JP2008139497A - 表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】表示パネルから入射した光がカバー部材によって減衰する減衰量を少なく抑えつつ、表示パネルの輪郭が視認されないようにすることができ、多重映りを防止することができる表示装置を提案する。
【解決手段】有機ELパネル1には、円偏光板2が貼り付けられている。円偏光板2は、パネル側直線偏光板21と1/4波長板22とが貼り合わされた構成である。また、有機ELパネル1との間に空間を空けてカバー部材3が設けられる。カバー部材3は、カバー側直線偏光板4とスモークパネル5とが貼り合わされた構成である。カバー側直線偏光板4における偏光軸の方向と、パネル側直線偏光板21における偏光軸の方向とが一致するように、カバー部材3は配置される。
【選択図】図2

Description

本発明は、表示装置に関し、特に、表示パネルにカバー部材を設けた表示装置に関する。
表示パネルとして、陰極および陽極となる電極間に有機薄膜を設けた有機EL(Electroluminescence )パネルが知られている。陽極側から陰極側に向けて有機薄膜に電流を流すと、有機薄膜は電流量に応じた輝度で発光する。有機ELパネルは、有機薄膜が発光する発光ディスプレイである。
有機ELパネルが備える陰極として、非透明の金属が用いられる。また、陽極として、ITO(Indium-Tin Oxide)等の透明電極が用いられる。有機薄膜は、陽極と同様に透明の層である。従って、有機薄膜が発光していないときには、有機ELパネルの外部から入射する外光が陰極で反射して、陰極で反射した外光が有機ELパネルの画像の観察者に到達する。すると、観察者には有機ELパネルが鏡面として認識される。
このような有機ELパネルでの外光の反射を防止するために、有機ELパネルの前面側に円偏光板を配置する構成が知られている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1に記載されているように、円偏光板は、直線偏光板と位相差板(1/4波長板)とを組み合わせた構成である。
また、透過率の低いカバー部材を設けた表示装置も提案されている(例えば、特許文献2参照。)。特許文献2には、透過率の低いスモークパネルをカバー部材として用いた表示装置が提案されている。また、そのようなカバー部材を有する表示装置を車載用の表示装置として用いて、車両のイグニッションスイッチをオンとしたときには表示内容が視認可能な発光表示状態とし、イグニッションスイッチをオフとしたときにはカバー部材により表示内容が視認不能となるように非発光状態とすることが特許文献2に記載されている。
有機ELパネルの前面に円偏光板を配置してスモークパネルを設けた構成を図示すると、図4または図5に示すような構成となる。図4は、円偏光板102を有機ELパネル101の上層に重ね合わせ、空間を空けてスモークパネル103を設けた構成を示す説明図である。図5は、円偏光板102をスモークパネル103と重ね合わせ、有機ELパネル101との間に空間を空けて円偏光板102およびスモークパネル103の組み合わせを設けた構成を示す説明図である。
図4や図5に示すように、有機ELパネル101の前面に円偏光板102を配置してスモークパネル103を設けた構成とすると、円偏光板102が存在していることにより、有機ELパネル101の陰極(図4および図5で図示せず。)で反射した外光が観察者に到達することを防止できる。また、スモークパネル103を設けたことによって、有機ELパネル101の輪郭が観察者に認識されないようにすることができる。さらに、有機ELパネル101が発光しているときは発光した部分(例えば発光した画素)が表す画像のみを観察者に認識させることができる。すなわち、有機ELパネル101の輪郭を観察者に認識させずに、画像のみがスモークパネル103に浮かび上がったような表示状態を観察者に認識させることができる。
特開2006−308897号公報(段落0005) 特開2005−121377号公報(段落0003)
