JP2008145457A - 光学素子及び画像投射装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】良好な構造性複屈折作用と従来よりもさらに高い透過率特性(反射抑制効果)とを有する光学素子を提供することを目的の1つとしている。
【解決手段】光学素子1は、透光性を有する基板部4と、該基板部上に形成され、第1の媒質7と該第1の媒質よりも屈折率が小さい第2の媒質8とが入射光の波長より小さい周期で交互に配置された1次元周期構造を有する第1の周期構造部5とを有する。さらに、光学素子は、第1の媒質における基板部とは反対側の面上に設けられた第3の媒質9と該第3の媒質よりも屈折率が小さい第4の媒質10とが入射光の波長より小さい周期で交互に配置された周期構造を有する第2の周期構造部6を有する。そして、該第2の周期構造部は、第1の周期構造部とは異なる周期構造を有する。
【選択図】図1
【解決手段】光学素子1は、透光性を有する基板部4と、該基板部上に形成され、第1の媒質7と該第1の媒質よりも屈折率が小さい第2の媒質8とが入射光の波長より小さい周期で交互に配置された1次元周期構造を有する第1の周期構造部5とを有する。さらに、光学素子は、第1の媒質における基板部とは反対側の面上に設けられた第3の媒質9と該第3の媒質よりも屈折率が小さい第4の媒質10とが入射光の波長より小さい周期で交互に配置された周期構造を有する第2の周期構造部6を有する。そして、該第2の周期構造部は、第1の周期構造部とは異なる周期構造を有する。
【選択図】図1
Description
本発明は、使用波長(入射光の波長)より小さい周期を有する周期構造による構造性複屈折作用を有する光学素子に関し、さらに該光学素子を用いた画像投射装置に関する。
基板上に形成された使用波長より小さい周期を有する微細周期構造により、いわゆる構造性複屈折作用を有する光学素子が非特許文献1にて提案されている。そして、この構造性複屈折作用を有する光学素子は、1/4波長板や1/2波長板といった位相差板として用いられる場合がある(特許文献1,2参照)。
特許文献1,2にて開示された位相差板は、基板上に特定の周期を持った1次元格子部を有する。1次元格子部は、その周期が使用波長以下であることで、回折光を発生させずに複屈折性を有する媒質として機能する。そして、構造性複屈折作用によって生じた屈折率差に1次元格子部の高さを掛け合わせた値を使用波長の1/2や1/4にすることで、波長板としての機能を持つ。特許文献1では、1次元格子部を屈折率の波長分散が異なる2種類の媒質で構成している。一方、特許文献2にて開示された位相差板では、2種類の媒質の一方を空気としている。
このような位相差板は、プロジェクタ等の画像投射装置において用いられる。具体的には、例えば、光源からの白色光から分離された特定の色光は、特定の偏光方向を有する直線偏光(ここではS偏光とする)として偏光ビームスプリッタに導かれ、ここでの反射又は透過を経て1/4波長板に入射する。1/4波長板は入射した直線偏光を円偏光に変換し、該円偏光は反射型液晶パネルに導かれる。さらに、該1/4波長板は、反射型液晶パネルで画像変調及び反射された光をP偏光に変換する。該P偏光は、偏光ビームスプリッタでの透過又は反射を経て投射レンズによりスクリーンに投射される。
このように、1/4波長板は、画像投射装置において、スクリーンに投射される光に対して重要な光学作用を及ぼす。このため、1/4波長板としての本来の機能は勿論、高い透過率特性(低い反射率特性)を有することも要求される。1/4波長板の反射率が低くないと、該1/4波長板で反射した光が反射型液晶パネルとの間で反射を繰り返してゴースト像を形成し、画像のコントラストを低下させる。また、透過率特性が低いと、投射画像が暗くなってしまう。ただし、特許文献1,2には、位相差板としての透過率特性は開示されていない。
これに対し、透過率特性を改善した位相差板が特許文献3や非特許文献2に開示されている。特許文献3では、1次元格子部を屈折率と分散特性の異なる材料からなる2層構造として位相差特性を改善するとともに、1次元格子部と基板の境界面の屈折率差を小さくして反射率が低くなるように、格子部や基板の材料を選んでいる。
一方、非特許文献2に開示された位相差板では、1次元格子部の両側を特定の材質の層で挟むことで、1次元格子部の両境界面で発生する反射を低減している。
