JP2008136177A - 動き検出装置、MOS(metal−oxidesemiconductor)集積回路および映像システム - Google Patents

動き検出装置、MOS(metal−oxidesemiconductor)集積回路および映像システム Download PDF

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義久 嶋津
Shinji Kitamura
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Abstract

【課題】動き探索範囲が予め設定されていると、画像の動きが激しい場合にはその画像が動き探索範囲の外に存在している場合がある。
【解決手段】動き検出装置11は、対象画像メモリ3と、参照画像メモリ4と、参照画像メモリ制御部6と、動き検出部8とを備えている。参照画像メモリ制御部6は、動き検出部8が第1の対象マクロブロックの画像に対して動きベクトルを検出するときには、第1の対象マクロブロックの周囲に存在する対象マクロブロックの画像に対して検出された動きベクトルである周囲の動きベクトルを用いて動き探索範囲を決定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、動画を圧縮する際に用いられる動き検出装置、その動き検出装置を備えたMOS集積回路、および、その動き検出装置を用いた映像システムに関する。具体的には、本発明の動き検出装置は、動き補償を行って予測符号化を行う場合に適している。
今日、画像を高い圧縮率で圧縮できる信号処理技術が発達しており、そのような信号処理技術はディジタルカメラまたはディジタルビデオカメラなどにおいて使用されている。
動画像の圧縮方法としては、MPEG(Moving Picture Experts Group)が一般的に知られている。このMPEGでは、動き補償が用いられており、動き補償では、被写体の変位と画像の差分データとを符号化することにより効率良く画像を圧縮することができる。動き補償では、ブロックマッチング法を初めとする算出方法を用いて、被写体の変位を示す動きベクトルが算出される。
例えば、特許文献1には、動きベクトルを検出するための検出装置およびその検出方法が開示されている。特開2005−210647号公報に開示された検出装置では、第1対象マクロブロックの画像に対する動きベクトルを検出した後に第1対象マクロブロックの画像に隣接する第2対象マクロブロックの画像に対して動きベクトルを検出する場合、参照フレームメモリから参照画像データバッファへ参照マクロブロックの画像が重複して転送されることを抑制できる。
特開2005−210647号公報
しかしながら、従来の動き検出装置では、動き探索範囲は予め設定されているので、画像の動きが激しい場合にはその画像が動き探索範囲の外に存在している場合がある。そのため、精度良く動き探索を行うことができない場合がある。図16(a)〜(d)を用いて具体的に説明する。
図16(a)は符号化対象フレームであり、(b)は参照フレームであり、(c)は動き補償フレームであり、(d)は差分フレームである。ここで、差分フレーム(図16(d))は、符号化対象フレーム(図16(a))から動き補償フレーム(図16(c))を差し引いたフレームである。図16(a)、(c)および(d)において、太線で囲まれた領域はN番目の対象マクロブロックであり、破線で囲まれた領域は(N−1)番目の対象マクロブロックである。また、図16(b)において、太線で囲まれた領域はN番目の対象マクロブロックの動き探索範囲であり、破線で囲まれた領域は(N−1)番目の対象マクロブロックの動き探索範囲である。
図16(a)に示す符号化対象フレームにおいて、N番目の対象マクロブロック内の右側にいる被写体に着目する。このとき、N番目の対象マクロブロックの動き探索範囲X(N)は図16(b)に示す太線で囲まれた領域であるが、N番目の対象マクロブロックの動き探索開始点O(N)はN番目の対象マクロブロックの左上から(N−1)番目の対象マクロブロックの動きベクトルMV(N−1)分だけ移動する。そして、その移動後の動き探索開始点から動き探索を行う。そのため、動き探索範囲は、左側では、左上の原点から1マクロブロック分と狭いので、図16(c)に示すように動きベクトルは本来の動きベクトルよりも小さな動きベクトルとなり、図16(d)に示すように差分が生じてしまう。よって、適正な動き補償を行うことができない,という弊害が発生する。
本発明にかかる動き検出装置では、動き検出を行うたびに動き探索範囲を設定できる。そのため、本発明にかかる動き検出装置を用いて動き検出を行えば、画像の動きが激しい場合であっても精度良く動き探索を行うことができる。
本発明では、動き検出を行うたびに動き探索範囲を設定できるので、画像の動きが激しい場合であっても精度良く動き探索を行うことができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は、以下の実施形態に限定されない。
《発明の実施形態1》
図1は、実施形態1にかかる動き検出装置11の構成を示す。図1では、動き探索範囲Xの大きさが3×3のマクロブロックである場合の動き検出装置を示している。なお、図1において、データバスBS1〜BS5はいずれも2本ずつ設けられているが、図の煩雑化を避けるために図1では1本ずつ記載している。
本実施形態にかかる動き検出装置11は、システムメモリ2と、対象画像メモリ3と、参照画像メモリ4と、対象画像メモリ制御部5と、参照画像メモリ制御部6と、システムメモリ制御部7と、動き検出部8と、動きベクトル格納部12とを備え、参照マクロブロックの画像を参照して対象マクロブロックの画像の動きベクトルを算出する。
ここで、参照マクロブロックの画像は、参照フレームの画像を複数個(例えば64個)に分割したときの1つの画像であり、例えば(16画素)×(16画素)で構成されている。同様に、対象マクロブロックの画像は、対象フレームの画像を複数個(本実施形態では64個)に分割したときの1つの画像である。
システムメモリ2は、例えばSDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)であり、参照フレームの画像を記憶する。このシステムメモリ2には、データバスBS1を介して参照画像メモリ4が接続されている。
