JP2008137504A - 車両のサンシェード構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】一つの採光部に対して専用のシェード部材(遮蔽部材)しか使用できない点を解決することで、一つの採光部に対して複数の遮蔽部材を選択的に用いることを可能にする。
【解決手段】レール部材51,52、レール部材61,62、レール部材71,72およびレール部材81,82は略井桁状に組み合わされ、その中央部に採光部33(図1参照)が設けられ、採光部33の前後左右に前、後、左または右のシェードパネル53,63,73,83がそれぞれ案内されており、図5および図6で説明するように、各シェードパネル53,63,73,83の採光部33に臨む縁部59,69,79,89がレール部材の一部を形成する。
【選択図】図2
【解決手段】レール部材51,52、レール部材61,62、レール部材71,72およびレール部材81,82は略井桁状に組み合わされ、その中央部に採光部33(図1参照)が設けられ、採光部33の前後左右に前、後、左または右のシェードパネル53,63,73,83がそれぞれ案内されており、図5および図6で説明するように、各シェードパネル53,63,73,83の採光部33に臨む縁部59,69,79,89がレール部材の一部を形成する。
【選択図】図2
Description
本発明は、サンルーフやルーフガラスなどの採光部を覆い、光の透過を調整する若しくは遮断する車両のサンシェード構造に関するものである。
車両のサンシェード構造として、樹脂パネルや布などのシート状部材でサンルーフやルーフガラスなどの採光部を覆うものが実用に供されている。
実用の車両のサンシェード構造は、採光部の車室内側に光を遮ることのできる部材を設け、適宜、光を遮ることのできる部材を引き出すようにすれば実用上十分であった。
実用の車両のサンシェード構造は、採光部の車室内側に光を遮ることのできる部材を設け、適宜、光を遮ることのできる部材を引き出すようにすれば実用上十分であった。
このような車両のサンシェード構造として、採光部に板状の遮蔽部材をスライド可能に配置したものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
実開平6−39532号公報(第2頁、図1)
特許文献1の技術を説明する。
図9は従来の基本構成を説明する図であり、図10は図9の10−10断面図である。
車両のサンシェード構造200は、車体201のルーフパネル202にガラスサンルーフ(採光部)206〜209を設け、これらのガラスサンルーフ206〜209に光を遮るサンシェード部材(遮蔽部材)211〜214を設けたものである。
図9は従来の基本構成を説明する図であり、図10は図9の10−10断面図である。
車両のサンシェード構造200は、車体201のルーフパネル202にガラスサンルーフ(採光部)206〜209を設け、これらのガラスサンルーフ206〜209に光を遮るサンシェード部材(遮蔽部材)211〜214を設けたものである。
詳細には図10に示すように、ルーフパネル202中央部の下方にスライド可能にガラスサンルーフ206を覆う板状のシェード部材211を設けたものである。
すなわち、車両のサンシェード構造200は、複数のサンシェード部材211〜214を有する技術である。
すなわち、車両のサンシェード構造200は、複数のサンシェード部材211〜214を有する技術である。
しかし、車両のサンシェード構造200では、異なるガラスサンルーフ(採光部)206〜209をそれぞれ専用のサンシェード部材211〜214で遮蔽するものであり、例えば、一つの開口部に対して異なる透過率、異なる絵柄のサンシェード部材を適宜選択できるものではなかった。一つの開口部に対して異なる透過率、異なる絵柄のサンシェード部材を適宜選択できるとすれば、光の透過の状態を変化させたり、絵柄を変えたりすることができるので、車室内インテリアの多様性を拡げることができ、好都合である。
すなわち、一つの採光部に対して複数の遮蔽部材(サンシェード部材)を選択的に用いることができる車両のサンシェード構造が望まれる。
