JP2008140274A - タグ通信装置および画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】常に、ICタグに対して常に好適な情報読み書きが可能とする。
【解決手段】用紙50は、搬送ローラ24により挟持、搬送される。タグ通信部11に設けられたリーダ/ライタ装置12は、この搬送される用紙50に付加されたICタグ52に対して電波を送受し、情報の読み書きを行う。リーダ/ライタ装置12による電波送受位置の上流側に設けられた搬送ローラ24aは、電波送受位置の下流側に設けられた搬送ローラ24bに対して、相対的に早い速度で回転する。その結果、用紙50は、電波送受位置近傍で撓むことになる。その結果、周辺ノイズ等に起因するリーダ/ライタ装置12とICタグ52との相対位置関係の不具合が解消され、好適な情報の読み書きが可能となる。
【選択図】図2
【解決手段】用紙50は、搬送ローラ24により挟持、搬送される。タグ通信部11に設けられたリーダ/ライタ装置12は、この搬送される用紙50に付加されたICタグ52に対して電波を送受し、情報の読み書きを行う。リーダ/ライタ装置12による電波送受位置の上流側に設けられた搬送ローラ24aは、電波送受位置の下流側に設けられた搬送ローラ24bに対して、相対的に早い速度で回転する。その結果、用紙50は、電波送受位置近傍で撓むことになる。その結果、周辺ノイズ等に起因するリーダ/ライタ装置12とICタグ52との相対位置関係の不具合が解消され、好適な情報の読み書きが可能となる。
【選択図】図2
Description
本発明は、用紙に付加されたICタグに電波を送受して、非接触で通信するタグ通信装置、および、当該タグ通信装置を搭載した画像形成装置に関する。
近年、印刷等に用いられる用紙にICタグと呼ばれる小型装置を付加し、この用紙を搬送するとともに当該用紙に付加されたICタグと通信するタグ通信装置が知られている。かかるタグ通信装置は、用紙を取り扱う各種機器、例えば、画像形成装置などに搭載されることが多い(例えば、特許文献1など)。タグ通信装置には通常、ICタグに対して、電波を送受するリーダ/ライタ装置が設けられている。リーダ/ライタ装置は、ICタグに対して電波を送信するとともに、ICタグから送信された電波を受信し、ICタグに対して情報の読み書きを行う装置である。
一般に、このリーダ/ライタ装置は、用紙搬送経路上の所定位置に設けられる。通常、リーダ/ライタ装置の設置位置は、搬送されるICタグとの電波送受感度が所定の基準値以上になるように製造時点で調整されている。すなわち、高速搬送されているICタグに対して情報の読み書きを行うためには、電波受信感度が充分であることが要求される。そして、この電波受信感度は、リーダ/ライタ装置とICタグとの相対位置関係によって大きく変化する。そのため、従来から、タグ通信装置の製造時には、電波受信感度が所定の基準値以上になるような位置関係で用紙(ICタグ)が搬送されるべく、リーダ/ライタ装置および用紙搬送機構の各部材の位置決めを行っている。
しかしながら、好適な読み書きが可能となるICタグとリーダ/ライタ装置との相対位置関係は、周辺ノイズの強さや用紙搬送速度などにより、微妙に変化してくる。そのため、単に、リーダ/ライタ装置と搬送機構との相対位置関係をタグ通信装置の装置製造時に調整したとしても、日ごとに異なる周辺ノイズ等の影響によっては好適な情報読み書きが出来ない場合が生じていた。
そこで、本発明では、常に、ICタグに対して常に好適な情報読み書きが可能となり得るタグ通信装置、および、画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明のタグ通信装置は、用紙に付加されたICタグに電波を送受して、非接触で通信するタグ通信装置であって、ICタグが付加された用紙を上流側から下流側へと搬送する搬送手段と、電波送受位置においてICタグに対して電波を送受することにより、情報の読み込み、および、情報の書き込みの少なくとも一方を行う電波送受手段と、搬送中のICタグと電波送受手段との相対位置関係を可変させる相対位置可変手段と、を備えることを特徴とする。好適な態様では、相対位置可変手段は、電波送受位置において用紙を撓ませることで、電波送受手段とICタグとの相対位置関係を可変させる。
他の好適な態様では、相対位置可変手段は、電波送受位置の下流側における用紙搬送速度が電波送受位置の上流側における用紙搬送速度よりも相対的に遅くなるべく搬送手段を制御することで電波送受位置において用紙を撓ませる。この場合、搬送手段は、用紙を挟持しつつ回転することで用紙に搬送力を付加する一対の搬送ローラを複数対備えており、相対位置可変手段は、電波送受位置の下流側に位置する下流側搬送ローラの回転速度が電波送受位置の上流側に位置する上流側搬送ローラの回転速度よりも遅くなるべく制御することが望ましい。さらに、相対位置可変手段は、所定量の撓みが生じた用紙に当接して、用紙の更なる撓みを規制する撓み量規制部材を備えることが望ましい。
他の好適な態様では、相対位置可変手段は、電波送受位置近傍に設けられ、その用紙を挟持しつつ回転することで用紙に搬送力を付加するローラであって、回転に伴いその用紙挟持高さが変化する偏心ローラを含む。
