JP2008144820A - 歯車式変速機 - Google Patents

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Abstract

【課題】流体を攪拌することにより生じる無駄なエネルギの損失を低減してギヤ歯打ち音を抑制可能とした歯車式変速機を提供する。
【解決手段】回転力が伝達されるシャフト11に対して、貫通孔36を挿通した状態で回転可能に歯車13c、13dを支持させた構造において、シャフト11と貫通孔36との間にオイルシール部材37、38を複数配置し、シャフト11の内面と、貫通孔36の内面と、オイルシール部材37、38とで囲まれた空間内に機能性流体39を充填し、必要なときに電気制御手段で機能性流体39の粘性を高めて、シャフト11と歯車13c、13dとの間の相対的な動作を抑制し、回転角速度が変動した駆動力でシャフト11が回転駆動された場合にギヤ歯打ち音を抑制する。
【選択図】 図3

Description

この発明は、動力を伝達するための歯車式変速機に関し、特に車両に用いて好適な遊星歯車機構を備えた歯車式変速機に関する。
一般に、自動車に搭載するトランスミッションには、遊星歯車機構を備えた歯車式変速機として構成したものがある。
このような自動車に搭載する遊星歯車機構を備えた歯車式変速機では、その入力軸に対してクラッチを介してエンジンの出力軸が切り離し可能に接続される。
この遊星歯車機構を備えた歯車式変速機では、例えばエンジンがアイドル回転状態にあってエンジンの出力軸に回転角速度変動を生じているときに、クラッチが接続されて動力伝達状態となる場合がある。
このような場合には、歯車式変速機に回転角速度変動を生じている回転力が伝達されるため、遊星歯車機構の出力シャフトに回転自在に取り付けた常時噛み合っている状態の歯車のうちで動力を伝達していない遊転ギヤとなっているものが、バックラッシュの範囲で回転変動してギヤ歯打ち音(ガラ音)を発生することが知られている。
従来の変速機には、遊転ギヤの側面に取り付けられた複数のオイル掻揚げ部材により、変速機のケーシング内部に貯留された潤滑オイルを攪拌するときの抵抗を増幅させ、これによりアイドル回転時(クラッチ接続)のエンジン回転角速度変動によるギヤ歯打ち音(ガラ音)を抑制するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また従来の遊星歯車機構を用いた電動式動力舵取装置には、変速機構のハウジング内に、電気又は磁気により可逆的に硬化する機能性流体を充填しておき、電圧調整部を介して機能性流体に電圧を印加し硬化可能な硬化手段を設けたものが提案されている。
この電動式動力舵取装置では、制御手段によって硬化手段の電圧調整部を制御することにより機能性流体(粘性流体)を硬化させて、遊星歯車機構における入力軸と一体に回転するサンギヤと、出力軸と一体に回転するキャリアとを直結し、遊星歯車機構を一体化させる。
これにより、この電動式動力舵取装置では、変速機構のハウジング内に封入された機能性流体が硬化して、遊星歯車機構のギヤ間のバックラッシによる騒音を低減させる働きをする(例えば、特許文献2参照)。
特開2005−36853号公報 特開2002−337710号公報
前述のような従来の変速機では、遊転ギヤのオイル掻揚げ部材が常にケーシング内に貯留された潤滑オイルを攪拌することになるので、遊星歯車機構でギヤ歯打ち音が発生しない状況でも遊転ギヤに潤滑オイルを攪拌するときの抵抗が働くことになってエネルギの損失が発生する。
また、前述のような従来の電動式動力舵取装置の構成では、遊星歯車機構におけるサンギヤとキャリアとが、変速機構のハウジング内に充填された機能性流体に浸漬された状態で機能性流体を攪拌しながら回転するので、機能性流体を攪拌するときの抵抗が常に働いてエネルギの損失が発生する。
本発明は上述した点に鑑み、流体を攪拌することにより生じる無駄なエネルギの損失を低減してギヤ歯打ち音を抑制可能とした歯車式変速機を提供することを目的とする。
本発明の歯車式変速機は、第1に、回転力が伝達されるシャフトと、シャフトに対して、貫通孔が挿通されて回転可能に支持された歯車と、シャフトと貫通孔との間に複数配置したオイルシール部材と、シャフトの外面と、貫通孔の内面と、オイルシール部材とで囲まれた空間内に充填された粘性を変更可能な機能性流体と、機能性流体の粘性の度合いを制御するための電気制御手段と、を有することを特徴とする。
上述のように構成することにより、必要なときに電気制御手段で機能性流体の粘性を高めて、シャフトと歯車との間の相対的な動作を抑制し、回転角速度が変動した駆動力でシャフトが回転駆動された場合でも、ギヤ歯打ち音(ガラ音)を抑制することができる。
本発明の歯車式変速機は、第2に、シャフトと貫通孔との間の空間内に配置したベアリングと、ベアリングに隣接して配置した一方のオイルシール部材と、一方のオイルシール部材に対して、ベアリングがある方向と反対の方向に離間して配置した他方のオイルシール部材と、一方のオイルシール部材と、他方のオイルシール部材との間に充填された機能性流体と、を有することを特徴とする。