図4に示すように、円偏光板102を有機ELパネル101に重ね合わせ、空間を空けてスモークパネル103を配置した場合、有機ELパネル101と円偏光板102とを重ね合わせた部材の輪郭を見えないようにするため、透過率の低いスモークパネルを用いる。このとき、有機ELパネル101の輪郭が視認されないようにすることができるが、有機ELパネル101で発光した光もスモークパネル102で減衰してしまう。すなわち、有機ELパネル101と円偏光板102とを重ね合わせた部材の輪郭が視認されないようにすることはできるが、有機ELパネルの発光による画像の表示も暗くなってしまう。
スモークパネル103を透過する光の輝度を上昇させるためには、有機薄膜に流す電流を増加させて有機ELパネル101自体の発光輝度を上昇させることが考えられる。しかし、有機薄膜に流す電流を増加させて発光輝度を上昇させると、有機ELパネルの寿命が短くなってしまう。また、有機ELパネルを駆動するドライバ(図示せず。)の制約により、有機薄膜に流すことができる電流にも限界があり、輝度を所望の輝度まで上昇させることができない場合もある。
一方、図5に示すように、円偏光板102とスモークパネル103とを重ね合わせ、有機ELパネル101との間に空間を空けて円偏光板102およびスモークパネル103の組み合わせを設けた場合、円偏光板102およびスモークパネル103の組み合わせ全体での透過率が低ければ、有機ELパネル101の輪郭が視認されないようにすることができる。すなわち、円偏光板102も入射した光の一部のみを透過させるので、スモークパネルの透過率が図4に示す構成におけるスモークパネルの透過率より高くても、円偏光板102およびスモークパネル103を含むカバー部材全体の透過率を低くすることができ、有機ELパネル101の輪郭が視認されないようにすることができる。すると、カバー部材に含めるスモークパネルの透過率が、スモークパネルのみをカバー部材とする場合(図4参照。)よりも高くてよいので、有機ELパネル101から入射した光の減衰を抑えることができる。従って、図5に示す構成では、有機ELパネル101自体の発光輝度を上昇させなくても、有機ELパネルから入射した光の減衰を抑えることができる。
しかし、有機ELパネル101と円偏光板102との間に空間が空いていることによって、円偏光板102は有機ELパネル101側から入射した光の一部(入射光の4%程度の光)を有機ELパネル101側に反射する。また、既に説明したように、有機ELパネル101が備える陽極および有機薄膜は透明であり、陰極は金属である。従って、円偏光板102における反射光を有機ELパネル101の陰極はほぼそのまま反射する。この光は、再び円偏光板102に入射する。すると、有機ELパネル101から入射し、そのままカバー部材を透過する光と、有機ELパネル101から入射し、円偏光板102で反射し、さらに有機ELパネル101の陰極で反射してからカバー部材を透過する光とが存在することになる(図5参照。)。その結果、観察者には、有機ELパネルの発光によって表示される画像が二重に重なって認識されてしまうという現象が生じてしまう。この現象は、多重映りと呼ばれる。
そこで、本発明は、表示パネルから入射した光がカバー部材によって減衰する減衰量を少なく抑えつつ、表示パネルの輪郭が視認されないようにすることができ、多重映りを防止することができる表示装置を提案することを目的とする。
本発明の表示装置は、画像を表示する表示パネル(例えば、有機ELパネル1)と、表示パネルに貼り付けられ、表示パネルから入射する光を直線偏光の光にする偏光部材(例えば、円偏光板2)と、表示パネルと空間を空けて配置されるカバー部材(例えば、カバー部材3)とを備え、カバー部材が、偏光軸の向きが偏光部材を透過した光の偏光方向と一致する直線偏光板(例えば、カバー側直線偏光板4)を有することを特徴とする。
表示パネルが、電流が流されることによって発光する有機薄膜を有する有機ELパネルであり、偏光部材が、1/4波長板と直線偏光板(例えば、パネル側直線偏光板21)とを重ねた円偏光板であり、その円偏光板が有する直線偏光板の偏光軸の方向と、カバー部材が有する直線偏光板の偏光軸の方向とが一致する構成であってもよい。
カバー部材が、入射した光の一部を透過させることが可能な着色された部材であるスモークパネルと、直線偏光板とを重ねることによって形成された構成であってもよい。
