JP2008148101A - バス用出力回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】電流の逆流防止用のショットキ・ダイオードを無くし、一般的なプロセスを用いて制御部とバス用出力回路を一体化してIC化できるようにする。
【解決手段】電流制御回路(3)は、参照電圧と出力ノード(6)の電圧を比較し、半導体スイッチング素子(2)を制御する。半導体スイッチング素子(2)は、出力ノード(6)の電圧が参照電圧より低いとき電流源(1)を出力ノード(6)に接続し、出力ノード(6)の電圧が参照電圧より高いとき電流源(1)と出力ノード(6)の接続を切り離す。電流制御回路(3)と半導体スイッチング素子(2)によって、ショットキ・ダイオードと等価な機能を実現する。
【選択図】図1

Description

本発明は、バス用出力回路に関する。詳しくは、例えば、デジタルテレビのデジタル入出力に使われるHDMI(High Definition Multimedia Interface)において、系全体の制御系接続を行う、例えば、CEC(Consumer Electronics Control)のためのバス用出力回路に関する。
HDMIは、デジタルテレビのデジタル入出力に使われる。HDMIによってDVDプレーヤ、ハイビジョンチューナ、AVアンプ等がデジタルテレビに接続され、HDMIケーブル一本で映像・音声・制御信号を伝送することが可能となる(例えば、特許文献1参照)。
HDMIによって接続される機器の制御系は、CECバスで接続される。CECバスは双方向バスである。
図10は、CECバスのための双方向バス用出力回路の構成の一例を示す図である。従来のCECバス7Aのための出力回路は、抵抗1Cと、ショットキ・ダイオード2Aと、npnトランジスタ41と、抵抗42と、出力制御回路5とを有する。出力ノード6がCECバス7Aに接続される。
ショットキ・ダイオード2Aは、電源オフ時にCECバス7Aから電源に電流が逆流して流れ込むことを防ぐために設けられており、抵抗1Cと直列に接続される。この直列回路の一方の端は電源電圧Vccに接続され、他方の端は出力ノード6に接続される。CECバス7Aの規格では、電源オフ時に流れ込むことが許容される電流が1.8μA、及び内部プルアップ抵抗が27KΩ±5%と規定されている。抵抗1Cとショットキ・ダイオード2Aは、この規格を満たすものが用いられる。
出力ノード6と接地電位Gndの間にはnpnトランジスタ41と抵抗42が直列に接続されており、npnトランジスタ41のベースには出力制御信号が入力される。出力制御回路5から出力される出力制御信号がハイレベルになると、npnトランジスタ41のエミッタとコレクタ間が導通し、出力ノード6からCECバス7Aにローレベルが出力される。出力制御信号がローレベルになると、npnトランジスタ41がオフとなり、出力ノード6からハイレベルが出力される。
ショットキ・ダイオード2Aの働きにより、電源オフ時に出力ノード6に接続されている他の機器のCEC機能を妨害することが防がれる。
特開2006−33436号公報
上記CECバス用出力回路は、ショットキ・ダイオードによって電源オフ時にCECバスから電源に電流が逆流して流れ込むことを防ぐ。上記CECバス用出力回路をIC化しようとした場合、ショットキ・ダイオードを製造するために特別なプロセスが必要となる。このため、制御部とCECバスのための出力回路を一体化してIC化することが難しく、IC化した場合、製造コストが高くなる。
また、電源オフ時に電源に電流が逆流して流れ込むことを防ぐことが望ましい点は他のバスでも同様である。
以上から、ショットキ・ダイオードを用いないバス用出力回路とすることにより、一般的なプロセスを用いて制御部と一体化して製造できるバス用出力回路が要望されている。
