JP2008145733A - トナー - Google Patents
トナー Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008145733A JP2008145733A JP2006332947A JP2006332947A JP2008145733A JP 2008145733 A JP2008145733 A JP 2008145733A JP 2006332947 A JP2006332947 A JP 2006332947A JP 2006332947 A JP2006332947 A JP 2006332947A JP 2008145733 A JP2008145733 A JP 2008145733A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- toner
- parts
- molecular weight
- resin
- temperature
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Abstract
【解決手段】少なくとも結着樹脂、着色剤及びワックスを含有するトナー粒子と、無機微粉体とを有するトナーにおいて、(1)前記トナーの熱刺激電流測定装置で1回目昇温時に測定される電流値が、少なくとも65〜100℃の範囲にメインピークを有し、(2)前記測定後、2回目昇温時に測定される熱刺激電流の電流値が、少なくとも65〜110℃の範囲に2つのピークを有し、高温側のピークが85℃以上に存在することを特徴とするトナー。
【選択図】なし
Description
最近の小型化、軽量化、省エネルギー、及び高信頼性といった要求を考慮すると、定着性、及び耐オフセット性といったトナーの性能のさらなる向上が必要であり、トナーのさらなる改良が必要である。
すなわち、本発明は、少なくとも結着樹脂、着色剤及びワックスを含有するトナー粒子と、無機微粉体を有するトナーにおいて、(1)前記トナーの熱刺激電流測定装置で1回目昇温時に測定される熱刺激電流の電流値が、少なくとも65〜100℃の範囲に、メインピークを有し、(2)前記測定後、2回目昇温時に測定される熱刺激電流の電流値が、少なくとも65〜110℃の範囲に、2つのピークを有し、高温側のピークが85℃以上
に存在することを特徴とするトナーに関する。
、トナーの重量平均粒径(D4)は3.0〜9.0μmであることが好ましく、4.0〜7.8μmであることがより好ましく、5.0〜6.5μmであることがさらに好ましい。
本発明における熱刺激電流(TSC)は、試料に電界を加えることにより試料内部に分極や電荷トラップを発生させ、主に昇温過程での脱分極減少で生じる電流を検出する測定手法により測定される。このような装置として、エレクトロントラップ測定システム(TS−FETT:株式会社リガク製)を用いることができる。この具体的測定方法は、リガク社発行のTS−FETT操作マニュアル(2005年5月版)に記載されているが、例えば以下の通りである。
(1)1回目の熱刺激電流測定
熱刺激電流(TSC)は、TS−FETT(株式会社リガク製)を用いて、非接触法(2mm)で測定する。
熱刺激電流を測定するトナー試料は、トナー1gを常温常湿環境(温度23℃、湿度60%)に48時間放置して調湿したものを使用し、トナー試料6mg秤量してアルミ製試料パン(直径6mm、深さ0.5mm)を入れ、サンプル表面は平滑になるようにガラスプレートでならし、サンプルホルダーに収めて測定用試料にする。
図1に示す荷電装置を用いて測定試料にグリッド電圧1KV、コロナ電圧20KVを30秒間帯電させるが、負帯電性トナーは負帯電させ、正帯電性トナーでは正帯電させる。
TSC測定装置は図2に示す構成であり、サンプルホルダーをTS−FETTにセットして、25℃から1.5℃/分の昇温速度で100℃まで加熱して昇温時の電流を測定する。
(2)2回目の熱刺激電流測定
1回目の熱刺激電流測定に用いたトナー試料を冷却速度:2℃/分で25℃まで冷却する。
図1に示す荷電装置を用いて測定試料にグリッド電圧1KV、コロナ電圧20KVを30秒間帯電させるが、負帯電性トナーは負帯電させ、正帯電性トナーでは正帯電させ、サンプルホルダーをTS−FETTにセットして、25℃から1.5℃/分の昇温速度で120℃まで加熱して電流を測定する。
本発明におけるトナーの粘度は定荷重押出し形細管式レオメーターで測定され、以下の手段により測定することができる。装置としては、例えばフローテスターCFT−500D(株式会社島津製作所製)を用い、下記の条件で測定を行う。
・サンプル:1.0gのトナーを秤量し、これを加圧成型器で成型してサンプルとする。・ダイ穴径:1.0mm
・ダイ長さ:1.0mm
・シリンダ圧力:9.807×105(Pa)
・測定モード:昇温法