上述のように構成することにより、機能性流体が転動するベアリングで押し潰されて劣化することを防止できる。
本発明の歯車式変速機は、第3に、シャフトと貫通孔との間に充填された機能性流体の中に配置されたベアリングと、ベアリングの両側にそれぞれ配置したオイルシール部材と、を有することを特徴とする。
上述のように構成することにより、機能性流体が硬化したときに、ベアリングが転動する動作に対して抵抗力を作用させ、シャフトと歯車との間の相対的な動作をより良く抑制することができる。
本発明の歯車式変速機は、第4に、機能性流体を電気粘性流体とし、電気制御手段が、電源と、電源をオン、オフ制御する電源の制御装置と、電源から引き出したリード線と、リード線の端部に、シャフト又は軸受等の変速機構成部材に電気的に接続するための電流接続端子と、を有し、さらに電流接続端子を、導体で形成したねじ部品に通し孔を形成し、通し孔内部に圧縮コイルばねを挿入し、導体で形成した端子ボールを通し孔の開口端側に、圧縮コイルばねによって開口端から弾性的に突出するよう装着し、電流接続端子をハウジングに締結して、端子ボールを変速機の構成部材に弾性的に押し当てて電気的に接続するよう構成したことを特徴とする。
上述のように構成することにより、電流接続端子の端子ボールが、シャフト又は軸受等の変速機構成部材に弾性的に当接して電気的に接続するので、多少の振動があっても良好に電気的な接続を維持できる。
本発明の歯車式変速機は、第5に、機能性流体を磁気粘性流体とし、電気制御手段が、電源と、電源をオン、オフ制御する電源の制御装置と、電源から電流を供給された際に磁力を磁気粘性流体に作用させて硬化させる電磁コイル装置と、を有することを特徴とする。
上述のように構成することにより、必要なときに電気制御手段で磁気粘性流体の粘性を高めて、シャフトと歯車との間の相対的な動作を抑制し、回転角速度が変動した駆動力でシャフトが回転駆動された場合でも、ギヤ歯打ち音を抑制することができる。
本発明の歯車式変速機は、第6に、電磁コイル装置を、シャフトを磁化可能に配置し、シャフトの一部に磁性材料を配置して構成したことを特徴とする。
上述のように構成することにより、磁性材料によってシャフトの磁化が強化されるため電磁コイル装置に給電する電力を少なくしても所定の磁力による効果が得られるので、電磁コイル装置に給電する電力を節減できる。
本発明の歯車式変速機は、第7に、シャフトに回転可能に支持された歯車を収納したケース内に潤滑オイルを充填し、この潤滑オイルの温度を検出する温度検出センサを設け、電源の制御装置が、温度検出センサで検出した潤滑オイルの温度が閾値となる設定温度以上の温度であるときに機能性流体の粘度を高める制御を開始することを特徴とする。
上述のように構成することにより、潤滑オイルの温度が設定温度以上に上昇して粘度が低下したために、遊転ギヤとなり得る歯車からギヤの歯打ち音が発生し易い状態となったときに、機能性流体の粘度を高めてギヤ歯打ち音を抑制することができる。
本発明の歯車式変速機によれば、流体を攪拌することにより生じる無駄なエネルギの損失を低減してギヤ歯打ち音を抑制できるという効果がある。
〔第1実施例〕
本発明の歯車式変速機における実施の形態に係わる第1実施例について、図1乃至図5により説明する。
図1は歯車式変速機であるマニュアルトランスミッションを示すもので、このトランスミッションTは、例えば四輪駆動車用トランスアクスルの主要部を構成するものである。
このトランスミッションTは、図示しないエンジンの一方の側に配置されてクランクシャフトCSにクラッチCLを介して組付けられており、動力を前輪側と後輪側へ分配するセンタディファレンシャルDCにエンジンからの動力を伝達するように構成する。
このトランスミッションTは、主変速機構10と副変速機構20とを具備する。主変速機構10と副変速機構20とは、トランスアクスルケース31内に収容されている。
この主変速機構10は、トランスアクスルケース31内にて回転可能に軸支されている。この主変速機構10は、インプットシャフト11と、アウトプットシャフト12を備える。
インプットシャフト11は、クランクシャフトCSに同軸的に連結する。インプットシャフト11は、その両端近くの各所定位置に配置された2つのシャフト支持ベアリング33、34によって、トランスアクスルケース31内に回転可能に軸支して配置する。アウトプットシャフト12は、インプットシャフト11に並列する状態で、トランスアクスルケース31内に回転可能に軸支して配置する。
この主変速機構10では、これら両シャフト11,12間に、前進5段、後退1段の変速ギヤ列を配置する。この変速ギヤ列における1速ギヤ列は、インプットシャフト11上に一体的に設けた第1ドライブギヤ13aとアウトプットシャフト12上に回転可能に組付けた第1ドリブンギヤ14aとで構成する。これら両ギヤ13a,14aは、相互に噛合している。
