JP2008139545A - 帯電制御装置、帯電装置、画像形成装置及び帯電制御プログラム - Google Patents

帯電制御装置、帯電装置、画像形成装置及び帯電制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】画像形成中であっても、放電量を正確に測定して、画質の低下及び像保持体の短寿命化を容易に防止する。
【解決手段】電荷量算出部90は、積分期間を設定するために積分期間設定部92が出力する積分期間設定信号と、電流検出部82が出力する直流電流Idc及び交流電流Iacを重畳された帯電電流とを受け入れ、高圧給電部80が帯電部材24に対して供給する帯電電流を積分期間設定信号に応じて積分することによって電荷量を算出し、電荷量(積分結果)を交流電流調整部94に対して出力する。積分期間設定部92は、電流検出部82が出力する帯電電流を積分し、積分結果と積分結果の二次微分結果とから積分期間設定信号を生成し、電荷量算出部90に対して出力する。交流電流調整部94は、電荷量算出部90が算出した電荷量と、電荷量の目標値とを比較し、比較結果に応じて交流電源86を制御する。
【選択図】図3

Description

本発明は、帯電制御装置、帯電装置、画像形成装置及び帯電制御プログラムに関するものである。
特許文献1は、放電電流が発生しているときの電流波形全体の積分値と、電流波形のピーク値と印加電圧の波形から求められる電流波形の積分値との差分を一定値に維持するように、出力交流電圧のピーク間電圧を変化させる画像形成装置を開示する。また、特許文献2は、像保持体と帯電部材との間に流れる電流と、予め設定される電流値との差分が所定の値となるように、交流電源の出力を制御して放電電流量の変動を抑える画像形成装置を開示する。
特開2001−201919号公報 特開2002−072633号公報
しかしながら、上記従来例においては、電流振幅がピーク電流値に比例すると仮定して算出しているために電流振幅を増大していった場合の高圧電源側あるいは負荷側のインピーダンス変動で生じる波形歪みで誤差が生じる、あるいは予め放電しない場合の電流を求めておいて、放電した場合の電流から差し引いて正味の放電電流を求める方式も予め放電しない場合に求めておいた電流値が、その後の環境変動や感光体や帯電器の劣化で変動していると誤差が生じるという問題があった。
本発明は、画像形成中であっても、放電量を正確に測定して、画質の低下及び像保持体の短寿命化を容易に防止することができる帯電制御装置、帯電装置、画像形成装置及び帯電制御プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に係る本発明は、被帯電体を帯電させる帯電部材に供給される直流電流及び交流電流を重畳された帯電電流を積分することにより、帯電部材の電荷量を算出する電荷量算出部と、帯電部材に供給される帯電電流に基づいて、前記電荷量算出部が帯電電流を積分する積分期間を設定する積分期間設定部と、前記電荷量算出部が算出した電荷量に基づいて、帯電部材に供給される交流電流を調整する交流電流調整部とを有する帯電制御装置である。
請求項2に係る本発明は、前記積分期間設定部は、帯電部材に供給される帯電電流を積分する積分部と、この積分部が積分した結果を二次微分する二次微分部とを有し、前記積分部が積分した結果、及び前記二次微分部が二次微分した結果に基づいて積分期間を設定する請求項1記載の帯電制御装置である。
請求項3に係る本発明は、前記積分期間設定部は、前記積分部の積分結果が正の期間又は負の期間を、前記二次微分部が二次微分した結果の位相に応じて変更して積分期間とする請求項2記載の帯電制御装置である。
請求項4に係る本発明は、被帯電体を帯電させる帯電部材と、この帯電部材に供給される直流電流及び交流電流を重畳された帯電電流を積分することにより、前記帯電部材の電荷量を算出する電荷量算出部と、前記帯電部材に供給される帯電電流に基づいて、前記電荷量算出部が帯電電流を積分する積分期間を設定する積分期間設定部と、前記電荷量算出部が算出した電荷量に基づいて、前記帯電部材に供給される交流電流を調整する交流電流調整部とを有する帯電装置である。
請求項5に係る本発明は、前記積分期間設定部は、前記帯電部材に供給される帯電電流を積分する積分部と、この積分部が積分した結果を二次微分する二次微分部とを有し、前記積分部が積分した結果、及び前記二次微分部が二次微分した結果に基づいて積分期間を設定する請求項4記載の帯電装置である。
