JP2008147416A - アバランシェフォトダイオードのバイアス制御回路 - Google Patents

アバランシェフォトダイオードのバイアス制御回路 Download PDF

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Abstract

【課題】周囲温度の変化、信号光にDC成分が含まれ、またDC成分のみであってもAPDの増倍率を適正に制御する。
【解決手段】バイアス電圧出力手段1は、増倍バイアス電圧Vaと非増倍バイアス電圧Vbとを出力する。第1のAPD3には、平滑手段2で平滑された電圧が印加され、信号光が入力される。第2のAPD4は、第1のAPD3と同一特性を備え、増倍バイアス電圧Vaと非増倍バイアス電圧Vbとが印加され、信号光が入力される。増倍率算出手段6は、電流検出手段5で検出される、増倍バイアス電圧Vaが印加されたときに流れる増倍電流Iaと非増倍バイアス電圧Vbが印加されたときに流れる非増倍電流Ibとから、第2のAPD4の増倍率を算出する。制御手段7は、増倍率算出手段6の増倍率と設定された設定増倍率とに基づいて、バイアス電圧出力手段1の増倍バイアス電圧Vaを制御する。
【選択図】図1

Description

本発明はアバランシェフォトダイオードのバイアス制御回路に関し、特にアバランシェフォトダイオードの増倍率を一定に制御するアバランシェフォトダイオードのバイアス制御回路に関する。
APD(Avalanche Photo Diode)は、高いバイアス電圧下におけるキャリアのなだれ降伏を利用した光ダイオードであり増倍率を有する。APDは、高感度受信を構築する光伝送装置の受信素子に用いられる。APD素子の増倍率は、バイアス電圧で制御されるが、温度変動を有しているため、環境温度の変化に応じて、バイアス電圧を制御する必要がある。
図11は、APDのバイアス制御回路のブロック構成図である。図に示すAPDのバイアス制御回路のAPDバイアス部111は、抵抗R101を介して、光受信部100のAPD101にバイアス電圧を印加している。光受信部100のAPD101には、伝送路121からの信号光が入力され、信号光に応じた光電流が流れる。TIA(Transfer Impedance Amplifier)102は、APD101に流れる光電流を電圧値に変換し、後段の回路へと出力する。
APD101は、温度によって増倍率が変化する。そこで、APDのバイアス制御回路では、温度センサ112によって周囲の温度をモニタし、APDバイアス制御部113によって、APD101の増倍率が一定となるように、APDバイアス部111のバイアス電圧をフィードフォワード制御する。
APDバイアス制御部113は、例えば、APD101のメーカが提供する添付データに基づいて、温度に対するバイアス電圧の制御を行う。APD101の添付データには、例えば、25℃時のブレークダウン電圧および1次の温度傾斜が示されている。
また、APDの増倍率を一定に制御するバイアス電圧制御回路として、以下のような回路が提供されている(例えば、特許文献1参照)。この回路では、増倍作用を有する受光領域(APD素子中央部の限られた領域Ps)と、増倍作用を有しない受光領域(領域Psを囲むようにして形成された外周リング状の領域Pm)とで信号光を受光する。そして、TIA出力をHPF(High Pass Filter)とLPF(Low Pass Filter)とに分岐し、HPFとLPFの出力情報を演算して増倍作用を有しない受光領域で受光したモニタ信号を抽出し、このモニタ信号を基準に増倍率を一定制御する。
特開2005−93834号公報
ところで、APDの添付データは、実際のAPDとの間にずれが生じる。そのため、増倍率の一定制御にずれが生じるという問題点があった。
図12は、APDの添付データの例を示した図である。図の特性131は、APDの温度に対するブレークダウン電圧(VB電圧)を示している。添付データでは、APDのVB電圧は、特性131に示すように一次曲線となっている。
しかし、実際のAPDのVB電圧は、特性132に示すように、添付データの特性131とずれる。そのため、特性131と特性132とのずれ133によって、バイアス電圧の制御にずれが生じ、温度変化に対する増倍率の一定制御にずれが生じる。
また、特許文献1では、伝送路からの入力光のDC(Direct Current)成分が増加した場合、モニタ信号の精度が悪くなり、増倍率制御が不可能になる場合があるという問題点があった。また、DC光のみが入力された場合、HPFの出力情報が得られなくなり、増倍率制御が不能になるという問題点があった。