本発明は、一つの採光部に対して専用のシェード部材(遮蔽部材)しか使用できない点を解決し、一つの採光部に対して複数の遮蔽部材を選択的に用いることができる車両のサンシェード構造を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、車両のサンシェード構造であって、シェードパネルをスライド可能に保持するレール部材を有し、レール部材は車両のルーフ部に設けられ、レール部材は略井桁状に組み合わされ、その中央部に採光部が設けられ、採光部の前後左右に前、後、左または右のシェードパネルがそれぞれ案内されており、各シェードパネルの採光部に臨む縁部がレール部材の一部を形成することを特徴とする。
請求項2に係る発明は、前後または左右のシェードパネルが、遮蔽位置にあるときに採光部の中央で互いに閉じ合う閉じ合い部を有し、前後のシェードパネルの縁部に形成される前後閉じ合い部は、退避位置にあるときは左右のシェードパネルを案内し、左右のシェードパネルの縁部に形成される左右閉じ合い部は、退避位置にあるときは前後のシェードパネルを案内することを特徴とする。
請求項3に係る発明は、レール部材が、対向する枠部材の断面が凸形状または凹形状にそれぞれ形成されており、各シェードパネルは、採光部に臨む縁部が凸形状または凹形状にそれぞれ形成されていることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、シェードパネルをスライド可能に保持するレール部材を有し、レール部材は車両のルーフ部に設けられ、レール部材は略井桁状に組み合わされ、その中央部に採光部が設けられ、採光部の前後左右に前、後、左または右のシェードパネルがそれぞれ案内されており、各シェードパネルの採光部に臨む縁部がレール部材の一部を形成するようにしたので、前後左右に位置するシェードパネルを適宜選択して採光部に位置させることができる。この結果、例えば、異なる透過率若しくは絵柄のシェードパネルを自由に選択することができるという利点がある。
請求項2に係る発明では、前後または左右のシェードパネルは、遮蔽位置にあるときに採光部の中央で互いに閉じ合う閉じ合い部を有し、前後のシェードパネルの縁部に形成される前後閉じ合い部は、退避位置にあるときは左右のシェードパネルを案内し、左右のシェードパネルの縁部に形成される左右閉じ合い部は、退避位置にあるときは前後のシェードパネルを案内するようにしたので、前後または左右のシェードパネルは採光部の中央で互いに閉じ合う一対のシェードパネルとして構成することができる。この結果、シェードパネルを小型化でき、採光部を極力大きく確保することができるという利点がある。
請求項3に係る発明では、レール部材が、対向する枠部材の断面が凸形状または凹形状にそれぞれ形成されており、各シェードパネルは、採光部に臨む縁部が凸形状または凹形状にそれぞれ形成されているので、簡単な構成で、前後左右のシェードパネルを個別に採光部に案内することができる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る車両のサンシェード構造を採用した車両の斜視図であり、10は車両、11は車体、12はボンネット、13はフロントフェンダ、14はフロントピラー、15はセンタピラー、16はフロントガラス、17はリヤガラス、18は前ホイールハウス、19は後ホイールハウス、21は前ドア開口、22は後ドア開口、23はサイドシル、24は車室、25はフロントガラスモール、26サイドパネルである。
図1は本発明に係る車両のサンシェード構造を採用した車両の斜視図であり、10は車両、11は車体、12はボンネット、13はフロントフェンダ、14はフロントピラー、15はセンタピラー、16はフロントガラス、17はリヤガラス、18は前ホイールハウス、19は後ホイールハウス、21は前ドア開口、22は後ドア開口、23はサイドシル、24は車室、25はフロントガラスモール、26サイドパネルである。
サンルーフ装置30は、車両10のルーフ部(ルーフパネル)31に開けた開口部32と、この開口部32に嵌め込んだ採光部(サンルーフガラス)33とからなる。
車両のサンシェード構造40は、採光部33に対して複数のシェードパネル(遮蔽部材)53,63,73,83を臨ませ、一つの採光部(サンルーフガラス)33に対して複数のシェードパネル(遮蔽部材)53,63,73,83を選択的に用いることができるようにした構造である。
