JP2008146238A - バンドギャップレファレンス電圧源回路 - Google Patents

バンドギャップレファレンス電圧源回路 Download PDF

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Abstract

【課題】バイポーラトランジスタの電流利得にバラツキがあっても出力電圧の変動が少なく、また、温度依存性の湾曲が少ないバンドギャップレファレンス電圧源回路を提供する
【解決手段】熱電圧比例基準電流生成部1が、バイポーラトランジスタQ1の熱電圧VTを抵抗R1に印加して熱電圧VTに比例する定電流の基準電流I1を生成し、電流利得変動抑制電流生成部2が、基準電流I1に対してバイポーラトランジスタQ3の電流利得hfeの変動を抑制した電流利得変動抑制電流I2を出力し、ベース・エミッタ間電圧生成部3が、電流利得変動抑制電流I2でバイポーラトランジスタQ4をバイアスしてベース・エミッタ間電圧VBEを生成し、熱電圧比例電圧生成部4が、基準電流I1を抵抗R2に流して熱電圧VTに比例する熱電圧比例電圧VRを生成し、電圧加算部5が、ベース・エミッタ間電圧VBEに熱電圧比例電圧VRを加算する。
【選択図】図1

Description

本発明は、バンドギャップレファレンス電圧源回路に関する。
半導体集積回路に搭載される基準電圧発生回路の一つに、バンドギャップレファレンス電圧源回路がある。
バンドギャップレファレンス電圧源回路は、バイポーラトランジスタのベース・エミッタ間電圧VBEと、熱電圧VTにある係数aをかけた電圧とを加算することにより、一定電位の出力電圧を出力する回路である。すなわち、バンドギャップレファレンス電圧源回路の出力電圧をVBGと表すと、VBG=VBE+a・VTと表される。
熱電圧VTは、VT=kT/q(k:ボルツマン定数、T:絶対温度、q:電子の電荷)であり、正の温度係数86μV/°Cを持つ。これに対して、ベース・エミッタ間電圧VBEの温度係数は、負の値を持ち、−2mV/°Cである。したがって、係数aの設定を適切に行うことにより、出力電圧VBGを、温度依存性のない定電圧として発生させることができる(例えば、特許文献1参照。)。
ここで、上述のベース・エミッタ間電圧VBEは、VBEバイアス電流I1とpnジャンクション飽和電流ISとの比の自然対数をとることにより、次のように表される。
VBE=VT・ln(I1/IS)
pnジャンクション飽和電流ISは、バイポーラトランジスタの電流利得hfeに依存して変動する。そのため、電流利得hfeに変動があった場合、ベース・エミッタ間電圧VBEが変動し、その結果、バンドギャップレファレンス電圧源回路の出力電圧VBGも変動する。
一般に、電流利得hfeは、製造上のバラツキが大きく、例えば、設計上のhfe=100に対して、製造上のhfeは、75〜150の範囲のバラツキを有することがある。
そのため、従来のバンドギャップレファレンス電圧源回路では、バイポーラトランジスタの電流利得hfeのバラツキに依存して、出力電圧VBGの変動が大きい、という問題があった。
また、上述のベース・エミッタ間電圧VBEを表す式において対数項に入るpnジャンクション飽和電流ISは温度に線形に正比例し、ベース・エミッタ間電圧VBEのpnジャンクション飽和電流ISの温度依存による変動は対数圧縮される。しかし、その対数圧縮されたpnジャンクション飽和電流ISの温度依存が、温度に線形比例した熱電圧VTによるベース・エミッタ間電圧VBEの温度特性を相殺しても、非線形部分が残るため、出力電圧VBGの温度依存性が湾曲する、という問題もあった。
特開平5−233084号公報 (第4ページ、図1)
そこで、本発明の目的は、バイポーラトランジスタの電流利得にバラツキがあっても、出力電圧の変動が少なく、また、温度依存性の湾曲が少ないバンドギャップレファレンス電圧源回路を提供することにある。