図13は、信号光のDC成分が増加した場合および信号光がDC光のみの場合のバイアス電圧制御回路の動作を説明する図である。図の光入力信号は、伝送路から入力される信号光を示している。APD信号は、APDの信号光の受光によって流れる電流を示している。また、図のIsは、領域Psで受光した電流成分を示し、Imは、領域Pmで受光した電流成分を示す(モニタ信号)。Inoは、両電流成分に含まれるノイズ成分を示している。
なお、領域Psは、特許文献1の図1の第1の受光領域Psに対応し、領域Pmは、第2の受光領域Pmに対応する。また、Is,Im,Inoも、特許文献1の図4で説明されているIs,Im,Inoに対応する。
APDに図の1.に示すような信号光が入力されたとする。この場合、APDでは、信号光の受光によって、1.のAPD信号の欄に示すような波形の電流(Is+Ino+Im)が流れる。HPFでは、Is+Ino+Imの電流のうち、Is+Inoの電流成分が検出される(Imは低域周波数のため遮断される)。LPFからは、Is+Ino+Imが出力され、HPFの出力Is+Inoを減算すれば、Im成分を抽出できる。APDの増倍率Mは、M=(Is+Ino)/Imと算出できる。
APDに図の2.に示すようなDC成分の多い信号光が入力されたとする。この場合、APDでは、信号光の受光によって、2.のAPD信号の欄に示すような波形の電流(Is+Ino+Im+Idc)が流れる。なお、Idcは、信号光のDC成分による電流成分を示す。HPFでは、Is+Ino+Im+Idcの電流のうち、Is+Inoの電流成分が検出される。LPFからは、Is+Ino+Im+Idcが出力され、HPFの出力Is+Inoを減算すれば、ImにIdcが加算されたIm+Idcが得られる。APDの増倍率Mは、M=(Is+Ino)/(Im+Idc)となり、Idcの影響で、Mが小さく制御される。
APDに図の3.に示すようなDC成分のみの信号光が入力されたとする。この場合、APDでは、信号光の受光によって、3.のAPD信号の欄に示すような波形の電流(Ino+Im+Idc)が流れる。HPFでは、Is成分がないためInoのみが検出される。LPFからは、Ino+Im+Idcが出力され、HPFの出力Inoを減算すれば、Im+Idcが得られる。APDの増倍率Mは、M=Ino/(Im+Idc)となり、信号光がDC成分のみの場合、増倍率Mは、信号成分(Is)による増倍率を示していないため、増倍率Mの制御が不能となる。
このように、信号光にDC成分が多く含まれる場合、ImにIdcが加算(Im+Idc)され適正な増倍率の制御が行われなくなる。また、信号光がDC成分のみの場合、増倍率Mを算出できず、適正な増倍率の制御が行われなくなる。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、周囲温度の変化に対しても、DC成分が含まれる信号光が受光される場合でも、また、DC成分のみの信号光が受光される場合でも、APDの増倍率を適正に制御することができるAPDのバイアス制御回路を提供することを目的とする。
本発明では上記問題を解決するために、図1に示すような増倍作用を有する増倍バイアス電圧Vaと増倍作用を有さない非増倍バイアス電圧Vbとを出力するバイアス電圧出力手段1と、バイアス電圧出力手段1から出力される増倍バイアス電圧Vaと非増倍バイアス電圧Vbとを平滑する平滑手段2と、平滑手段2によって平滑された増倍バイアス電圧Vaと非増倍バイアス電圧Vbとの平滑電圧が印加され、信号光を入力する第1のAPD3と、バイアス電圧出力手段1から出力される増倍バイアス電圧Vaと非増倍バイアス電圧Vbとが印加され、伝送路8の信号光が入力される、第1のAPD3と同一特性を備えた第2のAPD4と、第2のAPD4の増倍バイアス電圧Vaが印加されたときの信号光の受光により流れる増倍電流Iaと、非増倍バイアス電圧Vbが印加されたときの信号光の受光により流れる非増倍電流Ibとを検出する電流検出手段5と、電流検出手段5によって検出される増倍電流Iaと非増倍電流Ibとから、第2のAPDの増倍率を算出する増倍率算出手段6と、増倍率算出手段6によって算出された増倍率と設定された設定増倍率とに基づいて、バイアス電圧出力手段1の増倍バイアス電圧Vaを制御する制御手段7と、を有することを特徴とするAPDのバイアス制御回路が提供される。
このようなAPDのバイアス制御回路によれば、第1のAPD3と同一特性を備える第2のAPD4に、増倍作用を有する増倍バイアス電圧Vaと増倍作用を有さない非増倍バイアス電圧Vbとを印加する。第1のAPD3には、増倍バイアス電圧Vaと非増倍バイアス電圧Vbとを平滑した平滑電圧を印加する。そして、第2のAPD4に流れる増倍電流Iaと非増倍電流Ibとから、第2のAPD4の増倍率を算出し、第2のAPD4の増倍率が設定増倍率となるように制御する。