・昇温速度:4.0℃/min
上記の方法により、50℃〜200℃におけるトナーの粘度(Pa・s)を測定し、100℃の粘度(Pa・s)を次式により求める。
η’=TW’/DW’=πPR4/8LQ(Pa・s)
但し、
TW’=PR/2L(N/m2)
DW’=4Q/πR3(sec−1)
η’:粘度(Pa・s)
TW’:管壁の見掛けのずり応力(N/m2)
DW’:管壁の見掛けのずり速度(sec−1)
Q:流出速度(m3/sec)
P:押出圧力(N/m2)
R:ノズルの半径(m)
L:ノズルの長さ(m)
トナーの平均粒径及び粒度分布はマルチサイザーII型(ベックマンコールター社製)を用いて行う。電解液は1級塩化ナトリウムを用いて1%NaCl水溶液を調製する。例えば、ISOTON R−II(コールターサイエンティフィックジャパン社製)が使用できる。測定法としては、前記電解水溶液100ml中に分散剤として界面活性剤、好ましくはアルキルベンゼンスルホン酸塩を0.1ml加え、更に測定試料を5mg加える。試料を懸濁した電解液は超音波分散器で1分間分散処理を行い、前記測定装置によりアパーチャーとして100μmアパーチャーを用いて、2.00μm以上のトナーの体積、個数を測定して体積分布と個数分布とを算出した。それから本発明に係る体積分布から求めた重量基準の重量平均粒径(D4)を求めた。
20mLのテトラヒドロフラン(THF)中にトナーまたは低分子量樹脂(試料)を5mg入れ、振とうし、12時間以上静置する。その後、サンプル処理フィルター(ポアサイズ 0.45〜0.5μm,たとえば、マイショリディスクH−25−5 東ソー社製、エキクロディスク25CR ゲルマン サイエンス ジャパン社製など)を通過させたものを、ゲルパーミネーションクロマトグラフィー(GPC)のTHF試料溶液とする。
[GPC測定装置]
GPC測定装置において、40℃のヒートチャンバー中でカラムを安定化させ、この温度におけるカラムに溶媒としてTHFを毎分1mlの流速で流し、THF試料溶液を約100μl注入して測定する。試料の分子量測定にあたっては、試料の有する分子量分布を数種の単分散ポリスチレン標準試料により作成された検量線の対数値とカウント数(リテンションタイム)との関係から算出する。検量線作成用の標準ポリスチレン試料としては、例えば東ソー社製或いは昭和電工社製の分子量が102〜107程度のものを用い、少なくとも10点程度の標準ポリスチレン試料を用いるのが適当である。検出器にはRI(屈折率)検出器を用いる。
GPCの分子量分離用カラムとしては、市販のポリスチレンジェルカラムを複数本組み合わせるのが良く、例えば昭和電工社製のshodex GPC KF−801,802,803,804,805,806,807,808Pの組み合わせや、東ソー社製のTSKgelG1000H(Hx1),G2000H(Hx1),G3000H(Hx1),G4000H(Hx1),G5000H(Hx1),G6000H(Hx1),G7000H(Hx1),TSKguardcolumnの組み合わせを挙げることができる。
本発明によって得られるトナーは、少なくとも結着樹脂、着色剤、ワックスを含むトナー粒子と無機微粉体とを有する。
脂を生成するための重合性単量体としては、スチレン系単量体、アクリル酸エステル類、メタクリル酸エステル類が挙げられる。これらの重合性単量体は単独、または併用できる。上述の重合性単量体の中でも、スチレンまたはスチレン誘導体を単独で、あるいはほかの重合性単量体と併用して結着樹脂を生成することがトナーの現像特性及び耐久性の点から好ましい。
トナーの帯電性、耐久性および定着性の如き物性をコントロールする上で、飽和ポリエステル樹脂及び不飽和ポリエステル樹脂のいずれか一方又は両方を適宜選択して使用することが可能である。ポリエステル樹脂の添加量は、重合性単量体または結着樹脂100質量部に対して1〜30質量部が好ましい。
これらの無機分散剤は、単独で使用しても良く、粒度分布を調整する目的で界面活性剤を併用しても良い。界面活性剤としては、ドデシルベンゼン硫酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸カリウムが挙げられる。
また、乳化重合法を用いる場合には、アニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、両性イオン界面活性剤またはノニオン系界面活性剤が使用される。
外添剤の微粉末は、必要に応じ、疎水化及び帯電性コントロールの目的で、表面処理剤で処理することが好ましい。表面処理剤の具体例としては、シリコーンワニス、各種変性シリコーンワニス、シリコーンオイル、各種変性シリコーンオイル、シランカップリング剤、官能基を有するシランカップリング剤、その他の有機ケイ素化合物が挙げられる。これらの処理剤は単独で、あるいは混合して使用しても良い。
