JP2008147419A - 半導体白色発光素子及び半導体白色発光素子の製造方法 - Google Patents

半導体白色発光素子及び半導体白色発光素子の製造方法 Download PDF

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和彦 千田
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Abstract

【課題】白色光の色の偏りを抑制可能な半導体白色発光素子及び半導体白色発光素子の製造方法を提供する。
【解決手段】半導体白色発光素子2は、青色発光層15と、黄色変換層18とを備えている。青色発光層15は、青色光を発光するためのものである。黄色変換層18は、半導体(AlGaInP層)からなり、青色発光層15により発光された青色光を黄色光に変換するためのものであって、p型コンタクト層17上に貼り付けられている。また、青色発光層15及び黄色変換層18は別々の基板11、25に形成された後、熱圧着によって貼り付けられている。
【選択図】図2

Description

本発明は、白色光を照射するための半導体白色発光素子及び半導体白色発光素子の製造方法に関する。
従来、半導体発光素子を備え、異なる色の光を混色させて白色光を発光させることが可能な半導体白色発光装置が知られている。
例えば、特許文献1には、赤色光を発光可能な赤色発光層及び青色光を発光可能な青色発光層を有する半導体発光素子と、黄緑色光を照射できる蛍光体を含むパッケージとを備えた半導体白色発光装置が開示されている。
この半導体白色発光装置では、半導体発光素子に電流が供給されると、赤色発光層及び青色発光層からそれぞれ赤色光及び青色光が発光される。そして、赤色光は、パッケージをそのまま透過して外部へと照射される。一方、青色光は、一部はそのまま透過して外部へ照射され、残りの一部は蛍光体によって黄緑色光に変換された後、外部へと照射される。これによって、赤色光、青色光及び黄緑色光の3色が混色されて白色光が外部へと照射される。
特開2005−217386号公報
しかしながら、上述した特許文献1の半導体白色発光装置では、黄緑色光を蛍光体により発光させているが、パッケージ内に混入させる蛍光体の分量によって黄緑色光の光量を制御することは容易ではなく、また、パッケージ内に均一に蛍光体を分散させることも容易ではない。このため、外部へ照射される白色光に色の偏りが生じるとといった課題がある。
本発明は、上述した課題を解決するために創案されたものであり、白色光の色の偏りを抑制可能な半導体白色発光素子及び半導体白色発光素子の製造方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、発光層と、前記発光層により発光された光を異なる波長の光に変換するためのものであって半導体からなる光変換層とを備えたことを特徴とする半導体白色発光素子である。
また、請求項2に記載の発明は、前記光変換層は、前記発光層よりも光の照射側に貼り付けられていることを特徴とする 請求項1に記載の半導体白色発光素子である。
また、請求項3に記載の発明は、前記発光層は、青色発光層を有し、前記光変換層は、発光層からの光を黄色光に変換するための黄色変換層を有することを特徴とする請求項1又は2のいずれか1項に記載の半導体白色発光素子である。
また、請求項4に記載の発明は、前記発光層は、青色発光層を有し、前記光変換層は、発光層からの光を赤色光に変換するための赤色変換層及び発光層からの光を緑色光に変換するための緑色変換層を有することを特徴とする請求項1又は2のいずれか1項に記載の半導体白色発光素子である。
また、請求項5に記載の発明は、前記発光層は、青色発光層及び緑色発光層を有し、前記光変換層は、発光層からの光を赤色光に変換するための赤色変換層を有することを特徴とする請求項1又は2のいずれか1項に記載の半導体白色発光素子である。