他の本発明であるタグ通信装置は、用紙に付加されたICタグに対して電波を送受して、非接触で通信するタグ通信装置であって、ICタグが付加された用紙を上流側から下流側へと搬送する搬送手段と、電波送受位置においてICタグに対して電波を送受することにより、情報の読み込み、および、情報の書き込みの少なくとも一方を行う電波送受手段と、用紙に付加されたICタグと同じ経路上を移動する特定用ICタグと、電波送受手段と、用紙に付加されたICタグまたは特定用ICタグと、の相対位置関係を可変する相対位置可変手段と、相対位置可変手段により前記特定用ICタグと電波送受手段との相対位置関係を可変しつつ電波送受手段から特定用ICタグに対して電波送受した際の電波送受感度に基づいて、電波送受感度が所定の基準値以上となる電波送受手段とICタグとの相対位置関係を好適位置関係として特定する好適位置関係特定手段と、を備えることを特徴とする。
好適な態様では、搬送機構は、用紙が載置されるとともに当該用紙を下流側へと搬送する搬送ベルトを備え、特定用ICタグは、搬送ベルト上に設けられており、相対位置関係可変手段は、搬送ベルトと電波送受手段との相対位置関係を可変することで、電波送受手段と、ICタグまたは特定用ICタグとの相対位置関係を可変する。さらに、特定用ICタグと電波送受手段との用紙搬送方向の距離関係を検出する搬送方向距離検出手段を備えており、好適位置関係特定手段は、特定用ICタグと電波送受手段との電波送受感度、および、両者の搬送方向距離に基づいて好適位置関係を特定することも望ましい。さらに、電波送受手段に対向配置され、電波送受手段から送信された電波を反射することで電波送受手段とICタグとの電波送受感度を向上する反射板を備え、好適位置関係特定手段は、ICタグと電波送受手段との電波送受波感度が所定の基準値以上となる電波送受手段と反射板との相対位置関係も特定することも望ましい。
他の本発明である画像形成装置は、上流側から下流側に搬送される用紙に画像印刷を行う画像形成装置であって、用紙を上流側から下流側に搬送する搬送手段と、搬送手段の経路過程に設けられており、用紙に付加されたICタグに電波を送受して、非接触で通信するタグ通信装置と、を備え、前記タグ通信装置は、電波送受位置においてICタグに対して電波を送受することにより、情報の読み込み、および、情報の書き込みの少なくとも一方を行う電波送受手段と、搬送中のICタグと電波送受手段との相対位置関係を可変させる相対位置可変手段と、を備えることを特徴とする。
他の本発明である画像形成装置は、上流側から下流側に搬送される用紙に画像印刷を行う画像形成装置であって、用紙を上流側から下流側に搬送する搬送手段と、搬送手段の経路過程に設けられており、用紙に付加されたICタグに電波を送受して、非接触で通信するタグ通信装置と、を備え、前記タグ通信装置は、電波送受位置においてICタグに対して電波を送受することにより、情報の読み込み、および、情報の書き込みの少なくとも一方を行う電波送受手段と、用紙に付加されたICタグと同じ経路上を移動する特定用ICタグと、電波送受手段と、用紙に付加されたICタグまたは特定用ICタグと、の相対位置関係を可変する相対位置可変手段と、相対位置可変手段により前記特定用ICタグと電波送受手段との相対位置関係を可変しつつ電波送受手段から特定用ICタグに対して電波送受した際の電波送受感度に基づいて、電波送受感度が所定の基準値以上となる電波送受手段とICタグとの相対位置関係を好適位置関係として特定する好適位置関係特定手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、ICタグの搬送中にICタグと電波送受手段の相対位置関係を調整、または、ICタグの搬送前に好適な電波送受が可能な位置関係を特定する。これにより、周辺ノイズや用紙搬送速度の違いに起因して生じる電波送受感度の不具合を解消できる。そして、結果として、常に、ICタグに対して常に好適な情報読み書きが可能となる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の第一実施形態であるプリンタ10の概略構成図である。以下で説明するプリンタ10は、比較的大型の高速プリンタを想定している。ただし、適宜、その構成の一部を変更することにより、複写機や小型プリンタなどの他の画像形成装置に応用してもよい。また、搬送される用紙に付加されたICタグに対して電波を送受して通信でき得る装置であれば、プリンタに限らず、他の装置であってもよい。
このプリンタ10は、図示しない画像印刷制御部により制御されており、画像印刷用制御部に記憶された原稿画像データと同じ画像を用紙に印刷する。また、このプリンタ10の用紙の搬送経路過程には、用紙の管理のために、当該用紙に付加されたICタグと非接触通信を行うタグ通信部11が設けられている。なお、図1では、このタグ通信部11を、印刷部18の下流、排出部21の上流に設けているが、当然ながら、この位置に限られるものではなく、用紙の搬送経路過程であれば他の位置に設けられてもよい。以下、このプリンタ10について詳説する。
印刷前の用紙は、収容部14に収容されている。収容部14には、用紙のサイズや種類等に応じた用紙トレイ14a,14b,14cが複数設けられている。そして、ユーザからの指示に応じて、所定の用紙トレイ14a,14b,14cから印刷前の用紙が搬送路16に供給される。
