JP2008142338A - ゴルフクラブヘッドの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ゴルフボールの打撃による衝撃を繰り返して受けた場合でも、ヘッド本体内部に水、またはゴミなどの異物の侵入を防ぐことができ、更にはゴルフクラブシャフトの折損を防止することができるゴルフクラブヘッドの製造方法を提供する。
【解決手段】フェース部、ソール部、ネック空孔部が形成されたクラウン部およびサイド部により構成された中空のヘッド本体と、支持部材がヘッド本体の内部に固定され、シャフト固定部材がネック空孔部から突出したホーゼル部とを有し、シャフト固定部材とネック空孔部との間に隙間があるゴルフクラブヘッドの製造方法であり、円環状の樹脂部材をヘッド本体内へ挿入する工程と、湿気硬化型接着剤が塗布された円筒状の弾性部材を隙間に挿入する工程と、クラウン部を下側にしてヘッド本体を保持し、所定の温度で所定時間保持して樹脂部材を溶融させ、溶融樹脂により隙間をヘッド本体の内側から封止する工程とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ゴルフボールの打撃による衝撃を繰り返して受けた場合でも、ヘッド本体内部に水、またはゴミなどの異物の侵入を防ぐことができ、更にはゴルフクラブシャフトの折損を防止することができるゴルフクラブヘッドの製造方法に関する。
従来、ゴルフボールを打撃するフェース面を備えるフェース部、ソール部、クラウン部、およびサイド部による外殻構造を備えるヘッド本体と、固定支点がヘッド本体の内部に設けられ、クラウン部に形成されたネック空孔部から突出し、ゴルフシャフトが固定されるホーゼル部とを有し、ホーゼル部とネック空孔部との間に隙間があるゴルフクラブヘッドがある。従来のゴルフクラブヘッドにおいては、ゴルフボールの打撃時に、ロフト角度を増大させて、長い飛距離を得ることができる。
しかし、従来のゴルフクラブヘッドにおいては、ホーゼル部とネック空孔部との間に隙間があるため、ヘッド本体内部に水、またはゴミなどの異物が侵入することがあるという問題点がある。
そこで、ヘッド本体内部に水、またはゴミなどの異物の侵入を防ぐ機能を有するゴルフクラブヘッドが種々提案されている(特許文献1〜特許文献3参照)。
特許文献1には、クラウン部とフェース部とソール部とが、金属製材料(例えば、チタンまたはチタン合金等)により中空で一体的に成形されているヘッド本体の内部に、ソール部側からクラウン部に形成したシャフト挿入孔に向かって、かつクラウン部と分離したシャフト先端支持部材をソール部と一体的に形成し、シャフト先端支持部材の基端部を板状に形成すると共に、この板状の基端部をヘッド本体がフェース側とバック側とに向かって揺動し得るように配設した金属製中空ゴルフクラブヘッドが開示されている。
この特許文献1の金属製中空ゴルフクラブヘッドにおいては、クラウン部に形成したシャフト挿入孔の周縁部に、シャフト先端支持部材を弾性的に支持するゴム状弾性支持部材が設けられている。
また、特許文献1の金属製中空ゴルフクラブヘッドによれば、ゴム状弾性支持部材により、シャフト先端支持部材とシャフト挿入孔との隙間を覆うことも可能である。これにより、ヘッド本体の中空部内にゴミまたは水等が入ったりするのを有効に防止できるほか、スウィング時の風切音を防止したり、打球音を改善してフィーリングを向上させることができる。
特許文献2には、クラウン部とフェース部とソール部とが、金属製材料(例えば、チタンまたはチタン合金等)により中空で一体的に成形されているヘッド本体の内部に、ソール部側からクラウン部に形成したシャフト挿入孔に向かって、かつクラウン部と分離したシャフト先端支持部材をソール部と一体的に形成し、クラウン部に形成したシャフト挿入孔からヘッド本体の中空部に異物が侵入しないように構成され、シャフト先端支持部材をシャフト挿入孔から突出させ、シャフト先端支持部材の先端部にシャフト挿入孔とシャフト先端支持部材との隙間を覆う鍔部が形成された金属製中空ゴルフクラブヘッドが開示されている。
この特許文献2には、ヘッド本体の中空部にシャフト挿入孔を閉鎖する防水性の充填材を充填した構成も開示されている。
また、特許文献2には、クラウン部とフェース部とソール部とが、金属製材料(例えば、チタンまたはチタン合金等)により中空で一体的に成形されているヘッド本体の内部に、ソール部側からクラウン部に形成したシャフト挿入孔に向かって、かつクラウン部と分離したシャフト先端支持部材をソール部と一体的に形成し、クラウン部に形成したシャフト挿入孔からヘッド本体の中空部に異物が侵入しないように構成され、シャフト先端支持部材で支持されたシャフトとシャフトの径よりも大きく形成したシャフト挿入孔との隙間にゴム製のシール部材を介在させた金属製中空ゴルフクラブヘッドが開示されている。
