以下、本発明の実施形態を図1乃至図12に基づいて説明する。なお、以下の詳細な説明は本実施形態の例を示すものであって、本発明の権利範囲がこれに限定されるものではない。当業者において通常用いられる代替手段の採用が可能である。
〔第1の実施形態〕
以下、本発明の第1の実施形態を図1乃至図3に基づいて説明する。
図1はシステム全体の構成図である。
図1に示すシステムでは、通信ネットワーク3に、複数のユーザの端末2a,2bと、各端末2a,2bからの要求に応じて所定の情報を提供する情報検索システム1が接続されている。また、情報検索システム1から提供された所定の情報に応じる画像を各端末2a,2bに提供する画像提供用サーバ4が、通信ネットワーク3に接続されている。通信ネットワーク3は、インターネット網、LAN、公衆回線網、無線通信網、WAN、ブロードバンド等を含むネットワークである。
なお、情報検索システム1は、HTTPやチャット等のサービスを実行するサーバ装置である。ユーザの端末2a,2bは、OSの管理により、Webブラウザの処理機能を有するデータ通信が可能なコンピュータ搭載の端末である。端末2a,2bは、例えば、携帯電話、パソコン、双方向テレビ、家庭用ゲーム機、PDA等の各端末である。
上記構成を更に詳述すると、本実施形態において、情報検索システム1は、図1に示すように、親子関係で対応付けられた複数の検索対象画像のうち、特定の親の検索対象画像に対応する複数の子の検索対象画像と関連付けられ、当該複数の子の検索対象画像を端末2a,2bに表示させる表示制御情報を格納する表示制御情報記憶手段101と、外部装置との通信手段102と、これら各手段の動作を制御する情報の処理手段と処理手段103とを備えている。また、情報検索システム1は、検索用質問メッセージ及び検索用返答メッセージを格納するメッセージ記憶手段104を備える。
具体的には、表示制御情報記憶手段101が、複数の子の検索対象画像を端末2a,2bに表示させる表示制御情報であって、当該複数の子の検索対象画像の中から、特定の親の検索対象画像として選択される特定の子の検索対象画像と、他の表示制御情報との対応付けが定義された表示制御情報を格納する。
ここで、表示制御情報は、HTML形式に従って定義されたファイルである。本実施形態においては、表示制御情報には、複数の子の検索対象画像の表示、当該複数の子の検索対象画像の送信が定義されている。検索対象画像の表示などの定義などは、アドレス(URL)などのポインタ情報を用いて行われる。
また、表示制御情報には、検索対象画像の検索対象に関連する関連項目が定義されている。関連項目は、検索対象に備わる特徴や性質を示す項目である。例えば、検索対象が人物の場合は、関連項目には、その人物の出身地、出身校などの各項目が含まれる。
更に、表示制御情報には、特定の親の検索対象画像として選択された特定の子の検索対象画像と、他の表示制御情報への対応づけが関連項目毎に定義されている。
検索対象画像は、その検索対象を視覚的に把握させ、かつ、他の検索対象画像の検索対象と視覚的に差別化できる画像である。検索対象としては、人物の肖像、建物、風景などがあげられる。なお、検索対象画像のファイルは、当該検索対象に固有の付属情報(例えば、記号など)を含むように構成してもよい。検索対象画像は、後述する画像提供用サーバ4の画像記憶手段401に格納されている。
検索用質問メッセージは、適切な検索を行うため共有するメッセージであり、疑問点や分からない点に関するメッセージが想定される。検索用返答メッセージは、検索用質問メッセージに対する回答や意見に関するメッセージが想定される。
ここで、表示制御情報記憶手段101およびメッセージ記憶手段104は、データやプログラムを保持するための手段であり、例えば、RAMやROM、HDD等が該当する。ただし、表示制御情報記憶手段101およびメッセージ記憶手段104は、物理的に単一であるか複数であるかを問わない。
通信手段102は、通信ネットワーク3と接続するための通信インターフェースであり、例えばモデム等が該当する。
処理手段103は、CPUやバスを含み、後述の処理を行う。処理手段103は、単一のCPUから構成される場合に限らず、分散処理を行う複数のコンピュータを含んでいてもよい。
処理手段103は、表示制御情報をユーザの端末2a,2bに通信手段102を介して送信する処理を行う。
処理手段103は、上記表示制御情報に基づいて複数の子の検索対象画像を読み込んだユーザの端末2a,2bから、親となる検索対象画像として選択された特定の検索対象画像に対応する表示制御情報の送信要求を受け付ける処理を行う。
処理手段103は、上記送信が要求された表示制御情報を表示制御情報記憶手段101から読み出す処理を行う。
処理手段103は、上記読み出した表示制御情報を上記受け付けた表示制御情報の送信要求をしたユーザの端末2a,2bに通信手段102を介して送信する処理を行う。
処理手段103は、検索用質問メッセージを通信手段102を介して受け付け、当該受け付けた検索用質問メッセージをユーザの端末2a,2bに送信する処理を行う。
処理手段103は、検索用質問メッセージに対する検索用返答メッセージを、検索用質問メッセージを受け付けたユーザと異なる他のユーザの端末2bから受け付け、この検索用返答メッセージを検索用質問メッセージを受け付けたユーザの端末2aに送信する処理を行う。
処理手段103は、検索用返答メッセージを受信した端末2aのユーザから当該検索用返答メッセージに基づいて選択された、上述の検索対象画像に対応する表示制御情報の送信要求を受け付ける処理を行う。
次にユーザの端末2a,2bについて詳述する。
各ユーザの端末2a,2bは、図1に示すように、情報の入力手段201、情報の表示手段202、情報の記憶手段203、外部装置との端末側通信手段204、及びこれら各手段の動作を制御する情報の端末側処理手段205を備えている。
ここで、入力手段201は、データや信号を受け付けるためのデバイスであり、例えば、キーボード、マウス等が該当する。表示手段202は、LCD、CRT等のディスプレイである。記憶手段203は、データやプログラムを保持するための手段であり、例えば、RAMやROM、HDD等が該当する。端末側通信手段204は、通信ネットワーク3と接続するためのインターフェースであり、例えばモデム、ターミナルアダプタ等が該当する。端末側処理手段205は、CPUを含む。
次に、画像提供用サーバ4について説明する。
