JP2008136090A - 基地局装置およびそのアンテナ切替制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】2以上のアンテナから構成される複数のアンテナ群ごとに通信を行う場合に、アンテナ群の切り替えに伴う通信の切断を防止すること。
【解決手段】複数のアンテナ20を備え、そのうち2以上から構成される複数のアンテナ群の少なくとも一部それぞれに異なる周波数を用いて複数の移動局装置それぞれと通信を行う基地局装置12であって、複数の移動局装置のいずれかを選択し、選択された移動局装置との通信に使用するアンテナ群を切り替える場合の切替先アンテナ群を決定する切替先アンテナ群決定部40と、選択された移動局装置との通信に切替先アンテナ群決定部40により決定される切替先アンテナ群を使用した場合に、その通信の接続を維持できるか否かを予測する接続維持予測部36と、接続維持予測部36による予測結果に応じて、アンテナ群の切り替えを行うか否かを決定するアンテナ切替制御部42と、を含む。
【選択図】図2
【解決手段】複数のアンテナ20を備え、そのうち2以上から構成される複数のアンテナ群の少なくとも一部それぞれに異なる周波数を用いて複数の移動局装置それぞれと通信を行う基地局装置12であって、複数の移動局装置のいずれかを選択し、選択された移動局装置との通信に使用するアンテナ群を切り替える場合の切替先アンテナ群を決定する切替先アンテナ群決定部40と、選択された移動局装置との通信に切替先アンテナ群決定部40により決定される切替先アンテナ群を使用した場合に、その通信の接続を維持できるか否かを予測する接続維持予測部36と、接続維持予測部36による予測結果に応じて、アンテナ群の切り替えを行うか否かを決定するアンテナ切替制御部42と、を含む。
【選択図】図2
Description
本発明は、基地局装置およびそのアンテナ切替制御方法に関し、特に、複数のアンテナを備え、それらのアンテナのうち2以上から構成される複数のアンテナ群の少なくとも一部それぞれに異なる周波数を用いて複数の移動局装置それぞれと通信を行う基地局装置およびそのアンテナ切替制御方法に関する。
昨今、移動体通信システムにおいて、通信カバーエリアの拡大や通信チャネル数の増加が要請されている。これに対応するため、複数のアンテナと送受信部とを備える基地局装置を論理的に2以上の基地局装置(多局)に分割し、通信のカバーエリアとチャネル数を柔軟に変更する方式が採用されつつある。
たとえば、図5に示す2n本のアンテナを等間隔サーキュラアレイアンテナ配置としたアダプティブアレイ基地局装置は、1の基地局装置としても動作し得るし、アンテナ2本を組み合わせて1の無線部を構成することにより最大nの基地局装置としても動作し得る。すなわち、図6a〜図6cのアダプティブアレイ基地局装置のブロック図に示すように、2n本のアンテナそれぞれに接続される送受信部すべてに同一の局部発振信号を供給すれば、アンテナ2n本で1の無線部を構成する「1−RFモード」(図6a)で動作する。基地局装置を本モードで運用すれば、広範な通信カバーエリアを確保することができる。一方、送受信部4つごとに異なる局部発振信号を供給すればアンテナ4本で1の無線部を構成する「n/2−RFモード」(図6b)で、また、送受信部2つごとに局部発振信号を供給すればアンテナ2本で1の無線部を構成する「n−RFモード」(図6c)で、それぞれ動作する。基地局装置をこれらのモードで運用すれば、1−RFモードに比べて、通信カバーエリアは縮小するものの、通信チャネル数がそれぞれ最大n/2倍、n倍に増加する。以下、基地局装置を論理的に複数の基地局装置として動作させるモードを「複数RFモード」と称する。
なお、下記特許文献1には、複数のアンテナを備える基地局装置において、すべてのアンテナを用いて通信を行う「全アンテナモード(1−RFモード)」で動作させる場合と、複数のアンテナを2以上のアンテナからなる複数のアンテナ群に分割しアンテナ群ごとに通信を行う「グループモード(複数RFモード)」で動作させる場合とで、ローカル発振部と無線部との接続経路を変えることにより、送受信特性の劣化を防ぐ技術が開示されている。
また、下記特許文献2には、3本以上のアンテナからなるアダプティブアレイアンテナ装置において、受信信号のアンテナ相関値が最低となる2本のアンテナの組合せを用いて通信を行うことにより、装置規模の拡大を最小にしつつアダプティブアレイ受信性能を向上させる技術が開示されている。
特開2005−124096号公報
