JP2008134875A - コイン選別機 - Google Patents

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Abstract

【課題】イメージセンサで撮像した画像から、コインの移動量を検出する際、イメージセンサにコインが到達した後、速やかにその移動量の検出を開始できるようにする。
【解決手段】コイン選別機において、コイン通路に近接配置され、該通路を通過するコインに照明光を照射する発光手段と、照明されたコイン表面の画像を撮像するイメージセンサと、所定のフレームレートで撮像された画像を処理して、コインの移動方向と移動距離を含む移動量を検出し、その結果からコインの通過枚数をカウントし、且つ、コイン通過の異常を判定する手段と、前記イメージセンサにより、コイン到達初期に、設定露光時間で撮像した際の、該イメージセンサによる受光量の総和に基づいて、予め複数段階に分類設定されている露光時間から最適時間を選択し、最適露光時間に前記設定露光時間を設定変更する手段を備えた。
【選択図】図4

Description

本発明は、コイン選別機、特にパチスロ機(スロットマシン)等のコインを使用する遊技機に適用されるコイン選別機に関する。
一般にパチスロ機と呼ばれる遊技機には、異型コインを排除し、正規コインを選別し、カウントするためのコイン選別機が設置されている。このようなコイン選別機としては、例えば特許文献1には、図1に示すものが開示されている。
この図に示されるコイン選別機1は、コインCが投入される投入口2と、これに連接するコイン通路3と、その途中に設置された異型コイン選別部4と、選別された異型コインを外へ排除するコイン返却部5と、通過するコインCをカウントする光電センサ6を備え、カウントされたコインCは排出口7から排出されるようになっている。
コインCは、図示しないパチスロ機投入口から、遊技者により投入されることにより、その下流側の上記投光口2からコイン選別機1に投入される。投入されたコインCは、コイン通路3に沿って進み、コイン選別部4を通過するが、このとき正規のコインより小径の異型コインは下方に排出される。この選別部4を通過した正規のコインは、更にコイン返却部5を通過した後、光電センサ6を横切って、下流端のコイン排出口7から排出される。
このようなコイン選別機1では、光電センサ6によりカウントされたコインの合計枚数が一定数に達した場合、コイン返却部5の返却機構を駆動するソレノイド(図示せず)が作動して、コイン通路3からコインCが弾き出され、図示しないパチスロ機の返却口から返却される仕組になっている。
通常、ソレノイドが作動しない場合、コイン通路3では図の手前及び奥の方向にコインCが飛び出さないようにガイドにより保持されているが、ソレノイドが作動すると、図の手前側に位置するカバー(図示せず)が開き、コインCは通路から外れて排除される仕組になっている。
このようなコイン選別機1が設置されているパチスロ機では、上述したように正規のコインCであれば、前記光電センサ6の2つの検知部6A、6Bによりその移動方向が検知されると共に、通過枚数がカウントされ、一定の枚数まではクレジットできるようになっている。
特開平7−306977号公報
しかしながら、従来のコイン選別機1では、コイン投入口2からコイン通路3に、先端部に前記2つの検知部6A、6Bに対応するLED等の発光部を付設した薄板(不正治具)を挿入し、該発光部を受光部に対応させて点滅を繰り返すことにより、あたかもコインが通過しているかのように光電センサ6を誤認識させる不正行為が可能であり、結果として通貨を使わずにクレジットを取得することが可能となることから、店側に不利益をもたらすことになるという問題があった。
以上のような問題点の改善には、コイン通路の所定位置にイメージセンサを設置し、該通路内を移動するコインを該センサにより短い周期で撮像し、得られる複数の画像を画像処理することにより検知する方法が有効であると考えられる。又、その際、イメージセンサにより撮像した画像からコインの動きを検出し、例えばコインの移動方向をX軸方向とし、上下方向をY軸方向として、各方向の移動量を出力するセンサシステムを利用することが考えられ、該システムを使用してコインの動きを検知することにより、前述した発光部を点滅させる不正行為を回避することが可能となる。