請求項6に係る本発明は、前記積分期間設定部は、前記積分部の積分結果が正の期間又は負の期間を、前記二次微分部が二次微分した結果の位相に応じて変更して積分期間とする請求項5記載の帯電装置である。
請求項7に係る本発明は、像保持体と、この像保持体を帯電させる帯電部材と、この帯電部材に直流電流及び交流電流を重畳された帯電電流を供給する給電手段と、この給電手段が前記帯電部材に供給する帯電電流を積分することにより、前記帯電部材の電荷量を算出する電荷量算出部と、前記帯電部材に供給される帯電電流に基づいて、前記電荷量算出部が帯電電流を積分する積分期間を設定する積分期間設定部と、前記電荷量算出部が算出した電荷量に基づいて、前記帯電部材に供給される交流電流を調整する交流電流調整部とを有する画像形成装置である。
請求項8に係る本発明は、前記積分期間設定部は、前記帯電部材に供給される帯電電流を積分する積分部と、この積分部が積分した結果を二次微分する二次微分部とを有し、前記積分部が積分した結果、及び前記二次微分部が二次微分した結果に基づいて積分期間を設定する請求項7記載の画像形成装置ある。
請求項9に係る本発明は、前記積分期間設定部は、前記積分部の積分結果が正の期間又は負の期間を、前記二次微分部が二次微分した結果の位相に応じて変更して積分期間とする請求項8記載の画像形成装置である。
請求項10に係る本発明は、被帯電体を帯電させる帯電部材に供給される直流電流及び交流電流を重畳された帯電電流に基づいて、帯電電流を積分する積分期間を設定するステップと、帯電部材に供給される帯電電流を、設定した積分期間に応じて積分するステップと、帯電部材に供給される交流電流を積分結果に基づいて調整するステップとをコンピュータに実行させる帯電制御プログラムである。
本発明によれば、画像形成中であっても、放電量を正確に測定して、画質の低下及び像保持体の短寿命化を容易に防止することができる。
次に本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1及び図2において、本発明の実施形態に係る画像形成装置10の概要が示されている。画像形成装置10は、画像形成部12と、原稿読取装置14とを有する。画像形成部12は、例えばゼログラフィ方式のもので、シートが積載された例えば4段の給紙トレイ16a,16b,16c,16d及び手差しトレイ18とを有し、これらトレイ16a〜16d、18からシート搬送路20に供給されたシートに画像を形成するようになっている。
即ち、画像形成部12は、感光体からなる像保持体22と、この像保持体22を一様に接触帯電する例えば帯電ロールからなる帯電部材24と、この帯電部材24により一様に帯電された像保持体22に潜像を形成する露光装置26と、この露光装置26により形成された像保持体22上の潜像をトナーで可視化する現像器28と、この現像器28により形成されたトナー像をシートに転写する転写装置30と、像保持体22に残ったトナーをクリーニングするクリーナ32とを有する。
帯電部材24は、例えばゴムなどの弾性を有する部材からなり、温度及び湿度などの環境条件が変化すると、抵抗値と硬度とが変化する。従って、環境条件が変化すると、帯電部材24と22との接触面積が変化し、帯電部材24が有する容量も変化する。露光装置26は、レーザ走査方式のもので、例えば原稿読取装置14で読み取った原稿の画像をレーザのオンオフ信号に変えて出力する。転写装置30は例えば転写ロールから構成され、この転写装置30によりトナー像が転写されたシートが定着装置34に送られ、この定着装置34によりトナー像がシートに定着され、このトナー像が定着されたシートが排出トレイ36に排出される。
シート搬送路20には、複数のシート搬送ロール38が設けられている。このシート搬送ロール38の一つとして、転写装置30上流側近傍には、レジストロール40が配置されている。このレジストロール40は、供給されたシートを一時停止させ、像保持体22に潜像が形成されるタイミングと同期してシートを転写装置30に供給するように制御される。
原稿読取装置14は、原稿を光学的に読み取る光学系42と、自動原稿送り装置44とを有する。
光学系42は、自動原稿送り装置44により送られた原稿を流し読みする機能と、反射ミラー等を走査して原稿台ガラス54上に載置された原稿を読み取る機能とを備えている。
自動原稿送り装置44は、多数の原稿が載置される原稿載置台56と、原稿を搬送する原稿搬送路58と、画像を読み取った後の原稿が排出される排出台60とを有する。
