの時間が長く、おむつの適切な交換時期を判断しにくい。更に、体液吸収性のパネル部分と液吸収性の帯状部分とが同様に膨潤して、膨潤状態の感触に大きな差が生じないため、液吸収性の帯状部分が膨らんでも、暗闇や衣類の上から触るだけでは、その膨らんだ部分を認識しにくい。
従って、本発明は、排尿等によりおむつが濡れたことを裏面シート側の面に生じた凸部により容易且つ的確に把握でき、おむつの適切な交換時期を容易に判断することのできる使い捨ておむつを提供することにある。
本発明は、吸収体及び裏面シートを備え、前記吸収体と前記裏面シートとの間に、吸収性シートからなる、該吸収体より小型の排尿検知層が配置されており、前記吸収性シートは、湿式抄紙法により形成された繊維層と、該繊維層の構成繊維に固定された高吸収性ポリマーとを有し、該高吸収性ポリマーは、該吸収性シートの平面方向に分散しており、吸液により前記排尿検知層の厚みが増大して、前記裏面シート側の面に凸部が形成されるようになされている、使い捨ておむつを提供することにより前記目的を達成したものである。
本発明の使い捨ておむつは、排尿等によりおむつが濡れたことを裏面シート側の面に生じた凸部により容易且つ的確に把握でき、おむつの適切な交換時期を容易に判断することができる。
以下、本発明を、その好ましい実施形態に基づき添付図面を参照しながら説明する。
本実施形態の使い捨ておむつ1(以下、単におむつ1ともいう。)は、図1及び図2に示すように、液透過性の表面シート2、液不透過性又は液難透過性の裏面シート3、及びこれら両シート2,3間に介在された吸収体4を具備してなる。
おむつ1は、着用時に着用者の股間部に配される股下部A及びその前後に延在する腹側部B及び背側部Cを備えている。通常の着用状態において、腹側部Bは着用者の腹側に位置し、背側部Cは着用者の背中側に位置する。おむつ1は、いわゆる展開型のおむつであり、着用者に装着する際には、背側部Cの左右両側部に設けられたファスニングテープ5,5を、腹側部Bの外面に設けられたランディングテープ6に脱着可能に止着する。
おむつ1は、図2に示すように、厚み方向における吸収体4と裏面シート3との間に、吸収性シート70からなる、該吸収体4より小型の排尿検知層7が配置されている。排尿検知層7は、図1に示すように、縦長の矩形状をなし、長手方向をおむつの前後方向に一致させて、股下部Aの幅方向中央部に配されている。排尿検知層7は、少なくとも着用者の排尿部に対向配置される部位に配されていることが好ましい。
排尿検知層7は、平面視形状が、吸収体4より小型である。平面視したときの排尿検知層7の面積は、吸収体4の面積より小さく、吸収体4の面積に対して50%未満であることが好ましく、5〜30%程度であることがより好ましい。
排尿検知層7は、吸収性シート70からなり、該吸収性シート70は、図3に示すように、湿式抄紙法により形成された繊維層72と、該繊維層の構成繊維に固定された高吸収性ポリマー74とを有し、該高吸収性ポリマー74は、該吸収性シート70の少なくとも平面方向に分散している。
本実施形態で用いた吸収性シート70について詳細に説明する。
吸収性シート70は、図3に示すように、第1の繊維層71及び第2の繊維層72が積層された構造を有している。第1の繊維層71は、繊維集合体からなり、吸収表面73を有すると共に該吸収表面73側には高吸収性ポリマー74を含まない。一方、第2の繊維層72は、湿式抄紙法により形成されたものであり、親水性繊維を含む繊維ウエブから形成されている。図3に示すように、第1の繊維層71と第2の繊維層72とは一体化している。更に、高吸収性ポリマー74は、主として、第2の繊維層72の内部及び第1の繊維層71と第2の繊維層72の層間に配置されている。このように、吸収性シート70は、第1の繊維層71及び第2の繊維層72を含み且つ高吸収性ポリマー74がその内部に含まれた一体構造を有している。第1の繊維層71と第2の繊維層72とは、両層を構成する繊維同士の機械的絡み合い、水素結合(及び紙力補強剤)並びに熱融着等により一体化している。かかる一体化は、後述するように、湿式抄紙による重ね合わせによって達成されることが好ましい。
第2の繊維層72を構成する繊維ウエブについて説明する。