しかしながら、このようにイメージセンサを使用して移動コインを撮像するセンサシステムでは、イメージセンサに対する受光量の変化に応じて露光時間を適正値に調整する必要があることから、撮像を開始する際には露光時間を適正値に合わせるための調整時間が必要となり、コインがイメージセンサに到達した後、実際に該センサによりコインの動きを捉えるまでに時間遅れが発生することになるため、移動方向と移動距離を含む正確な移動量を迅速に検出することができないという別な問題があることが明らかになった。
本発明は、上記の問題を解決するべくなされたもので、投入されたコインをイメージセンサを使って撮像し、撮像された画像からコインの移動量や不正行為を検出する際、イメージセンサにコインが到達した後、速やかにその移動量等の検出を開始することができるコイン選別機を提供することを課題とする。
本発明は、コイン通路に近接配置され、該通路を通過するコインに照明光を照射する発光手段と、該発光手段から照明光が照射されたコイン表面の画像を撮像するイメージセンサと、該イメージセンサにより所定のフレームレートで撮像された画像を処理して、コインの移動方向と移動距離を含む移動量を検出し、その結果に基づいてコインの通過枚数をカウントし、且つ、コイン通過の異常を判定する画像処理手段と、を備えていると共に、前記イメージセンサにより、コイン到達初期に、設定露光時間で撮像した際の、該イメージセンサが有する画素による受光量の総和に基づいて、予め複数段階に分類設定されている露光時間の中から最適な露光時間を選択し、選択された最適露光時間が前記設定露光時間と異なる場合には、該設定露光時間を最適露光時間に設定変更する露光時間設定手段を備えたことにより、前記課題を解決したものである。
本発明においては、前記画像処理手段が、コイン到達初期に撮像した画像からコインの移動方向が通過方向と逆であることが検出された場合、再度画像を処理して検出結果を確認するリトライ動作を実行させ、不正行為の有無を判定する不正判定機能を有しているようにしてもよい。
本発明によれば、通過するコインをイメージセンサにより所定のフレームレートで撮像し、その画像を処理することにより移動方向、移動距離、移動速度等の移動量を正確に検出することが可能となることから、不正行為を確実に検出することが可能となる。しかも、異なるコインの表面状態に応じて適合する複数段階の露光時間を予め用意しておき、コインの到達初期に実際に撮像した際の画像データを基に、その中の最適な露光時間を選択し、必要に応じて設定変更できるようにしたので、該コイン到達初期からイメージセンサにより正確な画像を取得することが可能となり、速やかにコイン検出を開始することが可能となる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図2には、本発明に係る一実施形態のコイン選別機を模式的に示す。
本実施形態のコイン選別機(セレクタ)10は、パチスロ機(スロットマシン)に適用される前記図1に示したコイン選別機1と同様に、コインCが投入口12から投入されると、コインCが通過できる程度の筒状のコイン通路14を通って下流端に位置する排出口16から排出される。
ここでは図示を省略するが、前記図1のコイン選別機1と同様に、この通路14には異型コイン選別部やコイン返却部等が設置され、これら各部の機構によって該当するコインが該通路14の外へ排出されるようになっている。
又、このコイン選別機10のコイン通路14に沿った近接位置にはコイン検出基板20が配設されている。このコイン検出基板20は、照明用のレーザ光を照射するレーザダイオード(発光手段)22と、コイン検出用のイメージセンサ(受光素子)24とを備えている。
このコイン検出基板20は、図2の+X方向(下流側)からコイン通路14を見た場合の状態を、図3に通過中のコインCと共に模式的に示すように、イメージセンサ24によりコイン通路14を通過するコインCを撮像し、検出できる位置に配設されている。
図4には、本実施形態に適用されるコイン検出基板20の詳細を、レーザダイオード22と撮像対象のコインCと共に示すように、レーザダイオード22によって照射された照明光はレンズユニット(図示せず)を介して、コイン通路14を通過するコインCに照射されると、該コインCの表面で反射され、その反射光がレンズ26と他のレンズユニット(図示せず)を介して、コイン検出基板20が有するイメージセンサ24により受光され、撮像される。