本発明の一態様によれば、第1のバイポーラトランジスタの熱電圧に比例する定電流の基準電流を生成する熱電圧比例基準電流生成手段と、前記基準電流の入力に対して第2のバイポーラトランジスタの電流利得の変動を抑制した電流利得変動抑制電流を出力する電流利得変動抑制電流生成手段と、前記電流利得変動抑制電流で第3のバイポーラトランジスタをバイアスしてベース・エミッタ間電圧を生成するベース・エミッタ間電圧生成手段と、前記基準電流を抵抗に流して熱電圧に比例する熱電圧比例電圧を生成する熱電圧比例電圧生成手段と、前記ベース・エミッタ間電圧に前記熱電圧比例電圧を加算する電圧加算手段とを備えることを特徴とするバンドギャップレファレンス電圧源回路が提供される。
本発明によれば、バイポーラトランジスタの電流利得にバラツキがあっても出力電圧の変動を少なくすることができ、また、出力電圧の温度依存性の湾曲を少なくすることができる。
図1は、本発明の実施の形態に係るバンドギャップレファレンス電圧源回路の構成の概念を示す図である。
本実施の形態のバンドギャップレファレンス電圧源回路は、バイポーラトランジスタQ1の熱電圧VTを抵抗R1に印加して熱電圧VTに比例する定電流の基準電流I1を生成する熱電圧比例基準電流生成部1と、入力された基準電流I1に対してバイポーラトランジスタQ3の電流利得hfeの変動を抑制した電流利得変動抑制電流I2を出力する電流利得変動抑制電流生成部2と、電流利得変動抑制電流I2でバイポーラトランジスタQ4をバイアスしてベース・エミッタ間電圧VBEを生成するベース・エミッタ間電圧生成部3と、基準電流I1を抵抗R2に流して熱電圧VTに比例する熱電圧比例電圧VRを生成する熱電圧比例電圧生成部4と、ベース・エミッタ間電圧VBEに熱電圧比例電圧VRを加算する電圧加算部5と、を備える。
熱電圧比例基準電流生成部1は、カレントミラー回路を構成するバイポーラトランジスタQ1、Q2と、バイポーラトランジスタQ1のエミッタに接続される抵抗R1を有する。いま、バイポーラトランジスタQ1とQ2のエミッタ電流密度比をNとすると、バイポーラトランジスタQ2には、
I1=ln(N)・VT/R1 (1)
なる熱電圧VTに比例した定電流が発生する。熱電圧比例基準電流生成部1は、この定電流を基準電流I1として、他の回路へ供給する。
電流利得変動抑制電流生成部2は、電流利得hfeの標準値がhfeであるバイポーラトランジスタQ3を有する。このバイポーラトランジスタQ3のベースへ、例えば、電流比がhfe:1のカレントミラー回路を用いて基準電流I1を1/hfeに減衰させた電流を与えると、バイポーラトランジスタQ3のエミッタからは、この減衰させた電流を電流利得hfe倍した電流が出力される。このバイポーラトランジスタQ3のエミッタから出力される電流を電流利得変動抑制電流I2とすると、
I2=(hfe/hfe)・I1 (2)
となる。
ベース・エミッタ間電圧生成部3は、この電流利得変動抑制電流I2でバイポーラトランジスタQ4をバイアスしてベース・エミッタ間電圧VBEを生成する。このベース・エミッタ間電圧VBEとバイアス電流(電流利得変動抑制電流I2)および熱電圧VTとの間には、次の関係がある。
VBE=ln(I2/IS)・VT (3)
ここで、ISは、pnジャンクション飽和電流を表す。
この式(3)に式(2)を代入すると、ベース・エミッタ間電圧VBEは、
VBE=ln((hfe/hfe)・(I1/IS))・VT (4)
と、表される。
熱電圧比例電圧生成部4は、熱電圧比例基準電流生成部1から供給された基準電流I1を抵抗R2に流して熱電圧VTに比例する熱電圧比例電圧VRを生成する。したがって、この熱電圧比例電圧VRは、
VR=I1・R2
=ln(N)・(R2/R1)・VT (5)
と、表される。