第2の繊維層72は、高吸収性ポリマー74の散布前には湿潤した状態にあり、第2の繊維層72を構成する繊維が互いに極めて高い自由度を有していることが好ましい。かかる状態の第2の繊維層72上に高吸収性ポリマー74を散布することにより、高吸収性ポリマー74は第2の繊維層72中に、表面から内部にかけて三次元的に分散した状態に固定される。また、第2の繊維層72は、該第1の繊維層71と第2の繊維層72とを一体化させた後に高吸収性ポリマー74が吸収性シート70の表面に析出しない程度の強度を有している。第2の繊維層72として用いる繊維ウエブはJIS−P−8113により測定した湿潤強度が50g以上であることが好ましく、100g以上であることが更に好ましい。第2の繊維層72に湿潤強度を付与するためには、熱溶融性接着繊維、或いは紙力補強剤を配合することが好ましい。また、更に水素結合を形成するような木材パルプ又は非木材パルプを配合することも好ましい。
繊維ウエブは、少なくとも親水性繊維を含む。かかる親水性繊維としては、親水性表面を有する繊維を特に制限なく用いることができる。好ましい親水性繊維の例としては、針葉樹クラフトパルプや広葉樹クラフトパルプのような木材パルプ、木綿パルプ及びワラパルプ等の天然セルロース繊維、レーヨン及びキュプラ等の再生セルロース繊維、ポリビニルアルコール繊維及びポリアクリロニトリル繊維等の親水性合成繊維、並びにポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維及びポリエステル繊維等の合成繊維を界面活性剤により親水化処理したものなどが挙げられる。このような親水性繊維は1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。親水性繊維は、繊維ウエブ100重量部に基づき好ましくは30重量部以上含まれ、更に好ましくは50重量部以上含まれる。
親水性繊維のうち、好ましいものは、セルロース繊維である。セルロース繊維は、安定な親水性表面を持ち、特に湿潤後も親水性を維持するので好ましい。特に、天然セルロース繊維及び再生セルロース繊維のような嵩高性のセルロース繊維が好ましい。コストの点からは、木材パルプを用いることが好ましく、特に針葉樹クラフトパルプが好ましい。かかる嵩高性のセルロース繊維を用いることによって、高吸収性ポリマーの分散性及び固定化の程度が一層向上するのみならず、湿式抄紙の際に繊維ウエブの排水性を一層容易にコントロールすることができる。更に、嵩高性のセルロース繊維は、嵩高で空隙率の高い繊維ウエブを形成できるので、高吸収性ポリマーが繊維ウエブ中に三次元的に埋没・分散、固定されやすくなり且つ高吸収性ポリマーのゲルブロッキングの発生も抑えることができる。なお、上記嵩高性のセルロース繊維の平均繊維長に特に制限はないが、一般的な範囲として、1〜20mmであることが好ましい。また、PET、PE、PP等の合成繊維を親水化処理して得られた繊維も嵩高性の親水性繊維として本発明において好ましく用いられる。なお、本明細書において「嵩高性の繊維」とは、繊維形状が、捻れ構造、クリンプ構造、屈曲及び/又は分岐構造等の立体構造をとるか、又は繊維断面が極太(例えば繊維粗度が0.3mg/m以上)である繊維をいう。
嵩高性のセルロース繊維は、繊維ウエブ100重量部に基づき、好ましくは30重量部以上含まれ、更に好ましくは50〜99重量部含まれる。
嵩高性のセルロース繊維の好ましいものの例として、繊維粗度が0.3mg/m以上のセルロース繊維が挙げられる。繊維粗度が0.3mg/m以上のセルロース繊維は、嵩高な状態でセルロース繊維が集積するので、上記繊維ウエブ内に嵩高なネットワーク構造が形成され易いので好ましい。また、液体の移動抵抗が小さく、液体の通過速度が大きくなるので好ましい。「繊維粗度」とは、木材パルプのように、繊維の太さが不均一な繊維において、繊維の太さを表す尺度として用いられるものであり、例えば、繊維粗度計(FS−200、KAJANNI ELECTRONICS LTD.社製)を用いて測定することができる。上述の通り、嵩高性のセルロース繊維は、繊維粗度が0.3mg/m以上であることが好ましく、より好ましい繊維粗度は0.3〜2mg/mであり、更に好ましい繊維粗度は0.2〜1mg/mである。
繊維粗度が0.3mg/m以上のセルロース繊維の例及び繊維粗度の測定方法は、特開平8−246395号公報の〔0032〕及び〔0094〕に記載されている。嵩高性のセルロース繊維の好ましいものの他の例として、繊維断面の真円度が0.5〜1、特に好ましくは0.55〜1であるセルロース繊維、セルロース繊維の分子内及び/又は分子間を架橋させた架橋セルロース繊維が挙げられる。真円度の測定方法は、特開平8−246395号公報の〔0095〕に記載されている。