又、コイン検出基板20には、図4に示されるように内部のイメージセンサ24と、該センサ24で取り込んだ画像データを処理するDSP(Digital Signal Processor)とを含むイメージ処理センサ28が形成されていると共に、該処理センサ28によりコイン表面の画像(イメージ)を処理した結果を、必要に応じて更に演算処理してパチスロ機本体等のメインユニットに送信したり、該ユニットからの指令信号を受信したりする処理を実行するCPU(ROM、RAM付き)30が搭載されている。
即ち、本実施形態においては、コイン投入口12から投入されたコインCが通路14を転がってイメージセンサ24を通過する際、投光されたレーザ光のコイン表面からの反射光(反射画像)を該センサ24により所定フレームレートで撮像し、短い周期で取り込んだ画像データを処理し、移動方向と移動距離(速度)等の移動量を算出し、その算出結果からコインの通過枚数をカウントし、且つ、コイン通過の異常を判定するための各種演算を実行する画像処理手段が、前記イメージ処理センサ28に含まれるDSPとCPU30とで構成されている。
このコイン検出基板20について詳述すると、イメージセンサ24は30×30画素からなるエリアセンサであり、該センサ24はコインCに対して(0.38mm)の表面範囲が撮像の対象エリアとなるように配設されている。
図5には、コイン検出基板20により1枚のコインを撮像する際の設定条件と共に、CPU30を動作させるタイミングチャートの一例を示す。
この図5に示されるように、イメージセンサ24は通過するコインの下から6.25mmの位置に設置され、CPU30により400μs周期のスキャン間隔で、イメージ処理センサ28で画像処理により検出されたコインCの移動方向と移動距離が順次取り込まれるようになっている。
又、この図には、コインの通過速度が1000mm/s、通過所要時間が約20msである場合が示されており、1枚分のコイン通過の検出が終了すると、その間にイメージセンサ24がコイン表面をトレースした、即ち該センサ24に対してコインCが移動したX方向及びY方向の距離の累積値や検出された所要時間、通過速度等を算出する情報演算処理がCPU30で実行され、該CPU30から通過速度、通過方向等の演算結果がメインユニットにコイン検出情報として送信される。
ここで、イメージ処理センサ28で取得された後、CPU30で累積処理される元データとなるコインの移動距離等の移動量について説明する。
このイメージ処理センサ28では、前記CPU30によるスキャン間隔より短い、例えば141μsのフレームレートで、イメージセンサ24から30×30画素からなるフレーム画像を取り込み、CPU30に読み出されるまでその間のデータを蓄積している。
図6には、理解し易くするために、便宜上縦横の画素数をそれぞれ1/2として、イメージセンサ24により撮像された画像のイメージを模式的に示す。
この図(A)、(B)には、所定のフレームレートで連続した周期で撮像された2枚の画像について、(A)のタイミングで捉えた2画素分の撮像イメージが、次の(B)のタイミングでは横(X軸)方向に3画素、縦(Y軸)方向に1画素移動している様子が示されている。即ち、この例では141μsの間に、ΔX=+3画素、ΔY=+1画素移動したと算出されることになる。
図7(A)、(B)には、実際に連続したタイミングで撮像された、64階調表示された2枚の白黒画像の例を示す。但し、2枚目の画像は縦方向に2/3に切断された状態が示されている。
この図(A)、(B)の2枚の画像を比較すると、長円で囲った位置にほぼ一致する階調値からなる共通の画素領域が存在し、右方向にシフトしていることが分かる。従って、この前後の両画像の差分を取ることにより、得られる差分情報に基づいて、対象物であるコインのX方向、Y方向の各移動量(距離)を検出することができる。
このように各フレームレートで撮像した画像からそれぞれ算出された移動量ΔX、ΔYは、例えば400μsの周期分蓄積(積算)された後、X方向、Y方向の移動方向についての情報をデータとしてデータバス上にのせてシリアル通信によってCPU30に出力され、カウンタに検出されるようになっている。
ここでのΔX、ΔYの検出には、センサと対象物の移動側、固定側の関係が逆であるが、パソコンに使用される光学式マウスに搭載されているイメージセンサによる移動量の検出と基本的には同一の原理を利用できる。
ところで、このようなイメージセンサ24を利用して対象物(コイン)の移動量を検出する場合、対象物の到達(対峙)を待って、その対象物の表面状態に合わせて自動的に露光時間(受光時間)を調整することが行なわれている。