本発明のAPDのバイアス制御回路では、第1のAPDと同一特性を有する第2のAPDに、増倍バイアス電圧と非増倍バイアス電圧とを印加して増倍率を算出するようにした。これによって、周囲温度の変化に対しても、第1のAPDの増倍率を適正に制御することができ、信号光にDC成分が多く含まれても、また、DC成分のみであっても、第1のAPDの増倍率を適正に制御することができる。
以下、本発明の原理を図面を参照して詳細に説明する。
図1は、APDのバイアス制御回路の概要を示した図である。図に示すようにAPDのバイアス制御回路は、バイアス電圧出力手段1、平滑手段2、第1のAPD3、第2のAPD4、電流検出手段5、増倍率算出手段6、制御手段7、およびTIA9を有している。第1のAPD3、第2のAPD4、およびTIA9は、光受信部を構成している。
バイアス電圧出力手段1は、第1のAPD3と第2のAPD4とが増倍作用を有する増倍バイアス電圧Vaと、増倍作用を有さない非増倍バイアス電圧Vbとを出力する。具体的には、増倍バイアス電圧Vaは、増倍率が1より大きくなる電圧であり、非増倍バイアス電圧Vbは、増倍率が1となる電圧である。
平滑手段2は、バイアス電圧出力手段1から出力される増倍バイアス電圧Vaと非増倍バイアス電圧Vbとを平滑した平滑電圧を出力する。平滑手段2は、例えば、LPFであり、図に示すように平滑電圧が増倍バイアス電圧Vaとなるように平滑する。
第1のAPD3は、平滑手段2から出力される平滑電圧(増倍バイアス電圧Va)が印加され、伝送路8からの信号光が入力される。
第2のAPD4は、バイアス電圧出力手段1から出力される増倍バイアス電圧Vaと非増倍バイアス電圧Vbとが印加され、伝送路8の信号光が入力される。第2のAPD4は、第1のAPD3と同一特性を備えている。
電流検出手段5は、第2のAPD4の増倍バイアス電圧Vaが印加されたときの信号光の受光により流れる増倍電流Iaと、第2のAPD4の非増倍バイアス電圧Vbが印加されたときの信号光の受光により流れる非増倍電流Ibとを検出する。
増倍率算出手段6は、電流検出手段5によって検出される増倍電流Iaと、非増倍電流Ibとから、第2のAPD4の増倍率を算出する。具体的には、増倍電流Ia(増倍率Mに対応する電流)を非増倍電流Ib(増倍率1に対応する電流)で除算して、増倍率(M)を算出する。
制御手段7は、増倍率算出手段6によって算出された増倍率と、設定された設定増倍率とに基づいて、バイアス電圧出力手段1の増倍バイアス電圧Vaを制御する。具体的には、増倍率算出手段6によって算出された増倍率が、設定された設定増倍率以下の場合、増倍バイアス電圧Vaを上げるように制御する。増倍率算出手段6によって算出された増倍率が、設定された設定増倍率より大きい場合、増倍バイアス電圧Vaを下げるように制御する。このように、増倍バイアス電圧Vaを制御して、第1のAPD3の増倍率が設定された設定増倍率となるように制御する。
電流電圧変換9は、第1のAPD3の信号光の受光によって流れる電流を電圧変換し、後段の回路へと出力する。
このように、APDのバイアス制御回路は、第1のAPD3と同一特性を備える第2のAPD4を用いて、第1のAPD3の増倍率を算出する。このとき、APDのバイアス制御回路は、第2のAPD4に、増倍作用を有する増倍バイアス電圧Vaと、増倍率1の非増倍バイアス電圧Vbとを印加し、第2のAPD4の信号光の受光によって流れる増倍電流Iaと、非増倍電流Ibとから第1のAPD3の増倍率を求める。
ここで、増倍率1のときの第1のAPD3と第2のAPD4の増倍率は、以下で説明するが温度依存しない。従って、増倍率算出手段6は、温度依存しない増倍率1に対応する電流Ibと、温度依存する増倍率Mに対応する電流Iaとから、周囲の温度変化に応じた増倍率(M=Ia/Ib)を算出する。
これによって、APDのバイアス制御回路は、周囲の温度変化に応じた、第1のAPD3の増倍率を制御することができる。
また、信号光にDC成分が含まれ、また、信号光がDC成分のみであっても、第2のAPD4に、増倍作用を有する増倍バイアス電圧Vaと、増倍率が1の非増倍バイアス電圧Vbとを印加するので、第2のAPD4には、増倍電流Iaと非増倍電流Ibとが流れる。
これによって、信号光にDC成分が含まれ、また、信号光がDC成分のみであっても、第1のAPD3の増倍率を求めることができ、第1のAPD3の増倍率を適正に制御することができる。
次に、本発明の第1の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図2は、第1の実施の形態に係るAPDのバイアス制御回路を示した図である。APDのバイアス制御回路は、APDバイアス部11、平滑回路12、電流モニタ回路13、M算出部14、M設定部15、M比較部16および光受信部20を有している。