電圧加算部5は、ベース・エミッタ間電圧生成部3で生成されたベース・エミッタ間電圧VBEに、熱電圧比例電圧生成部4で生成された熱電圧比例電圧VRを加算し、バンドギャップレファレンス電圧VBGとして出力する。すなわち、バンドギャップレファレンス電圧VBGは、
VBG=VBE+VR
=ln((hfe/hfe)・(I1/IS))
+ln(N)・(R2/R1)・VT (6)
と、表される。
ここで、バンドギャップレファレンス電圧VBGの電流利得hfeのバラツキに対する変動について考察する。
電流利得hfeに半導体集積回路製造上のバラツキがなければ、ベース・エミッタ間電圧VBEに関する式(4)のhfe/hfe=1となるが、製造上のバラツキがあると、hfe/hfeは変動する。いま、製造上のバラツキなどにより、電流利得hfeがα倍変動したとすると、hfe/hfe=αと表される。また、pnジャンクション飽和電流ISも、標準値ISに対して、電流利得hfeと同様、α倍変動したとすると、式(4)は次のようになる。
VBE=ln((α・I1/α・IS))・VT
=ln(I1/IS)・VT (7)
すなわち、式(7)は、ベース・エミッタ間電圧生成部3で生成するベース・エミッタ間電圧VBEが、電流利得hfeおよびpnジャンクション飽和電流ISのバラツキの影響を受けないことを示す。
したがって、バンドギャップレファレンス電圧VBGも、電流利得hfeおよびpnジャンクション飽和電流ISのバラツキの影響を受けない。ここで、式(6)に式(7)を代入して、バンドギャップレファレンス電圧VBGは、
VBG=ln(I1/IS)・VT+ln(N)・(R2/R1)・VT (8)
と、表される。
次に、バンドギャップレファレンス電圧VBGの温度特性について考察する。
ベース・エミッタ間電圧VBEの式(4)の対数項に関し、温度傾斜を算出すると、
d((hfe(T)/hfe)・(I1/IS(T)))/dT
=(I1/IS)・(TChfe−TCIS) (9)
hfe(T):温度Tでのhfe、IS(T):温度TでのIS、IS:常温でのIS
TChfe:hfeの温度係数、TCIS:ISの温度係数
となる。
ここで、TChfeとTCISの温度係数傾向は一致しているため、式(9)は、電流利得hfeの温度係数が、pnジャンクション飽和電流ISの温度傾斜を小さくする方向に、作用することを示している。すなわち、式(9)は、本実施の形態のバンドギャップレファレンス電圧源回路がベース・エミッタ間電圧VBEの温度特性湾曲を改善し、それに伴って、バンドギャップレファレンス電圧VBGの温度特性湾曲を改善することを示している。
図2(a)に、本実施の形態をとる回路の、電流利得hfeの変動および温度の変動に対するバンドギャップレファレンス電圧VBGの変動の様子のシミュレーション結果の例を示す。図2(a)では、電流利得hfeが標準値100に対して75あるいは150に変動したときの、バンドギャップレファレンス電圧VBGの温度に対する変動を示している。
これに対して、図2(b)に、参考として、電流利得変動抑制電流の生成を行わない従来のバンドギャップレファレンス電圧源回路の出力電圧特性を示す。
図2(b)と比較してわかるように、図2(a)に示す本実施の形態のバンドギャップレファレンス電圧源回路から出力されるバンドギャップレファレンス電圧VBGは、電流利得hfeが変動しても殆ど変動しない。また、温度が変動しても、バンドギャップレファレンス電圧VBGは、湾曲が殆どない、ほぼ平坦な出力特性を示す。
このような本実施の形態によれば、バイポーラトランジスタの電流利得にバラツキがあっても、出力電圧の変動を少なくすることができ、また、出力電圧の温度依存性の湾曲を少なくすることができる。
以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。