特開2003−90916号公報(段落0022〜0023、図1,2等)
特開2003−207636号公報(段落0029、図2等)
特開2004−139001号公報(段落0035、図2等)
Born & Wolf, Principles of Optics pp.705-708
H.Kikuta et al, Apply. Opt. Vol. 36, No.7, pp.1566-1572, 1997
しかしながら、特許文献3にて開示された位相差板では、透過率が95%以上と高い特性ではあるものの、一次元格子部を形成するための材料が限られているため、さらなる低反射率化が困難である。
また、非特許文献2にて開示された位相差板では、格子部の両境界面で発生する反射は低減されているものの、特定材質層と空気の境界面で発生する反射を低減させるためには、特定材質層に反射防止膜を設ける必要がある。また、この位相差板の製法については、非特許文献2では何ら提案されていないが、かなり困難であることが予想される。
また、非特許文献2にて開示された位相差板では、格子部の両境界面で発生する反射は低減されているものの、特定材質層と空気の境界面で発生する反射を低減させるためには、特定材質層に反射防止膜を設ける必要がある。また、この位相差板の製法については、非特許文献2では何ら提案されていないが、かなり困難であることが予想される。
本発明は、良好な構造性複屈折作用と従来よりもさらに高い透過率特性(反射抑制効果)とを有する光学素子を提供することを目的の1つとしている。
本発明の一側面としての光学素子は、透光性を有する基板部と、該基板部上に形成され、第1の媒質と該第1の媒質よりも屈折率が小さい第2の媒質とが入射光の波長より小さい周期で交互に配置された1次元周期構造を有する第1の周期構造部とを有する。そして、該光学素子は、第1の媒質における基板部とは反対側の面上に設けられた第3の媒質と該第3の媒質よりも屈折率が小さい第4の媒質とが入射光の波長より小さい周期で交互に配置された第2の周期構造部を有する。そして、第2の周期構造部は、第1の周期構造部とは異なる周期構造を有することを特徴とする。
また、上記光学素子を介した光を用いて画像を形成する光学機器も本発明の他の側面を構成する。
本発明によれば、第1の周期構造部が構造性複屈折作用(例えば、位相差板としての作用)を有し、かつ第2の周期構造部が反射抑制作用を持つことで、良好な複屈折特性と従来よりも高い透過率特性とを有する光学素子を実現することができる。
そして、該光学素子を用いることで、画質が良好な画像を形成することが可能な光学機器を実現することができる。
以下、本発明の好ましい実施例について図面を参照しながら説明する。
まず、具体的な実施例の説明の前に、本発明の実施例の光学素子としての位相差板の基本的構成について、図1及び図2A〜2Cを用いて説明する。図1は位相差板の斜視図であり、図2A,2Bは図1に示した位相差板のxz断面及びyz断面を示す断面図である。また、図2Cは、該位相差板の上面図である。
位相差板1は、透光性を有する基板部4と、該基板部4上に形成された、入射光の波長(使用波長又は設計波長ともいう)より小さい周期を有する周期構造部3とを有する。
周期構造部3は、基板部4上に1次元の周期構造(格子ともいう)を有するように形成された第1の周期構造部5を有する。さらに、基板部上に形成された周期構造部3は、第1の周期構造部5における基板部4とは反対側の境界面上に2次元の周期構造(格子ともいう)を有するように形成された第2の周期構造部6とを有する。第1の周期構造部5は、構造性複屈折作用により入射光に対して位相差を与える機能を有する。また、第2の周期構造部6は、その2次元周期構造によって反射抑制機能を有する。以下の説明において、第1の周期構造部5を位相差部といい、第2の周期構造部6を反射抑制部という。
該位相差板1は空気中に配置されており、入射媒質2である空気と接している。1次元の格子形状を有する位相差部5は、周期Pの1次元格子である。周期Pは、位相差部5に入射光が回折しないための条件から求めることができる。入射光が回折しない条件下において、1次元格子は、その構造に起因する複屈折特性が表れる。
1次元格子としての位相差部5は、それぞれ矩形格子形状を有する第1の媒質7と第2の媒質8とが周期方向に交互に(周期的に)配置される構造を有する。第1の媒質7の幅(周期方向の長さ)はaであり、第2の媒質8の幅はP−aである。