車両のサンシェード構造40は、採光部33に対して複数のシェードパネル(遮蔽部材)53,63,73,83を臨ませ、一つの採光部(サンルーフガラス)33に対して複数のシェードパネル(遮蔽部材)53,63,73,83を選択的に用いることができるようにした構造である。
図2は本発明に係る車両のサンシェード構造の分解斜視図であり、図3は図2に示す車両のサンシェード構造の斜視図であり、図2に示す車両のサンシェード構造のガイド及びレール構成を示す説明図であり、図4は図2に示す車両のサンシェード構造のガイド及びレール構成を示す説明図である。
図2〜図4に示されるように、車両のサンシェード構造40は、採光部33(図1参照)の前縁部33a側に構成する前側のサンシェード装置50と、採光部33の後縁部33b側に構成する後側のサンシェード装置60と、採光部33の左縁部33c側に構成する左側のサンシェード装置70と、採光部33の右縁部33d側に構成する右側のサンシェード装置80と、からなる。
図2〜図4に示されるように、車両のサンシェード構造40は、採光部33(図1参照)の前縁部33a側に構成する前側のサンシェード装置50と、採光部33の後縁部33b側に構成する後側のサンシェード装置60と、採光部33の左縁部33c側に構成する左側のサンシェード装置70と、採光部33の右縁部33d側に構成する右側のサンシェード装置80と、からなる。
前側のサンシェード装置50は、車体前後方向前に配置する装置であり、車幅方向左に配置され、前後方向に延ばした左レール51と、この左レール51と平行に且つ車幅方向右に配置され、前後方向に延ばした右ガイド52と、これらの左レール51及び右ガイド52にスライド可能に取付ける前のシェードパネル53とからなる。
左レール51は、凸形状に形成され、前のシェードパネル53を案内するレール部材であり、車体前方側の端部51aに前のシェードパネル53を所定位置にて止める凹状のストッパピース54を備える。ストッパピース54は、取付ねじ54aで左レール51に固定される。
右ガイド52は、凹形状に形成され、前のシェードパネル53を案内するレール部材であり、車体前方側の端部52aに前のシェードパネル53を所定位置にて止める凸状のストッパピース55を備える。ストッパピース55は、取付ねじ55aで右ガイド52に固定される。
前のシェードパネル53は、採光部33を開放可能に覆うパネル本体56と、このパネル本体56の左側に形成され、左レール51にスライドするパネル側ガイド57と、パネル本体56の右側に形成され、右ガイド52にスライドするパネル側レール58と、パネル本体56の後に形成され、後側のサンシェード装置60に嵌合する後部レール59と、からなる。
パネル本体56は、車室24(図1参照)側に図3に示す手掛かり部56aが形成されたパネルである。
パネル側ガイド57及びパネル側レール58は、パネル本体56の車体前後方向の長さL1と略同一長さに設定され、後部レール59は、パネル本体56の車幅方向の長さL2と略同一長さに設定される。
パネル側ガイド57及びパネル側レール58は、パネル本体56の車体前後方向の長さL1と略同一長さに設定され、後部レール59は、パネル本体56の車幅方向の長さL2と略同一長さに設定される。
従って、パネル側ガイド57と後部レール59との直交する部分に切欠き部57aが形成され、パネル側レール58と後部レール59との直交する部分に切欠き部58aが形成される。
後部レール59は、前のシェードパネル53の全開状態で採光部33(図1参照)に臨む縁部に相当し、後側のサンシェード装置60の前部ガイド69に嵌合する閉じ合い部であるとともに、左側および右側のサンシェード装置70,80のパネル側ガイド77,87を案内するレール部材の一部でもある。
後側のサンシェード装置60は、車体前後方向後に配置する装置であり、車幅方向左に配置され、前後方向に延ばした左レール61と、この左レール61と平行に且つ車幅方向右に配置され、前後方向に延ばした右ガイド62と、これらの左レール61及び右ガイド62にスライド可能に取付ける後のシェードパネル63とからなる。
左レール61は、凸形状に形成され、後のシェードパネル63を案内するレール部材であり、車体後方側の端部61aに後のシェードパネル63を所定位置にて止める凹状のストッパピース64を備える。ストッパピース64は、取付ねじ64aで左レール61に固定される。