搬送路16は、用紙の移動をガイドする搬送ベルト26と、用紙に搬送力を付与する搬送ローラ24と、を備えている。搬送ローラ24は、供給された用紙を挟持しつつ回転することで、用紙を下流側へと順次搬送する。
印刷部18は、原稿画像データに基づいて用紙に画像を印刷する。印刷部18は、図示しない帯電部および露光部で感光体上に静電潜像を形成し、静電力により感光体表面にトナーを付着させてトナー像を形成する。ここで形成されるトナー像は、原稿画像に基づいた像である。感光体または感光体からトナー像が転写された転写ローラ20は搬送路16上に設けられ、ここに用紙が搬送されることにより用紙にトナーが転写される。転写ローラ20の下流には定着ローラ22が設けられている。トナーが付着した用紙は、定着ローラ22により加熱、加圧される。これによりトナーが用紙に定着する。
画像の転写および定着により画像印刷が終了した用紙は、さらに、下流へと搬送され、排紙部21へと導かれ、排紙される。なお、排紙部21には、画像印刷の成否に応じて用紙の排紙先を切り替えるべく、複数の排紙トレイ21a,21b,21cが設けられている。また、裏面印刷が必要な用紙は、排紙部21ではなく、表裏反転された後、再び、搬送路16へと送られ、裏面印刷が実行される。
さらに、本実施形態のプリンタ10は、搬送されている用紙に付加されたICタグに対して非接触通信を行うタグ通信部11も設けられている。タグ通信部11には後述するリーダ/ライタ装置が設けられており、当該リーダ/ライタ装置によりICタグに対して各種情報の読み書きが実行される。そして、この情報の読み書き結果に基づいて用紙を管理する。具体的には、タグ通信部11は、各用紙に付加されたICタグから読み込んだ情報に基づいて用紙の識別を実行したり、印刷結果等の情報をICタグに書き込むことで、より柔軟な用紙の管理が実現されている。この管理に利用されるICタグは、周知のとおり、微小なICチップと無線通信用のアンテナとを組み合わせた小型装置である。用紙にはこのICチップが付加されており、当該ICチップに対して電波を送受波することで、非接触での情報の読み書きが可能となる。なお、ここで、ICチップの付加とは、用紙の内部にICチップを内蔵すること、および、用紙の表面にICチップを貼着すること、の両方を含む。
ここで、好適な情報の読み書きを行うためには、リーダ/ライタ装置とICタグとの相対位置関係が重要になる。高速搬送されているICタグに対して情報の読み書きを行うためには、電波受信感度が充分であることが要求される。そして、この電波受信感度は、リーダ/ライタ装置とICタグとの相対位置関係によって大きく変化する。そのため、従来から、プリンタ10の製造時には、電波受信感度が所定の基準値以上になるような位置関係で用紙(ICタグ)が搬送されるべく、搬送機構の各部材(搬送ベルト26や搬送ローラ24)の位置決めを行っている。
しかしながら、好適な読み書きが可能となるICタグとリーダ/ライタ装置との相対位置関係は、当該ICタグの品質や周辺ノイズの強さ搬送速度などにより、微妙に変化してくる。そのため、単に、リーダ/ライタ装置と搬送機構との相対位置関係を装置製造時に調整したとしても、実際に搬送されるICタグの個体差や周辺ノイズの影響等によっては好適な情報読み書きが出来ない場合が生じる。そこで、本実施形態では、ICタグに対して情報の読み書きを実行する際に、当該ICタグの位置を微調整する。具体的に、その構成について説明する。
図2は、タグ通信部11周辺の概略構成図である。リーダ/ライタ装置12は、ICタグ52に搭載されているアンテナとの間で電波の送受が可能なアンテナを内蔵している。このリーダ/ライタ装置12は、予め決められた電波送受位置において、所定の間隙を介して搬送ベルト26に対向配置されている。ここで、リーダ/ライタ装置12と搬送ローラ24の用紙挟持高さとの相対位置関係は、比較的好適な電波送受が可能な位置関係に予め調整されている。ただし、この事前の調整で規定された初期相対位置関係は、記述したとおり、周辺ノイズ等の影響により、所定の基準値以上の感度で電波送受が可能な理想的な相対位置関係とは、若干、ズレが生じる場合がある。
そこで、本実施形態では、電波送受位置において、ICタグ52とリーダ/ライタ装置12との相対位置関係を連続的に変化させる。これにより、周辺ノイズや搬送速度、ICタグ52の個体差などに起因する初期相対位置関係と理想的な相対位置関係とのズレを吸収することができる。そして、その結果、好適な情報の読み書きが可能となる。
本実施形態では、電波送受位置において用紙を撓ませることで、ICタグ52とリーダ/ライタ装置12との相対位置関係を連続的に変化させる。具体的には、電波送受位置の下流側における用紙搬送速度を、上流側における用紙搬送速度より相対的に遅くすることで用紙を撓ませている。本実施形態では、既述したとおり、用紙50は、対向配置された一対の搬送ローラ24により挟持、搬送される。したがって、電波送受位置の下流側に位置する下流側搬送ローラ24bの回転速度を、電波送受位置の上流側に位置する上流側搬送ローラ24aの回転速度に比して、相対的に遅くしている。これにより、用紙50の先端側と後端側で進行速度に差が生じ、用紙が徐々に撓むことになる。そして、用紙50が徐々に撓むことにより、当該用紙50に付加されたICタグ52とリーダ/ライタ装置12との距離や角度などが連続的に変化する。この連続的変化により、初期相対位置関係と理想的な相対位置関係との差が吸収され、一時的ではあるもののICタグ52とリーダ/ライタ装置12との相対位置関係を情報読み書きに好適な関係にすることができる。なお、このときのローラ回転速度は、タグ通信部11の通信用制御部(図示せず)からの指示に応じて画像印刷制御部により制御される。したがって、本実施形態では、タグ通信部11の通信用制御部が、相対位置可変手段として機能することになる。