画像提供用サーバ4は、図1に示すように、検索対象画像を格納する画像記憶手段401、外部装置との通信手段402、及びこれら各手段の動作を制御する情報の処理手段403を備えている。
ここで、画像記憶手段401は、データやプログラムを保持するための手段であり、例えば、RAMやROM、HDD等が該当する。ただし、画像記憶手段401は、物理的に単一であるか複数であるかを問わない。通信手段402は、通信ネットワーク3と接続するためのインターフェースであり、例えばモデム等が該当する。処理手段403は、CPUを含む。処理手段403は、単一のCPUから構成される場合に限らず、分散処理を行う複数のコンピュータを含んでいてもよい。
次に、上記第1の実施形態の動作を図2および図3に基づいて説明する。
図2は、情報検索システム1の動作を示すフローチャートである。
図2では、端末2aのユーザが、ある国会議員の個人的な情報(出身地など)を探し出すために検索を行う場合に、その議員の顔をある程度イメージすることができるが、その名前は分からないという前提で説明する。
まず、ユーザの端末2aが、情報検索システム1に対してURLを含む接続要求を送信する。
接続要求を受けて、情報検索システム1の処理手段103は、接続要求中のURLに対応する表示制御情報をユーザの端末2aに通信手段102を介して送信する(S101)。上記送信の方法としては、ユーザID等の識別情報を端末2aから入力させる方法や、識別情報を端末2aの記憶手段203から吸い上げる方法などがあげられる。
ユーザの端末2aでは、情報検索システム1から表示制御情報を受信すると、この表示制御情報に従って、複数の子の検索対象画像の送信要求を画像提供用サーバ4に行う。
送信要求を受けて、画像提供用サーバ4の処理手段403は、検索対象画像の送信要求を端末2aから受けて、送信要求に対応する複数の子の検索対象画像を画像記憶手段401から読み出し、当該複数の子の検索対象画像を通信手段402を介してユーザの端末2aに送信する。
ユーザの端末2aは画像提供用サーバ4から複数の子の検索対象画像を読み込み、これらの検索対象画像を表示手段202に表示する。
図3(A)は、複数の子の検索対象画像を含む画面構成の一例である。
この図3に示す画面構成は、端末2aの表示手段202に表示され、この画面を通じて端末2aのユーザが検索対象画像を確認することとなる。
図3(A)に示す画面構成には、複数の異なる検索対象画像1〜N、関連項目301が含まれている。符号Nは自然数である。本実施形態において、検索対象画像1〜Nは、例えば、複数の異なる国会議員(衆議員及び参議員)の肖像を示す画像である。関連項目301には、所属政党、同一政党議員、出身地などの項目がプルダウンメニューに含まれている。
この場合、端末2aのユーザが、検索対象画像1〜Nを確認してもイメージしている議員を思い出せないが、その議員と同じ政党の他の議員を思い出したとする。そして、ユーザが、次に、その同政党の議員を示す検索対象画像3を親の検索対象画像として検索を行うものとする。その際の関連項目301を、同一政党議員とする。
その結果、ユーザの端末2aが、親となる検索対象画像として特定された検索対象画像3の関連項目(同一政党議員)に対応する表示制御情報の送信要求を情報検索システム1に行う。検索対象画像の特定方法としては、検索対象画像にポインタを合わせてクリックする方法などがあげられる。
情報検索システム1の処理手段103は、上記特定の検索対象画像3の関連項目に対応する表示制御情報の送信要求を受け付ける(S102)。
処理手段103は、上記送信が要求された表示制御情報を表示制御情報記憶手段101から読み出し、この表示制御情報をユーザの端末2aに通信手段102を介して送信する(S103)。
ユーザの端末2aでは、情報検索システム1から受信した表示制御情報に従って複数の子の検索対象画像を読み込み、これらの検索対象画像を表示手段202に表示する。なお、画像提供用サーバ4が、複数の子の検索対象画像をユーザの端末2aに送信するのは、前述の場合と同様である。
図3(B)は、端末2aの表示手段202に表示される画面構成の一例である。
この図3(B)に示す画面構成には、図3(A)に示す検索対象画像3の議員と同一政党に属する国会議員の肖像を示す画像(検索対象画像)3,6,11〜14、関連項目302が含まれている。関連項目302には、所属政党、出身地、出身校などの項目がプルダウンメニューに含まれている。
この場合、端末2aのユーザが、検索対象画像3,6,11〜14を確認して、議員の顔を思い出したとする。そして、ユーザが、次に、その議員を示す図3(B)の検索対象画像6に基づいて検索を行うものとする。その際の関連項目302を出身地とする。
その結果、ユーザの端末2aが、親となる検索対象画像として特定された検索対象画像6の関連項目(出身地)に対応する表示制御情報の送信要求を情報検索システム1に行う。
送信要求を受けて、情報検索システム1の処理手段103は、上記特定の検索対象画像6の関連項目に対応する表示制御情報の送信要求を受け付ける(S102)。
処理手段103は、上記送信が要求された表示制御情報を表示制御情報記憶手段101から読み出し、この表示制御情報をユーザの端末2aに通信手段102を介して送信する(S103)。
ユーザの端末2aは、情報検索システム1から受信した表示制御情報に従って複数の子の検索対象画像を読み込み、これらの検索対象画像を表示手段202に表示する。なお、画像提供用サーバ4が、複数の検索対象画像をユーザの端末2aに送信するのは、前述の場合と同様である。
そして、端末2aのユーザは、探したかった国会議員の出身地(個人的な情報)に関する検索対象画像を確認する。
以上説明した本実施形態によると、処理手段103が、特定の検索対象画像に対応する表示制御情報の送信要求を受け付け、この表示制御情報をユーザの端末2aに送信するという処理を繰り返すので、検索対象画像のみを検索キーとする複数の子の検索対象画像を検索結果としてユーザの端末2aに表示させることができる。したがって、ユーザは、検索対象画像を視覚的に把握することによって、自己のイメージと検索対象画像とを照合しながら検索を行うことができる。
また、処理手段103が、複数の子の検索対象画像の中から選択された検索対象画像に応じた表示制御情報の送信要求を受け付けるので、検索キーとなる検索対象画像の選択肢が子の検索対象画像に限定されることとなる。したがって、ユーザにとっては検索条件の選択やその入力操作が比較的簡易となる。文字を読めない者や、パソコン操作に慣れていない者にとっても有用である。