光受信部20は、APD21、モニタ用APD22、およびTIA23を有している。APD21とモニタ用APD22には、伝送路31からの信号光が入力される。APD21とモニタ用APD22は、VB電圧が同一特性のものを使用する。同一ウェハ内の近隣形成されたAPDまたは同一ロット内のAPDを用いることで、同一特性のAPD21とモニタ用APD22とを得ることができる。TIA23は、APD21の信号光の受光によって流れる電流を電圧変換し、後段の回路へと出力する。
APDバイアス部11は、バイアス電圧V1とバイアス電圧VMとの2値で変調されたバイアス電圧を出力する。例えば、図に示すようにバイアス電圧V1とバイアス電圧VMのパルス電圧を出力する。バイアス電圧V1,VMは、平滑回路12と電流モニタ回路13とに出力される。
APDバイアス部11から出力される変調信号の周波数は、信号光(主信号)に対して十分低い周波数にする。例えば、APD21で受信する信号光が10Gb/sとすると、変調信号の周波数は、1MHzとする。信号光に対してモニタ用APD22の変調信号の周波数を十分抑えないと、モニタ用APD22の変調信号がAPD21側に漏れ込み、受信感度劣化やALM特性劣化を引き起こすからである。
バイアス電圧V1は、APD21とモニタ用APD22とが増倍作用を有さない電圧である(増倍率1)。バイアス電圧VMは、APD21とモニタ用APD22とが増倍作用を有する電圧である(増倍率M)。
平滑回路12は、APDバイアス部11から出力されるバイアス電圧V1,VMを平滑化し、APD21に印加する。平滑回路12は、図に示すようにバイアス電圧VMとなるようにバイアス電圧V1,VMを平滑化する。従って、APD21は、増倍率Mを有することになる。
電流モニタ回路13は、APDバイアス部11から出力されるバイアス電圧V1,VMをそのままモニタ用APD22に印加する。従って、モニタ用APD22は、バイアス電圧V1が印加されたとき、増倍率が1となり、バイアス電圧VMが印加されたとき、増倍率がMとなる。よって、モニタ用APD22は、バイアス電圧VMが印加されたとき、APD21と同じ増倍率Mを持つことになる。
モニタ用APD22には、APD21と同様に、伝送路31からの信号光が入力される。従って、モニタ用APD22と接続されている電流モニタ回路13には、バイアス電圧V1が印加されたときの信号光に対する電流I1と、バイアス電圧VMが印加されたときの信号光に対する電流IMとが流れる。例えば、図に示すように、電流I1と電流IMのパルス状のモニタ電流が電流モニタ回路13に流れる。電流モニタ回路13は、このモニタ電流をモニタし、M算出部14へ出力する。
なお、APD21の信号光の受光によって流れる電流は、モニタ用APD22に流れる電流IMと同じである。同じバイアス電圧VMが印加されるからである。モニタ用APD22は、前述したようにAPD21と同一特性であるので、温度によってAPD21に流れる電流が変化すると、モニタ用APD22の電流IMも同様に変化する。
M算出部14は、電流モニタ回路13によってモニタされた電流I1,IMによって、モニタ用APD22の増倍率を算出する。電流IMは、前述したようにバイアス電圧VMのときの電流値であり、電流I1は、バイアス電圧V1(増倍率1)のときの電流値である。従って、増倍率Mは、M=IM/I1で算出することができる。APD21には、モニタ用APD22と同じバイアス電圧VMが印加されており、M算出部14で算出した増倍率は、APD21の増倍率でもある。M算出部14で算出された増倍率は、M比較部16に出力される。
M設定部15は、APD21に設定する増倍率が設定される。M設定部15に設定される増倍率は、M比較部16に出力される。
M比較部16は、M算出部14で算出された増倍率と、M設定部15に設定された増倍率とを比較する。M比較部16は、比較結果に基づいて、APDバイアス部11のバイアス電圧VMを制御する。
例えば、M算出部14の増倍率(モニタ用APD22の実測の増倍率)が、温度変化によってM設定部15で設定した増倍率より大きくなったとする。この場合、M比較部16は、APDバイアス部11のバイアス電圧VMを小さくなるように制御する。また、M算出部14の増倍率が、温度変化によってM設定部15で設定した増倍率より小さくなったとする。この場合、M比較部16は、APDバイアス部11のバイアス電圧VMを大きくなるように制御する。これにより、APD21の増倍率は、M設定部15に設定された増倍率になるよう一定に保たれる。