上記目的を達成するために、本発明のバス用出力回路は、出力ノードがバスに接続されるバス用出力回路であって、第1の基準電位に接続された第1の電流源と、上記第1の電流源と上記出力ノードとの間に接続された第1の半導体スイッチング素子と、上記出力ノードの電圧が参照電圧より低いとき上記第1の電流源を出力ノードに接続し、上記出力ノードの電圧が参照電圧より高いとき上記第1の電流源と出力ノードとの接続を切り離すように上記第1の半導体スイッチング素子を制御する電流制御回路と、上記出力ノードと第2の基準電位との間に接続された、出力制御信号に応じてオン/オフする第2の半導体スイッチング素子を含む電圧発生回路とを有する。
好ましくは、本発明のバス用出力回路は、上記第1の電流源が、1対のトランジスタで構成されるカレントミラー回路を含み、上記カレントミラー回路に含まれるトランジスタと同一の特性を有するトランジスタを含み、当該同一の特性を有するトランジスタの端子の電位に基づいて上記参照電圧を生成する参照電圧生成回路を有する。
好ましくは、本発明のバス用出力回路は、上記第1の電流源が、第1の抵抗と第1の第1導電型トランジスタが直列に接続され、第2の抵抗と第2の第1導電型トランジスタが直列に接続され、当該第1の第1導電型トランジスタと当該第2の第1導電型トランジスタの制御端子が接続され、当該第1の第1導電型トランジスタの制御端子と出力端子が接続され、当該第1の抵抗と当該第2の抵抗の一端が上記第1の基準電位に接続されるカレントミラー回路と、第1の第2導電型トランジスタと第3の抵抗が直列に接続され、当該第1の第2導電型トランジスタの制御端子に一定の電圧が供給され、当該第3の抵抗の一端が上記第2の基準電位に接続される第1の内部電流源を含み、当該カレントミラー回路に含まれる第1の第1導電型トランジスタの出力と当該第1の内部電流源に含まれる第1の第2導電型トランジスタの入力が接続され、上記参照電圧生成回路が、第4の抵抗と第3の第1導電型トランジスタが直列に接続され、当該第3の第1導電型トランジスタの制御端子と出力端子が接続され、当該第4の抵抗の一端が上記第1の基準電位に接続される直列回路と、第2の第2導電型トランジスタと第5の抵抗が直列に接続され、当該第2の第2導電型トランジスタの制御端子に一定の電圧が供給され、当該第5の抵抗の一端が上記第2の基準電位に接続される第2の内部電流源を含み、当該直列回路に含まれる第3の第1導電型トランジスタの出力と当該第2の内部電流源に含まれる第2導電型トランジスタの入力が接続され、上記第2の第1導電型トランジスタと上記第3の第1導電型トランジスタの特性が同一であって、上記第3の第1導電型トランジスタの入力端子の電位と制御端子の電位に基づいて上記参照電圧を生成する。
また、本発明のバス用出力回路は、出力ノードがバスに接続されるバス用出力回路であって、第1の基準電位に接続されたカレントミラー回路を含み、当該カレントミラー回路の第1の出力が上記出力ノードに接続された第1の電流源と、第2の基準電位に接続された第2の電流源と、上記カレントミラー回路の第2の出力と上記第2の電流源との間に接続された第1の半導体スイッチング素子と、上記出力ノードの電圧が参照電圧より低いとき上記カレントミラー回路の第2の出力を上記第2の電流源に接続し、上記出力ノードの電圧が参照電圧より高いとき上記カレントミラー回路の第2の出力と上記第2の電流源との接続を切り離すように上記第1の半導体スイッチング素子を制御する電流制御回路と、上記出力ノードと上記第2の基準電位との間に接続された、出力制御信号に応じてオン/オフする第2の半導体スイッチング素子を含む電圧発生回路とを有する。
好ましくは、本発明のバス用出力回路は、上記電圧発生回路が、上記第2の半導体スイッチング素子と上記第2の基準電位の間に接続された抵抗を含む。
好ましくは、本発明のバス用出力回路は、上記第2の半導体スイッチング素子は、上記出力制御信号がゲートに入力され、ソースが上記第2の基準電位に接続され、ドレインが上記出力ノードに接続された電界効果トランジスタである。
好ましくは、本発明のバス用出力回路は、上記バスが、MDHI規格に含まれるCECに準拠するバスである。