参照画像メモリ4は、2ポート型の1個のSRAM(Static Random Access Memory)である。2ポートのうち1つのポートは書き込み用ポートであり、他方の1つのポートは読み出し用ポートである。参照画像メモリ4は、参照フレームを構成する複数の参照マクロブロックのうち数個の参照マクロブロックの画像(参照用の画像)を記憶する。参照画像メモリ4には、探索用バンクメモリ(図1において太線で囲まれている領域)14と予備転送用バンクメモリ24とが割り当てられている。探索用バンクメモリ14は、動き探索範囲Xよりも広い領域Yの画像(具体的には5×5個の参照マクロブロックの画像)を格納し、予備転送用バンクメモリ24は、1×5個の参照マクロブロックの画像のデータを格納する。この領域Y内において動き探索範囲Xを決定することができる。この参照画像メモリ4の探索用バンクメモリ14および予備転送用バンクメモリ24には、データバスBS3を介して参照画像メモリ制御部6が接続されている。
参照画像メモリ制御部6は、参照画像メモリ4の探索用バンクメモリ14および予備転送用バンクメモリ24を個別に制御する。具体的には、動き検出装置11がN番目の対象マクロブロックの画像に対して動き検出を行う場合には、参照画像メモリ制御部6は、探索用バンクメモリ14にはN番目の対象マクロブロックの画像と同じ位置に存在する参照マクロブロックの画像(以下、「N番目の参照マクロブロックの画像」と記す)およびその周囲に存在する参照マクロブロックの画像を格納させ、予備転送用バンクメモリ24には(N+1)番目の参照マクロブロックの画像およびその周囲に存在する参照マクロブロックの画像のうち探索用バンクメモリ14に格納されていない参照マクロブロックの画像を格納させる。
また、参照画像メモリ制御部6は、動き検出装置11がN番目の対象マクロブロックの画像に対して動き検出を行う場合には、N番目の対象マクロブロックの周囲に存在する対象マクロブロックの画像の動きベクトルを参考にして動き探索範囲Xを決定する。なお、これについては後で詳述する。
さらに、参照画像メモリ制御部6は、全ての対象マクロブロックの画像に対して動き検出が終了した場合には、切換信号をシステムメモリ制御部7に出力する。
システムメモリ制御部7は、参照画像メモリ制御部6からの切換信号を受信した場合には、システムメモリ2を制御して参照画像メモリ4に格納させる画像を切り換える。
また、対象画像メモリ3は、2つの対象バンクメモリ3a,3bを備えている。対象バンクメモリ3a,3bは、それぞれ、物理的に独立した1ポート形のSRAM(Static Random Access Memory)であり、1つの対象マクロブロックの画像の画素データを記憶する。この対象画像メモリ3の対象バンクメモリ3a,3bには、データバスBS2を介して対象画像メモリ制御部5が接続されている。
対象画像メモリ制御部5は、対象バンクメモリ3a,3bを個別に制御する。具体的には、対象画像メモリ制御部5は、動き検出装置11がN番目の対象マクロブロックの画像に対して動き検出を行っている場合には、(N+1)番目の対象マクロブロックの画像を対象画像メモリ3に格納させる。
動き検出部8は、データバスBS4を介して対象画像メモリ3の対象バンクメモリ3a,3bにそれぞれ接続されており、データバスBS5を介して参照画像メモリ4の探索用バンクメモリ14および予備転送用バンクメモリ24にそれぞれ接続されており、N番目の対象マクロブロックの画像に対して動き検出を行うとともに、(N+1)番目の対象マクロブロックの画像に対して動き検出の準備を行う。N番目の対象マクロブロックの画像に対して動き検出を行う場合には、動き検出部8は、N番目の対象マクロブロックの画像を対象画像メモリ3から動き検出部8へ転送させるように対象画像メモリ制御部5を制御し、動き探索範囲X内に存在する参照マクロブロックの画像を参照画像メモリ4から動き検出部8へ転送させるように参照画像メモリ制御部6を制御する。
(N+1)番目の対象マクロブロックの画像に対して動き検出の準備を行う場合には、動き検出部8は、(N+1)番目の対象マクロブロックの画像を対象画像メモリ3の対象バンクメモリ3bに格納させるように対象画像メモリ制御部5を制御し、(N+1)番目の参照マクロブロックの画像をシステムメモリ2から参照画像メモリ4の予備転送用バンクメモリ24に格納させるように参照画像メモリ制御部6を制御する。
また、動き検出部8は、算出した動きベクトル(MVXおよびMVY)を出力端子9から動き検出装置11の外部に出力し、動き補償後の参照マクロブロックの画像を出力端子10から動き検出装置11の外部に出力する。
動きベクトル格納部12は、参照画像メモリ制御部6および動き検出部8に接続されており、動き検出部8から出力端子9へ出力された動きベクトルMVXおよびMVYを格納する。動きベクトル格納部12に格納された動きベクトルは、格納後に対象マクロブロックに対して動き探索を行う際に、その対象マクロブロックの周囲の動き情報として使用される。言い換えると、参照画像メモリ制御部6は、動きベクトル格納部12に格納された動きベクトルを用いて、動き探索範囲Xを設定する。
図2(a)および(b)を用いて、従来における動き探索範囲の設定方法と比較しながら、本実施形態にかかる動き検出装置11における動き探索範囲の設定方法を説明する。
従来では、N番目の対象マクロブロックの画像に対して動き検出を行う場合には、動き探索範囲として、N番目の参照マクロブロックの画像を中心とする範囲X’を設定する。
しかし、図2(a)に示すように(N−1)番目の対象マクロブロックの画像の動きベクトルがMV(N−1)である場合、(N−1)番目の対象マクロブロックの画像は、時間の経過に伴って図面上の右側から左側に移動したと考えられる。そのため、N番目の対象マクロブロックの画像も時間の経過に伴って図面上の右側から左側に移動したのではないかと予測でき、言い換えると、N番目の対象マクロブロックの画像は参照フレームの画像ではN番目の参照マクロブロックよりも右側に存在しているのではないかと予測できる。そのため、従来のように図2(a)に示す範囲X’内において動き探索を行うと、N番目の対象マクロブロックの画像を動き検出できない虞がある。
そこで、本実施形態にかかる動き検出装置11では、N番目の対象マクロブロックの画像に対して動き検出を行う場合には、N番目の対象マクロブロックの画像の周囲に存在する対象マクロブロックの画像の動きベクトルを参考にして、動き探索範囲を決定する。具体的には、図2(a)に示す場合では、上述のようにN番目の対象マクロブロックの画像は参照フレームの画像ではN番目の参照マクロブロックよりも右側に存在していると予測できるので、動き探索範囲を右側にシフトさせる。