また、画像形成装置10は、制御ユット62、表示装置及びキーボードなどを含むユーザインタフェース装置(UI装置)64、HDD・CD装置などの記憶装置66及び通信装置68などを有する。制御ユニット62は、CPU70及びメモリ72などを含み、画像形成装置10を構成する各部を制御する。
つまり、画像形成装置10は、コンピュータとしての機能を含み、記憶媒体74又は通信装置68を介して受け入れたプログラムを実行することにより、印刷などの処理を行う。
次に、帯電部材24と、この帯電部材24に高電圧を印加する高圧給電部80と、この高圧給電部80が帯電部材24に供給する電流を制御する帯電制御装置84とについて詳述する。
図3において、帯電部材24、高圧給電部80、電流検出部82、帯電制御装置84及びその周辺の詳細が示されている。
高圧給電部80は、交流電源86及び直流電源88を有し、帯電部材24に対して所定の電圧を印加して、直流電流Idc及び交流電流Iacを重畳した帯電電流を帯電部材24に供給する。例えば、交流電源86は、1000Hzの周波数でピーク間電圧Vppが1000〜2500V程度の電圧を帯電部材24に対して印加し、約1〜2mA程度の交流電流Iacを後述する交流電流調整部94から入力される交流電流量調整信号に応じて帯電部材24に供給するようにされている。つまり、交流電源86は、帯電部材24に供給する交流電流Iacの大きさが交流電流調整部94によって制御されている。
ここで、帯電部材24は、図4(A)に示した等価回路のように、容量負荷116と、放電電流を流す抵抗118とを並列に有する。図4(B)に示した交流電圧を交流電源86が出力すると、帯電部材24には、図4(C)に示した交流電流Iacが交流電圧に対して90度遅れた位相で流れる。ただし、帯電部材24に流れる交流電流Iacは、装置の回路上の遅延、及び環境条件の変化などによっても位相が変化する。また、帯電部材24に供給される交流電流Iacには、交流電源86が出力する交流電圧の大きさに応じて抵抗118に流れる放電電流が付加される。
また、温度及び湿度などの環境条件が変化すると、帯電部材24の硬度などが変化するので、容量負荷116に直列な抵抗成分(図示せず)が増減する。
帯電部材24の帯電電荷量は、帯電部材24に供給される電流(帯電電流)を積分することによって得られる。例えば、図4(B)、(C)に示すように、時間t1から時間t2までを積分期間として交流電流Iacを積分すると、電流積分値(電荷量)は、積分定数を0として下式1のように表される。
Figure 2008139545
また、上式1に示した電流積分値は、icが容量負荷116に流れる電流であるので、容量負荷116に蓄えられる電荷Qcを用いて下式2のように表される。
Figure 2008139545
さらに、上式2は、容量負荷116の容量Cと端子電圧Vとを用いて下式3のように表される。
Figure 2008139545
積分開始時間であるt1と、積分終了時間であるt2とにおいては、帯電部材24に対して印加される電圧Vは等しく、図4(B)に示すように、V(t1)及びV(t2)がそれぞれ0Vであり、上式3は下式4のように抵抗118に流れる電流irを積分する式に変形される。
Figure 2008139545
つまり、時間t1から時間t2までを積分期間とし、時間t1と時間t2とにおいて帯電部材24に印加される電圧Vを等しくすると、放電電流のみを積分した放電電荷量を抽出することができる。
電流検出部82(図3)は、高圧給電部80が帯電部材24に対して供給する電流(帯電電流)を検出し、帯電制御装置84の後述する電荷量算出部90及び積分期間設定部92に対して出力する。
帯電制御装置84は、例えば電荷量算出部90、積分期間設定部92及び交流電流調整部94を有し、制御ユニット62の一部を構成する。
電荷量算出部90は、積分期間を設定するために積分期間設定部92が出力する積分期間設定信号(図8などを用いて後述)と、電流検出部82が出力する電流とを受け入れ、高圧給電部80が帯電部材24に対して供給する直流電流Idcと交流電流Iacを積分期間設定信号に応じて積分することによって電荷量を算出し、電荷量(積分結果)を交流電流調整部94に対して出力する。電荷量算出部90が出力する電荷量は、交流電流Iacに対する例えば負の値側の放電電荷量である。
なお、電荷量算出部90は、アナログ回路である積分回路を用いて積分するように構成されてもよいし、CPU70によって実行されるプログラムとして構成され、図示しないD/A変換器によってアナログ信号として出力されるように構成されてもよい。