さらに、特許文献2には、クラウン部とフェース部とソール部とが、金属製材料(例えば、チタンまたはチタン合金等)により中空で一体的に成形されているヘッド本体の内部に、ソール部側からクラウン部に形成したシャフト挿入孔に向かって、かつクラウン部と分離したシャフト先端支持部材をソール部と一体的に形成し、クラウン部に形成したシャフト挿入孔からヘッド本体の中空部に異物が侵入しないように構成され、ヘッド本体の中空部に、シャフト挿入孔を閉鎖するエアーバッグが収容されている金属製中空ゴルフクラブヘッドも開示されている。
特許文献2に開示されたいずれの金属製中空ゴルフクラブヘッドも、ヘッド本体の中空部内にゴミまたは水等の異物が入り込むのを防止すると共に、シャフトがシャフト挿入孔の周縁部に接触して傷付くのを有効に防止し、更にスウィング時の風切音を防止したり、打球音を改善できフィーリングを向上させることができる。
特許文献3には、クラウン部とフェース部とが金属製材料(例えば、チタンまたはチタン合金等)により一体的に成形され、ソール部が高比重金属により形成された中空のヘッド本体の内部に、基端部をソール部と一体的に形成した底部が密閉または開口した中空筒状のシャフト先端支持部材の先端側をクラウン部に形成したシャフト挿入孔に向かって形成すると共に、クラウン部と分離させて構成し、シャフト挿入孔に、シャフト先端支持部材を弾性的に支持するゴム状弾性支持部材を介在させた金属製中空ゴルフクラブヘッドが開示されている。
また、特許文献3には、クラウン部とフェース部とが金属製材料(例えば、チタンまたはチタン合金等)により一体的に成形され、ソール部が高比重金属により形成された中空のヘッド本体の中空部のソール部内面に、基端部をソール部と一体的に形成し、かつシャフト先端を差し込む棒状の突起部材から成るシャフト先端支持部材を立設し、このシャフト先端支持部材の先端側をクラウン部に形成したシャフト挿入孔に向かって形成すると共に、クラウン部と分離させて構成し、シャフト挿入孔に、シャフトを弾性的に支持するゴム状弾性支持部材を介在させた金属製中空ゴルフクラブヘッドが開示されている。
特許文献3に開示された金属製中空ゴルフクラブヘッドのいずれも、クラウン部に形成したシャフト挿入孔は、シャフトに直接接触せず、ゴム状弾性支持部材を設けてあるため、ゴルフクラブのスウィング時や、ボールインパクト時にシャフトの折損を有効に防止できる上、ヘッド本体の中空部内にゴミまたは水が入り難くすることができる。
特許第3501909号公報 特許第3565669号公報 特許第3611413号公報
特許文献1〜特許文献3に開示された金属製中空ゴルフクラブヘッドは、いずれも、ヘッド本体内部に水、またはゴミなどの異物の侵入を防ぐ機能を有するものである。
しかしながら、特許文献1〜特許文献3に開示された金属製中空ゴルフクラブヘッドにおいては、ゴルフボールの打撃を繰り返し、繰り返して衝撃を受けた場合、水、またはゴミなどの異物の侵入を防ぐ機能が耐えることができず、密閉性が十分ではなくなる。このため、水またはゴミなどがヘッド本体に侵入してしまうという問題点がある。
このため、現在、更なる改良が求められており、ゴルフボールの打撃による衝撃を繰り返して受けた場合でも、密閉性が十分で、水またはゴミなどの侵入を防ぐことができるものが望まれている。
本発明の目的は、前記従来技術の問題点を解決することにあり、ゴルフボールの打撃による衝撃を繰り返して受けた場合でも、ヘッド本体内部に水、またはゴミなどの異物の侵入を防ぐことができ、更にはゴルフクラブシャフトの折損を防止することができるゴルフクラブヘッドの製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、ゴルフボールを打撃するフェース面を備えるフェース部、ソール部、クラウン部およびサイド部により外殻構造が構成され、前記クラウン部にネック空孔部が形成された中空のヘッド本体と、ゴルフクラブシャフトが取り付けられる開口部が形成されたシャフト固定部材および前記シャフト固定部材に一体的に形成された支持部材を備えるホーゼル部とを有し、前記ホーゼル部は、前記支持部材が前記ヘッド本体の内部に固定されるとともに前記シャフト固定部材が前記ネック空孔部から突出しており、前記シャフト固定部材と前記ネック空孔部との間に隙間があるゴルフクラブヘッドの製造方法であって、前記ヘッド本体および前記ホーゼル部を用意し、前記ホーゼル部の前記支持部材を前記ヘッド本体の内部に固定する工程と、円環状の樹脂部材を、前記ホーゼル部の前記支持部材に通して前記ヘッド本体内へ挿入する工程と、湿気硬化型接着剤が表面に塗布された円筒状の弾性部材を、前記ホーゼル部の前記支持部材に通して前記隙間に挿入する工程と、前記クラウン部を下側にして前記ヘッド本体を保持した状態で、前記ヘッド本体を所定の温度で所定時間保持し、前記円環状の樹脂部材を溶融させ、溶融樹脂により、前記隙間を前記ヘッド本体の内側から封止する工程とを有することを特徴とするゴルフクラブヘッドの製造方法を提供するものである。
本発明においては、前記樹脂部材は、熱可塑性樹脂からなるものであり、融点が50℃〜150℃であることが好ましい。
さらに、本発明においては、前記樹脂部材は、熱可塑性樹脂からなるものであり、メルトフローレートが温度190℃、2.16kgの荷重において、100〜400g/10分であることが好ましい。