また、請求項6に記載の発明は、発光層を含む第1半導体層を第1基板上に成長させる第1半導体層成長工程と、前記発光層により発光された光を変換するための光変換層を含む第2半導体層を第2基板上に成長させる第2半導体層成長工程と、前記第1半導体層と前記第2半導体層とを貼り付ける貼付工程とを備えたことを特徴とする半導体白色発光素子の製造方法である。
本発明の半導体白色発光素子によれば、光変換層を備えているので、発光層から発光された光を異なる波長の光に変換することができる。ここで、光変換層は半導体からなるので、膜厚などによって、発光層から発光された光のうち、透過させてそのまま外部へ照射させる光の光量や、光変換層によって変換される光の光量を設定できる。これにより、白色光を生成するために必要な複数の色の光の比率を容易に設定できるので、外部へ照射される白色光が特定の色に偏ることを抑制することができる。また、光変換層を半導体により構成することにより、容易に膜厚を均一にすることができるので、これによっても白色光の色の偏りを抑制することができる。
また、光変換層を貼り付けにより設置しているので、発光層と光変換層とをそれぞれ別の基板に形成することができる。これにより、発光層を含む半導体層と光変換層との格子定数が異なっても、それぞれの結晶性を向上させることができる。
また、発光層に青色発光層を設け、光変換層に黄色変換層を設けることによって、光変換層を黄色変換層からなる単層にすることができるので、構成を簡単化することができる。
また、発光層に青色発光層を設け、光変換層に赤色変換層及び緑色変換層を設けることにより、青色光、赤色光及び緑色光の3色を混色させて白色光を生成できるので、白色光の色の偏りをより抑制できる。
また、発光層に青色発光層及び緑色発光層を設け、光変換層に赤色変換層を設けることにより、青色光、緑色光及び赤色光の3色を混色させて白色光を生成できるので、白色光の色の偏りをより抑制できる。更に、発光層に青色発光層及び緑色発光層を設けることにより、青色光及び緑色光の光量を向上させることができるので、外部へ照射される白色光の光量を向上させることができる。
本発明の半導体白色発光素子の製造方法によれば、発光層を含む第1半導体層と光変換層を含む第2半導体層とを別々の基板上に成長させた後、貼り付けているので、第1半導体層及び第2半導体層の格子定数の違いなどに影響を受けることなくそれぞれを成長させることができる。これにより、各半導体層の結晶性を向上させることができる。また、光変換層を半導体により構成することによって、光変換層を透過する光の光量や変換される光の光量を膜厚などによって容易に制御できるので、白色光の色の偏りを抑制することができる。
以下、図面を参照して本発明による半導体白色発光素子を備えた第1実施形態を説明する。図1は、本発明の第1実施形態による半導体白色発光装置の概略図である。図2は、半導体白色発光素子の断面図である。図3は、半導体白色発光素子の発光層の断面図である。
図1に示すように、半導体白色発光装置1は、半導体白色発光素子2と、パッケージ3と、支持部材4と、外部端子5とを備えている。
図2に示すように、半導体白色発光素子2は、サファイア基板11上に、バッファー層12と、n型コンタクト層13と、n型クラッド層14と、青色発光層15と、p型クラッド層16と、p型コンタクト層17と、黄色変換層18とが順に積層されている。また、半導体白色発光素子2は、外部と電気的に接続するための一対のp側電極19とn側電極20とを備えている。
バッファー層12は、約200Åの厚みを有するAlNからなる。n型コンタクト層13は、約4μmの厚みを有し、n型のドーパントとしてSiがドープされたn型GaN層からなる。n型コンタクト層13の上面の一部が露出するようにn型コンタクト層13よりも上層の各層14〜19がエッチングされている。n型クラッド層14は、約300nmの厚みを有し、n型のドーパントとしてSiがドープされたn型AlGaN層からなる。尚、Al及びGa内でのAlの比率は、約5%〜約20%に構成されている。
