JP2008139676A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】定着ローラ対の駆動回路に影響を与えることなく、かつ、定着ローラ、加圧ローラを傷付けることなく、定着ローラ対への記録紙の巻き付きを防止することができ、かつ、ジャム処理を容易に行うことができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】定着ローラ401と加圧ローラ402を接離可能に設け、画像形成装置のCPU170は、ジャムの発生を検知して、定着ローラ401の回転を停止させ、定着ローラ401の回転を停止させるとき、定着ローラ401の回転停止から所定時間経過後に加圧ローラ402を定着ローラから離反させる。
【選択図】図5

Description

本発明は、電子写真方式の複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に関し、特に、定着器の制御に特徴のある画像形成装置に関する。
電子写真方式の複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置は、記録媒体(記録紙)上に形成したトナー像を熱と圧力によって定着させる定着器を持つ。この定着器は、定着ローラ、加圧ローラからなる定着ローラ対を持ち、それぞれのローラ内部にヒータを備えるのが一般的である。
記録紙をこの定着ローラ対のニップに通して搬送するため、定着ローラ対のニップ部周辺に紙詰まり(以下、ジャムと記載する)が発生する場合が多い。
定着器のジャムには、記録紙がアコーディオン状になってしまうアコーディオンジャムや、定着ローラ/加圧ローラに巻き付いてしまう巻き付きジャムが挙げられる。記録紙がこの定着器の定着ローラ対のニップを正常に通り抜けられたか否かを確認するため、入口及び出口にセンサを配置する。
ここで、ローラ内部のヒータ温度が高い場合、熱の影響を受けるため定着ローラ対のニップ近傍にセンサを配置することが難しく、ニップから離して配置している。しかしながら、出口のセンサによって、記録紙が正常に出てこないと認識したとき、既に定着ローラに記録紙が巻き付いてしまっている可能性が高い。
このような問題を解決するために、特許文献1には、定着駆動モータの逆回転ブレーキ技術が提案されている。また、特許文献2には、ジャム時のみ当接する分離爪機構が提案されている。
特開平08−160804号公報 特開2002−99174号公報
しかし、上記特許文献1の技術の場合、逆起電力による駆動回路へのダメージが懸念され、これにより駆動回路の寿命が短くなってしまう問題が発生する。また、上記特許文献2の技術の場合、定着ローラに傷を与えてしまうため、出力画像に影響を及ぼすという問題が発生する。
本発明の目的は、定着ローラ対の駆動回路に影響を与えることなく、かつ、定着ローラ、加圧ローラを傷付けることなく、定着ローラ対への記録紙の巻き付きを防止することができ、かつ、ジャム処理を容易に行うことができる画像形成装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1記載の画像形成装置は、定着ローラと加圧ローラの当接部に未定着トナー像を載せた記録紙を通して定着する定着装置を搭載する画像形成装置において、前記定着ローラと前記加圧ローラを接離可能に設け、ジャムの発生を検知して、前記定着ローラの回転を停止させるとともに、前記定着ローラの回転を停止させるとき、前記定着ローラの回転停止から所定時間経過後に前記加圧ローラを前記定着ローラから離反させる制御を行う制御手段を備えることを特徴とする。
本発明の画像形成装置は、定着ローラと加圧ローラを接離可能に設け、ジャムの発生を検知して、定着ローラの回転を停止させ、定着ローラの回転を停止させるとき、定着ローラの回転停止から所定時間経過後に加圧ローラを定着ローラから離反させる。
このように、ジャムの発生と同時に定着ローラを停止させ、加圧ローラを離反させることで、定着ローラ対の駆動回路に影響を与えることなく、かつ、定着ローラ、加圧ローラを傷付けることなく、定着ローラ対への記録紙の巻き付きを防止することができる。また、ジャム処理を容易に行うことができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置の全体構成を概略的に示す図である。
図1において、画像形成装置は、原稿自動送り装置201と読取装置202と画像再生装置301とを備える。以下、その構成を動作と併せて説明する。
原稿自動送り装置201の原稿載置部203に置かれた原稿は、給紙ローラ204によって分離、給紙され、搬送ガイド206を経由して、読取装置202に搬送される。さらに搬送ベルト208によって一定速度で搬送され、排紙ローラ205によって機外に排出される。