別の言い方をすると、N番目の対象マクロブロックの画像に対して動き検出を行う場合、参照画像メモリ制御部6は、探索開始点を、N番目の参照マクロブロック内の任意の点からMV(N−1)だけ移動させる。すると、探索開始点はN番目の参照マクロブロックの右隣のブロック(図2(a)に示すブロック「a」)内に移動するので、参照画像メモリ制御部6はブロック「a」を中心とする範囲Xを動き探索範囲に設定する。
なお、上記では、N番目の対象マクロブロックの画像に対して動き検出を行うさいに、N番目の対象マクロブロックの左隣に存在する対象マクロブロックの画像の動きベクトルを参考にして動き探索範囲を設定している。しかし、N番目の対象マクロブロックの画像に対して動き検出を行うさいには、N番目の対象マクロブロックの上に存在する対象マクロブロックの画像の動きベクトル、または、N番目の対象マクロブロックの右上に存在する対象マクロブロックの画像の動きベクトル等を参考にして、動き探索範囲を設定しても良いということは言うまでもない。
参照画像メモリ制御部6は、上述のように探索開始点が含まれた参照マクロブロックを中心とするように動き探索範囲Xを設定してもよく(図2(a))、図2(b)に示すように探索開始点O(x,y)を中心とするように動き探索範囲Xを設定してもよい。ここで、図2(a)に示す場合では、動き探索範囲Xには3×3個の参照マクロブロックが存在するが、図2(b)に示す場合では、動き探索範囲Xには3×3個よりも多くの参照マクロブロックが存在する場合がある。例えば、探索開始点O(x,y)のxおよびyが共に16の倍数(0を含む)であれば動き探索範囲Xには3×3個の参照マクロブロックが存在するが、xおよびyのどちらか一方が16の倍数(0を含む)でなければ動き探索範囲Xには3×4個の参照マクロブロックが存在し、xおよびyが共に16の倍数(0を含む)でなければ動き探索範囲Xには4×4個の参照マクロブロックが存在する。
同様に考えると、(N−1)番目の対象マクロブロックの画像の動きベクトルMV(N−1)が図3(a)〜(h)に示す場合、参照画像メモリ制御部6は、それぞれ、図3(a)〜(h)に示すように動き探索範囲を設定すればよい。
このように本実施形態にかかる動き検出装置11では動き検出を行う度に参照画像メモリ制御部6が動き探索範囲を決定するので、図4(a)〜(d)に示すように高精度の動き補償を行うことができる。図4(a)は符号化対象フレームであり、図4(b)は参照フレームであり、図4(c)は動き補償フレームであり、図4(d)は差分フレームである。ここで、図4(a)、(b)および(d)において、N番目の対象マクロブロックを太線で囲んでおり、(N−1)番目の対象マクロブロックを破線で囲んでいる。また、図4(b)において、N番目の参照マクロブロックを太線で囲んでおり、(N−1)番目の参照マクロブロックを破線で囲んでいる。
図4(a)において、N番目の対象マクロブロック内の右側にいる被写体に着目する。このとき、(N−1)番目の対象マクロブロックの画像の動きベクトルは図4(b)に示すようにMV(N−1)であるので、参照画像メモリ制御部6は、N番目の対象マクロブロックの画像の探索開始点をN番目の対象マクロブロックの左上の点O(N)からMV(N−1)分だけ移動させ、移動後の探索開始点O(N)を基準としてN番目の対象マクロブロックの画像の動き探索範囲X(N)を設定する。そして、動き検出部8は、動き探索範囲X(N)内で動きベクトルを算出し、動き補償フレーム(図4(c))を算出する。これにより、差分フレーム(図4(d))では差分がなくなるので、精度の高い動き補償を行うことができる。
以下では、本実施形態にかかる動き検出装置11における動作を示す。動き検出装置11がN番目の対象マクロブロックの画像に対して動き検出を行う場合を考える。
まず、対象画像メモリ制御部5が、N番目の対象マクロブロックの画像を、対象画像メモリ3の対象バンクメモリ3aに格納させる。
それと同時に、参照画像メモリ制御部6が、N番目の対象マクロブロックの画像の周囲に存在する対象マクロブロックの画像(例えば(N−1)番目の対象マクロブロックの画像)の動きベクトルを用いて、参照画像メモリ4に格納された画像において動き探索範囲を決定する。
次に、動き検出部8が、データバスBS4を介して対象画像メモリ3の対象バンクメモリ3aからN番目の対象マクロブロックの画像を動き検出部8に転送させ、データバスBS5を介して参照画像メモリ4から参照マクロブロックの画像のうち動き探索範囲内に存在する参照マクロブロックの画像を動き検出部8に転送させる。
続いて、動き検出部8が、N番目の対象マクロブロックの画像に対して動きベクトルを算出し、算出結果(MVXおよびMVY)を出力端子9から動き検出装置11の外へ出力させる。
このN番目の対象マクロブロックの画像に対する動きベクトルの算出と並行して、(N+1)番目の対象マクロブロックの画像に対する動きベクトルの算出の準備が行われる。具体的には、対象画像メモリ制御部5が、(N+1)番目の対象マクロブロックの画像を対象画像メモリ3の対象バンクメモリ3bに格納させる。また、参照画像メモリ制御部6が、(N+1)番目の参照マクロブロックの画像の周囲に存在する参照マクロブロックの画像の動きベクトルを用いて(N+1)番目の対象マクロブロックの画像の動き検出に対する動き探索範囲を決定する。さらに、(N+1)番目の対象マクロブロックの画像の動き探索範囲内に存在している参照マクロブロックの画像のうち参照画像メモリ4に格納されていない参照マクロブロックの画像を、動き検出部8が、システムメモリ2から参照画像メモリ4の予備転送用バンクメモリ24に格納させる。
以上の工程を繰り返し、対象フレームの画像を構成する各対象マクロブロックの画像に対して動き検出を行う。そして、対象フレームの画像の最後の対象マクロブロックの画像に対する動き検出が終了すると、参照画像メモリ制御部6がシステムメモリ制御部7に切換信号を出力する。すると、システムメモリ制御部7は、システムメモリ2を制御して参照画像メモリ4に格納させる画像を切り替えさせる。