本発明によれば、表示パネルから入射した光がカバー部材によって減衰する減衰量を少なく抑えつつ、表示パネルの輪郭が視認されないようにすることができる。従って、表示パネルに表示された画像の表示を明るくして、表示パネルの輪郭が視認されないようにすることができる。また、多重映りを防止することができる
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の表示装置の構成を示す説明図である。図1に示すように、本発明の表示装置は、有機ELパネル1と、円偏光板2と、カバー部材3とを備える。
有機ELパネル1は、電流が流されることによって発光する有機薄膜を有している。円偏光板2は、有機ELパネル1に貼り付けられている。円偏光板2は、有機薄膜が発光して有機ELパネル1から入射した光を直線偏光の光にする。
カバー部材3は、有機ELパネル1との間に空間を空けて配置される。すなわち、カバー部材3は、有機ELパネル1、および有機ELパネル1に貼り付けられた円偏光板2との距離を離して配置される。カバー部材3は、直線偏光板4とスモークパネル5とを重ねることによって形成されている。例えば、カバー部材3は、直線偏光板(以下、カバー側直線偏光板と記す。)4とスモークパネル5とを貼り合わせた構成になっている。
なお、カバー部材3は、有機ELパネル1よりも大きく、有機ELパネル1を覆うように配置される。
カバー側直線偏光板4は、カバー側直線偏光板4の偏光軸の向きと、有機ELパネル1から入射して円偏光板2を透過して直線偏光となった光の偏光方向とが一致するように配置される。
スモークパネル5は、入射した光の一部を透過させることができる着色された部材である。例えば、スモークパネル5は、着色したプラスチックによって実現される。スモークパネル5は、入射した光の一部を透過させるが、透過させる光の偏光方向を変化させることはない。
図2は、本発明の表示装置の構成をより詳細に示す説明図である。有機ELパネル1は、陰極13と陽極(図示せず。)との間に有機薄膜12を挟持した積層物を透明基板(例えばガラス基板)11に設けた構成となっている。なお、陰極13と有機薄膜12と陽極(図示せず。)を積層した積層物は、陽極側が透明基板11に向くように設けられる。
陰極13は、透明ではない金属であり、陽極は、ITO等の透明電極である。有機薄膜12は、陽極側から陰極側に電流が流されることによって発光する。有機ELパネル1は、発光した部分によって画像を表示する。例えば、陽極および陰極間に有機薄膜を挟持した画素がマトリクス状に設けられ、その画素の一部または全部が発光することで画像を表示する。
有機薄膜12、陽極、および透明基板11はいずれも透明であるので、透明基板11に入射した光は陰極13まで到達する。また、陰極13は金属であるので、陰極13に達した光は、陰極13で反射する。
円偏光板2は、1/4波長板22と直線偏光板(以下、パネル側直線偏光板と記す。)21とを重ね合わせた構成である。円偏光板2は、1/4波長板22側の面がガラス基板11に向くようにして有機ELパネル1に貼り合わされる。有機ELパネル1から入射した光は、1/4波長板22を透過し、さらにパネル側直線偏光板21を透過する。従って、有機ELパネル1から入射した光は、パネル側直線偏光板21を透過するので、円偏光板2を透過すると直線偏光の光になる。
カバー部材3は、カバー側直線偏光板4の偏光軸の方向と、パネル側直線偏光板21の偏光軸の方向とが一致するように配置される。このようにカバー部材3を配置することによって、カバー側直線偏光板4の偏光軸の向きと、有機ELパネル1から入射して円偏光板2を透過して直線偏光となった光の偏光方向とが一致する。
スモークパネル5とカバー側直線偏光板4とを含むカバー部材3全体の光の透過率は、有機ELパネル1の輪郭が画像の観察者に視認されない透過率であればよい。ただし、有機ELパネル1の輪郭が画像の観察者に視認されない透過率としてカバー部材3に要求される透過率は、本発明の表示装置が使用される環境によって変化する。例えば、表示装置が、自動車のインストルメントパネルといった車載用表示装置として用いられるのか、携帯機器用の表示装置として用いられるか等の使用環境によって、カバー部材3に要求される透過率は異なる。表示装置が車載用表示装置である場合、カバー部材3全体の透過率として要求される透過率は約20〜30%である。