この間、読取装置202の読取位置で、照明系209で照明された画像は、反射ミラー210、211、212からなる光学系によって画像読取部213で画像信号に変換される。画像読取部213はレンズ、光電変換素子であるCCD、CCDの駆動回路等からなる。
原稿の読取りは、原稿を一定速度で搬送し読取系は停止して読取る流し読みモードと、原稿を読取装置202の原稿ガラス台214上に載置して照明系209及びミラー210、211、212を一定速度で移動して読取る固定モードがある。通常、シート状の原稿は流し読みモードで、綴じられた原稿は固定モードで読取られる。
画像信号は、後述する画像処理部103で処理された後、ページ単位で画像再生装置301において記録紙に再生される。画像信号は半導体レーザ(図示せず)などによって光信号に変調される。
変調されたレーザ光は、ポリゴンミラーによる光走査装置311、ミラー312、313を経由して、帯電器310によって表面を一様に帯電された感光ドラム309上に露光され、静電潜像を形成する。静電潜像は現像器314のトナーによって現像され、転写分離器315によってトナー像が記録紙に転写される。記録紙は紙カセット302及び304に収納されている。
なお、本実施の形態においては、紙カセット302には標準紙が、紙カセット304にはタブ紙が収納されている。紙カセット302からの記録紙は給紙ローラ303よって給紙され、搬送ローラ306によって搬送され、レジストローラ308によって画像とのタイミングを調整して、感光ドラム309の転写位置に搬送される。
一方、紙カセット304の記録紙は、給紙ローラ305よって給紙され、搬送ローラ307、306によって搬送され、レジストローラ308によって画像とのタイミングを調整して、感光ドラム309の転写位置に搬送される。トナー像が転写された記録紙は搬送ベルト317で定着器318に搬送され、記録紙上のトナーが定着される。
片面モードが設定されている場合は、定着器318からの記録紙は、定着排紙ローラ319及び排紙ローラ324によって機外に排紙される。両面モードが設定されている場合は、記録紙は、定着排紙ローラ319から搬送ローラ320を経由して反転ローラ321によって反転パス325へ搬送される。
さらに、記録紙の後端が両面パス326との合流ポイントを通過した直後に反転ローラ321の回転を反転することで、記録紙は反転し両面パス326へと搬送される。両面パス326に搬送された記録紙は、ローラ322、323によって搬送され、再び搬送ローラ306を経由して、レジストローラ308で裏面画像とのタイミング調整された後、転写、定着され機外に排出される。
また、定着器318からの記録紙の表と裏を反転して機外に排紙する場合には、記録紙を一旦搬送ローラ320へ搬送し、記録紙の後端が搬送ローラ320を通過する直前に搬送ローラ320の回転を反転して、排紙ローラ324によって機外に排紙する。
図2は、図1の画像形成装置に適用される複写制御部のブロック構成を概略的に示す図である。
図2において、複写制御部101は、システムコントローラ151を中心に構成され、システムコントローラ151は画像処理部102と接続されている。以下、その構成を動作と併せて説明する。
画像形成装置は全て、システムコントローラ151によって統括的にコントロールされる。システムコントローラ151は、主に本装置内の各負荷の駆動、センサ類の情報収集、解析を行い、操作部200とのデータの交換の役割を担っている。
システムコントローラ151は、上述した役割を担うために、CPU170を搭載している。CPU170は、同様にシステムコントローラ151に搭載されたROM171に格納されたプログラムによって、予め決められた画像形成シーケンスに纏わる様々なシーケンスを実行する。
また、その際、一次的または恒久的に保存することが必要な書換え可能なデータを格納するために、システムコントローラ151にはRAM172も搭載されている。RAM172には、例えば後述する高圧制御部155への高圧設定値、後述する各種データ、操作部200からの画像形成指令情報などが保存されることになる。
システムコントローラ151は、画像処理部102に必要な各部の仕様設定値データを送出する。また、それに加えて、各部からの信号、例えば原稿画像濃度信号などを受信して、後述する高圧制御部105や画像処理部102を制御して最適な画像形成を行うための設定を行う。
システムコントローラ151は、操作部200から、ユーザーにより設定された複写倍率、濃度設定値などの情報を得る。また、システムコントローラ151は、操作部200に対して、画像形成装置の状態、例えば画像形成枚数や画像形成中か否かの情報、ジャムの発生やその箇所等をユーザーに示すためのデータを送出している。また、システムコントローラ151と操作部200は後述する、タブ紙に対する各種設定や、タブ紙に対する警告表示を行うためのやり取りが行われる。