以上のように、本発明によれば、バス用出力回路がショットキ・ダイオードを含まないため、一般的なプロセスを用いて制御部と一体化して製造できるバス用出力回路を提供することができる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るバス用出力回路の構成の一例を示すブロック図である。図1に示すバス用出力回路は、電流源1と、半導体スイッチング素子2と、電流制御回路3と、電圧発生回路4と、出力制御回路5とを有する。出力ノード6はバス7に接続される。
電流源1は、電源電位Vccに接続され、一定の電流を出力する。バス7がCECバスである場合には、CECバスの規格を満たすため、電流源1は27KΩの抵抗と等価な機能とする。
電流制御回路3は、参照電圧と出力ノード6の電圧を比較し、半導体スイッチング素子2を制御する。半導体スイッチング素子2は、出力ノード6の電圧が参照電圧より低いとき電流源1を出力ノード6に接続し、出力ノード6の電圧が参照電圧より高いとき電流源1と出力ノード6の接続を切り離す。
半導体スイッチング素子2と電流制御回路3は、ショットキ・ダイオードと等価な機能を有する。バス7がCECバスである場合には、CECバスの規格を満たすため、半導体スイッチング素子2は電源オフ時に流れ込む電流を1.8μA以下にする。
CECバスには、デジタルテレビ、DVDプレーヤ、ハイビジョンチューナ、AVアンプ等複数のAV家電が接続される。電源オフ等によって自機器の電源電位Vccが下がると、参照電圧は低下する。このとき、CECバスに接続される他の機器がハイレベルを出していると、出力ノードの電圧は高いままである。本実施形態では、参照電圧が出力ノード6の電圧より下がると、上述したように、電流制御回路3は、半導体スイッチング素子2が電流源1と出力ノード6の接続を切り離すように制御する。これにより、バス7から電流源1に電流が逆流して流れ込むことが防止される。
電圧発生回路4は、一端が接地電位Gndに接続されており、半導体スイッチング素子2が電流源1を出力ノード6に接続しているときに、出力制御回路5から出力制御信号が入力すると、出力電圧を生成し、出力ノード6に出力する。
なお、電源電位Vccは本発明の第1の基準電位の一例であり、接地電位Gndは本発明の第2の基準電位の一例である。また、電流源1は本発明の第1の電流源の一例であり、半導体スイッチング素子2は本発明の第1のスイッチング素子の一例であり、電流制御回路3は本発明の電流制御回路の一例であり、電圧発生回路4は本発明の電圧発生回路の一例であり、バス7は本発明のバスの一例である。
図2は、本発明の第2の実施形態に係るバス用出力回路の構成の一例を示すブロック図である。図2のバス用出力回路は、電流源1と、半導体スイッチング素子2と、電流制御回路3Aと、電圧発生回路4Aと、出力制御回路5と、参照電圧生成回路8とを有する。図1と図2における同一の符号は同一の構成要素を示す。本実施形態は第1の実施形態の電流制御回路3と電圧発生回路4をそれぞれ電流制御回路3Aと電圧発生回路4Aに置き換え、参照電圧生成回路8を付加したものである。電流源1と半導体スイッチング素子2と出力制御回路5の構成は本実施形態と第1の実施形態で共通である。
図3は、電流源の詳細な構成の一例を示す図である。電流源1は、抵抗11と、pnpトランジスタ12と、抵抗13と、pnpトランジスタ14と、npnトランジスタ15と、バンドギャップリファレンス16と、抵抗17とを有する。抵抗11とpnpトランジスタ12と抵抗13とpnpトランジスタ14は電源電位Vccを基準とするカレントミラー回路を構成する。このカレントミラー回路では、抵抗13とpnpトランジスタ14が直列に接続され、抵抗11とpnpトランジスタ12が直列に接続される。また、pnpトランジスタ14とpnpトランジスタ12のベースが接続され、pnpトランジスタ14のベースとコレクタが接続される。更に、抵抗13と抵抗11の一端が電源電位Vccに接続される。