なお、M算出部14とM比較部16は、例えば、CPU(Central Processing Unit)によって構成される。M設定部15は、例えば、メモリによって構成される。
図3は、バイアス電圧と増倍率の関係を説明する図である。図には、APDに印加するバイアス電圧と、各温度(10℃,25℃,70℃,85℃)における増倍率との関係が示してある。
図に示すようにAPDは、増倍率が1の範囲では、その温度依存性が極めて小さい。図3の例では、バイアス電圧が約4Vから約11Vの間では、温度に関係なくAPDの増倍率は1となる。増倍率が大きくなるとAPDの温度依存性も大きくなり、増倍率にばらつきが生じる。例えば、APDの増倍率を10にするには、10℃の場合、バイアス電圧を約24V、25℃の場合、バイアス電圧を約26Vにする必要がある。
APDバイアス部11は、増倍率が1となるバイアス電圧V1を出力する。図3の例では、4Vから11Vの範囲内となるバイアス電圧V1を出力する。具体的には、7.5Vのバイアス電圧V1を出力する。
一方、バイアス電圧VMは、モニタ用APD22の増倍率がM設定部15に設定される増倍率となるように、M比較部16によって制御される。ここで、モニタ用APD22の増倍率は、モニタ用APD22に流れる電流I1,IMから、次の式(1)により求めることができる。
M=IM/I1…(1)
増倍率1(バイアス電圧V1)に対応する電流I1は、温度依存性を持たない。増倍率M(バイアス電圧VM)に対応する電流IMは、温度依存性を持つ。よって、M比較部16は、式(1)で算出されるモニタ用APD22の実測の増倍率に基づいて、バイアス電圧VMを制御することになる。
すなわち、図2のAPDのバイアス制御回路では、APD21の添付データを用いず、APD21と同じ特性を備えたモニタ用APD22の増倍率に基づいてバイアス電圧を制御するので、周囲の温度変化に対しても、APD21の増倍率を適正に制御することができる。
また、モニタ用APD22に、変調したバイアス電圧V1,VMを印加するので、信号光のDC成分が増加した場合や、DC光のみがAPD21に入力された場合でも、電流I1,IMが流れ、式(1)よりAPD21の増倍率を求めることができる。
図4は、APDの増倍率と信号光の光強度との関係を説明する図である。図には光強度が異なる2つの信号光におけるモニタ用APD22の電流I11,IM11と電流I12,IM12とが示してある。バイアス電圧V1,VMが一定ならば、信号光の光強度が異なっても、電流I11,IM11の比と、電流I12,IM12の比は同じである。すなわち、信号光の光強度が異なっても、増倍率は変わらない。これは、光信号の光強度が変化すると、それに応じて電流I11,IM11の両方が変化し、その比が変わらないからである。
図5は、平滑回路の詳細を示した図である。図には、平滑回路12とともに図2で示したAPDバイアス部11、APD21、およびTIA23が示してある。平滑回路12は、構成しやすいRC回路であり、抵抗R1およびコンデンサC1のLPFによって構成されている。
APDバイアス部11から出力されるバイアス電圧V1,VMのパルス信号の周波数を1MHzとする。この場合、パルス信号をバイアス電圧VMに平滑するために、平滑回路12の遮断周波数は、50Hz程度に設定する。
パルス信号のパルスを限りなく除去し、バイアス電圧VMに平滑するには、RC定数を大きくすればよいが、搭載面積、各部品の耐圧の関係から、例えば、抵抗R1を3kΩ、コンデンサC1を1μF程度に設定するのが好ましい。
平滑回路12でパルス信号を平滑すると、exp(−t/RC)に沿った緩やかな放電カーブを描く。R1=3kΩ、C=1μFでは、exp(−t/RC)=0.9997となる。すなわち、平滑回路12によるバイアス電圧VMの変動は、±0.03%程度に抑制される。これを、以下の式(2)を用いて、増倍率の変動に換算すると、平滑回路12による増倍率の変動は、0.07%程度内に収まる。つまり、APD21には、平滑回路12の影響が無視できるレベルで、バイアス電圧VMが印加される。
M=1/{1−(VAPD/VB)n}…(2)
なお、VAPDはAPDのバイアス電圧、VBはAPDのブレークダウン電圧、nはフィッティング係数(n=1.2)を示す。
図6は、バイアス電圧の平滑による増倍率の誤差を示した図である。図の横軸は、目標とする増倍率を示す。縦軸は、バイアス電圧V1,VMを平滑回路12で平滑したときのAPD21の増倍率を示している。すなわち、図6は、バイアス電圧V1,VMを平滑回路12で平滑したときの増倍率の影響を示している。
例えば、横軸の増倍率が10(目標とする増倍率が10)ならば、縦軸の増倍率も10(平滑回路12によってバイアス電圧V1,VMを平滑したときのAPD21の増倍率も10)であることが望ましい。