特開2004−289407号公報
複数RFモードで動作する上記従来の基地局装置に、各移動局装置との通信に使用するアンテナ群を適宜別のアンテナ群に切り替える方式を適用すれば、通信品質の向上などが期待できる。しかしながら、通信中にアンテナ群の切り替えを行うと、アンテナ群の切り替えに伴って通信が切断され、却って通信品質が悪化する場合がある。
本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされたものであり、2以上のアンテナから構成される複数のアンテナ群ごとに通信を行う場合に、アンテナ群の切り替えに伴う通信の切断を防止することができる基地局装置およびそのアンテナ切替制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る基地局装置は、複数のアンテナを備え、該複数のアンテナのうち2以上から構成される複数のアンテナ群の少なくとも一部それぞれに異なる周波数を用いて複数の移動局装置それぞれと通信を行う基地局装置であって、前記複数の移動局装置のいずれかを選択し、該選択された移動局装置との通信に使用するアンテナ群を切り替える場合の切替先アンテナ群を決定する切替先アンテナ群決定手段と、前記選択された移動局装置との通信に前記切替先アンテナ群を使用した場合に、該通信の接続を維持できるか否かを予測する接続維持予測手段と、前記接続維持予測手段による予測結果に応じて、前記アンテナ群の切り替えを行うか否かを決定するアンテナ切替制御手段と、を含むことを特徴としている。
本発明によれば、アンテナ群を切り替える前に、アンテナ群を切り替えた後の通信接続の状態を予測する。そして、その予測結果に応じて実際にアンテナ群を切り替えるか否かを決定する。このため、アンテナ群の切り替えに伴う通信の切断を防止できる。
また、本発明の一態様では、前記接続維持予測手段は、前記選択された移動局装置から送信される無線信号を前記切替先アンテナ群に受信させるとともに、該切替先アンテナ群で受信された信号の受信品質を測定する受信品質測定手段をさらに含み、前記受信品質測定手段により測定される受信品質に基づいて前記予測を行う。こうすれば、アンテナ群を切り替える前に、切替先アンテナ群で受信された信号の受信品質に基づいてアンテナ群を切り替えた後の通信品質を予測することができるため、アンテナ群の切り替えに伴う通信の切断を防止できるようになる。
また、本発明の一態様では、前記アンテナ切替制御手段は、前記受信品質測定手段により測定される受信品質が所定レベル以上である場合に、前記アンテナ群の切り替えを行う。こうすれば、切替先アンテナ群で受信される信号が通信継続に要する所定の受信品質を有しない場合にはアンテナ群の切り替えが制限されるため、アンテナ群の切り替えに伴う通信の切断を防止できるようになる。
また、本発明に係る基地局装置のアンテナ切替制御制御方法は、複数のアンテナを備え、該複数のアンテナのうち2以上から構成される複数のアンテナ群の少なくとも一部それぞれに異なる周波数を用いて複数の移動局装置それぞれと通信を行う基地局装置のアンテナ切替制御方法であって、前記複数の移動局装置のいずれかを選択し、該選択された移動局装置との通信に使用するアンテナ群を切り替える場合の切替先アンテナ群を決定するステップと、前記選択された移動局装置との通信に前記切替先アンテナ群を使用した場合に、該通信の接続を維持できるか否かを予測する接続維持予測ステップと、前記接続維持予測ステップでの予測結果に応じて、前記アンテナ群の切り替えを行うか否かを決定するステップと、を含むことを特徴としている。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づき詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る移動体通信システムの全体構成図である。同図に示すように、移動体通信システム10は、基地局装置12と複数の移動局装置14(ここでは2つとする。)を含んで構成されている。
各移動局装置14は、基地局装置12と無線通信を行うものであり、たとえば可搬型の携帯電話機、携帯情報端末および通信カードである。ここでは、基地局装置12とTDD(Time Division Duplex:時分割複信)方式によりデータの送受信を行い、またTDMA(Time Division Multiple Access:時分割多重)方式により多重通信を行う。基地局装置12は、後述するように、複数のアンテナとそれらアンテナにそれぞれ接続される同数の送受信部を備えている。そして、複数のアンテナのうち2以上から構成される複数のアンテナ群の少なくとも一部それぞれに異なるキャリア周波数を用いて各移動局装置14と通信する。すなわち、2以上の送受信部ごとに異なるキャリア周波数を持つ局部発振信号を供給することにより、複数の無線部を構成する複数RFモードで動作する。