本発明の実施例では、第1及び第2の媒質7,8のうち屈折率の高い方の媒質を第1の媒質7とし、低い方の媒質を第2の媒質8としている。実施例では、第2の媒質8は空気である。また、位相差部5の格子高さはd1である。第1の媒質7の材料としては、屈折率が1.8以下の材料を選択するとよい。
次に、位相差部5上に形成された反射抑制部6の構成を説明する。反射抑制部6は、位相差部5と入射媒質2との界面で生じる反射を低減する。実施例の反射抑制部6は、位相差部5の周期方向と同じ方向とこれに直交する方向にそれぞれ周期を有する2次元の矩形格子形状を有する。
反射抑制部6において、位相差部5と同じ周期方向(図のx方向)の周期はPx、それと直交する周期方向(図のy方向)の周期はPyである。反射抑制部6は、第3の媒質9と第4の媒質10とが上記2つの周期方向に交互に配置された構成を有する。ここでは第3の媒質は前述の第1の媒質と同一材料としているがその限りでは無い。また、第4の媒質は前述の第2の媒質と同様に空気であるが、これもその限りでは無い。いずれも他の材料を用いても構わない。
第3の媒質9は、x方向の幅がbでy方向の幅がcの凸形状を有する。第4の媒質10は空気である。また、反射抑制部6の格子高さはd2である。
実施例では、位相差部5を構成する2つの媒質7,8のうち、屈折率が高い方の第1の媒質7と入射媒質2との境界面にのみ、第3の媒質9からなる凸形状部が形成されている。このように1つの媒質の表面にのみ凸形状部を形成することは、比較的容易である。以上が、実施例の位相差板1としての基本構造である。
次に、光学的機能の点から実施例の位相差板1を説明する。ここでは、微細周期構造の光学特性を説明ために、有効屈折率法(Effective Medium Theory:EMT)を用いる。有効屈折率法は、微細周期構造を有する構造体の見かけの屈折率(以下、有効屈折率という)を求める手法である。1次元周期構造が持つ有効屈折率の算出方法は、Born & Wolf, Principles of Optics, p.p.706-707に説明されている。
まず、位相差部5の有効屈折率について説明する。実施例においては、格子の周期方向に対して直交する偏光方向を有する偏光をTE偏光とし、入射面内で、TE偏光と直交する偏光をTM偏光とする。また、TE偏光及びTM偏光に対する有効屈折率をそれぞれ、np(TE),np(TM)とする。
また、フィリングファクタFFと呼ばれる値を定義する。この値は、格子を構成する2つの材料のうち一方の材料(ここでは、第1の媒質7)が占める幅aの格子周期Pに対する割合であり、
FFa=a/P
で表わされる。
FFa=a/P
で表わされる。
これによれば、各偏光方向に対する有効屈折率np(TE)、np(TM)は、以下のように表わされる。
np(TE)=SQRT{n12FFa+n22(1−FFa)} …(1)
np(TM)=1/SQRT{(1/n12)FFa+(1/n22)(1−FFa)}
…(2)
ここで、n1は格子を構成する2つの材料のうちの一方の材料の屈折率、n2は他方の材料の屈折率である。SQRT{ }は、{ }内の平方根を表わす。FFaはフィリングファクタである。
np(TM)=1/SQRT{(1/n12)FFa+(1/n22)(1−FFa)}
…(2)
ここで、n1は格子を構成する2つの材料のうちの一方の材料の屈折率、n2は他方の材料の屈折率である。SQRT{ }は、{ }内の平方根を表わす。FFaはフィリングファクタである。
屈折率差Δnは、
Δn=np(TE)−np(TM) …(3)
で表わされる。
Δn=np(TE)−np(TM) …(3)
で表わされる。
1次元格子の高さをd1とすると、該一次元格子によって入射光に与えられる位相差φは、
φ=360×Δn×d1/λ …(4)
となる。φが180度となるときは1/2波長板として、90度となるときは1/4波長板として機能する。
φ=360×Δn×d1/λ …(4)
となる。φが180度となるときは1/2波長板として、90度となるときは1/4波長板として機能する。
次に、反射抑制部6の有効屈折率について説明する。2次元格子の有効屈折率は、1次元格子の有効屈折率の計算を、互いに直交する2方向で2回繰り返すことで求められる。
nx=SQRT{n32FFc+n42(1−FFc)} …(5)
ny=1/SQRT{(1/n32)FFc+(1/n42)(1−FFc)}…(6)