以上説明したように、本実施形態にかかる動き検出装置11では、動き検出部8が動き検出を行うたびに参照画像メモリ制御部6が動き探索範囲を決定する。そのため、画像の動きが大きい場合であっても、その画像の動き探索を精度良く行うことができる、言い換えると、図4(d)に示す差分フレームにおいて差分を0とすることができる。
《発明の実施形態2》
実施形態2にかかる動き検出装置は、上記実施形態1にかかる動き検出装置と略同一の構成を有している。しかし、動き検出装置での動作が、上記実施形態1と本実施形態とでは相異なる。図5(a)〜(p)を用いて、本実施形態にかかる動き検出装置での動作を示す。
本実施形態では、7×5個のマクロブロック(112画素×80画素)からなるフレームを1フレームとしており、各ブロックには表1に示すように番号が付けられている。
Figure 2008136177
また、図5(a)〜(p)では、それぞれ、斜線が付された参照マクロブロックの画像が転送され、点が付された参照マクロブロックの画像において動き探索が行われる。図5(b)〜(p)では、領域Xは動き探索範囲であり、領域Yは動き探索範囲Xを設定することができる範囲であり、参照マクロブロックRはN番目の対象マクロブロックに対して動き検出を行っている場合には対象フレームにおけるN番目の対象マクロブロックの位置と同じ位置の参照マクロブロックである。
なお、以下の説明では、説明を簡略化するために、参照マクロブロックRが動き探索範囲の中心となるように動き探索範囲を設定する。また、表1に示す番号n(n=0〜34)の参照マクロブロックを参照マクロブロック「n」として記載し、また、番号nの対象マクロブロックを対象マクロブロック「n」として記載する。
まず、図5(a)に示すステップでは、対象マクロブロック「0」の画像に対して動き検出の準備をする。具体的には、対象画像メモリ制御部5が、対象マクロブロック「0」の画像を対象画像メモリ3の対象バンクメモリ3aに入力する。同時に、参照画像メモリ制御部6が、対象マクロブロック「0」と同じ位置およびその周囲に存在する参照マクロブロックの画像をシステムメモリ2から参照画像メモリ4に格納させる。
ここで、対象マクロブロック「0」と同じ位置に存在する参照マクロブロックは、参照マクロブロック「0」である。また、参照マクロブロック「0」の周囲に存在する参照マクロブロックは、表1において参照マクロブロック「0」が中心となるように動き探索範囲を設定したときにその動き探索範囲内に存在している参照マクロブロックであり、具体的には、参照マクロブロック「1」,「2」,「7」〜「9」および「14」〜「16」である。そして、参照マクロブロック「0」、「7」および「14」の画像は参照画像メモリ4の第2列目のブロック領域に格納され、参照マクロブロック「1」、「8」および「15」の画像は参照画像メモリ4の第3列目のブロック領域に格納され、参照マクロブロック「2」、「9」および「16」の画像は参照画像メモリ4の第4列目のブロック領域に格納される。従って、参照画像メモリ4の第2列目〜第4列目が探索用バンクメモリ14として割り当てられる。
次に、図5(b)に示すステップでは、対象マクロブロック「0」の画像に対して動き検出を行い、対象マクロブロック「1」の画像に対して動き検出の準備をする。
具体的には、動き検出部8が、対象マクロブロック「0」の画像を対象バンクメモリ3aから入力させるとともに、参照マクロブロック「0」〜「2」、「7」〜「9」および「14」〜「16」の画像を探索用バンクメモリ14から入力させる。これにより、動き検出部8は、対象マクロブロック「0」の画像に対して動き検出を行うことができる。このとき、対象マクロブロック「0」は画像の左上端に位置するため、対象マクロブロック「0」よりも左側および上側にはデータが存在しない。よって、対象マクロブロック「0」よりも左側および上側の領域を、動き探索範囲Xに設定しなくてよい。例えば、図5(b)に示すように、動き探索範囲Xとして、領域Y内に存在する対象マクロブロックのうち対象マクロブロック「0」、「1」、「7」および「8」を含む領域を設定すればよい。
また、対象画像メモリ制御部5が、対象マクロブロック「1」の画像を対象画像メモリ3の対象バンクメモリ3bに格納する。また、参照画像メモリ制御部6が、参照フレームの画像のうち、対象マクロブロック「1」と同一位置およびその周囲に存在している画像であって参照画像メモリ4に格納されていない画像(この場合、参照マクロブロック「3」、「10」および「17」の画像)を、システムメモリ2から参照画像メモリ4の第5列目のバンク領域に格納する。従って、このステップでは、参照画像メモリ4の第5列目のブロック領域が予備転送用バンクメモリ24として割り付けられる。これにより、対象マクロブロック「1」の画像に対して動き検出の準備をすることができる。
ここで、動き検出を行う際の動作を一般化すると、対象マクロブロック「n」の画像に対して動き検出を行う場合には、対象マクロブロック「n」の画像が対象画像メモリ3から動き検出部8に入力され、参照用の画像のうち動き探索範囲X内に存在する画像(各図において点が施された参照マクロブロックの画像)が参照画像メモリ4から動き検出部8に入力される。
また、動き検出の準備を行う際の動作を一般化すると、対象マクロブロック「n+1」の画像に対して動き検出の準備を行う場合には、対象マクロブロック「n+1」の画像が対象画像メモリ3に格納され、参照フレームの画像のうち対象マクロブロック「n+1」と同一位置およびその周囲に存在している画像であって参照画像メモリ4に格納されていない画像(各図において斜線が施された参照マクロブロックの画像)が参照画像メモリ4に格納される。以下のステップにおいて、一般化した上記記載と重複する箇所に関しては、記載を省略する。
図5(b)に示すステップの後には、図5(c)〜図5(f)に示すように、対象マクロブロック「1」,「2」,「3」および「4」の画像に対して動き検出を順に行い、対象マクロブロック「2」,「3」,「4」および「5」の画像に対して動き検出の準備を順に行う。ここで、図5(c)〜図5(e)に示すステップでは、対象マクロブロック「1」〜「3」は画像の上端に位置するため、対象マクロブロック「1」〜「3」の上側にはデータが存在しない。よって、対象マクロブロック「1」〜「3」の上側の領域を、動き探索範囲Xに設定しなくて良い。また、図5(f)に示すステップでは、対象マクロブロック「4」は画像の右上端に位置するため、対象マクロブロック「4」の右側および上側にはデータが存在しない。よって、対象マクロブロック「4」の右側および上側の領域を、動き探索範囲に設定しなくて良い。