npnトランジスタ15とバンドギャップリファレンス16と抵抗17は接地電位Gndを基準とする電流源を構成し、一定の電流iを出力する。この電流源では、npnトランジスタ15と抵抗17が直列に接続され、npnトランジスタ15のベースにはバンドギャップリファレンス16から一定の電圧が供給される。抵抗17の一端は接地電位Gndに接続される。
カレントミラー回路の一方の出力であるpnpトランジスタ14のコレクタは、接地電位Gndを基準とする電流源に含まれるnpnトランジスタ15のコレクタに接続されている。このため、カレントミラー回路に含まれるpnpトランジスタ14には一定の電流iが流れる。pnpトランジスタ14とpnpトランジスタ12の特性は同一であるため、pnpトランジスタ12には、電流iと同一の大きさの電流iが流れる。このため、カレントミラー回路の他方の出力である電流出力端子からは一定の電流iが出力される。
なお、抵抗13は本発明の第1の抵抗の一例、pnpトランジスタ14は本発明の第1の第1導電型トランジスタの一例、抵抗11は本発明の第2の抵抗の一例、pnpトランジスタ12は本発明の第2の第1導電型トランジスタの一例、npnトランジスタ15は本発明の第1の第2導電型トランジスタの一例、抵抗17は本発明の第3の抵抗の一例、npnトランジスタ15とバンドギャップリファレンス16と抵抗17で構成される接地電位Gndを基準とする電流源は本発明の第1の内部電流源の一例である。
図4は、参照電圧生成回路の詳細な構成の一例を示す図である。参照電圧生成回路8は、抵抗801と、pnpトランジスタ802と、npnトランジスタ803と、バンドギャップリファレンス804と、抵抗805と、電圧フォロワ806と、電圧フォロワ807と、電圧フォロワ808と、抵抗809と、抵抗810とを有する。
図4のpnpトランジスタ802は、図3のpnpトランジスタ12を模擬し、pnpトランジスタ12のエミッタ電位とベース電位をモニタするために設けられており、モニタした電位に基づいて参照電圧が生成される。pnpトランジスタ802とpnpトランジスタ12を同一の特性とするために、図4と図3の対応する素子の接続は同一とされ、かつ対応する素子の大きさは、例えば、同一とされる。
具体的には、抵抗801とpnpトランジスタ802が直列に接続される。pnpトランジスタ802のベースとコレクタが接続され、抵抗801の一端は電源電位Vccに接続される。
npnトランジスタ803とバンドギャップリファレンス804と抵抗805は接地電位Gndを基準とする電流源を構成する。npnトランジスタ803と抵抗805は直列に接続され、npnトランジスタ803のベースに一定の電圧が供給される。抵抗805の一端は接地電位Gndに接続される。
pnpトランジスタ802のコレクタとnpnトランジスタ803のコレクタが接続される。
抵抗801と抵抗13、pnpトランジスタ802とpnpトランジスタ14、npnトランジスタ803とnpnトランジスタ15、バンドギャップリファレンス804とバンドギャップリファレンス16、抵抗805と抵抗17が対応する素子であり、例えば、それぞれ同一の大きさとされる。ただし、pnpトランジスタ802とpnpトランジスタ12が同一の特性となる限り、図4と図3の対応する素子の大きさは異なっていてもかまわない。出力電流をn倍するためには、pnpトランジスタをn倍のサイズにし、抵抗は1/n倍にすることで構成できる。
電圧フォロワ806はpnpトランジスタ802のエミッタ電位を取り出し、電圧フォロワ807はpnpトランジスタ802のベース電位を取り出す。電圧フォロワ806と電圧フォロワ807によって取り出されたpnpトランジスタ802のベース電位とエミッタ電位は抵抗809と抵抗810によって分圧され、電圧フォロワ808を経由して参照電圧として出力される。図4のpnpトランジスタ802は、図3のpnpトランジスタ12と同一の特性であるため、電流源1のpnpトランジスタ12の内部のベース電位とエミッタ電位が分圧され、参照電圧が生成されることに相当する。