右ガイド62は、凹形状に形成され、後のシェードパネル63を案内するレール部材であり、車体後方側の端部62aに後のシェードパネル63を所定位置にて止める凸状のストッパピース65を備える。ストッパピース65は、取付ねじ65aで右ガイド62に固定される。
後のシェードパネル63は、採光部33を開放可能に覆うパネル本体66と、このパネル本体66の左側に形成され、左レール61にスライドするパネル側ガイド67と、パネル本体66の右側に形成され、右ガイド62にスライドするパネル側レール68と、パネル本体66の後に形成され、前側のサンシェード装置50の後部レール59に嵌合する前部ガイド69と、からなる。
パネル本体66は、車室24(図1参照)側に図3に示す手掛かり部66aが形成されたパネルである。
パネル側ガイド67及びパネル側レール68は、パネル本体56,66の車体前後方向の長さL1と略同一長さに設定され、前部ガイド69は、パネル本体56,66の車幅方向の長さL2と略同一長さに設定される。
パネル側ガイド67及びパネル側レール68は、パネル本体56,66の車体前後方向の長さL1と略同一長さに設定され、前部ガイド69は、パネル本体56,66の車幅方向の長さL2と略同一長さに設定される。
従って、パネル側ガイド67と前部ガイド69との直交する部分に切欠き部67aが形成され、パネル側レール68と前部ガイド69との直交する部分に切欠き部68aが形成される。
前部ガイド69は、後のシェードパネル63の全開状態で採光部33(図1参照)に臨む縁部に相当し、前側のサンシェード装置50の後部レール59に嵌合する閉じ合い部であるとともに、左側および右側のサンシェード装置70,80のパネル側レール78,88を案内するレール部材の一部でもある。
左側のサンシェード装置70は、車幅方向左に配置する装置であり、車体前後方向前に配置され、車幅方向に延ばした前レール71と、この前レール71と平行に且つ車体前後方向後に配置され、車幅方向に延ばした後ガイド72と、これらの前レール71及び後ガイド72にスライド可能に取付ける左のシェードパネル73とからなる。
前レール71は、凸形状に形成され、左のシェードパネル73を案内するレール部材であり、車幅方向左側の端部71aに左のシェードパネル73を所定位置にて止める凹状のストッパピース74を備える。ストッパピース74は、取付ねじ74aで前レール71に固定される。
後ガイド72は、凹形状に形成され、左のシェードパネル73を案内するレール部材であり、車幅方向左側の端部72aに左のシェードパネル73を所定位置にて止める凸状のストッパピース75を備える。ストッパピース75は、取付ねじ75aで後ガイド72に固定される。
左のシェードパネル73は、採光部33を開放可能に覆うパネル本体76と、このパネル本体76の前側に形成され、前レール71にスライドするパネル側ガイド77と、パネル本体76の後側に形成され、後ガイド72にスライドするパネル側レール78と、パネル本体76に形成され、右側のサンシェード装置80に嵌合する左部レール79と、からなる。
パネル本体76は、車室24(図1参照)側に図3に示す手掛かり部76aが形成されたパネルである。
パネル側ガイド77及びパネル側レール78は、パネル本体76の車幅方向の長さL3と略同一長さに設定され、左部レール79は、パネル本体76の車体前後方向の長さL4と略同一長さに設定される。
パネル側ガイド77及びパネル側レール78は、パネル本体76の車幅方向の長さL3と略同一長さに設定され、左部レール79は、パネル本体76の車体前後方向の長さL4と略同一長さに設定される。
従って、パネル側ガイド77と左部レール79との直交する部分に切欠き部77aが形成され、パネル側レール78と左部レール79との直交する部分に切欠き部78aが形成される。
左部レール79は、左のシェードパネル73の全開状態で採光部33(図1参照)に臨む縁部に相当し、右側のサンシェード装置80の右部ガイド89に嵌合する閉じ合い部であるとともに、前側および後側のサンシェード装置50,60のパネル側ガイド57,67を案内するレール部材の一部でもある。
右側のサンシェード装置80は、車幅方向右に配置する装置であり、車体前後方向前に配置され、車幅方向に延ばした前レール81と、この前レール81と平行に且つ車体前後方向後に配置され、車幅方向に延ばした後ガイド82と、これらの前レール81及び後ガイド82にスライド可能に取付ける右のシェードパネル83とからなる。