nr(TE)=SQRT{ny2FFb+n22(1−FFb)} …(7)
nr(TM)=1/SQRT{(1/nx2)FFb+(1/n22)(1−FFb)}
…(8)
ここで、n3は格子を構成する2つの材料のうちの一方の材料の屈折率、n4は他方の材料の屈折率である。FFbとFFcはそれぞれ、第3の媒質(凸形状部)9のx方向とy方向でのフィリングファクタであり、FFb=b/Px,FFc=c/Pyである。
ny=1/SQRT{(1/n32)FFc+(1/n42)(1−FFc)}…(6)
nr(TE)=SQRT{ny2FFb+n22(1−FFb)} …(7)
nr(TM)=1/SQRT{(1/nx2)FFb+(1/n22)(1−FFb)}
…(8)
ここで、n3は格子を構成する2つの材料のうちの一方の材料の屈折率、n4は他方の材料の屈折率である。FFbとFFcはそれぞれ、第3の媒質(凸形状部)9のx方向とy方向でのフィリングファクタであり、FFb=b/Px,FFc=c/Pyである。
補足として、一般的な反射抑制機能を有する単層膜(反射防止膜、反射抑制作用を持つ膜)について説明する。2つの媒質nA,nBの界面に設けられる反射防止膜において、最適な屈折率ncは、
nc=SQRT(nA×nB) …(9)
であることが知られている。さらに、反射防止膜の膜厚をdとしたとき、
nc×d=λ0/4 …(10)
となれば、波長λ0の反射を防止することが可能となる。
nc=SQRT(nA×nB) …(9)
であることが知られている。さらに、反射防止膜の膜厚をdとしたとき、
nc×d=λ0/4 …(10)
となれば、波長λ0の反射を防止することが可能となる。
したがって、実施例においては、位相差部5の格子形状を決定した後に、各偏光方向に対して(9)式と(10)式が成り立つように、反射抑制部6の形状を決定すればよい。
具体的には、まず位相差部5で、所望の位相差特性が得られるように格子形状を決定する。格子形状が決定されれば、格子の各偏光方向に対する有効屈折率が、(1)及び(2)式から求められる。次に、各偏光方向に対して、(9)式を満たす反射抑制部6の有効屈折率を決定する。入射媒質2が空気の場合、反射抑制部6の有効屈折率は以下のように表せる。
nr(TE)=SQRT{np(TE)} …(11)
nr(TM)=SQRT{np(TM)} …(12)
(11)及び(12)式を満足するように、(5),(6),(7)及び(8)式を用いて、反射抑制部6の2次元格子形状を決定すればよい。ただし、実際には、(10)式の膜厚d(図1ではd2)が偏光方向毎に変えられないので、最終的な反射抑制性能を確認しながら、d2、nr(TE)及びnr(TM)を決定する。
nr(TM)=SQRT{np(TM)} …(12)
(11)及び(12)式を満足するように、(5),(6),(7)及び(8)式を用いて、反射抑制部6の2次元格子形状を決定すればよい。ただし、実際には、(10)式の膜厚d(図1ではd2)が偏光方向毎に変えられないので、最終的な反射抑制性能を確認しながら、d2、nr(TE)及びnr(TM)を決定する。
また、反射抑制部6においても、nr(TE)とnr(TM)が差を有するので、位相差が生じる。この位相差は、位相差部5で発生する位相差に比べてわずかな量ではあるが、最終性能としては、反射抑制部6の位相差も考慮した形で位相差板1全体としての位相差を決定する必要がある。
このように、実施例の位相差板1は、基本的には、位相差部5で位相差特性を、反射抑制部6で反射抑制特性を制御する。そして、2つの主要な特性を互いに独立した格子形状により制御できるため、従来の構成に比べて、双方の特性を良好なものとし易い。また、反射抑制特性を最適化するために、位相差部5を構成する第1の媒質7の幅aをできるだけ広くすることが好ましい。具体的には、FFaとして0.6以上、0.85以下(0.6≦a/P≦0.85)という関係を満たすことが好ましい。
FFaが0.6以下の場合、位相差部5上に反射抑制部6を形成する際の格子の位置合わせ精度が厳しくなる。また、基板部4と位相差部5との境界面における反射の影響が大きくなり、光学素子としての透過特性が悪化してしまう。さらに、反射抑制部6の格子幅が狭くなりすぎ、その製造が困難となる。
一方、FFaが0.85以上の場合、屈折率差が得られにくく、位相差部5の格子高さが極端に高くなってしまい、製造が困難になる。また、位相差部5と、入射媒質2の屈折率差が大きくなりすぎ、実施例のような単純な矩形格子形状の反射抑制構造では良好な反射抑制効果を得ることが難しくなる。