上述したように、平滑回路12の抵抗R1が3kΩ、コンデンサC1が1μFの場合、APD21に印加するバイアス電圧VMの変動は、±0.03%程度である。そして、このバイアス電圧VMの変動による増倍率の変動は、±0.07%程度である。
図6には、バイアス電圧VMが+0.03%変動した場合の増倍率の誤差の関係と、バイアス電圧VMが−0.03%変動した場合の増倍率の誤差の関係と、増倍率の理想の関係とが示してある。図に示すように、APD21に印加するバイアス電圧V1,VMを、抵抗R1が3kΩ、コンデンサC1が1μFの平滑回路12で平滑しても、増倍率は、理想の増倍率とほぼ重なることが分かる。
図7は、信号光のDC成分が増加した場合および信号光がDC光のみの場合のバイアス電圧制御回路の動作を説明する図である。図の光入力信号は、伝送路から入力される信号光を示している。APD信号は、モニタ用APD22の信号光の受光によって流れる電流を示している。電流IMは、モニタ用APD22のバイアス電圧VMが印加されたときの、信号光の受光により流れる電流を示し、電流I1は、モニタ用APD22のバイアス電圧V1が印加されたときの、信号光の受光により流れる電流を示している。
モニタ用APD22に図の1.に示すような信号光が入力されたとする。この場合、モニタ用APD22では、信号光の受光によって、1.のAPD信号の欄に示すような波形の電流が流れる。
ここで、電流I1は、前述したようにバイアス電圧V1のときに流れる電流である。バイアス電圧V1は、モニタ用APD22の増倍率が1となる電圧である。つまり、電流I1は、増倍率1に対応した電流であり、かつ、温度依存しない電流である。
一方、電流IMは、バイアス電圧VMのときに流れる、増倍率Mに対応した電流であり、モニタ用APD22の温度変化に応じて変化する。
従って、電流IMを電流I1で除算して求まる増倍率M(M=IM/I1)は、モニタ用APD22の温度変化に応じて変化する実際の増倍率を表している(モニタ用APD22の実測増倍率)。そして、モニタ用APD22は、APD21と同一特性を有しており、モニタ用APD22から求まる実測増倍率は、APD21の実際の増倍率を表している。よって、モニタ用APD22の実測増倍率を、M設定部15に設定される増倍率となるように制御することにより、周囲の温度変化に対しても、APD21の適正な増倍率の制御を行うことができる。
モニタ用APD22に図の2.に示すようなDC成分の多い信号光が入力されたとする。この場合であっても、DC成分の光の大小に関わらず、バイアス電圧V1が印加されたときの電流I1と、バイアス電圧VMが印加されたときの電流IMとから増倍率M(M=IM/I1)が求まる。
モニタ用APD22に図の3.に示すようなDC成分のみの信号光が入力されたとする。この場合であっても、バイアス電圧V1が印加されたときの電流I1と、バイアス電圧VMが印加されたときの電流IMとが流れるので、電流I1,IMから増倍率M(M=IM/I1)を求めることができる。
このように、APDのバイアス制御回路は、APD21と同一特性を備えるモニタ用APD22を用いて、APD21の増倍率を算出する。このとき、APDのバイアス制御回路は、モニタ用APD22に、増倍率がMとなるバイアス電圧VMと、増倍率が1となるバイアス電圧V1との変調電圧を印加して、モニタ用APD22に流れる、増倍率Mに対応した電流IMと、増倍率1に対応した電流I1とから、APD21の増倍率を求める。
ここで、増倍率1のときのAPD21とモニタ用APD22の増倍率は、図3で説明したように温度依存しない。従って、M算出部14は、温度依存しない増倍率1に対応する電流I1と、温度依存する増倍率Mに対応する電流IMとから、周囲の温度変化に応じた増倍率(M=IM/I1)を算出する。
これによって、APDのバイアス制御回路は、周囲の温度変化に応じた、APD21の増倍率を制御することができる。
また、信号光にDC成分が含まれ、また、信号光がDC成分のみであっても、モニタ用APD22にバイアス電圧VMとバイアス電圧V1を印加するので、モニタ用APD22には、増倍率Mに対応した電流IMと、増倍率1に対応した電流I1とが流れる。
これによって、信号光にDC成分が含まれ、また、信号光がDC成分のみであっても、APD21の増倍率(M=IM/I1)を求めることができ、APD21の増倍率を適正に制御することができる。
さらに、APD21の増倍率を同一特性のモニタ用APD22で実測して制御することにより、APD21の添付データとAPD21の実際の増倍率とのずれが発生せず、受信感度特性の劣化やALMの発生等に影響を与えることがない。