セルロース繊維を架橋するための方法としては、例えば、架橋剤を用いた架橋方法が挙げられる。かかる架橋剤の例としては、ジメチロールエチレン尿素及びジメチロールジヒドロキシエチレン尿素等のN−メチロール系化合物;クエン酸、トリカルバリル酸及びブタンテトラカルボン酸等のポリカルボン酸;ジメチルヒドロキシエチレン尿素等のポリオール;ポリグリシジルエーテル系化合物の架橋剤などが挙げられる。特に、架橋時に人体に有害なホルマリン等を発生しないポリカルボン酸やポリグリシジルエーテル系化合物の架橋剤が好ましい。架橋剤の使用量は、上記セルロース繊維100重量部に対して、0.2〜20重量部とするのが好ましい。上述した嵩高性のセルロース繊維に加えて、繊維粗度が0.3mg/m以上であるパルプ等のセルロース繊維の分子内及び/又は分子間を上述の方法で架橋した嵩高性のセルロース繊維も好ましい。また、繊維断面の真円度が0.5〜1であるパルプの分子内及び/又は分子間を上述の方法で架橋した嵩高性のセルロース繊維も好ましい。また、繊維断面の真円度が0.5〜1であるマーセル化パルプの分子内及び/又は分子間を上述の方法で架橋した嵩高性のセルロース繊維も好ましい。一層好ましい上記嵩高性のセルロース繊維は、繊維粗度が0.3mg/m以上であり且つ繊維断面の真円度が0.5〜1であるパルプを上述の方法で架橋したものである。特に好ましい上記嵩高性のセルロース繊維は、繊維粗度が0.3mg/m以上であるパルプをマーセル化によって真円度を0.5〜1にした後、上述の方法で架橋したものである。
吸収性シートが湿潤したときでもその構造を安定に保つようにするためには、繊維ウエブに湿潤強度を付与することが必要であり、このために熱溶融性接着繊維または紙力補強剤を配合することが好ましい。また、セルロース繊維の繊維間の水素結合を強化させ吸収性シートの強力向上には、上記熱溶融性接着繊維または上記紙力補強剤に代わり、通常のセルロース繊維、即ち、木材パルプや非木材パルプ等を配合するのも効果的である。しかし、十分に吸収性シートの湿潤時の強度を得るには、熱溶融性接着繊維、或いは紙力補強剤と併用して配合することが好ましい。
上記熱溶融性接着繊維としては、加熱により溶融し相互に接着する繊維を用いることができ、具体的には、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン及びポリビニルアルコール等のポリオレフィン系繊維、ポリエステル系繊維、ポリエチレン−ポリプロピレン複合繊維、ポリエチレン−ポリエステル複合繊維、低融点ポリエステル−ポリエステル複合繊維、繊維表面が親水性であるポリビニルアルコール−ポリプロピレン複合繊維、並びにポリビニルアルコール−ポリエステル複合繊維等を挙げることができる。複合繊維を用いる場合には、芯鞘型複合繊維及びサイド・バイ・サイド型複合繊維の何れをも用いることができる。これらの熱溶融性接着繊維は、各々単独で用いることもでき、又は2種以上を混合して用いることもできる。好ましく用いられる熱溶融性接着繊維としては、熱水で溶解するポリビニルアルコール繊維、芯鞘型のポリエステル繊維等を挙げることができる。
上記熱溶融性接着繊維は、一般にその繊維長が2〜60mmであることが好ましく、繊維径は0.1〜3dtex(特に0.5〜3dtex)であることが好ましい。
また、上述の通り、上記繊維ウエブに添加する紙力補強剤としては、ポリアミン・エピクロルヒドリン樹脂、ジアルデヒドデンプン、カイメン、カルボキシメチルセルロースなどが挙げられる。これらの紙力補強剤は、上記繊維ウエブ100重量部に基づき0.01〜30重量部、好ましくは0.01〜20重量部添加することができる。
上記熱溶融性接着繊維を用いる場合、上記繊維ウエブは、繊維ウエブ100重量部に基づき、上記親水性繊維を30〜99重量部、上記熱溶融性接着繊維を1〜50重量部含んで成ることが好ましい。更に好ましくは、繊維ウエブ100重量部に基づき、上記親水性繊維を50〜97重量部、上記熱溶融性接着繊維を3〜30重量部含んで成る。