ここで、情報検索システム1は、上述した図2の動作に加え、次のようなチャットに関する動作を行うようにしてもよい。
本実施形態では、図3(A)に示す検索対象画像1〜Nが、端末2aおよび端末2bの表示手段202に表示されている前述の場面を想定して説明する。例えば、端末2aのユーザが、端末2bのユーザと同一画面を見ているものとする。
まずユーザの端末2aが、検索用質問メッセージを情報検索システム1に送信する。検索用質問メッセージは、本実施形態において、端末2aのユーザが検索対象の国会議員が○○大臣であることを思い出したので、「○○大臣はどの議員ですか?」といったメッセージであるとする。
情報検索システム1の処理手段103は、ユーザの端末2aから、検索用質問メッセージを通信手段102を介して受け付け、この検索用質問メッセージをメッセージ記憶手段104に格納した後、上述の受け付けた検索用質問メッセージをユーザの端末2bに送信する。なお、処理手段103は、検索用質問メッセージをユーザの端末2aに対しても送信する。
ここでいうユーザの端末2a,2bは、ログインしているかどうかを問わず、本システムにアクセス(例えば入室)している者の端末であれば足りる。
次に、情報検索システム1の処理手段103は、検索用質問メッセージに対する検索用返答メッセージを、上記検索用質問メッセージを受け付けたユーザと異なる他のユーザの端末2bから受け付け、この検索用返答メッセージをメッセージ記憶手段104に格納した後、上述の受け付けた検索用返答メッセージをユーザの端末2aに送信する。検索用返答メッセージは、本実施形態において、上述の検索用質問メッセージに対する回答である、「○○大臣は、図3(A)に示す検索対象画像6の議員です」といったメッセージであるとする。
ユーザの端末2aが、検索用質問メッセージに対する検索用返答メッセージを情報検索システム1から受信し、当該検索用返答メッセージを表示手段202に表示する。これにより、端末2aのユーザは、○○大臣が検索対象画像6の議員であることを確認する。
そして、ユーザの端末2aが、検索用返答メッセージに基づいて端末2aのユーザから選択された検索対象画像6に対応する表示制御情報の送信要求を情報検索システム1に行う。
送信要求を受けて、情報検索システム1の処理手段103は、上記検索用返答メッセージを受信した端末2aのユーザから当該検索用返答メッセージに基づいて選択された、上記の検索対象画像6に対応する表示制御情報の送信要求を受け付ける。そして、処理手段103は、上記送信が要求された表示制御情報を表示制御情報記憶手段101から読み出し、この表示制御情報をユーザの端末2aに通信手段102を介して送信する。
これによると、端末2aと端末2bの間で、検索用質問メッセージと検索用返答メッセージの交換をすることができるので、端末2aのユーザが適切な検索を迅速に行うことができる。したがって、ユーザの適切な検索を支援することができる。
〔変形例〕
情報の記憶手段203が、複数の検索対象画像を格納する画像記憶領域と、複数の検索対象画像のうちから、1乃至複数の検索対象画像を抽出するための画像抽出条件を格納する画像抽出条件記憶領域とを備える。
ここで、画像抽出条件は、検索対象画像に固有の検索対象固有識別情報(例えば、コード番号など)に関連付けられる他の検索対象固有識別情報に対応する検索対象画像を抽出する条件などが想定される。この場合、記憶手段203が、複数の検索対象画像に固有の検索対象固有識別情報を階層状に格納する識別情報記憶領域を備える。
そして、端末側処理手段205は、次の処理を繰り返す。すなわち、先ず、端末側処理手段205は、上記複数の検索対象画像を表示手段202に表示し、表示した複数の検索対象画像のうち、特定の検索対象画像に対する選択指示を入力手段201から受け付ける。
ここで、選択指示の方法としては、検索対象画像をマウス等でクリックする方法が考えられる。また、まず検索対象画像を右クリックして表示されるメニューから「検索」の項目を選択する方法が考えられる。また、検索対象画像を検索処理のウインドウ(フォルダ)にドラッグアンドドロップする方法が考えられる。
次に、端末側処理手段205は、選択指示された特定の検索対象画像について、画像検索条件を満たす、他の検索対象画像を画像記憶領域を参照して特定し、特定した他の検索対象画像を表示手段202に表示する。
〔第2の実施形態〕
次に、本発明の第2の実施形態を図4乃至図7に基づいて説明する。ここで、第1の実施形態と同一の構成部分については、同一の符号を付して重複説明を省略する。
図4は第2の実施形態のシステム全体の構成図である。
この図4に示す情報検索システム1は、複数の検索対象画像を検索対象情報と関連付けて格納すると共に、複数の検索対象画像及び仮想環境画像を対応付けて端末2a,2bに表示させる環境画像表示制御情報を格納する検索情報記憶手段105と、外部装置との通信手段102と、これらの各手段の動作を制御する情報の処理手段103とを備える。検索情報記憶手段105は、仮想環境画像を格納する。また、検索情報記憶手段105は、環境画像表示制御情報と関連付けられた、複数の検索対象画像の配置に関する配置選択メニューを格納する。第2の実施形態における情報検索システム1は、検索情報記憶手段105を備えている点に特徴を有する。
検索情報記憶手段105は、データやプログラムを保持するための手段であり、例えば、RAM、ROM、HDD等が該当する。ただし、検索情報記憶手段105は、物理的に単一であるか複数であるかを問わない。
ここで、環境画像表示制御情報は、HTML形式に従って定義されたファイルである。
本実施形態において、環境画像表示制御情報には、検索対象画像と仮想環境画像との対応付けが定義されている。
また、環境画像表示制御情報には、検索対象画像や仮想環境画像の表示、送信が定義されている。
ここでいう仮想環境画像は、仮想の環境を示す画像であればその内容は問わないが、本実施形態においては、特定のジャンルに特化する街の路地など、街の背景を示す画像である。特定ジャンルの街としては、電気街、飲食街、自動車街、金融街、服飾街などがあげられる。ここでいう検索対象画像は、仮想環境画像が示す環境の内容に合わせ、各街に関連する店舗、企業等のサービス機関や、公共機関を示す画像を想定している。例えば、仮想環境画像を電気街の背景画像とする場合は、それに対応する検索対象画像は電気関係の店舗や企業の建物である。
また、環境画像表示制御情報には、複数の検索対象画像の中から選択される特定の検索対象画像と、他の環境画像表示制御情報の対応付けが定義されている。
