JP2001067022A - 自発光型表示装置 - Google Patents

自発光型表示装置

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JP2001067022A
JP2001067022A JP24438799A JP24438799A JP2001067022A JP 2001067022 A JP2001067022 A JP 2001067022A JP 24438799 A JP24438799 A JP 24438799A JP 24438799 A JP24438799 A JP 24438799A JP 2001067022 A JP2001067022 A JP 2001067022A
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Japan
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polarized light
plate
linearly polarized
reflected
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JP24438799A
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English (en)
Inventor
Keiichi Mizuguchi
圭一 水口
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Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外部から入射した光の反射光を低減すること
ができて表示を見やすくすることができ、かつ表示光に
おいて十分な表示輝度を確保できて明るい表示を形成さ
せることのできる自発光型表示装置を提供する。 【解決手段】 発光部5の背面側に金属反射面6を配置
し、該発光部5の前面側に偏光分離板3を配置すると共
に、該偏光分離板3の前面側に直線偏光板2を配置す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、表示が見やすく
て、かつ輝度の明るい、例えばエレクトロルミネッセン
スディスプレイ等の自発光型表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エレクトロルミネッセンスディスプレイ
は、低消費電力であり、かつ薄型で軽量であることか
ら、表示デバイスとして注目されている。このエレクト
ロルミネッセンスディスプレイは、自発光型であること
から広い視野角を有し、かつ動画に対応できる高速反応
性を有し、また広い温度域で使用可能なことから、自動
車等の車載用として用いられている。
【0003】従来のエレクトロルミネッセンスディスプ
レイは、一般に、透明電極と金属平面電極との間に、蛍
光体からなる発光層を介装一体化した構成が採用されて
いたが、外部から入射した外部光が金属平面電極で反射
されてしまい、該反射光によって表示自体が見にくくな
るという問題があった。
【0004】そこで、これらの反射光を低減するため
に、エレクトロルミネッセンスディスプレイの前面側に
光透過量を制御する色付きフィルターを配置した構成
や、同前面側に反射光を吸収する円偏光板を配置した構
成が提案されている。これらの構成を採用することで、
金属平面電極からの反射光の低減が可能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
色付きフィルターを配置した構成では、金属平面電極か
らの反射光を低減できる一方で、発光光であるエレクト
ロルミネッセンス(以下、「EL光」という)自体も該
色付きフィルターを通過した際にその光透過量が減じら
れてしまうため、反射光による見にくさそのものはある
程度解消されるものの、表示輝度が十分に得られず表示
自体が暗くなってしまうという問題があった。
【0006】即ち、色付きフィルター(101)の光透
過率が50%である場合を例に説明すると、金属平面電
極(100)での光反射率が100%である場合には、
図14(イ)に示すように、外部入射光は色付きフィル
ター(101)によってその50%が透過し、金属平面
電極(100)でその全量が反射されて、該反射光が色
付きフィルター(101)を再度通過する際にその5割
(初期光量に対して25%)が全面側に透過する。即ち
反射率は25%である。一方、発光部(105)からの
EL光は、図14(ロ)に示すように色付きフィルター
(101)によってその50%が全面側に透過する。こ
のように、反射率25%に対し、表示光の透過率は50
%しか確保できない。
【0007】また、金属平面電極(100)での光反射
率が20%である場合には、図15(イ)に示すよう
に、外部入射光は色付きフィルター(101)によって
その50%が透過し、金属平面電極(100)でその2
割が反射されて、該反射光(10%)が色付きフィルタ
ー(101)を再度通過する際にその5割(初期光量に
対して5%)が全面側に透過する。即ち反射率は5%で
ある。一方、発光部(105)からのEL光は、図15
(ロ)に示すように色付きフィルター(101)によっ
てその50%が全面側に透過する。このように、反射率
5%に対し、表示光の透過率は50%しか確保できな
い。
【0008】更に、金属平面電極(100)での光反射
率が20%で、該反射光のうち1割が偏光解消される場
合にも、図16(イ)(ロ)に示すように、やはり反射
率5%に対し、表示光の透過率は50%しか確保でき
ず、表示が暗いものとなっていた。
【0009】このように前者の色付きフィルターを配置
した構成では、いずれの条件においても、反射率は低減
できるものの、表示輝度が十分に得られず、表示自体が
暗くなるという問題があった。
【0010】また、後者の円偏光板を配置した構成で
は、直線偏光板(103)とλ/4位相差板(104)
が積層一体化されてなる円偏光板(102)を例に説明
すると、まず金属平面電極(100)での光反射率が1
00%である場合には、図17(イ)に示すように、外
部から入射する外部光は円偏光板(102)を透過して
右円偏光(初期光量に対して50%)となり、該右円偏
光が金属平面電極(100)で反射されて左円偏光とな
って円偏光板(102)に到達するが、左円偏光はこの
円偏光板(102)を透過することはできないので、反
射光はここで遮断される。一方、発光層からのEL光
は、図17(ロ)に示すように、円偏光板(102)を
透過して直線偏光となってその光透過量が50%に減る
ため、表示輝度が十分に得られず表示自体が暗くなって
しまうという問題があった。
【0011】また金属平面電極(100)での光反射率
が20%である場合にも、図18(イ)(ロ)に示すよ
うに、やはり反射率0%に対し、表示光の透過率は50
%しか確保できない。
【0012】更に、金属平面電極(100)での光反射
率が20%で、該反射光のうち1割が偏光解消される場
合には、図19(イ)に示すように、円偏光板(10
2)を透過してきた50%右円偏光は金属平面電極(1
00)でその2割(10%)が反射されるのであるが、
このうち9割は左円偏光の状態で反射され、残り1割は
偏光解消されている。このような構成の10%反射光
(9%左円偏光+1%偏光解消光)が円偏光板(10
2)に到達すると、9%左円偏光は反射され、1%偏光
解消光はその5割が直線偏光(0.5%)となって透過
する。一方、発光層からのEL光は、図19(ロ)に示
すように、円偏光板(102)を透過した際にその光透
過量が50%に減る。このように、反射率0.5%に対
し、表示光の透過率は50%しか確保できない。
【0013】このように後者の円偏光板を配置した構成
でも、いずれの条件においても、反射率は低減できるも
のの、表示輝度が十分に得られず、表示自体が暗くなる
という問題があった。
【0014】この発明は、かかる技術的背景に鑑みてな
されたものであって、外部から入射した光の反射光を低
減することができて表示を見やすくすることができ、か
つ表示光において十分な表示輝度を確保できて明るい表
示を形成させることのできる自発光型表示装置を提供す
ることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明者は鋭意研究の結果、背面側に金属反射面を
備えた発光部の前面側に、偏光分離板を配置せしめ、更
に該偏光分離板の前面側に直線偏光板を配置することに
よって、外部から入射した光の反射光低減と、十分な表
示輝度の確保の両立をなし得ることを見出すに至り、こ
の発明を完成したものである。
【0016】即ち、この発明に係る自発光型表示装置
は、発光部の背面側に金属反射面を備えると共に、該発