なお、抵抗801は本発明における第4の抵抗の一例であり、pnpトランジスタ802は本発明における第3の第1導電型トランジスタの一例であり、npnトランジスタ803は本発明における第2の第2導電型トランジスタの一例であり、抵抗805は本発明における第5の抵抗の一例である。
図2の電流制御回路3Aは、参照電圧生成回路8が別途設けられており、参照電圧生成回路8の出力する参照電圧が電流制御回路3Aに入力される点が図1の電流制御回路3と異なる。電流制御回路3Aは、参照電圧生成回路8から出力される参照電圧と出力ノード6の電圧を比較し、比較結果を出力する。電流制御回路3Aの比較結果により半導体スイッチング素子2が制御される。具体的には、出力ノード6の電圧が参照電圧より低いとき半導体スイッチング素子2によって電流源1が出力ノード6に接続され、電流源1の電流が出力ノード6に出力される。出力ノード6の電圧が参照電圧より高いとき半導体スイッチング素子2によって電流源1と出力ノード6の接続が切り離され、電流源1の電流出力は停止される。
すなわち、電源電位Vccが低下したことにより、電流源1内のpnpトランジスタ12のベース電位が低下して出力ノード6の電圧より低くなると、ベースとコレクタ間のpn接合が順バイアスになる。この状態を参照電圧と出力ノード6の電圧を比較することによって検出し、半導体スイッチング素子2をオフにしてpnpトランジスタ12を出力ノード6から切り離すことによって、バス7から電流が流れ込むことが防止される。
なお、半導体スイッチング素子2は、例えば、npnトランジスタやNMOSトランジスタ等により実現される。電流制御回路3Aよりローレベルが出力されるとき、半導体スイッチング素子2はオフとなり、電流源1の電流出力が停止される。電流制御回路3Aよりハイレベルが出力されるとき、半導体スイッチング素子2はオンとなり、電流源1の電流が出力ノード6に出力される。
なお、電流制御回路3Aは本発明の電流制御回路の一例であり、半導体スイッチング素子2は本発明の第1の半導体スイッチング素子の一例である。
図2の電圧発生回路4Aは、図1の電圧発生回路4の構成を明確にしたものである。電圧発生回路4Aはnpnトランジスタ41と抵抗42を有する。npnトランジスタ41と抵抗42は直列に接続されており、この直列回路の一端は出力ノード6に接続され、他端は接地電位Gndに接続されている。npnトランジスタ41のベースには出力制御回路5から出力制御信号が入力される。出力制御信号がハイレベルになると、npnトランジスタ41がオンとなり、エミッタ−コレクタ間が導通し、出力ノード6からローレベルが出力される。
なお、電流制御回路3Aは本発明の電流制御回路の一例であり、電圧発生回路4Aは本発明の電圧発生回路の一例であり、npnトランジスタ41は本発明の第2の半導体スイッチング素子の一例であり、抵抗42は本発明の抵抗の一例である。
図5は、本発明の第3の実施形態に係るバス用出力回路の構成の一例を示すブロック図である。図5のバス用出力回路は、電流源1と、半導体スイッチング素子2と、電流制御回路3Aと、電圧発生回路4Bと、出力制御回路5と、参照電圧生成回路8とを有する。図2と図5における同一の符号は同一の構成要素を示す。本実施形態は第2の実施形態の電圧発生回路4Aを電圧発生回路4Bに置き換えたものである。電流源1と半導体スイッチング素子2と電流制御回路3Aと出力制御回路5と参照電圧生成回路8の構成は本実施形態と第2の実施形態で共通である。
本実施形態における電圧発生回路4Bは、NMOSトランジスタ43を有する。NMOSトランジスタ43は、ゲートに出力制御信号が入力され、ソースが接地電位Gnd、ドレインが出力ノード6にそれぞれ接続されている。出力制御回路5から出力される出力制御信号がハイレベルになると、NMOSトランジスタ43がオンとなり、ソース−ドレイン間が導通し、出力ノード6からローレベルが出力される。
なお、NMOSトランジスタ43は電界効果トランジスタの一種であり、本発明の電界効果トランジスタの一例である。
