JP2008137589A - 車体トンネル部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両が側方から衝撃を受ける際に、一方のクロスメンバからの衝撃入力をトンネル部の内側に設けてある補強部材を介して他方のクロスメンバに効率よく伝達させる。
【解決手段】トンネル部5内に設けた排気管13の上部に、補強部材となる可動プロテクタ19を配置する。可動プロテクタ19は、その車両前後に位置するプロテクタ本体17とでヒートプロテクタ15を構成し、連結アーム27を介して車両前後方向に延びる連結棒25に連結する。連結棒25は、圧縮コイルばね31によりトンネル部5の上壁5aから垂下され、隔壁板29に設けた傾斜している長孔29a内の上部に挿入する。側面衝突時にフロア1上のクロスメンバ9からトンネル部5に衝撃荷重が入力すると、傾斜状態から鉛直状態となる長孔29a内を連結棒25が下方に移動し、可動プロテクタ19も下方に移動してクロスメンバ9とほぼ同等高さ位置となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、車体のフロアに車両前後方向に延長されて車室側に突出するトンネル部を備えた車体トンネル部構造に関する。
従来から、車体のフロアに設けたトンネル部の内側に排気管を設け、この排気管とトンネル部との間に補強部材を設けてトンネル部との間で閉断面部を形成し、かつ補強部材が排気管の熱を遮蔽するヒートプロテクタを兼ねる構成が知られている(例えば下記特許文献1参照)。
実開平2−56785号公報
ところで、セダン系や低床を特徴とするミニバンなどの自動車においては、車室内での乗員位置を低くするために、車体のフロアをできるだけ低く抑えることが必要であり、この際フロア上に設定する車幅方向に延長されるクロスメンバについてもフロアとともに低い位置となる。
一方、前記したトンネル部およびその内側に設けてある補強部材については、その下方に配置してある排気管との間に適宜の間隔を設ける必要があるので、上記したフロアやクロスメンバのように下方に設けることが困難である。
このため、補強部材はクロスメンバよりも鉛直方向上方位置となって、これら両者は車体上下方向に互いにずれた位置に設定されることとなり、車両の側面衝突時などで車両が側方から衝撃を受けた際に、一方のクロスメンバが受ける衝撃荷重を他方のクロスメンバに効率よく伝達できず、補強部材としての機能が充分に発揮されないという問題がある。
この場合、クロスメンバを補強部材の位置まで上昇させることで、側方からの衝撃荷重を補強部材を介して効率よく受けることができるが、その場合には、フロア位置も上昇することになって乗員位置が高くなり、前記したセダン系や低床のミニバンなどの自動車に不都合となる。逆に、補強部材をクロスメンバに近づけるべく下方に移動させる場合には、排気管を小さくする必要が生じて、排気性能の低下を招く。また、補強部材自体の強度を高めるために板厚を厚くすると、重量増しとなって車両重量の増加を招き、燃費の低下など車両性能の低下を招く。
そこで、本発明は、フロアを低い位置としかつフロア上のクロスメンバよりもトンネル部内の補強部材が上方位置にある車両であっても、車両が側方から衝撃を受けた際に、一方のクロスメンバからの衝撃入力をトンネル部内の補強部材を介して他方のクロスメンバに効率よく伝達させることを目的としている。
本発明は、車体のフロアに車両前後方向に延長されて車室側に突出するトンネル部を設け、このトンネル部は上壁と該上壁から下方に延びる側壁とをそれぞれ備え、前記上壁に対し下方位置にて前記側壁の外側に車幅方向に延びる一対のクロスメンバを設け、このクロスメンバと前記上壁との間の上下方向位置でかつ前記トンネル部の前記車室と反対の内側に車幅方向に延びる水平部を有する補強部材を設け、車両が側方から衝撃を受けたときに、前記補強部材の水平部が上下方向位置で前記クロスメンバと並ぶように前記補強部材を下方に向けて移動させる移動手段を設けたことを最も主要な特徴とする。