積分期間設定部92は、積分部96、二次微分部98、比較器100,102、遅延器104,106及びタイミング生成部108などを有する。
積分部96は、例えばローパスフィルタ(LPF)などの不完全積分器からなり、電流検出部82が出力する電流を受け入れて、直流電流と交流電流を積分し、積分結果としての電圧(又は電荷量)を二次微分部98及び比較器100に対して出力する。
ここで、電流検出部82が検出する直流電流Idcと交流電流Iacとを重畳させた帯電電流が放電を発生させる大きさである場合、積分部96が受け入れる交流電流Iacは、図5(A)に示すように、交流電源86が印加する電圧のピーク近傍で発生する放電によって歪んでいる。放電を発生させる大きさの交流電流Iacを積分部96が積分すると、積分結果は、放電を発生させない大きさの交流電流Iacを積分部96が積分した結果に対して歪み、図5(B)に示すように、歪みが積分結果の全位相に及ぶ。また、積分部96の積分結果は、温度及び湿度などの環境条件が変化すると、帯電部材24の硬度が変化し、容量負荷116(図4)、及び容量負荷116に直列な抵抗成分(図示せず)が増減するので、位相が変化する。
つまり、積分部96が出力する積分結果は、交流電流Iacの大きさに応じた放電と、環境条件の変化などによって生じる帯電部材24の特性の変化との両方の影響を受けて位相が変化している。
二次微分部98は、積分部96から入力される積分結果を2回微分し、二次微分結果を比較器102に対して出力する。積分部96の積分結果を2回微分すると、図5(C)に示すように、放電による歪みが帯電部材24への印加電圧がピークとなる二次微分結果のピーク近傍に限定される。二次微分部98が出力する二次微分結果は、位相が交流電流Iacの大きさに応じた放電の影響を受けず、環境条件の変化などによって生じる帯電部材24の特性の変化の影響を受けて変化している。
比較器100は、積分部96から入力される電圧と、0V(GND)とを比較して、例えば電圧が正の期間(0V以上の期間でもよい)と、電圧が負の期間(0V未満の期間でもよい)とを区別するパルスを生成し、遅延器104に対して出力する。つまり、比較器100は、積分部96から入力される電圧が0Vと交差するタイミングを、電圧の半周期ごとに立ち上がり及び立下りによって示すパルスを生成する。
比較器102は、二次微分部98から入力される二次微分結果と、0V(GND)とを比較して、例えば二次微分結果が正の期間(0V以上の期間でもよい)と、二次微分結果が負の期間(0V未満の期間でもよい)とを区別するパルスを生成し、遅延器106に対して出力する。つまり、比較器102は、二次微分部98から入力される二次微分結果が0Vと交差するタイミングを、立ち上がり及び立下りによって示すパルスを生成する。
遅延器104は、比較器100から入力されるパルスを所定のタイミングで遅延させ、タイミング生成部108に対して出力する。遅延器106は、比較器102から入力されるパルスのエッジをタイミング生成部108が取り込むことができるように、比較器102から入力されるパルスを所定のタイミングで遅延させ、タイミング生成部108に対して出力する。
タイミング生成部108は、遅延器104及び遅延器106から入力されるパルスをそれぞれ受け入れ、電荷量算出部90が直流電流Idcと交流電流Iacとを重畳された帯電電流を積分する期間を示す積分期間設定信号(図7などを用いて後述)を生成し、電荷量算出部90に対して出力する。
交流電流調整部94は、目標値設定部110、比較器112及び調整制御部114を有する。
目標値設定部110は、実験などによって予め求められた電荷量の目標値を例えば直流電源による電圧値として設定し、比較器112に対し出力する。
比較器112は、電荷量算出部90から入力される電荷量と、目標値設定部110から入力される目標値とを比較し、例えば電荷量が目標値以上の期間と、電荷量が目標値未満の期間とを区別するパルスを生成し、調整制御部114に対して出力する。つまり、比較器112が出力するパルスは、帯電部材24の電荷量が目標値に達しているか否かを示している。
調整制御部114は、比較器112から入力されるパルスに応じて、帯電部材24の電荷量が目標値になるように、交流電源86が出力する交流電流Iacを増減させる交流電流量調整信号を交流電源86に対して出力する。