光部の前面側に偏光分離板が配置され、かつ該偏光分離
板の前面側に直線偏光板が配置されてなることを特徴と
するものである。このような構成によれば、外部から入
射した光の反射光を低減しつつ、表示光において十分な
表示輝度の確保が可能となり、見やすく明るい表示の形
成をなし得る。
【0017】偏光分離板と直線偏光板とは積層一体化さ
れて前面板が構成され、該前面板が発光部の前面側に配
置されているのが好ましく、偏光分離板と直線偏光板と
の間に空気層を介在させない構成であるから、両板間に
おける光の損失が極力低減され得る。
【0018】また、偏光分離板として直線偏光分離板を
用いる場合には、該直線偏光分離板の透過軸が直線偏光
板の透過軸と平行になるように配置するのが好ましい。
【0019】更に、偏光分離板として直線偏光分離板を
用いる場合には、直線偏光分離板と発光部との間にλ/
4位相差板が配置されると共に、該λ/4位相差板の遅
相軸と前記直線偏光分離板の透過軸とが45°±1°の
角度範囲で交差するように配置されているのが、一層表
示を見やすくし得て、かつ表示輝度を一層向上させ得る
点で、より好ましい。中でも、λ/4位相差板の遅相軸
と直線偏光分離板の透過軸とが45°で交差するように
配置されているのがより一層好ましい。
【0020】また、偏光分離板として円偏光分離板を用
いる場合には、偏光分離板と直線偏光板との間にλ/4
位相差板が配置された構成とすると共に、λ/4位相差
板の遅相軸と直線偏光板の吸収軸とが45°±1°の角
度範囲で交差するように配置するのが好ましい。中で
も、λ/4位相差板の遅相軸と直線偏光板の吸収軸とが
45°で交差するように配置するのが一層好ましい。
【0021】上記いずれの構成においても、発光部が蛍
光体からなる発光層で構成されると共に、金属反射面が
金属平面電極で構成され、かつ発光部の前面側に透明電
極が配置され、該透明電極と金属平面電極との間に発光
層が介装一体化されて、両電極間に電圧を印加すること
により発光層より電圧発光が行われるようになされてい
るのが望ましい。エレクトロルミネッセンスディスプレ
イを構成するものであるから、動画に対応できる高速反
応性を有し、広い温度域で使用可能となし得る利点があ
る。
【0022】なお、この発明の自発光型表示装置の作用
機構の説明図である図4〜図13、及び従来の自発光型
表示装置の作用機構の説明図である図14〜図19にお
いて、引き出し線の付いていない数字は、各段階での初
期光量に対する光量を%単位で表示したものであり
(「%」は省略)、また「*」は自然光または偏光解消
光を示し、直線矢印は直線偏光であることを示し、また
円弧状矢印は円偏光であることを示すものである。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る自発光型表
示装置の第1実施形態を図面を参照しつつ説明する。図
1に示される自発光型表示装置(1)において、(2)
は直線偏光板、(3)は直線偏光分離板、(5)は発光
部、(6)は金属反射面である。
【0024】ITO等の導電膜からなる透明電極(1
0)と金属平面電極からなる金属反射面(6)との間に
蛍光体発光層からなる発光部(5)が介装一体化される
と共に、前記透明電極(10)の前面側にガラス板(1
1)が積層一体化されている。かかる構成は、エレクト
ロルミネッセンスディスプレイの基本構成として公知で
あり、透明電極(10)と金属平面電極(6)間に所定
の電圧を印加することにより、発光部(5)の蛍光体よ
りエレクトロルミネッセンス発光が行われて所望の表示
を形成し得るようになされている。
【0025】前記ガラス板(11)の前面側には、散乱
異方性フィルム(3A)からなる直線偏光分離板(3)
が積層されると共に、該直線偏光分離板(3)の更に前
面側に直線偏光板(2)が積層一体化されている。この
ような積層一体化を行うには、例えばアクリル系粘着剤
等の透明で光学的に等方性の粘着剤を用いてこれらを貼
合すれば良い。かかる直線偏光分離板(3)と直線偏光
板(2)からなる前面板(8)は発光側と離間して配置
されていても良いが、光損失を防止する観点から、その
離間間隔は極力小さくするのが好ましく、特に好ましい
のは本実施形態のように発光側と積層一体化する構成で
ある。
【0026】前記散乱異方性フィルム(3A)は、その
透過軸に対して平行な振動面を有する直線偏光は透過
し、直交する振動面を有する直線偏光は散乱して偏光解
消させて反射する。すなわち、反射光は偏光解消され
る。
【0027】そして、この散乱異方性フィルム(3A)
からなる直線偏光分離板(3)の透過軸は、直線偏光板
(2)の透過軸と平行になるように配置されている。
【0028】以下、この第1実施形態の自発光型表示装
置における作用機構について説明する。まず、金属反射
面(6)での光反射率が100%である場合には、図4
(イ)に示すように、外部から入射する外部光は、直線
偏光板(2)によって50%が直線偏光となって透過
し、該直線偏光は更に直線偏光分離板(3)をそのまま
透過する。このようにそのまま透過できるのは、直線偏
光分離板(3)の透過軸と直線偏光板(2)の透過軸と
が平行に配置されているからである。前記透過光(直線
偏光)は、金属反射面(6)でその全量が反射されて直
線偏光分離板(3)、更には直線偏光板(2)をそのま
ま透過し、最終的には入射光のうち50%が前面側に透
過することとなる。即ち外部入射光の反射率は50%で
ある。
【0029】一方、発光部(5)からのEL光は、図4
(ロ)に示すように、散乱異方性フィルムからなる直線
偏光分離板(3)によってその一部(50%)が反射さ
れる一方、残り50%が直線偏光となって透過し、該直
線偏光は更に直線偏光板(2)をそのまま透過する。こ
のようにそのまま透過できるのは、直線偏光分離板
(3)の透過軸と直線偏光板(2)の透過軸とが平行に
配置されているからである。一方、前記直線偏光分離板
(3)で反射された光は、偏光解消された光となるので
あるが、この偏光解消光(50%)が金属反射面(6)
でその全量が反射されて直線偏光分離板(3)に到達
し、該直線偏光分離板(3)によってその一部(5割)
が反射される一方、残り5割が直線偏光(25%)とな
って透過し、該直線偏光は更に直線偏光板(2)をその
まま透過する。一方、直線偏光分離板(3)で反射され
た光は、偏光解消光(25%)となり、これが前記同様
に金属反射面(6)と直線偏光分離板(3)との間で反
射サイクルを繰り返すうちに、直線偏光分離板(3)よ
り直線偏光が前面側に順次透過してくるから、理論的に
は、図4(ロ)に示すように発光部(5)からのEL光
は反射サイクルを繰り返しつつ最終的には100%前面
側に透過することとなる。
【0030】このように、金属反射面(6)での光反射
率が100%である場合には、理論的には、発光部
(5)からのEL光、即ち表示光は100%透過し、一
方反射光についてはその50%が反射される。反射光を
50%に抑制しつつ表示光を100%透過させ得るの
で、表示を見やすくできると共に、十分な表示輝度を確
保できて明るい表示の形成が可能となる。
【0031】ところで、一般的には金属反射面(6)で
反射する際には発光部(5)による光の損失が生じるも
のであり、例えば金属反射面(6)での光反射率が20
%である場合を例に説明すると、図5(イ)に示すよう
に、外部から入射する外部光は、直線偏光板(2)によ
って50%が直線偏光となって透過し、該直線偏光は更
に直線偏光分離板(3)をそのまま透過する。この透過
光(直線偏光)は、金属反射面(6)でその20%が反
射されて、即ち初期光量に対して10%の直線偏光が直
線偏光分離板(3)、更には直線偏光板(2)をそのま
ま透過し、最終的には外部入射光のうち10%が前面側
に透過することとなる。
【0032】一方、発光部(5)からのEL光は、図5
(ロ)に示すように、散乱異方性フィルム(3A)から
なる直線偏光分離板(3)によってその一部(5割)が
反射される一方、残り5割が直線偏光となって透過し、
該直線偏光は更に直線偏光板(2)をそのまま透過す
る。一方、前記直線偏光分離板(3)で反射された光
は、偏光解消された光となるのであるが、これが金属反
射面(6)でその20%が反射されて、発生EL光に対
して10%(50%×0.2)のみが再度直線偏光分離
板(3)に到達し、ここでその5割の5%が直線偏光と
なって透過し、該直線偏光は更に直線偏光板(2)をそ
のまま透過する一方、残り5割の5%が直線偏光分離板
(3)によって偏光解消されて反射される。以下、同様
の機構で繰り返し反射が繰り返されると、最終的には発
生EL光に対して55.6%が前面側に透過することと
なる。
【0033】このように、金属反射面(6)での光反射
率が20%である場合には、理論的には、表示光は5
5.6%透過し、一方反射光についてはその10%が反
射される。反射光を10%に抑制しつつ表示光を55.
