JP2008141006A - 発光素子およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】発光効率を改善すること。
【解決手段】本発明は、基板(10)上に設けられN型の第1GaN層(16)と、第1GaN層(16)上に設けられN型のInGaNコンタクト層(18)と、InGaNコンタクト層(18)上に設けられN型の第2GaN層(20)と、第2GaN層上に設けられた活性層(22)と、活性層(22)上に設けられたP型クラッド層(24)と、InGaNコンタクト層(18)に接して設けられた電極(26)と、を具備する発光素子である。
【選択図】図1

Description

本発明は、発光素子およびその製造方法に関し、特にGaN層に挟まれたInGaN層とこれに接する電極を有する発光素子およびその製造方法に関する。
GaN(窒化ガリウム)を用いたLED(Light Emitting Diode)等の発光素子は、青紫色の発光素子として用いられており、光変換効率の改善が求められている。発光素子の光出力を向上させるためには、半導体コンタクト層と電極との接触抵抗を低くすることが求められる。従来のGaNを用いた発光素子は、基板側からN型GaNクラッド層、MQW(Multi Quantum Well)活性層、P型GaNクラッド層の3層構造を有している。N型GaNクラッド層の一部を露出し、N型GaNクラッド層上に接するN型電極を形成し、N型GaNクラッド層と電気的接触を図っている。このように、N型GaNクラッド層はクラッド層とN型電極とのコンタクト層とを兼ねている。
特許文献1および特許文献2には、N型InGaN(窒化インジウムガリウム)層がクラッド層およびコンタクト層を兼ねる発光素子が開示されている。特許文献3には、クラッド層とコンタクト層とを兼ねるN型InGaN層上にAlGaN層が設けられた発光素子が開示されている。
特開平9−186403号公報 特開2000−261035号公報 特開2000−332288号公報
しかしながら、特許文献1から特許文献3のようにInGaN層をコンタクト層とした場合、チップ全面で均一に発光されない場合がある。このため発光素子の発光効率が低下する。また、InGaN層は結晶性が良くないため、InGaN層上に活性層を形成すると結晶性が悪くなる。これらにより、発光素子の発光効率が低下する。本発明は、上記課題を解決し発光効率を改善することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は基板上に設けられたN型の第1GaN層と、前記第1GaN層上に設けられたN型のInGaNコンタクト層と、前記InGaNコンタクト層上に設けられたN型の第2GaN層と、前記第2GaN層上に設けられた活性層と、前記活性層上に設けられたP型クラッド層と、前記InGaNコンタクト層に接して設けられた電極と、を具備する発光素子である。本発明によれば、電子をチップに均一に供給できるためチップを面内で均一に発光させることができる。また、InGaNコンタクト層上の活性層の結晶性を改善できる。よって、発光効率を改善することができる。
上記構成において。前記InGaNコンタクト層のIn組成比は1%以下である構成とすることができる。この構成によれば、第2GaN層の面荒れを抑制し発光効率を改善することができる。
上記構成において、前記InGaNコンタクト層の膜厚は1.0μm以下である構成とすることができる。この構成によれば、第2GaN層の面荒れを抑制し発光効率を改善することができる。
上記構成において、前記第2GaN層の膜厚は0.05μm以上である構成とすることができる。この構成によれば、発光効率を改善することができる。
上記構成において、前記第1GaN層、前記第2GaN層および前記InGaNコンタクト層のN型を形成するためのドーパント濃度は概同じである構成とすることができる。
上記構成において、前記基板と前記第1GaN層との間にAlN層を具備し、前記AlN層の測定面(002)または(102)のX線回折ロッキングカーブの半値幅は2000秒以下である構成とすることができる。この構成によれば、活性層等の結晶性をより向上させることができる。
本発明は、基板上にN型の第1GaN層を形成する工程と、前記第1GaN層上にN型のInGaNコンタクト層を形成する工程と、前記InGaNコンタクト層上にN型の第2GaN層を形成する工程と、前記第2GaN層上に活性層を形成する工程と、前記活性層上にP型のクラッド層を形成する工程と、前記InGaNコンタクト層に接して電極を形成する工程と、を有することを特徴とする発光素子の製造方法である。本発明によれば、電子をチップに均一に供給できるためチップを面内で均一に発光させることができる。また、InGaNコンタクト層上の活性層の結晶性を改善できる。よって、発光効率を改善することが可能な発光素子の製造方法を提供できる。