前レール81は、凸形状に形成され、右のシェードパネル83を案内するレール部材であり、車幅方向右側の端部81aに右のシェードパネル83を所定位置にて止める凹状のストッパピース84を備える。ストッパピース84は、取付ねじ84aで前レール81に固定される。
後ガイド82は、凹形状に形成され、右のシェードパネル83を案内するレール部材であり、車幅方向右側の端部82aに右のシェードパネル83を所定位置にて止める凸状のストッパピース85を備える。ストッパピース85は、取付ねじ85aで後ガイド82に固定される。
右のシェードパネル83は、採光部33を開放可能に覆うパネル本体86と、このパネル本体86の前側に形成され、前レール81にスライドするパネル側ガイド87と、パネル本体86の後側に形成され、後ガイド82にスライドするパネル側レール88と、パネル本体86に形成され、左側のサンシェード装置70の左部レール79に嵌合する右部ガイド89と、からなる。
パネル本体86は、車室24(図1参照)側に図3に示す手掛かり部86aが形成されたパネルである。
パネル側ガイド87及びパネル側レール88は、パネル本体76,86の車幅方向の長さL3と略同一長さに設定され、右部ガイド89は、パネル本体76,86の車体前後方向の長さL4と略同一長さに設定される。
パネル側ガイド87及びパネル側レール88は、パネル本体76,86の車幅方向の長さL3と略同一長さに設定され、右部ガイド89は、パネル本体76,86の車体前後方向の長さL4と略同一長さに設定される。
従って、パネル側ガイド87と右部ガイド89との直交する部分に切欠き部87aが形成され、パネル側レール88と右部ガイド89との直交する部分に切欠き部88aが形成される。
右部ガイド89は、右のシェードパネル83の全開状態で採光部33(図1参照)に臨む縁部に相当し、左側のサンシェード装置70の左部レール79に嵌合する閉じ合い部であるとともに、前側および後側のサンシェード装置50,60のパネル側レール58,68を案内するレール部材の一部でもある。
すなわち、車両のサンシェード構造40は、シェードパネル53,63,73,83をスライド可能に保持するレール部材51,52、レール部材61,62、レール部材71,72およびレール部材81,82を有し、レール部材51,52、レール部材61,62、レール部材71,72およびレール部材81,82は車両10のルーフ部31に設けられ、レール部材51,52、レール部材61,62、レール部材71,72およびレール部材81,82は略井桁状に組み合わされ、その中央部に採光部33(図1参照)が設けられ、採光部33の前後左右に前、後、左または右のシェードパネル53,63,73,83がそれぞれ案内されており、図5および図6で説明するように、各シェードパネル53,63,73,83の採光部33に臨む縁部59,69,79,89がレール部材の一部を形成するものである。
これにより、前後左右に位置するシェードパネル53,63,73,83を適宜選択して採光部33に位置させることができる。この結果、例えば、異なる透過率若しくは絵柄のシェードパネルを自由に選択することができる。
前後または左右のシェードパネル53,63,73,83は、遮蔽位置にあるときに採光部の中央で互いに閉じ合う閉じ合い部59,69,79,89を有し、前後のシェードパネル53,63の縁部に形成される前後閉じ合い部59,69は、退避位置にあるときは左右のシェードパネル73,83を案内し、左右のシェードパネル73,83の縁部に形成される左右閉じ合い部79,89は、退避位置にあるときは前後のシェードパネル53,63を案内するようにしたので、前後または左右のシェードパネル53,63,73,83は採光部33の中央で互いに閉じ合う一対のシェードパネル53,63または一対のシェードパネル73,83として構成することができる。この結果、シェードパネル53,63,73,83を小型化でき、採光部を極力大きく確保することができる。