6%透過させ得るので、表示を見やすくできると共に、
十分な表示輝度を確保できて明るい表示の形成が可能と
なる。
【0034】更に、本第1実施形態のように、発光部
(5)が蛍光体発光層からなるような場合、即ちエレク
トロルミネッセンスディスプレイである場合には、金属
反射面(6)で反射される光のうちその10%程度が偏
光解消(デポーラライズ)されるのが一般的である。こ
のような条件の場合には、図6(イ)に示すように、外
部から入射する外部光は、直線偏光板(2)によって5
0%が直線偏光となって透過し、該直線偏光は更に直線
偏光分離板(3)をそのまま透過する。この透過光(直
線偏光)は、金属反射面(6)でその20%が反射され
る、即ち初期光量に対して10%の光が反射されるので
あるが、このうち9割は直線偏光の状態で反射されるも
のの、残り1割は偏光解消されている。しかして、この
ような構成の10%反射光(9%直線偏光+1%偏光解
消光)が直線偏光分離板(3)に到達すると、9%直線
偏光はそのまま透過し、1%偏光解消光はその5割が直
線偏光(0.5%)となって透過し、残り5割(0.5
%)が偏光解消される。該偏光解消光は更に金属反射面
(6)でその20%が反射され、直線偏光分離板(3)
に到達すると、その5割が直線偏光(0.05%)とな
って透過し、残り5割(0.05%)が偏光解消され
る。以下、同様の機構で繰り返し反射が繰り返される
と、最終的には入射外部光のうちその9.6%が前面側
に透過することとなる。
【0035】一方、発光部(5)からのEL光は、図6
(ロ)に示すように、散乱異方性フィルム(3A)から
なる直線偏光分離板(3)によってその一部(50%)
が反射される一方、残り50%が直線偏光となって透過
し、該直線偏光は更に直線偏光板(2)をそのまま透過
する。一方、前記直線偏光分離板(3)で反射された光
は、偏光解消された光となるのであるが、これが金属反
射面(6)でその20%が反射されて、発生EL光に対
して10%(50%×0.2)のみが再度直線偏光分離
板(3)に到達し、ここでその半分の5%が直線偏光と
なって透過し、残り半分の5%が直線偏光分離板(3)
によって偏光解消されて反射される。該偏光解消光(5
%)は更に金属反射面(6)でその20%に当たる1%
が反射されて、再び直線偏光分離板(3)に到達し、こ
こでその半分の0.5%が直線偏光となって透過し、残
り半分の0.5%が直線偏光分離板(3)によって偏光
解消されて反射される。以下、同様の機構で繰り返し反
射が繰り返されると、最終的には発生EL光に対して5
5.6%が前面側に透過することとなる。
【0036】このように、金属反射面(6)での光反射
率が20%であり、該反射光のうち1割が偏光解消され
る場合には、理論的には、表示光は55.6%透過し、
一方反射光についてはその9.6%が反射される。反射
光を9.6%に抑制しつつ表示光を55.6%透過させ
得るので、表示を見やすくできると共に、十分な表示輝
度を確保できて明るい表示の形成が可能となる。
【0037】以上のように、いずれの条件下であって
も、表示を見やすくできると共に、十分な表示輝度を確
保できて明るい表示を形成させることができる。
【0038】上記第1実施形態において、直線偏光分離
板(3)として、散乱異方性フィルム(3A)に代えて
複屈折型多層積層フィルム(3B)を用いた構成におけ
る作用機構について説明する。この複屈折型多層積層フ
ィルム(3B)は、透過軸に対して平行な振動面を有す
る直線偏光は透過し、直交する振動面を有する直線偏光
はそのまま反射するものである。
【0039】金属反射面(6)での光反射率が20%で
あり、該反射光のうち1割が偏光解消される場合を例に
とって説明すると、図7(イ)に示すように、外部から
入射する外部光は、直線偏光板(2)によって50%が
直線偏光となって透過し、該直線偏光は更に直線偏光分
離板(3)をそのまま透過する。この透過光(直線偏
光)は、金属反射面(6)でその20%が反射される、
即ち初期光量に対して10%の光が反射されるのである
が、このうち9割は直線偏光の状態で反射されるもの
の、残り1割は偏光解消されている。しかして、このよ
うな構成の10%反射光(9%直線偏光+1%偏光解消
光)が、複屈折型多層積層フィルム(3B)からなる直
線偏光分離板(3)に到達すると、9%直線偏光はその
まま透過し、1%偏光解消光はその5割が直線偏光
(0.5%)となって透過し、残り5割(0.5%)の
直交する振動面を有する直線偏光はそのまま反射され
る。該反射光は再度金属反射面(6)でその20%が反
射され、即ち初期光量に対して0.1%の光が反射され
るのであるが、このうち9割は直線偏光の状態で反射さ
れるものの、残り1割は偏光解消されている。しかし
て、このような構成の0.1%反射光(0.09%直線
偏光+0.01%偏光解消光)が直線偏光分離板(3)
に到達すると、0.09%直線偏光はその全てが反射さ
れ、0.01%偏光解消光はその5割が直線偏光(0.