次に、本発明の第2の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。第2の実施の形態では、信号光の光強度に応じて、設定すべき増倍率を変える。例えば、信号光の光強度が小さければ、設定すべき増倍率が大きくなるようにし、信号光の光強度が大きければ、設定すべき増倍率が小さくなるようにする。
図8は、第2の実施の形態に係るAPDのバイアス制御回路を示した図である。図2と同じものには同じ符号を付し、その説明を省略する。
図8では、パワーモニタ部41が設けられている。パワーモニタ部41は、電流モニタ回路13によってモニタされている電流I1に基づいて、モニタ用APD22(APD21)で受光されている信号光の光強度を検出する。
図8のM設定部42は、入力される信号光の光強度に対する、設定すべき増倍率を記憶した設定増倍率テーブルを有している。M設定部42は、パワーモニタ部41によって検出された光強度に対応する増倍率を、設定増倍率テーブルに基づいて取得し、M比較部16に出力する。
図9は、設定増倍率テーブルの例を示した図である。図の横軸は、APD21(モニタ用APD22)に入力される信号光の光強度を示している。縦軸は、設定すべき増倍率を示している。
例えば、パワーモニタ部41が、電流I1に基づいてAPD21に入力される信号光の光強度を−22dBmと検出したとする。この場合、M設定部42は、図の設定増倍率テーブルより、設定すべき増倍率として、増倍率10を取得する。M比較部16は、M算出部14から出力される実測の増倍率と、M設定部42から出力される増倍率とを比較し、比較結果に基づいて、APDバイアス部11のバイアス電圧VMを制御する。
パワーモニタ部41は、次の式(3)に基づいて、電流I1から光強度Pin(AVR.)を算出する。
APD(AVR.)={(e・λ)/(h・c)}×η×M×Pin(AVR.)…(3)
なお、IAPD(AVR.)[A]は、APD21(モニタ用APD22)に流れる光電流平均値(パワーモニタ部41によって検出される電流I1の平均値)、e[C]は、素電荷(1.60E−19)、λ[m]は、APD21の入力波長(1.56E−06)、h[J*s]は、プランク定数(6.63E−34)、c[m/s]は、光速(3.00E+08)、ηは、APD21の量子効率(0.6)、Mは、APD21の増倍率(1)、Pin(AVR.)[W]は、APDの入力光電力の平均(光強度)である。
図10は、バイアス電圧制御を示したフローチャートである。図8に示したAPDのバイアス制御回路は、以下のステップに従って、バイアス電圧VMを制御する。
[ステップS1]電流モニタ回路13は、モニタ用APD22の信号光の受光によって流れるモニタ電流信号(電流I1,IM)を入力する。
[ステップS2]電流モニタ回路13は、入力したモニタ電流信号から電流I1,IMを抽出する。
[ステップS3]パワーモニタ部41は、電流モニタ回路13によって抽出された電流I1に基づいて、APD21で受光されている信号光の光強度を算出する。具体的には、上述した式(3)を用いて信号光の光強度を算出する。
[ステップS4]M設定部42は、例えば、図9に示した設定増倍率テーブルを参照し、パワーモニタ部41によって算出された光強度に対応する増倍率(設定増倍率)を取得する。
[ステップS5]M算出部14は、電流モニタ回路13によって抽出された電流I1,IMから、モニタ用APD22の実測の増倍率を算出する。
[ステップS6]M比較部16は、M算出部14で算出されたモニタ用APD22の実測の増倍率と、M設定部42で取得された設定増倍率とを比較する。
[ステップS7]M比較部16は、比較結果に基づいて、APDバイアス部11のバイアス電圧VMを制御する。例えば、M比較部16は、実測の増倍率が設定増倍率以下であれば、バイアス電圧VMを上げるように制御する。実測の増倍率が設定増倍率より大きければ、バイアス電圧VMを下げるように制御する。
このように、APDのバイアス制御回路は、設定増倍率テーブルを参照し、入力される信号光に応じた設定すべき増倍率を取得するので、入力される信号光の光強度に応じた増倍率の設定が可能になる。
また、従来では、光強度をモニタする回路は、増倍率を換算する補正が必要であったが、図8のAPDのバイアス制御回路では、増倍率1の電流I1から光強度を算出するので、増倍率を換算することなく光強度を取得できる。