他の環境画像表示制御情報によって表示される仮想環境画像は、上記検索対象画像が示すサービス機関や公共機関のサービス案内を示す画像である。例えば、ある店舗の売場階(1階、2階など)などである。また、他の環境画像表示制御情報によって表示される検索対象画像は、サービス機関や公共機関が提供する商品やサービスを示す画像を想定している。例えば、検索対象画像をある電気街の店舗とする場合は、その店舗が販売する電機製品(例えば、パソコン、テレビ、携帯電話など)である。
更に、環境画像表示制御情報には、検索対象画像と検索対象情報との関連付けが定義されている。
検索対象情報は、検索対象画像が示す検索対象の内容と関連する情報である。例えば、検索対象画像が電気関連の商品やサービスである場合は、それに対応する検索対象情報は、当該商品やサービスに関する情報(例えば、製品スペック、店の営業時間、販売価格など)である。
検索対象情報は、文書ファイル、音声ファイル、映像ファイル、画像ファイルの各種ファイルを含む。
配置選択メニューは、仮想環境画像に関連付けられた検索対象画像の配置を、ユーザの好みに応じて変更するためのメニューである。
情報検索システム1の処理手段103は、上記環境画像表示制御情報をユーザの端末2a,2bに通信手段102を介して送信する処理を行う。
処理手段103は、上記環境画像表示制御情報に基づいて複数の検索対象画像及び仮想環境画像を読み込んだユーザの端末2a,2bから、特定の検索対象画像に対応する検索対象情報の送信要求を受け付ける処理を行う。
処理手段103は、上記送信が要求された検索対象情報を検索情報記憶手段105から読み出し、当該読み出した検索対象情報を通信手段102を介して上記受け付けた検索対象情報の送信要求をしたユーザの端末2a,2bに送信する処理を行う。
処理手段103は、検索用質問メッセージを通信手段102を介して受け付け、当該受け付けた検索用質問メッセージをユーザの端末2bに送信する処理を行う。
処理手段103は、当該検索用質問メッセージに対する検索用返答メッセージを、検索用質問メッセージを受け付けたユーザと異なる他のユーザの端末2bから受け付け、この検索用返答メッセージを検索用質問メッセージを受け付けたユーザの端末2aに送信する処理を行う。
処理手段103は、検索用返答メッセージを受信した端末2aのユーザから当該検索用返答メッセージに基づいて選択された、上述の検索対象画像に対応する検索対象情報の送信要求を受け付ける処理を行う。
処理手段103は、配置選択メニューをユーザの端末2a,2bに通信手段102を介して送信する処理を行う。
処理手段103は、配置選択メニューを受信したユーザの端末2a,2bから、当該配置選択メニューから選択された配置に対応する環境画像表示制御情報の送信要求を受け付けると、当該送信が要求された環境画像表示制御情報を検索情報記憶手段105から読み出す処理を行う。
処理手段103は、当該読み出した環境画像表示制御情報を上記受け付けた環境画像表示制御情報の送信要求をしたユーザの端末2a,2bに通信手段102を介して送信する処理を行う。
次に、上記第2の実施形態の動作を図5乃至図7に基づいて説明する。
図5は情報検索システム1の動作を示すフローチャートである。
図5において、端末2aのユーザが、購入予定のパソコンに関する情報を探し出すために検索を行うという前提で説明する。
まずユーザの端末2aが、情報検索システム1に対してURLを含む接続要求を送信する。
接続要求を受けて、情報検索システム1の処理手段103は、接続要求中のURLに対応する環境画像表示制御情報をユーザの端末2aに通信手段102を介して送信する(S201)。
ユーザの端末2aは、情報検索システム1から受信した環境画像表示制御情報に従って複数の検索対象画像及び仮想環境画像を読み込み、複数の検索対象画像と仮想環境画像を表示手段202に表示する。
図6(A)は、端末2aの表示手段202に表示される仮想環境画像および検索対象画像の画面構成の一例である。なお、図6(A)に示す画面構成は、電気街の一部の構成である
この図6(A)に示す画面構成には、異なる電気関係の店舗や企業を示す検索対象画像61〜63と、それらの街路等の背景を示す仮想環境画像が含まれている。
そして、ユーザの端末2aが、ある検索対象画像(例えば、電気関連店舗の画像)61を入力手段201を通じて特定し、特定後の検索対象画像61に対応する複数の検索対象画像を表示手段202に表示する。特定する方法としては、検索対象画像をクリックする方法を採用する。
図6(B)は、検索対象画像61の店舗が提供する商品やサービスを示す検索対象画像の画面構成の一例である。
この図6(B)に示す画面構成には、1階の売場にテレビを示す検索対象画像611が含まれる。また、6階の売場に、携帯電話を示す検索対象画像612とパソコンを示す検索対象画像613などが含まれる。
そして、ユーザの端末2aが、ある検索対象画像(パソコンの画像)613を入力手段201を通じて特定すると、この検索対象画像に対応する検索対象情報の送信要求を情報検索システム1に行う。
送信要求を受けて、情報検索システム1の処理手段103は、環境画像表示情報に基づいて複数の検索対象画像及び仮想環境画像を読み込んだユーザの端末2aから、特定の検索対象画像に対応する検索対象情報の送信要求を受け付ける(S202)。
処理手段103は、上記送信が要求された検索対象情報を検索情報記憶手段105から読み出し、この検索対象情報をユーザの端末2aに通信手段102を介して送信する(S203)。
ユーザの端末2aでは、情報検索システム1から受信した検索対象情報を表示手段202に表示する。検索対象情報は、本実施形態において、検索対象画像が示すパソコン店舗から提供されるパソコンに関する情報(例えば、パソコン本体のスペック、販売価格など)であるとする。ユーザは、パソコンに関する情報を画像や音声などにより確認する。
このように、本実施形態によると、処理手段103が、環境画像表示制御情報を送信すると共に、当該仮想環境画像に関連付けられた特定の検索対象画像に対応する検索対象情報の送信要求を受け付け、この検索対象情報をユーザの端末2aに送信するので、仮想環境画像に関連付けられた検索対象画像を検索キーとする検索対象情報を検索結果として提供することができる。したがって、ユーザは、仮想環境画像と検索対象画像を視覚的に把握することによって、自己のイメージと検索対象画像とを照合しながら検索することができる。