このような自動調整方法をコイン選別機に採用した場合は、所定照明下におけるコイン到達から通過完了までの露光時間の全体的な経時変化を図8(A)に、又、この図で点線で囲んだ露光時間がほぼ安定した範囲を縦方向に拡大して同図(B)に、それぞれ示すように、コインが到達した後、露光時間が収束して安定し撮像が可能になるまでに、この例では約10msの間待たなければならないことになり、それだけコインの検出が遅れることになる。
そこで、本実施形態では、前記CPU30において、例えば図9に2つの閾値により3つに分類された例を示すように、予め複数段階に分類されている露光時間を設定しておき、前記イメージセンサ24により、コイン到達初期に、予め設定されている所定の設定露光時間(デフォルト)で撮像した際の、該イメージセンサ24が有する30×30の全画素による受光量の総和を算出し、該総和に基づいて、前記複数段階の露光時間の中から最適な時間を選択し、選択された最適な露光時間が前記設定露光時間と異なる場合には、該設定露光時間を最適露光時間に設定変更する露光時間設定手段が、ソフトウェアにより実現されている。
ここで設定する露光時間には、図10に異なる露光時間(6.0μs、2.0μs、0.2μs)で撮像した同一画像を示すように、画像処理に適したコントラストのある画像を得るためには、適切な露光時間(この例では2.0μs)が存在する。そこで、露光時間のみを変えて実際に撮像することにより最適値を求め、コイン検出のためのデフォルト値等に決定している。
その際には、図11に示すように、同様に露光時間のみを変化させて複数回測定した表面品質情報(Surface Quality)を利用することができる。この情報は、コインの種類や表面の汚れ状態によって適性値に差があるため、使用されるコインの中で、平均的な表面状態にある複数のコインを実際に測定し最適な露光時間を予め決定しておく必要がある。
この表面品質情報は、撮像した画像を認識処理するために有効な画素間のコントラストをベースとするもので、対象物が無いときを0、最大値を169として、前記検出基板20の機能により測定される値である。但し、このような表面品質情報ではなく、図10に示したように実際に撮像した画像に基づいて、例えば階調値の変化が最大となる露光時間を目視等により決定してもよいことはいうまでもない。
又、前記画像処理手段は、コイン到達初期に撮像した画像からコインの移動方向が通過方向と反対(逆)であることが検出された場合、再度画像を処理して検出結果を確認するリトライ動作を実行させ、不正行為の有無を判定する不正判定機能を有しており、この機能は前記CPU30等において同様にソフトウェアにより実現されている。
なお、本実施形態においては、コイン通過時にコインは回転したり滑ったりするため、検出される移動量ΔX及びΔYの累積値は、コインの通過状態によって変化することになることから、通過速度の算出には検出が継続した時間の検出カウンタの値を利用するようにしても良い。
又、イメージセンサ24の取付位置及び取付角度を調整することにより、必要に応じてコインの回転情報を得ることができるようにしても良い。
又、イメージ処理センサ28は、取り込んだイメージデータから移動を検出するために、必要なコントラスト等の情報を含んだ表面品質情報を生成して出力するので、CPU30は1枚のコイン検出終了時、イメージ処理センサ28から400μs毎に取り込まれた表面品質情報の平均値を求め、通過速度や通過方向等の情報と共に、メインユニットに送信するようにしても良い。
この表面品質情報は、コイン表面の状態を示す情報であるため、コインの汚れの検出あるいは種類の異なるコインの検出に利用できる。コインの汚れ等により所定の値(基準値)より低い数値が検出された場合は、検出時の光源であるレーザダイオード22の出力を変更し、コインの検出能力を高めることも可能である。
又、ここでは、検出された表面品質情報が所定の値から外れて検出されたときは、エラー処理が実施される。エラー判定については比較する所定の値を使用目的によって変更することで不正検出レベルあるいは保守レベルを厳しくしたり緩くしたりすることができるため、コイン表面品質情報としてメインユニット等のより上位の装置(パチスロ本体や上位PC)に検出情報として送信している。
以上の構成において、本実施形態による動作を図12に示すフローチャートに従って説明する。