青色発光層15は、青色光(波長約430nm〜約490nm)を発光するためのものである。青色発光層15は、井戸層15aとバリア層15bとが交互に周期的に8ペア積層されたMQW構造を有する。井戸層15aは、約3nmの厚みを有し、InとGa内でのInの比率が約10%〜約25%のInGaN層からなる。バリア層15bは、約10nmの厚みを有し、AlとGa内でのAlの比率が約25%以下のAlGaN層からなる。
p型クラッド層16は、約100nmの厚みを有し、p型のドーパントしてMgがドープされたp型AlGaN層からなる。尚、Al及びGa内でのAlの比率は、約5%〜約20%に構成されている。p型コンタクト層17は、約200nmの厚みを有し、p型のドーパントとしてMgがドープされたp型GaN層からなる。
黄色変換層18は、青色発光層15から発光された青色光を黄色光(波長約560nm〜約610nm)に変換するためのものである。黄色変換層18は、約10nm〜約500nmの厚みを有し、p型のドーパントしてZnがドープされたp型(Al0.2Ga0.80.5In0.5P層からなる。
p側電極19は、黄色変換層18とオーミック接続された約3000nmの厚みを有するTi/Auの積層構造からなる。n側電極20は、n型コンタクト層13の露出した上面とオーミック接続されている。n側電極20は、約2500nmの厚みを有するAl/Ti/Pt/Auの積層構造からなる。
パッケージ3は、光を透過可能な合成樹脂からなり、半導体白色発光素子2を保護するためのものである。
支持部材4は、半導体白色発光素子2を支持するためのものであり、導体からなる。また、支持部材4は、n側電極20とワイヤ7によって接続され、外部端子4aを介して半導体白色発光素子2のn側電極20と外部とを電気的に接続する。
外部端子5は、導体からなり、ワイヤ8を介して半導体白色発光素子2のp側電極19と外部とを電気的に接続するためのものである。
次に、上述した半導体白色発光装置1の動作説明をする。
まず、外部端子4a、5を介して外部から電流が供給されると、ホールがp側電極19から注入され、電子がn側電極20から注入される。その後、ホールは黄色変換層18、p型コンタクト層17及びp型クラッド層16を介して青色発光層15に注入される。一方、電子は、n型コンタクト層13及びn型クラッド層14を介して青色発光層15に注入される。そして、ホール及び電子は、青色発光層15において結合し、青色光を発光する。
発光された青色光は、p型クラッド層16及びp型コンタクト層17を透過して黄色変換層18に入射する。黄色変換層18に入射した青色光のうち一部は、黄色変換層18及びパッケージ3を透過して青色光のまま外部へ照射され、残りの青色光は黄色変換層18によって黄色光に変換された後、パッケージ3を透過して外部へ照射される。この結果、外部へ照射された青色光及び黄色光が混色されて白色光となる。
次に、上述した半導体白色発光装置の製造方法について説明する。図4〜図6は、半導体白色発光素子の製造工程を説明するための断面図である。
まず、サファイア基板(請求項6の第1基板に相当)11をMOCVD装置に導入し、基板温度を約500℃〜約1100℃に設定する。
次に、図4に示すように、キャリアガス(Hガス)によってトリメチルアルミニウム(以下、TMA)及びアンモニアを供給して、サファイア基板11上にAlNからなるバッファー層12を形成する。
次に、キャリアガスによってトリメチルガリウム(以下、TMG)、アンモニア及びシランを供給して、シリコンがドープされたn型GaN層からなるn型コンタクト層13を形成する。
次に、キャリアガスによってTMG、TMA、アンモニア及びシランを供給して、シリコンがドープされたn型AlGaN層からなるn型クラッド層14を形成する。
次に、キャリアガスによってTMG、トリメチルインジウム(以下、TMI)及びアンモニアを供給してInGaN層からなる井戸層15aを形成する。その後、TMIをTMAに切り換えてAlGaN層からなるバリア層15bを形成する。このようにして井戸層15a及びバリア層15bを交互に8ペア成長させて、青色発光層15を形成する。
次に、キャリアガスによってTMG、TMA、アンモニア及びビスシクロペンタジエニルマグネシウム(以下、CpMg)を供給して、Mgがドープされたp型AlGaN層からなるp型クラッド層16を形成する。