レール部材51,52、レール部材61,62、レール部材71,72およびレール部材81,82が、対向する枠部材の断面が凸形状または凹形状にそれぞれ形成されており、各シェードパネル53,63,73,83は、採光部33(図1参照)に臨む縁部59,69,79,89が凸形状または凹形状にそれぞれ形成されているので、簡単な構成で、前後左右のシェードパネル53,63,73,83を個別に採光部に案内することができる。
図5(a),(b)は図3の5−5線断面図であり、(a)は前後のシェードパネル53,63を退避位置に移動して採光部33(図1参照)を開放する開放状態を示し、(b)は前後のシェードパネル53,63を遮蔽位置に移動して採光部33を遮蔽する遮蔽状態を示す。図3及び図5に示されるように、開放状態(前のシェードパネル53の退避位置)では前のシェードパネル53のパネル側ガイド57は、左レール51のみにスライド状態にあり、前のシェードパネル53のパネル側レール58は、右ガイド52のみにスライド状態にある。
図3に示したように、開放状態(後のシェードパネル63の退避位置)では後のシェードパネル63のパネル側ガイド67は、左レール61のみにスライド状態にあり、前のシェードパネル63のパネル側レール68は、右ガイド62のみにスライド状態にある。
すなわち、図5(a)において、前後のシェードパネル53,63は、右側のサンシェード装置80には関連のない状態にある。また、図3に示すように、前後のシェードパネル53,63は、左側のサンシェード装置70とも関連のない状態にある。
図5(b)において、前のシェードパネル53を採光部33(図1参照)の中央部まで矢印a1の如く引き出し、後のシェードパネル63を採光部33(図1参照)の中央部まで矢印a2の如く引き出して、前のシェードパネル53の後部レール59を後のシェードパネル63の前部ガイド69に嵌合させる。すなわち、前後のシェードパネル53,63は、遮蔽位置に移動する。
図2及び図3に示すように、この状態では、前のシェードパネル53のパネル側ガイド57は、左レール51と左のシェードパネル73の左部レール79とに跨ってスライドする。前のシェードパネル53のパネル側レール58は、右ガイド52と右のシェードパネル83の右部ガイド89とに跨ってスライドする。後のシェードパネル63のパネル側ガイド67は、左レール61と左のシェードパネル73の左部レール79とに跨ってスライドする。後のシェードパネル63のパネル側レール68は、右ガイド62と右のシェードパネル83の右部ガイド89とに跨ってスライドする。
図6(a),(b)は図3の6−6線断面図であり、(a)は左右のシェードパネル73,83を退避位置に移動して採光部33(図1参照)を開放する開放状態を示し、(b)は左右のシェードパネル73,83を遮蔽位置に移動して採光部33を遮蔽する遮蔽状態を示す。図3及び図6に示されるように、開放状態(左のシェードパネル73の退避位置)では左のシェードパネル73のパネル側ガイド77は、前レール71のみにスライド状態にあり、左のシェードパネル73のパネル側レール78は、後ガイド72のみにスライド状態にある。
図3に示したように、開放状態(右のシェードパネル83の退避位置)では右のシェードパネル83のパネル側ガイド87は、前レール81のみにスライド状態にあり、右のシェードパネル83のパネル側レール88は、後ガイド82のみにスライド状態にある。
すなわち、図6(a)において、左右のシェードパネル73,83は、後側のサンシェード装置60には関連のない状態にある。また、図3に示すように、左右のシェードパネル73,83は、前側のサンシェード装置50には関連のない状態にある。
図6(b)において、左のシェードパネル73を採光部33(図1参照)の中央部まで矢印b1の如く引き出し、右のシェードパネル83を採光部33(図1参照)の中央部まで矢印b2の如く引き出して、左のシェードパネル73の左部レール79を右のシェードパネル83の右部ガイド89に嵌合させる。すなわち、左右のシェードパネル73,83は、遮蔽位置に移動する。
図2及び図3に示すように、この状態では、左のシェードパネル73のパネル側ガイド77は、前レール71と前のシェードパネル53の後部レール59とに跨ってスライドする。左のシェードパネル73のパネル側レール78は、後ガイド72と後のシェードパネル63の前部ガイド69とに跨ってスライドする。右のシェードパネル83のパネル側ガイド87は、前レール81と前のシェードパネル53の後部レール59とに跨ってスライドする。右のシェードパネル83のパネル側レール88は、後ガイド82と後のシェードパネル63の前部ガイド69とに跨ってスライドする。