なお、下流側搬送ローラ24bの回転速度が、上流側搬送ローラ24aに回転速度に比して相対的に遅くなればよいので、上流側搬送ローラ24aが通常のローラ回転速度よりも早く回転するようにしてもよいし、逆に、下流側搬送ローラ24bが通常のローラ回転速度よりも遅く回転するようにしてもよい。また、下流側搬送ローラ24bの回転を一時的に停止させてもよい。
以上、説明したように、本実施形態によれば、ICタグ52とリーダ/ライタ装置12との相対位置関係が連続的に変化するため、周辺ノイズや搬送速度、ICタグ52の個体差などに起因して生じる、初期相対位置関係と理想的な相対位置関係との微妙なズレを吸収できる。その結果、常に、好適な情報の読み書きが実現できる。また、本実施形態では、用紙搬送速度、より具体的には、一部の搬送ローラ24の回転速度を変化させることでICタグ52とリーダ/ライタ装置12との相対位置関係を連続的に変化させている。その結果、相対位置関係を変化させるための専用部材等がいらず、比較的、簡易に構成することができる。
なお、上流側および下流側での搬送速度の差が等しくても、用紙50の厚み等でその撓み量は大きく異なってくる。また、過度の撓みは用紙50に悪影響を与える場合もある。そこで、用紙50の最大撓み量を規制する部材を設けてもよい。例えば、図3に図示するように、搬送ベルト26とリーダ/ライタ装置12との間に、電波透過性材料(例えば、樹脂など)からなる板状の規制部材56を設けてもよい。用紙50が一定量撓んだ場合には、用紙50は規制部材56に当接することになり、その最大撓み量が規制されることになる。
また、用紙50の撓みによるICタグ52の位置変化量は、用紙サイズや、用紙内におけるICタグ位置によって異なってくる。例えば、用紙50の撓み量が等しくても、用紙50の隅部に付加されたICタグの位置変化量は、用紙50の中央付近に付加されたICタグの位置変化量に比べて小さくなる。このようなICタグ52の付加位置の違いに起因するICタグ52の位置変化量の相違を吸収するために、用紙50内におけるタグ52の位置に応じて、既述の規制部材56の位置や、上流および下流での用紙搬送速度の差を変化させてもよい。
次に、第二実施形態について図4、図5を用いて説明する。第二実施形態も、第一実施形態と同様に、ICタグ52とリーダ/ライタ装置12との相対位置関係を連続的に変化させるが、その連続的変化を実現するための具体的構成が異なる。なお、その他の構成は、第一実施形態と同じであるため、相対位置関係を連続的に変化させる機構の構成を中心に説明し、その他の説明については省略する。
図4A、図4Bは、第二実施形態であるプリンタのうち、通信部11周辺の概略側面図である。リーダ/ライタ装置12は、第一実施形態と同じく、所定の間隙を介して搬送ベルト26に対向配置されており、搬送されてきた用紙50に付加されたICタグ52に対して電波を送受する。このとき、周辺ノイズや搬送速度、ICタグ52の固体差などに起因するICタグ52とリーダ/ライタ装置12との相対位置関係の不具合を吸収するために、本実施形態では、用紙の搬送高さを連続的に変化させている。
具体的には、電波送受位置の上流側および下流側に、偏心ローラ58を設けている。偏心ローラ58は、通常の搬送ローラと同じく、用紙50を挟持しつつ回転することで、用紙に搬送力を付加する。ただし、通常の搬送ローラと異なり、偏心ローラ58は、用紙挟持高さ(搬送ベルト26から用紙挟持位置までの距離)が連続的に変化する。
具体的には、本実施形態では、断面円形で、回転軸59が円中心からずれた位置に設けられた偏心ローラ58を、電波送受位置の上流位置および下流位置に設けている。この偏心ローラ58は、回転軸59が中心からずれているため、その回転角度に応じて、用紙挟持高さが連続的に変化することになる。その結果、用紙50とリーダ/ライタ装置12との相対位置関係、ひいては、ICタグ52とリーダ/ライタ装置12との相対位置関係が連続的に変化することになる。
例えば、図4Aに図示するように、用紙挟持高さが最小となる状態から偏心ローラ58が回転すると、用紙挟持高さが徐々に大きくなり、ICタグ52とリーダ/ライタ装置12との距離は徐々に小さくなる。そして、図4Aの状態から偏心ローラ58が180度回転すると(図5Bの状態)、用紙挟持高さが最大になり、ICタグ52とリーダ/ライタ装置12との距離は最小となる。その後、さらに、偏心ローラ58が回転すると、ICタグ52とリーダ/ライタ装置12との距離は徐々に大きくなる。
このように、電波送受位置の近傍に偏心ローラ58を設けることにより、用紙挟持高さ、ひいては、ICタグ52とリーダ/ライタ装置12との相対位置関係が連続的に変化することになる。その結果、周辺ノイズ等に起因する初期相対位置関係と理想的な相対位置関係との相違を吸収することができる。