図6は、本発明の第4の実施形態に係るバス用出力回路の構成の一例を示すブロック図である。図6のバス用出力回路は、電流源1Aと、半導体スイッチング素子2と、電流制御回路3Aと、電圧発生回路4Aと、出力制御回路5と、参照電圧生成回路8Aと、電流源9とを有する。図2と図6における同一の符号は同一の構成要素を示す。本実施形態は、第2の実施形態の電流源1と参照電圧生成回路8をそれぞれ電流源1Aと参照電圧生成回路8Aに置き換えるとともに、半導体スイッチング素子2の配置を変更し、電流源9を新たに付加したものである。半導体スイッチング素子2と電流制御回路3Aと電圧発生回路4Aと出力制御回路5の構成は本実施形態と第2の実施形態で共通である。
本実施形態における電流源1Aはカレントミラー回路で構成され、その1方の出力が半導体スイッチング素子2に接続され、他方の出力が出力ノード6に接続される。カレントミラー回路は、例えば、一対のpnpトランジスタや一対のPMOSトランジスタで構成される。
本実施形態における半導体スイッチング素子2と電流制御回路3Aの機能は、それぞれ第2の実施形態の半導体スイッチング素子2と電流制御回路3Aと同一である。ただし、半導体スイッチング素子2が電流源1Aに含まれるカレントミラー回路の片方の出力と電流源9の間に配置される点が第2の実施形態と異なる。半導体スイッチング素子2は、例えば、npnトランジスタやNMOS等で構成される。電流源9は接地電位Gndを基準とする電流源である。電流源9は、例えば、抵抗で構成することができる。また、電流源9は、図3の電流源1に含まれるnpnトランジスタ15とバンドギャップリファレンス16と抵抗17で構成される接地電位Gndを基準とする電流源と同様のものであっても良い。
なお、電流源1Aは本発明の第1の電流源の一例であり、電流源9は本発明の第2の電流源の一例である。
電流源1Aのカレントミラー回路の2つの出力からは同一の大きさの電流iと電流iが出力される。このため、半導体スイッチング素子2がオフとなり、電流iの出力が停止されると、電流iの出力も停止される。また、半導体スイッチング素子2がオンとなり、電流iが出力されると、電流iも出力される。このため、電流源1Aと電圧発生回路4の間にスイッチは不要となる。
第2の実施形態では、電流源1と電圧発生回路4Aの間に半導体スイッチング素子2が配置される。このため、第2の実施形態の参照電圧生成回路8では、半導体スイッチング素子2により生じる電圧降下分を予測して参照電圧を生成しなければならない。一方、本実施形態の参照電圧生成回路8Aでは、半導体スイッチング素子2により生じる電圧効果を考慮する必要がない。
図7は、本発明の第5の実施形態に係るバス用出力回路の構成の一例を示すブロック図である。図7のバス用出力回路は、電流源1Aと、半導体スイッチング素子2と、電流制御回路3Aと、電圧発生回路4Bと、出力制御回路5と、参照電圧生成回路8Aと、電流源9とを有する。図6と図7における同一の符号は同一の構成要素を示す。本実施形態は、第4の実施形態の電圧発生回路4Aを第3の実施形態の電圧発生回路4Bに置き換えたものである。電流源1Aと半導体スイッチング素子2と電流制御回路3Aと出力制御回路5と参照電圧生成回路8Aと電流源9の構成は本実施形態と第4の実施形態で共通である。
図8は、本発明の第6の実施形態に係るバス用出力回路の構成の一例を示すブロック図である。図8のバス用出力回路は、電流源1Bと、半導体スイッチング素子2と、電流制御回路3Aと、電圧発生回路4Aと、出力制御回路5と、参照電圧生成回路8Aと、電流源9とを有する。図6と図8における同一の符号は同一の構成要素を示す。本実施形態は、第4の実施形態の電流源1を電流源1Bに置き換えたものである。半導体スイッチング素子2と電流制御回路3Aと電圧発生回路4Aと出力制御回路5と参照電圧生成回路8Aと電流源9の構成は本実施形態と第4の実施形態で共通である。
電流源1Bは、抵抗181とpnpトランジスタ182と抵抗183とpnpトランジスタ184によって構成されるカレントミラー回路を含む。電流源1Bはカレントミラー回路を用いた電流源1Aの具体例である。