カバー側直線偏光板4の透過率は100%ではない。従って、同じ環境下で使用することを前提にして、本発明におけるカバー部材3に設けられるスモークパネル5単独の透過率と、スモークパネルを単独でカバー部材とする従来の構成(図4参照。)におけるスモークパネル103の透過率とを比較すると、本発明におけるカバー部材3に設けられるスモークパネル5単独の透過率の方をより高くすることができる。
また、カバー側直線偏光板4は、カバー側直線偏光板4自身の偏光軸の方向に偏光する直線偏光の光は、高い透過率(約90%程度の透過率)で透過させることができる。従って、カバー部材3全体の透過率が、有機ELパネル1の輪郭が画像の観察者に視認されない透過率であったとしても、有機ELパネル1から入射して円偏光板2を透過して直線偏光になった光は、高い透過率でカバー側直線偏光板4を透過する。その光は、スモークパネル5を透過するときに減衰するが、既に説明したように、本発明におけるスモークパネル5の透過率は、スモークパネルを単独でカバー部材として用いる従来の構成(図4参照。)におけるスモークパネル103の透過率よりも高くすることができる。従って、本発明におけるスモークパネル5での光の減衰量は少なく抑えることができる。
本発明におけるスモークパネル5の透過率は、カバー側直線偏光板4と組み合わせて、カバー部材3に要求される透過率を実現できる最も高い透過率であることが好ましい。以下、スモークパネル5は、透過率がそのように調整されているものとする。なお、スモークパネル5の透過率を先に決定し、そのスモークパネル5と組み合わせて、カバー部材3に要求される透過率を実現できるようなカバー側直線偏光板4を用意してもよいが、所望の透過率のカバー側直線偏光板4を作製する生産コストは大きい。従って、使用するカバー側直線偏光板4との組み合わせでカバー部材3に要求される透過率を実現可能なスモークパネル5を用意することが好ましい。
また、カバー部材3において、カバー側直線偏光板4は、図1および図2に示すように有機ELパネル1側に配置されていてもよい。あるいは、カバー部材3において、カバー側直線偏光板4が観察者側に配置され、スモークパネル5が有機ELパネル1側に配置されていてもよい。また、カバー部材3は、スモークパネル5の間にカバー側直線偏光板4が挟み込まれた構成となっていてもよい。
次に、本発明の表示装置内での光の経路について説明する。
有機薄膜12(図2参照。)が発光することによって有機ELパネル1が光を出射すると、その光は1/4波長板22を透過し、さらにパネル側直線偏光板21を透過する。このとき、パネル側直線偏光板21は、有機ELパネル1から入射した光を直線偏光にする。
直線偏光となった光は、カバー側直線偏光板4に入射する。パネル側直線偏光板21の偏光軸の方向と、カバー側直線偏光板4の偏光軸の方向とは一致している。従って、パネル側直線偏光板21を透過して直線偏光になった光の偏光方向は、カバー側直線偏光板4の偏光軸の方向と一致する。よって、カバー側直線偏光板4は、パネル側直線偏光板21を透過して直線偏光になった光を、少ない減衰量で透過させる。例えば、90%程度の透過率で透過させる。
パネル側直線偏光板21を透過した光は、スモークパネル5を透過する。このとき、スモークパネル5は、パネル側直線偏光板21を透過した光の一部のみを透過させ、パネル側直線偏光板21を透過した光は減衰する。しかし、スモークパネル5単独の透過率は、カバー側直線偏光板4と組み合わせて、カバー部材3に要求される透過率を実現できる最も高い透過率に調整されている。従って、本発明におけるスモークパネル5での光の減衰量は少なく抑えられる。
このようにカバー部材3は、有機ELパネル1から入射して円偏光板2を透過した光を、減衰を抑えて透過させることができる。従って、観察者は、有機薄膜12の発光によって表示される画像を、明るい画像として認識することができる。