図3は、本発明の実施例1に係るバンドギャップレファレンス電圧源回路の構成の例を示す回路図である。本実施例は、総ての回路をバイポーラトランジスタで形成したバンドギャップレファレンス電圧源回路の例である。
本実施例のバンドギャップレファレンス電圧源回路は、熱電圧比例基準電流生成部11と、電流利得変動抑制電流生成部12と、ベース・エミッタ間電圧生成部13と、熱電圧比例電圧生成部14と、電圧加算部15と、を備え、熱電圧比例基準電流生成部11で生成された基準電流を他の回路へ供給する電流制御電流源16を備える。
熱電圧比例基準電流生成部11は、カレントミラー回路を構成する、エミッタ電流密度比がNのバイポーラトランジスタQ11、Q12と、バイポーラトランジスタQ11のエミッタに接続される抵抗R11を有し、I11=ln(N)・VT/R11なる熱電圧VTに比例した定電流を生成する。熱電圧比例基準電流生成部11は、この定電流を基準電流I11として、電流制御電流源16を介して他の回路へ供給する。
電流利得変動抑制電流生成部12は、電流利得hfeの標準値がhfeであるバイポーラトランジスタQ17を有する。このバイポーラトランジスタQ17のベースへ、バイポーラトランジスタQ13、Q14およびバイポーラトランジスタQ15、Q16で形成される2段構成のカレントミラー回路により基準電流I11を1/hfeに減衰させた電流を与える。
ここで、バイポーラトランジスタQ13、Q14で形成されるカレントミラーの電流比をN1:1、バイポーラトランジスタQ15、Q16で形成されるカレントミラーの電流比をN2:1とすると、この2段構成のカレントミラー回路の電流比はN1・N2:1と表される。そこで、N1・N2=hfeと設計することにより、この2段構成のカレントミラー回路の電流比を、hfe:1と設定できる。
バイポーラトランジスタQ17のエミッタからは、この1/hfeに減衰させた電流を電流利得hfe倍した電流が、電流利得変動抑制電流I12=(hfe/hfe)・I11として出力される。
ベース・エミッタ間電圧生成部13は、この電流利得変動抑制電流I12で、コレクタとベースを接続してダイオードとしたバイポーラトランジスタQ18をバイアスしてベース・エミッタ間電圧VBEを生成する。
熱電圧比例電圧生成部14は、電流制御電流源16から供給された基準電流I11を抵抗R12に流して、熱電圧VTに比例する熱電圧比例電圧VR=I11・R2を生成する。
電圧加算部15は、ボルテージフォロワとして動作するオペアンプOP11を有する。このオペアンプOP11へベース・エミッタ間電圧生成部13で生成されたベース・エミッタ間電圧VBEが入力され、その出力端に熱電圧比例電圧生成部14の抵抗R12の一端が接続される。これにより、抵抗R12の他端から、ベース・エミッタ間電圧VBEに熱電圧比例電圧VRを加算したバンドギャップレファレンス電圧VBG=VBE+VRが出力される。
このような本実施例によれば、バンドギャップレファレンス電圧源回路全体をバイポーラトランジスタで構成するため、精度の高いバンドギャップレファレンス電圧を出力することができる。
実施例1では電圧加算部15にオペアンプOP11を使用しているが、オペアンプは、その内部に差動増幅回路を有するなど多くの素子を用いる。そこで、本実施例では、オペアンプを使用することなく電圧加算を行うことのできる回路の例を示す。
本実施例のバンドギャップレファレンス電圧源回路は、実施例1のベース・エミッタ間電圧生成部13、熱電圧比例電圧生成部14、電圧加算部15を、それぞれ、ベース・エミッタ間電圧生成部13A、熱電圧比例電圧生成部14A、電圧加算部15Aに置き換えたものである。そこで、ここでは、この置き換えを行った部分についてのみ説明を行う。
図4は、本実施例のベース・エミッタ間電圧生成部13A、熱電圧比例電圧生成部14A、電圧加算部15Aの接続関係を示した図である。