本発明によれば、車両が側方から衝撃を受けたときに、移動手段が、トンネル部の内側に設けてある補強部材を下方に移動させ、この補強部材の水平部を、上下方向位置でクロスメンバと並ぶようにするので、一方のクロスメンバからの衝撃入力を他方のクロスメンバに効率よく伝達することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態を示す車体トンネル部構造を備えた自動車の一部を車両前後方向から見た簡略化した断面図である。車体のフロア1の車幅方向(図1中で左右方向)中央には、車室3側に突出するトンネル部5を設けてあり、トンネル部5は上壁5aと、上壁5aの両端から下方の車幅方向外側に傾斜するようにして延びる側壁5bとをそれぞれ備えている。トンネル部5の左右両側のフロア1上には、乗員が着座するシート7を設けている。
また、フロア1上の車両前後方向(図1中で紙面に直交する方向)の規定位置(後述する可動プロテクタ19に対応する位置)には、車幅方向に延びる一対のクロスメンバ9をトンネル部5の両側に設けており、各クロスメンバ9の車幅方向の内側端部9aは、上記したトンネル部5の側壁5bに接合している。
上記したクロスメンバ9は、ほぼ水平な上部壁9bと、上部壁9bの車両前後方向の両端部から下方に延びる側部壁9cとをそれぞれ備え、側部壁9cの下端をフロアパネル1上に接合している。クロスメンバ9の車幅方向外側端部は、サイドシル20に接合している。
トンネル部5の内側の空間11内の下部寄りには、車両前後方向に延長される排気管13を設けている。また、この排気管13の上方の上記した空間11には、排気管13の熱を遮蔽する遮熱部材としてのヒートプロテクタ15を設けている。
図2は、上記したフロア1,ヒートプロテクタ15および排気管13を互いに分解した状態の車両下方から見た簡略化した分解斜視図、図3は、図1におけるトンネル部5の拡大した断面図である。
ヒートプロテクタ15は、図2に示すように、トンネル部5に合わせて車両前後方向に延長されて車両前後方向両側に位置するアルミニウム製のプレス成形品からなるプロテクタ本体17と、これら各プロテクタ本体17相互間に位置する補強部材としてのスチール製のプレス成形品からなる可動プロテクタ19とをそれぞれ備えている。
プロテクタ本体17は、可動プロテクタ19よりもトンネル部5の上壁5aに近い側にあって可動プロテクタ19に近い側の端部付近が可動プロテクタ19の長さ方向両端部付近を覆うように配置している。このようなプロテクタ本体17は、本体上壁17aの車幅方向両端から下方の車幅方向外側に広がるようにして本体側壁17bを備え、本体側壁17bの下端はフロア1付近にまで達している。
一方、トンネル部5の側壁5b直下のフロア1下面には、車両前後方向に延長されるセンタメンバ21を設けてあり、センタメンバ21の外側のフランジ21aをフロア1の下面に接合するとともに、内側のフランジ21bを側壁5bの下部内側に接合する。そして、この内側のフランジ21bに前記したプロテクタ本体17における本体側壁17bの下端を重ね合わせて接合する。
また、センタメンバ21よりも車幅方向外側のフロア1の下面には、サイドメンバ22を設けている。
前記した可動プロテクタ19は、水平部としての可動上壁19aと、その車幅方向両端から下方の車幅方向外側に広がるようにして設けた可動側壁19bを備え、可動側壁19bの下端は前記した本体側壁17bの下端付近にまで達している。
そして、これらプロテクタ本体17と可動プロテクタ19とからなるヒートプロテクタ15によって前記した排気管13の上部を覆うようにしており、該ヒートプロテクタ15とトンネル部5との間に閉断面部23を形成している。
また、ここでのフロア1は排気管13の中心とほぼ同一高さ位置としてできるだけ低くなるよう設定してあり、このためシート7に着座する乗員の位置が低く、したがって本車体トンネル部構造は、セダン系や低床のミニバンなどの自動車に適応している。