005%)となって透過し、残り5割(0.005%)
の直交する振動面を有する直線偏光はそのまま反射され
る。以下、同様の機構で繰り返し反射が繰り返される
と、最終的には入射外部光のうちその約9.5%が前面
側に透過することとなる(反射される)。
【0040】一方、発光部(5)からのEL光は、図7
(ロ)に示すように、複屈折型偏光分離フィルム(3
B)からなる直線偏光分離板(3)によってその一部
(50%)が反射される一方、残り50%が直線偏光と
なって透過し、該直線偏光は更に直線偏光板(2)をそ
のまま透過する。一方、前記直線偏光分離板(3)で反
射された直交する振動面を有する直線偏光は、金属反射
面(6)でその20%が反射されて、即ち初期光量に対
して10%の光が反射されるのであるが、このうち9割
は直線偏光の状態で反射されるものの、残り1割は偏光
解消されている。しかして、このような構成の10%反
射光(9%直線偏光+1%偏光解消光)が直線偏光分離
板(3)に到達すると、9%直線偏光は反射され、1%
偏光解消光はその5割が直線偏光(0.5%)となって
透過し、残り5割(0.5%)の直交する振動面を有す
る直線偏光はそのまま反射される。つまり9.5%は直
交する振動面を有する直線偏光として反射される。以
下、同様の機構で繰り返し反射が繰り返されると、最終
的には発生EL光に対して50.6%が前面側に透過す
ることとなる。
【0041】このように、金属反射面(6)での光反射
率が20%であり、該反射光のうち1割が偏光解消され
る場合には、理論的には、表示光は50.6%透過し、
一方反射光についてはその9.5%が反射される。反射
光を9.5%に抑制しつつ表示光を50.6%透過させ
得るので、表示を見やすくできると共に、十分な表示輝
度を確保できて明るい表示の形成が可能となる。
【0042】次に、この発明の自発光型表示装置の第2
実施形態について図面を参照しつつ説明する。図2に示
される自発光型表示装置(1)において、(2)は直線
偏光板、(3)は直線偏光分離板、(5)は発光部、
(6)は金属反射面、(20)はλ/4位相差板であ
る。
【0043】前記第1実施形態と同様に、ITO等の導
電膜からなる透明電極(10)と金属平面電極からなる
金属反射面(6)との間に蛍光体発光層からなる発光部
(5)が介装一体化されると共に、前記透明電極(1
0)の前面側にガラス板(11)が積層一体化されてお
り、透明電極(10)と金属平面電極(6)間に所定の
電圧を印加することにより、発光部(5)の蛍光体より
エレクトロルミネッセンス発光が行われて所望の表示を
形成し得るようになされている。
【0044】前記ガラス板(11)の前面側には、λ/
4位相差板(20)が積層され、更にこの前面側に複屈
折型多層積層フィルム(3B)からなる直線偏光分離板
(3)が積層されると共に、該直線偏光分離板(3)の
更に前面側に直線偏光板(2)が積層一体化されてい
る。このような積層一体化を行うには、例えばアクリル
系粘着剤等の透明で光学的に等方性の粘着剤を用いてこ
れらを貼合すれば良い。かかるλ/4位相差板(2
0)、直線偏光分離板(3)及び直線偏光板(2)から
なる前面板(8)は発光側と離間して配置されていても
良いが、光損失を防止する観点から、その離間間隔は極
力小さくするのが好ましく、特に好ましいのは本実施形
態のように発光側と積層一体化する構成である。
【0045】そして、前記直線偏光分離板(3)の透過
軸は、直線偏光板(2)の透過軸と平行になるように配
置され、かつ前記λ/4位相差板(20)の遅相軸と直
線偏光分離板(3)の透過軸とが45°±1°の角度範
囲で交差するように配置されている。
【0046】なお、前記λ/4位相差板(20)とは、
透過光にλ/4の位相差を与える位相差板であって、そ
の遅相軸に対して45°の振動面を有する直線偏光が入
射すると、これを右円偏光又は左円偏光として出射し、
また右円偏光又は左円偏光が入射するとこれを直線偏光
として出射するものである。
【0047】以下、この第2実施形態の自発光型表示装
置における作用機構について説明する。まず、金属反射
面(6)での光反射率が100%である場合には、図8
(イ)に示すように、外部からの入射光は、直線偏光板
(2)によって50%が直線偏光となって透過し、該直
線偏光は更に直線偏光分離板(3)をそのまま透過し、
λ/4位相差板(20)を通過して右円偏光となる。該
右円偏光は金属反射面(6)でその全量が反射されて左
円偏光となり、これがλ/4位相差板(20)によって
直交する振動面を有する直線偏光となって透過し、これ
が複屈折型多層積層フィルム(3B)からなる直線偏光
分離板(3)によってその全量が反射され、再度λ/4
位相差板(20)を通過して左円偏光(50%)とな
る。該左円偏光は金属反射面(6)でその全量が反射さ
れて右円偏光となり、これがλ/4位相差板(20)に
よって直線偏光分離板(3)の透過軸と平行な直線偏光
(50%)となり、これが直線偏光分離板(3)をその
まま透過し、更に直線偏光板(2)をそのまま透過す
る。即ち、最終的には外部入射光のうち50%が前面側
に反射される。
【0048】一方、発光部(5)からのEL光は、図8
(ロ)に示すように、λ/4位相差板(20)をそのま
ま透過した後、直線偏光分離板(3)によってその一部
(50%)が直交する振動面を有する直線偏光となって
反射される一方、残り50%が直線偏光となって透過
し、該直線偏光は更に直線偏光板(2)をそのまま透過
する。一方、直線偏光分離板(3)で反射された直交す
る振動面を有する直線偏光は、λ/4位相差板(20)
を通過して左円偏光となる。該左円偏光は金属反射面
(6)でその全量が反射されて右円偏光(50%)とな
り、これがλ/4位相差板(20)によって直線偏光分
離板(3)の透過軸と平行な直線偏光となって透過し、
これが直線偏光分離板(3)をそのまま透過し、更に直
線偏光板(2)をそのまま透過する。即ち、反射を経て
透過してきた該50%透過光と、最初に何ら反射される
ことなくそのまま透過した50%透過光とを併せて、発
光部(5)からのEL光は最終的には100%前面側に
透過することとなる。
【0049】このように、金属反射面(6)での光反射
率が100%である場合には、理論的には、発光部
(5)からのEL光、即ち表示光は100%透過し、一
方反射光についてはその50%が反射される。反射光を
50%に抑制しつつ表示光を100%透過させ得るの
で、表示を見やすくできると共に、十分な表示輝度を確
保できて明るい表示を形成できる。
【0050】ところで、一般的には金属反射面(6)で
反射する際には発光部(5)による光の損失が生じるも
のであり、例えば金属反射面(6)での光反射率が20
%である場合を例に説明すると、図9(イ)に示すよう
に、外部からの入射光は、直線偏光板(2)によって5
0%が直線偏光となって透過し、該直線偏光は更に直線
偏光分離板(3)をそのまま透過し、λ/4位相差板
(20)を通過して右円偏光となる。該右円偏光は金属
反射面(6)でその2割が反射されて左円偏光(初期光
量に対して10%)となり、これがλ/4位相差板(2
0)によって直交する振動面を有する直線偏光となって
透過し、これが複屈折型多層積層フィルムからなる直線
偏光分離板(3)によってその全量が反射され、再度λ
/4位相差板(20)を通過して左円偏光(10%)と