次に、上記位相差板1の画像投射装置への適用例について図20を用いて画像投射装置が備える構成要素について説明する。図20において、27は光源ランプであり、28は光源ランプ27からの白色光を以下に説明する色分解合成光学系に導く照明光学系である。
21は照明光学系28からの白色光のうち緑の波長成分(緑光)を透過し、他の波長成分(赤光及び青光)を透過させるダイクロイックミラーである。
22a,22b,22cは、S偏光を反射してP偏光を透過させる偏光ビームスプリッタである。23a,23bはそれぞれ、特定波長帯域の光の偏光方向を90°変換(回転)させる色選択性波長板である。24r,24g,24bはそれぞれ、赤用、緑用及び青用の反射型液晶パネル(光変調手段、光変調素子)である。各反射型液晶パネルは、入射した光を反射するとともに、不図示の画像供給装置(パーソナルコンピュータ、DVDプレーヤ、テレビチューナ、ビデオデッキ等)から入力された画像信号に応じて変調し、原画像を形成する。25r,25g,25bはそれぞれ、赤用、緑用及び青用の位相差板である1/4波長板であり、偏光変換作用を有する。
26は投射レンズであり、上述した色分解合成光学系によって合成された3つの液晶パネル24r,24g,24bからの赤、緑及び青の画像光を、不図示のスクリーンに投射する。
ダイクロイックミラー21を透過した緑光を例として、1/4波長板25gの偏光変換作用を説明する。ダイクロイックミラー21を透過した緑光のうちS偏光成分は、偏光ビームスプリッタ22aの偏光分離面で反射される。そして、該S偏光は、1/4波長板25gを透過して円偏光に変換され、反射型液晶パネル24gに入射する。
反射型液晶パネル24gから射出した緑画像光は、再度1/4波長板25gを透過することでP偏光に変換される。その後、緑画像光は、偏光ビームスプリッタ22a,22cを透過して、投射レンズ26によりスクリーンに投射される。
ダイクロイックミラー21で反射された他の色光に対しても、1/4波長板25r,25bは緑用の1/4波長板25gと同様の偏光変換作用を有する。
このような構成の画像投射装置に、以下の実施例で説明する位相差特性と透過率特性とが優れた1/4波長板(位相差板)を用いることで、コントラストの高い画像を投射可能な良好な光学性能を有する画像投射装置を実現することができる。
以下、本発明の光学素子としての位相差板の具体的な実施例について説明する。なお、各実施例において、上述した基本構成部分と共通する構成部分には同じ符号を付す。
図1及び図3A〜3Cを用いて、本発明の実施例(設計例)1である位相差板の詳細について説明する。本実施例では、位相差板を、図1に示すように構成した。すなわち、位相差板は、基板部4上に形成された1次元周期構造を有する位相差部5と、該位相差部5上に形成された2次元周期構造を有する反射抑制部6とにより構成されている。
本実施例の位相差板は、前述した画像投射装置に1/4波長板として用いられる。このことは、後述する他の実施例でも同じである。
該1/4波長板は、色分解された後の光路に用いられるので、各色の波長帯域(入射光の波長帯域、すなわち使用波長域)に対して最適化されている。具体的には、青用の1/4波長板は450±50nmの波長帯域に、緑用の1/4波長板は550±50nmの波長帯域に、赤用の1/4波長板は600±50nmの波長帯域に対して最適化した。
図3Aは青用の1/4波長板の設計パラメータを、図3Bは緑用の1/4波長板の設計パラメータを示している。また、図3Cは赤用の1/4波長板の設計パラメータを示している。これらの図において、s2は反射抑制部6の凸形状部の材質、周期、幅及び格子高さを示している。また、s3は位相差部5の第1の媒質7の材質、周期、幅及び格子高さを示している。s1は入射媒質及び第2の媒質8、第4の媒質10の材質を、s4は基板部4の材質を示す。これらについては、後述する他の実施例で用いる設計パラメータを示した図においても同じである。
本実施例では、位相差部5を構成する第2の媒質8と、反射抑制部6を構成する第4の媒質10はともに空気(屈折率n=1.0)である。また、本実施例では、周期構造部3と基板部4は、同一の媒質(SiO2:屈折率n=1.47)で構成されている。