上記したフロア1の高さ位置に対応してクロスメンバ9の高さ位置も低くしてあり、このためクロスメンバ9の上部壁9bは、可動プロテクタ19の可動上壁19aよりも低い位置となって、これら上部壁9bと可動上壁19aとは、鉛直方向に互いにずれた位置に設定している。
図4は、可動プロテクタ19を中心とした斜視図であり、ここではトンネル部5(フロア1)およびクロスメンバ9を省略している。可動プロテクタ19における両可動側壁19bの上部側方には、可動側壁19bから離れた位置にて車両前後方向に延長される連結部としての連結棒25を配置している。連結棒25は、その長手方向2箇所において可動プロテクタ19の可動側壁19bに連結アーム27を介して連結している。なお、これら連結棒25および連結アーム27は、図2では省略している。
上記した連結棒25は、車両前後方向の両端部を、図3に示すように、所定長さのガイド部としての長孔29aに移動可能に挿入している。この長孔29aは、可動プロテクタ19の両側に位置するプロテクタ本体17の可動プロテクタ19近傍位置で、閉断面部23を塞ぐようにして設けてある隔壁板29に設けている。
すなわち、この隔壁板29は、図3に示してある閉断面部23の形状とほぼ同形状の板状部材である。
このような隔壁板29に設けてある長孔29aは、鉛直方向に対し下部が上部よりも車幅方向外側位置となるよう傾斜している。すなわち、左右二つの長孔29aによって、図3に示すように「ハ」の字を形成するような配置となっている。
一方、この長孔29aに挿入してある前記した連結棒25は、2本の連結アーム27相互間の位置において、弾性手段としての2本のコイルばね31の下端が連結され、コイルばね31の上端はトンネル部5の上壁5aに連結している。すなわち、コイルばね31は、上端がトンネル部5に連結されて垂下されている。
ここで、連結棒25は、長孔29a内の上部に位置しており、この状態でコイルばね31は圧縮状態として連結棒25を下方に押圧している。この押圧状態であっても左右の各長孔29aは、下部が上部よりも車幅方向外側にあって、両長孔29aによって「ハ」の字を形成するよう傾斜しているので、連結棒25は下方に移動せず、長孔29aの上部位置にある状態を維持している。
したがって、上記の連結棒25と連結アーム27を介して連結されている可動プロテクタ19は、コイルばね31によって常時下方に押圧された状態にあるが、図3に示す位置、つまり可動上壁19aが、クロスメンバ9よりも上方位置にある状態を維持している。
このような車体トンネル部構造を備えた車両が、側面衝突するなどして側方から衝撃を受けると、図5に示すように、その衝撃荷重Fは、一方のクロスメンバ9からトンネル部5に伝達される。このときトンネル部5は、側壁5bの上下方向ほぼ中心位置より下部側がクロスメンバ9によって押圧されるので、右側の側壁5bは、図6(a)の傾斜状態から同図6(b)のほぼ鉛直状態となるよう変位する。これとともに、左側の側壁5bについては、クロスメンバ9からの荷重入力によって、フロア1との境界部Pを支点として上部側が図5中で左側へ倒れ込むようにして鉛直状態となる。
このように長孔29aがほぼ鉛直状態になると、連結棒25はコイルばね31に押されて長孔29a内を下方に移動し、これと伴に可動プロテクタ19も図5に示すように下方に移動し、可動上壁19aが排気管13に近接した状態となる。
したがって、ここでは可動ロテクタ19を弾性支持する弾性手段であるコイルばね31と、可動プロテクタ19の連結棒25が移動するガイド部である長孔29aとで、補強部材である可動プロテクタ19を下方に移動させる移動手段を構成している。
上記図5,図6(b)のように側方から衝撃を受けた後の可動上壁19aは、クロスメンバ9の上部壁9bに対して上下方向でほぼ同等位置にあり、したがって、一方のクロスメンバ9からの衝撃荷重が補強部材である可動プロテクタ19を介して他方のクロスメンバ9に効率よく伝達され、可動プロテクタ19fは、スチール製としたことに相俟って、補強部材としての機能を充分に発揮することができる。