図5(f)に示すステップの後には、図5(g)に示すステップを行う。このステップでは、対象マクロブロック「5」の画像に対して動き検出を行い、対象マクロブロック「6」の画像に対して動き検出の準備をする。
このステップにおいて動き検出の準備をする際、参照マクロブロック「6」を中心とする動き探索範囲の中には、参照マクロブロック「4」、「5」、「11」、「12」、「18」および「19」が存在している。しかし、これらの参照マクロブロックの画像は、図5(f)に示すステップにおいて参照画像メモリ4に既に格納されている。そのため、このステップでは、対象マクロブロック「6」の画像に対して動き検出の準備をしない。その代わりに、対象マクロブロック「7」の画像に対して動き検出の準備をする。具体的には、参照マクロブロック「0」、「7」、「14」および「21」の画像をシステムメモリ2から参照画像メモリ4に格納させる。
また、図5(g)に示すステップでは、対象マクロブロック「5」は画像の左上端に位置するため、対象マクロブロック「5」の左側および上側の領域を動き探索範囲Xに設定しなくて良い。
続いて、図5(h)に示すステップでは、対象マクロブロック「6」の画像に対して動き検出を行い、対象マクロブロック「7」の画像に対して動き検出の準備をする。ここで、対象マクロブロック「6」は画像の上端に位置するため、対象マクロブロック「6」の上側の領域を動き探索範囲「X」に設定しなくてよい。
参照マクロブロック「7」を中心とする動き探索範囲Xを設定可能な領域Y内には、参照マクロブロック「0」〜「2」、「7」〜「9」、「14」〜「16」および「21」〜「23」が存在しており、そのうち参照マクロブロック「2」、「9」、「16」および「23」の画像が参照画像メモリ4に格納されていない。そこで、このステップでは、参照マクロブロック「2」、「9」、「16」および「23」の画像を、システムメモリ2から参照画像メモリ4に格納させる。
図5(h)に示すステップの後には、図5(i)〜図5(p)に示すように、対象マクロブロック「7」〜「14」の画像に対して動き検出を順に行い、対象マクロブロック「9」〜「15」の画像に対して動き検出の準備を順に行う。そして、対象マクロブロック「34」の画像に対して動き検出を行うまで、同様の処理を繰り返す。
以上より、本実施形態にかかる動き検出装置では、参照画像メモリ4において、動き検出を行うたびに探索用バンクメモリ14および予備転送用バンクメモリ24の割り当てを変更することができる。参照画像メモリにおいて探索用バンクメモリおよび予備転送用バンクメモリの割り当てが決められている場合には、画像のデータを予備転送用バンクメモリから探索用バンクメモリへ転送させる必要がある。しかし、本実施形態では、画像を予備転送用バンクメモリから探索用バンクメモリへ転送させる必要がないので、動き検出を効率良く行うことができる。また、画像の端に位置する対象マクロブロックの画像に対して動き検出を行う場合においては、画像の外側に位置する参照マクロブロックを探索範囲Xに設定しなくてもよい。これにより、動き検出を効率良く行うことができる。
《発明の実施形態3》
実施形態3では、動き検出を行うたびに動き探索範囲を変更できるだけでなく、画像の動きが更に大きい場合には動き探索範囲を拡張させることができる。本実施形態では、上記実施形態1または2にかかる動き検出装置とは異なる点について主に説明する。
図6は、本実施形態にかかる動き検出装置31の構成図である。本実施形態にかかる動き検出装置31は、比較部35および拡張部37をさらに備えている。
比較部35には、動きベクトルの設定値MV(max)が外部端子32から入力され、動き検出部38において算出された動きベクトルMV(N)が入力される。これらが入力されると、比較部35は、MV(N)の大きさとMV(max)とを比較し、比較結果を拡張部37に入力する。
拡張部37は、比較部35での比較結果に基づいて、動き探索範囲の大きさを決定する。具体的には、拡張部37は、MV(max)≧MV(N)である場合には動き探索範囲を拡張させないが、MV(N)<MV(max)である場合には動き探索範囲を拡張させるとともに動き探索範囲を拡張させたという情報を参照画像メモリ制御部6および動き検出部38に入力する。
動き探索範囲を拡張させたという情報が参照画像メモリ制御部6に入力されると、参照画像メモリ制御部6は、動き探索範囲を決定する際にはその範囲を拡張させ、また、システムメモリ2から参照画像メモリ4に転送される画像のデータ量を増加させる。
動き探索範囲を拡張させたという情報が動き検出部38に入力されると、動き検出部38は、参照画像メモリ4から動き検出部38に入力される画像のデータ量を増加させる。
以上より、本実施形態では、上記実施形態1に記載のように動き探索を行うたびに動き探索範囲を変更させることができるだけでなく、画像の動きが大きい場合には動き探索範囲を拡張することができる。よって、上記実施形態1に比べて動き探索の精度をさらに高めることができる。
なお、本実施形態は、以下に示すように構成されていても良い。
例えば、比較部は、MVX(max)とMVX(N)とを比較し、MVY(max)とMVY(N)とを比較するように構成されていてもよく、拡張部は、MVX(max)<MVX(N)かつMVY(max)<MVY(N)であれば動き探索範囲をX方向およびY方向の両方向に拡張させ、MVX(max)<MVX(N)かつMVY(max)>MVY(N)であれば動き探索範囲をX方向にのみ拡張させるように構成されていてもよい。このとき、MVX(max)およびMVY(max)が外部端子から比較部に入力され、MVX(N)およびMVY(N)が動き検出部から比較部に入力されることが好ましい。
また、比較部は、動きベクトルの方向を比較するように構成されていても良い。
《発明の実施形態4》
実施形態4では、拡張部での判断手法が上記実施形態3とは異なる。図7は、本実施形態にかかる動き検出装置の構成図である。本実施形態では、上記実施形態3にかかる動き検出装置と異なる点について主に説明する。
本実施形態にかかる動き検出装置41はカウント部46をさらに備えており、カウント部46は1枚の対象フレームを構成する対象マクロブロックのうちMV(max)<MV(N)である対象マクロブロックの個数をカウントする。
具体的には、比較部45では、動き検出部48において検出されたMV(N)の大きさと外部端子42から入力されたMV(max)の大きさとを比較し、MV(max)<MV(N)であればカウント部46でのカウント数(CT)を1増加させる。