また、パネル側直線偏光板21と、カバー側直線偏光板4との間には空間が空けられている。従って、カバー側直線偏光板4は、パネル側直線偏光板21側から入射した光の一部(入射光の4%程度の光)を反射する。同様に、パネル側直線偏光板21も、カバー側直線偏光板4から入射した光の一部(入射光の4%程度の光)を反射する。すると、有機ELパネル1から入射してカバー側直線偏光板4で反射し、さらにパネル側直線偏光板21で反射する光も生じる。しかし、カバー側直線偏光板4とパネル側直線偏光板21で反射するときの反射率は、それぞれ4%程度である。よって、カバー側直線偏光板4で反射し、さらにパネル側直線偏光板21で反射したときには、観察者に視認されない程度の光になっている。従って、多重映りを防止することができる。
次に、カバー部材3に入射する外光について説明する。カバー部材3全体の光の透過率は、有機ELパネル1の輪郭が画像の観察者に視認されない透過率である。また、外光は、カバー側直線偏光板4の偏光軸方向に偏光する直線偏光ではない。従って、カバー部材3に入射した外光は、スモークパネル5およびカバー側直線偏光板4を透過したときに大きく減衰する。同様に、カバー部材3を透過して有機ELパネル1やその周囲で反射して再びカバー部材3に到達した光もカバー部材3透過時に大きく減衰する。この結果、画像の観察者は有機ELパネル1の輪郭を認識しない。また、有機ELパネル1の周囲に他の部材が配置されていたとしても、それらの部材も同様に観察者に認識されない。よって、有機ELパネル1の輪郭を観察者に認識させずに、画像のみがカバー部材3に浮かび上がったような表示状態を観察者に認識させることができる。既に説明したように、この画像は明るい画像として観察者に認識される。
また、有機ELパネル1の前面(観察者側の面)には円偏光板2が配置されているので、陰極13での反射光を遮断することができる。より詳しく説明すると、円偏光板2に入射した光は、パネル側直線偏光板21を透過するときに直線偏光になる。この光は、1/4波長板22を透過し、陰極13で反射し、再度1/4波長板22を透過する。この光の偏光方向は、パネル側直線偏光板21の吸収軸の方向である。従って、陰極13で反射した光はパネル側直線偏光板21まで戻るとパネル側直線偏光板21で遮断される。
以上のように、本発明によれば、有機ELパネル1の輪郭を観察者に認識させずに、画像のみがカバー部材3に浮かび上がったような表示状態を観察者に認識させることができる。また、有機ELパネル1から入射した光がカバー部材3によって減衰する減衰量を少なく抑えることができる。よって、表示された画像を明るい画像として観察者に認識させることができる。また、多重映りを防止することができる。
なお、上記の実施の形態では、カバー部材3がスモークパネル5を含んでいる場合を示した。カバー側直線偏光板4のみの透過率が、カバー部材3全体に要求される透過率である場合、カバー側直線偏光板4のみをカバー部材3として使用してもよい。すなわち、カバー側直線偏光板4を配置しただけで、有機ELパネル1の輪郭が画像の観察者に認識されないのであれば、カバー側直線偏光板4のみをカバー部材3としてもよい。この場合も、カバー側直線偏光板4は、カバー側直線偏光板4の偏光軸の方向とパネル側直線偏光板21の偏光軸の方向とが一致するように配置される。
また、円偏光板2を貼り付けた有機ELパネル1の代わりに、直線偏光板を貼り付けた液晶表示パネルを配置した構成であってもよい。
本発明の表示装置を以下のように作製した。有機ELパネル1として、円偏光板を貼り付けない状態で有機薄膜を発光させたときの輝度が1000cd/mである有機ELパネルを用いた。その有機ELパネル1に貼り付ける円偏光板2として、透過率が45%である円偏光板を用いた。
また、上記の円偏光板を貼り付けた有機ELパネルとの間に空間を空けてカバー部材3を配置した。このカバー部材3は、単独での透過率が67%であるスモークパネルと、単独での透過率が45%であるカバー側直線偏光板とを重ね合わせて形成した。このカバー部材3全体の透過率は30%である。
この表示装置の有機薄膜を発光させて画像を確認したところ、視認された輝度は270cd/mであった。また、多重映りは発生しなかった。
[比較例1]図4に示す構成の表示装置を以下のように作製した。有機ELパネル101(図4参照。)として、円偏光板を貼り付けない状態で有機薄膜を発光させたときの輝度が1000cd/mである有機ELパネルを用いた。その有機ELパネル101に貼り付ける円偏光板102(図4参照。)として、透過率が45%である円偏光板を用いた。