次に、キャリアガスによってTMG、アンモニア及びCpMgを供給して、Mgがドープされたp型GaN層からなるp型コンタクト層17を形成する。尚、バッファー層12〜p型コンタクト層17が請求項6の第1半導体層に相当する。
次に、GaAs基板(請求項6の第2基板に相当)25をMOCVD装置に導入し、基板温度を約600℃〜約800℃に設定する。その後、図5に示すように、キャリアガスによってTMG及びアルシンを供給して、GaAs基板25上にGaAsからなる厚さ約500nm以下のバッファー層26を形成した後、キャリアガスによってTMA、TMI、TMG、ホスフィン及びジメチルジンクを供給して、Znがドープされたp型(Al0.2Ga0.80.5In0.5P層からなる黄色変換層18を形成する。更に、黄色変換層18上にGaAsからなるキャップ層(図示略)を形成する。尚、バッファー層26、黄色変換層18及びキャップ層が請求項6の第2半導体層に相当する。
次に、図6に示すように、チャンバー内において、サファイア基板11上に形成されたp型コンタクト層17上に、GaAs基板25上に形成された黄色変換層18をキャップ層を介して設置する。その後、チャンバー内を約1.0×10−1Pa以下の気圧に設定した状態で、温度を約200℃〜約1000℃まで昇温して、p型コンタクト層17と黄色変換層18とを熱圧着により貼り付ける。
次に、GaAs基板25を研磨により数百μm除去した後、アンパー液などを用いたウェットエッチングにより黄色変換層18が露出するまでGaAs基板25及びバッファー層26を除去する。
次に、n型コンタクト層13が露出するように黄色変換層18〜n型クラッド層14の一部をエッチングによって除去する。
次に、p側電極19及びn側電極20を順次形成した後、各半導体白色発光素子2に分割して、半導体白色発光素子2が完成する。
次に、半導体白色発光素子2を支持部材4に接着した後、半導体白色発光素子2と支持部材4及び外部端子5とをワイヤボンディングする。最後に、パッケージ3によって半導体白色発光素子2などを被覆して半導体白色発光装置1が完成する。
上述したように第1実施形態における半導体白色発光素子2では、黄色変換層18によって、青色発光層15から発光された青色光の一部を透過させ、一部を黄色光に変換させて白色光を生成している。ここで黄色変換層18は半導体(AlInGaP層)からなるので、膜厚などによって、青色発光層15から発光された光のうち、透過させて外部へ照射する青色光の光量や、変換される黄色光の光量を容易に設定することができる。これにより、白色光を生成するための青色光と黄色光との比率を容易に設定することができるので、白色光の色の偏りを抑制することができる。また、黄色変換層18を半導体により構成することにより、容易に膜厚を均一にすることができるので、これによっても白色光の色の偏りを抑制することができる。
また、パッケージ3内に蛍光体を混入しないことにより、蛍光体を均一に混入させる必要がないので、パッケージ3で半導体白色発光素子2を被覆する工程を簡略化することができる。
また、青色発光層15と黄色変換層18とを別々の基板11、25に形成した後、黄色変換層18を貼り付けによりp型コンタクト層17上に設置しているので、青色発光層15を含む半導体層12〜17と黄色変換層18との格子定数が異なっても、それぞれの結晶性を向上させることができる。
また、青色光を変換するための光変換層を黄色変換層18のみによって構成することにより、半導体白色発光素子2の構成を簡単化することができる。
次に、第1実施形態の半導体白色発光素子の一部を変更した第2実施形態の半導体白色発光素子について図面を参照して説明する。図7は、第2実施形態による半導体白色発光素子の断面図である。尚、第1実施形態と同じ構成には同じ符号を付けて説明を省略する。
図7に示すように、第2実施形態による半導体白色発光素子2Aは、p型コンタクト層17上に熱圧着によって貼り付けられた赤色変換層31と緑色変換層32とを備えている。