また、本実施形態によると、処理手段103が、複数の検索対象画像の中から特定された検索対象画像に応じる検索対象情報の送信要求を受け付けるので、検索キーとなる検索対象画像の選択肢が仮想環境画像に関連づけられた検索対象画像に制限されることとなる。したがって、ユーザにとっては検索条件の選択やその入力操作が比較的簡易となる。
更に、本実施形態によると、検索対象情報は音声ファイルを含むこともできる。このようにすると、ユーザは検索結果を聴覚的に把握することができる。
ここで、情報検索システム1は、前述した図4の動作に加え、次のようなチャットに関する動作を行ってもよい。なお、本実施形態では、前述した図6(A)の仮想環境画像および検索対象画像が、端末2aおよび端末2bの表示手段202に表示されている前述の場面を想定して説明する。
まず、情報検索システム1の処理手段103は、ユーザの端末2aから受信した検索用質問メッセージを通信手段102を介して受け付けると、当該受け付けた検索用質問メッセージをユーザの端末2aに送信する。
検索用質問メッセージは、本実施形態において、端末2aのユーザがパソコンの購入を考えているので、「パソコンの購入を考えているのですが、どのパソコンがお勧めですか?」、「○○パソコンはどこに売っていますか?」といったメッセージであるとする。
処理手段103は、当該検索用質問メッセージに対する検索用返答メッセージを、検索用質問メッセージを受け付けたユーザと異なる他のユーザの端末2bから受け付け、この検索用返答メッセージを、上記検索用質問メッセージを受け付けたユーザの端末2aに送信する。
検索用返答メッセージは、本実施形態において、「パソコンを購入するのであれば、○○製のパソコンがお勧めです」、「○○パソコンは、□□電機で売っています」といったメッセージであるとする。
処理手段103は、上記検索用返答メッセージを受信した端末2aのユーザから、当該検索用返答メッセージに基づいて選択された検索対象画像に対応する検索対象情報の送信要求を受け付ける。検索対象画像は、本実施形態において、検索用返答メッセージ中の□□電機のパソコンを示す画像であるとする。そして、処理手段103は、上記送信が要求された検索対象情報を検索情報記憶手段105から読み出し、この検索対象情報をユーザの端末2aに通信手段102を介して送信する。検索対象情報は、本実施形態では、□□電機が提供する○○パソコンに関する情報であるとする。
これによると、端末2aと端末2bの間で検索用質問メッセージと検索用返答メッセージの交換を行うことができるので、端末2aのユーザが適切な検索を行うことができる。したがって、ユーザの適切な検索を支援することができる。
更に、情報検索システム1は、図5に示す動作に加え、次のような検索対象画像の配置変更に関する動作を行ってもよい。
図4および図7に基づいて説明する。
まず、情報検索システム1の処理手段103は、配置選択メニューをユーザの端末2aに通信手段102を介して送信する。
端末2aは、情報検索システム1から配置選択メニューを受信し、この配置選択メニューを表示手段202に表示する。
そして、端末2aは、当該配置選択メニューから選択された配置に対応する環境画像表示制御情報の送信要求を情報検索システム1に対して行う。なお、配置選択メニューの詳細については後述する。
送信要求を受けて、情報検索システム1の処理手段103は、当該配置選択メニューを受信したユーザの端末2aから、当該配置選択メニューから選択された配置に対応する環境画像表示制御情報の送信要求を受け付ける。
そして、処理手段103は、上記送信が要求された環境画像表示制御情報を検索情報記憶手段105から読み出し、当該読み出した環境画像表示制御情報を上記受け付けた環境画像表示制御情報の送信要求をしたユーザの端末2aに通信手段102を介して送信する。
図7(A)は、端末2aの表示手段202に表示される配置選択メニューの画面構成の一例である。
この図7(A)に示す画面構成には、(1)検索対象画像の配置変更、(2)検索対象画像の削除の項目が含まれている。
「(1)検索対象画像の配置変更」は、仮想環境画像に対応づけられた検索対象画像の配置を変更するための項目である。例えば、ある電気街の家電店舗の画像と、ある飲食街の飲食店舗の画像を入れ替えて表示する場合に利用する。
図7(B)は、検索対象画像の配置変更の項目を選択した場合に、端末2aの表示手段202に表示される画面構成の一例である。
この図7(B)に示す画面構成には、配置変更案内(配置を変更する検索対象画像を指定してください)、確定ボタンが含まれている。
まず端末2aのユーザが、入力手段201を操作して、図7(B)の配置変更案内を指定すると、表示手段202には任意の仮想環境画像とこれに対応する検索対象画像の画面が表示される。
次に、そのユーザが、入力手段201を操作して、ある検索対象画像(例えば電気街の家電店舗の画像)、確定ボタンを順次指定する。ここで、指定する方法としては、入力手段201のクリック操作があげられる。
そして、そのユーザが、入力手段201を操作して、他の検索対象画像(例えば飲食街の飲食店舗の画像)、確定ボタンを順次指定すると、上記検索対象画像の配置の変更要求を情報検索システム1に対して行う。
変更要求を受けて、情報検索システム1の処理手段103は、当該変更要求に応じる検索対象画像および仮想環境画像を端末2aに表示させる変更用表示制御情報を生成すると共に、生成後の変更用表示制御情報を、検索情報記憶手段105から読み出した環境画像表示制御情報に含めて端末2aに送信する。
「(2)検索対象画像の削除」は、ある仮想環境画像に対応付けられた検索対象画像を削除するための項目である。例えば、ある電気街の店舗画像を表示画面から削除する場合に利用される。
図7(C)は、検索対象画像の削除の項目を選択した場合に、端末2aの表示手段202に表示される画面構成の一例である。
この図7(C)に示す画面構成には、削除案内(削除する検索対象画像を指定してください)、確定ボタンが含まれている。
端末2aのユーザが、入力手段201を操作して、図7(C)の削除案内を指定すると、表示手段202には任意の仮想環境画像とこれに対応する検索対象画像の画面が表示される。
次に、そのユーザが、入力手段201を操作して、ある検索対象画像(電気街の店舗の画像)、確定ボタンを順次指定すると、上記検索対象画像の削除要求を情報検索システム1に対して行う。
削除要求を受けて、情報検索システム1の処理手段103は、削除要求に応じる仮想環境画像及び検索対象画像を端末2aに表示させる削除用表示制御情報を生成すると共に、生成後の削除用表示制御情報を、検索対象情報記憶手段105から読み出した環境画像表示制御情報に含めて端末2aに送信する。