図9は、本発明の第7の実施形態に係るバス用出力回路の構成の一例を示すブロック図である。図9のバス用出力回路は、電流源1Bと、半導体スイッチング素子2と、電流制御回路3Aと、電圧発生回路4Bと、出力制御回路5と、参照電圧生成回路8Aと、電流源9とを有する。図7と図9における同一の符号は同一の構成要素を示す。本実施形態は、第6の実施形態の電流源1Aを第6の実施形態の電流源1Bに置き換えたものである。半導体スイッチング素子2と電流制御回路3Aと電圧発生回路4Bと出力制御回路5と参照電圧生成回路8Aと電流源9の構成は本実施形態と第6の実施形態で共通である。
以上説明したように、半導体スイッチング素子2と電流制御回路3の組み合わせ、半導体スイッチング素子2と電流制御回路3Aと参照電圧生成回路8の組み合わせ、及び半導体スイッチング素子2と電流制御回路3Aと参照電圧生成回路8Aの組み合わせはショットキ・ダイオードと等価な機能を有し、電源オフ時に電源に電流が逆流して流れ込むことを防ぐ。上記各実施形態のバス用出力回路は、ショットキ・ダイオードを含まないため、一般的なプロセスを用いて制御部と一体化して製造でき、IC化する場合、製造コストを削減することができる。
また、半導体スイッチング素子2により、電源オフ時にCECバス7から流れ込む電流を1.8μA以下に制限することができる。更に、電流源1、電流源1A、および電流源1Bの機能を27KΩの抵抗と等価にすることができる。従って、上記各実施形態によれば、ショットキ・ダイオードを用いなくてもCECの規格を満たすCECバス用出力回路とすることができる。ただし、上記各実施形態はHDMIのCEC規格に準拠した双方向バスだけでなく一般のバスにも適用することができ、本発明は一般のバスでも実施できることは言うまでもない。
本発明の第1の実施形態に係るバス用出力回路の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係るバス用出力回路の構成の一例を示すブロック図である。 電流源の詳細な構成の一例を示す図である。 参照電圧生成回路の詳細な構成の一例を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係るバス用出力回路の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第4の実施形態に係るバス用出力回路の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第5の実施形態に係るバス用出力回路の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第6の実施形態に係るバス用出力回路の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第7の実施形態に係るバス用出力回路の構成の一例を示すブロック図である。 CECバスのための双方向バス用出力回路の構成の一例を示す図である。
符号の説明
1、1A、1B…電流源、2…半導体スイッチング素子、3、3A…電流制御回路、4、4A、4B…電圧発生回路、5…出力制御回路、6…出力ノード、7…バス、8、8A…参照電圧生成回路、9…電流源、12、14、182、184、802…pnpトランジスタ、15,803…npnトランジスタ、11,13、17、42、801、805…抵抗、43…NMOSトランジスタ

Claims (7)

  1. 出力ノードがバスに接続されるバス用出力回路であって、
    第1の基準電位に接続された第1の電流源と、
    上記第1の電流源と上記出力ノードとの間に接続された第1の半導体スイッチング素子と、
    上記出力ノードの電圧が参照電圧より低いとき上記第1の電流源を出力ノードに接続し、上記出力ノードの電圧が参照電圧より高いとき上記第1の電流源と出力ノードとの接続を切り離すように上記第1の半導体スイッチング素子を制御する電流制御回路と、