上記繊維ウエブは、例えば、好ましくは、ビニロン繊維(ポリビニルアルコール繊維)1〜10重量部、更に好ましくは、2〜5重量部を含んで成る。上記ビニロン繊維は、湿熱で溶解するビニロン繊維を用いることが好ましい。別の例としては、上記繊維ウエブは、好ましくは、芯鞘構造からなる熱溶融性接着繊維1〜30重量部、更に好ましくは、5〜20重量部を含んで成る。芯鞘構造からなる上記熱溶融性接着繊維の具体例としては、融点が70℃〜150℃のポリエチレン−酢酸ビニル樹脂、ポリエチレン樹脂、若しくは変性ポリエステル樹脂又は湿熱溶解性のポリビニルアルコールを鞘部とし、且つポリプロピレン樹脂又はポリエステル樹脂を芯部とする芯鞘構造からなる合成繊維を挙げることができる。
一方、上記紙力補強剤を用いる場合、上記繊維ウエブ100重量部に基づき、上記親水性繊維が30〜100重量部、その他の繊維が0〜50重量部、上記紙力補強剤が0.01〜30重量部含まれることが好ましい。更に好ましくは、上記繊維ウエブ100重量部に基づき、上記親水性繊維が50〜100重量部、その他の繊維が0〜20重量部、上記紙力補強剤が0.01〜20重量部含まれる。例えば、上記繊維ウエブは、該繊維ウエブ100重量部に基づき、上記嵩高性のセルロース繊維を30〜99重量部、上記木材パルプ又は非木材パルプを1〜70重量部、及び上記紙力補強剤を0.01〜30重量部含んで成ることが好ましい。更に好ましくは、繊維ウエブ100重量部に基づき、上記嵩高性のセルロース繊維を50〜95重量部、上記木材パルプ又は非木材パルプを5〜50重量部、及び上記紙力補強剤を0.01〜20重量部含んで成る。
吸収性シート70に含まれる高吸収性ポリマー74について説明する。
図3に示すように、高吸収性ポリマー74は、吸収性シート70の内部に含まれており、該吸収性シート70を構成する繊維間に形成される空間に分散されている。更に詳細には、図3に示すように、高吸収性ポリマー74は、主として第2の繊維層72と第1の繊維層71との界面から該第2の繊維層72の内部にかけて含まれており、該第2の繊維層72を構成する繊維間に形成される空間に分散されていることが好ましい。その結果、高吸収性ポリマー74は、上記吸収性シート中に確実に固定され且つゲルブロッキングの発生が抑えられる。
また、高吸収性ポリマー74は、吸収性シート70を構成する親水性繊維、好ましくは第2の繊維層72を構成する親水性繊維に接着している。ここで、高吸収性ポリマー74は、主に親水性繊維に接着しているが、吸収性シートを構成する他の繊維、例えば熱溶融性繊維に接着していても問題はない。また、そのすべての粒子が繊維に接着している必要はない。高吸収性ポリマー74は、その全量に基づき、50重量%以上が繊維に接着していることが好ましく、特に、70重量%以上が繊維に接着していることが好ましい。なお、高吸収性ポリマー74を繊維に接着させる方法については後述する。また、高吸収性ポリマーとして、球状のポリマーを一次粒子としてそれを凝集させて二次粒子とした粒子凝集タイプの高吸収性ポリマーを使用した場合には、一次粒子の全てが繊維に接着してなくてもよく、二次粒子の一部が繊維に接着していれば、その高吸収性ポリマーは繊維に固定されることになる。
高吸収性ポリマー74は、図3に示すように、吸収性シート70の厚み方向のある程度の範囲に亘るように、三次元状に分散されていることが好ましい。これにより、高吸収性ポリマー74の散布坪量の上限を約200〜300g/m2とすることができる。更に、上記高吸収性ポリマー74が三次元状に分散されているので、吸液前の厚みを薄くできると共に、吸液後の吸収性シートの厚みの増大量を大きくすることができる。高吸収性ポリマーは、その散布坪量が5〜300g/m2であり、10〜250g/m2であることが好ましい。
高吸収性ポリマー74としては、自重の20倍以上の液体を吸収・保持でき且つゲル化し得るものが好ましい。形状は特に問わず、球状、塊状、ブドウ状、粉末状又は繊維状であり、好ましくは大きさが1〜1000μm(より好ましくは10〜500μm)の粒子状のものである。そのような高吸収性ポリマーの例としては、デンプンや架橋カルボキシルメチル化セルロース、アクリル酸又はアクリル酸アルカリ金属塩の重合体又は共重合体等、ポリアクリル酸及びその塩並びにポリアクリル酸塩グラフト重合体を挙げることができる。ポリアクリル酸塩としては、ナトリウム塩を好ましく用いることができる。また、アクリル酸にマレイン酸、イタコン酸、アクリルアミド、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、2−(メタ)アクリロイルエタンスルホン酸、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート又はスチレンスルホン酸等のコモノマーを高吸収性ポリマーの性能を低下させない範囲で共重合せしめた共重合体も好ましく使用し得る。