なお、帯電制御装置84を構成する各部は、図示しないA/D変換器を介してデジタル化された電流値を処理するように、CPU70によって実行されるプログラムとして構成され、図示しないD/A変換器を介して高圧給電部80を制御するようにされてもよい。
次に、帯電制御装置84の実施例について説明する。
図6において、帯電制御装置84の実施例及びその周辺の詳細が示されている。
図6に示すように、帯電制御装置84の実施例は、積分部120、二次微分部122、比較器124,126、遅延器128,130、タイミング生成部132、電荷量算出部134及び交流電流調整部94を有し、制御ユニット62の一部を構成する。
なお、帯電制御装置84の実施例において、図3に示した帯電制御装置84を構成する部分と実質的に同一のものには、同一の符号が付してある。
積分部120は、例えばローパスフィルタ(LPF)などの不完全積分器からなり、電流検出部82が出力する帯電電流を受け入れて、直流電流Idcと交流電流Iacとを積分し、積分結果としての電圧(又は電荷量)を二次微分部122及び比較器124に対して出力する。
二次微分部122は、直列に接続された2つの微分器136−1,136−2を有し、積分部120から入力される積分結果を2回微分し、二次微分結果を比較器126に対して出力する。
比較器124は、積分部120から入力される電圧と、0V(GND)とを比較して、例えば電圧が正の期間(0V以上の期間でもよい)と、電圧が負の期間(0V未満の期間でもよい)とを区別する図7(A)に示した位相パルスを生成し、遅延器128に対して出力する。つまり、比較器124は、積分部120から入力される電圧が0Vと交差するタイミングを、電圧の半周期ごとに立ち上がり及び立下りによって示す位相パルスを生成する。
比較器126は、二次微分部122から入力される二次微分結果と、0V(GND)とを比較して、例えば二次微分結果が正の期間(0V以上の期間でもよい)と、二次微分結果が負の期間(0V未満の期間でもよい)とを区別する図7(B)に示した位相パルスを生成し、遅延器130に対して出力する。つまり、比較器126は、二次微分部122から入力される二次微分結果が0Vと交差するタイミングを、立ち上がり及び立下りによって示す位相パルスを生成する。
ここで、比較器126が出力する位相パルスには、各半周期の略中間に放電によるパルスが生じている。比較器126が出力する放電によるパルスは、図5(C)に示したような放電による二次微分結果が各半周期の略中間で0Vと交差しているために発生している。
遅延器128は、図7(C)に示すように、比較器124から入力されるパルス(図7(A))を所定のタイミングで遅延させ、タイミング生成部132に対して出力する。ここで、遅延器128は、後述するDラッチ138が積分開始のタイミングを取り込み可能なように窓(イネーブル期間)を形成し、後述するDラッチ140が積分終了のタイミングを取り込み可能なように窓(イネーブル期間)を形成している。
遅延器130は、図7(D)に示すように、比較器126から入力されるパルスのエッジをタイミング生成部132が取り込むことができるように、比較器126から入力されるパルス(図7(B))を所定のタイミングで遅延させ、タイミング生成部132に対して出力する。
タイミング生成部132(図6)は、例えばDラッチ138,140、SRフリップフロップ142及び遅延部144−1,144−2から構成される。
Dラッチ138は、遅延器128から入力される信号がハイレベル(H)の場合にイネーブルになるイネーブル端子と、クリア端子とを有し、イネーブル時に遅延器130から入力される信号の立下りエッジを受け入れると、ハイレベルをSRフリップフロップ142に対して出力する。また、Dラッチ138は、出力が遅延部144−1を介してクリア端子に入力されるようになっている。
Dラッチ140は、遅延器128から入力される信号がローレベル(L)の場合にイネーブルになるイネーブル端子と、クリア端子とを有し、イネーブル時に遅延器130から入力される信号の立上がりエッジを受け入れると、ハイレベルをSRフリップフロップ142に対して出力する。また、Dラッチ140は、出力が遅延部144−2を介してクリア端子に入力されるようになっている。