マイコン(CPU)30と、イメージ処理センサ28に電力供給を開始する。これにより、マイコン30を起動するためのマイコン内の初期化動作が行なわれ、続いてイメージ処理センサ28の初期化が行なわれる(ステップ1)。この初期化動作により、解像度の設定、コイン状態確認用の各レジスタのクリア、フレームレート(例えば、141μs)の設定、露光時間固定モードの設定、イメージセンサ24に対するデフォルト(設定)露光時間の設定が行なわれる。これら設定露光時間等の設定値はコインの種類やその他の環境に応じて適切な値に定めることになるが、この例では露光時間のデフォルト値を2μsとしている。
初期化動作が終了すると、64階調に設定された30×30の各画素による受光量の総和を監視し、該総和はコインCがあると判断できる閾値になるまで待機する(ステップ2)。
この状態でコインCが通路14を流れてイメージセンサ24の直前に到達すると、レーザダイオード22から照射された照明光はコインCの表面で反射され、イメージセンサ24により受光される。このイメージセンサ24による受光量総和が、コインがあると判断できる閾値を超えたときに、該イメージセンサ24にコインが到達したと判断する(ステップ2でYes)。これ以降、コインCがイメージセンサ24の前を通り過ぎるまでの約20msの間、前記400μsの一定周期で対象物移動の検出をマイコン30で行なう(ステップ3、4)。
この対象物移動の検出は、図13にサブルーチンを示すように、対象物(コイン)の移動が検出されると(ステップ11)、前記イメージ処理センサ28において、141μsのフレームレート毎に取得される画像の画像処理により、移動方向及び移動量ΔX、ΔYを判断(検出)し、内部メモリにデータを蓄積する(ステップ12)。その際、画像処理による判断に用いた画像から得られる表面品質情報等の記録も同時に行なう。
次いで、コイン到達初期の段階のみ露光時間の設定(ステップ13)を行なう。このサブルーチンについては後述する。
ステップ12で取得されたデータから、コインCが本来進むべき+Xの通過方向に対して、逆の−X方向の出力(ΔX<0)が検出されたとき、逆方向検知ルーチンに入る(ステップ15)。
このサブルーチンは、図14に示すように、一旦露光時間を長く設定し(ステップ21)、30×30画素の全体を明るくして受光量を飽和させ、画像認識させないようにした後に、それまでデータを蓄積していた方向移動量用のレジスタをクリアし(ステップ22)、元の露光時間に戻す処理を行なう(ステップ23)。
この処理により、イメージ処理センサ28がコイン到達直後にΔX<0を出力し、コインの進行方向を誤って逆に捉えた場合であっても、その後のリトライ動作によりこの処置以降は正常なΔX>0に修正することができる。反対に、実際に逆方向に移動している表面を検出している場合は、こうしたリトライ動作の処置を複数回行なっても、方向は変わらないため、コインCをセンサ24の前で、通過方向に対して前後に移動させる等の行為をしていると判断できる。従って、この逆方向検知のルーチンは、不正行為の検出に有効な不正判定機能として利用できる。
次に、前記ステップ13に入る露光時間設定のルーチンについて、図15のフローチャートに従って説明する。
前記ステップ2でコインCがイメージセンサ24へ到達した後、該イメージセンサ24により確実に撮像が可能になった時点で受光量総和の算出を行なう。具体的には、ステップ3でフレームレートの周期毎に行なう対象物移動の検知を複数回繰り返したとき、この例ではコイン到達後4回目〜8回目の各周期で撮像した画像毎の受光量総和を取得し、マイコン30において合算し(ステップ31〜33)、それを平均化する(ステップ34)。
この平均化データについて、ステップ35において、第1閾値(=150)以上ならば、露光時間を短く(=1.3μs)にし、第2の閾値(=100)以下ならば露光時間を長く(=2.7μs)し、第1と第2の閾値の間ならば標準の露光時間(=2.0μs)のままにする(ステップ36〜38)。
これにより、前記図9に示したように第1の閾値以上の受光量総和だった場合、即ち露光時間をデフォルトで設定した条件で好適な受光量総和以上の光量を得た場合は露光時間を短くして、適正な画像が得られるようにする。一方、第2の閾値以下の場合は好適な受光量総和以下しか受光量を得られていないので、露光時間を長くし適正な画像が得られるようにする。
以上詳述したように、露光時間の適正値設定を自動化したことにより、画像をより適正な明るさで捉えることができ、画像処理によるコインの判別を容易にし、移動方向判別の誤判定を減少させ、ひいては防止することができるようになる。