基地局装置12は、各移動局装置14からの接続要求に応じて、複数のアンテナ群のうち通信に使用されていないアンテナ群のいずれかを当該各移動局装置14との通信に割り当て、当該各移動局装置14との通信を開始する。そして通信中は、通信品質の向上などを図るために、各移動局装置14との通信に使用するアンテナ群を適宜別のアンテナ群に切り替える。
本実施形態に係る基地局装置12は、通信中にアンテナ群の切り替えを行う場合、そのアンテナ群の切り替えを行う前に、アンテナ群を切り替えた後の通信接続の状態を予測し、その予測結果に応じて実際にアンテナ群を切り替えるか否かを決定する。すなわち、アンテナ群を切り替えた後に通信を継続することが困難であると予測される場合には、当該アンテナ群の切り替えを制限する。このため、アンテナ群の切り替えに伴う通信の切断を防止することができる。
以下では、上記処理を実現するために基地局装置12が備える構成および動作についてより詳細に説明する。簡単のために、基地局装置12は、8本のアンテナを備えており、アンテナ2本で構成される最大4つのアンテナ群それぞれに異なるキャリア周波数を用いて通信を行う「4−RFモード」で動作する場合を例に挙げて説明する。
図2は、基地局装置12のブロック図である。同図に示すように、基地局装置12は、複数のアンテナ20(ここでは8本とする。)、アンテナ・送受信部組合せ選択部22、アンテナ20と同数の送信部26および受信部28、複数の局部発振信号部30(ここでは4つとする。)、ディジタル信号処理部32、制御部34、記憶部44を含んで構成されている。なお、同図において、送受信部25は1対の送信部26と受信部28および送受信切替スイッチを含む部分を示す。また、基地局装置12が4−RFモードで動作する場合、1つの局部発振信号部30とそれに接続された2つの送受信部25とを含む部分が1つの無線部24に対応する。
アンテナ20−1〜8は、その中で複数のアンテナ群を構成した場合に、各アンテナ群がなるべく異なる方向に指向性パターンを形成するように配置されている。たとえば、図5に示すように円周上に等間隔に並ぶように配置することができる。アンテナ8本のうち2本ずつを組み合せて各アンテナ群を構成する場合、28の組合せの中から4つ以下のアンテナ群を随時構成するようにしてもよいし、予め4つのアンテナ群に分割しておいてもよい。これら各アンテナ群を構成するアンテナ20の組合せは、後述する記憶部44に予め記憶させておいてもよい。なお、本実施形態ではアンテナ本数を8本としたが、できるだけ多くの方向に指向性パターンを形成するためには、アンテナ本数を8本より多くする方が望ましい。
送信部26は、ミキサ、フィルタ、パワーアンプを含んで構成されており、ディジタル信号処理部32から入力されるベースバンド送信信号を局部発振信号部30から供給される搬送波信号と乗算することにより無線信号に変換する。そして、無線信号を送信出力レベルにまで増幅して、当該送信部26に接続されたアンテナ20から放射する。
受信部28は、ローノイズアンプ、ミキサ、フィルタを含んで構成されており、当該受信部28に接続されたアンテナ20で受信される無線信号を増幅し、増幅された信号を局部発振信号部30から供給される搬送波信号と乗算することによりベースバンド受信信号に変換する。そして、ベースバンド受信信号をディジタル信号処理部32に出力する。
なお、各送受信部25において、送信部26および受信部28は、送受信切替スイッチを介してアンテナ20と接続されており、送信および受信は時分割で(たとえばTDMA/TDDフレーム周期の半分の周期で)切り替えられる。
局部発振信号部30は、周波数シンセサイザを有しており、制御部34からの制御信号に従って、周波数シンセサイザにより無線周波数帯の搬送波信号を生成し、送信部26および受信部28にそれぞれ供給する。本実施形態に係る基地局装置12は、4つの局部発振信号部30を備えているため、最大4つの無線部を構成して通信を行うことができる。すなわち、4つの局部発振信号部30それぞれに異なる周波数の搬送波信号を生成させることにより、基地局装置12は2つの送受信部25で1つの無線部24(アンテナ2本で1つのアンテナ群)を構成する4−RFモードで動作する。なお、本実施形態では説明を省略するが、基地局装置12を2−RFモードや1−RFモードで動作させることも可能である。たとえば、4つの局部発振信号部30すべてに同一周波数の搬送波信号を生成させれば、基地局装置12を8つの送受信部25で1つの無線部を構成する1−RFモードで動作させることができる。