第1の繊維層71を構成する繊維集合体について説明する。
第1の繊維層71は、吸収性シート70における吸収表面を形成することが好ましい。ここで、上記「吸収表面」とは、吸収性シート70が液体を吸収する際に主として、最初に液体を吸収する面のことをいう。即ち、好ましい実施形態において、吸収性シート70は、第1の繊維層71側を吸収体4側に向けて配されている。
繊維集合体は、その吸収表面側には上記高吸収性ポリマーを含まない(上記高吸収性ポリマーが存在しない)ことが好ましい。ここで、「高吸収性ポリマーを含まない」とは、繊維集合体がその吸収表面側に上記高吸収性ポリマーをまったく含まないことを意味するものではなく、後述する吸収性シートの好ましい製造方法において不可避的に混入する微量の高吸収性ポリマーは許容するものの実質的にその吸収表面側に高吸収性ポリマーを含まないことを意味する。
繊維集合体は、繊維の機械的絡み合いや物理的絡み合い及び熱接着等によって得られるものであり、例えば、紙や不織布などを用いることができる。紙としては、湿式抄造により得られる紙やそれをクレープ加工したものなどを使用することができる。一方、不織布としては、レーヨンやキュプラ等の合成セルロース繊維や綿等の天然セルロース繊維を主体としたカード法不織布、スパンボンド不織布、スパンレース不織布のような各種不織布を用いることができる。
繊維集合体は、好ましくは、親水性繊維を含む。かかる親水性繊維としては、上記繊維ウエブにおいて用いられるものと同様のものを使用することができる。親水性繊維は、上記繊維集合体100重量部に基づき好ましくは30重量部以上含まれ、より好ましくは、50〜99重量部含まれる。
繊維集合体には、上記繊維ウエブと同様に、湿潤強度が付与されていることが好ましい。上記繊維集合体の湿潤強度は、JIS−P−8113により測定した湿潤強度が50g以上であることが好ましく、更には100g以上であることが好ましい。上記繊維集合体に湿潤強度を付与する方法は、上記繊維ウエブの場合と同様である。上述した熱溶融性接着繊維、或いは紙力補強剤を配合する。また、更に水素結合を形成するような木材パルプ又は非木材パルプを配合することも好ましい。この場合、上記熱溶融性接着繊維は、上記繊維集合体100重量部に基づき好ましくは1〜50重量部含まれ、より好ましくは、3〜30重量部含まれる。また、上記紙力補強剤は、上記繊維集合体100重量部に基づき好ましくは0.01〜30重量部含まれ、より好ましくは、0.02〜20重量部含まれる。上記繊維集合体は、特に好ましくは、上記繊維ウエブを形成する繊維及び成分と同様の配合により形成されている。また、上記繊維集合体は不織布から成ることも好ましく、特に乾式法不織布、例えばカード法不織布から成ることが好ましい。
上記繊維集合体は、その坪量が10〜200g/m2であることが好ましく、10〜100g/m2であることが更に好ましい。
本発明で用いる吸収性シートにおいては、上記繊維集合体の坪量が10〜200g/m2であり、上記高吸収性ポリマーの散布坪量が5〜300g/m2であり、上記繊維ウエブの坪量が10〜200g/m2であることが好ましく、上記繊維集合体の坪量が10〜100g/m2であり、上記高吸収性ポリマーの散布坪量が5〜200g/m2であり、上記繊維ウエブの坪量が10〜100g/m2であることが更に好ましい。
本発明で用いる吸収性シートの特に好ましいものとしては、嵩高性の親水性繊維及び、熱溶融性接着繊維または紙力補強剤から形成された繊維構造体と高吸収性ポリマー粒子とから構成され、上記高吸収性ポリマー粒子は上記吸収性シートが液体を吸収する吸収表面には存在せず、上記繊維構造体中に分散固定されている吸収性シートである。