また、本実施形態では、側方から衝撃を受けた後は、連結棒25が図9(b)のように長孔29a内の下方に位置する状態となるので、可動プロテクタ19は下方への移動後も可動上壁19aが、水平状態を維持しやすくクロスメンバ9の上壁部9bから連続する部分を構成して補強部材としてより一層有効なものとなる。
ここで、本実施形態では、可動プロテクタ19を補強部材としての機能を充分に発揮させる際に、通常時(衝突前の状態)にてクロスメンバ9を補強部材の位置まで上昇させておく必要がなく、したがってフロア1の位置も上昇させる必要がないので、前述したようなセダン系やミニバンなどの自動車に適応している。
また、通常時は、補強部材をクロスメンバ9に近づけるべく下方に移動させておく必要もないので、排気管13を小さくする必要もなく、排気性能の低下を回避することができる。
さらに、可動プロテクタ19自体の強度を高めるために板厚を厚くする必要もないので、重量増しを防止でき、車両重量の増加を回避して燃費の低下など車両性能の低下を防止することができる。
また、車両が側方から衝撃を受けたときに可動プロテクタ19を下方に移動させる移動手段としては、コイルばね31と長孔29aとを備える簡単で安価な構成とすることができる。
また、連結棒25を長孔29aに挿入して移動可能とすることで、可動プロテクタ19を下方に移動させる動作を確実なものとすることができる。
図7は、上記した第1の実施形態の変形例を示す、前記図4に対応する斜視図である。図4に示した第1の実施形態では、補強部材である可動プロテクタ19を、プレス加工によるアルミニウム製のプロテクタ本体17に対してプレス加工によるスチール製として強度を高めているが、図7(a)の変形例1では、さらに強度を高めるために、可動プロテクタ33をアルミニウムの押出成形体としている。
また、上記した可動プロテクタ33は、側方入力を受けたときにトンネル部5から入力を受けやすいクロスメンバ9の側部壁9cに対応する部位に、閉断面部35を設けている。この閉断面部35は、可動上壁33aと、左右の両可動側壁33bと、底壁37とに囲まれて車両前後方向に貫通している。これにより、側方から入力を受けたときの強度がさらに向上する。
一方、図7(b)の変形例2の可動プロテクタ39は、上記した図7(a)の可動プロテクタ33の閉断面部35に代えて、車幅方向に貫通する鋼管41を設けている。この鋼管41は、図4,図7(a)における連結アーム27の機能も兼ね備えている。
すなわち、この鋼管41は、可動上壁39aの裏面に接合した状態で、両端が左右の両可動側壁39bを貫通して突出しており、この突出端部を連結棒25に連結している。
したがって、この例においても、図7(a)の例と同様に、可動プロテクタ39は、側方入力を受けたときにトンネル部5から入力を受けやすいクロスメンバ9の側部壁9cに対応する部位の強度が鋼管41により高くなっているので、補強部材としての機能をより一層に発揮することができる。
図8は、本発明の第2の実施形態を示す、前記図4に相当する斜視図である。第2の実施形態は、移動手段として、連結棒25の長手方向中央位置にて上方に突出する被係合部としての一対の係合突起43と、この係合突起43に係合する係合部としてのストッパ45と、ストッパ45の車幅方向外側位置にてトンネル部5の側壁5bに設けた係合解除部としての突起47とを、設けている。
一対の係合突起43は、車両前後方向に沿って設けてあり、連結棒25から上方に延びる鉛直部43aと、鉛直部43aから互いに接近する方向に延びて先端相互に隙間を備える係合部43bとからなる。ストッパ45は、係合部43bの下方位置で一対の鉛直部43a相互間にて車幅方向に移動可能に配置される板状部材であり、一対の係合部43b相互間の隙間から上方に延びるワイヤ49によりトンネル部5の上壁5aから垂下される状態となっている。その他の構成は、前記した第1の実施形態と同様である。