2速ギヤ列は、インプットシャフト11上に一体的に設けた第2ドライブギヤ13bと、アウトプットシャフト12上に回転可能に組付けた第2ドリブンギヤ14bとで構成する。これら両ギヤ13b,14bは、相互に噛合している。
第2ドライブギヤ13bは、第1ドライブギヤ13aより大径に形成する。第2ドリブンギヤ14bは、第1ドリブンギヤ14aより小径に形成する。これら両ドリブンギヤ14a,14bは、第1シンクロメッシュ15によりアウトプットシャフト12に選択的に結合可能に構成する。
3速ギヤ列は、インプットシャフト11上に回転可能に組付けた第3ドライブギヤ13cと、アウトプットシャフト12上にトルク伝達可能に組付けた第3ドリブンギヤ14cとで構成する。これら両ギヤ13c,14cは、相互に噛合している。第3ドライブギヤ13cは、第2ドライブギヤ13bより大径に形成する。第3ドリブンギヤ14cは、第2ドリブンギヤ14bより小径に形成する。
4速ギヤ列は、インプットシャフト11上に回転可能に組付けた第4ドライブギヤ13dと、アウトプットシャフト12上にトルク伝達可能に組付けた第4ドリブンギヤ14dとで構成する。これら両ギヤ13d,14dは、相互に噛合している。第4ドライブギヤ13dは、第3ドライブギヤ13cより大径に形成する。第4ドリブンギヤ14dは、第3ドリブンギヤ14cより小径に形成する。これら両ドライブギヤ13c,13dは、第2シンクロメッシュ16によりインプットシャフト11に選択的に結合可能に構成する。
5速ギヤ列は、インプットシャフト11上に回転可能に組付けた第5ドライブギヤ13eと、アウトプットシャフト12上にトルク伝達可能に組付けた第5ドリブンギヤ14eとで構成する。これら両ギヤ13e,14eは、相互に噛合している。第5ドライブギヤ13eは、第4ドライブギヤ13dより大径に形成する。第5ドリブンギヤ14eは、第4ドリブンギヤ14dより小径に形成する。第5ドライブギヤ13eは、第3シンクロメッシュ17によりインプットシャフト11に結合する。
またリバースギヤ列は、リバースドライブギヤ13fと、リバースドリブンギヤ15aと、リバースアイドラギヤ14fとで構成する。
リバースドライブギヤ13fは、インプットシャフト11上に一体的に設ける。リバースドリブンギヤ15aは、第1シンクロメッシュ15のスリーブと一体に構成する。図2に示すように、リバースアイドラギヤ14fは、リバースアイドラシャフト18上に回転可能かつ軸方向へ摺動可能に組付ける。
このように構成したリバースギヤ列では、リバースアイドラギヤ14fによってリバースドライブギヤ13fとリバースドリブンギヤ15aとの結合が断続される。また、アウトプットシャフト12上には、アウトプットギヤ12a(図1に図示)を一体的に設ける。アウトプットギヤ12aは、センタディファレンシャルDCと一体のリングギヤ32に噛合している。
図1に示すように副変速機構20は、中間シャフト21、インプットギヤ22、アウトプットギヤ23及び第4シンクロメッシュ24を備える。中間シャフト21は、トランスアクスルケース31内に回転可能に軸支されて、インプットシャフト11と並列的に配置されている。
この中間シャフト21上には、インプットギヤ22を回転可能に組付ける。インプットギヤ22は、第1ドライブギヤ13aより大径に形成し、第1ドライブギヤ13aに噛合する。また、アウトプットギヤ23は、中間シャフト21上に一体的に配置する。
アウトプットギヤ23は、第4ドライブギヤ13dより小径に成形し、第4ドライブギヤ13dと噛合する。第4シンクロメッシュ24は、中間シャフト21上に組付けられていて、中間シャフト21に対するインプットギヤ22の結合を断続する。
上述のように構成したトランスミッションTにおいては、主変速機構10の作動により通常の前進5段及び後退1段の変速段が得られるとともに、副変速機構20の作動により1速よりさらに減速比の大きな変速段が得られる。
またインプットギヤ22が中間シャフト21に対して非結合状態にある場合には、副変速機構20は非作動の状態にあって主変速機構10により通常の変速段を選択できるが、第4シンクロメッシュ24により、インプットギヤ22が中間シャフト21に結合すると副変速機構20が作動する。
すなわち、インプットギヤ22の結合により中間シャフト21が回転するとともにこれと一体のアウトプットギヤ23が回転する。この結果、アウトプットギヤ23に噛合する第4ドライブギヤ13dが回転し、第4ドリブンギヤ14dを介してアウトプットシャフト12が回転される。このため、インプットシャフト11の回転は、1速時よりさらに減速された状態でアウトプットシャフト12に伝達されて出力される。
次に、上述のように構成したトランスミッションTに設ける、ギヤ歯打ち音を抑制する手段について説明する。
このトランスミッションTでは、各変速段の動作状態において、動力の伝達に関与していない状態となっている遊転ギヤとなり得る歯車に対応して、ギヤ歯打ち音を抑制する手段を設ける。