なる。該左円偏光は金属反射面(6)でその2割が反射
されて右円偏光(2%)となり、これがλ/4位相差板
(20)によって直線偏光分離板(3)の透過軸と平行
な直線偏光(2%)となり、これが直線偏光分離板
(3)をそのまま透過し、更に直線偏光板(2)をその
まま透過する。即ち、最終的には外部入射光のうち2%
が前面側に反射される。
【0051】一方、発光部(6)からのEL光は、図9
(ロ)に示すように、λ/4位相差板(20)をそのま
ま透過した後、直線偏光分離板(3)によってその一部
(50%)が直交する振動面を有する直線偏光となって
反射される一方、残り50%が直線偏光となって透過
し、該直線偏光は更に直線偏光板(2)をそのまま透過
する。一方、直線偏光分離板(3)で反射された直交す
る振動面を有する直線偏光は、λ/4位相差板(20)
を通過して左円偏光(50%)となる。該左円偏光は金
属反射面(6)でその2割が反射されて右円偏光(初期
光量に対して10%)となり、これがλ/4位相差板
(20)によって直線偏光分離板(3)の透過軸と平行
な直線偏光(10%)となって透過し、これが直線偏光
分離板(3)をそのまま透過し、更に直線偏光板(2)
をそのまま透過する。即ち、反射を経て透過してきた該
10%透過光と、最初に何ら反射されることなくそのま
ま透過した50%透過光とを併せて、発光部(5)から
のEL光は最終的には60%前面側に透過することとな
る。
【0052】このように、金属反射面(6)での光反射
率が20%である場合には、理論的には、発光部(5)
からのEL光、即ち表示光は60%透過し、一方反射光
についてはその2%が反射される。反射光を2%に抑制
しつつ表示光を60%透過させ得るので、表示を見やす
くできると共に、十分な表示輝度を確保できて明るい表
示を形成できる。
【0053】更に、本第2実施形態のように、発光部
(5)が蛍光体発光層からなるような場合、即ちエレク
トロルミネッセンスディスプレイである場合には、金属
反射面(6)で反射される光のうちその10%程度が偏
光解消(デポーラライズ)されるのが一般的である。こ
のような条件の場合には、図10(イ)に示すように、
外部からの入射光は、直線偏光板(2)によって50%
が直線偏光となって透過し、該直線偏光は更に直線偏光
分離板(3)をそのまま透過し、λ/4位相差板(2
0)を通過して右円偏光となる。該右円偏光は金属反射
面(6)でその2割が反射される(初期光量に対して1
0%)のであるが、このうち9割は左円偏光の状態で反
射されるものの、残り1割は偏光解消されている。しか
して、このような構成の10%反射光(9%左円偏光+
1%偏光解消光)がλ/4位相差板(20)に到達する
と、1%偏光解消光はその5割が直線偏光(0.5%)
となって透過し、更に直線偏光板(2)をそのまま透過
し、残りの5割(0.5%)は直交する振動面を有する
直線偏光となり、一方9%左円偏光はλ/4位相差板
(20)によって直交する振動面を有する直線偏光とな
って透過し、これらが複屈折型多層積層フィルムからな
る直線偏光分離板(3)によってその全量が反射され、
再度λ/4位相差板(20)を通過して左円偏光(9.
5%)となる。該左円偏光は金属反射面(6)でその2
割が反射される(初期光量に対して1.9%)のである
が、このうち9割は右円偏光の状態で反射されるもの
の、残り1割は偏光解消されている。しかして、このよ
うな構成の1.9%反射光(1.71%右円偏光+0.
19%偏光解消光)がλ/4位相差板(20)に到達す
ると、0.19%偏光解消光はその5割が直線偏光
(0.095%)となって透過し、更に直線偏光板
(2)をそのまま透過し、残りの5割が直交する振動面
を有する直線偏光(0.095%)となって透過して直
線偏光分離板(3)で反射され、一方1.71%右円偏
光はλ/4位相差板(20)によって直線偏光分離板
(3)の透過軸と平行な直線偏光となって透過し、更に
直線偏光板(2)をそのまま透過する。即ち、0.09
5%と1.71%と併せて合計1.805%の直線偏光
が透過する。以下、同様の機構で繰り返し反射が繰り返
されるが、最終的には入射外部光のうちその2.3%が
前面側に透過することとなる。即ち、外部光の反射率は
2.3%である。
【0054】一方、発光部(6)からのEL光は、図1
0(ロ)に示すように、λ/4位相差板(20)をその
まま透過した後、λ/4位相差板(20)をそのまま透
過した後、直線偏光分離板(3)によってその一部(5
0%)が直交する振動面を有する直線偏光となって反射
される一方、残り50%が直線偏光となって透過し、該
直線偏光は更に直線偏光板(2)をそのまま透過する。
一方、直線偏光分離板(3)で反射された直交する振動
面を有する直線偏光は、λ/4位相差板(20)を通過
して左円偏光(50%)となる。該左円偏光は金属反射
面(6)でその2割が反射される(初期光量に対して1
0%)のであるが、このうち9割は右円偏光の状態で反
射されるものの、残り1割は偏光解消されている。しか
して、このような構成の10%反射光(9%右円偏光+
1%偏光解消光)がλ/4位相差板(20)に到達する
と、1%偏光解消光はその5割が直線偏光(0.5%)
となって透過し、更に直線偏光板(2)をそのまま透過
し、残りの5割が直交する振動面を有する直線偏光
(0.5%)として反射され、一方9%左円偏光はλ/
4位相差板(20)によって直線偏光分離板(3)の透
過軸と平行な直線偏光となって透過し、更に直線偏光板
(2)をそのまま透過する。即ち、0.5%と9%と併
せて合計9.5%の直線偏光が透過する。前記反射され
た直交する振動面を有する直線偏光(0.5%)は、λ
/4位相差板(20)を通過して右円偏光となる。該右
円偏光は金属反射面(6)でその2割が反射される(初
期光量に対して0.1%)のであるが、このうち9割は
左円偏光の状態で反射されるものの、残り1割は偏光解
消されている。しかして、このような構成の0.1%反
射光(0.09%左円偏光+0.01%偏光解消光)が
λ/4位相差板(20)に到達すると、0.01%偏光
解消光はその5割が直線偏光(0.005%)となって
透過し、更に直線偏光板(2)をそのまま透過し、残り
の5割が直交する振動面を有する直線偏光(0.005
%)として反射され、一方0.09%左円偏光はλ/4
位相差板(20)を通過して直交する振動面を有する直
線偏光(0.09%)となり、これが直線偏光分離板
(3)によって反射され、以下同様の機構で繰り返し反
射が行われ、最終的には発生EL光に対して59.5%
が前面側に透過することとなる。
【0055】このように、金属反射面(6)での光反射
率が20%であり、該反射光のうち1割が偏光解消され
る場合には、理論的には、表示光は59.5%透過し、
一方反射光についてはその2.3%が反射される。反射
光を2.3%に抑制しつつ表示光を59.5%透過させ
得るので、表示を見やすくできると共に、十分な表示輝
度を確保できて明るい表示の形成が可能となる。
【0056】次に、この発明の自発光型表示装置の第3
実施形態について図面を参照しつつ説明する。図3に示
される自発光型表示装置(1)において、(2)は直線
偏光板、(4)は円偏光分離板、(5)は発光部、
(6)は金属反射面、(20)はλ/4位相差板であ
る。
【0057】前記実施形態と同様に、ITO等の導電膜