ベース・エミッタ間電圧生成部13Aは、ベース・エミッタ間電圧VBEを生成するバイポーラトランジスタQ18のベースに、カレントミラー回路を形成するバイポーラトランジスタQ19、Q20を接続する。また、バイポーラトランジスタQ18のベースとコレクタ間に、熱電圧比例電圧生成部14Aの抵抗R12を接続する。バイポーラトランジスタQ18のコレクタ側へは、基準電流I1および電流利得変動抑制電流生成部12から出力される電流利得変動抑制電流I12が入力される。
ここで、カレントミラー回路を形成するバイポーラトランジスタQ19、Q20の電流比を1:1として、バイポーラトランジスタQ19に基準電流I1を入力すると、バイポーラトランジスタQ20にも基準電流I1に相当する電流が流れる。従って、バイポーラトランジスタQ20に接続される抵抗R12にも基準電流I1に相当する電流が流れ、抵抗R12の端子間に熱電圧VTに比例する熱電圧比例電圧VR=I11・R2の電位差が生じる。
また、バイポーラトランジスタQ18のコレクタ側へ入力された基準電流I1および電流利得変動抑制電流I12の中から抵抗R12へ基準電流I1が流れるので、バイポーラトランジスタQ18のコレクタへは、電流利得変動抑制電流I12が流れる。すなわち、トランジスタQ18は、実施例1と同様、電流利得変動抑制電流I12でバイアスされ、実施例1と同じ値のベース・エミッタ間電圧VBEを生成する。
このベース・エミッタ間電圧VBEに、抵抗R12の端子間の電位差VRが加算され、抵抗R12とバイポーラトランジスタQ18のコレクタとの接続点から、バンドギャップレファレンス電圧VBG=VBE+VRとして出力される。
このような本実施例によれば、オペアアンプを使用することなく、少ない素子数で、バンドギャップレファレンス電圧を生成することができる。
本実施例では、CMOSトランジスタ製造プロセスを用いてバンドギャップレファレンス電圧源回路を構成する例を示す。CMOSトランジスタ製造プロセスを用いるため、ベース・エミッタ間電圧VBE生成用などのバイポーラトランジスタは、CMOS構造における寄生バイポーラトランジスタとして形成する。
図5は、本発明の実施例3に係るバンドギャップレファレンス電圧源回路の構成の例を示す回路図である。
本実施例のバンドギャップレファレンス電圧源回路は、熱電圧比例基準電流生成部21と、電流利得変動抑制電流生成部22と、ベース・エミッタ間電圧生成部23と、熱電圧比例電圧生成部24と、電圧加算部25と、を備え、熱電圧比例基準電流生成部21で生成された基準電流を他の回路へ供給する電流制御電流源26を備える。
熱電圧比例基準電流生成部21は、エミッタ電流密度比がNのバイポーラトランジスタQ21、Q22と、バイポーラトランジスタQ21のエミッタに接続される抵抗R11を有し、抵抗RIに接続されるMOSトランジスタM11とバイポーラトランジスタQ22に接続されるMOSトランジスタM12がカレントミラー回路を構成し、このカレントミラー回路により、I11=ln(N)・VT/R11なる熱電圧VTに比例した定電流を生成する。熱電圧比例基準電流生成部21は、この定電流を基準電流I11として、電流制御電流源26を介して他の回路へ供給する。
電流利得変動抑制電流生成部22は、電流利得hfeの標準値がhfeであるバイポーラトランジスタQ23を有する。このバイポーラトランジスタQ23のベースへ、MOSトランジスタM13、M14およびMOSトランジスタM15、M16で形成される2段構成のカレントミラー回路により基準電流I11を1/hfeに減衰させた電流を与える。
ここで、MOSトランジスタM13、M14で形成されるカレントミラーの電流比をN1:1、MOSトランジスタM15、M16で形成されるカレントミラーの電流比をN2:1とすると、この2段構成のカレントミラー回路の電流比は(N1+1)・N2:1と表される。そこで、(N1+1)・N2=hfeと設計することにより、この2段構成のカレントミラー回路の電流比を、hfe:1と設定できる。