アンテナ・送受信部組合せ選択部22は、制御部34(接続維持予測部36、アンテナ切替制御42)からの制御信号に従って、8本のアンテナ20と8つの送受信部25の中からアンテナ20と送受信部25との組合せを選択し、それらを相互に接続するものである。基地局装置12が4−RFモードで動作する場合、4つの無線部24それぞれに2本のアンテナで構成される4つのアンテナ群のいずれを接続させるかを選択し、選択したアンテナ群を構成する2本のアンテナを選択した無線部24に含まれる2つの送受信切替スイッチにそれぞれ接続する。前述のとおり、8本のアンテナは2本のアンテナを組わ合せて構成される4つのアンテナ群が互いに異なる指向性パターンを形成するように配置されているので、アンテナ・送受信部組合せ選択部22に選択させる組合せを変えるだけで、各移動局装置14との通信に適用する指向性パターンを変更することができる。
ディジタル信号処理部32は、接続される送受信部25と同数のD/Aコンバータ、A/Dコンバータ、およびDSP(Digital Signal Processor)を含んで構成されており、図示しない上位装置との間で送受信データを送受信するとともに、送受信部25との間でベースバンド信号を送受信する。具体的には、各DSPにおいて、上位装置から入力される複数の送信データを時分割してTDMA/TDDフレームにおける各タイムスロットに割り当て、各タイムスロットに割り当てた送信データに所定の変調処理を施してディジタル変調信号を生成する。そして、D/Aコンバータによりディジタル変調信号をベースバンド送信信号に変換し、対応する送信部26に出力する。また、対応する受信部28から入力されるベースバンド受信信号をA/D変換後、タイムスロットごとに所定の復調処理を施し、復調された受信データを上位装置に出力する。
なお、アンテナ群ごとに(無線部24ごとに)アダプティブアレイアンテナを構成する場合には、ディジタル信号処理部32は、各DSPは対応するアンテナ20のウェイトを算出し、ベースバンド信号に対して算出したウェイトを乗算する処理をさらに施すものとする。また、アンテナ群ごとにダイバーシティ受信を行う場合には、各アンテナ群を構成するアンテナ20による受信信号の中から最良の受信特性を有する受信信号を選択する処理、あるいは、各アンテナ群を構成するアンテナ20による受信信号を最大比合成する処理をさらに施すものとする。
制御部34は、CPU(Central Processing Unit:中央処理装置)およびメモリを含んで構成されており、基地局装置12全体の制御を行う。機能的には、接続維持予測部36、切替先アンテナ群決定部40、アンテナ切替制御部42を含んでおり、複数RFモードの動作制御、各移動局装置14との通信に使用するアンテナの割り当て、各アンテナ群で受信される信号の受信品質の測定などを行う。なお、上記の機能は、CPUがメモリに記憶される各種制御プログラムを実行することによって実現される。
切替先アンテナ群決定部40は、通信中である複数の移動局装置14のいずれかを選択し、選択された移動局装置14(以下「被選択移動局装置」という。)との通信に使用するアンテナ群を切り替える場合の切替先となるアンテナ群(以下「切替先アンテナ群」という。)を決定するものである。たとえば、受信データのBER(Bit Error Rate:ビット誤り率)が所定閾値を超えた場合、新規に接続を要求する移動局装置14に他の移動局装置14との通信に使用しているアンテナ群を割り当てる必要がある場合などに、各移動局装置14との通信に使用されていないアンテナ群のいずれかを切替先アンテナ群として決定する。
接続維持予測部36は、被選択移動局装置との通信に切替先アンテナ群決定部40により決定される切替先アンテナ群を使用した場合に、その通信の接続を維持できるか否かを予測するものである。具体的には、後述する受信品質測定部38を含んで構成されており、受信品質測定部38により測定される切替先アンテナ群による受信品質が所定レベル以上である場合に、通信の接続を維持できると予測する。こうして、実際にアンテナ群を切り替える前に、アンテナ群を切り替えた後の通信接続の状態を予測する。