からなる透明電極(10)と金属平面電極からなる金属
反射面(6)との間に蛍光体発光層からなる発光部
(5)が介装一体化されると共に、前記透明電極(1
0)の前面側にガラス板(11)が積層一体化されてお
り、透明電極(10)と金属平面電極(6)間に所定の
電圧を印加することにより、発光部(5)の蛍光体より
エレクトロルミネッセンス発光が行われて所望の表示を
形成し得るようになされている。
【0058】前記ガラス板(11)の前面側には、円偏
光分離板(4)が積層され、更にこの前面側にλ/4位
相差板(20)が積層されると共に、該λ/4位相差板
(20)の更に前面側に直線偏光板(2)が積層一体化
されている。このような積層一体化を行うには、例えば
アクリル系粘着剤等の透明で光学的に等方性の粘着剤を
用いてこれらを貼合すれば良い。かかる円偏光分離板
(4)、λ/4位相差板(20)及び直線偏光板(2)
からなる前面板(8)は発光側と離間して配置されてい
ても良いが、光損失を防止する観点から、その離間間隔
は極力小さくするのが好ましく、特に好ましいのは本実
施形態のように発光側と積層一体化する構成である。
【0059】前記円偏光分離板(4)は、所定の円偏光
(右円偏光または左円偏光のいずれか一方)をそのまま
透過する一方、逆回りの円偏光は円偏光のまま反射する
ものである。
【0060】そして、前記λ/4位相差板(20)の遅
相軸と直線偏光板(2)の吸収軸とが45°±1°の角
度範囲で交差するように配置されている。
【0061】以下、この第3実施形態の自発光型表示装
置における作用機構について説明する。まず、金属反射
面(6)での光反射率が100%である場合には、図1
1(イ)に示すように、外部から入射する入射光は、直
線偏光板(2)によって50%が直線偏光となって透過
し、該直線偏光はλ/4位相差板(20)を通過して右
円偏光となり、該右円偏光は更に円偏光分離板(4)を
そのまま透過する。次いで、この右円偏光は金属反射面
(6)でその全量が反射されて左円偏光(50%)とな
り、該左円偏光は円偏光分離板(4)によってそのまま
左円偏光(50%)として反射され、該左円偏光は更に
金属反射面(6)でその全量が反射されて右円偏光(5
0%)となる。該右円偏光は円偏光分離板(4)をその
まま透過し、λ/4位相差板(20)を通過して直線偏
光板(2)の吸収軸と平行な直線偏光(50%)とな
り、直線偏光板(2)をそのまま透過し、最終的には入
射光のうち50%が全面側に透過することとなる。即
ち、外部入射光の反射率は50%である。
【0062】一方、発光部(5)からのEL光は、図1
1(ロ)に示すように、円偏光分離板(4)によってそ
の一部(50%)が左円偏光として反射される一方、残
り50%が右円偏光となって透過し、該右円偏光はλ/
4位相差板(20)を通過して直線偏光板(2)の吸収
軸と平行な直線偏光(50%)となり、直線偏光板
(2)をそのまま透過する。一方、前記円偏光分離板
(4)で反射された左円偏光は、金属反射面(6)でそ
の全量が反射されて右円偏光(50%)となる。該右円
偏光は円偏光分離板(4)をそのまま透過し、λ/4位
相差板(20)を通過して直線偏光板(2)の吸収軸と
平行な直線偏光(50%)となり、直線偏光板(2)を
そのまま透過する。即ち、反射を経て透過してきた該5
0%透過光と、最初に何ら反射されることなくそのまま
透過した50%透過光とを併せて、発光部(5)からの
EL光は最終的には100%前面側に透過することとな
る。
【0063】このように、金属反射面(6)での光反射
率が100%である場合には、理論的には、発光部
(5)からのEL光、即ち表示光は100%透過し、一
方反射光についてはその50%が反射される。反射光を
50%に抑制しつつ表示光を100%透過させ得るの
で、表示を見やすくできると共に、十分な表示輝度を確
保できて明るい表示を形成できる。
【0064】ところで、一般的には金属反射面(6)で
反射する際には発光部(5)による光の損失が生じるも
のであり、例えば金属反射面(6)での光反射率が20
%である場合を例に説明すると、図12(イ)に示すよ
うに、外部入射光は、直線偏光板(2)によって50%
が直線偏光となって透過し、該直線偏光はλ/4位相差
板(20)を通過して右円偏光となり、該右円偏光は更
に円偏光分離板(4)をそのまま透過する。次いで、こ
の右円偏光は金属反射面(6)でその2割が反射されて
左円偏光(10%)となり、該左円偏光は円偏光分離板
(4)によってそのまま左円偏光(10%)として反射
され、該左円偏光は更に金属反射面(6)でその2割が
反射されて右円偏光(2%)となる。該右円偏光(2
%)は円偏光分離板(4)をそのまま透過し、λ/4位
相差板(20)を通過して直線偏光板(2)の吸収軸と
平行な直線偏光(2%)となり、直線偏光板(2)をそ
のまま透過し、最終的には入射光のうち2%が全面側に
透過することとなる。即ち、外部入射光の反射率は2%
である。
【0065】一方、発光部(5)からのEL光は、図1
2(ロ)に示すように、円偏光分離板(4)によってそ
の一部(50%)が左円偏光として反射される一方、残
り50%が右円偏光となって透過し、該右円偏光はλ/
4位相差板(20)を通過して直線偏光板(2)の吸収
軸と平行な直線偏光(50%)となり、直線偏光板
(2)をそのまま透過する。一方、前記円偏光分離板
(4)で反射された左円偏光は、金属反射面(6)でそ
の2割が反射されて右円偏光(10%)となる。該右円
偏光は円偏光分離板(4)をそのまま透過し、λ/4位
相差板(20)を通過して直線偏光板(2)の吸収軸と
平行な直線偏光(10%)となり、直線偏光板(2)を
そのまま透過する。即ち、反射を経て透過してきた該1
0%透過光と、最初に何ら反射されることなくそのまま
透過した50%透過光とを併せて、発光部(5)からの
EL光は最終的には60%前面側に透過することとな
る。
【0066】このように、金属反射面(6)での光反射
率が20%である場合には、理論的には、発光部(5)
からのEL光、即ち表示光は60%透過し、一方反射光
についてはその2%が反射される。反射光を2%に抑制
しつつ表示光を60%透過させ得るので、表示を見やす
くできると共に、十分な表示輝度を確保できて明るい表
示を形成できる。
【0067】更に、本第3実施形態のように、発光部
(5)が蛍光体発光層からなるような場合、即ちエレク
トロルミネッセンスディスプレイである場合には、金属
反射面(6)で反射される光のうちその10%程度が偏
光解消されるのが一般的である。このような条件の場合
には、図13(イ)に示すように、外部入射光は、直線
偏光板(2)によって50%が直線偏光となって透過
し、該直線偏光はλ/4位相差板(20)を通過して右
円偏光となり、該右円偏光は更に円偏光分離板(4)を
そのまま透過する。次いで、この右円偏光は金属反射面
(6)でその2割が反射される、即ち初期光量に対して
10%の光が反射されるのであるが、このうち9割は左
円偏光として反射されるものの、残り1割は偏光解消さ
れている。しかして、このような構成の10%反射光
(9%左円偏光+1%偏光解消光)が円偏光分離板
(4)に到達すると、1%偏光解消光はその5割が右円
偏光(0.5%)となって透過し、更にλ/4位相差板
(20)によって直線偏光板(2)の吸収軸と平行な直