拡張部47では、カウント部46から入力されたカウント数(CT)と外部端子42から入力されたCT(max)とを比較し、CT<CT(max)であれば動き探索範囲を拡張させないが、CT>CT(max)であれば動き探索範囲を拡張させる。
なお、カウント部は、1列のブロックラインを構成する対象マクロブロックのうちMV(max)<MV(N)である対象マクロブロックの個数をカウントしてもよい。
以上より、本実施形態では、上記実施形態3と略同一の効果を奏する。
《発明の実施形態5》
図8は、実施形態5にかかる動き検出装置の構成図である。本実施形態では、上記実施形態1にかかる動き検出装置と異なる点について主に説明する。
動き検出を行うときには、一般に、動き探索だけでなく、DCT(Discrete Cosine Transform)、量子化、逆量子化、逆DCT、動き予測および符号化等を同時に行う。よって、各動作には利用可能な時間(設定時間)が設けられている場合が多い。
ところで、例えば上記実施形態3および4にかかる動き検出装置のように動き探索範囲を拡張させると、動き探索に費やされた時間が設定時間を超えてしまう場合がある。動き探索に費やされた時間が設定時間を超えてしまうと動き検出部での動き探索が停止される虞があり、その結果、動き探索の精度が低下してしまう。
そこで、本実施形態にかかる動き検出装置51は、計測部(図8では、カウンター部と記載)54をさらに備えている。計測部54は、動き探索に費やされた時間を計測し、動き検出部58に計測結果を報告する。
本実施形態における動き検出部58は、上記実施形態1〜4における動き検出部8,38,48の動作に加えて、動き探索に費やされた時間が設定時間を超えているか否かを判断し、動き探索に費やされた時間が設定時間を超えていると判断した場合にはその設定時間を延長させる。これにより、動き探索に費やされた時間が設定時間を超えた場合であっても、動き探索を途中で終了させることなく最後まで実施させることができる。
図9(a)〜図9(c)を用いて具体的に示す。図9(a)〜図9(c)は動き検出装置での時間の割り当てを模式的に示した図であり、図9(a)には例えば上記実施形態3または4にかかる動き検出装置における割り当てを示しており、図9(b)および図9(c)には本実施形態にかかる動き検出装置における時間の割り当てを示している。
なお、図9(a)〜(c)においては何れも、「探索範囲」は探索範囲の大きさを意味し、「メモリ転送」、「動き探索」および「DCT他」はそれぞれの処理に費やされた時間を意味している。
図9(a)では、ステップ2での動き探索に費やされた時間が設定時間501を超えている。そのため、動き検出部8は、ステップ3での動き探索を行う時間においてもステップ2での動き探索を行っており、ステップ3の動き探索の精度が低下する虞があるため好ましくない。
一方、図9(b)では、ステップ2での動き探索時間が設定時間501を超えているので、動き検出部58は、設定時間501と延長時間502とをステップ2における動き探索に割り当てる。これにより、ステップ2での設定時間を延長させることができるので、図9(a)の場合と異なりステップ3での動き探索の精度が低下することを抑制できる。
また、図9(c)では、動き検出部58は、設定時間501の2倍の時間503を、ステップ2における動き探索に割り当てる。これにより、ステップ2での設定時間を延長させることができる。
以上より、本実施形態では、上記実施形態1に記載のように動き探索を行う度に動き探索範囲を変更させることができるだけでなく、動き探索に費やされた時間が設定時間を超えた場合には、設定時間を延長させその動き探索が終了した後に次の動き探索を行う。そのため、動き探索の中断を防止でき、また、その後に行われる動き探索の動き探索時間の短縮を防止できる。
なお、本実施形態では、動き探索時間が設定時間を超えた場合について示したが、メモリ転送に費やされた時間が設定された時間を超えた場合、または、DCTなどの他の処理に費やされた時間が設定された時間を超えた場合にも適用することができる。
また、本実施形態では、動き検出部が動き探索時間を延長させるとしたが、動き検出部を制御する制御部が動き探索時間を延長させてもよい。
《発明の実施形態6》
実施形態6では、上記実施形態1〜5の何れかの動き検出装置を備えた集積回路を示す。
図10は、本実施形態にかかる集積回路(具体的には、MOS集積回路)60のブロック図である。このMOS集積回路60では、符号化処理および復号化処理が行われる。
本実施形態にかかるMOS集積回路60において符号化処理を行う場合には、映像データが映像入力部61に入力され、映像入力部61はCPU68の制御により映像データをシステムメモリ制御部67または画像処理部62へ転送し、画像処理部62は映像データの符号化処理を行いその符号化信号を多重分離化部63に出力する。
また、音声データが音声入力部65に入力され、音声入力部65はCPU68の制御によりその音声データをシステムメモリ制御部67または音声処理部66へ転送し、音声処理部66は音声データの符号化処理を行ってその音声信号を多重分離化部63に出力する。
そして、多重分離化部63では、符号化信号および音声信号が多重化され、多重化信号が符号入出力部64からMOS集積回路60の外(例えば、システムメモリ)に出力される。
MOS集積回路60において復号化処理を行う場合には、多重化された符号データが符号入出力部64に入力され多重分離化部63に出力される。多重分離化部63は、多重化された符号データを映像信号と音声信号とに分離し、映像信号は画像処理部62に入力され、音声信号は音声処理部66に入力される。
なお、MOS集積回路の構成は、上記記載に限定されない。具体的には、MOS集積回路は図10では上記実施形態1の動き検出装置を備えているとしたが上記実施形態2〜5の動き検出装置の何れかを備えていてもよく、システムメモリはMOS集積回路内に設けられていても良い。
《発明の実施形態7》
実施形態7では、上記実施形態1〜5の何れの動き検出装置を備えた映像システムを示す。映像システムの具体例として、デジタルスチルカメラの撮像システムを挙げて示す。
図11は、本実施形態にかかるデジタルスチルカメラの撮像システム70の構成を示すブロック図である。