さらにまた、本発明においては、前記溶融樹脂により、前記隙間を封止する工程は、前記ヘッド本体を、110〜150℃の温度で、0.5〜2時間保持してなされることが好ましい。
さらに、本発明においては、前記弾性部材は、硬度がJIS−A型硬度計において40〜90であるゴムまたは合成樹脂により構成されるものであることが好ましい。
なお、本発明においては、前記弾性部材は、発泡性樹脂を含むものである。
さらにまた、本発明においては、前記湿気硬化型接着剤は、アクリル変性シリコーン接着剤であることが好ましい。
本発明のゴルフクラブヘッドの製造方法によれば、ゴルフボールを打撃するフェース面を備えるフェース部、ソール部、クラウン部およびサイド部により外殻構造が構成され、クラウン部にネック空孔部が形成された中空のヘッド本体と、ゴルフクラブシャフトが取り付けられる開口部が形成されたシャフト固定部材およびシャフト固定部材に一体的に形成された支持部材を備えるホーゼル部とを有し、ホーゼル部は、支持部材がヘッド本体の内部に固定されるとともにシャフト固定部材がネック空孔部から突出しており、シャフト固定部材とネック空孔部との間に隙間があるゴルフクラブヘッドを製造するに際して、ヘッド本体およびホーゼル部を用意し、ホーゼル部の支持部材をヘッド本体の内部に固定する工程と、円環状の樹脂部材を、ホーゼル部の支持部材に通してヘッド本体内へ挿入する工程と、湿気硬化型接着剤が表面に塗布された円筒状の弾性部材をホーゼル部の支持部材に通して隙間に挿入する工程と、クラウン部を下側にしてヘッド本体を保持した状態で、ヘッド本体を所定の温度で所定時間保持し、円環状の樹脂部材を溶融させ、溶融樹脂により、隙間を前記ヘッド本体の内側から封止する工程とを有することにより、隙間に対して、クラウン部側からは円筒状の弾性部材により封止(密閉)し、ヘッド本体の内側からは円環状の樹脂部材を溶融させた溶融樹脂により封止する。また、クラウン部側から封止する弾性部材は湿気硬化型接着剤を用いて接着されており、外部からの水分は湿気硬化型接着剤で接着に用いられ、ヘッド本体の内部への水分の侵入を防ぐことができる。このように、隙間に対して、クラウン部側およびヘッド本体の内部側からの両側から密閉することができるため、高い密閉性を得ることができ、隙間から水またはゴミなどの異物の侵入を防ぐことができる。
さらに、本発明のゴルフクラブヘッドの製造方法によるゴルフクラブヘッドによれば、隙間に弾性部材が設けられているものの、ゴルフボールの打撃時に、ヘッド本体とホーゼル部とが相対的に動いても、この動きに追従して弾性部材が弾性変形し、ヘッド本体とホーゼル部との相対的な動きを妨げることがない。このため、フェース部のロフト角度が大きくなる方向へのヘッド本体の回転を許容する。これにより、打撃したゴルフボールの打ち出し角度が高くなる。さらには、フェース部のロフト角度が大きくなる方向へのヘッド体の回転により、ゴルフボールにはバックスピンと反対側の回転方向に回転がかかり、スピン量が小さくなる。すなわち、低スピン化される。このようにして、高打出し、低スピンが実現され、飛距離等について優れた打撃性能が得られる。
また、ゴルフボールの打撃時に、ホーゼル部に衝撃力が加わっても、その衝撃力が弾性部材に吸収される。これにより、ゴルフボールの打撃時におけるゴルフクラブシャフトの折損を防止することができる。
このように、本発明のゴルフクラブヘッドの製造方法によれば、ゴルフクラブヘッドの打撃性能を満たしつつ、ゴルフボールの打撃による衝撃を繰り返して受けた場合でも、ヘッド本体内部に水、またはゴミなどの異物の侵入を防ぐことができ、更にはゴルフクラブシャフトの折損を防止することができるゴルフクラブヘッドを得ることができる。
以下に、添付の図面に示す好適実施形態に基づいて、本発明のゴルフクラブヘッドの製造方法について詳細に説明する。
図1(a)は、本発明のゴルフクラブヘッドの製造方法により得られるゴルフクラブヘッドを有するゴルフクラブを示す模式的斜視図であり、(b)は、本発明のゴルフクラブヘッドの製造方法により得られるゴルフクラブヘッドを有するゴルフクラブを示す模式的側面図である。図2は、図1(a)および(b)に示すゴルフクラブヘッドの要部部分断面拡大図である。なお、図1(b)において、ゴルフクラブシャフト14の図示を省略している。
図1(a)に示すように、ゴルフクラブ10は、本発明の製造方法により得られるゴルフクラブヘッド12と、ソケット(図示せず)と、ゴルフクラブシャフト14と、グリップ(図示せず)とを有するものである。
また、図1(a)および(b)に示すように、ゴルフクラブヘッド12は、ヘッド本体20と、ホーゼル部30とを有する。このゴルフクラブヘッド12は、一般的にウッドタイプと呼ばれる種類のヘッドである。
ヘッド本体20は、中空構造体であり、フェース部22、ソール部24、サイド部26、およびクラウン部28を有する。ヘッド本体20においては、ソール部24、サイド部26、およびクラウン部28が相互に接合されて生じる開口部20c(図3(b)参照)に、フェース部22が接合されて外殻構造が構成されている。