第2の実施形態によれば、車両が側面衝突するなどして側方から衝撃を受けると、前記図5と同様にしてその衝撃荷重Fが一方のクロスメンバ9からトンネル部5に伝達され、左右の両側壁5bは傾斜状態から鉛直に近い状態となるように、図9(a)の状態から図9(b)の状態へと変位する。
この際、本実施形態では、両側壁5bの内側に設けてある突起47が、ストッパ45に当接して該ストッパ45を可動プロテクタ19側に移動させ、ストッパ45と係合突起43との係合が解除される。この結果、連結棒25はコイルばね31に押されて長孔29a内を下方に移動し、これと伴に可動プロテクタ19も第1の実施形態と同様にして図5に示したように下方に移動し、可動上壁19aが、排気管13に近接した状態となって、クロスメンバ9の上部壁9bに対して上下方向でほぼ同等位置となる。
このため、ここでは可動ロテクタ19を弾性支持する弾性手段であるコイルばね31と、連結棒25に設けてある係合突起43と、係合突起43に係合するストッパ45と、ストッパ45に当接する突起47とで、可動プロテクタ19を下方に移動させる移動手段を構成している。
したがって、第2の実施形態においても、クロスメンバ9からの衝撃荷重が補強部材である可動プロテクタ19を介して他方のクロスメンバ9に効率よく伝達され、可動プロテクタ19は、スチール製としたことに相俟って、補強部材としての機能を充分に発揮することができる。
なお、第2の実施形態においても、第1の実施形態と同様に、図9(a)に示すように傾斜する長孔29aを設けてあり、側方から衝撃を受けた後は、図9(b)のように鉛直状態となる長孔29aに沿って連結棒25が下方に移動する。
これにより、通常時での可動プロテクタ19の図3に示す状態の維持が確実にでき、下方への移動後も連結棒25が長孔29a内に位置しているので、可動上壁19aが水平状態を維持しやすく、クロスメンバ9の上壁部9bから連続する部分となって補強部材としてより一層有効なものとなる。
したがって、第2の実施形態においても、長孔29aが移動手段の一部を構成することになるが、移動手段としては前記した係合突起43やストッパ45を備えているので、長孔29aを移動手段とする必要がない。すなわち、長孔29aを、通常時(衝突前)にて連結棒25の下方への移動を阻止するように傾斜する形状とする必要がなく、衝突後に連結棒25が下方に移動できるように、例えば、下部側を車幅方向に広い形状としてもよい。このような構成とすることで、衝突後に連結棒25の下方への移動が容易かつ確実となる。
このように第2の実施形態では、可動プロテクタ19を、通常時の状態、つまり前記図3に示してある状態を維持する際に、係合突起43にストッパ45を係合させているので、第1の実施形態のように連結棒25を長孔29aに挿入して移動手段を構成する場合に比較すると、通常時での状態の安定度が向上する。
なお、上記した第2の実施形態においても、可動プロテクタ19に、前記図7(a),(b)に示した閉断面部35や鋼管41を設ける構成を採用してもよい。
また、上記各実施形態においては、可動プロテクタ19,33,39が、その下方に設けてある排気管13の熱を遮蔽する遮熱部材を兼ねているので、別途専用の遮熱部材を設定することなく、側面衝突時の強度向上に寄与することができる。
本発明の第1の実施形態を示す車体トンネル部構造を備えた自動車の一部の車両前後方向から見た簡略化した断面図である。 図1の自動車におけるフロア,ヒートプロテクタおよび排気管を互いに分解した状態の車両下方から見た分解斜視図である。 図1の車体トンネル部構造の正面断面図である。 図1の車体トンネル部構造における可動プロテクタを中心とした斜視図である。 図1の車体トンネル部構造にて側方からの衝撃入力を受けた状態を示す断面図である。 (a)は図1の車体トンネル部構造での衝撃入力前の一部を示す断面図、(b)は同衝撃入力後の一部を示す断面図である。 (a),(b)は第1の実施形態の変形例1,2をそれぞれ示す、図4に対応する斜視図である。 本発明の第2の実施形態を示す、図4に相当する斜視図である。 (a)は図9の車体トンネル部構造での衝撃入力前の簡略化した断面図、(b)は同衝撃入力後の簡略化した断面図である。