本実施形態にかかる撮像システム70では、画像(光信号)は光学系71に入射され、センサー72上に結像されて光電変換され、電気信号となる。この電気信号は、変換回路(A/D)73においてデジタル変換された後に、画像処理回路74に入力される。画像処理回路74では、Y/C処理、エッジ処理、画像の拡大縮小、及びJPEGやMPEG等の画像圧縮/伸張処理等が行われる。画像処理された信号は記録系/転送系75においてメディアへ記録または転送され、記録または転送された信号は再生系76において再生される。
ここで、センサー72および動き検出装置11は、タイミング制御回路77により制御されており、光学系71、記録系/転送系75、再生系76およびタイミング制御回路77は、それぞれ、システム制御回路78により制御される。
なお、映像システムの構成は、上記記載に限定されない。具体的には、テレビ等のAV機器の映像(アナログ信号)を入力する場合には、映像システムは光学系およびセンサーを備えていなくてよく、AV機器の映像はA/D変換回路73に直接に入力される。
以上、実施形態1〜5において本発明にかかる動き検出装置を説明したが、本発明にかかる動き検出装置は以下に示す実施形態8〜11であってもよい。
《発明の実施形態8》
図12は、実施形態8にかかる動き検出装置111の構成を示す図である。
本実施形態では、参照画像メモリ114は6個のシングルポート型のSRAM114a〜114fを有しており、SRAMは独自に制御可能である。これにより、参照画像メモリ制御部116はSRAMのうち未使用のSRAMへの電力供給を停止することができるので、動き検出装置111での消費電力の低減化を図ることができる。具体的に以下に示す。
図12の参照画像メモリ114中において示すように動き探索範囲Xが3×3であり、参照マクロブロックR(N)に対して同図における左方向を探索中である場合を考える。このとき、参照マクロブロックR(N)よりも右側に存在している参照マクロブロックRrの画像は参照されないので、参照画像メモリ制御部116は右側のSRAM114dへの電力供給を停止する。これにより、動き検出装置111での消費電力の低減化を図ることができる。
なお、図12において、参照画像メモリのSRAMは1×5としたが、1×1であってもよく、5×1であってもよい。SRAMが1×1である場合、参照画像メモリ制御部は参照画像メモリをさらに細かく制御できるので、消費電力をさらに低減させることができる。
《発明の実施形態9》
図13は、実施形態9にかかる動き検出装置131の構成を示す図である。
本実施形態では、動き検出部138は縮小部133,134を備えている。縮小部(第1縮小部)133は、N番目の対象マクロブロックの画像に対して動き検出を行う場合にはN番目の対象マクロブロックの画像を縮小する。縮小部(第2縮小部)134は、動き探索範囲内に存在する画像を縮小する。これにより、動き探索に費やされる時間を短縮することができる。
なお、縮小部は動き検出部内に設けられているとしたが、動き検出部の外に設けられていても良い。
《発明の実施形態10》
実施形態10では、動き探索の転送量を割り当てる方法を説明する。
上記実施形態5で示したように動き検出装置では、一般に、動き探索と他の処理とを同時に行う。一方、動き探索または他の処理を行うためにはデータを転送させる場合があるが、その転送量には上限があり、転送許容量を動き探索と他の処理とで分け合って高速で処理を行うことができるように構成されている。以下では、システムメモリの転送許容量に対して動き探索に使用可能な転送量の割り当て方法を記載する。
一例としては、システムメモリの最大バンド幅BW(max)は、メモリの周波数をFとしバス幅をWとしたときには、BW(max)=F×Wで与えられる。ここで、動き検出部は、最大バンド幅BW(max)を知っており、他の処理に必要なバンド幅と合計してBW(max)を超えない範囲で、動き探索に必要なバンド幅を割り当てる。
別の一例としては、{(動き探索に必要なバンド幅)+(他の処理に必要なバンド幅)}<BW(max)である場合には、動き検出部は、余剰のバンド幅を動き探索に割り当て、上記実施形態3または4に記載した方法に従って動き探索範囲を拡張させる。
《発明の実施形態11》
実施形態11では、動き検出装置の外部から入力された信号に基づいて、動き探索範囲の拡張の要否を判断する。
一例としては、図14に示すように、カメラ信号処理部162の手ぶれ検出部164から入力された情報(Ext)に基づいて、画像符号化装置163の判断部167が動き探索範囲の拡張の要否を判断し、判断部167が拡張要と判断した場合には動き検出装置11は動き探索範囲を拡張し、判断部167が拡張不要と判断した場合には動き検出装置11は動き探索範囲を拡張しない。
ここで、カメラ信号処理部162は、デジタルカメラまたはビデオカメラなどに内蔵されている。また、撮影者がカメラ本体を操作して被写体の映像を取り込むときに手ぶれが発生すると、被写体の位置などが連続する2フレームの間では相異なる。手ぶれ検出部164では手ぶれに起因する被写体の位置変動が検出され、その結果、被写体の位置変動に関する情報(Ext)を得ることができる。
別の例としては、図15に示すように、動き検出装置171には制御部173が設けられており、制御部173にはスイッチ174が設けられている。スイッチ174では通常モード174aと拡張モード174bとが切り替え可能に構成されている。例えば、通常モード174aから拡張モード174bに切り替えられると、動き検出部178は動き探索範囲を拡張させる。逆に、拡張モード174bから通常モード174aに切り替えられると、動き検出部178は動き探索範囲を拡張前の大きさに戻す。
さらに別の例としては、不図示であるが、動き検出部は、ユーザなどが要求する画像の性能(「要求された画像の性能」という)がシステムが保有する画像の性能に比べて高いか否かを判断し、要求された画像の性能がシステムの画像の性能よりも低い場合には動き探索範囲を拡張させないが、要求された画像の性能がシステムの画像の性能よりも高い場合には動き探索範囲を拡張させる。
本発明では、対象マクロブロックの画像に対して動きベクトルを検出するたびに動き探索範囲を設定するので、短時間且つ高精度の動き検出を可能にできる。そのため、本発明は、動画を圧縮する際に用いられる動き検出装置または動き検出装置を備えた映像システムとして応用できる。