なお、図4A,図4Bでは、電波送受位置の前後に設けられた二つの偏心ローラ58は、同一挟持高さとなるべく連動して回動しているが、両者の挟持高さは必ずしも一致していなくてもよい。例えば、上流側偏心ローラ58aの挟持高さが最大のとき、下流側偏心ローラ58bの挟持高さが最小となるように、両者の回転角度を制御してもよい。両者の回転角度を異ならせることにより、連続的に用紙50、ひいては、ICタグ52の角度が変化し、より多様な相対位置関係の変化を与えられる。また、本実施形態では、断面円形かつ回転軸が偏心した偏心ローラを用いているが、回転に伴い用紙挟持高さが変化するのであれば、他の偏心ローラでもよい。例えば、断面楕円形で、回転軸が楕円中心に位置する偏心ローラなどを用いてもよい。
また、既述したとおり、偏心ローラ58は、その用紙挟持高さが連続的に変化する。したがって、場合によっては、通常の搬送ローラ24の用紙搬送高さと、偏心ローラ58の用紙挟持高さに、大きな差が生じ、両者間で滑らかな用紙50の引き渡しが出来ない場合がある。そのため、偏心ローラ58の直前まで搬送された用紙50を、当該偏心ローラ58に導くガイド機構を設けておくことが望ましい。図5A、図5Bは、ガイド機構60の一例を示す図である。このガイド機構60は、偏心ローラ58に用紙を導くガイド板62、当該ガイド板62を押し上げる押上部材64、および、ガイド板62の最低位置を規制するストッパを備えている。ガイド板62は、偏心ローラ58の直前に設けられている。このガイド板62は、その一端に設けられた回転軸62aを中心として、回動自在となっている。押上部材64は、偏心ローラ58の回転軸に接続されて、当該回転軸ともに回動するしたがって、押上部材は、偏心ローラ58の回転角度、ひいては、用紙搬送高さに応じて、その姿勢、ひいては、押上部材の先端位置が変化する。具体的には、当該押上部材64は、偏心ローラ58の用紙挟持高さが一定基準以上となればガイド板62の一端を徐々に押し上げ、用紙挟持高さが一定基準以下とガイド板62の押し上げを中断し得るような姿勢変形をする。このガイド板62と押上部材64との相互関係により、偏心ローラ58の用紙挟持高さに応じた用紙のガイドが可能となる。
次に、第三実施形態について説明する。第三実施形態は、第一、第二実施形態と異なり、予め、電波送受感度が所定の基準値以上となり得るICタグ52とリーダ/ライタ装置12との相対位置関係を好適位置関係として特定し、その特定結果に応じて両者の位置関係を調整する。また、この好適位置関係特定のために、搬送機構の構成が第一、第二実施形態と若干異なる。以下、この第一、第二実施形態との相違点を中心に、第三実施形態について説明する。
図6は第三実施形態であるプリンタのうちタグ通信部11周辺の概略上面図、図7は概略側面図である。この実施形態では、用紙50は、搬送ベルト26上に載置され、当該搬送ベルト26がローラ71の回転に伴い回転することで搬送される。つまり、搬送ベルト26は、用紙50と連動して移動することになる。この搬送ベルト26には、好適位置関係特定に利用されるダミーのICタグ、すなわち、特定用ICタグ70が付加されている。この特定用ICタグ70は、用紙50に付加されているICタグ52と同様に、リーダ/ライタ装置12からの電波送信により起動し、必要に応じて、リーダ/ライタ装置12との間で通信を行う。本実施形態では、この特定用ICタグ70との電波送受感度に基づいて、好適位置関係を特定する。すなわち、この特定用ICタグ70は、既述したとおり、搬送ベルト26に付加されており、用紙50に付加されたICタグ52とほぼ同じ経路を移動するといえる。したがって、リーダ/ライタ装置12を、この特定用ICタグ70との電波送受感度が所定の基準以上となり得る位置および姿勢に調整すれば、当該ICタグ70と同一経路を移動する用紙に付加されたICタグ52に対しても、好適な電波送受が実現できることになる。
なお、本実施形態において、搬送ベルト26は、用紙50の幅に比して幅狭となっている。そのため、搬送中の用紙50の垂れを防止するために、搬送ベルト26の下方には、充分な幅を有する支持板80が設けられている。支持板80は、通常、金属84等の剛性材料からなるが、電波送受位置近傍のみは、電波の透過を許容する材料、例えば、樹脂82等から構成される。
リーダ/ライタ装置12は、第一、第二実施形態と同様に、搬送ベルト26の上方または下方に、所定の間隙を介して設置されている。ただし、本実施形態において、リーダ/ライタ装置12は、その位置および姿勢が変更可能となっており、好適な情報読み書きができ得る位置および姿勢(好適相対位置関係)に調整される。図示しない通信用制御部は、当該リーダ/ライタ装置12の位置および姿勢を適宜変更しつつ、搬送ベルト26に付加された特定用ICタグ70に対する電波送受を指示する。そして、その際、得られる電波送受感度(受信信号強さ)が所定の基準以上となり得るリーダ/ライタ装置12の位置および姿勢を、好適位置関係として特定する。そして、実際に用紙50に付加されたICタグ52に対して電波送受を行う際は、リーダ/ライタ装置12を、好適位置関係として特定された位置および姿勢に調整しておく。