赤色変換層31は、青色発光層15から発光された青色光を赤色光(波長約610nm〜約780nm)に変換するためのものである。赤色変換層31は、約10nm〜約500nmのGa0.5In0.5P層からなる。
緑色変換層32は、青色発光層15から発光された青色光を緑色光(波長約490nm〜約570nm)に変換するためのものである。緑色変換層32は、約10nm〜約500nmの(Al0.3Ga0.70.5In0.5P層からなる。
尚、赤色変換層31及び緑色変換層32は、TMAの流量が異なる以外は第1実施形態の黄色変換層18と同じ工程によってGaAs基板上に順次成長させることにより形成することができる。
この半導体白色発光素子2Aでは、青色発光層15から発光された青色光の一部は、p型クラッド層16、p型コンタクト層17、赤色変換層31及び緑色変換層32を透過して青色光のまま外部へ照射される。そして、残りの青色光は、一部が赤色変換層31によって赤色光に変換され、一部が緑色変換層32によって緑色光に変換されて外部へ照射される。これにより、青色光、赤色光及び緑色光が混色されて白色光が外部へ照射される。
上述したように半導体白色発光素子2Aの赤色変換層31及び緑色変換層32を半導体層によって構成することにより、第1実施形態と同様に白色光の色の偏りを抑制することができる。
また、半導体白色発光素子2Aは、青色光を発光する青色発光層15と、青色光を赤色光及び緑色光に変換する赤色変換層31及び緑色変換層32とを設けることによって、青色光、赤色光及び緑色光の3色を混色させて白色光を生成できるので、白色光の色の偏りをより抑制できる。
また、赤色変換層31と比べてバンドギャップの大きい緑色変換層32を、赤色変換層31よりも光の照射側に形成することによって、赤色変換層31に吸収される緑色光が赤色変換層31を通ることなく外部へ照射されるので、緑色光の光量を容易に制御できる。
次に、第1実施形態の半導体白色発光素子の一部を変更した第3実施形態の半導体白色発光素子について図面を参照して説明する。図8は、第3実施形態による半導体白色発光素子の断面図である。尚、第1実施形態及び第2実施形態と同じ構成には同じ符号を付けて説明を省略する。
図8に示すように、第3実施形態による半導体白色発光素子2Bは、n型クラッド層14と青色発光層15との間に、緑色発光層35が形成されている。また、p型コンタクト層17上には赤色変換層31が設けられている。
緑色発光層35は、緑色光(波長約490nm〜約570nm)を発光するためのものである。緑色発光層35は、井戸層(図示略)とバリア層(図示略)とが交互に周期的に8ペア積層されたMQW構造を有する。井戸層は、約3nmの厚みを有し、InとGa内でのInの比率が約25%〜約50%のInGaN層からなる。バリア層は、約10nmの厚みを有し、AlとGa内でのAlの比率が約25%以下のAlGaN層からなる。
緑色発光層35は、TMI及びTMGの流量を変更する以外は、第1実施形態の青色発光層15と同じ工程によって形成することができる。
赤色変換層31は、第2実施形態と同様に構成してもよいが、Al0.3Ga0.7As層によって構成してもよい。尚、このように構成する場合は、赤色変換層31をMOCVD法などの気相成長法のみならず液相成長法によって形成してもよい。
この半導体白色発光素子2Bでは、青色発光層15から発光された青色光及び緑色発光層35から発光された緑色光は、p型クラッド層16、p型コンタクト層17を透過して赤色変換層31に入射する。赤色変換層31に入射した青色光及び緑色光の一部は、赤色変換層31を透過してそのまま外部へ照射され、残りの青色光及び緑色光は、赤色変換層31によって赤色光に変換されて外部へ照射される。これにより、青色光、緑色光及び赤色光が混色されて白色光が外部へ照射される。
上述したように半導体白色発光素子2Bの赤色変換層31を半導体層によって構成することにより、第1実施形態と同様に白色光の色の偏りを抑制することができる。
また、半導体白色発光素子2Bに青色発光層15、緑色発光層35及び赤色変換層31を設けることによって、青色光、緑色光及び赤色光の3色を混色することにより白色光を生成できるので、白色光の色の偏りをより抑制することができる。更に、青色発光層及び緑色発光層を設けることにより、青色光及び緑色光の光量を向上させることができるので、外部へ照射される白色光の光量を向上させることができる。