また、ヘッド本体20においては、ソール部24およびサイド部26が一体成形されており、それ以外のフェース部22、およびクラウン部28は、それぞれ別に板状に成形されている。
フェース部22は、その表面がゴルフボールを打撃するフェース面22aとなるものである。このフェース面22aのトウ側からヒール側に向かう水平方向に伸びたスコアラインLが、例えば、3本平行に形成されている。なお、フェース面22aは、所定のロフト角度に設定されている。
なお、フェース部22の形態は、平板状でもよく、一般にカップフェースと呼ばれている形態のものでもよい。
また、クラウン部28には、フェース部22と接する側にホーゼル部30を通すネック空孔部28aが形成されている。
このネック空孔部28aは、後述するホーゼル部30のシャフト固定部材32が挿通可能なものであり、ネック空孔部28aは、その内径がシャフト固定部材32の外径よりも大きい。
ヘッド本体20の構成部材であるフェース部22、ソール部24、サイド部26、およびクラウン部28は、例えば、Ti−6Al−4Vなどのチタン合金により形成されるものである。
ホーゼル部30は、図1(a)に示すように、ゴルフクラブシャフト14をゴルフクラブヘッド12に固定するものである。
このホーゼル部30は、図1(b)に示すように、円柱状のシャフト固定部材32と、円柱状の支持部材34とにより構成されている。
シャフト固定部材32は、一端側にゴルフクラブシャフト14が取り付けられる開口部32aが形成されている。
支持部材34は、シャフト固定部材32の他端部に連続して一体的に形成されたものである。この支持部材34は、シャフト固定部材32よりも径が細い。
ホーゼル部30は、支持部材34の端部がソール部24の内面24aの所定位置に立設されるものである。この支持部材34とソール部24の内面24aとの接合部が固定支点34aとなる。なお、支持部材34の端部は、ソール部24の内面24aに接合するため、内面24aに接合した場合、ホーゼル部30の軸線(中心軸)Cが所定の角度となるように成形されている。
さらに、シャフト固定部材32は、クラウン部28のネック空孔部28aに挿通されて、クラウン部28から上方に突出するものである。このホーゼル部30のシャフト固定部材32とネック空孔部28aとの間には隙間gが生じる。
本実施形態のゴルフクラブ10においては、ゴルフクラブシャフト14は、ホーゼル部30の開口部32aに、その先端が挿入されて接着剤などにより固定されて、取り付けられる。また、ゴルフクラブシャフト14は、ゴルフクラブヘッド12が取り付けられる反対側にグリップ(図示せず)が取り付けられる。
なお、ゴルフクラブシャフト14は、ゴルフクラブヘッド12に必ずしもソケットを用いることなく直接固定される必要はなく、ゴルフクラブによっては、ソケットを介して、ゴルフクラブヘッドにゴルフクラブシャフトが固定されるものもある。このソケットには、ゴルフクラブシャフト14を挿通可能な開口部が設けられている。
本実施形態のゴルフクラブヘッド12においては、ホーゼル部30のシャフト固定部材32とネック空孔部28aとの間に隙間gは、クラウン部28側、およびヘッド本体20の内部20a側から密閉されている。
図1(a)および(b)に示すように、クラウン部28側から弾性部材40が設けられている。詳しくは、図2に示すように、表面40aに湿気硬化型接着剤(図示せず)が塗布された円筒状の弾性部材40がシャフト固定部材32に通され、隙間gに弾性部材40が埋め込まれている。この弾性部材40は、クラウン部28側から隙間gを密閉するものである。また、弾性部材40は、弾性変形可能なものである。このため、ゴルフボールの打撃時に、ヘッド本体20とホーゼル部30とが相対的に動いても、この動きに追従して弾性部材40が弾性変形し、ヘッド本体20とホーゼル部30との相対的な動きを妨げることがない。これにより、後述するようにフェース部22のロフト角度が大きくなる方向へのヘッド本体30の回転が許容される。
本実施形態において、弾性部材40は、ゴムまたは合成樹脂により形成されるものである。この弾性部材40としては、例えば、エチレンプロピレンゴム、アクリルゴム、ニトリルブタジエンゴム、または天然ゴムが用いられる。更には、弾性部材40は、発泡性の合成樹脂であってもよい。
さらに、弾性部材40は、JIS−A型硬度計による硬度(JIS K6253)が40〜90であることが好ましい。
なお、湿気硬化型接着剤としては、アクリル変性シリコーン接着剤を用いることが好ましい。これは、アクリル変性シリコーン接着剤が、耐候性にも優れているため、クラウン部28側から日光が当たっても、接着力の劣化を長期に亘り防止することができるためである。
また、湿気硬化型接着剤としては、アクリル変性シリコーン接着剤以外にも、一液ウレタン接着剤、またはアミンを保護したエポキシ接着剤を用いてもよい。