これによると、処理手段103が、配置選択メニューから選択された配置に対応する環境画像表示制御情報をユーザの端末2aに送信するので、ユーザの要望に応じる検索対象画像を仮想環境画像に関連付けてユーザの端末2aに表示させることができる。したがって、ユーザは、利用しやすいように応じて表示画面の構成を自在に変更することができる。例えば、頻繁に利用する検索対象画像を初期画面に集めて表示させることができる。
〔第3の実施形態〕
次に、本発明の第3の実施形態を図8乃至図12に基づいて説明する。ここで、上記第1の実施形態及び第2の実施形態と同一の構成部分については、同一の符号を付して重複説明を省略する。
図8は第3の実施形態のシステム全体の構成図である。
この図8に示すシステムでは、通信ネットワーク3に、複数のユーザの端末2a,2bと、サーバ装置1とが接続されている。
ユーザの端末2a,2bおよびサーバ装置1は、Webブラウザ実行環境に加え、更に、JAVA(登録商標)実行環境を備えている。
これを更に詳述すると、本実施形態において、各ユーザの端末2a,2bは、複数の異なる、画像用識別子を対応付けた検索対象画像が関連付けられて構成される仮想環境空間画像を生成する空間画像生成情報を格納する画像生成情報記憶手段206と、外部装置との端末側通信手段204と、情報の入力手段201と、情報の表示手段202と、これら各手段の動作を制御する情報の端末側処理手段205とを備えている。第3の実施形態における端末2a,2bは、画像生成情報記憶手段206を備えた点に特徴を有する。
画像生成情報記憶手段206は、データやプログラムを保持するための手段であり、例えばRAMや、ROM、HDDなどが該当する。
ここで、画像用識別子は、検索対象画像に固有の識別子であり、例えば、コード番号などが該当する。
仮想環境空間画像は、街に存在する店舗、企業の建物、公共機関と共に、各店舗や企業が提供する商品やサービスを示す検索対象画像により構成される画像である。
本実施形態において、仮想環境空間画像は、電気関連の店舗や企業の建物に構成される電気街、飲食関連の店舗や企業を示す検索対象画像に構成される飲食街、自動車関連の店舗や企業を示す検索対象画像により構成される自動車街などの各街を示す画像を想定している。例えば、電気街であれば、前述した図6(B)に示すパソコン、携帯電話、家電製品などの各機器が電気店舗の各階に陳列されている。なお、電気街や飲食街、自動車街などの各街に、個人や個人宅を示す検索対象画像を含めてもよい。
空間画像生成情報は、画像用識別子を対応付けた検索対象画像と共に、当該検索対象画像を複数関連付けて構成される仮想環境空間画像を生成する情報である。
端末側処理手段205は、本発明のプログラムを用いて、次のような処理を行う。
端末側処理手段205は、画像生成情報記憶手段206から読み出した空間画像生成情報に基づいて生成した仮想環境空間画像を表示手段202に表示する処理を行う。
端末側処理手段205は、上記表示した仮想環境空間画像に含まれる検索対象画像に対応する画像用識別子を入力手段201の操作により特定する処理を行う。
端末側処理手段205は、上記特定した画像用識別子を外部のサーバ装置1に端末側通信手段204を介して送信する処理を行う。
具体的には、端末側処理手段205は、画像用識別子と検索対象情報とを関連付けて管理するサーバ装置1に、上記特定した画像用識別子を端末側通信手段204を介して送信する処理を行う。なお、検索対象情報については後述する。
端末側処理手段205は、上記送信した画像用識別子に対応する検索対象情報をサーバ装置1から端末側通信手段204を介して受信する処理を行う。
端末側処理手段205は、上記受信した検索対象情報を表示手段202に表示する処理を行う。
端末側処理手段205は、次のようなチャットに関する処理も行う。ここで、チャットの形式は、テキスト形式とアイコン及び吹き出しによるビジュアル形式が考えられる。本実施形態では、まず、テキスト形式のチャットを説明し、次にビジュアル形式のチャットを説明する。
テキスト形式のチャットに関する処理を説明する。
端末側処理手段205は、検索用質問メッセージを入力手段201の操作により受け付け、この検索用質問メッセージを外部のサーバ装置1に端末側通信手段204を介して送信する処理を行う。
端末側処理手段205は、当該検索用質問メッセージに対する検索用返答メッセージをサーバ装置1から受信し、当該受信した検索用返答メッセージを表示手段202に表示する処理を行う。
端末側処理手段205は、表示した検索用返答メッセージに基づいてユーザから特定された前述の画像用識別子をサーバ装置1に送信する処理を行う。
ビジュアル形式のチャットに関する処理を説明する。
端末側処理手段205は、仮想環境空間画像にアクセスしているユーザのユーザ識別画像(アイコン)を生成し、このユーザ識別画像を仮想環境空間画像内に重ねあわせて表示手段202に表示する処理を行う。
端末側処理手段205は、検索用質問メッセージ又は検索用返答メッセージと共に、ユーザ識別画像に関するユーザ共有情報をサーバ装置1に送信する処理を行う。ユーザ共有情報には、ユーザID等のユーザ固有の識別情報、アイコンの種類等の情報、仮想環境空間画像内におけるアイコンの座標値等の位置情報などが含まれる。なお、端末2a,2bは、ユーザ共有情報やユーザ識別画像を記憶するユーザ共有情報記憶手段(不図示)を備えている。
本実施形態では、更に、端末側処理手段205は、仮想環境空間画像内の検索対象画像の配置を設定する配置設定情報を入力手段201の操作により受け付け、この配置設定情報に基づいて構成される仮想環境空間画像を画像生成情報記憶手段206を参照して生成すると共に、生成後の仮想環境空間画像を表示手段202に表示する処理を行う。
配置設定情報は、検索対象画像に対応する画像用識別子、仮想環境空間画像内における検索対象画像の座標値等の位置情報である。ここで対象となる検索対象情報は、仮想環境空間画像内で配置を入れ替える検索対象画像や、仮想環境空間画像内で削除する検索対象画像である。
続いて、サーバ装置1について詳述すると、サーバ装置1は、図8に示すように、画像用識別子と、検索対象情報とを関連付けて格納する検索DBを有する検索対象情報記憶手段106と、外部装置との通信手段102と、これら各手段の動作を制御する情報の処理手段103とを備えている。第3の実施形態におけるサーバ装置1は、検索情報記憶手段106を備えている点に特徴を有する。なお、DBは、データベースである。検索情報記憶手段106は、データやプログラムを保持するための手段であり、例えば、RAM、ROM、HDD等が該当する。ただし、検索情報記憶手段106は、物理的に単一であるか複数であるかを問わない。