受信品質測定部38は、被選択移動局装置から送信される無線信号を切替先アンテナ群に受信させる。具体的には、切替先アンテナ群を使用されていない受信部28のいずれかに接続するようアンテナ・送受信部組合せ選択部22に指示を出すとともに、その切替先アンテナ群が接続された受信部28に被選択移動局装置との通信に使用しているキャリア周波数と同一の周波数を持つ搬送波信号を供給するよう対応する局部発振信号部30を制御する。こうして、被選択移動局装置から送信される無線信号を、当該被選択移動局装置に割り当てられたタイムスロットにおいて、切替先アンテナ群に受信させる。切替先アンテナ群で受信される信号は、ディジタル信号処理部32を介して受信品質測定部38に出力される。
そして、受信品質測定部38は、切替先アンテナ群で受信される信号の受信品質を測定する。たとえば、受信品質の指標値として、各アンテナ群による受信信号強度(RSSI:Receive Signal Strength Indication)の1タイムスロット分の平均値P_ave、または当該タイムスロットにおけるRSSIの最大値をP_peakとしたときに次式で示されるRSSIピーク係数P_pを用いることができる。
こうすれば、切替先アンテナ群による受信品質を少ない処理時間で測定することができる。また、受信品質の指標値として、受信信号のCINR(Carrier to Interference and Noise Ratio:搬送波対干渉および雑音電力比)、CIR(Carrier to Interference Ratio:搬送波対干渉電力比)、CNR(Carrier to Noise Ratio:搬送波対雑音電力比)、SINR(Signal to Interference and Noise Ratio:信号対干渉波および雑音電力比)、SIR(Signal to Interference Ratio:信号対干渉波電力比)、SNR(Signal to Noise Ratio:信号対雑音電力比)などを用いてもよい。
アンテナ切替制御部42は、接続維持予測部36による予測結果に応じて、被選択移動局装置との通信に使用するアンテナ群を切替先アンテナ群決定部40により決定される切替先アンテナ群に切り替えるか否かを決定するものである。具体的には、接続維持予測部36がアンテナ群の切り替え後も通信の接続を維持できると予測する場合に、すなわち、受信品質測定部38により測定される受信品質が所定レベル以上である場合に、上記アンテナ群の切り替えを行う。こうすれば、切替先アンテナ群で受信される信号が通信継続に要する所定の受信品質を有しない場合にはアンテナ群の切り替えが制限されるため、アンテナ群の切り替えに伴う通信の切断を防止できるようになる。なお、アンテナ群の切り替えは、切替先アンテナ群を被選択移動局装置との通信に使用するよう、アンテナ・送受信組合せ選択部22およびディジタル信号処理部32その他に指示を出すことにより行う。
記憶部44は、たとえばメモリを含んで構成されており、複数RFモードの種別に応じて適用されるアンテナ20の組合せ(アンテナ群の構成パターン)、アンテナ20の割り当て状況などを記憶するものである。図3は、記憶部44の一例を示す図である。同図に示すように、記憶部44は、アンテナ群の識別番号に関連づけて、当該アンテナ群を構成するアンテナ20の組合せパターン、アンテナ群の割り当て状況を記憶する。
ここで、基地局装置12の動作について説明する。図4は、基地局装置12における通信中のアンテナ切替処理の一例を示すフロー図である。本処理は、たとえば、被選択移動局装置からの受信データのBERが所定閾値を超えた場合、新規に接続を要求する移動局装置14に被選択移動局装置との通信に使用しているアンテナ群を割り当てる必要がある場合などに実行される。なお、本実施形態では、基地局装置12は4−RFモードで動作しており、通信中に動作モードを変更することはないものとする。
本処理が開始されると、切替先アンテナ群決定部40は、被選択移動局装置との通信に使用するアンテナ群を切り替える場合の切替先アンテナ群を決定する(S100)。
次に、受信品質測定部38は、S100で決定された切替先アンテナ群を、使用されていない受信部28のいずれかに接続するようアンテナ・送受信部組合せ選択部22に指示を出すとともに、それら切替先アンテナ群が接続された受信部28に被選択移動局装置との通信に使用しているキャリア周波数と同一の周波数を持つ搬送波信号を供給するよう対応する局部発振信号部30を制御する。