本発明で用いる吸収性シートの好ましい製造方法は、特開平8−246395号公報の段落〔0079〕〜〔0087〕に記載されている。その方法は、少なくとも親水性繊維及び熱溶融性接着繊維または紙力補強剤並びに高吸収性ポリマーを含む吸収性シートの製造方法であって、少なくとも親水性繊維及び熱溶融性接着繊維または紙力補強剤を含む水スラリーを湿式抄紙して抄造された、湿潤した繊維ウエブ上に高吸収性ポリマーを散布し、その上に親水性繊維及び熱溶融性接着繊維または紙力補強剤を含む繊維集合体を重ね合わせ、そしてこれらを乾燥し、一体化させる工程を含むことを特徴とする。
上記方法の概略を説明すると、まず、上記親水性繊維を含む上記繊維ウエブを形成する。上記繊維ウエブを形成する方法としては、湿式抄紙法を用いる。繊維ウエブを湿式抄紙する際には、上記繊維ウエブを形成する繊維及び成分等、好ましくは、上記親水性繊維、及び上記熱溶融性接着繊維又は紙力補強剤等を所定の濃度になるように、水に分散せしめてスラリーを形成する。
次いで、得られた繊維ウエブに、その湿潤状態において、高吸収性ポリマーを散布する。繊維ウエブの湿潤状態は、乾燥繊維ウエブ100重量部に基づき水を20〜500重量部含む程度が好ましく、更に好ましくは、50〜300重量部の水を含む。湿潤状態の繊維ウエブに、上記高吸収性ポリマーを散布することにより、上記高吸収性ポリマーが水を吸収して粘着性を帯び、上記繊維ウエブを構成する繊維中に埋没し、その後の乾燥により繊維に接着・固定化する。また、湿潤した状態の繊維ウエブは、それを構成する繊維が未だ互いに結合しておらず自由度を有しているので、上記高吸収性ポリマーを三次元的に分散せしめることができる。
次いで、上記繊維ウエブにおける高吸収性ポリマーを散布した面に、上記繊維集合体を重ね合わせる。この時点では、繊維ウエブ中の繊維は未だ自由度を有しているので、高吸収性ポリマーは、上記繊維ウエブ中に一層埋没すると共に、上記繊維ウエブ中の繊維と上記繊維集合体中の繊維とが容易に絡み合う。
引き続き、上記繊維ウエブと上記繊維集合体との重ね合わせ体を乾燥することによって、上記繊維どうしが絡み合い、更には、水素結合や熱融着の作用も加わり、上記繊維ウエブと上記繊維集合体とが一体化すると共に繊維に粘着した高吸収性ポリマーが乾燥・固着して、本発明で好ましく用い得る吸収性シートが得られる。尚、乾燥手段としては、例えばヤンキードライヤーやエアースルードライヤー等が用いられる。
本発明における排尿検知層7は、一枚の吸収性シート70を単層のまま配したものでも良いが、吸収性シート70を、2層以上に積層してなるものであることが好ましい。2層以上に積層する場合、同形状に切断した吸収性シート70を2枚以上に重ねて用いても良いし、一枚の吸収性シート70を折り畳んで用いても良い。折り畳む場合の一例としては、長方形状の吸収性シート70を幅方向に3つ折りして、幅が当初の幅の約1/3となった3層構造の積層体を得、これを排尿検知層7として用いても良い。吸収性シート70は、2つ折り又は4つ折り以上に折り畳んでも良く、また、吸収性シート70を縦横何れかの方向に折り曲げて折り畳む場合に他、縦横両方向に折り曲げて折り畳んでも良い。
図3に示す吸収性シート70を2枚以上に重ねて排尿検知層7として用いる場合、そのそれぞれの吸収性シート70は、第1の繊維層71と第2の繊維層72のうちの、第1の繊維層71側を、吸収体4側に向けることが好ましい。
おむつ1における排尿検知層7は、吸液前後の厚み差を大きくして、裏面シート3側に形成される凸部8の触覚等による認識性を向上させる点から、吸液前の厚みT0に対する吸液後の厚みT1の比(T1/T0)が1.5〜5.0であることが好ましく、1.5〜3.0であることがより好ましい。また、吸液前の膨らみ具合を抑え、吸液前後の形態の変化をより明確に認識できるようにする観点から、吸液前の厚みT0は、0.3〜5.0mmであることが好ましく、1.0〜3.0であることがより好ましい。また、排尿検知層7の吸液前後の厚み比(T1/T0)は、同様にして測定した吸収体4の吸液前後の厚み比より大きいことが好ましい。
排尿検知層7及び吸収体4それぞれの吸液前の厚みT0及び吸液後の厚みT1は、以下のようにして測定する。
(吸液前後の厚みT0、T1の測定方法)
測定機:カトーテック(株)製 KES−G5ハンディー圧縮試験機
測定方法:加圧子15mm 荷重0.5gf/cm2 速度0.01cm/sec
測定条件:標準測定温湿度 20±0.5℃ 65±5%RH
サンプルの調整方法
吸液前:測定サンプルを上記測定条件で24時間調整した後に測定