バイポーラトランジスタQ17のエミッタへは、この減衰させた電流を電流利得hfe倍した電流が流れるので、バイポーラトランジスタQ17のエミッタに、MOSトランジスタM17、M18で形成される電流比1:1のカレントミラー回路を接続し、MOSトランジスタM18から、バイポーラトランジスタQ17のエミッタに流れる電流に等しい電流を電流利得変動抑制電流I12=(hfe/hfe)・I11として出力する。
ベース・エミッタ間電圧生成部23は、この電流利得変動抑制電流I12を、ベースが接地されたバイポーラトランジスタQ24のエミッタに供給し、ベース・エミッタ間電圧VBEを生成する。
熱電圧比例電圧生成部24は、電流制御電流源26から供給された基準電流I11を抵抗R12に流して、熱電圧VTに比例する熱電圧比例電圧VR=I11・R2を生成する。
電圧加算部25は、ボルテージフォロワとして動作するオペアンプOP11を有する。このオペアンプOP11へベース・エミッタ間電圧生成部23で生成されたベース・エミッタ間電圧VBEが入力され、その出力端に熱電圧比例電圧生成部24の抵抗R12の一端が接続される。これにより、抵抗R12の他端から、ベース・エミッタ間電圧VBEに熱電圧比例電圧VRを加算したバンドギャップレファレンス電圧VBG=VBE+VRが出力される。
このような本実施例によれば、構造が横型で平面的であるCMOSトランジスタの製造プロセスを用いてバンドギャップレファレンス電圧源回路を形成するので、縦型の複雑な構造を有するバイポーラトランジスタに比べて製造が容易であり、製造コストの低減を図ることができる。
本実施例では、実施例3のバンドギャップレファレンス電圧源回路に対して、実施例2と同様、オペアンプを使用することなく電圧加算を行うことのできる回路の例を示す。
本実施例のバンドギャップレファレンス電圧源回路は、実施例3のベース・エミッタ間電圧生成部23、熱電圧比例電圧生成部24、電圧加算部25を、それぞれ、ベース・エミッタ間電圧生成部23A、熱電圧比例電圧生成部24A、電圧加算部25Aに置き換えたものである。そこで、ここでは、この置き換えを行った部分についてのみ説明を行う。
図6は、本実施例のベース・エミッタ間電圧生成部23A、熱電圧比例電圧生成部24A、電圧加算部25Aの接続関係を示した図である。
本実施例では、ベース・エミッタ間電圧生成部23AのバイポーラトランジスタQ24のベースと接地端子との間に、熱電圧比例電圧生成部24Aの抵抗R12を接続する。そして、この抵抗R12に基準電流I11を流す。これにより、抵抗R12の端子間に熱電圧VTに比例する熱電圧比例電圧VR=I11・R2の電位差が生じる。
一方、バイポーラトランジスタQ24のエミッタには、実施例3と同様、電流利得変動抑制電流生成部22からの電流利得変動抑制電流I12が供給される。従って、バイポーラトランジスタQ24には、実施例3と同じ値のベース・エミッタ間電圧VBEが発生する。すなわち、バイポーラトランジスタQ24のエミッタの電位は、ベース電位の熱電圧比例電圧VRにベース・エミッタ間電圧VBEを加算したものとなる。そこで、このバイポーラトランジスタQ24のエミッタの電位を電圧加算部25Aの出力とすると、その出力電圧は、バンドギャップレファレンス電圧VBG=VBE+VRとなる。
このような本実施例によれば、CMOSトランジスタの製造プロセスを用いてバンドギャップレファレンス電圧源回路を形成する場合でも、オペアアンプを使用することなく、少ない素子数で、バンドギャップレファレンス電圧を生成することができる。