そして、受信品質測定部38は、被選択移動局装置に割り当てられたタイムスロットにおいてディジタル信号処理部32から入力される、切替先アンテナ群で受信される信号の受信品質を測定する。すなわち、切替先アンテナ群で受信される信号のRSSIを測定し(S102)、当該タイムスロットにおけるRSSIの平均値を算出する(S104)。
次に、アンテナ切替制御部42は、S104で算出されたRSSI平均値が所定値以上であるか否かを判断する(S106)。そして、所定値以上であれば、被選択移動局装置との通信に使用するアンテナ群をS100で決定された切替先アンテナ群に切り替える(S108)。一方、S104で算出されるRSSI平均値が所定値未満であれば、アンテナ群の切り替えは行わない。
以上説明した基地局装置12によれば、アンテナ群を切り替える前に、アンテナ群を切り替えた後の通信接続の状態を予測し、その予測結果に応じて実際にアンテナ群を切り替えるか否かを決定するため、アンテナ群の切り替えに伴う通信の切断を防止することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変形実施が可能である。たとえば、以上の説明では、TDMA/TDD方式を移動体通信システムに本発明を適用したが、本発明は、その他の通信方式を採用する移動体通信システムにも適用可能である。
また、上記実施形態では、局部発振信号部30と送受信部25との接続を固定し、アンテナ20と送受信部25との接続を可変としたが、逆に、局部発振信号部30と送受信部25との接続を可変とし、アンテナ20と送受信部25との接続を固定してもよいし、両接続をいずれも可変としてもよい。
10 移動体通信システム、12 基地局装置、14 移動局装置、20 アンテナ、22 アンテナ・送受信部組合せ選択部、24 無線部、25 送受信部、26 送信部、28 受信部、30 局部発振信号部、32 ディジタル信号処理部、34 制御部、36 接続維持予測部、38 受信品質測定部、40 切替先アンテナ群決定部、42 アンテナ切替制御部、44 記憶部。
Claims (4)
- 複数のアンテナを備え、該複数のアンテナのうち2以上から構成される複数のアンテナ群の少なくとも一部それぞれに異なる周波数を用いて複数の移動局装置それぞれと通信を行う基地局装置であって、
前記複数の移動局装置のいずれかを選択し、該選択された移動局装置との通信に使用するアンテナ群を切り替える場合の切替先アンテナ群を決定する切替先アンテナ群決定手段と、
前記選択された移動局装置との通信に前記切替先アンテナ群を使用した場合に、該通信の接続を維持できるか否かを予測する接続維持予測手段と、
前記接続維持予測手段による予測結果に応じて、前記アンテナ群の切り替えを行うか否かを決定するアンテナ切替制御手段と、
を含むことを特徴とする基地局装置。 - 請求項1に記載の基地局装置において、
前記接続維持予測手段は、
前記選択された移動局装置から送信される無線信号を前記切替先アンテナ群に受信させるとともに、該切替先アンテナ群で受信された信号の受信品質を測定する受信品質測定手段をさらに含み、
前記受信品質測定手段により測定される受信品質に基づいて前記予測を行う、
ことを特徴とする基地局装置。 - 請求項2に記載の基地局装置において、
前記アンテナ切替制御手段は、前記受信品質測定手段により測定される受信品質が所定レベル以上である場合に、前記アンテナ群の切り替えを行う、
ことを特徴とする基地局装置。 - 複数のアンテナを備え、該複数のアンテナのうち2以上から構成される複数のアンテナ群の少なくとも一部それぞれに異なる周波数を用いて複数の移動局装置それぞれと通信を行う基地局装置のアンテナ切替制御方法であって、
前記複数の移動局装置のいずれかを選択し、該選択された移動局装置との通信に使用するアンテナ群を切り替える場合の切替先アンテナ群を決定するステップと、
前記選択された移動局装置との通信に前記切替先アンテナ群を使用した場合に、該通信の接続を維持できるか否かを予測する接続維持予測ステップと、
前記接続維持予測ステップでの予測結果に応じて、前記アンテナ群の切り替えを行うか否かを決定するステップと、
を含むことを特徴とするアンテナ切替制御方法。
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JP2017038189A (ja) * | 2015-08-07 | 2017-02-16 | 日本電信電話株式会社 | 無線通信システム及び無線通信方法 |
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