さらには、弾性部材40の表面40aに、プライマーを塗布した後に、湿気硬化型接着剤を塗布し、湿気硬化型接着剤の接着力を向上させてもよい。
また、図2に示すように、ヘッド本体20の内部20aにおいては、シャフト固定部材32および弾性部材40を覆うように樹脂層42が形成されている。この樹脂層42は、ヘッド本体20の内部20a側から隙間gを封止するものである。
樹脂層42は、例えば、膜厚が0.1〜3mmである。
この樹脂層42の膜厚は、ネック空孔部28aの内周面を基準面として、この内周面(基準面)に対して垂直な方向である第1の方向に距離D(距離D=7mm)離れた位置において、この第1の方向と直交する第2の方向における樹脂層42の厚さdのことである。なお、この樹脂層42は、後述する製造方法による溶融樹脂により形成されるものである。
樹脂層42は、熱可塑性樹脂により構成されている。熱可塑性樹脂としては、融点が50℃〜150℃であることが好ましい。
また、熱可塑性樹脂としては、メルトフローレートが、190℃の温度で、2.16kgの荷重において、100〜400g/10分であることが好ましい。
より好ましくは、熱可塑性樹脂としては、融点が50℃〜150℃であり、メルトフローレートが、温度190℃、2.16kgの荷重において、100〜400g/10分であるものである。
なお、本実施形態において、熱可塑性樹脂としては、例えば、ボンドファースト(商品名)、ポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエーテル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂を用いることができ、特に、エチレン系コポリマーを用いることが好ましい。
このように、本実施形態のゴルフクラブヘッド12において、ホーゼル部30のシャフト固定部材32とネック空孔部28aとの間に隙間gは、弾性部材40によりクラウン部28側から密閉され、樹脂層42によりヘッド本体20の内部20a側から密閉されている。
本実施形態のゴルフクラブヘッド12においては、ホーゼル部30をシャフト固定部材32と、このシャフト固定部材32よりも径が細い支持部材34とを有する構成とし、支持部材34をソール部24の内面24aに立設している。支持部材34が細いため、ゴルフボールを打撃した時の衝撃により支持部材34がシャフト固定部材32よりも弾性変形しやすい。さらに、ホーゼル部30のシャフト固定部材32とネック空孔部28aとの間に隙間gが設けられ、かつ打撃した時の衝撃により変形可能な弾性部材40が設けられている。これにより、ゴルフボールの打撃時の衝撃により、支持部材34が弾性変形した場合、ヘッド本体20の方向Rの回転が許容される。
このようなことから、本実施形態のゴルフクラブヘッド12においては、ゴルフボールの打撃時、フェース面22aにゴルフボールが衝突した場合、ヘッド本体20が方向Rに回転し、ヘッド本体20のフェース面22aがクラウン部28側に傾くため、ロフト角度が大きくなる。このため、ゴルフボールの打ち出し角度を高くすることができる。また、フェース面22aのロフト角度が大きくなる方向(方向R)にバック体20が回転することにより、ゴルフボールにバックスピンと反対側の回転方向に回転がかかりスピン量が小さくなる。すなわち、低スピン化される。これにより、高打出し、低スピンを実現することができる。このようなことから、ホーゼル部がソール部およびクラウン部に固定されているゴルフクラブヘッド(ゴルフクラブ)に対して飛距離が向上し、飛距離等について優れた打撃性能が得られる。
また、本実施形態のゴルフクラブヘッド12においては、ホーゼル部30のシャフト固定部材32とネック空孔部28aとの間に隙間gを設けて、この隙間gを弾性部材40および樹脂層42により、クラウン部28側およびヘッド本体20の内部20a側から密閉している。また、クラウン部28側から封止する弾性部材40の接着に、湿気硬化型接着剤を用いているため、外部からの水分は湿気硬化型接着剤で接着に用いられる。これにより、ヘッド本体20の内部20aへの水分の侵入を防ぐことができる。
このように、隙間gに対して、クラウン部28側およびヘッド本体20の内部20a側からの両側から密閉することができるため、高い密閉性を得ることができ、隙間gからヘッド本体20の内部20aへの水またはゴミなどの異物の侵入を防ぐことができる。
また、隙間gにはクラウン部28側から弾性部材40が挿入されており、ゴルフボールの打撃時にホーゼル部30に大きな衝撃力が作用しても弾性部材40により、その衝撃力は緩和されるため、ゴルフクラブシャフトの折損を防止することができる。
このように、本実施形態のゴルフクラブヘッド12(ゴルフクラブ10)においては、所定の打撃性能を満たしつつ、ゴルフボールの打撃時の衝撃を受けても、ヘッド本体20の内部20aに水、またはゴミなどの異物の侵入を防ぐことができ、更にはゴルフクラブシャフトの折損を防止することができる。
次に、本実施形態のゴルフクラブヘッド12の製造方法について説明する。