線偏光(0.5%)となり、直線偏光板(2)をそのま
ま透過し、残り5割が左円偏光(0.5%)として反射
され、一方9%左円偏光は円偏光分離板(4)によって
その全量が反射される。これら左円偏光(9.5%)は
金属反射面(6)でその2割が反射される(初期光量に
対して1.9%)のであるが、このうち9割は右円偏光
の状態で反射されるものの、残り1割は偏光解消されて
いる。しかして、このような構成の1.9%反射光
(1.71%右円偏光+0.19%偏光解消光)が円偏
光分離板(4)に到達すると、0.19%偏光解消光は
その5割が右円偏光(0.095%)となって透過し、
残りの5割が左円偏光(0.095%)となって反射さ
れ、一方1.71%右円偏光は円偏光分離板(4)をそ
のまま透過する。即ち、0.095%と1.71%と併
せて合計1.805%の右円偏光が円偏光分離板(4)
を透過し、更にλ/4位相差板(20)によって直線偏
光板(2)の透過軸と平行な直線偏光となって透過し、
更に直線偏光板(2)をそのまま透過する。以下、同様
の機構で繰り返し反射が繰り返されるが、最終的には入
射外部光のうちその2.3%が前面側に透過することと
なる。即ち、外部光の反射率は2.3%である。
【0068】一方、発光部(5)からのEL光は、図1
3(ロ)に示すように、円偏光分離板(4)によってそ
の一部(50%)が左円偏光として反射される一方、残
り50%が右円偏光となって透過し、該右円偏光はλ/
4位相差板(20)を通過して直線偏光板(2)の吸収
軸と平行な直線偏光(50%)となり、直線偏光板
(2)をそのまま透過する。一方、前記円偏光分離板
(4)で反射された左円偏光は、金属反射面(6)でそ
の2割が反射される、即ち初期光量に対して10%の光
が反射されるのであるが、このうち9割は右円偏光とし
て反射されるものの、残り1割は偏光解消されている。
しかして、このような構成の10%反射光(9%右円偏
光+1%偏光解消光)が円偏光分離板(4)に到達する
と、1%偏光解消光はその5割が右円偏光(0.5%)
となって透過し、更にλ/4位相差板(20)によって
直線偏光板(2)の吸収軸と平行な直線偏光(0.5
%)となり、直線偏光板(2)をそのまま透過し、一方
9%右円偏光は円偏光分離板(4)をそのまま透過し、
同じくλ/4位相差板(20)によって直線偏光板
(2)の吸収軸と平行な直線偏光(9%)となり、直線
偏光板(2)をそのまま透過する。即ち、0.5%と9
%と併せて合計9.5%の表示光が透過する。前記1%
偏光解消光の残りの5割(0.5%)は円偏光分離板
(4)で反射されて左円偏光となる。以下、前記同様の
機構で繰り返し反射が繰り返されて最終的には発生EL
光に対して59.6%が全面側に透過することとなる。
【0069】このように、金属反射面(6)での光反射
率が20%であり、該反射光のうち1割が偏光解消され
る場合には、理論的には、発光部(5)からのEL光、
即ち表示光は59.6%透過し、一方反射光については
その2.3%が反射される。反射光を2.3%に抑制し
つつ表示光を59.6%透過させ得るので、表示を見や
すくできると共に、十分な表示輝度を確保できて明るい
表示を形成できる。
【0070】この発明において、例えば耐擦傷性向上、
表面反射の防止等を目的として、この発明の効果を阻害
しない範囲であれば、直線偏光板(2)の前面側にハー
ドコート層、反射防止層を設ける構成を採用することも
できる。あるいは、外部からの写り込む光を拡散反射す
る凹凸面を設けて、いわゆるノングレア面としても良
い。また、この発明の効果を阻害しない範囲であれば、
各必須構成部材(金属反射面、発光部、偏光分離板、直
線偏光板)間に、他層を介在せしめる構成を採用するこ
ともできる。
【0071】この発明において、直線偏光板(2)とし
ては、これに入射される光のうちある特定の直線偏光だ
けを透過させるものであれば特に限定されない。例えば
一軸延伸されたポリビニルアルコールフィルムにヨウ
素、二色性染料等の二色性色素が吸着配向された偏光子
フィルム等が用いられる。この偏光子フィルムの片面又
は両面には、トリアセチルセルロース、ジアセチルセル
ロース等のセルロース樹脂からなるフィルムが積層され
ていても良い。このような直線偏光板としては、例えば
住友化学工業社製の偏光フィルム(品番:STW852
AP0−HC)等が挙げられる。この直線偏光板(2)
の厚さは、特に限定されるものではないが、通常0.1
〜1mm程度である。
【0072】直線偏光分離板(3)としては、これに入
射される光のうち一部を直線偏光として透過させ、残り
を反射させるものであれば特に限定されず、例えば上記
実施形態で例示した散乱異方性フィルム(3A)、複屈
折型多層積層フィルム(3B)等が挙げられ、その市販
品として例えば3M社製の複屈折型多層積層フィルム
(品番:DBEF、DPR)等が挙げられる。この直線
偏光分離板(3)の厚さは、特に限定されるものではな
いが、通常0.1〜1mm程度である。
【0073】円偏光分離板(4)としては、例えばコレ
ステリック液晶層等が挙げられる。この円偏光分離板
(4)の厚さは、特に限定されるものではないが、通常
1〜100μm程度である。
【0074】λ/4位相差板(20)としては、例えば
ポリビニルアルコール、ポリカーボネート、ノルボルネ
ン樹脂等からなるものが挙げられる。このλ/4位相差
板(20)の厚さは、特に限定されるものではないが、
通常0.01〜0.2mmである。
【0075】また、発光部(5)として蛍光体発光層を
採用する場合において、この蛍光体としては、特に限定
されないが、例えばMn、Cu、Al、TbF3 等がド
ープされたZnS、ZnSとMn、Cu、Al、TbF
3 などとの混合物等の無機化合物、あるいはナフタレン
誘導体、アントラセン誘導体、ペリレン誘導体等の有機
化合物等が挙げられる。
【0076】また、透明電極(10)を構成する導電膜
としては、前記例示のITO(インジウムチンオキサイ
ド)以外に、例えば酸化インジウム、酸化スズなどの
他、カドミウム、モリブデン等がドープされた酸化イン
ジウム、アンチモン、フッ素等がドープされた酸化スズ
等が挙げられるが、電気抵抗が小さく、しかもパターン
形成が容易である点で、ITOを用いるのが好ましい。
【0077】更に、前記金属平面電極としては、特に限
定されないが、例えばアルミニウム、銀、金等が用いら
れる。
【0078】なお、この明細書及び図面において、表示
光の透過率、外部入射光の反射率等を個別に具体的数値
でもって記載しているが、これらは作用機構の説明の理
解の容易のために敢えて具体的に記載しただけであっ
て、この発明はこれら数値のものに何ら限定されるもの
でないことは言うまでもない。
【0079】
【発明の効果】以上のように、この発明の自発光型表示
装置は、発光部の前面側に偏光分離板が配置され、更に
該偏光分離板の前面側に直線偏光板が配置されているか
ら、外部から入射した光の反射光を低減すると共に、表
示光において十分な表示輝度を確保することができるの
で、見やすく明るい表示を形成させることができる。
【0080】偏光分離板と直線偏光板とが積層一体化さ
れて前面板が構成され、該前面板が発光部の前面側に配
置されている場合には、両板間での光損失を極力低減す
ることができ、ひいては表示輝度をより向上させること
ができ、より明るい表示を形成できる。