本発明に好適に用いられる外添剤は、BET法で測定した窒素吸着による比表面積が20m2/g以上(特に好ましくは30〜400m2/g)の範囲内のものである。使用量としては、トナー粒子100質量部に対して外添剤が0.01〜10質量部であり、好ましくは0.1〜5質量部であることがより好ましい。
げられる。マグネシウム、亜鉛、アルミニウム、セリウム、コバルト、鉄、ジルコニウム、クロム、マンガン、ストロンチウム、錫、アンチモンの如き金属の酸化物;チタン酸カルシウム、チタン酸マグネシウム、チタン酸ストロンチウムの如き複合金属酸化物;炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸アルミニウムの如き金属塩;カオリンの如き粘土鉱物;アパタイトの如きリン酸化合物;炭化ケイ素、窒化ケイ素の如きケイ素化合物;カーボンブラックやグラファイトの如き炭素粉末等が挙げられる。
温度計、撹拌棒、コンデンサー及び窒素導入管を取りつけたガラス製4リットルの4つ口フラスコを油浴槽内に設置した。これに下記組成物を充填した。
・キシレン 500部
・スチレン 60部
・ブチルアクリレート 40部
・1,1’−アゾビス(シクロヘキサン−1−カルボニトリル) 10部
このフラスコを攪拌装置により150rpmにて攪拌しながら、油浴槽の温度を75℃に調整し10時間反応させ重合を行った。
反応後、得られた内容物をエバポレータによりキシレンを除去し、次いで重合物をメタノールへ添加し、メタノール中に沈殿させ低分子量樹脂を精製した。得られた低分子量樹脂1の分子量を測定したところ、重量平均分子量(Mw)で3100であった。
1,1’−アゾビス(シクロヘキサン−1−カルボニトリル)を12部、反応温度を77℃にする以外は低分子量樹脂1の調製例と同様にして低分子量樹脂2を得た。得られた低分子量樹脂2の分子量を測定したところ、重量平均分子量(Mw)で2200であった。
1,1’−アゾビス(シクロヘキサン−1−カルボニトリル)を8部、反応温度を74℃にする以外は低分子量樹脂1の調製例と同様にして低分子量樹脂3を得た。得られた低分子量樹脂3の分子量を測定したところ、重量平均分子量(Mw)で4000であった。
1,1’−アゾビス(シクロヘキサン−1−カルボニトリル)を6部、反応温度を72℃にする以外は低分子量樹脂1の調整例と同様にして低分子量樹脂4を得た。得られた低分子量樹脂4の分子量を測定したところ、重量平均分子量(Mw)で5500であった。
・スチレン 80 部
・n−ブチルアクリレート 20 部
・ドデシルメルカプタン 0.5部
上記材料を混合し、溶解したものを、非イオン性界面活性剤(三洋化成製:ノニポール400)1.5部及びアニオン性界面活性剤(第一工業製薬製:ネオゲンSC)2.2部をイオン交換水120部に溶解したものに、フラスコ中で分散、乳化した。そして、10分間ゆっくりと混合しながら、これに過硫酸アンモニウム2部を溶解したイオン交換水10部を投入し、窒素置換を行った。その後、フラスコ内を撹拌しながら内容物が70℃になるまでオイルバスで加熱し、4時間そのまま乳化重合を継続し、個数平均粒径が0.31μmである結着樹脂の微粒子を分散している分散液を調製した。
・低分子量樹脂1 50部
・アニオン性界面活性剤(第一工業製薬製:ネオゲンSC) 6部
・イオン交換水 200部
上記材料を95℃に加熱して、ホモジナイザー(IKA社製:ウルトラタラックスT50)を用いて分散した後、圧力吐出型ホモジナイザーで分散処理し、個数平均粒径が0.5μmである低分子量樹脂の微粒子を分散させてなる低分子量樹脂の微粒子の分散液を調製した。
・カーボンブラック(デグサ社製:Nipex35) 20部
・アニオン性界面活性剤(第一工業製薬製:ネオゲンSC) 2部
・イオン交換水 78部
上記材料を混合し、サンドグラインダーミルを用いて分散した。この着色剤の微粒子の分散液に含まれる着色剤の微粒子の個数平均粒径は0.2μmであり、また1μmを超える粗大粒子は観察されなかった。
・パラフィンワックス(日本精鑞製:HNP−9) 50部
・アニオン性界面活性剤(第一工業製薬製:ネオゲンSC) 6部
・イオン交換水 200部
上記材料を95℃に加熱して、ホモジナイザー(IKA社製:ウルトラタラックスT50)を用いて分散した後、圧力吐出型ホモジナイザーで分散処理し、個数平均粒径が0.5μmである離型剤微粒子を分散させてなる離型剤の微粒子の分散液を調製した。
・ポリエステル樹脂 50部
(プロピレンオキサイド変性ビスフェノールAとイソフタル酸との重縮合物(モル比 1:1)、Tg=65℃、Mw=10000、Mn=6000)
・アニオン性界面活性剤(第一工業製薬製:ネオゲンSC) 6部
・イオン交換水 200部
上記材料を95℃に加熱して、ホモジナイザー(IKA社製:ウルトラタラックスT50)を用いて分散した後、圧力吐出型ホモジナイザーで分散処理し、個数平均粒径が0.5μmであるポリエステル樹脂を分散させてなるポリエステル樹脂の微粒子の分散液を調製した。