図7は本発明に係る別実施例の車両のサンシェード構造の側面断面図であり、(a)は前後のシェードパネル53,63を開放する開放状態を示し、(b)は前後のシェードパネル53,63を遮蔽する遮蔽状態を示す。
(a),(b)において、車両のサンシェード構造140は、採光部33(図1参照)の前縁部33a側に構成する前側のサンシェード装置141と、採光部33の後縁部33b側に構成する後側のサンシェード装置142と、採光部33の左縁部33c側に構成する左側のサンシェード装置(不図示)と、採光部33の右縁部33d側に構成する右側のサンシェード装置144と、からなり、図2に示す車両のサンシェード構造40に略同一の構造である。
(a),(b)において、車両のサンシェード構造140は、採光部33(図1参照)の前縁部33a側に構成する前側のサンシェード装置141と、採光部33の後縁部33b側に構成する後側のサンシェード装置142と、採光部33の左縁部33c側に構成する左側のサンシェード装置(不図示)と、採光部33の右縁部33d側に構成する右側のサンシェード装置144と、からなり、図2に示す車両のサンシェード構造40に略同一の構造である。
前側のサンシェード装置141の右ガイド152の採光部33(図1参照)に臨む端部に案内部材154,155を設け、前のシェードパネル153のパネル側レール158の採光部33対向側に案内部材156を設けたものであり、後側のサンシェード装置142の右ガイド162の採光部33(図1参照)に臨む端部に案内部材164,165を設け、後のシェードパネル163のパネル側レール168の採光部33対向側に案内部材166を設けたものである。
案内部材154〜156および案内部材164〜166を設けることで、前のシェードパネル153や後のシェードパネル163の引き出しを円滑に行うことができる。
なお、左側のサンシェード装置(不図示)および右側のサンシェード装置144にも案内部材154〜156と略同一の部材を設けるものとする。
なお、左側のサンシェード装置(不図示)および右側のサンシェード装置144にも案内部材154〜156と略同一の部材を設けるものとする。
図8は本発明に係るさらなる別実施例の車両のサンシェード構造の側面断面図であり、(a)はサンルーフガラスを開放する採光状態を示し、(b)はサンルーフガラスを遮蔽する遮蔽状態を示す。
(a),(b)において、車両のサンシェード構造170は、採光部33(図1参照)の前縁部33a側に構成する前側のサンシェード装置171と、採光部33の後縁部33b側に構成する後側のサンシェード装置172と、採光部33の左縁部33c側に構成する左側のサンシェード装置(不図示)と、採光部33の右縁部33d側に構成する右側のサンシェード装置174と、からなり、図2に示す車両のサンシェード構造40に略同一の構造である。
(a),(b)において、車両のサンシェード構造170は、採光部33(図1参照)の前縁部33a側に構成する前側のサンシェード装置171と、採光部33の後縁部33b側に構成する後側のサンシェード装置172と、採光部33の左縁部33c側に構成する左側のサンシェード装置(不図示)と、採光部33の右縁部33d側に構成する右側のサンシェード装置174と、からなり、図2に示す車両のサンシェード構造40に略同一の構造である。
前側のサンシェード装置171は、採光部33の車体前後方向長さを一枚で覆うことができる前のシェードパネル181を備え、後側のサンシェード装置172は、採光部33の車体前後方向長さを一枚で覆うことができる後のシェードパネル182を備える。
同様に、左側のサンシェード装置(不図示)は、採光部33の車幅方向長さを一枚で覆うことができる左のシェードパネル(不図示)を備え、右側のサンシェード装置174は、採光部33の車幅方向長さを一枚で覆うことができる右のシェードパネル184を備える。
これにより、透過率若しくは絵柄の異なる4種類のシェードパネル181,182,184等を選択的に使用することができ、車室内インテリアの多様性を拡げることができる。
これにより、透過率若しくは絵柄の異なる4種類のシェードパネル181,182,184等を選択的に使用することができ、車室内インテリアの多様性を拡げることができる。