【0081】偏光分離板が直線偏光分離板であり、該直
線偏光分離板の透過軸が直線偏光板の透過軸と平行にな
るように配置されている場合には、直線偏光分離板を透
過してきた表示光を一層効率良く直線偏光板を透過させ
ることができるので、表示輝度を一層向上させることが
でき、一層明るい表示を形成できる。
【0082】直線偏光分離板と発光部との間にλ/4位
相差板が配置されると共に、該λ/4位相差板の遅相軸
と直線偏光分離板の透過軸とが45°±1°の角度範囲
で交差するように配置されている場合には、一層表示を
見やすくすることができると共に、より一層明るい表示
を形成させることができる。
【0083】また、偏光分離板と直線偏光板との間にλ
/4位相差板が配置されると共に、該偏光分離板が円偏
光分離板であり、かつλ/4位相差板の遅相軸と直線偏
光板の吸収軸とが45°±1°の角度範囲で交差するよ
うに配置されている場合には、前記同様に一層表示を見
やすくすることができると共に、一層明るい表示を形成
させることができる。
【0084】発光部が蛍光体からなる発光層で構成され
ると共に、金属反射面が金属平面電極で構成され、かつ
発光部の前面側に透明電極が配置され、該透明電極と前
記金属平面電極との間に前記発光層が介装一体化され
て、両電極間に電圧を印加することにより発光層より電
圧発光が行われるようになされている場合には、表示装
置を動画に対応できる高速反応性を有するものとできる
上に、広い温度域での使用にも対応できる利点がある。
更に、従来と同一電圧であってもより明るい表示が可能
となることから、それだけ印加電圧を低くすることも可
能であり、この場合にはエレクトロルミネッセンスディ
スプレイの発光寿命を延ばすことができる利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る自発光型表示装置
を示す断面図である。
【図2】別の実施形態に係る自発光型表示装置を示す断
面図である。
【図3】更に別の実施形態に係る自発光型表示装置を示
す断面図である。
【図4】図1の自発光型表示装置の作用機構の説明図で
あって、金属反射面での光反射率が100%の場合の説
明図である。
【図5】同じく金属反射面での光反射率が20%である
場合の説明図である。
【図6】同じく金属反射面での光反射率が20%であ
り、該反射光のうち1割が偏光解消される場合の説明図
である。
【図7】図1において直線偏光分離板として複屈折型多
層積層フィルムを採用した場合の作用機構の説明図であ
って、金属反射面での光反射率が20%であり、該反射
光のうち1割が偏光解消される場合の説明図である。
【図8】図2の自発光型表示装置の作用機構の説明図で
あって、金属反射面での光反射率が100%の場合の説
明図である。
【図9】同じく金属反射面での光反射率が20%である
場合の説明図である。
【図10】同じく金属反射面での光反射率が20%であ
り、該反射光のうち1割が偏光解消される場合の説明図
である。
【図11】図3の自発光型表示装置の作用機構の説明図
であって、金属反射面での光反射率が100%の場合の
説明図である。
【図12】同じく金属反射面での光反射率が20%であ
る場合の説明図である。
【図13】同じく金属反射面での光反射率が20%であ
り、該反射光のうち1割が偏光解消される場合の説明図
である。
【図14】従来の色付きフィルターを設けた構成の自発
光型表示装置の作用機構の説明図であって、金属反射面
での光反射率が100%の場合の説明図である。
【図15】同じく金属反射面での光反射率が20%であ
る場合の説明図である。
【図16】同じく金属反射面での光反射率が20%であ
り、該反射光のうち1割が偏光解消される場合の説明図
である。
【図17】従来の円偏光板を設けた構成の自発光型表示
装置の作用機構の説明図であって、金属反射面での光反
射率が100%の場合の説明図である。
【図18】同じく金属反射面での光反射率が20%であ
る場合の説明図である。
【図19】同じく金属反射面での光反射率が20%であ
り、該反射光のうち1割が偏光解消される場合の説明図
である。
【符号の説明】
1…自発光型表示装置 2…直線偏光板 3…直線偏光分離板 3A…散乱異方性フィルム 3B…複屈折型多層積層フィルム 4…円偏光分離板 5…発光部 6…金属反射面 10…透明電極 20…λ/4位相差板

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光部の背面側に金属反射面を備えると
    共に、該発光部の前面側に偏光分離板が配置され、かつ
    該偏光分離板の前面側に直線偏光板が配置されてなるこ
    とを特徴とする自発光型表示装置。
  2. 【請求項2】 前記偏光分離板と直線偏光板とが積層一
    体化されて前面板が構成され、該前面板が前記発光部の
    前面側に配置されている請求項1に記載の自発光型表示
    装置。
  3. 【請求項3】 前記偏光分離板が直線偏光分離板であ
    り、該直線偏光分離板の透過軸が前記直線偏光板の透過
    軸と平行になるように配置されている請求項1または2
    に記載の自発光型表示装置。
  4. 【請求項4】 前記直線偏光分離板と発光部との間にλ
    /4位相差板が配置されると共に、該λ/4位相差板の
    遅相軸と前記直線偏光分離板の透過軸とが45°±1°
    の角度範囲で交差するように配置されている請求項3に
    記載の自発光型表示装置。
  5. 【請求項5】 前記偏光分離板と直線偏光板との間にλ
    /4位相差板が配置されると共に、該偏光分離板が円偏
    光分離板であり、かつ前記λ/4位相差板の遅相軸と前
    記直線偏光板の吸収軸とが45°±1°の角度範囲で交
    差するように配置されている請求項1または2に記載の
    自発光型表示装置。
  6. 【請求項6】 前記発光部が蛍光体からなる発光層で構
    成されると共に、前記金属反射面が金属平面電極で構成
    され、かつ前記発光部の前面側に透明電極が配置され、
    該透明電極と前記金属平面電極との間に前記発光層が介
    装一体化されて、両電極間に電圧を印加することにより
    発光層より電圧発光が行われるようになされている請求
    項1〜5のいずれか1項に記載の自発光型表示装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003091244A (ja) * 2001-09-17 2003-03-28 Sumitomo Chem Co Ltd 自発光型表示装置及びそれに用いる前面板
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JP2008139497A (ja) * 2006-11-30 2008-06-19 Optrex Corp 表示装置
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WO2018181633A1 (ja) * 2017-03-30 2018-10-04 富士フイルム株式会社 円偏光板および有機el画像表示装置、ならびに円偏光板の製造方法

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