図3(a)〜(c)は、本実施形態のゴルフクラブヘッドの製造方法を工程順に示す模式図である。図4(a)および(b)は、本実施形態のゴルフクラブヘッドの製造方法を図3(c)の次工程から工程順に示す模式図である。図5は、本実施形態のゴルフクラブヘッドの製造方法に用いられる恒温装置を示す模式図である。
本実施形態のゴルフクラブヘッド12の製造方法においては、まず、ヘッド本体20を構成するソール部24およびサイド部26を、例えば、チタン板またはチタン合金板から、所定の形状に切り出し、所定の形状の部材を得た後、プレス加工し、ソール部24およびサイド部26を一体的に成形して得る。
フェース部22およびクラウン部28についても、チタン板またはチタン合金板から、所定の形状に切り出し、プレス加工して得る。
なお、クラウン部28には、ホーゼル部30のシャフト固定部材32が挿通されるネック空孔部28aを形成する。
このようにして、ヘッド体20を構成するフェース部22、ソール部24、サイド部26およびクラウン部28を用意する。
また、ホーゼル部30についても、例えば、棒材を用いて、旋削および穴あけ加工を施して、シャフト固定部材32、開口部32aおよび支持部材34を形成することにより得る。
支持部材34の端部については、ソール部24の内面24aに接合するため、内面24aに接合した場合、ホーゼルの軸線Cが所定の角度となるように加工する。
なお、フェース部22、ソール部24、サイド部26およびクラウン部28、ならびにホーゼル部30は、個別に製造すればよく、特にその製造順は限定されるものではない。
次に、図3(a)に示すように、ホーゼル部30の支持部材34をソール部24の内面24aに、例えば、溶接により接合する。
次に、図3(b)に示すように、ネック空孔部28aにホーゼル部30のシャフト固定部材32を通し、クラウン部28で、サイド部26の開口部20b(図3(a)参照)を塞ぎ、クラウン部28とサイド部26との境界部分を、例えば、溶接により接合する。
次に、図3(b)に示すソール部24、サイド部26およびクラウン部28により形成された開口部20cをフェース部22で塞ぎ、フェース部22の周囲を、例えば、溶接により接合する。これにより、図3(c)に示すように、ホーゼル部30が取り付けられたヘッド本体20が得られる。この場合、図3(c)および図4(a)に示すように、ネック空孔部28aとホーゼル部30のシャフト固定部材32との間の隙間gが封止(密閉)されていない。
次に、隙間gを封止する工程について説明する。
先ず、図4(a)に示すように、熱可塑性樹脂からなる円環状の樹脂部材44を、例えば、5枚用意する。
次に、各樹脂部材44を、シャフト固定部材32に通して押し込み、隙間gを通してヘッド本体20の内部20aに挿入する。
次に、円筒状の弾性部材40を用意し(図4(a)参照)、この弾性部材40を、その内面40bにシャフト固定部材32を通して押し込み、クラウン部28側から弾性部材40を隙間gに挿入する。これにより、図4(b)に示すように、樹脂部材44がヘッド本体20の内部20aに挿入され、弾性部材40が隙間gに挿入される。
ここで、弾性部材40を隙間gに挿入する際、弾性部材40の表面40aには湿気硬化型接着剤が塗布されている。なお、接着力を高めるために、表面40aにプライマーを塗布した後、湿気硬化型接着剤を塗布することが好ましい。
また、弾性部材40は、円筒状のものに限定されるものではなく、表面が軸線方向に傾斜したテーパー状のものであってもよい。
なお、樹脂部材44は、例えば、熱可塑性樹脂からなるシートを打ち抜くことにより形成することができる。各樹脂部材44は、その外径がネック空孔部28aの内径以下の大きさであり、また、内径は、シャフト固定部材32の外径以上である。すなわち、各樹脂部材44の厚さは隙間g以下である。
樹脂部材44は、樹脂層42を形成するためのものであり、樹脂部材44は樹脂層42と同様の組成を有するものである。このため、樹脂部材44においても、融点が50℃〜150℃であり、メルトフローレートが、190℃の温度で2.16kgの荷重において、100〜400g/10分である熱可塑性樹脂を用いることが好ましい。この熱可塑性樹脂として、例えば、ボンドファースト(商品名)が挙げられ、その他、この熱可塑性樹脂には、上述の樹脂層42と同様のものを用いることができる。
また、樹脂部材44の数は、樹脂層42を形成するに十分な量あればよく、事前に実験などにより、樹脂部材44の数を決定しておくことが好ましい。
樹脂部材44は、軸線方向の厚さが厚い場合、隙間gからヘッド本体20の内部20aに入れることが難しくなる。一方、軸線方向の厚さが薄い場合、樹脂層42を形成するに十分な量の樹脂部材44の数が多くなり、作業時間がかかる。このように、作業性の面から、樹脂部材44の軸線方向の厚さを適宜決定してもよい。
次に、図5に示す恒温装置60を用いて、ホーゼル部30が取り付けられたヘッド本体20の内部から隙間gの密閉を行う。
ここで、恒温装置60は、恒温槽62と、この恒温槽62に、所定の温度に加熱した空気などの気体を循環供給可能な加熱気体供給部64と、恒温槽62の内部に設けられた台66と、台66に設けられ、ヘッド本体20を保持する保持具68とを有するものである。