上記構成において、前記InGaNコンタクト層を形成する工程における成長温度は、前記第1GaN層および前記第2GaN層を形成する工程における成長温度より低く、前記活性層を形成する工程における成長温度より高い構成とすることができる。この構成によれば、InGaNコンタクト層のIn組成比を再現性よく制御することができる。
本発明によれば、コンタクト層であるInGaNコンタクト層をN型GaN層で挟みN型GaN層上に活性層が設けられる。これにより、電子をチップ全面に供給できるためチップ全面で発光することができる。また、InGaNコンタクト層上の活性層の結晶性を改善できる。よって、発光効率を改善した発光素子を提供することができる。
以下、図面を参照に本発明の実施例について説明する。
図1(a)を用い実施例1について説明する。サファイア(Al)基板10上にMOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)法を用い各層を成長する。各層は、基板10側から高温AlNバッファ層12(AlN層)、GaNバッファ層14、N型の第1GaNクラッド層16(第1GaN層)、N型のInGaNコンタクト層18、N型の第2GaNクラッド層20(第2GaN層)、MQW(Multi Quamtum Well)活性層22、P型GaNクラッド層24(P型クラッド層)である。各層の成長条件を以下に示す。
まず、基板10をMOCVD装置内で熱処理する。熱処理条件は、熱処理温度が1230℃、雰囲気がH、熱処理時間が10分である。
高温AlNバッファ層12は、膜厚が約0.1μm、アンドープであり、成長条件は成長温度が1230℃、キャリアガスがH、ガス圧力が50Torr、NH流量が200cc/分である。高温AlNバッファ層12のX線回折ロッキングカーブの半値幅を評価した。(002)および(102)測定面で、それぞれ942秒および1782秒であった。X線を結晶に照射すると、適切な入射角度でX線が回折する。ロッキングカーブは、入射角度の変化に対する回折強度を示したものである。ロッキングカーブの半値幅は結晶欠陥密度と相関がある。つまり、ロッキングカーブの半値幅が大きいことは結晶内部に結晶欠陥が多く存在することを示している。
GaNバッファ層14は、膜厚が約2μm、アンドープであり、成長条件は成長温度が1180℃、キャリアガスがH、ガス圧力が300Torr、NH流量が6000cc/分である。
第1GaNクラッド層16は、膜厚が約1.35μm、Si(シリコン)ドープであり、成長条件は成長温度が1180℃、キャリアガスがH、ガス圧力が150Torr、NH流量が10000cc/分、SiH流量が200cc/分である。
InGaNコンタクト層18は、膜厚が約0.5μm、Siドープ層であり、成長条件は成長温度が950℃、キャリアガスがN、ガス圧力が150Torr、NH流量が10000cc/分、SiH流量が200cc/分である。In組成比はX線測定により約0.5%である。InGaNコンタクト層18の成長中にレーザ光を用いたエピ表面膜厚測定装置でその場観察を行うと、成長とともに徐々に反射強度が減衰していった。このことは、エピタキシャル層の表面に荒れが発生し、荒れが成長とともに大きくなっていくことを示唆している。
第2GaNクラッド層20は、膜厚が約0.15μm、Siドープ層であり、成長条件は成長温度が1180℃、キャリアガスがH、ガス圧力が150Torr、NH流量が10000cc/分、SiH流量が200cc/分である。第2GaNクラッド層20の成長中にレーザ光を用いたエピ表面膜厚測定装置でその場観察を行うと、成長とともに徐々に反射強度が増大していった。このことは、エピタキシャル層の表面の荒れが成長とともに小さくなり、表面が平坦化されていくことを示唆している。第2GaNクラッド層20を約0.05μm成長すると、反射強度は定常状態となった。このことは、InGaNコンタクト層18の成長により悪化した表面状態が0.05μmのGaN層の成長によりほぼ回復したことを示唆している。
MQW活性層22は、膜厚が2.3nmでアンドープのInGaNウェル層を6層、膜厚が9nmでアンドープのGaNバリア層を5層積層している。成長条件は、成長温度が820℃、キャリアガスがN、ガス圧力が350Torr、NH流量が15000cc/分である。活性層22のフォトルミネッセンスによる波長が455nmとなるようにウェル層のIn組成比を約18%とした。