検索DBのデータ構造は、図9に示すように、画像用識別子と、検索対象情報とを関連付けている。
検索対象情報は、検索対象画像が示す検索対象の内容と関連する情報である。例えば、検索対象画像が電気関係の店舗や企業から提供される商品やサービスである場合は、それに対応する検索対象情報は、当該商品やサービスに関する情報(例えば、製品スペック、店の営業時間、販売価格など)である。検索対象情報は、文書ファイル、音声ファイル、映像ファイル、画像ファイルの各種ファイルを含む。
サーバ装置1の処理手段103は、ユーザの端末2a,2bから送信された画像用識別子を通信手段102を介して受信する処理を行う。
処理手段103は、上記受信した画像用識別子に対応する検索対象情報を検索対象情報記憶手段1の検索DBから読み出し、当該読み出した検索対象情報を通信手段102を介して上記画像用識別子を送信したユーザの端末2a,2bに送信する処理を行う。
処理手段103は、ユーザの端末2aから送信された検索用質問メッセージを通信手段102を介して受信し、当該受信した検索用質問メッセージをユーザの端末2bに送信する処理を行う。
処理手段103は、当該検索用質問メッセージを受信したユーザと異なる他のユーザの端末2bから、上記送信した検索用質問メッセージに対する検索用返答メッセージを通信手段102を介して受信する処理を行う。
処理手段103は、当該受信した検索用返答メッセージを通信手段102を介して検索用質問メッセージを送信したユーザの端末2aに送信する処理を行う。
本実施形態では、ビジュアル形式のチャットを採用するので、処理手段103は、検索用質問メッセージ(又は検索用返答メッセージ)と共に、ユーザ共有情報を端末2a(又は端末2b)から通信手段102を介して受信し、このユーザ共有情報と共に検索用質問メッセージ(又は検索用返答メッセージ)をアクセス中の端末2a(又は端末2b)に通信手段102を介して送信する処理を行う。なお、サーバ装置1は、ユーザ共有情報を記憶するユーザ共有情報記憶手段(不図示)を備えている。
次に上記第3の実施形態の動作を図10乃至図12に基づいて説明する。
図10は、ユーザの端末2aおよびサーバ装置1の動作を示すフローチャートである。
図10において、端末2aのユーザが、ある仮想環境空間での散策を楽しみながら、所定の情報を取得するために検索を行うという前提で説明する。
まず、端末2aの端末側処理手段205は、画像生成情報記憶手段206から読み出した空間画像生成情報に基づいて生成した仮想環境空間画像を表示手段202に表示する(S301)。
図11は、端末2aに表示される仮想環境空間の一例である。
この図11に示す仮想環境空間は、電気関連の店舗や企業の建物に構成される電気街が構成されている。なお、図11において、符号111,112はユーザを示すアイコンであり、後述する。
ここで、街を移動する方法としては、マウス等のクリック操作やキーボード操作による方法があげられる。
この場合、端末側処理手段205は、入力手段201の操作に応じて、仮想環境空間画像を生成し、生成後の仮想環境空間画像を表示手段202に表示する。これにより、ユーザは仮想環境空間画像内を前進したり後進したりすることができる。例えば、ある家電店舗に客として入り、陳列されている商品やサービスを見ることができる。この点については、前述した第2の実施形態の場合と同様である。
そして、端末側処理手段205は、上記表示した仮想環境空間画像に含まれる検索対象画像(例えば、家電店舗内のパソコンを示す画像)に対応する画像用識別子を入力手段201の操作により特定する(S302)。この検索対象画像の特定方法としては、検索対象画像をマウス等でクリックする方法が考えられる。また、まず検索対象画像を右クリックして表示されるメニューから関連項目を選択する方法等が考えられる。
端末側処理手段205は、特定した画像用識別子を外部のサーバ装置1に端末側通信手段204を介して送信する(S303)。
サーバ装置1の処理手段103は、ユーザの端末2aから送信された画像用識別子を通信手段102を介して受信し(S304)、この画像用識別子に対応する検索対象情報を検索対象情報記憶手段106の検索DBから読み出す(S305)。
検索対象情報は、本実施形態において、対応する検索対象画像を家電店舗が提供するパソコンの画像と考えたので、そのパソコンに関する情報である。
そして、処理手段103は、読み出した検索対象情報を通信手段102を介して上記画像用識別子を送信したユーザの端末2aに送信する(S306)。
端末2aの端末側処理手段205は、サーバ装置1に送信した画像用識別子に対応する検索対象情報をサーバ装置1から端末側通信手段204を介して受信し(S307)、当該受信した検索対象情報を空間画像生成情報記憶手段206の所定領域に格納した後、その検索対象情報を表示手段202に表示する(S308)。
端末2aのユーザは、表示手段202を通じて検索対象情報を確認することとなる。
以上説明した実施形態によると、端末側処理手段205が、表示手段202に表示した仮想環境空間画像内の検索対象画像に対応する画像用識別子を特定し、特定後の画像用識別子を外部のサーバ装置1に送信すると共に、当該画像用識別子に対応する検索対象情報をサーバ装置1から受信して表示手段202に表示するので、仮想環境空間画像内の検索対象画像のみを検索キーとする検索対象情報を検索結果として取得することができる。したがって、仮想環境空間画像内の検索対象画像を視覚的に把握することによって、ユーザは、自己のイメージと検索対象画像とを照合しながら検索を行うことができる。
また、端末側処理手段205が、仮想環境空間画像内の検索対象画像の中から特定された検索対象画像の画像用識別子を検索キーとしてサーバ装置1に送信するので、検索キーの選択肢が仮想環境画像内の検索対象画像に制限されることとなる。したがって、ユーザにとっては検索条件の選択やその入力操作が比較的簡易となる。
更に、本実施形態によると、処理手段101が、画像用識別子に対応する検索対象情報をユーザの端末2aに送信するので、画像用識別子を検索キーとする検索対象情報を検索結果としてユーザの端末2aに提供することができる。