このトランスミッションTでは、第3ドライブギヤ13c、第4ドライブギヤ13d、第5ドライブギヤ13e、第1ドリブンギヤ14a及び第2ドリブンギヤ14bが、遊転ギヤとなり得る歯車に相当する。
この遊転ギヤとなり得る歯車である、第3ドライブギヤ13c、第4ドライブギヤ13d及び第5ドライブギヤ13eでは、インプットシャフト11との間に、それぞれ軸受と共にギヤ歯打ち音を抑制する手段の一部を構成する。
また、遊転ギヤとなり得る歯車である、第1ドリブンギヤ14a及び第2ドリブンギヤ14bでは、アウトプットシャフト12との間に、それぞれ軸受と共にギヤ歯打ち音を抑制する手段の一部を構成する。
このため、遊転ギヤとなり得る歯車(ドライブギヤ)13c、13d、13eとこれを支持するインプットシャフト11との間、さらに遊転ギヤとなり得る歯車(ドリブンギヤ)14a、14bとこれを支持するアウトプットシャフト12との間には、各歯車の貫通孔36における回転軸方向に対する半分程の範囲に軸受35を配置して回転自在に支持する構造を構成する。この軸受35は、ニードルベアリングで構成する。
これと共に、遊転ギヤとなり得る歯車13c、13d、13eとこれを支持するインプットシャフト11との間、さらに遊転ギヤとなり得る歯車14a、14bとこれを支持するアウトプットシャフト12との間には、各歯車の貫通孔36における回転軸方向に対する半分程の残りの範囲にギヤ歯打ち音を抑制する手段の一部を配置する。
このギヤ歯打ち音を抑制する手段の一部としての構成は、各歯車の軸受を通すための孔である貫通孔36の内周面と、インプットシャフト11又はアウトプットシャフト12の外周面との間の空間内に配置する。このため、例えば図3に示す第3ドライブギヤ13cと第4ドライブギヤ13dでは、これらの貫通孔36の内周面における軸受35に隣接した位置にオイルシール部材37を配置し、さらに貫通孔36の開口に隣接した位置にオイルシール部材38を配置する。なお、オイルシール部材38は、3個以上配置しても良い。
これらオイルシール部材37とオイルシール部材38とは、リング状に形成し、それぞれ各歯車の貫通孔36の内周面とインプットシャフト11又はアウトプットシャフト12の外周面との間の空間を液密が保たれるように塞ぎ、かつ各歯車とインプットシャフト11又はアウトプットシャフト12とが相対的に回動する際に摺動自在となる状態で配置する。
さらに、図3に示すギヤ歯打ち音を抑制する手段の一部の構成では、オイルシール部材37、オイルシール部材38、各歯車の貫通孔36の内周面及びインプットシャフト11又はアウトプットシャフト12の外周面とで囲まれた密閉空間内に粘性流体を充填する。
この粘性流体は、印加電界により可逆的に硬化する特性を持つ機能性流体である電気粘性流体(ER流体:Electro−Rheological Fluid)39である。
また、この図3に示す構成では、電気粘性流体である機能性流体39を、軸受35と別の場所に配置しているため、電気粘性流体である機能性流体39が軸受35の転動子(ニードル)が転動する動作で潰されて劣化することを防止できる。
次に、このトランスミッションTのギヤ歯打ち音を抑制する手段における、機能性流体39に対して粘性度合いの調整を行うための電気制御手段について図4及び図5によって説明する。
図4に示すように、この電気制御手段は、トランスミッションTにおける遊転ギヤとなり得る歯車13c、13d、13e、14a、14b(歯車14a、14bは図1に図示)に対応して配置された機能性流体39に通電するための制御用電源回路を構成する。
この制御用電源回路では、直流電源40から引き出した両極のリード線41、42の端部にトランスミッションTにおける所定の2箇所であるインプットシャフト11若しくはアウトプットシャフト12又は軸受部材等の変速機構成部材に接続して閉回路を構成するための電流接続端子43、44を設ける。さらに、この制御用電源回路には、直流電源40の出力を所定の条件に従ってオン、オフする制御を行うための電源の制御装置45を設ける。
この電源の制御装置45では、所定条件のときに、直流電源40から制御用電源回路に電流を流すことにより機能性流体39の粘度を高める制御を行う。例えば、この電源の制御装置45では、所定条件として、エンジン回転センサでアイドリング時であることを検出し、速度センサで車両停止状態(クラッチは接続)であることを検出したときに、機能性流体39の粘度を高める制御を開始する。
これは、この条件が成立した場合に、エンジンの燃焼回転角速度変動を生じているために遊転ギヤとなり得る歯車13c、13d、13e、14a、14bからギヤの歯打ち音が発生し易いという条件となるためである。
また、このトランスミッションTでは、歯車機構部分を収納したトランスアクスルケース31内に潤滑オイルを充填し、この潤滑オイルの温度を検出する温度検出センサを配置
して構成する。そして、電源の制御装置45は、温度検出センサで検出した潤滑オイルの温度が閾値となる設定温度(例えば60℃、好ましくは80℃)以上の温度を検出したときに、機能性流体39の粘度を高める制御を開始する。これは、この条件が成立した場合に、潤滑オイルの温度が上昇して粘度が低下したために、遊転ギヤとなり得る歯車13c、13d、13e、14a、14bからギヤの歯打ち音が発生し易いという条件となるためである。