P型GaNクラッド層24は、膜厚が約0.2μm、Mg(マグネシウム)ドープであり、成長条件は成長温度が1100℃、キャリアガスがH、ガス圧力が100Torr、NH流量が10000cc/分、CPMg流量が1200cc/分である。
エピタキシャル成長した基板の温度を降温した。降温の条件は、キャリアガスがN、H流量が100cc/分である。降温後、MOCVD装置からエピタキシャル成長した基板を取り出した。以上によりエピタキシャル基板が完成した。
次に、図1(b)のように、フォトレジストをマスクにドライエッチングし、各層の一部領域をInGaNコンタクト層18が露出するように除去する。InGaNコンタクト層18に接し電気的に接触するようにN型電極26を形成する。P型GaNクラッド層24上にP型電極28を形成する。N型電極26とInGaNコンタクト層18、P型電極28とP型GaNクラッド層24とを電気的に接触するため500℃にて熱処理を行なう。以上により、実施例1に係るLEDが完成する。
図2に比較例1に係るLEDの断面図を示す。比較例1は、実施例1に対し、InGaNコンタクト層18を有しておらず、膜厚が約2μmのN型GaNクラッド層15がコンタクト層を兼ねている。その他の構成は実施例1の図1(b)と同じであり説明を省略する。
表1は実施例1および比較例1のLEDを作製する前のエピタキシャル基板の状態で、電極を形成しN型シート抵抗を測定した結果である。N型シート抵抗は、比較例1では4.6Ω/□、実施例1では4.0Ω/□であり、実施例1で低減している。これは、InGaNコンタクト層18の抵抗率が低いことに起因している。
Figure 2008141006
図3(a)を用い、実施例2について説明する。実施例2は実施例1に比べ、InGaNのIn組成比を高くした例である。図3(a)のように、InGaNコンタクト層18aは組成比が0.8%、膜厚が0.4μm、Siをドープしており、成長条件は成長温度が900℃、キャリアガスがN、ガス圧力が150Torrである。その他の構成は実施例1に係るLEDと同じであり説明を省略する。
実施例2においては、InGaNコンタクト層18aのIn組成比を実施例1より高くしているため、InGaNコンタクト層18aの抵抗率をより低くすることができる。しかしながら、In組成比が高いため、InGaNコンタクト層の結晶性を維持するため膜厚を薄くする。さらに、成長温度を低くする。
図3(b)を用い、実施例3について説明する。実施例3は実施例1に比べ、InGaNのIn組成比を低くした例である。図3(b)のように、InGaNコンタクト層18bは組成比が0.4%、膜厚が0.8μm、Siをドープしており、成長条件は成長温度が960℃、キャリアガスがN、ガス圧力が150Torrである。また、高温AlNバッファ層12上にSiドープGaNバッファ層13を有している。SiドープGaNバッファ層13は膜厚が0.06μm、Siをドープした層であり、成長条件は成長温度が1180℃、キャリアガスがH、ガス圧力が300Torr、NH流量が6000cc/分、SiH流量が200cc/分である。その他の構成は実施例1に係るLEDと同じであり説明を省略する。
実施例3においては、InGaNコンタクト層18bのIn組成比を実施例1より低くしているため、InGaNコンタクト層18bの抵抗率は高くなる。しかしながら、In組成比が低いため、InGaNコンタクト層の結晶性を維持しつつ膜厚を厚くすることができる。さらに、成長温度を高くすることができる。
比較例2として、実施例3のエピタキシャル基板のInGaNコンタクト層18bをN型GaN層に代えたエピタキシャル基板を成長した(図示していない)。表2は、実施例3および比較例2のエピタィシャル基板のGaNの(002)および(102)面のX線回折ロッキングカーブの半値幅を示している。比較例2に対し実施例3においては半値幅が小さくなっている。これは、第2GaNクラッド層20、活性層22およびP型GaNクラッド層24の結晶性が実施例3では比較例2に対し改善していることを示唆している。
Figure 2008141006
図4(a)および図4(b)はそれぞれ実施例3および比較例2に係るLEDの0.3mm×0.3mmチップのP型電極28とN型電極26との間に流す電流に対する光出力を示した図である。比較例2に対し実施例3は光出力が約15%改善している。また、チップの発光を観察したところ、比較例はチップ面内で不均一に発光しているのに対し、実施例3では比較例2に対しチップ全体にわたり面内で均一に発光していた。