SRフリップフロップ142は、Dラッチ140,142からそれぞれ入力される信号に応じて出力Qと反転出力とを電荷量算出部134に対して出力する。ここで、SRフリップフロップ142は、−側の放電電流に対する積分開始タイミングを、遅延器130から入力される立下りエッジに応じて出力する反転出力の立ち上がりエッジとして設定し、−側の放電電流に対する積分終了タイミングを、遅延器130から入力される立上りエッジに応じて出力する反転出力の立ち下がりエッジとして設定することにより、−側の放電電流(及び交流電流Iac)に対する積分期間を設定している(図7(F))。
同様に、SRフリップフロップ142は、+側の放電電流に対する積分開始タイミングを、遅延器130から入力される立上りエッジに応じて出力する出力Qの立ち上がりエッジとして設定し、+側の放電電流に対する積分終了タイミングを、遅延器130から入力される立下りエッジに応じて出力する出力Qの立ち下がりエッジとして設定することにより、+側の放電電流(及び交流電流Iac)に対する積分期間を設定している(図7(E))。
つまり、タイミング生成部132は、遅延器128,130からそれぞれ入力されるパルスを受け入れ、電荷量算出部134が直流電流Idcと交流電流Iacとを重畳された帯電電流を積分する期間を示す積分期間設定信号(図7)を生成し、電荷量算出部134に対して出力する。
電荷量算出部134(図6)は、例えば並列な2つの完全積分器146−1,146−2を有し、積分期間を設定するためにタイミング生成部132が出力する積分期間設定信号(図7)と、電流検出部82が出力する帯電電流とを受け入れ、高圧給電部80が帯電部材24に対して供給する帯電電流を積分期間設定信号に応じて積分することによって電荷量を算出し、電荷量(積分結果)を交流電流調整部94に対して出力する。電荷量算出部134が出力する電荷量は、帯電電流に対する例えば負の値側の完全積分器146−1が積分した電荷量である。
なお、帯電制御装置84の実施例は、帯電電流に対する正の値側の完全積分器146−2が積分した電荷量を用いて、交流電流調整部94が交流電源86を制御するように構成されてもよい。
次に、高圧給電部80が出力する交流電流を帯電制御装置84の実施例が調整する処理について説明する。
図8は、高圧給電部80が出力する交流電流を最適値に調整するために、帯電制御装置84の実施例が行う動作(S10)を示すフローチャートである。
図8に示すように、ステップ100(S100)において、積分部120(図6)は、電流検出部82が検出した帯電電流を受け入れて積分し、積分結果としての電圧(又は電荷量)を二次微分部122及び比較器124に対して出力する。
ステップ102(S102)において、二次微分部122は、積分部120から入力される積分結果を2回微分し、二次微分結果を比較器126に対して出力する。
ステップ104(S104)において、タイミング生成部132は、遅延器128,130からそれぞれ入力されるパルスを受け入れ、電荷量算出部134が帯電電流を積分する期間を示す積分期間設定信号(図7参照)を生成し、電荷量算出部134に対して出力する。つまり、タイミング生成部132は、電荷量算出部134が積分する積分期間を設定している。
ステップ106(S106)において、電荷量算出部134は、タイミング生成部132によって設定された積分期間の帯電電流を積分し、交流電流調整部94に対して出力する。
ステップ108(S108)において、交流電流調整部94は、電荷量算出部134から入力される帯電電流の積分結果に応じて、交流電源86が帯電部材24に対して供給する交流電流Iacを調整する。
なお、上記実施形態においては、1つの像保持体22を帯電させる1つの帯電部材24を有する画像形成装置10について説明したが、これに限定されることなく、例えば4つの像保持体を有するカラー画像形成装置において、像保持体をそれぞれ帯電させる4つの帯電装置に対して放電電荷量を調整することにより、交流電流を制御するようにしてもよい。
また、制御ユニット62が制御を行うために実行するプログラムは、通信装置68を介して提供されてもよいし、CD−ROM等の記憶媒体に格納されて提供されてもよい。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の概要を示す側面図である。 本発明の実施形態に係る画像形成装置の概要を示す構成図である。 帯電部材、高圧給電部、電流検出部、帯電制御装置及びその周辺の詳細を示す構成図である。 帯電部材の挙動を示す図であって、(A)は帯電部材の等価回路を示し、(B)は交流電源が出力して帯電部材に印加される交流電圧を示すグラフであり、(C)は帯電部材に供給される交流電流を示すグラフである。 積分期間設定部が行う処理を示すグラフであって、(A)は積分部に入力される交流電流Iacを示すグラフであり、(B)は積分部による積分結果を示すグラフであり、(C)は二次微分部による二次微分結果を示すグラフである。 帯電制御装置の実施例及びその周辺の詳細を示す構成図である。 積分期間設定部が行う処理を示すタイミングチャートである。 高圧給電部が出力する交流電流を最適値に調整するために、帯電制御装置の実施例が行う動作(S10)を示すフローチャートである。