・3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸のアルミニウム化合物 20部
・アニオン性界面活性剤(第一工業製薬製:ネオゲンSC) 2部
・イオン交換水 78部
上記材料を混合し、サンドグラインダーミルを用いて分散した。この荷電制御剤の微粒子の分散液に含まれる荷電制御剤の微粒子の個数平均粒径は、0.22μmであり、また
1μmを超える粗大粒子は観察されなかった。
60℃に加温したイオン交換水900gに、リン酸カルシウム3質量部を添加し、TK式ホモミキサー(特殊機化工業製)を用いて、10,000rpmにて撹拌し、水系媒体を作成した。
また、下記材料をTK式ホモミキサーに投入し、60℃に加温した後、9,000rpmにて攪拌し、溶解、分散した。
・スチレン 80部
・n−ブチルアクリレート 20部
・低分子量樹脂1 25部
・パラフィンワックス(日本精鑞製:HNP−9) 10部
・カーボンブラック(デグサ社製:Nipex35) 6部
・3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸のアルミニウム化合物 1部
・ポリエステル樹脂 6部
(プロピレンオキサイド変性ビスフェノールAとイソフタル酸との重縮合物(モル比 1:1)、Tg=65℃、Mw=10000、Mn=6000)
さらに、上記材料に重合開始剤として、t−ヘキシルパーオキシピバレート(日本油脂製「パーヘキシルPV」)7部を溶解し、重合性単量体組成物を調製した。
前記水系媒体中に上記重合性単量体組成物を投入し、60℃、窒素雰囲気下において、TK式ホモミキサーを用いて8,000rpmで攪拌し、造粒した。
その後、プロペラ式攪拌装置に移して攪拌しつつ、2時間かけて70℃に昇温し、更に4時間後、昇温速度40℃/Hrで80℃まで昇温し、80℃で5時間反応を行った。重合反応終了後、該粒子を含むスラリーを冷却し、スラリーの10倍の水量で洗浄し、ろ過、乾燥の後、分級によって粒子径を調製してブラックトナー粒子を得た。
前記ブラックトナー粒子100部に対して、シリカ(アエロジル社製R972)1.5部をヘンシェルミキサー(三井三池社製)で混合してブラックトナー(Bk1)を得た。前記ブラックトナー(Bk1)及び後述のイエロートナー(Y1)、マゼンタトナー(M1)、シアントナー(C1)、ブラックトナー(Bk2〜13、比較Bk1〜4)の物性については表1に示す。
カーボンブラックの替わりにC.I.ピグメントイエロー17を使用する以外は実施例1と同様にしてイエロートナー(Y1)を得た。
カーボンブラックの替わりにC.I.ピグメントレッド122を使用する以外は実施例1と同様にしてマゼンタトナー(M1)を得た。
カーボンブラックの替わりにC.I.ピグメントブルー15:3を使用する以外は実施例1と同様にしてシアントナー(C1)を得た。
低分子量樹脂1の替わりに低分子量樹脂3を使用する以外は実施例1と同様にしてブラックトナー(Bk2)を得た。
t−ヘキシルパーオキシピバレートの使用量を10部とする以外は実施例1と同様にしてブラックトナー(Bk3)を得た。
パラフィンワックスの替わりにペンタエリスリトールパルミチン酸エステル(融点69℃)を9部使用する以外は実施例1と同様にしてブラックトナー(Bk4)を得た。
重合温度を80℃から85℃に変更する以外は実施例6と同様にしてブラックトナー(Bk5)を得た。
t−ヘキシルパーオキシピバレートの使用量を4部とする以外は実施例1と同様にしてブラックトナー(Bk6)を得た。
パラフィンワックスの使用量を8部、ポリエステル樹脂の使用量を12部とする以外は実施例1と同様にしてブラックトナー(Bk7)を得た。
ペンタエリスリトールパルミチン酸エステルの使用量を12部、ポリエステル樹脂の使用量を3部とする以外は実施例7と同様にしてブラックトナー(Bk8)を得た。
パラフィンワックスの使用量を5部とする以外は実施例1と同様にしてブラックトナー(Bk9)を得た。
パラフィンワックスの使用量を16部とする以外は実施例1と同様にしてブラックトナー(Bk10)を得た。
低分子量樹脂1の使用量を10部とする以外は実施例1と同様にしてブラックトナー(Bk11)を得た。
低分子量樹脂1の使用量を40部とする以外は実施例1と同様にしてブラックトナー(Bk12)を得た。
・結着樹脂の微粒子の分散液 90部(固形分)
・低分子量樹脂の微粒子の分散液 25部(固形分)
・離型剤の微粒子の分散液 10部(固形分)
・着色剤の微粒子の分散液 6部(固形分)
上記材料を撹拌装置、冷却管、温度計を装着した2リットルのセパラブルフラスコに投入し撹拌した。この混合液を1N水酸化カリウム水溶液でpH=5.2に調製した。