このように、実施例3において、チップ全体に渡り均一に発光しているのは以下の理由による。すなわち、N型InGaNコンタクト層18の方が第2GaNクラッド層20より低抵抗率である。このことは表1からも示されている。そうすると、電界がInGaNコンタクト層18内で横方向(チップの面方向)に広がるため、N型電極26よりInGaNコンタクト層18に注入した電子は、InGaNコンタクト層18内で横方向に広がることができる。よって、活性層22により均一なキャリア(電子)を拡散させることができる。これにより、実施例3ではチップ全体にわたり面内で均一に発光することができる。また、発光効率を向上させることができる。
なお、コンタクト層をGaN層とし、ドープ濃度で抵抗率を制御することも考えられる。しかしながら、抵抗率を低減するためには、結晶を劣化させずLEDの特性を劣化させない範囲で最大限のSiをドープすることが好ましい。このため結果的にN型InGaNコンタクト層18と第1GaNクラッド層16および第2GaNクラッド層20とでキャリア濃度は概同じとなってしまう。よって、InGaNコンタクト層のように組成を変え、低抵抗率なコンタクト層を形成することが好ましい。
特許文献1から特許文献3のように、InGaNコンタクト層上に活性層を形成した場合、InGaNコンタクト層18の表面が荒れしているため、活性層の結晶性が悪化してしまう。実施例1から実施例3のように、InGaNコンタクト層18上に第2GaNクラッド層20を成長すると、面荒れした表面をGaN層が埋めるように成長する。このため面荒れが改善する。
第2GaNクラッド層20の膜厚を0.02μmとすると、成長中のレーザ光の反射強度は回復しきれないことがわかった。この状態で活性層22を成長するとフォトルミネッセンス強度が小さくなった。また、LEDを試作し発光効率を測定した結果、発光効率は比較例2よりも悪くなった。以上より、第2GaNクラッド層20の膜厚は、反射強度が回復する0.05μm以上が好ましい。また、ドライエッチングでInGaNコンタクト層18を露出させるため作業時間の短縮および成長時間の短縮の観点から、第2GaNクラッド層20の膜厚は0.5μm以下であることが好ましい。
図4(a)および図4(b)において、実施例3が比較例2より発光効率が改善している原因は明確ではないが以下のように考えられる。InGaNコンタクト層18を成長することにより表面が荒れる。その後、第2GaNクラッド層20を成長することにより表面の面荒れが回復する。このような工程により、転位等の結晶欠陥が削減し、発光効率が改善したものと考えられる。
また、InGaNコンタクト層18の膜厚を1μmより大きく成長すると、その後第2GaNクラッド層20を0.2μm以上成長しても反射強度は十分には改善しなかった。これにより、InGaNコンタクト層18の膜厚は1.0μm以下であることが好ましい。また、InGaNコンタクト層18の膜厚はInGaNコンタクト層18内でドライエッチングを再現よく停止させるため0.2μm以上が好ましい。
さらに、InGaNコンタクト層18のIn組成比を1%より大きくすると表面の面荒れが顕著に大きくなる。この場合も、第2GaNクラッド層20を成長しても面荒れを十分に回復させることはできなかった。これより、InGaNコンタクト層18のIn組成比は1%以下であることが好ましい。また、InGaNコンタクト層18がInNとGaNとの混晶として機能するためにはInの組成比は0.1%以上が好ましい。
さらに、InGaN層を高い成長温度で成長するとInが取り込みにくくなる。よって、InGaNコンタクト層18を形成する工程における成長温度は、第1GaNクラッド層16および第2GaNクラッド層20を形成する工程における成長温度より低くいことが好ましい。また、活性層22のInGaNウェル層のIn組成比はInGaNコンタクト層18のIn組成比より大きい。よって、InGaNコンタクト層18を形成する工程における成長温度は、活性層22を形成する工程における成長温度より高いことが好ましい。以上により、InGaNコンタクト層18のIn組成比を1%以下で再現性よく制御することができる。
さらに、InGaNコンタクト層18上にAlを含むN型の層を成長しても、面荒れは改善できなかった。これより、第2クラッド層はAlを含まないGaN層であることが求められる。