なお、図8A,図8Bは、このリーダ/ライタ装置12の位置および姿勢を変更させる位置姿勢変更機構90の一例を示す図である。この位置姿勢変更機構90は、リードスクリュー92の回動に伴い昇降自在の昇降板94と、当該昇降板94との間に所定の間隙を介した状態でリーダ/ライタ装置12を回動自在に支持する支持体95、リーダ/ライタ装置12を昇降板94の方向に付勢する弾性体(図示せず)、および、リーダ/ライタ装置12の隅部を弾性体の付勢力に抗して下方に押し下げる複数の押圧体96からなる。リーダ/ライタ装置12の高さを変更したい場合には、リードスクリュー92を回動させ、昇降板94、ひいては、当該昇降板94に接続されたリーダ/ライタ装置12を昇降させる。一方、リーダ/ライタ装置12の角度(姿勢)を変更したい場合は、複数の押圧体96のうちいずれか1つを下方に下げ、弾性体の付勢力に抗してリーダ/ライタ装置12の一隅を押し下げる。これにより、リーダ/ライタ装置12の角度が変化する。なお、押圧体96を上方に移動させて、押し下げを解除すれば、リーダ/ライタ装置12は、弾性体の付勢力により自動的に水平状態に戻る。
次に、本実施形態における好適位置関係特定、および、それに応じた相対位置関係の調整の流れについて簡単に説明する。用紙50に付加されたICタグ52に対して情報の読み書きを行う場合は、予め、好適位置関係を特定しておく。すなわち、用紙50を搬送することなく、換言すれば、用紙50を搬送ベルト26に供給することなく、搬送ベルト26のみを駆動する。搬送ベルト26の駆動に伴いダミーのICタグである特定用ICタグ70の位置が移動する。この特定用ICタグ70が電波送受位置近傍に移動すれば、リーダ/ライタ装置12は、好適位置関係特定のために電波の送受を開始する。このとき、リーダ/ライタ装置12の位置や姿勢を適宜変更する。通信用制御部は、このとき、得られた電波送受感度と、当該電波送受感度を取得した際のリーダ/ライタ装置12の位置および姿勢と、を関連付けて、一時記憶する。そして、所定の基準値以上で電波送受が実現できたリーダ/ライタ装置12の位置および姿勢を好適位置関係として特定する。なお、所定の基準値以上で電波送受が実現できる位置および姿勢を取得できなかった場合には、再度、特定用ICタグ70を電波送受位置近傍へと移動させるとともに、リーダ/ライタ装置12の位置および姿勢を適宜、変更しつつ電波送受を実行する。複数回、好適位置関係特定のための電波送受を実行しても、好適位置関係が特定できなかった場合には、リーダ/ライタ装置12または特定用ICタグ70に何らかの問題があるとして、エラーを出力する。
好適位置関係が特定できれば、通信用制御部は、位置姿勢変更機構を駆動してリーダ/ライタ装置12を好適位置関係として特定された位置および姿勢に調整する。また、実際に用紙50を搬送ベルト26に供給して、用紙50の搬送を開始する。搬送された用紙50、ひいては、ICタグ52は特定用ICタグ70とほぼ同じ経路を移動する。したがって、当該特定用ICタグ70との間で好適な電波送受が可能な位置および姿勢に調整されたリーダ/ライタ装置12は、用紙50に付加されたICタグ52に対しても好適な電波送受が可能となる。
以上、説明したように、本実施形態によれば、予め、電波送受感度が所定の基準値以上となりうる相対位置関係である好適位置関係を特定したうえで、リーダ/ライタ装置12の位置および姿勢を調整している。したがって、周辺ノイズや搬送速度の違いに起因する電波送受感度の不良を防止でき、好適な情報の読み書きが可能となる。また、本実施形態では、搬送ベルト26にダミーのICタグである特定用ICタグ70を設けているだけなので、装置構成を従来と大きく変更する必要がなく、簡易に実現することができる。
なお、本実施形態では、リーダ/ライタ装置12の位置および姿勢を変更して、特定用ICタグ70(ひいては、用紙50に付加されたICタグ52)との相対位置関係を変更しているが、当然、特定用ICタグ70の位置および姿勢を変更してもよい。例えば、図9に図示するように、搬送ベルト26の下方に設置される支持板80を可動とし、適宜、搬送ベルト26を押し上げることができるようにしてもよい。この場合、支持板80を昇降させることで、特定用ICタグ70とリーダ/ライタ装置12との距離を変更することができる。また、図10、図11に図示するように、搬送ベルト26を適宜、押し上げる可動式のローラ72を複数設けてもよい。特に、図11に図示するように、互いに異なる量だけ搬送ベルト26を押し上げることができる可動式ローラ72を複数設けることで、特定用ICタグ70とリーダ/ライタ装置12との距離だけでなく、角度も適宜、変更できる。
また、以上の説明では、特定用ICタグ70、ひいては、用紙に付加されたICタグ52とリーダ/ライタ装置12との相対位置関係にのみ着目しているが、ICタグ52と反射板、リーダ/ライタ装置12と反射板74との相対位置関係についても着目することが望ましい。反射板74は、電波を反射する材料、例えば、金属等からなる板材で、電波送受感度を向上することを目的として、図12に図示するように、リーダ/ライタ装置12に対向配置される部材である。リーダ/ライタ装置12から照射され、ICタグ52に到達することなく用紙50を通過した電波の一部は、当該反射板74で反射され、再びICタグ52に向かう。これにより、電波送受感度をより向上することができる。この反射板74は、基本的には、ICタグ52との距離が、送受される電波の1/4波長になるように位置調整されている。ただし、この反射板74とICタグ52との距離も、周辺ノイズや用紙搬送速度に応じて微調整されることが望ましい。