次に装置内の各負荷の駆動、センサ類の情報収集解析について説明する。本装置は、装置内部の各所にモータ、クラッチ/ソレノイド等のDC負荷及び、フォトインターラプタやマイクロスイッチ等のセンサが配置されている。
つまり、モータの駆動や各DC負荷を適宜駆動させることで、記録紙の搬送や各ユニットの駆動を行っており、その動作を監視しているものが各種センサである。そこでシステムコントローラ151は、各種センサ類159からの信号を基に、モータ制御部157により各モータをコントロールさせると同時に、DC負荷制御部158により、クラッチ/ソレノイドを動作させて画像形成動作を円滑に進めている。
また、高圧制御部155に各種高圧制御信号を送出することで、高圧ユニット156を構成する各種帯電器である帯電器310、転写分離器315、現像器314の現像シリンダに適切な高圧を印加させている。
更に、定着器318内の定着ローラ、加圧ローラには、それぞれローラを加熱するためのヒータ161が内蔵されており、その各ヒータはACドライバ160によってオン/オフ制御されている。また、各ローラにはその温度を測定するためのサーミスタ154が設けられ、A/D変換器503によって、各ローラの温度変化に応じたサーミスタ154の抵抗値変化を電圧値に変換した後、デジタル値としてシステムコントローラ151に入力する。この温度データを基にACドライバ160を制御することになる。
図3は、図2における画像処理部のブロック構成を概略的に示す図である。
図3において、その構成を動作と併せて説明する。
画像読取部213で読み取られた画像データは、画像処理部102に入力され、画像処理回路301で所定の画像処理が行われた後、メモリ制御回路302に入力される。メモリ制御回路302は、CPU303の制御により、入力された画像データをメモリ304に格納するとともに、メモリ304から画像形成する画像データを読み出して画像書込部103に出力する。
CPU303は、メモリ制御回路302を制御して、入力画像データのメモリ304への格納と、メモリ304に格納された画像データの画像書込部103に出力する制御を行う。また、CPU303は、メモリ304に格納された画像データを読み出して、1ページの画像データ内で、実際に画像形成される画像データが存在する画像領域を検出し、複写制御部101に通知する。
図4は、図1における定着器とその前後のセンサを示す図である。
図4において、定着器318は、定着ローラ401、加圧ローラ402、ヒートローラ403を有する。また、定着器318の入口には、記録紙が進入したことを検知する入口センサ901、出口には、定着器318より記録紙が出て行ったことを検知する出口センサ902がある。記録紙は搬送路903を通る。
正常な場合は、入口センサ901を通過して定着ローラ401、加圧ローラ402の間を通り、記録紙904は出口センサ902を通過する。ところが、記録紙905のように定着ローラ401に張り付いてしまうことがある。
記録紙が入口センサ901を通過してから、所定時間経過しても出口センサ902を通過しない場合、定着器内部でのジャム発生と認識する。このとき、定着ヒータ、ヒートローラは高温であるため、可燃物の記録紙が長時間このような場所に放置されると、発火発煙の危険性が生じてしまう。
このような現象を定着器318の巻き付きと呼び、その対策として、入口センサ901、出口センサ902の距離を縮めること、及び定着ローラ401の急停止が必要となる。しかしながら、入口センサ901、出口センサ902は定着ローラ401、加圧ローラ402が高温で温調されているため、あまり近づけることが困難となっていることは前述した通りである。
従って、この定着巻き付きを防止するために、定着ローラ401を急停止させることが必要となっている。定着ローラ401を停止したときは、当接するヒートローラ403、加圧ローラ402を定着ローラ401から離反させるほうが良い。
これは、回転が停止した状態で加圧ローラ402、ヒートローラ403が当接している所だけが局所的に温度が高くなり、定着ローラ41にダメージを与えることになるという理由による。
図5は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置の要部の機能ブロックを概略的に示す図である。
図2におけるシステムコントローラ151のCPU170によって、加圧ローラ402とヒートローラ403は、定着ローラ401に接離するように制御される。
図5において、定着ローラ401は、駆動モータ404により駆動され、その駆動モータ404は、駆動回路407から駆動信号を供給される。
加圧ローラ402は、加圧モータ405により加圧され、その加圧モータ405は、駆動回路408から駆動信号を供給される。
ヒートローラ403は、加圧モータ406により加圧され、その加圧モータ406は、駆動回路409から駆動信号を供給される。