なお、InGaNコンタクト層18の下にもN型第1GaNクラッド層16を設けるのは、1μm以下のInGaNコンタクト層18のみではN型の抵抗率を十分に低減できないためである。N型の低効率を十分に低減しようとすると、最大限ドーパントをドープすることとなる。よって、第1GaNクラッド層16、第2GaNクラッド層20およびInGaNコンタクト層18のN型を形成するためのドーパント濃度は概同じであることが好ましい。
さらに、基板10と第1GaNクラッド層16との間に高温AlNバッファ層12を有する場合、高温AlNバッファ層12の結晶性が悪いと、第1GaNクラッド層16、InGaNコンタクト層18、第2GaNクラッド層20、活性層22の結晶性に悪影響を及ぼす。よって、高温AlNバッファ層は1000℃以上または第1GaNクラッド層より高い温度で成長されることが好ましい。このようにして成長された高温AlNバッファ層12は、(002)または(102)のX線回折ロッキングカーブの半値幅が2000秒以下である。これにより、第1GaNクラッド層16、InGaNコンタクト層18、第2GaNクラッド層20、活性層の結晶性をより向上させることができる。
また、高温AlNバッファ層12上にSiドープGaNバッファ層13、SiドープGaNバッファ層13上にアンドープのGaNバッファ層を形成することにより、刃状転位を低減することができる。
以上、発明の好ましい実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
図1(a)および図1(b)は実施例1に係るLEDの製造工程を示す断面図である。 図2は比較例1に係るLEDの断面図である。 図3(a)および図3(b)はそれぞれ実施例2および実施例3の断面図である。 図4(a)および図4(b)はそれぞれ実施例3および比較例2の電流に対する光出力を示す図である。
符号の説明
10 基板
12 高温AlNバッファ層
13 SiドープGaNバッファ層
14 GaNバッファ層
16 第1GaNクラッド層
18 InGaNコンタクト層
20 第2GaNクラッド層
22 活性層
24 P型GaNクラッド層
26 N型電極
28 P型電極

Claims (8)

  1. 基板上に設けられたN型の第1GaN層と、
    前記第1GaN層上に設けられたN型のInGaNコンタクト層と、
    前記InGaNコンタクト層上に設けられたN型の第2GaN層と、
    前記第2GaN層上に設けられた活性層と、
    前記活性層上に設けられたP型クラッド層と、
    前記InGaNコンタクト層に接して設けられた電極と、を具備することを特徴とする発光素子。
  2. 前記InGaNコンタクト層のIn組成比は1%以下であることを特徴とする請求項1記載の発光素子。
  3. 前記InGaNコンタクト層の膜厚は1.0μm以下であることを特徴とする請求項1記載の発光素子。
  4. 前記第2GaN層の膜厚は0.05μm以上であることを特徴とする請求項1記載の発光素子。
  5. 前記第1GaN層、前記第2GaN層および前記InGaNコンタクト層のN型を形成するためのドーパント濃度は概同じであることを特徴とする請求項1記載の発光素子。
  6. 前記基板と前記第1GaN層との間にAlN層を具備し、
    前記AlN層の測定面(002)または(102)のX線回折ロッキングカーブの半値幅は2000秒以下であることを特徴とする請求項1記載の発光素子。
  7. 基板上にN型の第1GaN層を形成する工程と、
    前記第1GaN層上にN型のInGaNコンタクト層を形成する工程と、
    前記InGaNコンタクト層上にN型の第2GaN層を形成する工程と、
    前記第2GaN層上に活性層を形成する工程と、
    前記活性層上にP型のクラッド層を形成する工程と、
    前記InGaNコンタクト層に接して電極を形成する工程と、を有することを特徴とする発光素子の製造方法。
  8. 前記InGaNコンタクト層を形成する工程における成長温度は、前記第1GaN層および前記第2GaN層を形成する工程における成長温度より低く、前記活性層を形成する工程における成長温度より高いことを特徴とする請求項7記載の発光素子の製造方法。
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CN106531864A (zh) * 2015-09-10 2017-03-22 株式会社东芝 发光装置

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