また、各色の波長帯域で回折光が発生しないように格子周期を決定した。青用の1/4波長板では格子周期を250nmとし、緑用の1/4波長板では格子周期を300nmとした。また、赤用の1/4波長板では、格子周期を360nmとした。本実施例では、各色用1/4波長板において、位相差部5の周期Pと反射抑制部6の周期Px,Pyとが同じに設定されている。それ以外の設計パラメータについては、図3A〜図3Cに示した通りである。
本実施例の1/4波長板の位相差特性を図4に示す。また、比較のために、図21に、従来の一般的な1/4波長板の位相差特性を示す。これらの図において、横軸は波長を、縦軸は位相差を示す。実線は青用、破線は緑用、一点鎖線は赤用の1/4波長板の位相差特性である。
これらの図の比較により、本実施例の各色用の1/4波長板は、従来の各色用の1/4波長板と同等以上の位相差特性を有していることがわかる。
また、図5A〜5Cには、本実施例の各色用の1/4波長板の反射率特性を示す。各図において、横軸は波長を、縦軸は反射率を示す。図5Aは青用、図5Bは緑用、図5Cは赤用の1/4波長板の反射率特性を示している。これらの図中の実線と破線の2本のグラフは、互いに直交する偏光(TE偏光及びTM偏光)に対する反射率特性である。
各色用の1/4波長板は、いずれの偏光に対しても、各色の波長帯域(使用波長域)で反射率がほぼ0.5%以下に抑えられ、良好な透過率特性(反射抑制効果)を有していることが分かる。
実際の画像投射装置での使用においては、各色用の1/4波長板に対してTE偏光とTM偏光との中間の偏光方向を有する直線偏光が入射する。この場合の反射率特性は、図中2つの偏光に対する反射率特性の平均値に近い特性が得られる。
図4及び図5に示した特性はいずれも、前述した有効屈折率法で求めた屈折率をもとに薄膜設計(シミュレーション)を行った結果である。最終的には、ベクトル解析(厳密結合波解析)によって、微細構造における波動光学的な観点から反射率、透過率及び位相差を厳密に計算するのが望ましいが、概ね図4及び図5に示した特性が得られるものと考えられる。
本実施例では、位相差部5の周期Pと反射抑制部6の周期Px,Pyとを同じとした。ただし、本発明はこれに限定されない。また、本実施例では、反射抑制部6の直交2方向での周期Px,Pyも同じにしているが、本発明はこれに限定されない。さらに、図3A〜図3Cに示した材料以外の材料を用いても、上述したのと同等の効果が得られる。
次に、本実施例の位相差板の製造方法を、図19を用いて説明する。ここで説明する製造方法では、一般的なリソグラフィの手法を用いる。ただし、本発明の位相差板(光学素子)の製造方法がこれに限定されるわけではない。
まず、第1の媒質で形成された基板101の上面における位相差部5の格子パターンに対応する領域にレジスト102を塗布する(図19(1))。
次に、エッチングを行い、周期構造部3の格子形状と基板部4を形成する(図19(2))。この状態での格子形状の高さはd1+d2である。
次に、スピンコートなどによって周期構造部3の格子間の隙間を埋めるようにレジスト103を塗布する(図19(3))。
その後、レジスト103の上面における反射抑制部6の格子パターンに対応する領域にレジスト104を塗布する(図19(4))。
最後に深さd2のエッチングを行って反射抑制部6の格子(凸形状部)の形状を形成し、残存したレジストを除去する(図19(5))。以上により、本実施例の位相差板が完成する。
図6及び図7A〜7Cには、本発明の実施例2である位相差板(1/4波長板)の構成を示す。図6は位相差板の斜視図であり、図7A,7Bは図6に示した位相差板のxz断面及びyz断面を示す断面図である。また、図7Cは、該位相差板の上面図である。
本実施例の位相差板は、周期構造部3と基板部4とが互いに異なる媒質で構成されている点で実施例1と異なる。
図8A〜8Cには、本実施例の各色用の1/4波長板の設計パラメータを示す。周期構造部3はAl2O3(屈折率n=1.65)で形成し、基板部4はガラス(屈折率n=1.52)で形成した。
図9には、本実施例の各色用の1/4波長板の位相差特性を、図10A〜10Cには反射率特性を示す。
図9から分かるように、位相差特性は、図21に示した従来の一般的な1/4波長板と同等である。また、図10A〜10Cより、反射率特性は、使用波長域で平均して0.5%以下となっており、良好な透過率特性(反射抑制効果)を有することが分かる。
本実施例では、周期構造部3の第1及び第3の媒質7,9に、実施例1に比べて屈折率の高いAl2O3を用いている。このため、各色の1/4波長板において、格子高さが実施例1に比べて約半分となり、製造し易い。