さらに、電源の制御装置45は、車両走行時に、アクセル開度センサがアクセル開度のオフ状態であることを検知し、加速度センサ(Gセンサ)が減速状態(エンジンブレーキの作動状態)であることを検知したときにギヤの歯打ち音が発生し易くなるため、機能性流体39の粘度を高める制御を開始する。
図5に示すように、制御用電源回路に用いる電流接続端子43、44は、導体の材料で形成したねじ部品に一体的に構成する。この電流接続端子43、44では、ボルトのねじを切った軸の先端からボルト頭にかけて、ねじを切った軸の中心線に沿って直線状の通し孔46を形成する。
この電流接続端子43、44では、通し孔46の内部に圧縮コイルばね47を挿入してから、導体の材料で形成した端子ボール48を通し孔46の開口端側に装着する。すなわち、この端子ボール48は、圧縮コイルばね47に付勢されることによって開口端から弾性的に突出すると共に、開口端から抜け落ちないように装着する。
このトランスミッションTでは、図4に示すように、一方の電流接続端子43をハウジングであるトランスアクスルケース31に設けた図示しないねじ穴にねじ込んで、その先端部の端子ボール48をシャフト支持ベアリング33の外輪に弾性的に押し当てて電気的に接続する。
さらに、このトランスミッションTでは、他方の電流接続端子44をトランスアクスルケース31に設けた図示しないねじ穴にねじ込んで、その先端部の端子ボール48をシャフト支持ベアリング34の外輪に弾性的に押し当てて電気的に接続することによって制御用電源回路を構成する。
なお、このトランスミッションTでは、上述したようにインプットシャフト11側に制御用電源回路を設ける他に、図示しないが必要に応じて、アウトプットシャフト12における第1ドリブンギヤ14aと第2ドリブンギヤ14bとに対応した機能性流体39に電流を良好に通すための制御用電源回路を別途設けても良い。
また、このトランスミッションTでは、図示しないが、遊転ギヤとなり得る歯車13c、13d、13e、14a、14bにおける個々の歯車に対応した機能性流体39にそれぞれ独立して制御用電源回路を設置し、個々の機能性流体39に独立して電流を通電可能に構成しても良い。
このように構成した場合には、各歯車13c、13d、13e、14a、14bから遊転ギヤの状態となっている歯車を選択して、遊転ギヤの状態となっている歯車に対応した機能性流体39だけを選んで粘度を高めることができる。
さらにこのように構成した場合には、各歯車13c、13d、13e、14a、14bがインプットシャフト11又はアウトプットシャフト12の周りに回転する必要があるときに、機能性流体39の粘度が高まって抵抗となることを防止することが可能となる。
この制御用電源回路では、電源の制御装置45が直流電源40を制御して、所定量の電流を、トランスミッションTにおけるシャフト支持ベアリング33とシャフト支持ベアリング34との間に流す。すると、遊転ギヤとなり得る歯車13c、13d、13e、14a、14bに対応して配置された機能性流体39に通電されて、機能性流体39の粘度が高まる。
これにより遊転ギヤとなり得る歯車13c、13d、13eとこれを支持するインプットシャフト11との間、さらに遊転ギヤとなり得る歯車14a、14bとこれを支持するアウトプットシャフト12との間に介在する粘度が高まった機能性流体39によって、これらの間の相対的な移動動作(回転方向にずれる動作)に対する抵抗が高まる。
このため、トランスミッションTでは、エンジンのアイドル回転時(クラッチ接続時)にエンジンの出力軸から回転角速度が変動した駆動力でインプットシャフト11とアウトプットシャフト12とが回転駆動された場合でも、ギヤ歯打ち音を抑制することができる。
すなわち、このトランスミッションTでは、通電されて粘性が高まった電気粘性流体である機能性流体39を介して回転しているインプットシャフト11又はアウトプットシャフト12に装着されている各遊転ギヤとなり得る歯車13c、13d、13e、14a、14bが、それぞれ噛合する相手の歯車に対して一方向に付勢される状態で押し付けられる。
よって、このトランスミッションTでは、各遊転ギヤとなり得る歯車13c、13d、13e、14a、14bが、それぞれ噛合する相手の歯車に対し、バックラッシの範囲内で移動して歯車の歯同士がぶつかり合って生じるギヤ歯打ち音を抑制することができる。
〔第2実施例〕
次に、本発明の第2実施例について、図6によって説明する。この図6に示す実施例では、ギヤ歯打ち音を抑制する手段の一部の構成を変更したもので、各歯車の貫通孔36の内周面と、インプットシャフト11又はアウトプットシャフト12の外周面との間の空間内における軸受35を含む所定範囲内に印加電界により可逆的に硬化する特性を持つ電気粘性流体(ER流体)である機能性流体39を充填して構成する。