APDのバイアス制御回路の概要を示した図である。 第1の実施の形態に係るAPDのバイアス制御回路を示した図である。 バイアス電圧と増倍率の関係を説明する図である。 APDの増倍率と信号光の光強度との関係を説明する図である。 平滑回路の詳細を示した図である。 バイアス電圧の平滑による増倍率の誤差を示した図である。 信号光のDC成分が増加した場合および信号光がDC光のみの場合のバイアス電圧制御回路の動作を説明する図である。 第2の実施の形態に係るAPDのバイアス制御回路を示した図である。 設定増倍率テーブルの例を示した図である。 バイアス電圧制御を示したフローチャートである。 APDのバイアス制御回路のブロック構成図である。 APDの添付データの例を示した図である。 信号光のDC成分が増加した場合および信号光がDC光のみの場合のバイアス電圧制御回路の動作を説明する図である。
符号の説明
1 バイアス電圧出力手段
2 平滑手段
3 第1のAPD
4 第2のAPD
5 電流検出手段
6 増倍率算出手段
7 制御手段
8 伝送路
9 TIA

Claims (10)

  1. 増倍作用を有する増倍バイアス電圧と前記増倍作用を有さない非増倍バイアス電圧とを出力するバイアス電圧出力手段と、
    前記バイアス電圧出力手段から出力される前記増倍バイアス電圧と前記非増倍バイアス電圧とを平滑する平滑手段と、
    前記平滑手段によって平滑された前記増倍バイアス電圧と前記非増倍バイアス電圧との平滑電圧が印加され、信号光を入力する第1のアバランシェフォトダイオードと、
    前記バイアス電圧出力手段から出力される前記増倍バイアス電圧と前記非増倍バイアス電圧とが印加され、前記伝送路の前記信号光が入力される、前記第1のアバランシェフォトダイオードと同一特性を備えた第2のアバランシェフォトダイオードと、
    前記第2のアバランシェフォトダイオードの前記増倍バイアス電圧が印加されたときの前記信号光の受光により流れる増倍電流と、前記非増倍バイアス電圧が印加されたときの前記信号光の受光により流れる非増倍電流とを検出する電流検出手段と、
    前記電流検出手段によって検出される前記増倍電流と前記非増倍電流とから、前記第2のアバランシェフォトダイオードの前記増倍率を算出する増倍率算出手段と、
    前記増倍率算出手段によって算出された前記増倍率と設定された設定増倍率とに基づいて、前記バイアス電圧出力手段の前記増倍バイアス電圧を制御する制御手段と、
    を有することを特徴とするアバランシェフォトダイオードのバイアス制御回路。
  2. 前記平滑手段は、前記平滑電圧が前記増倍バイアス電圧となるように、前記増倍バイアス電圧と前記非増倍バイアス電圧とを平滑することを特徴とする請求項1記載のアバランシェフォトダイオードのバイアス制御回路。
  3. 前記平滑回路は、抵抗とコンデンサとによって構成されたローパスフィルタであることを特徴とする請求項1記載のアバランシェフォトダイオードのバイアス制御回路。
  4. 前記非増倍電流から、前記第2のアバランシェフォトダイオードに入力される前記信号光の光強度を算出する光強度算出手段と、
    前記光強度に対応した前記設定増倍率を記憶した設定増倍率記憶手段と、
    前記光強度算出手段によって算出された前記光強度に対応する前記設定増倍率を取得する設定増倍率取得手段と、
    をさらに有することを特徴とする請求項1記載のアバランシェフォトダイオードのバイアス制御回路。
  5. 前記制御手段は、前記増倍率算出手段によって算出された前記増倍率と、前記設定増倍率取得手段によって取得された前記設定増倍率とに基づいて、前記バイアス電圧出力手段の前記増倍バイアス電圧を制御することを特徴とする請求項4記載のアバランシェフォトダイオードのバイアス制御回路。
  6. 前記第1のアバランシェフォトダイオードと前記第2のアバランシェフォトダイオードとは、同一ウェハ内で近隣形成されたものであることを特徴とする請求項1記載のアバランシェフォトダイオードのバイアス制御回路。
  7. 前記第1のアバランシェフォトダイオードと前記第2のアバランシェフォトダイオードとは、同一ロット内で製造されたものであることを特徴とする請求項1記載のアバランシェフォトダイオードのバイアス制御回路。
  8. 前記バイアス電圧出力手段が出力する前記増倍バイアス電圧と前記非増倍バイアス電圧との周波数は、前記信号光の周波数より低いことを特徴とする請求項1記載のアバランシェフォトダイオードのバイアス制御回路。
  9. 前記増倍率算出手段は、前記増倍電流を前記非増倍電流で除算して前記第2のアバランシェフォトダイオードの前記増倍率を算出することを特徴とする請求項1記載のアバランシェフォトダイオードのバイアス制御回路。
  10. 前記第1のアバランシェフォトダイオードに流れる電流を電圧変換して出力する電流電圧変換手段を有することを特徴とする請求項1記載のアバランシェフォトダイオードのバイアス制御回路。
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