以上のように、コイン到達初期の段階で、対象コインに対して適切な露光時間に設定したら、以降はステップ3の対象物移動の検知を繰返し(ステップ4でYes)、受光量の総和がコイン有りと判断する閾値を下回った場合(ステップ4でNo)、コインがイメージセンサを通過したと判定し、ステップ5のコイン終了処理へと移る。
この終了処理では、スロットマシーン本体へ、各移動検知時のサンプリングデータΔX及びΔYの累積値ΣX及びΣYと共に、表面品質情報の平均値等の送信を行なう(ステップ5)。
最後に露光時間をデフォルト値(2.0μs)に戻し(ステップ6)、次のコイン検出に備える。以降、前記各ステップの操作を最終のコインまで繰り返す。
以上のように、コイン到達初期の段階で、コインの表面状態に応じた適切な露光時間に自動設定することが可能となる。
以上詳述したように、本実施形態によればイメージセンサでコインの到達を検知し、移動方向、移動距離を捉え始めるまでの時間遅れを短縮することができ、より正確な移動量の検出が可能となる。
なお、前記実施形態では、閾値が2つ(第1、第2)である場合を示したが、1つであっても又は3つ以上であっても良く、又換算式を設けて適正値を定めるようにしても良い。又、露光時間の変更設定は、到達初期に限らず随時行なっても良く、例えばコインの表面の半分が汚れ、反射量が低くなっている場合でも、その汚れを検出することができ、その結果コイン内の汚れの変化や段差等の変化に対応した適正値に設定することが可能となる。
更に、図15に前記図9の場合と同様に露光時間が3段階に設定されているとして、複数のコインを検出した後、適正な露光時間を学習し、以降のコイン検出においてより適切な露光時間に設定できるようにしても良い。例えば、コイン1枚毎の受光量の総和を取得し、複数枚数の検出で全てのコインで第1の閾値を超えてしまった場合、次からのコイン待機時の露光時間設定値を短く設定し、逆に第2の閾値を下回っている場合は露光時間を長く設定する。この学習機能は、特に発光素子が劣化して出力が低下した場合に、適切な露光時間を自動で設定変更できるために有効であり、長期的な変化に対応可能な機能として利用できる。
従来のコイン選別機を、動作と共に示す概略正面図 本発明に係る一実施形態のコイン選別機の概略を示す正面図 本実施形態のコイン選別機を、コイン進行方向から見た状態を模式的に示す説明図 本実施形態に適用されるコイン検出基板の概要を示すブロック図 コイン検出基板によるコイン検出動作を示すタイミングチャート イメージセンサによるコインの移動量の検出原理を示す説明図 実際の画像により撮像されたコイン移動の例を示す説明図 コイン通過時の露光時間の経時変化を示す線図 複数段階に設定された露光時間の例を示す線図 露光時間の違いによる実画像の例を示す説明図 表面品質情報と露光時間の関係を示す線図 コイン検出のメインの流れを示すフローチャート 対象物移動の検出ルーチンを示すフローチャート 逆方向検知のルーチンを示すフローチャート 露光時間設定のルーチンを示すフローチャート 閾値設定の学習機能を説明するための線図
符号の説明
10…コイン選別機
12…投入口
14…コイン通路
16…排出口
20…コイン検出基板
22…レーザダイオード
24…イメージセンサ
26…レンズ
28…イメージ処理センサ
30…CPU

Claims (2)

  1. コイン通路に近接配置され、該通路を通過するコインに照明光を照射する発光手段と、
    該発光手段から照明光が照射されたコイン表面の画像を撮像するイメージセンサと、
    該イメージセンサにより所定のフレームレートで撮像された画像を処理して、コインの移動方向と移動距離を含む移動量を検出し、その結果に基づいてコインの通過枚数をカウントし、且つ、コイン通過の異常を判定する画像処理手段と、を備えていると共に、
    前記イメージセンサにより、コイン到達初期に、設定露光時間で撮像した際の、該イメージセンサが有する画素による受光量の総和に基づいて、予め複数段階に分類設定されている露光時間の中から最適な露光時間を選択し、選択された最適露光時間が前記設定露光時間と異なる場合には、該設定露光時間を最適露光時間に設定変更する露光時間設定手段を備えたことを特徴とするコイン選別機。
  2. 前記画像処理手段が、コイン到達初期に撮像した画像からコインの移動方向が通過方向と逆であることが検出された場合、再度画像を処理して検出結果を確認するリトライ動作を実行させ、不正行為の有無を判定する不正判定機能を有していることを特徴とする請求項1に記載のコイン選別機。
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