ここで、ユーザの端末および情報検索システムは、前述した図4の動作に加え、図12に示すチャットに関する動作を行ってもよい。
図12は、ユーザの端末および情報検索システムの動作を示すフローチャートである。本実施形態では、前述した図11の仮想環境空間画像が、端末2aの表示手段202に表示されている前述の場面を想定して説明する。端末2bの表示手段202にも端末2aとほぼ同様の画像が表示されているとする。チャット形式はビジュアル形式として説明する。
まず、端末2aの端末側処理手段205は、検索用質問メッセージと共に、ユーザ識別画像に関するユーザ共有情報をサーバ装置1に送信する(S401)。検索用質問メッセージは、本実施形態において、「どのお店が安いか?」、「○○のお店はあるか?」といったメッセージであるとする。
次に、サーバ装置1の処理手段103は、ユーザの端末2aから送信された検索用質問メッセージと共に、ユーザ共有情報を通信手段102を介して受信する(S402)。そして、処理手段103は、この検索用質問メッセージと共にユーザ共有情報をユーザの端末2bに送信する(S403)。
ユーザの端末2bの端末側処理手段205は、サーバ装置1から受信したユーザ共有情報に基づいてユーザ識別情報を生成すると共に、当該ユーザ識別情報と検索用質問メッセージを仮想環境空間画像内に表示手段202に表示する(S404)。
端末2bの表示手段202には、図11に示すように、仮想環境空間画像内にアクセスする端末2aのユーザのユーザ識別情報111と、検索用質問メッセージと、端末2bのユーザのユーザ識別画像112とが表示されている。
そして、ユーザの端末2bの端末側処理手段205は、検索用質問メッセージに対する検索用返答メッセージと共に、ユーザ共有情報をサーバ装置1に送信する(S405)。
サーバ装置1の処理手段103は、検索用質問メッセージを受信したユーザと異なる他のユーザの端末2bから、上記送信した検索用質問メッセージに対する検索用返答メッセージと共に、ユーザ共有情報を通信手段102を介して受信する(S406)。そして、処理手段103は、当該検索用返答メッセージと共にユーザ共有情報を、通信手段102を介して、検索用質問メッセージを送信したユーザの端末2aに送信する(S407)。
端末2aの端末側処理手段205は、検索用質問メッセージに対する検索用返答メッセージと共に、ユーザ共有情報をサーバ装置1から受信する(S408)。そして、端末2aの端末側処理手段205は、受信したユーザ共有情報に基づいてユーザ識別画像を生成し、生成後のユーザ識別画像と、当該受信した検索用返答メッセージを表示手段202に表示する(S409)。
次に、端末2aの端末側処理手段205は、当該検索用返答メッセージに基づいてユーザから特定された画像用識別子をサーバ装置1に送信する(S410)。なお、この送信によって、サーバ装置1が、検索対象情報を端末2aに送信するのは、前述した図10のステップS308における処理と同様である。
このように、本実施形態によると、端末側処理手段205が、検索用質問メッセージを入力手段201の操作により受け付け、この検索用質問メッセージに対する検索用返答メッセージをサーバ装置1から受信して表示手段202に表示するので、ユーザの端末の間で検索用質問メッセージや検索用返答メッセージの交換をすることができる。したがって、ユーザの適切な検索を支援することができる。
また、本実施形態によると、端末側処理手段205が、検索用質問メッセージ又は検索用返答メッセージをユーザ識別画像と共に表示するので、仮想環境空間画像内のユーザのアクセス状況が把握されやすくなり、ユーザ同士あるいはユーザや店員が、気軽に会話を楽しむ機会が増えることとなる。したがって、偶然的な情報を入手する機会が増えることとなる。又、ユーザは、各店の客足を確認できるので、各店の人気度が一目瞭然である。
更に、本実施形態によると、処理手段103が、検索用質問メッセージをユーザの端末2aから受け付けると共に、当該検索用質問メッセージに対する検索用返答メッセージをユーザの端末2bから受信し、この検索用返答メッセージをユーザの端末2aに送信するので、端末2aと端末2bの間で、メッセージの交換させることができる。
ここで、ユーザの端末は、前述した図8に示す動作に加え、次のような検索対象画像の配置変更に関する動作を行うようにしてもよい。
まず端末2aの端末側処理手段205は、仮想環境空間画像内の検索対象画像の配置を設定する配置設定情報を入力手段201の操作により受け付ける。この配置設定情報の受け付け方法としては、検索対象画像をマウス等でクリックする方法が考えられる。
次に、端末側処理手段205は、その配置設定情報に基づいて構成される仮想環境空間画像を画像生成情報記憶手段206を参照して生成する。
端末側処理手段205は、生成後の仮想環境空間画像を表示手段202に表示する。
これによると、ユーザの要望に応じた検索対象画像により構成される仮想環境空間画像を提供することができる。
〔変形例〕
ユーザの端末(情報検索システム)2が、検索対象画像に対応する画像用識別子を特定した特定数を同一の画像用識別子毎に格納する特定数記憶手段と、検索対象画像の仮想空間画像内の配置について、画像用識別子の特定数の順位毎に定められた画像配置条件を予め格納した画像配置条件記憶手段とを備える。
ここで、画像配置条件は、例えば、特定数の順位が高い検索対象画像を人通りの多い通りに配置し、特定数の順位が低い検索対象画像を人通りの少ない通りに配置するという条件を想定している。
そして、端末側処理手段205は、次の処理を行う。すなわち、端末側処理手段205は、特定した検索対象画像の画像用識別子と同一の画像用識別子の特定数を画像用識別子記憶手段に加算し、加算後の画像用識別子の特定数に基いて、画像用識別子の特定数の順位を特定数記憶手段を参照して算定する。
また、端末側処理手段205は、特定後の画像用識別子の特定数の順位に基いて、画像配置条件を満たす、検索対象画像を含む仮想環境空間画像を画像生成情報記憶手段206を参照して生成する。
また、端末側処理手段205は、生成した仮想環境空間画像を表示手段202に表示する。なお、端末側処理手段205は、所定間隔(例えば、本システム2の今回起動時から次回起動時までの期間など)毎に最新の仮想空間画像を自動的に生成するようにしてもよい。
ここで、本発明は、上記実施形態に限られない。例えば、情報検索システム1を単独の装置として示したが、複数台のサーバ装置を用いて構成するようにしてもよい。また、ユーザの端末を2台示したが、ユーザの端末は利用者数に応じて多数存在する。