図6に例示する第3ドライブギヤ13cと第4ドライブギヤ13dでは、これらの貫通孔36の内周面における回転軸方向の中間部に軸受35を配置し、この貫通孔36の一方の開口に隣接した位置にオイルシール部材37を配置し、貫通孔36の他方の開口に隣接した位置にオイルシール部材38を配置する。
これらオイルシール部材37とオイルシール部材38とは、リング状に形成し、それぞれ各歯車の貫通孔36の内周面とインプットシャフト11又はアウトプットシャフト12の外周面との間の空間を液密が保たれるように塞ぎ、かつ各歯車とインプットシャフト11又はアウトプットシャフト12とが相対的に回動する際に摺動自在となる状態で配置する。
さらに、図6に示すギヤ歯打ち音を抑制する手段の一部の構成では、オイルシール部材37、オイルシール部材38、各歯車の貫通孔36の内周面及びインプットシャフト11又はアウトプットシャフト12の外周面とで囲まれ、軸受35が装着されている密閉空間内に機能性流体39を充填する。
このように構成した図6に示すギヤ歯打ち音を抑制する手段の一部の構成では、機能性流体39を通るように電流が流れると、機能性流体39の粘性が高まり、軸受35の転動動作を抑制することと相俟って各歯車の貫通孔36の内周面とインプットシャフト11又はアウトプットシャフト12の外周面との間で相対的な移動(回転方向にずれる動作)をより強力に抑制する作用を奏する。
これによりトランスミッションTでは、エンジンのアイドル回転時(クラッチ接続時)にエンジンの出力軸から回転角速度が変動した駆動力でインプットシャフト11とアウトプットシャフト12とが回転駆動された場合でも、ギヤ歯打ち音を抑制することができる。
なお、本発明の第2実例に係る以上説明した以外の構成、作用、効果は、前述した第1実例と同様であるので、同一部材には同一符号を付すことにより理解の便宜に供すると共に、その詳細な説明を省略する。
〔第3実施例〕
次に、本発明の第3実施例について、図7によって説明する。この図7に示す第3実施例では、前述した第1実施例の図4に示す制御用電源回路におけるトランスミッションTに対する電流接続端子43、44の接続箇所を変更したものである。
すなわち、この図7に示す第3実施例では、印加電界により可逆的に硬化する特性を持つ電気粘性流体(ER流体)である機能性流体39を利用したトランスミッションTにおいて、電流接続端子43の端子ボール48をインプットシャフト11の軸端面の中心位置に接続するように構成する。
なお、ベアリング以外の場所(トランスミッションTにおけるインプットシャフト11、アウトプットシャフト12、シャフト支持ベアリング33、34又はその他の変速機の構成部材)に接続するように構成しても良い。このトランスミッションTでは、上述のように構成することにより、電流接続端子43、44を接続させる場所を選択する余地を広げ、設計の自由度を拡大できる。
このトランスミッションTでは、電流接続端子43の端子ボール48をインプットシャフト11の軸端面の中心位置に接続させることにより、端子ボール48がインプットシャフト11の端面に対して転動する動作を最小限にし、磨耗を抑制できる。
なお、本発明の第3実例に係る以上説明した以外の構成、作用、効果は、前述した第1実例と同様であるので、同一部材には同一符号を付すことにより理解の便宜に供すると共に、その詳細な説明を省略する。
〔第4実施例〕
次に、本発明の第4実施例について、図8によって説明する。この図8に示すトランスミッションTは、これに設ける粘性流体を利用してギヤ歯打ち音を抑制する手段の一部の構成において、印加磁界により可逆的に硬化する特性を持つ機能性流体39である磁気粘性流体(MR流体:Magnetro Rheological Fluid)を用いて構成する。
すなわち、この図8に示すトランスミッションTでは、ギヤ歯打ち音を抑制する手段の一部である機能性流体39として磁気粘性流体を用いる。
また、この図8に示すトランスミッションTでは、磁気粘性流体を利用したギヤ歯打ち音を抑制する手段を構成するため、磁場発生手段を利用した粘性度合いを調整するための電気制御手段を設ける。
この電気制御手段では、トランスミッションTにおける遊転ギヤとなり得る歯車13c、13d、13eに対応して配置された機能性流体39に対して磁気を作用させるための制御用電源回路を構成する。
この制御用電源回路では、直流電源40から引き出した各リード線41、42の端部間に電磁コイル装置49を接続して配置する。この電磁コイル装置49は、通電されたときに発生する磁力線によってインプットシャフト11が容易に磁化されるように構成する。例えば、この電磁コイル装置49では、通電されたときに発生する磁力線がインプットシャフト11の中心軸方向に向くように構成する。
さらに、この制御用電源回路には、直流電源40の出力を所定の条件に従ってオン、オフする制御を行うための電源の制御装置45を設ける。