また、この構成において、位相差部5を構成する第1の媒質7の屈折率を基板部4のそれよりも高くすることが好ましい。これにより、位相差部5の有効屈折率と基板部4の屈折率との差を小さくすることができ、基板部4と位相差部5との境界面で生じる反射を低減することができる。
本発明の実施例3として、実施例2で説明した位相差板(1/4波長板)において位相差特性を改善した設計例を示す。
図11A〜11Cには、本実施例の各色用の1/4波長板の設計パラメータを示す。図12には、本実施例の各色用の1/4波長板の位相差特性を、図13A〜13Cには反射率特性を示す。
図12から分かるように、位相差特性は実施例2に比べて大幅に改善され、位相差ずれは使用波長域で5度以下に抑えられている。これは、従来の1/4波長板では実現できない高性能を示す特性である。
また、図13A〜13Cから分かるように、反射率特性も、使用波長域で平均して0.2%以下であり、良好な透過率特性(反射抑制効果)が得られている。
本実施例でも、周期構造部3の第1及び第3の媒質7,9に、屈折率の高いAl2O3を用いている。ただし、本実施例の周期構造部3の格子高さは、実施例2よりも高い。高い格子を製造するのが困難でなければ、位相差特性及び反射抑制効果ともに、従来の1/4波長板により優れた1/4波長板を提供できる。
図14及び図15A〜15Cには、本発明の実施例3である位相差板(1/4波長板)の構成を示す。図14は位相差板の斜視図であり、図15A,15Bは図14に示した位相差板のxz断面及びyz断面を示す断面図である。また、図15Cは、該位相差板の上面図である。
本実施例の位相差板は、周期構造部3と基板部4とが互いに異なる媒質で構成されている点と、周期構造部3と基板4の境界面に均質層11を設けている点とで実施例1と異なる。
図16A〜16Cには、本実施例の各色用の1/4波長板の設計パラメータを示す。周期構造部3はAl2O3で形成し、基板部4はガラスで形成した。また、s5は均質層11の材質(SiO2)と厚みを示す。
図17には、本実施例の各色用の1/4波長板の位相差特性を、図18A〜18Cには反射率特性を示す。
図17から分かるように、位相差特性は、図21に示した従来の一般的な1/4波長板と同等である。また、図18A〜18Cより、反射率特性は、使用波長域で平均して0.3%以下となっており、良好な透過率特性(反射抑制効果)を有することが分かる。
また、均質層11は、反射抑制効果を得るための材料と厚さを設定するのが好ましい。さらに、均質層11は、位相差部5をエッチングで製作する際のエッチングストッパ層を兼ねるような(としても機能する)材料を選択できれば、位相差部5の高さ方向の製造精度を改善でき、より簡単な製造方法で位相差板を製造することができる。
図22には、本発明の実施例5である位相差板(1/4波長板)の断面(他の実施例のxz断面に相当)を示す。
上記各実施例では、位相差部5の第2の媒質8及び反射抑制部6の第4の媒質10を空気とした場合について説明したが、本実施例では、該第2の媒質8は、空気以外の材料で形成している。空気以外の材料としては、例えば、第1の媒質7がAl2O3である場合に、SiO2が挙げられる。
このように空気以外の材料を第2の媒質8とした場合でも、上記各実施例と同様に、良好な位相差特性と良好な透過率特性を得ることが可能である。
以上説明したように、各実施例で説明した位相差板は、位相差部5上に反射抑制部6を形成したので、良好な位相差特性と良好な透過率特性とを有する。
また、反射抑制部6は、位相差部5の基板部4とは反対側の境界面に凸形状部9を形成した簡易な構造であるので、入射する光の偏光方向ごとに最適な反射抑制効果を容易に得ることができる。
また、位相差部5のうち屈折率が大きい媒質7の境界面にのみ凸形状部9を設けているため、レジスト塗布とエッチングからなるプロセスを繰り返すことで簡単に製造することができる。
また、上記各実施例では、周期構造部3の材料として、SiO2やAl2O3といった無機材料を使用している。このため、従来の有機フィルムにより構成される1/4波長板に比べて、耐熱性に優れた位相差板を実現することができる。
なお、上記各実施例では、反射抑制部6における凸形状部9(第3の媒質6)を矩形格子形状とした場合について説明したが、本発明は、該凸形状部9を四角柱、円柱、円錐、四角錘、台形錘等、矩形以外の形状としてもよい。