そこで、この反射板74を、搬送ベルト26、ひいては、用紙に付加されたICタグ52に対して、相対位置関係可変に構成し、適宜、電波送受感度が向上でき得る位置に調整できるようにすることが望ましい。具体的には、好適位置関係特定のために、特定用ICタグ70に電波送受する際に、リーダ/ライタ装置12だけでなく、反射板74の位置および姿勢も変更し、その際の電波送受感度を取得する。そして、電波送受感度が所定基準以上となり得る反射板74の位置および姿勢を好適位置関係として特定する。用紙50に付加されたICタグ52に対して電波送受を行う際には、この好適位置関係として特定された位置および姿勢に反射板74を調整する。これにより、さらなる電波送受感度の向上が図れる。
なお、図12では、リーダ/ライタ装置12が搬送ベルト26の上方、反射板74が搬送ベルト26の下方に図示しているが、当然、これは、逆であってもよい。すなわち、図13に図示するように、リーダ/ライタ装置12が搬送ベルト26の下方、反射板74が搬送ベルト26の上方であってもよい。
また、リーダ/ライタ装置12と特定用ICタグ70との電波送受感度は、両者の搬送路方向の距離によっても異なってくる。したがって、正確に好適位置関係を特定するためにはリーダ/ライタ装置12と特定用ICタグ70との搬送方向距離も明確であることが望ましい。そこで、特定用ICタグ70の搬送方向の位置を検出するためのセンサ等を設けてもよい。例えば、図14A,図14Bに図示するように、特定用ICタグの近傍に、タグ検出センサ78を設けてもよい。タグ検出センサ78の構成としては種々の構成が考えられるが、例えば、搬送ベルト26を挟んで対向配置された受光器78aと投光器78bでタグ検出センサ78を構成してもよい。このとき、特定用ICタグの近傍の搬送ベルト26に貫通孔76を形成しておく。この場合、当該貫通孔76、ひいては、特定用ICタグ70がセンサ設置位置から離れている場合は、搬送ベルト26により、受光器での受光が阻害される。一方、特定用ICタグ70がセンサ設置位置近傍に達すれば、投光器78bからの光が貫通孔76を通過して受光器78aに到達する。したがって、受光器78aでの受光の有無に基づいて、特定用ICタグ70の搬送方向の位置が特定できる。
リーダ/ライタ装置12と特定用ICタグ70との電波送受感度を評価する際には、このタグ検出センサで検出された両者の搬送方向距離も参照して評価する。具体的には、両者の搬送方向距離が一定基準より大きい場合には、その際に得られた電波送受感度は好適位置関係特定には利用しないようにする。あるいは、両者の搬送方向距離に応じて、好適位置関係として特定する際の電波送受感度のしきい値を変動させてもよい。
10 プリンタ、11 タグ通信部、12 リーダ/ライタ装置、14 収容部、16 搬送路、18 印刷部、21 排紙部、24 搬送ローラ、26 搬送ベルト、50 用紙、52 ICタグ、56 規制部材、58 偏心ローラ、60 ガイド機構、70 特定用ICタグ、71 ローラ、72 可動式ローラ、74 反射板、78 タグ検出センサ、90 位置姿勢変更機構。
Claims (12)
- 用紙に付加されたICタグに電波を送受して、非接触で通信するタグ通信装置であって、
ICタグが付加された用紙を上流側から下流側へと搬送する搬送手段と、
電波送受位置においてICタグに対して電波を送受することにより、情報の読み込み、および、情報の書き込みの少なくとも一方を行う電波送受手段と、
搬送中のICタグと電波送受手段との相対位置関係を可変させる相対位置可変手段と、
を備えることを特徴とするタグ通信装置。 - 請求項1に記載のタグ通信装置であって、
相対位置可変手段は、電波送受位置において用紙を撓ませることで、電波送受手段とICタグとの相対位置関係を可変させることを特徴とするタグ通信装置。 - 請求項2に記載のタグ通信装置であって、
相対位置可変手段は、電波送受位置の下流側における用紙搬送速度が電波送受位置の上流側における用紙搬送速度よりも相対的に遅くなるべく搬送手段を制御することで電波送受位置において用紙を撓ませることを特徴とするタグ通信装置。 - 請求項3に記載のタグ通信装置であって、
搬送手段は、用紙を挟持しつつ回転することで用紙に搬送力を付加する一対の搬送ローラを複数対備えており、
相対位置可変手段は、電波送受位置の下流側に位置する下流側搬送ローラの回転速度が電波送受位置の上流側に位置する上流側搬送ローラの回転速度よりも遅くなるべく制御することを特徴とするタグ通信装置。 - 請求項2から4のいずれか1項に記載のタグ通信装置であって、さらに、
相対位置可変手段は、所定量の撓みが生じた用紙に当接して、用紙の更なる撓みを規制する撓み量規制部材を備えることを特徴とするタグ通信装置。 - 請求項1に記載のタグ通信装置であって、
相対位置可変手段は、電波送受位置近傍に設けられ、その用紙を挟持しつつ回転することで用紙に搬送力を付加するローラであって、回転に伴いその用紙挟持高さが変化する偏心ローラを含むことを特徴とするタグ通信装置。 - 用紙に付加されたICタグに対して電波を送受して、非接触で通信するタグ通信装置であって、
ICタグが付加された用紙を上流側から下流側へと搬送する搬送手段と、
電波送受位置においてICタグに対して電波を送受することにより、情報の読み込み、および、情報の書き込みの少なくとも一方を行う電波送受手段と、
用紙に付加されたICタグと同じ経路上を移動する特定用ICタグと、
電波送受手段と、用紙に付加されたICタグまたは特定用ICタグと、の相対位置関係を可変する相対位置可変手段と、