吸液後:測定サンプル重量に対して人工尿を5倍量注入し、30分放置後に測定
排尿検知層7及び吸収体4が重なる部分(以下、積層部分という)の長手方向及び幅方向の中心点と、該中心点に対して吸収体の長手方向前後に位置する前後各2箇所において厚みを測定し、それら5箇所において測定したそれぞれの厚みの平均値をそれぞれの厚みとする。前記中心点より前方の測定個所(2箇所)は、前記積層部分の一端(前端)からの距離が該積層部分の全長に対して15%となる位置及び30%となる位置であることが好ましく、該中心点より後方の測定箇所(2箇所)は、前記積層部分の他端(後端)からの距離が該積層部分の全長に対して15%となる位置及び30%となる位置であることが好ましい。ただし、大きなしわがある部位は測定から除くものとする。
また、おむつ1における排尿検知層7は、吸液前後の厚み差を大きくして、吸液前後の形態の変化をより明確に認識できるようにする観点から、密度が、0.1〜0.4g/cm3 であることが好ましく、0.1〜0.3g/cm3 であることがより好ましい。また、吸収体4の密度ρ4に対する排尿検知層7の密度ρ7の比(ρ7//ρ4)は、1.0〜4.0、特に1.2〜2.0が好ましい。
排尿検知層7及び吸収体4の密度は、何れも吸液前の密度であり、以下のようにして測定する。
(密度の測定方法)
基本的には50×50mmの大きさに排尿検知層7及び吸収体4を切り出して重量を測定する。次に上記厚み測定方法に従って得られたそれぞれの厚みを用いて密度を算出する。ただし、測定サンプルが50×50mmの大きさが得られない場合は、任意のサンプルサイズで切り出し測定しても良い。
本実施形態のおむつ1においては、図2に示すように、排尿検知層7の周縁部の外側近傍7Nにおいて、吸収体4と裏面シート3とが接合されている。これにより、排尿検知層7の厚みが吸液により増大したときに、その周囲に位置する裏面シート3がつられて膨らむことを防止でき、それにより、排尿検知層7によって形成される凸部8の輪郭を一層明瞭なものとすることができる。その結果、凸部8の触覚や視覚による認識性が向上する。周縁部の外側近傍7Nは、周縁部より外側に位置する該周縁部の近傍であり、排尿検知層7の周縁部から、吸収体4と裏面シート3との接合部までの距離L〔図2(a)参照〕が10mm以内であることが好ましく、5mm以内であることがより好ましい。
排尿検知層7が、おむつの前後方向に延びる形状である場合、吸収体4と裏面シート3とは、少なくとも排尿検知層7の左右両側縁の外側近傍7N,7Nにおいて接合されていることが好ましく、排尿検知層7の全周に亘る周縁近傍において接合されていることがより好ましい。図2に示す実施形態においては、吸収体4と裏面シート3とを接着剤9を介して接合してある。接着剤9に代えて、あるいは接着剤とともにヒートシール、超音波シール等を用いても良い。
また、本実施形態のおむつ1においては、吸収体4と排尿検知層7との間も接着剤9により接合されている。吸収体4と排尿検知層7との間を接合する接着剤9は、吸収体4から排尿検知層7への液の移行を妨げにくいように、スパイラルパターンや、散点状パターン、ストライプパターン等、全面塗工以外の方法で、塗工されていることが好ましい。
本実施形態のおむつ1によれば、上述した構成の吸収性シート70からなる排尿検知層7を備えており、該吸収性シート70は、吸液による厚み増大能及び平面方向の液の拡散性に優れているため、吸収体4中を移動した液が排尿検知層7に到達したときに、排尿検知層7の広い範囲が比較的一様に吸液して厚みが増大することにより、おむつ1における裏面シート3側の面(外面)に凸部8が形成される。また、排尿検知層7が液で濡れてから凸部8が形成されるまでの時間が短い。そのため、排尿検知層7が濡れてから短時間のうちに、裏面シート3側の面に、形状ないし輪郭がはっきりした凸部8が生じる。また、その凸部8は、その周囲に位置する部分に比較して感触が異なっている。
おむつ1によれば、裏面シート3側の面に生じた凸部を触りあるいは見ることにより、おむつが濡れたことを容易且つ的確に把握することができ、それにより、おむつの適切な交換時期を容易に判断することができる。
尚、「裏面シート側の面に凸部が形成される」場合には、排尿検知層7が吸液する前に、該排尿検知層7によって僅かな膨らみ(高さの低い凸部)が生じており、吸液によりその高さが増大するものも含まれる。