また、緑色発光層35と比べてバンドギャップの大きい青色発光層15を、緑色発光層35よりも光の照射側に形成することによって、緑色発光層35に吸収される青色光が緑色発光層35を通ることなく外部へ照射されるので、青色光の光量を容易に制御できる。
以上、実施形態を用いて本発明を詳細に説明したが、本発明は本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載及び特許請求の範囲の記載と均等の範囲により決定されるものである。以下、上記実施形態を一部変更した変更形態について説明する。
例えば、上述した半導体白色発光素子2、2A、2Bの各層などを構成する材料は適宜変更可能である。
また、第2実施形態における変換層31、32の順序は適宜変更可能である。
また、第3実施形態における発光層15、35の順序は適宜変更可能である。例えば、緑色発光層35を青色発光層15よりも光の照射側に配置することにより、緑色発光層35に入射した青色光によっても緑色光を発光させることができる。これにより、青色発光層15に比べてInの比率が大きく発光強度の小さい緑色発光層35の発光強度を高めることができる。
また、上述の実施形態では、サファイア基板11を一例としてあげたが、GaN基板、SiC基板及びSi基板などを基板として適用してもよい。
本発明の第1実施形態による半導体白色発光装置の概略図である。 半導体白色発光素子の断面図である。 半導体白色発光素子の発光層の断面図である。 半導体白色発光素子の製造工程を説明するための断面図である。 半導体白色発光素子の製造工程を説明するための断面図である。 半導体白色発光素子の製造工程を説明するための断面図である。 第2実施形態による半導体白色発光素子の断面図である。 第3実施形態による半導体白色発光素子の断面図である。
符号の説明
1 半導体白色発光装置
2、2A、2B 半導体白色発光素子
3 パッケージ
11 サファイア基板
12 バッファー層
13 n型コンタクト層
14 n型クラッド層
15 青色発光層
15a 井戸層
15b バリア層
16 p型クラッド層
17 p型コンタクト層
18 黄色変換層
25 GaAs基板
26 バッファー層
31 赤色変換層
32 緑色変換層
35 緑色発光層

Claims (6)

  1. 発光層と、
    前記発光層により発光された光を異なる波長の光に変換するためのものであって半導体からなる光変換層とを備えたことを特徴とする半導体白色発光素子。
  2. 前記光変換層は、前記発光層よりも光の照射側に貼り付けられていることを特徴とする 請求項1に記載の半導体白色発光素子。
  3. 前記発光層は、青色発光層を有し、
    前記光変換層は、発光層からの光を黄色光に変換するための黄色変換層を有することを特徴とする請求項1又は2のいずれか1項に記載の半導体白色発光素子。
  4. 前記発光層は、青色発光層を有し、
    前記光変換層は、発光層からの光を赤色光に変換するための赤色変換層及び発光層からの光を緑色光に変換するための緑色変換層を有することを特徴とする請求項1又は2のいずれか1項に記載の半導体白色発光素子。
  5. 前記発光層は、青色発光層及び緑色発光層を有し、
    前記光変換層は、発光層からの光を赤色光に変換するための赤色変換層を有することを特徴とする請求項1又は2のいずれか1項に記載の半導体白色発光素子。
  6. 発光層を含む第1半導体層を第1基板上に成長させる第1半導体層成長工程と、
    前記発光層により発光された光を変換するための光変換層を含む第2半導体層を第2基板上に成長させる第2半導体層成長工程と、
    前記第1半導体層と前記第2半導体層とを貼り付ける貼付工程とを備えたことを特徴とする半導体白色発光素子の製造方法。
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