上記混合液に凝集剤として、20%塩化ナトリウム水溶液50部を滴下し、加熱用オイルバス中でフラスコ内を撹拌しながら50℃まで加熱し、50℃で1時間保持し、コア凝集粒子を作製した。
さらに、結着樹脂の微粒子の分散液を10部(固形分)、ポリエステル樹脂の微粒子の
分散液を6部(固形分)及び荷電制御剤の微粒子の分散液を1部(固形分)緩やかに追加、50℃で30分間保持し、コア/シェル凝集粒子分散液を作製した。
上記コア/シェル凝集粒子分散液にアニオン性界面活性剤(第一工業製薬製:ネオゲンSC)3部を追加した後、フラスコを密閉、95℃まで加熱し、4時間保持した。そして冷却後、生成物をろ過し、イオン交換水で十分に洗浄し、乾燥の後、分級によって粒度分布を調製してブラックトナー粒子10を得た。
前記ブラックトナー粒子100部に対して、シリカ(アエロジル社製R972)1.5部をヘンシェルミキサー(三井三池社製)で混合してブラックトナー(Bk13)を得た。
低分子量樹脂1の替わりに低分子量樹脂2を使用する以外は実施例7と同様にしてブラックトナー(比較Bk1)を得た。
低分子量樹脂1の替わりに低分子量樹脂4を使用する以外は実施例1と同様にしてブラックトナー(比較Bk2)を得た。
低分子量樹脂1を使用しないこと以外は実施例7と同様にしてブラックトナー(比較Bk3)を得た。
パラフィンワックスの替わりにステアリン酸ステアリル(融点61℃)を使用する以外は実施例1と同様にしてブラックトナー(比較Bk4)を得た。
カラーレーザービームプリンタLBP5500(キヤノン社製)改造機に、表2に示すように各々の実験例及び比較実験例において、ブラック現像剤としてBk1〜13または比較Bk1〜4を使用し、イエロー現像剤としてY1、マゼンタ現像剤としてM1、シアン現像剤としてC1を用いた。そして、高温高湿環境下(30℃,80%RH)にて面積比率5%の印字比率の画像を連続モードで8000枚までプリントアウトした。記録材にはA4サイズのCLCカラーコピー用紙(キヤノン社製、秤量80g/m2)を用いた。その後、下記の項目について評価を行った。評価結果については表2に示す。
記録材先端中央部にブラックトナーを載り量0.60mg/cm2で、5cm×5cm面積のベタ画像を作像し、定着スピードを150mm/secとし、定着器通過時の記録材の通紙方向後端部に、ホットオフセット現象(定着画像の一部が定着器の部材表面に付着し、更に、次周回で記録材上に定着する現象)が生じた時点の定着加熱部表面の温度を測定し、ホットオフセット現象発生温度とし、以下の評価基準に基づいて評価した。
A: 190℃以上(良好)
B: 185℃以上、190℃未満(実用上問題なし)
C: 180℃以上、185℃未満(実用限度)
D: 180℃未満(実用上問題あり)
ブラックトナーの載り量を0.60mg/cm2としたベタ画像を作像し、定着スピードを180mm/secとし、120℃から5℃おきに定着温度を変調して定着を行い、得られた定着画像をシンボル紙で、5往復、約100g荷重で察し、画像のはがれを反射濃度の低下率(%)で相加平均して10%以下となった温度を定着開始温度とした。
A: 140℃未満(良好)
B: 140℃以上、145℃未満(実用上問題なし)
C: 145℃以上、150℃未満(実用限度)
D: 150℃以上(実用上問題あり)
ブラックトナーの載り量を0.30mg/cm2としたハーフトーン画像を出力し、画像上及び現像ローラを目視で観察し、評価した。
A: 現像ローラ上にも、ハーフトーン画像上にも、現像スジと見られる縦スジは見られない。実用上全く問題ないレベル。
B: 現像ローラに周方向の細かいスジが1〜3本あるものの、ハーフトーン画像上には、縦スジは見られない。実用上問題ないレベル。
C: 現像ローラに周方向の細かいスジが数本あり、ハーフトーン画像上にも細かいスジが数本見られる。しかし、画像処理で消せるレベルで、実用上ほぼ問題ないレベル。
D: 現像ローラ上及びハーフトーン画像上に多数本のスジが見られ、画像処理でも消せない。実用上問題のあるレベル。
「REFLECTMETER MODEL TC−6DS」(東京電色社製)により測定したプリントアウト画像の白地部分の白色度と転写紙の白色度の差から、カブリ濃度(%)を算出し、画像カブリを評価した。フィルターはグリーンフィルターを用いた。
A: 1.0%未満(良好)
B: 1.0%以上2.0%未満(実用上問題なし)
C: 2.0%以上3.0%未満(実用限度)
D: 3.0%以上(実用上問題あり)
ブラックトナーの載り量を0.60mg/cm2としたベタ画像を作像し、定着スピードを150mm/sec、定着温度を200℃として定着器を通過させた時の定着ローラへの紙の巻き付き具合を目視観察し、評価した。
A: 定着ローラに全く巻き付かない。(良好)
B: 若干巻き付き気味ではあるが、通常の排紙はできる。(実用上問題なし)