なお、このトランスミッションTでは、上述したようにインプットシャフト11側に磁気を作用させるための制御用電源回路を設ける他に、図示しないが、アウトプットシャフト12における第1ドリブンギヤ14aと第2ドリブンギヤ14bとに対応した磁気粘性流体である機能性流体39に磁気を作用させるための制御用電源回路を別途設けても良い。
また、このトランスミッションTでは、図示しないが、遊転ギヤとなり得る歯車13c、13d、13e、14a、14bにおける個々の歯車に対応した磁気粘性流体である機能性流体39にそれぞれ独立して制御用電源回路を設置し、個々の機能性流体39に独立して磁気を作用させられるように構成しても良い。
このように構成した場合には、各歯車13c、13d、13e、14a、14bから遊転ギヤの状態となっている歯車を選択して、遊転ギヤの状態となっている歯車に対応した磁気粘性流体である機能性流体39だけを選んで粘度を高めることができる。
さらにこのように構成した場合には、各歯車13c、13d、13e、14a、14bがインプットシャフト11又はアウトプットシャフト12の周りに回転する必要があるときに、磁気粘性流体である機能性流体39の粘度が高まって抵抗となることを防止することが可能となる。
この制御用電源回路では、所定の動作条件に従って電源の制御装置45が直流電源40を制御して電流を電磁コイル装置49に通電する。すると、電磁コイル装置49は、磁力線を発生してインプットシャフト11等を磁化し、遊転ギヤとなり得る歯車13c、13d、13eに対応して配置された磁気粘性流体である機能性流体39に磁気を作用させて機能性流体39の粘度を高める。
そして遊転ギヤとなり得る歯車13c、13d、13eとこれを支持するインプットシャフト11との間に介在する粘度が高まった磁気粘性流体である機能性流体39によって、これらの間の相対的な移動動作に対する抵抗が高まる。なお図示しないが、遊転ギヤとなり得る歯車14a、14bとこれを支持するアウトプットシャフト12との間に磁気粘性流体である機能性流体39を配置し、これに磁気を作用させるための制御用電源回路を別途設けた場合には、同様に磁気を作用させて、これらの間の相対的な移動動作に対する抵抗が高まる。
これによりトランスミッションTでは、エンジンのアイドル回転時(クラッチ接続時)にエンジンの出力軸から回転角速度が変動した駆動力でインプットシャフト11とアウトプットシャフト12とが回転駆動された場合等でも、ギヤ歯打ち音を抑制することができる。
また、この図8に示すトランスミッションTでは、磁性材料50を利用してインプットシャフト11に対する磁化を強化させるように構成しても良い。この場合には、インプットシャフト11の一部に磁性材料を配置して構成する。例えば、図8に示すインプットシャフト11では、その中心軸に沿って丸穴を形成し、この丸穴内に丸棒状の磁性材料50を圧入して一体化する。
このように磁性材料50を用いてインプットシャフト11を構成した場合には、電磁コイル装置49に通電して発生させた磁力線によりインプットシャフト11の磁化が強力になる。
よって、磁性材料50を用いないインプットシャフト11と比較すると、インプットシャフト11を所定の磁化状態に磁化するため、電磁コイル装置49に流す電流を少なくできるので、消費電力を節約できる。
なお、本発明の第4実施例のトランスミッションに係る以上説明した以外の構成、作用及び効果は、前述した第1実施例に係わるトランスミッションと同様であるので同一部材には同一の符号を付すこととして、その詳細な説明を省略する。
また図示しないが、トランスミッションでは、トランスアクスルケース内に潤滑のため所定量(トランスアクスルケースの内部空間の容積の3分の1程度の量)封入される潤滑油に、電気又は磁気により可逆的に硬化する機能性流体を混入しておき、電流の通電手段又は磁場発生手段を利用した粘性度合いを調整するための電気制御手段を設けて構成しても良い。
このように構成したトランスミッションでは、電気制御手段を動作させると、トランスアクスルケース内の機能性流体の粘度が高くなる。このため、このトランスミッションでは、粘度が高い機能性流体が、遊転ギヤとなり得る歯車をシャフトの周りで回転自在となるように受けているニードルベアリングである軸受35の部分に入り込み、シャフトと各歯車との間で相対的に移動する動作に対する抵抗を増大し、ギヤ歯打ち音を抑制することができる。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、その他種々の構成を採り得ることは勿論である。