恒温装置60において、保持具68は、ホーゼル部30の開口部32a(図2参照)に挿入されて、ヘッド本体20を、クラウン部28が下向きで、かつホーゼル部30の軸線Cを垂直に保持することができるものである。
なお、ヘッド本体20を保持する場合、クラウン部28を少なくとも下向きすることができればよく、ホーゼル部30の軸線Cを垂直にすることは必ずしも必要ではない。
恒温装置60を用いて、ヘッド本体20の内部から隙間gの密閉を行う場合、先ず、ホーゼル部30の開口部32aに保持具68を挿入し、恒温槽62内に、クラウン部28を下向きにしてヘッド本体20を配置する。
次に、加熱気体供給部64から恒温槽62内に、例えば、温度が125℃の加熱空気Hを、60分間循環供給する。これにより、ヘッド本体20が、温度125℃の環境に、60分間(1時間)保持されることなる。
そして、樹脂部材44が溶融し、溶融樹脂が自重による流動性により、下方、すなわち、クラウン部28側に移動する。そして、弾性部材40、フェース部22およびクラウン部28に亘って溶融樹脂が広がる。
次に、60分経過した後、加熱空気Hの循環供給を停止し、恒温槽62からヘッド本体20を取り出し、大気中で室温まで冷却する。
これにより、溶融樹脂からなる樹脂層42(図2参照)が、例えば、0.1mm〜3mmの厚さd(図2参照)に形成されて、ヘッド本体20の内部20aから隙間gが封止(密閉)される。
なお、加熱気体供給部64から恒温槽62内に供給する加熱空気H、およびその供給時間は、特に、加熱空気Hの温度が125℃、供給時間が60分間に限定されるものではない。本実施形態において、溶融樹脂により、隙間gを封止する場合、加熱空気Hの温度を110〜150℃の範囲、供給時間を0.5〜2時間の範囲とすればよい。加熱空気Hの温度、および供給時間をそれぞれ上述の範囲で、恒温槽62内に供給することにより、ヘッド本体20の内部20aから隙間gを確実に封止することができる。
このように、本実施形態のゴルフクラブヘッド12の製造方法においては、ホーゼル部30のシャフト固定部材32とネック空孔部28aとの間に隙間gに対して、弾性部材40によりクラウン部28側から密閉し、溶融樹脂(樹脂層42)によりヘッド本体20の内部20a側から密閉することができる。また、クラウン部28側から封止する弾性部材40の接着に、湿気硬化型接着剤を用いているため、外部からの水分は湿気硬化型接着剤で接着に用いられる。これにより、ヘッド本体20の内部20aへの水分の侵入を防ぐことができる。
本実施形態においては、隙間gに対して、クラウン部28側およびヘッド本体20の内部20a側からの両側から密閉することができるため、高い密閉性を得ることができ、隙間gからヘッド本体20の内部20aへの水またはゴミなどの異物の侵入を防ぐことができる。
さらに、得られたゴルフクラブヘッド12は、上述のように、高打出し、低スピンを実現することができる。このようなことから、ホーゼル部がソール部およびクラウン部に固定されているゴルフクラブヘッド(ゴルフクラブ)に対して飛距離が向上し、飛距離等について優れた打撃性能が得られるものであり、加えて、上述のように、ゴルフクラブシャフトの折損を防止することができるものである。
なお、本発明は、本実施形態のゴルフクラブヘッド12の構成に限定されるものではない。
本発明においては、図6(a)、および(b)に示すゴルフクラブヘッド12aのように、樹脂層42を構成する溶融樹脂の広がる範囲を規制する堰止部50をクラウン部28の裏面28bに、例えば、ネック空孔部28aの縁部を囲うようにして設けてもよい。この場合、堰止部50は、ホーゼル部30の軸線Cを中心にして、ネック空孔部28aの縁部(ホーゼル部30のシャフト固定部材32)を少なくとも180°(半周)囲むように設けられるものである。
また、図6(b)に示すように、堰止部50は、例えば、断面形状が矩形状の金属部材または合金部材からなるものである。この堰止部50の高さhは、例えば、2〜10mmである。ゴルフクラブヘッド12aにおいては、この堰止部50により、樹脂層42を形成する際、溶融樹脂の広がりが制限されて、隙間gを更に確実に密閉することができる。
また、本実施形態において、クラウン部28の構成は、ネック空孔部28aを形成することができ、弾性部材40を隙間gに挿入した際に変形などが生じない強度を有するものであれば、特に限定されるものではない。クラウン部28の構成としては、例えば、クラウン部の一部を、弾性率が低い部材で置換した構成でもよい。この弾性率が低い部材とは、例えば、Ti−15V−3Cr−3Al−3Snの組成を有するチタン合金の溶体化処理材(ヤング率が95GPa)、Ti−11Mo−9Sn(ヤング率が60GPa)、Ti−23Nb−0.7Ta−2Zr−1.2O(ヤング率が65GPa)、Ti−9Nb−12Ta−3V−6Zr−1.5O(ヤング率が55GPa)もしくはTi−40Nb−3Ta−3Zr(ヤング率が50GPa)の組成を有するチタン合金、またはCFRPなどの繊維強化複合材料のことである。