また、上記各実施例では、反射抑制部6が位相差部5の周期方向と同一の周期方向とこれに直交する周期方向とを有する場合について説明した。しかし、本発明では、反射抑制部の周期方向が位相差部の周期方向と異なる周期方向を少なくとも含めばよい。言い換えれば、反射抑制部は、その周期方向が位相差部の周期方向と同じ周期方向を含まない一次元周期構造以外の周期構造を有していてもよい。また、位相差部5においても一次元周期構造に限定されることは無く、二次元周期構造であっても構わない。
また、上記各実施例では、1/4波長板について説明したが、本発明は、1/2波長板等の他の位相差板や、偏光に対して光学作用を有する位相差板以外の光学素子にも適用することができる。さらに、本発明の光学素子は、画像投射装置以外の光学機器であって、該光学素子を介して画像を形成するものにも適用することができる。
1 位相差板
2 入射媒質
3 周期構造部
4 基板部
5 位相差部
6 反射抑制部
7 第1の媒質
8 第2の媒質
9 第3の媒質(凸形状部)
10 第4の媒質
11 均質層
2 入射媒質
3 周期構造部
4 基板部
5 位相差部
6 反射抑制部
7 第1の媒質
8 第2の媒質
9 第3の媒質(凸形状部)
10 第4の媒質
11 均質層
Claims (13)
- 透光性を有する基板部と、
該基板部上に形成され、第1の媒質と該第1の媒質よりも屈折率が小さい第2の媒質とが入射光の波長より小さい周期で交互に配置された周期構造を有する第1の周期構造部と、
前記第1の媒質における前記基板部とは反対側の面上に設けられた第3の媒質と該第3の媒質よりも屈折率が小さい第4の媒質とが前記入射光の波長より小さい周期で交互に配置された周期構造であって、前記第1の周期構造部とは異なる周期構造を有する第2の周期構造部とを有することを特徴とする光学素子。 - 前記第1の周期構造部が、第1方向において前記第1の媒質と前記第2の媒質とを周期的に配置した構造であって、
前記第2の周期構造部が、前記第1方向とは異なる方向において前記第3の媒質と前記第4の媒質とを周期的に配置した構造であることを特徴とする請求項1に記載の光学素子。 - 前記第2の周期構造部は、2次元周期構造を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の光学素子。
- 前記第3の媒質は、前記第1の媒質と同一材料により形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の光学素子。
- 以下の関係を満たすことを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載の光学素子。
0.6≦a/P≦0.85
ただし、aは前記第1の周期構造部における前記第1の媒質の周期方向での幅、Pは該第1の媒質の周期である。 - 前記基板部は、前記第1の媒質よりも小さい屈折率を有することを特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載の光学素子。
- 前記基板部と前記第1の周期構造部との間に反射抑制作用を有する層が設けられていることを特徴とする請求項1から6のいずれか1つに記載の光学素子。
- 前記基板との境界に施された反射抑制作用を有する層のうち、前記第1の周期構造部に最も近い層が、エッチングストッパ層を兼ねることを特徴とする請求項7に記載の光学素子。
- 前記第1の媒質の屈折率が1.8以下であることを特徴とする請求項1から8のいずれか1つに記載の光学素子。
- 前記第1の周期構造部は、前記入射光に対する構造性複屈折作用を有し、
前記第2の周期構造部は、前記入射光に対する反射抑制作用を有することを特徴とする請求項1から9のいずれか1つに記載の光学素子。 - 前記光学素子は、位相差板として機能することを特徴とする請求項1から10のいずれか1つに記載の光学素子
- 請求項1から11のいずれか1つに記載の光学素子を介した光を用いて画像を形成することを特徴とする光学機器。
- 光源と、前記光源からの光を変調する光変調手段と、前記光変調手段によって変調された光を投射する投射手段を有した画像投射装置であって、請求項11項に記載の位相差板を備えたことを特徴とする画像投射装置。
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