すなわち、(a)に示すように、前のシェードパネル181を矢印c1の如く後側のサンシェード装置172側に移動し、後のシェードパネル182のパネル側ガイド187に前のシェードパネル181のパネル側レール188を嵌合させる。これにより、1枚の前のシェードパネル181で採光部33(図1参照)を覆うことができる。
また、(b)に示すように、後のシェードパネル182を矢印c2の如く前側のサンシェード装置171側に移動し、前のシェードパネル181のパネル側レール188に後のシェードパネル182のパネル側ガイド187を嵌合させる。これにより、1枚の後のシェードパネル182で採光部33(図1参照)を覆うことができる。
尚、本発明に係る車両のサンシェード構造は、図1に示すように、開口部32に採光部(サンルーフガラス)33を嵌め込んだ形式のサンルーフに採用したが、これに限るものではなく、スライド式のサンルーフ装置に用いるものであってもよい。
本発明に係る車両のサンシェード構造は、セダンやワゴンなどの乗用車に採用するのに好適である。
10…車両、31…ルーフ部、33…採光部、40…車両のサンシェード構造、53,63,73,83…前後左右のシェードパネル、51,52,61,62,71,72,81,82…レール部材、59,69,79,89…レール部材、閉じ合い部若しくは縁部。
Claims (3)
- 車両のサンシェード構造であって、シェードパネルをスライド可能に保持するレール部材を有し、前記レール部材は車両のルーフ部に設けられ、
前記レール部材は略井桁状に組み合わされ、その中央部に採光部が設けられ、
前記採光部の前後左右に前、後、左または右のシェードパネルがそれぞれ案内されており、各シェードパネルの前記採光部に臨む縁部が前記レール部材の一部を形成することを特徴とする車両のサンシェード構造。 - 前後または左右のシェードパネルは、遮蔽位置にあるときに前記採光部の中央で互いに閉じ合う閉じ合い部を有し、
前記前後のシェードパネルの縁部に形成される前後閉じ合い部は、退避位置にあるときは前記左右のシェードパネルを案内し、
前記左右のシェードパネルの縁部に形成される左右閉じ合い部は、退避位置にあるときは前記前後のシェードパネルを案内することを特徴とする請求項1記載の車両のサンシェード構造。 - 前記レール部材は、対向する枠部材の断面が凸形状または凹形状にそれぞれ形成されており、
前記各シェードパネルは、前記採光部に臨む縁部が凸形状または凹形状にそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載車両のサンシェード構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006325944A JP2008137504A (ja) | 2006-12-01 | 2006-12-01 | 車両のサンシェード構造 |
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JP2006325944A JP2008137504A (ja) | 2006-12-01 | 2006-12-01 | 車両のサンシェード構造 |
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JP2008137504A true JP2008137504A (ja) | 2008-06-19 |
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Country Status (1)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101241957B1 (ko) | 2013-01-31 | 2013-03-11 | 주식회사 대고원이앤씨 | 채광이 가능한 건축물의 다기능 도어 |
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2006
- 2006-12-01 JP JP2006325944A patent/JP2008137504A/ja active Pending
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