C: 巻き付き気味であるが、分離用のつめによって分離できる。(実用限度)
D: 定着ローラに巻き付き、排紙ができない。(実用上問題あり)
ブラックトナーの載り量を0.60mg/cm2としたベタ画像を作像し、定着スピードを46mm/sec、定着温度を180℃で定着を行い、定着画像の光沢度(グロス)ハンディ光沢度計グロスメーターPG−3D(日本電色工業製)を用いて、光の入射角75°の条件で測定し、トナーの光沢製のレベルを以下の基準で判定した。
A: 80以上(良好)
B: 60以上80未満(実用上問題なし)
C: 40以上60未満(実用限度)
D: 40未満(光沢画像としては不足)
Claims (6)
- 少なくとも結着樹脂、着色剤及びワックスを含有するトナー粒子と、無機微粉体とを有するトナーにおいて、
(1)前記トナーの熱刺激電流測定装置で1回目昇温時に測定される熱刺激電流の電流値が、少なくとも65〜100℃の範囲に、メインピーク(P1)を有し、
(2)前記測定後、2回目昇温時に測定される熱刺激電流の電流値が、少なくとも65〜110℃の範囲に、2つのピーク(P2、P3)を有し、高温側のピーク(P3)が85℃以上に存在する
ことを特徴とするトナー。
- 前記P3を示す電流値の絶対値が、1.0×10−14〜50.0×10−14Aであることを特徴とする請求項1に記載のトナー。
- 前記P2を示す電流値の絶対値が、1.0×10−14〜50.0×10−14Aであることを特徴とする請求項1または2に記載のトナー。
- 前記P1を示す電流値の絶対値が、3.0×10−14〜90.0×10−14Aであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のトナー。
- 前記トナーのフローテスターにおける100℃での粘度が1.00×104〜4.50×104Pa・sであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のトナー。
- 前記トナー粒子が懸濁重合法により製造されたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のトナー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006332947A JP4773939B2 (ja) | 2006-12-11 | 2006-12-11 | トナー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006332947A JP4773939B2 (ja) | 2006-12-11 | 2006-12-11 | トナー |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008145733A true JP2008145733A (ja) | 2008-06-26 |
JP2008145733A5 JP2008145733A5 (ja) | 2010-01-28 |
JP4773939B2 JP4773939B2 (ja) | 2011-09-14 |
Family
ID=39605982
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006332947A Expired - Fee Related JP4773939B2 (ja) | 2006-12-11 | 2006-12-11 | トナー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4773939B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010054772A (ja) * | 2008-08-28 | 2010-03-11 | Canon Inc | 画像形成方法及び画像形成装置 |
JP2010060730A (ja) * | 2008-09-02 | 2010-03-18 | Canon Inc | トナー |
JP2010128033A (ja) * | 2008-11-26 | 2010-06-10 | Canon Inc | 画像形成方法及びトナー |
WO2011052043A1 (ja) | 2009-10-27 | 2011-05-05 | キヤノン株式会社 | トナー |
JP2012220949A (ja) * | 2011-04-06 | 2012-11-12 | Xerox Corp | 表面の硫黄濃度が低いカーボンブラック顔料を含有するトナーを調製する方法 |
-
2006
- 2006-12-11 JP JP2006332947A patent/JP4773939B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010054772A (ja) * | 2008-08-28 | 2010-03-11 | Canon Inc | 画像形成方法及び画像形成装置 |