    上記出力ノードと第2の基準電位との間に接続された、出力制御信号に応じてオン/オフする第2の半導体スイッチング素子を含む電圧発生回路と
    を有するバス用出力回路。
  2. 上記第1の電流源が、1対のトランジスタで構成されるカレントミラー回路を含み、
    上記カレントミラー回路に含まれるトランジスタと同一の特性を有するトランジスタを含み、当該同一の特性を有するトランジスタの端子の電位に基づいて上記参照電圧を生成する参照電圧生成回路を有する
    請求項1に記載のバス用出力回路。
  3. 上記第1の電流源が、第1の抵抗と第1の第1導電型トランジスタが直列に接続され、第2の抵抗と第2の第1導電型トランジスタが直列に接続され、当該第1の第1導電型トランジスタと当該第2の第1導電型トランジスタの制御端子が接続され、当該第1の第1導電型トランジスタの制御端子と出力端子が接続され、当該第1の抵抗と当該第2の抵抗の一端が上記第1の基準電位に接続されるカレントミラー回路と、第1の第2導電型トランジスタと第3の抵抗が直列に接続され、当該第1の第2導電型トランジスタの制御端子に一定の電圧が供給され、当該第3の抵抗の一端が上記第2の基準電位に接続される第1の内部電流源を含み、当該カレントミラー回路に含まれる第1の第1導電型トランジスタの出力と当該第1の内部電流源に含まれる第1の第2導電型トランジスタの入力が接続され、
    上記参照電圧生成回路が、第4の抵抗と第3の第1導電型トランジスタが直列に接続され、当該第3の第1導電型トランジスタの制御端子と出力端子が接続され、当該第4の抵抗の一端が上記第1の基準電位に接続される直列回路と、第2の第2導電型トランジスタと第5の抵抗が直列に接続され、当該第2の第2導電型トランジスタの制御端子に一定の電圧が供給され、当該第5の抵抗の一端が上記第2の基準電位に接続される第2の内部電流源を含み、当該直列回路に含まれる第3の第1導電型トランジスタの出力と当該第2の内部電流源に含まれる第2導電型トランジスタの入力が接続され、
    上記第2の第1導電型トランジスタと上記第3の第1導電型トランジスタの特性が同一であって、上記第3の第1導電型トランジスタの入力端子の電位と制御端子の電位に基づいて上記参照電圧を生成する
    請求項2に記載のバス用出力回路。
  4. 出力ノードがバスに接続されるバス用出力回路であって、
    第1の基準電位に接続されたカレントミラー回路を含み、当該カレントミラー回路の第1の出力が上記出力ノードに接続された第1の電流源と、
    第2の基準電位に接続された第2の電流源と、
    上記カレントミラー回路の第2の出力と上記第2の電流源との間に接続された第1の半導体スイッチング素子と、
    上記出力ノードの電圧が参照電圧より低いとき上記カレントミラー回路の第2の出力を上記第2の電流源に接続し、上記出力ノードの電圧が参照電圧より高いとき上記カレントミラー回路の第2の出力と上記第2の電流源との接続を切り離すように上記第1の半導体スイッチング素子を制御する電流制御回路と、
    上記出力ノードと上記第2の基準電位との間に接続された、出力制御信号に応じてオン/オフする第2の半導体スイッチング素子を含む電圧発生回路と
    を有するバス用出力回路。
  5. 上記電圧発生回路が、上記第2の半導体スイッチング素子と上記第2の基準電位の間に接続された抵抗を含む
    請求項1または請求項4に記載のバス用出力回路。
  6. 上記第2の半導体スイッチング素子は、上記出力制御信号がゲートに入力され、ソースが上記第2の基準電位に接続され、ドレインが上記出力ノードに接続された電界効果トランジスタである
    請求項1または請求項4に記載のバス用出力回路。
  7. 上記バスが、MDHI規格に含まれるCECに準拠するバスである
    請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のバス用出力回路。
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