実施形態1にかかる動き検出装置の構成を示すブロック図である。 (a)および(b)は、動き探索範囲の決定方法を説明する説明図である。 (a)〜(h)は、動き探索範囲の決定方法を説明する説明図である。 (a)〜(d)は、実施形態1における動き補償を説明するための図である。 (a)〜(p)は、実施形態2にかかる動き検出装置での動作を説明する図である。 実施形態3にかかる動き検出装置の構成を示すブロック図である。 実施形態4にかかる動き検出装置の構成を示すブロック図である。 実施形態5にかかる動き検出装置の構成を示すブロック図である。 (a)〜(c)は、実施形態5にかかる動き検出装置での動作を説明するための図である。 実施形態6にかかるMOS集積回路の構成を示すブロック図である。 実施形態7にかかる映像システムの構成を示すブロック図である。 実施形態8にかかる動き検出装置の構成を示すブロック図である。 実施形態9にかかる動き検出装置の構成を示すブロック図である。 実施形態11の一例にかかる動き検出装置の構成を示すブロック図である。 実施形態11の別の一例にかかる動き検出装置の構成を示すブロック図である。 (a)〜(d)は、従来の動き補償を説明するための図である。
符号の説明
3 対象画像メモリ部
4,114 参照画像メモリ部
6,116 参照画像メモリ制御部
8,38,48,58,8,138,178 動き検出部
11,31,41,51,111,131,171 動き検出装置
35,45 比較部
37,47 拡張部
46 カウント部
54 カウンター部
60 MOS集積装置
70 映像システム
73 変換回路(A/D)
133 縮小部(第1縮小部)
134 縮小部(第2縮小部)
174 スイッチ
174a 通常モード
174b 拡張モード

Claims (11)

  1. 参照フレームの画像を参照して、対象フレームの画像に対して動き検出を行う動き検出装置であって、
    前記対象フレームの画像を構成する複数の対象マクロブロックの画像のうち少なくとも第1の前記対象マクロブロックの画像を記憶する対象画像メモリと、
    前記参照フレームの画像を構成する複数の参照マクロブロックの画像のうち数個の前記参照マクロブロックの画像を参照用の画像として記憶する参照画像メモリと、
    前記参照用の画像を前記参照画像メモリに格納させる、または、前記参照用の画像のうち動き探索範囲内に存在する画像を前記参照画像メモリから出力させる参照画像メモリ制御部と、
    前記参照用の画像のうち前記動き探索範囲内に存在する画像に対して動き探索を行うとともに、前記第1の対象マクロブロックの画像に対して動きベクトルを検出する動き検出部とを備え、
    前記参照画像メモリ制御部は、前記動き検出部が前記第1の対象マクロブロックの画像に対して動きベクトルを検出するときには、前記第1の対象マクロブロックの周囲に存在する対象マクロブロックの画像に対して検出された動きベクトルである周囲の動きベクトルを用いて動き探索範囲を決定する、動き検出装置。
  2. 請求項1に記載の動き検出装置において、
    前記動き検出部は、前記第1の対象マクロブロックの画像に対して前記動きベクトルを検出する際には、前記参照用の画像のうち前記動き探索範囲内に存在する画像を認識して前記参照画像メモリから入力させる、動き検出装置。
  3. 請求項1または2に記載の動き検出装置において、
    前記参照画像メモリ制御部は、前記動き検出部が前記第1の対象マクロブロックの画像に対して前記動きベクトルを検出するときには、前記第1の対象マクロブロック内の一点から前記周囲の動きベクトル分移動させた点を前記第1の対象マクロブロックの画像に対する探索開始点とし、前記探索開始点が前記動き探索範囲の中心に存在するように前記動き探索範囲を決定する、動き検出装置。
  4. 請求項1または2に記載の動き検出装置において、
    前記参照画像メモリ制御部は、前記動き検出部が前記第1の対象マクロブロックの画像に対して前記動きベクトルを検出するときには、前記第1の対象マクロブロック内の一点から前記周囲の動きベクトル分移動させた点を前記第1の対象マクロブロックの画像に対する探索開始点とし、前記探索開始点が存在する対象マクロブロックが前記動き探索範囲の中心に存在するように前記動き探索範囲を決定する、動き検出装置。
  5. 請求項1から4の何れか1つに記載の動き検出装置において、
    前記第1の対象マクロブロックの画像の前記動きベクトルの大きさが動きベクトルの設定された大きさよりも大きいか否かを判断する比較部と、
    前記第1の対象マクロブロックの画像の前記動きベクトルの大きさが動きベクトルの前記設定された大きさよりも大きいと前記比較部が判断したときに、前記動き探索範囲を拡張する拡張部と
    を備えている、動き検出装置。
  6. 請求項1から5の何れか1つに記載の動き検出装置において、
    動き探索に費やされた時間を計測する計測部を備え、
    前記動き検出部は、前記動き探索に費やされた時間が設定時間を超えているか否かを判断し、前記動き探索に費やされた前記時間が前記設定時間を超えていると判断したときには前記設定時間を延長させる、動き検出装置。
  7. 請求項1から6の何れか1つに記載の動き検出装置において、
    前記第1の対象マクロブロックの画像を縮小する第1縮小手段と、
    前記参照用の画像のうち前記動き探索範囲内に存在する画像を縮小する第2縮小手段とを備えた、動き検出装置。
  8. 請求項1から7の何れか1つに記載の動き検出装置において、
    前記動き検出部は、前記動き探索に割り当てた転送許容量に基づいて、前記動き探索範囲の大きさを設定することを特徴とする動き検出装置。
  9. 請求項1から8の何れか1つに記載の動き検出装置において、
    前記動き探索範囲を拡張させて動き探索を行う拡張モードと前記動き探索範囲を拡張させることなく動き探索を行う通常モードとを有し、前記拡張モードと前記通常モードとを互いに切り替え可能なスイッチを備え、
    前記動き検出部は、前記スイッチの切り替えに従って、前記拡張モードまたは前記通常モードを実行する、動き検出装置。
  10. 請求項1から9の何れか1つに記載の前記動き検出装置を備えたMOS集積回路。
  11. 請求項1から9の何れか1つに記載の前記動き検出装置と、
    入力されたアナログ信号をデジタル信号に変換し、前記デジタル信号を前記動き検出装置に出力するアナログ/デジタル変換部とを備えた映像システム。
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