本発明の歯車式変速機の実施の形態に係る、トランスミッションを備えた動力伝達装置の断面図である。 本発明の歯車式変速機の実施の形態に係る、トランスミッションを備えた動力伝達装置における各ギヤの噛合関係を示す概略説明図である。 本発明の歯車式変速機の実施の形態に係る、トランスミッションを備えた動力伝達装置における第3、第4ドライブギヤ部分を取り出して示す要部の拡大断面図である。 本発明の歯車式変速機の実施の形態に係る、トランスミッションを備えた動力伝達装置におけるER流体を利用した電気制御手段を設けたインプットシャフトの部分を示す概略断面図である。 本発明の歯車式変速機の実施の形態に係る、トランスミッションを備えた動力伝達装置における電気制御手段で用いる電流接続端子部分を取り出して示す概略断面図である。 本発明の歯車式変速機の実施の形態に係る、トランスミッションを備えた動力伝達装置における、他の構成の第3、第4ドライブギヤ部分を取り出して示す要部の拡大断面図である。 本発明の歯車式変速機の実施の形態に係る、トランスミッションを備えた動力伝達装置における、他の構成の電気制御手段を設けたインプットシャフトの部分を示す概略断面図である。 本発明の歯車式変速機の実施の形態に係る、トランスミッションを備えた動力伝達装置におけるMR流体を利用した電気制御手段を設けたインプットシャフトの部分を示す概略断面図である。
符号の説明
10 主変速機構
11 インプットシャフト
12 アウトプットシャフト
13c 第3ドライブギヤ
13d 第4ドライブギヤ
13e 第5ドライブギヤ
14a 第1ドリブンギヤ
14b 第2ドリブンギヤ
36 貫通孔
37 オイルシール部材
38 オイルシール部材
39 機能性流体
40 直流電源
43 電流接続端子
44 電流接続端子
45 電源の制御装置
49 電磁コイル装置
50 磁性材料
T トランスミッション

Claims (7)

  1. 回転力が伝達されるシャフトと、
    前記シャフトに対して、貫通孔が挿通されて回転可能に支持された歯車と、
    前記シャフトと前記貫通孔との間に複数配置したオイルシール部材と、
    前記シャフトの外面と、前記貫通孔の内面と、前記オイルシール部材とで囲まれた空間内に充填された粘性を変更可能な機能性流体と、
    前記機能性流体の粘性の度合いを制御するための電気制御手段と、
    を有することを特徴とする歯車式変速機。
  2. 前記シャフトと前記貫通孔との間の空間内に配置したベアリングと、
    前記ベアリングに隣接して配置した一方の前記オイルシール部材と、
    一方の前記オイルシール部材に対して、前記ベアリングがある方向と反対の方向に離間して配置した他方の前記オイルシール部材と、
    一方の前記オイルシール部材と、他方の前記オイルシール部材との間に充填された前記機能性流体と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の歯車式変速機。
  3. 前記シャフトと前記貫通孔との間に充填された前記機能性流体の中に配置されたベアリングと、
    前記ベアリングの両側にそれぞれ配置した前記オイルシール部材と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の歯車式変速機。
  4. 前記機能性流体を電気粘性流体とし、
    前記電気制御手段が、
    電源と、
    前記電源をオン、オフ制御する電源の制御装置と、
    前記電源から引き出したリード線と、
    前記リード線の端部に、前記シャフト又は軸受等の変速機構成部材に電気的に接続するための電流接続端子と、を有し、
    さらに前記電流接続端子を、
    導体で形成したねじ部品に通し孔を形成し、
    前記通し孔内部に圧縮コイルばねを挿入し、導体で形成した端子ボールを前記通し孔の開口端側に、前記圧縮コイルばねによって開口端から弾性的に突出するよう装着し、
    前記電流接続端子をハウジングに締結して、前記端子ボールを変速機の構成部材に弾性的に押し当てて電気的に接続するよう構成したことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の歯車式変速機。
  5. 前記機能性流体を磁気粘性流体とし、
    前記電気制御手段が、
    電源と、
    前記電源をオン、オフ制御する電源の制御装置と、
    前記電源から電流を供給された際に磁力を前記磁気粘性流体に作用させて硬化させる電磁コイル装置と、
    を有することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の歯車式変速機。
  6. 前記電磁コイル装置を、前記シャフトを磁化可能に配置し、
    前記シャフトの一部に磁性材料を配置して構成したことを特徴とする請求項5に記載の歯車式変速機。
  7. 前記シャフトに回転可能に支持された前記歯車を収納したケース内に潤滑オイルを充填し、前記潤滑オイルの温度を検出する温度検出センサを設け、
    前記電源の制御装置が、前記温度検出センサで検出した前記潤滑オイルの温度が閾値となる設定温度以上の温度であるときに前記機能性流体の粘度を高める制御を開始することを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載の歯車式変速機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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