また、上記の円偏光板を貼り付けた有機ELパネルとの間に空間を空けてスモークパネル103(図4参照。)を配置し、スモークパネル103を単独でカバー部材とした。スモークパネル103として、透過率が30%であるスモークパネルを用いた。スモークパネル103を単独でカバー部材としているので、カバー部材全体の透過率も30%である。
この表示装置の有機薄膜を発光させて画像を確認したところ、視認された輝度は135cd/mであった。また、多重映りは発生しなかった。
[比較例2]図5に示す構成の表示装置を以下のように作製した。有機ELパネル101(図5参照。)として、円偏光板を貼り付けない状態で有機薄膜を発光させたときの輝度が1000cd/mである有機ELパネルを用いた。この有機ELパネルには円偏光板を貼り付けなかった。
また、この有機ELパネルとの間に空間を空けて、スモークパネル103および円偏光板102(図5参照。)を重ね合わせたカバー部材を配置した。スモークパネル103として、単独での透過率が67%であるスモークパネルを用いた。また、円偏光板102として、単独での透過率が45%である円偏光板を用いた。カバー部材全体の透過率は30%であった。
この表示装置の有機薄膜を発光させて画像を確認したところ、視認された輝度は301cd/mであった。また、多重映りが生じた。
図3は、実施例および各比較例1,2で用いた部材の透過率や画像の視認結果等をまとめた説明図である。実施例と比較例1とを比べると、カバー部材全体としての透過率がいずれも30%であっても、実施例の構成では、スモークパネル単独での透過率を67%として、スモークパネルのみをカバー部材とする比較例1に比べて、スモークパネル自体の透過率を高くすることができる。その結果、実施例では、カバー部材全体としての透過率が30%であったとしても、有機ELパネルから入射した光の減衰を少なく抑えることができ、比較例1と比べて、視認される輝度を2倍に上昇させられることを確認できた。
また、実施例1と比較例2とを比較すると、実施例の構成では、比較例2の構成で実現される視認輝度(301cd/m)に近い視認輝度(270cd/m)を実現することができた。また、比較例2の構成で生じた多重映りの発生を、実施例の構成では防ぐことができた。
本発明は、カバー部材を有する表示装置に好適に適用される。例えば、インストルメントパネル等の車載用表示装置や、デジタルオーディオプレーヤー等の携帯機器用の表示装置に好適に適用される。
本発明の表示装置の構成を示す説明図。 本発明の表示装置の構成をより詳細に示す説明図。 実施例および各比較例1,2で用いた部材の透過率や画像の視認結果等をまとめた説明図。 円偏光板を有機ELパネルの上層に重ね合わせ、空間を空けてスモークパネルを設けた構成を示す説明図。 有機ELパネルとの間に空間を空けて円偏光板およびスモークパネルの組み合わせを設けた構成を示す説明図。
符号の説明
1 有機ELパネル
2 円偏光板
3 カバー部材
4 カバー側直線偏光板
5 スモークパネル
11 透明基板
12 有機薄膜
13 陰極
21 パネル側直線偏光板
22 1/4波長板

Claims (3)

  1. 画像を表示する表示パネルと、
    表示パネルに貼り付けられ、表示パネルから入射する光を直線偏光の光にする偏光部材と、
    表示パネルと空間を空けて配置されるカバー部材とを備え、
    カバー部材は、偏光軸の向きが偏光部材を透過した光の偏光方向と一致する直線偏光板を有する
    ことを特徴とする表示装置。
  2. 表示パネルは、電流が流されることによって発光する有機薄膜を有する有機ELパネルであり、
    偏光部材は、1/4波長板と直線偏光板とを重ねた円偏光板であり、
    前記円偏光板が有する直線偏光板の偏光軸の方向と、カバー部材が有する直線偏光板の偏光軸の方向とが一致する
    請求項1に記載の表示装置。
  3. カバー部材は、入射した光の一部を透過させることが可能な着色された部材であるスモークパネルと、直線偏光板とを重ねることによって形成された
    請求項1または請求項2に記載の表示装置。
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