本発明の実施の形態に係るバンドギャップレファレンス電圧源回路の構成の概念を示す図。 本発明の実施の形態に係るバンドギャップレファレンス電圧源回路の出力電圧の温度に対する特性を示す図。 本発明の実施の実施例1に係るバンドギャップレファレンス電圧源回路の構成の例を示す回路図。 本発明の実施の実施例2に係るバンドギャップレファレンス電圧源回路の構成の例を示す回路図。 本発明の実施の実施例3に係るバンドギャップレファレンス電圧源回路の構成の例を示す回路図。 本発明の実施の実施例4に係るバンドギャップレファレンス電圧源回路の構成の例を示す回路図。
符号の説明
1、11、21 熱電圧比例基準電流生成部
2、12、22 電流利得変動抑制電流生成部
3、13、13A、23、23A ベース・エミッタ間電圧生成部
4、14、14A、24、24A 熱電圧比例電圧生成部
5、15、15A、25、25A 電圧加算部
16 電流制御電流源
Q1〜Q4、Q11〜Q24 バイポーラトランジスタ
M11〜M18 MOSトランジスタ
OP11 オペアンプ
R1、R2、R11、R12 抵抗

Claims (5)

  1. 第1のバイポーラトランジスタの熱電圧に比例する定電流の基準電流を生成する熱電圧比例基準電流生成手段と、
    前記基準電流の入力に対して第2のバイポーラトランジスタの電流利得の変動を抑制した電流利得変動抑制電流を出力する電流利得変動抑制電流生成手段と、
    前記電流利得変動抑制電流で第3のバイポーラトランジスタをバイアスしてベース・エミッタ間電圧を生成するベース・エミッタ間電圧生成手段と、
    前記基準電流を抵抗に流して熱電圧に比例する熱電圧比例電圧を生成する熱電圧比例電圧生成手段と、
    前記ベース・エミッタ間電圧に前記熱電圧比例電圧を加算する電圧加算手段と
    を備えることを特徴とするバンドギャップレファレンス電圧源回路。
  2. 前記電流利得変動抑制電流生成手段が、
    バイポーラトランジスタで形成されて、入力された前記基準電流に対してミラー比が前記第2のバイポーラトランジスタの電流利得の標準値の逆数であるミラー電流を出力するカレントミラー回路と、
    前記ミラー電流でベースがバイアスされ、エミッタから前記電流利得変動抑制電流を出力する第4のバイポーラトランジスタと
    を備え、
    前記ベース・エミッタ間電圧生成手段が、
    前記第3のバイポーラトランジスタのコレクタとベースとを接続し、前記電流利得変動抑制電流により前記ベースをバイアスする
    ことを特徴とする請求項1に記載のバンドギャップレファレンス電圧源回路。
  3. 前記電流利得変動抑制電流生成手段が、
    MOSトランジスタで形成されて、入力された前記基準電流に対してミラー比が前記第2のバイポーラトランジスタの標準電流利得の標準値の逆数である前記電流利得変動抑制電流を出力するカレントミラー回路
    を備え、
    前記ベース・エミッタ間電圧生成手段が、
    ベースが接地された前記第3のバイポーラトランジスタのエミッタへ前記電流利得変動抑制電流を供給する
    ことを特徴とする請求項1に記載のバンドギャップレファレンス電圧源回路。
  4. 前記電圧加算手段が、
    前記ベース・エミッタ間電圧生成手段により生成された前記ベース・エミッタ間電圧が入力されて、出力に前記熱電圧比例電圧生成手段の前記抵抗が接続されるボルテージフォロワ
    を備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のバンドギャップレファレンス電圧源回路。
  5. 前記電圧加算手段が、
    前記ベース・エミッタ間電圧生成手段の前記第3のバイポーラトランジスタのベースに、前記熱電圧比例電圧生成手段の前記抵抗を接続する
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のバンドギャップレファレンス電圧源回路。
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