符号の説明
1 フロア
3 車室
5 トンネル部
5a トンネル部の上壁
5b トンネル部の側壁
9 クロスメンバ
9a クロスメンバの内側端部
13 排気管
19,33,39 可動プロテクタ(補強部材)
19a 可動プロテクタの可動上壁(水平部)
25 連結棒(連結部)
29a 長孔(ガイド部,移動手段)
31 コイルばね(弾性手段,移動手段)
43 係合突起(被係合部,移動手段)
45 ストッパ(係合部,移動手段)
47 突起(係合解除部)

Claims (8)

  1. 車体のフロアに車両前後方向に延長されて車室側に突出するトンネル部を設け、このトンネル部は上壁と該上壁から下方に延びる側壁とをそれぞれ備え、前記上壁に対し下方位置にて前記側壁の外側に車幅方向に延びる一対のクロスメンバを設け、このクロスメンバと前記上壁との間の上下方向位置でかつ前記トンネル部の前記車室と反対の内側に車幅方向に延びる水平部を有する補強部材を設け、車両が側方から衝撃を受けたときに、前記補強部材の水平部が上下方向位置で前記クロスメンバと並ぶように前記補強部材を下方に向けて移動させる移動手段を設けたことを特徴とする車体トンネル部構造。
  2. 前記補強部材は、水平方向に延びる可動上壁と、該可動上壁の車幅方向両端から下方に延びる可動側壁とを備え、車両が側方から衝撃を受けたときに、前記クロスメンバと上下方向で並ぶ前記補強部材の水平部は、前記可動上壁であることを特徴とする請求項1に記載の車体トンネル部構造。
  3. 車両が側方から衝撃を受けたときに、前記補強部材の水平部は、上下方向位置で前記クロスメンバの上部壁に一致することを特徴とする請求項1または2に記載の車体トンネル部構造。
  4. 前記移動手段は、前記補強部材を下方に向けて押し付けつつ前記トンネル部に上端が連結されて垂下される弾性手段と、この弾性手段の下端が連結する前記補強部材の連結部が移動可能に係合し、鉛直方向に対し下部が上部よりも車幅方向外側位置となるよう傾斜する所定長さのガイド部とを有し、前記連結部は、前記弾性手段により下方への押圧力を受けている状態で前記ガイド部の上部に位置するとともに、車両が側方から衝撃を受けたときに、前記ガイド部が前記傾斜状態から鉛直状態となってガイド部に沿って下方に移動することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の車体トンネル部構造。
  5. 前記連結部は車両前後方向に延びる連結棒で、前記ガイド部は、前記連結棒が挿入される長孔であることを特徴とする請求項4に記載の車体トンネル部構造。
  6. 前記移動手段は、前記補強部材を下方に向けて押し付けつつ前記トンネル部に上端が連結されて垂下される弾性手段と、この弾性手段の下端が連結する前記補強部材の連結部に設けた被係合部と、この被係合部に係合しつつ前記トンネル部から垂下して車幅方向に移動可能な係合部と、車両が側方から衝撃を受けたときに、前記係合部を車両側方から押圧して前記被係合部との係合状態を解除する係合解除部とを有することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の車体トンネル部構造。
  7. 前記連結部は車両前後方向に延びる連結棒で、この連結棒を鉛直方向にガイドする長孔を設けたことを特徴とする請求項6に記載の車体トンネル部構造。
  8. 前記トンネル部の内側に排気管を設け、この排気管と前記トンネル部との間に前記補強部材を設け、この補強部材は、前記排気管の熱を遮蔽する遮熱部材を兼ねていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載の車体トンネル部構造。
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