それらの駆動回路407、408、409は、CPU170からの制御信号により制御される。HP(ホームポジション)センサ410は、加圧ローラ402の着脱のホームポジションを検知するためのセンサである。同様に、HPセンサ411は、ヒートローラ403の着脱のホームポジションを検知するためのセンサである。
本実施の形態において、加圧モータ405、加圧モータ406は、ともにステッピングモータであり、HPセンサ410、HPセンサ411は、ともに加圧ローラ402、ヒートローラ403の脱位置にある。各センサの着位置はステッピングモータのパルス数で制御する。
但し、この制御に関して、ブラシレスモータや、ブラシモータなど、他のモータの使用、HPセンサを着位置、脱位置それぞれに配置するなど様々な手段があるが、特に限定するものではない。
通常プリントシーケンス時は、加圧ローラ402、ヒートローラ403は、定着ローラ401に対して着位置(当接位置)になっている。この定着部を含めた様々な紙搬送系路上において、ジャムが発生した場合、まずCPU170が407の駆動回路407を制御、駆動モータ404の駆動を停止する。
次に、駆動を停止してから500ms経過した後、HPセンサ410が検知するまで、CPU170は、駆動回路408を制御して、加圧モータ405を駆動し、加圧ローラ402を脱方向(離反方向)に動作させる。同様に、HPセンサ411が検知するまで、CPU170は、駆動回路409を制御して、加圧モータ406を駆動し、ヒートローラ403を脱方向に動作させる。
図6は、図5の画像形成装置によって実行される定着器のジャム処理の手順を示すフローチャートである。
本処理は、図5におけるCPU170によって実行される。
図6において、まず、ジャムしたか否か判断される(ステップS601)。ジャムしないとこの分岐のループとなり、ジャムが発生した場合、ステップS602以下のシーケンスを実行する。
ジャムが発生した場合、駆動モータ40の駆動を停止する(ステップS602)。次に、500ms経過したか否か判断する(ステップS603)。この500msの理由は、後ほど説明する。
500ms経過した後、加圧ローラ402及びヒートローラ403の脱動作を行う。ステップS604、S605は加圧ローラ402の脱動作であり、ステップS606、S607はヒートローラ403の脱動作である。
まず、加圧ローラ402の脱動作を説明する。駆動回路408に制御信号を送り、加圧モータ405を駆動する(ステップS604)。次に、脱位置にあるHPセンサ410が加圧ローラ402を検知したか否か判断する(ステップS605)。HPセンサ410が加圧ローラ402を検知するまで加圧モータ405を動かし続け、HPを検知したら、動作を停止し、処理を終了する。
次に、ヒートローラ403の脱動作を説明する。駆動回路409に制御信号を送り、加圧モータ406を駆動する(ステップS606)。次に、脱位置にあるHPセンサ411がヒートローラ403を検知したか否か判断する(ステップS607)。HPセンサ411がヒートローラ403を検知するまで加圧モータ406を動かし続け、HPを検知したら、動作を停止し、処理を終了する。
図7は、図5における定着ローラの回転スピードの変化を示す図である。
図7(a)は、ジャム発生で、定着モータ401の駆動停止と、加圧ローラ402、ヒートローラ403の脱動作を行った場合の回転スピードの変化を示す。また、(b)は、加圧ローラ402、ヒートローラ403を定着ローラ401に着した状態で定着ローラの401駆動を停止した場合の回転スピードの変化を示す。
符号603、606は、モータの回転を示すパルス信号(パルスの間隔が狭い=スピードが速い)、符号604、607は、そのパルス信号から回転スピードを電圧に変換した信号(回転スピードが速い=電圧が大きい)を示す。符号605、608はそれぞれの停止に必要な時間を示す。
図7(a)における定着ローラ401の停止と、加圧ローラ402、ヒートローラ403の同時脱動作時では定着ローラ401の停止に約600ms必要とする。これに対し、加圧ローラ402、ヒートローラ403を着状態で定着ローラ401を停止させた場合、(b)に示すように、約400msで定着ローラ401を停止することが可能となる。
本実施の形態では、この検討結果を基に500ms経過後に加圧ローラ402、ヒートローラ403を脱する説明を行っている。但し、定着ローラ401に着脱するローラの種類、数など様々な要因によってこの停止時間が変化するため、この500msというのは一例であって限定するものではない。
他の例としては、定着モータ401の回転数を、ホール素子等を用いて回転数検知することにより、所定回転数以下もしくは完全に停止したことを検知してから加圧ローラ402、ヒートローラ403等を脱してもかまわない。また、モータ駆動電流を検知する手段を持ち、その駆動電流が所定値以下もしくは完全に停止したことを検知してから、加圧ローラ402、ヒートローラ403等を脱してもかまわない。これにより、一例としてあげた所定時間である500msをさらに短縮することができる。