また、ゴルフクラブヘッドの構成についても、ゴルフボールの打撃時に、ロフト角度が大きくなるようにホーゼル部30とヘッド体20とが相対的に動き、ホーゼル部30がクラウン部28のネック空孔部28aから上方に突出するものであれば、その構成については特に限定されるものではない。このため、ホーゼル部30は、支持部材34がソール部24の内面24aに立設されているものに限定されるものではない。例えば、支持部材が、ヘッド体の内部に設けられ、ソール部のフェース部とは反対側の内面に一端が接続された板材の他端に接続される構成でもよい。
以上、本発明のゴルフクラブヘッドの製造方法について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定はされず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良または変更を行ってもよいのは、もちろんである。
(a)は、本発明のゴルフクラブヘッドの製造方法により得られるゴルフクラブヘッドを有するゴルフクラブを示す模式的斜視図であり、(b)は、本発明のゴルフクラブヘッドの製造方法により得られるゴルフクラブヘッドを有するゴルフクラブを示す模式的側面図である。 図1(a)に示すゴルフクラブヘッドの要部部分断面拡大図である。 (a)〜(c)は、本実施形態のゴルフクラブヘッドの製造方法を工程順に示す模式図である。 (a)および(b)は、本実施形態のゴルフクラブヘッドの製造方法を図3(c)の次工程から工程順に示す模式図である。 本実施形態のゴルフクラブヘッドの製造方法に用いられる恒温装置を示す模式図である。 (a)は、本発明のゴルフクラブヘッドの製造方法により得られるゴルフクラブヘッドの変形例の要部を示す模式的斜視図であり、(b)は、図6(a)に示すゴルフクラブヘッドの変形例の部分断面拡大図である。
符号の説明
10 ゴルフクラブ
12 ゴルフクラブヘッド
14 ゴルフクラブシャフト
20 ヘッド体
20a 内部
20b、20c 開口部
22 フェース体
22a フェース面
24 ソール部
26 サイド部
28 クラウン部
28a ネック空孔部
28b 裏面
30 ホーゼル部
32 シャフト固定部材
32a 開口部
34 支持部材
34a 固定支点
40 弾性部材
40a 表面
42 樹脂層
44 樹脂部材
50 堰止部
60 恒温装置
62 恒温槽
64 加熱気体供給部
66 台
68 治具
C 軸線(中心軸)
g 隙間
L スコアライン
R 方向

Claims (6)

  1. ゴルフボールを打撃するフェース面を備えるフェース部、ソール部、クラウン部およびサイド部により外殻構造が構成され、前記クラウン部にネック空孔部が形成された中空のヘッド本体と、ゴルフクラブシャフトが取り付けられる開口部が形成されたシャフト固定部材および前記シャフト固定部材に一体的に形成された支持部材を備えるホーゼル部とを有し、前記ホーゼル部は、前記支持部材が前記ヘッド本体の内部に固定されるとともに前記シャフト固定部材が前記ネック空孔部から突出しており、前記シャフト固定部材と前記ネック空孔部との間に隙間があるゴルフクラブヘッドの製造方法であって、
    前記ヘッド本体および前記ホーゼル部を用意し、前記ホーゼル部の前記支持部材を前記ヘッド本体の内部に固定する工程と、
    円環状の樹脂部材を、前記ホーゼル部の前記支持部材に通して前記ヘッド本体内へ挿入する工程と、
    湿気硬化型接着剤が表面に塗布された円筒状の弾性部材を、前記ホーゼル部の前記支持部材に通して前記隙間に挿入する工程と、
    前記クラウン部を下側にして前記ヘッド本体を保持した状態で、前記ヘッド本体を所定の温度で所定時間保持し、前記円環状の樹脂部材を溶融させ、溶融樹脂により、前記隙間を前記ヘッド本体の内側から封止する工程とを有することを特徴とするゴルフクラブヘッドの製造方法。
  2. 前記樹脂部材は、熱可塑性樹脂からなるものであり、融点が50℃〜150℃である請求項1に記載のゴルフクラブヘッドの製造方法。
  3. 前記樹脂部材は、熱可塑性樹脂からなるものであり、メルトフローレートが温度190℃、2.16kgの荷重において、100〜400g/10分である請求項1または2に記載のゴルフクラブヘッドの製造方法。
  4. 前記溶融樹脂により、前記隙間を封止する工程は、前記ヘッド本体を、110〜150℃の温度で、0.5〜2時間保持してなされる請求項1〜3のいずれか1項に記載のゴルフクラブヘッドの製造方法。
  5. 前記弾性部材は、硬度がJIS−A型硬度計において40〜90であるゴムまたは合成樹脂により構成されるものである請求項1〜4のいずれか1項に記載のゴルフクラブヘッドの製造方法。
  6. 前記湿気硬化型接着剤は、アクリル変性シリコーン接着剤である請求項1〜5のいずれか1項に記載のゴルフクラブヘッドの製造方法。
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