相対位置可変手段により前記特定用ICタグと電波送受手段との相対位置関係を可変しつつ電波送受手段から特定用ICタグに対して電波送受した際の電波送受感度に基づいて、電波送受感度が所定の基準値以上となる電波送受手段とICタグとの相対位置関係を好適位置関係として特定する好適位置関係特定手段と、
を備えることを特徴とするタグ通信装置。 - 請求項7に記載のタグ通信装置であって、
搬送機構は、用紙が載置されるとともに当該用紙を下流側へと搬送する搬送ベルトを備え、
特定用ICタグは、搬送ベルト上に設けられており、
相対位置可変手段は、搬送ベルトと電波送受手段との相対位置関係を可変することで、電波送受手段と、ICタグまたは特定用ICタグとの相対位置関係を可変することを特徴とするタグ通信装置。 - 請求項7または8に記載のタグ通信装置であって、さらに、
特定用ICタグと電波送受手段との用紙搬送方向の距離関係を検出する搬送方向距離検出手段を備えており、
好適位置関係特定手段は、特定用ICタグと電波送受手段との電波送受感度、および、両者の搬送方向距離に基づいて好適位置関係を特定することを特徴とするタグ通信装置。 - 請求項7から9のいずれか1項に記載のタグ通信装置であって、さらに、
電波送受手段に対向配置され、電波送受手段から送信された電波を反射することで電波送受手段とICタグとの電波送受感度を向上する反射板を備え、
好適位置関係特定手段は、ICタグと電波送受手段との電波送受波感度が所定の基準値以上となる電波送受手段と反射板との相対位置関係も特定することを特徴とするタグ通信装置。 - 上流側から下流側に搬送される用紙に画像印刷を行う画像形成装置であって、
用紙を上流側から下流側に搬送する搬送手段と、
搬送手段の搬送経路過程に設けられており、用紙に付加されたICタグに電波を送受して、非接触で通信するタグ通信装置と、を備え、
前記タグ通信装置は、
電波送受位置においてICタグに対して電波を送受することにより、情報の読み込み、および、情報の書き込みの少なくとも一方を行う電波送受手段と、
搬送中のICタグと電波送受手段との相対位置関係を可変させる相対位置可変手段と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 上流側から下流側に搬送される用紙に画像印刷を行う画像形成装置であって、
用紙を上流側から下流側に搬送する搬送手段と、
搬送手段の経路過程に設けられており、用紙に付加されたICタグに電波を送受して、非接触で通信するタグ通信装置と、を備え、
前記タグ通信装置は、
電波送受位置においてICタグに対して電波を送受することにより、情報の読み込み、および、情報の書き込みの少なくとも一方を行う電波送受手段と、
用紙に付加されたICタグと同じ経路上を移動する特定用ICタグと、
電波送受手段と、用紙に付加されたICタグまたは特定用ICタグと、の相対位置関係を可変する相対位置可変手段と、
相対位置可変手段により前記特定用ICタグと電波送受手段との相対位置関係を可変しつつ電波送受手段から特定用ICタグに対して電波送受した際の電波送受感度に基づいて、電波送受感度が所定の基準値以上となる電波送受手段とICタグとの相対位置関係を好適位置関係として特定する好適位置関係特定手段と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006327572A JP2008140274A (ja) | 2006-12-04 | 2006-12-04 | タグ通信装置および画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006327572A JP2008140274A (ja) | 2006-12-04 | 2006-12-04 | タグ通信装置および画像形成装置 |
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JP2008140274A true JP2008140274A (ja) | 2008-06-19 |
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ID=39601634
Family Applications (1)
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JP2006327572A Pending JP2008140274A (ja) | 2006-12-04 | 2006-12-04 | タグ通信装置および画像形成装置 |
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JP (1) | JP2008140274A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012033021A (ja) * | 2010-07-30 | 2012-02-16 | Toppan Forms Co Ltd | Rf−idメディア検査装置 |
-
2006
- 2006-12-04 JP JP2006327572A patent/JP2008140274A/ja active Pending
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