本実施の形態では、加圧ローラ402、ヒートローラ403といった、定着ローラ401に当接するローラを例に挙げたが、定着ローラに他のローラが当接している場合はその着脱としてもよい。
図8は、図5における定着ローラの断面構成を概略的に示す図である。
図8において、定着ローラ401は、樹脂製の表面部材701と、その内部の中空の金属管702で構成される。中空部にヒータを配置する。
定着ローラ401は回転体として外側に重量があるため、定着ローラ401の駆動を停止しようとしても、ベクトル703で示すように移動しようとする力が残ってしまい、慣性が働く構成となっている。
図9は、図5における定着ローラとヒートローラの回転ベクトルを示す図である。
図8で説明した通り、定着ローラ401の回転駆動を停止しても、外周には重さを利用して回転し続ける力が働く(図中ではベクトル01)。このとき、ヒートローラ403が着(当接)していると、ヒートローラ403に対して、ベクトル802に示すヒートローラ403を回転させる力が発生する。この回転に必要な力は、定着ローラ401の回転により生じるベクトル801に対して反対方向(図中ではベクトル803)に働く。
定着ローラ401と加圧ローラ402、定着ローラ401とヒートローラ403間には、定着ローラ401の回転方向に対して働く力と反対方向、即ち、定着ローラ401を停止する方向に力が働く。
本実施の形態の説明のように、定着ローラ401を迅速に停止させることにより、定着巻き付きを防止することができる。また、更に短い時間で停止させ、記録紙が入口センサ901で検知できれば、CPU170により記録紙の存在を認識することができる。
この検知結果に基づいて、操作部200に記録紙の存在を表示して、記録紙の取り除きを促すことによって、装置の危険性を低減することが可能となる。
本発明の実施の形態に係る画像形成装置の全体構成を概略的に示す図である。 図1の画像形成装置に適用される複写制御部のブロック構成を概略的に示す図である。 図2における画像処理部のブロック構成を概略的に示す図である。 図1における定着器とその前後のセンサを示す図である。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置の要部の機能ブロックを概略的に示す図である。 図5の画像形成装置によって実行される定着器のジャム処理の手順を示すフローチャートである。 図5における定着ローラの回転スピードの変化を示す図である。 図5における定着ローラの断面構成を概略的に示す図である。 図5における定着ローラとヒートローラの回転ベクトルを示す図である。
符号の説明
170 CPU(制御手段)
401 定着ローラ
402 加圧ローラ
403 ヒートローラ
404 駆動モータ

Claims (5)

  1. 定着ローラと加圧ローラの当接部に未定着トナー像を載せた記録紙を通して定着する定着装置を搭載する画像形成装置において、
    前記定着ローラと前記加圧ローラを接離可能に設け、
    ジャムの発生を検知して、前記定着ローラの回転を停止させるとともに、前記定着ローラの回転を停止させるとき、前記定着ローラの回転停止から所定時間経過後に前記加圧ローラを前記定着ローラから離反させる制御を行う制御手段を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記定着ローラにヒートローラを含む回転体をさらに接離可能に設け、
    前記制御手段は、前記定着ローラの回転を停止させるとき、前記定着ローラの回転停止から所定時間経過後に前記回転体を前記定着ローラから離反させる制御を行うことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記制御手段は、前記定着ローラを回転駆動する駆動モータの回転数を検知する機能を有し、前記所定時間を、前記駆動モータの回転数が所定回転数を下回るまでの時間とすることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  4. 前記所定時間を、前記駆動モータの回転が停止するまでの時間とすることを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
  5. 前記制御手段は、前記定着ローラを回転駆動する駆動モータに供給する電流を検知する機能を有し、前記所定時間を、所定電流値を下回るまでの時間とすることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
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