また、吸収性シート70は、湿式抄紙により形成された繊維層を有し、該繊維層の繊維が緻密であるため、吸収性シート70に、印刷により図形や模様を付すことが容易である。そのため、pHの変化により変色するpH指示薬や水に濡れると変色する剤を含む印刷組成物を用いて、吸収性シート70に図形や模様を付すことも容易である。
本実施形態のおむつ1においては、図1に示すように、排尿検知層7の裏面シート3側の面に、うさぎの図形75を印刷にて施してあり、排尿検知層7により凸部8が形成されると共に、うさぎの図形75の色が変色するようになっている。
おむつ1の各部の形成材料について説明する。
表面シート2、裏面シート3、吸収体4、ファスニングテープ5、ランディングテープ6としては、それぞれ、この種のおむつに従来用いられている各種のものを特に制限なく用いることができる。
例えば、表面シート2としては、各種製法による不織布や多数の開孔を形成した樹脂フィルム、及びこれらの積層体等を用いることができ、裏面シート3としては、多孔性又は非多孔性の樹脂フィルム、撥水性の積層不織布、及びこれらの積層体等を用いることができる。また、吸収体4としては、パルプ繊維等の繊維材料又は該繊維材料及び高吸収性ポリマーを空気中に飛散させ、それを所定形状に吸引堆積させてなる乾式製造方法による積繊物からなる吸収性コア41を、薄葉紙や液透過性の不織布からなるコアラップシート42,43で被覆したもの等を用いることができる。繊維材料としては、パルプ繊維等のセルロース系の繊維が好ましく用いられる。コアラップシート42,43は、吸収性コア41の表面シート2側を被覆する部分と該コアの裏面シート3側を被覆する部分とが、一枚のシートからなるものでも、別体のシートからなるものでも良い。
以上、本発明の一実施形態であるおむつ1について詳述したが、本発明は、上述した実施形態に制限されず適宜変更可能である。
例えば、上述したおむつ1においては、図2に示すように、吸収体4と排尿検知層7との間が接着剤9を介して接合されていたが、図4に示すように、排尿検知層7と裏面シート3との間が接着剤9を介して接合されていても良い。
また、排尿検知層7の平面視形状は、縦長矩形状に代えて、正方形、円形、楕円形、三角形、動物や花、乗り物等を模った形状等、任意の形状とすることができる。
また、本発明の使い捨ておむつは、展開型のおむつに限られず、パンツ型のおむつであっても良い。
図1は、本発明の使い捨ておむつの一実施形態である展開型のおむつを示す斜視図である。 図2は、図1のおむつのII−II線断面図を示す図であり、(a)は排尿検知層が吸液する前の状態、(b)は排尿検知層が吸液した後の状態を示す図である。 図3は、本発明で用いる好ましい吸収性シートの一例を示す断面図である。 図4は、他の実施形態のおむつを示す図であり、(a)は排尿検知層が吸液する前の状態、(b)は排尿検知層が吸液した後の状態を示す図である。
符号の説明
1 使い捨ておむつ
2 表面シート
3 裏面シート
4 吸収体
5 ファスニングテープ
6 ランディングテープ
7 排尿検知層
70 吸収性シート
71 第1の繊維層
72 第2の繊維層
74 高吸収性ポリマー
8 凸部
9 接着剤

Claims (4)

  1. 吸収体及び裏面シートを備え、
    前記吸収体と前記裏面シートとの間に、吸収性シートからなる、該吸収体より小型の排尿検知層が配置されており、
    前記吸収性シートは、湿式抄紙法により形成された繊維層と、該繊維層の構成繊維に固定された高吸収性ポリマーとを有し、該高吸収性ポリマーは、該吸収性シートの平面方向に分散しており、
    吸液により前記排尿検知層の厚みが増大して、前記裏面シート側の面に凸部が形成されるようになされている、使い捨ておむつ。
  2. 前記排尿検知層は、吸液前の厚みT0に対する吸液後の厚みT1の比(T1/T0)が1.5〜5.0であり、吸液前の厚みT0が0.3〜5.0mmである、請求項1記載の使い捨ておむつ。
  3. 前記排尿検知層は、密度が0.1〜0.4g/cm3 である、請求項1又は2記載の使い捨ておむつ。
  4. 前記排尿検知層の周縁部の外側近傍において、前記吸収体と前記裏面シートとが接合されている、請求項1〜3の何れかに記載の使い捨ておむつ。
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