符号の説明
10 画像形成装置
22 像保持体
24 帯電部材
62 制御ユニット
70 CPU
72 メモリ
80 高圧給電部
82 電流検出部
84 帯電制御装置
86 交流電源
90,134 電荷量算出部
92 積分期間設定部
94 交流電流調整部
96,120 積分部
98,122 二次微分部
100,102,112,124,126 比較器
104,106,128,130 遅延器
108,132 タイミング生成部
110 目標値設定部
114 調整制御部

Claims (10)

  1. 被帯電体を帯電させる帯電部材に供給される直流電流及び交流電流を重畳された帯電電流を積分することにより、帯電部材の電荷量を算出する電荷量算出部と、帯電部材に供給される帯電電流に基づいて、前記電荷量算出部が帯電電流を積分する積分期間を設定する積分期間設定部と、前記電荷量算出部が算出した電荷量に基づいて、帯電部材に供給される交流電流を調整する交流電流調整部とを有する帯電制御装置。
  2. 前記積分期間設定部は、帯電部材に供給される帯電電流を積分する積分部と、この積分部が積分した結果を二次微分する二次微分部とを有し、前記積分部が積分した結果、及び前記二次微分部が二次微分した結果に基づいて積分期間を設定する請求項1記載の帯電制御装置。
  3. 前記積分期間設定部は、前記積分部の積分結果が正の期間又は負の期間を、前記二次微分部が二次微分した結果の位相に応じて変更して積分期間とする請求項2記載の帯電制御装置。
  4. 被帯電体を帯電させる帯電部材と、この帯電部材に供給される直流電流及び交流電流を重畳された帯電電流を積分することにより、前記帯電部材の電荷量を算出する電荷量算出部と、前記帯電部材に供給される帯電電流に基づいて、前記電荷量算出部が帯電電流を積分する積分期間を設定する積分期間設定部と、前記電荷量算出部が算出した電荷量に基づいて、前記帯電部材に供給される交流電流を調整する交流電流調整部とを有する帯電装置。
  5. 前記積分期間設定部は、前記帯電部材に供給される帯電電流を積分する積分部と、この積分部が積分した結果を二次微分する二次微分部とを有し、前記積分部が積分した結果、及び前記二次微分部が二次微分した結果に基づいて積分期間を設定する請求項4記載の帯電装置。
  6. 前記積分期間設定部は、前記積分部の積分結果が正の期間又は負の期間を、前記二次微分部が二次微分した結果の位相に応じて変更して積分期間とする請求項5記載の帯電装置。
  7. 像保持体と、この像保持体を帯電させる帯電部材と、この帯電部材に直流電流及び交流電流を重畳された帯電電流を供給する給電手段と、この給電手段が前記帯電部材に供給する帯電電流を積分することにより、前記帯電部材の電荷量を算出する電荷量算出部と、前記帯電部材に供給される帯電電流に基づいて、前記電荷量算出部が帯電電流を積分する積分期間を設定する積分期間設定部と、前記電荷量算出部が算出した電荷量に基づいて、前記帯電部材に供給される交流電流を調整する交流電流調整部とを有する画像形成装置。
  8. 前記積分期間設定部は、前記帯電部材に供給される帯電電流を積分する積分部と、この積分部が積分した結果を二次微分する二次微分部とを有し、前記積分部が積分した結果、及び前記二次微分部が二次微分した結果に基づいて積分期間を設定する請求項7記載の画像形成装置。
  9. 前記積分期間設定部は、前記積分部の積分結果が正の期間又は負の期間を、前記二次微分部が二次微分した結果の位相に応じて変更して積分期間とする請求項8記載の画像形成装置。
  10. 被帯電体を帯電させる帯電部材に供給される直流電流及び交流電流を重畳された帯電電流に基づいて、帯電電流を積分する積分期間を設定するステップと、帯電部材に供給される帯電電流を、設定した積分期間に応じて積分するステップと、帯電部材に供給される交流電流を積分結果に基づいて調整するステップとをコンピュータに実行させる帯電制御プログラム。
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