JP2010060730A (ja) * | 2008-09-02 | 2010-03-18 | Canon Inc | トナー |
JP2010128033A (ja) * | 2008-11-26 | 2010-06-10 | Canon Inc | 画像形成方法及びトナー |
WO2011052043A1 (ja) | 2009-10-27 | 2011-05-05 | キヤノン株式会社 | トナー |
US8574805B2 (en) | 2009-10-27 | 2013-11-05 | Canon Kabushiki Kaisha | Toner |
JP5377661B2 (ja) * | 2009-10-27 | 2013-12-25 | キヤノン株式会社 | トナー |
CN102597882B (zh) * | 2009-10-27 | 2014-09-10 | 佳能株式会社 | 调色剂 |
JP2012220949A (ja) * | 2011-04-06 | 2012-11-12 | Xerox Corp | 表面の硫黄濃度が低いカーボンブラック顔料を含有するトナーを調製する方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4773939B2 (ja) | 2011-09-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101285042B1 (ko) | 토너 | |
US6911289B2 (en) | Toner, method for manufacturing the toner, and image forming method and apparatus using the toner | |
CN102854763B (zh) | 静电荷图像显影用调色剂 | |
KR100891311B1 (ko) | 하전 제어 수지, 및 토너 | |
JP4560462B2 (ja) | トナー | |
JP2008015232A (ja) | トナー | |
JP2008015230A (ja) | トナー | |
JP4533061B2 (ja) | トナー | |
JP4773939B2 (ja) | トナー | |
JP4215082B2 (ja) | 静電荷像現像用トナー、製造方法および画像形成方法 | |
JP5241089B2 (ja) | 非磁性トナー | |
JP4337776B2 (ja) | トナー、トナーの製造方法 | |
JP2007086457A (ja) | 重合トナーの製造方法 | |
KR20100084017A (ko) | 전자 사진용 토너 및 그의 제조방법 | |
JP2007241031A (ja) | トナー | |
JP2007310261A (ja) | トナー | |
JP5539052B2 (ja) | トナー | |
JP4717671B2 (ja) | トナー | |
JP4254072B2 (ja) | 静電荷像現像用トナーおよび画像形成方法 | |
JP3696925B2 (ja) | 画像形成方法 | |
JP2006163300A (ja) | フラッシュ定着用カラートナー及び画像形成方法 | |
JP6171854B2 (ja) | 静電荷像現像用トナー | |
JP4682071B2 (ja) | トナー | |
JP3925260B2 (ja) | 静電像現像用トナーおよび画像形成方法 | |
WO2015098889A1 (ja) | 静電荷像現像用トナー |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20091208 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20091208 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110616 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110621 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110624 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140701 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4773939 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |