JP2008132126A - 細胞移植用部材 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明は、少なくとも片面に細胞機能化層を有する細胞培養基材からなる細胞培養膜と、細胞培養時および細胞移植時において、上記細胞培養膜の平坦性を維持する固定部と、からなる細胞移植用部材であって、上記細胞培養膜および上記固定部は、生体適合性材料からなることを特徴とする細胞移植用部材を提供することにより上記課題を解決するものである。
【選択図】図1
Description
まず、本発明の細胞移植用部材について説明する。本発明の細胞移植用部材は、少なくとも片面に細胞機能化層を有する細胞培養基材からなる細胞培養膜と、細胞培養時および細胞移植時において、上記細胞培養膜の平坦性を維持する固定部と、からなる細胞移植用部材であって、上記細胞培養膜および上記固定部は、生体適合性材料からなることを特徴とするものである。
まず、本発明の細胞移植用部材に用いられる細胞培養膜について説明する。本発明に用いられる細胞培養膜は、少なくとも片面に細胞機能化層を有する細胞培養基材からなるものであり、かつ生体適合性材料からなるものである。
本発明に用いられる細胞培養膜における細胞機能化層について説明する。本発明に用いられる細胞機能化層は、上記細胞培養基材上に形成され、生体組織等への移植に際して必要な機能を細胞に付与することを可能とするものであり、かつ生体適合性材料からなるものであれば、特に限定されるものではない。
また、パターンの種類は、二次元のパターンであれば特に制限されず、例えば、ライン状、ツリー状(樹状)、網目状、格子状、円形、四角形のパターン、円形及び四角形等の図形の内部全体に細胞が配置されるパターンなどを形成することができる。
また、上記細胞機能化層の細胞接着領域としたい部分の水和能を小さくする方法としては、例えば、上記接触角の調整に用いたものと同様に光触媒の作用を用いる方法や、熱照射、紫外光照射、電子線照射等により水和能を有する基を分解または変性させる方法等が挙げることができる。
ここでバインダー物質としては、細胞と結合できるものであれば特に限定されないが、例えば、細胞表面に発現しているレセプターと結合可能な糖鎖、蛋白質等を挙げることができる。本発明においては、なかでも細胞特異的に発現しているレセプターと特異的結合をすることができるバインダー物質を用いることが好ましい。このような細胞特異的結合を行うバインダー物質を上記細胞機能化層上にパターニングすることで、例えば、同一細胞機能化層上に、二以上の異なる細胞が混ざることなくパターニングすることを可能とするからである。
また、このような生理活性物質は、いずれも生体吸収性を有するものであり、被移植体へ移植した後に、上記被移植体内において分解劣化された後消失し、被移植体の細胞組織に異物として認識されることが少なく、望ましくない過度の炎症を惹起することが少なく、また細胞組織の増殖等を阻害するといった恐れが少ないものである。また生体吸収性を有するものであるため、上記生理活性物質は、当然に生体適合性を有するものである。
このような細胞移植補助機能を有する物質は、いずれも生体吸収性を有するものであり、被移植体に、移植した後に、上記被移植体内において、分解劣化し消失するため、被移植体の細胞組織に異物として認識されることがなく、また、細胞組織の増殖等を阻害するといった恐れがないものである。また生体吸収性を有するものであるため、上記細胞移植補助機能を有する物質は、当然に生体適合性を有するものである。
本発明に用いられる細胞培養膜における細胞培養基材について説明する。本発明に用いられる細胞培養基材は、上記細胞機能化層を均一に形成可能であり、かつ公知の方法で滅菌できることが可能なものであり、さらに生体適合性材料からなるものであれば特に限定されるものではない。公知の滅菌方法としては、例えばγ線を照射して滅菌する方法、紫外光を照射して滅菌する方法、電子線を照射して滅菌する方法、オートクレーブにより滅菌する方法、アルコールにより滅菌する方法、エチレンオキサイドガスにより滅菌する方法等が挙げられる。
また、細胞移植操作時に、培養液や酸素が全ての細胞に均一に行き渡らせるという効果もある。
本発明に用いられる細胞培養膜は、上記細胞培養基材と、上記細胞培養基材の少なくとも片面に形成された細胞機能化層とからなるものであり、かつ生体適合性材料からなるものである。
また、細胞培養膜上で効率よく細胞培養(接着)をさせるために、上記細胞機能化層表面に細胞が接着するまでの間、細胞機能化層と密着し適当な高さを有するリング状の囲いで囲ってもよい。囲いの形状は特に限定されないが、O−リング状が好ましい。このような囲いの材質としては、公知の方法で滅菌できるものであれば特に限定されないが、例えば、シリコーン樹脂製であることが好ましい。シリコーン樹脂は、上記細胞機能化層に対する密着性がよいからである。また、上記囲いの高さは、用いる培地の量に応じて選択することができるが、2mm〜20mm程度が好ましい。
次に、本発明の細胞移植用部材に用いられる固定部について説明する。本発明に用いられる固定部は、上記細胞培養膜を固定し、細胞培養時においては、上記細胞培養膜の平坦性を維持し、細胞培養容器からの取り出しの際には、上記細胞培養膜を、変形・破断を起こすことなく取り出すことができ、かつ生体適合性材料からなるものであれば、特に限定されるものではない。
本発明においては、なかでも、図4に示すような上記細胞培養膜のいずれかの面に接続したリング状のものが好ましい。本発明の細胞移植用部材に占める固定部の割合が少なくすることができるため、被移植体の細胞の増殖等を阻害することがないからである。また上記細胞培養膜の片面に細胞機能化層が形成されている場合において、上記細胞機能化層上で培養する細胞に、上記細胞培養膜の上記細胞機能化層が形成されていない面側から、細胞に必要な因子等を供給することが容易であったり、上記細胞培養膜が柔軟性を有している場合には、上記柔軟性を損なうことなく上記細胞培養膜を固定することができるといった利点があるからである。
本発明の細胞移植用部材は、少なくとも片面に細胞機能化層を有する細胞培養基材からなる細胞培養膜と、細胞培養時において、上記細胞培養膜の平坦性を維持する固定部と、からなるものであって、上記細胞培養膜と上記固定部が、生体適合性材料からなるものであれば、特に限定されるものではない。
このような支持部としては、図8(a)に示すように、上記固定部の全周に配置した円錐台状の支持部5が上記細胞培養膜3の細胞機能化層2が形成された面とは反対側に張り出した形状のものや、図8(b)に示すように、上記細胞培養膜3の細胞機能化層2が形成された面側に張り出した形状のものを挙げることができる。また他の形状としては、離間した柱状の支持部を用有するものが挙げられる。離間した柱状の支持部としては、図9に示すものが挙げられる。図9(a)に示すように上記離間した柱状の支持部5は、上記固定部4に接続し、上記細胞培養膜3の略垂直方向に伸張したものである。図9(b)は図9(a)のA−A’矢視断面を示す概略図であり、上記細胞培養膜が円形で、上記固定部4がリング状の場合であって、上記離間した柱状の支持部5が円柱状であり、かつ4本配置された場合を示すものである。本発明の細胞移植用部材を用いた細胞培養時の安定性のために、上記離間した柱状の支持部は、3本以上からなることが好ましい。
次に、本発明の細胞移植キットについて説明する。本発明の細胞移植キットは、上述した細胞移植用部材と、培養プレートと、からなるものであって、上記細胞培養膜が上記培養プレート内壁と接触することがないことを特徴とするものである。
まず、本発明に用いられる細胞移植用部材について説明する。本発明に用いられる細胞移植用部材については、上記「A.細胞移植用部材」の項に記載したものと同様の内容であるので、ここでの説明は省略する。
次に、本発明に用いられる培養プレートについて説明する。本発明に用いられる培養プレートは、上記細胞培養膜と、上記培養プレート内壁とが接触することがないものであれば、特に限定されるものではない。このような培養プレートとしては、上記培養プレートが、上記細胞培養膜と上記培養プレート内壁とが接触しない状態で、上記細胞移植用部材を固定可能なものとするものが挙げられる。
本発明の細胞移植キットは、上述した細胞移植用部材と培養プレートとからなるものであれば、特に限定されるものではない。このような細胞移植キットとしては、例えば、既に説明した、図10に示すように、本発明の細胞移植キット30が、上記細胞移植用部材10と、上記細胞移植用部材10を固定可能な底面凹部32を備えた培養プレート31と、からなるものを挙げることができる。また、上記細胞移植用部材の支持部が細胞培養膜の細胞機能化層側に張り出した形状のものである場合においては、図11に示すように、上記細胞移植用部材10と、上記細胞移植用部材10の支持部5を固定できる培養プレート31とからなるものであってもよい。このような培養プレート31としては、上記支持部5と嵌め合わせることが可能な壁面凹部33を供えたものとしてもよい。培養時の安定性を高いものとすることができるからである。またさらに、上記細胞移植用部材が上記支持部を有していないものであった場合においては、図12に示すように、細胞移植キット30を、上記固定部4に固定部凹部6を配置した上記細胞移植用部材10と、上記固定部凹部6に嵌め込み可能な移植用部材支持体7を内壁に有する培養プレート31と、からなるものとしてもよい。上記培養プレートの内壁に移植用部材支持部を有する場合において、上記移植用部材支持部は、図12に示すように、上記培養プレートの内壁底面であってもよく、上記培養プレートの内壁側面であってもよい。
次に、本発明の細胞移植用具について説明する。本発明の細胞移植用具は、上記本発明の細胞移植用部材の上記細胞培養膜の少なくとも片面に形成された上記細胞機能化層上に細胞が接着していることを特徴とするものである。
本発明に用いられる細胞移植用部材については、上記「A.細胞移植用部材」の項に記載したものと同様の内容であるので、ここでの説明は省略する。
本発明において、上記細胞培養膜上に播種し、接着させ、培養する細胞としては、血球系細胞やリンパ系細胞などの浮遊細胞でもよく、また接着性細胞でもよい。本発明においては、特に接着性を有する細胞であることが好ましい。このような接着性を有する細胞としては、例えば、肝臓の実質細胞である肝細胞、血管内皮細胞、繊維芽細胞、表皮角化細胞などの表皮細胞、気管上皮細胞、消化管上皮細胞、子宮頸部上皮細胞、水晶体上皮細胞などの上皮細胞、乳腺細胞、平滑筋細胞や心筋細胞などの筋細胞、腎細胞、膵ランゲルハンス島細胞、末梢神経細胞や視神経細胞などの神経細胞、軟骨細胞、骨細胞などが挙げられる。またこれらの細胞は、組織や器官から直接採取した初代細胞でもよく、あるいは、それらを何代か継代させたものでもよい。また株化された細胞でもよい。さらにこれら細胞は、未分化細胞であるES細胞、多分化能を有する多能性幹細胞、単分化能を有する単能性幹細胞、分化が終了した細胞の何れであっても良い。また、細胞は単一種を培養してもよいし二種以上の細胞を共培養したものであってもよい。
本発明の細胞移植用具は、上記本発明の細胞移植用部材、および上記細胞移植用部材の細胞培養膜の少なくとも上記細胞機能化層上に細胞を有するものであれば、特に限定されるものではない。本発明においては、上記細胞培養膜の細胞機能化層が形成されていない面上においても細胞を接着させたものとしてもよく、また上記細胞培養膜の両面に細胞機能化層を形成し、両面の細胞機能化層上において細胞を接着させたものであっても良い。本発明の細胞移植用具は、上記細胞移植用部材の細胞培養膜上で培養された細胞を、生体組織や人工的に培養・作製した細胞組織等の被移植体に移植する際に用いられることとなる。
本発明の細胞組織の製造方法は、上記本発明の細胞移植用具を用いることを特徴するものである。本発明によれば、上記細胞移植用具を用いることにより、パターン培養された細胞や、所望の機能を発現された細胞等を組み合わせた細胞組織を容易に製造可能とする。したがって、例えば、細胞組織としての機能を維持するためには、血管等を張り巡らせ、必要な栄養分の供給や、老廃物の排出等が必要になるが、上記細胞移植用具を用いて血管をパターン培養した細胞を移植し、血管網を張り巡らせた細胞組織を構築することにより、人工的に構築した細胞組織でありながら、恒常的に機能を維持することが可能な細胞組織とすることができる。
本発明における移植工程は、上記細胞移植用具を、生体組織や人工的に培養・作製した細胞組織等の被移植体に移植することにより細胞組織を製造する工程である。本工程においては、上記細胞移植用具を、被移植体に移植させることができるものであれば、特に限定されるものではない。このような工程としては、例えば、被移植体が塊状の細胞組織であり、その内部に移植をする場合においては、図14に示すように、まず被移植体である塊状の細胞組織60の所望の移植箇所61と、上記細胞移植用具50を上記移植箇所61に挿入するために必要な切開箇所62を決定する(図14(a))、次いで、メス等の鋭利な刃物を用いて上記切開箇所62を切開し挿入箇所63を作成した後、上記細胞移植用具50を上記移植箇所61に挿入(図14(b))し、公知の縫合方法によって、切開部分を縫合し細胞組織とする(図14(c))工程を挙げることができる。
本発明の細胞組織の製造方法は、上記本発明の細胞移植用具を用いて、細胞組織を製造するものであれば、特に限定されるものではない。本発明においては、上記細胞移植用具を、被移植体に移植し、細胞組織としたり、またその細胞組織からなる被移植体に対して、上記細胞移植用具の細胞を移植する操作を複数回行うことにより、より高度な機能を有する細胞組織とすることもできる。本発明においては、上記細胞移植用具を用いることにより、細胞をパターン状、または機能を維持した状態で移植できることで、塊状の細胞の内部に所望のパターンを形成した血管網を構築したり、所望の機能を与えられた細胞を組み合わせた細胞組織を作製することが可能となる。また移植を行った後に、上記細胞移植用具を構成する細胞移植用部材を取り除く必要がないため、細胞組織の成長を阻害したり、細胞組織にダメージを与えることなくすることなく、細胞組織を製造することができる。
1.細胞移植用部材の準備
細胞培養基材として、厚み100μmのゼラチンフィルム(25mmφ)を作製し、上記細胞培養基材上に、細胞機能化層としてオリゴエチレングリコールメタクリレート(OEGMA、 Scientific Polymer Products)とメタクリル酸(MA、Scientific Polymer Products)との共重合体のラインパターンを有する細胞培養膜を作製した。以下、細胞移植用部材の作製方法を示す。
オリゴエチレングリコール-メタクリレートとメタクリル酸とを質量比4:1になるように調製し、開始剤として2、2´-アゾビス(2-アミジノプロパン)二塩酸塩(和光純薬)を用いて、メタノール内で60℃で16時間反応させ、共重合体(poly(OEGMA-co-MA))を得た。また、溝60μm、リッジ20μmのシリコンマスターを用いて、ポリジメチルシロキサン(PDMS)レプリカを作製した。PDMSレプリカの凸部に、10%poly(OEGMA−co−MA)をインクとして乗せ、風乾させた。
0.2M酢酸を含む8%ゼラチン溶液をガラスシャーレ内にキャストし、乾燥後、0.5%グルタルアルデヒドで化学架橋し、脱イオン水で洗浄、乾燥を行うことにより厚み100μmのゼラチンフィルムを作製し、細胞培養基材とした。
上記の方法で作製した細胞基材であるゼラチンフィルム表面に、PDMSレプリカのpoly(OEGMA−co−MA)を3秒間接触後、PDMSレプリカを除去した。
このようにして、細胞培養基材である厚み100μmのゼラチンフィルム上に、ラインアンドスペース20μm/60μmのpoly(OEGMA−co−MA)パターンが細胞機能化層として存在する細胞培養膜を得た。
上記の方法で作製した細胞培養膜は70%エタノール滅菌、テフロン(登録商標)からなる固定部は、オートクレーブ滅菌処理を施した。細胞培養基材と固定部との接着には、一液型RTVゴム脱オキシムタイプ(信越シリコーン製)を使用し、バイオクリーンベンチ内で図1と同じ構成にした。このようにして細胞移植用部材を作製した。
次いで、上記の方法で作製した細胞移植用部材に、一液型RTVゴム脱オキシムタイプを用いて固定部と支持部を接着させた。支持部の形状は、上記固定部の下面に接着する、リング状のものを用い、支持部と固定部がなす角度を85°としたものであり、図8(a)と同じ構成とした。
上記方法により作製した移植用部材を培養プレート内に配置し、細胞培養膜をO-リングで囲ったのち、クラボウ製のHuMedia-EG2(2%FBS&supplement)をO−リングが培地に触れる程度まで加え、同培地に懸濁させた正常ヒト臍帯静脈内皮細胞(HUVEC)を4.0×105個/cm2になるようO−リング内の細胞機能化層上に播種し、37℃、5%CO2で、16時間培養した。細胞機能化層にHUVECが幅20μmのラインパターン状に接着していることを位相差顕微鏡で確認した。37℃、5%CO2でさらに培養を続けたところ、5日後にはHUVECが管腔を形成していた。このようにして細胞移植用具を作製した。
ヌードマウス(齢10ヶ月、メス)の腹部をメスで切開し、上記の方法で作製した細胞移植用具から支持部を除去したものを、ヌードマウスの皮下部位に移植し、縫合した。
(移植部位の炎症反応有無確認)
移植を行った移植部位に炎症反応が生じた場合には、組織の繊維化が観察される。そこで、評価方法としては、移植部位の組織を取り出して切片を作製し、ヘマトキシリジン−エオジン染色を施し、移植部位周辺における組織の線維化の有無を観察することにより行った。
移植後8日目に、移植部位の組織を取り出して切片を作製し、ヘマトキシリジン−エオジン染色を施して観察したところ、移植部位周辺における組織の線維化はほとんど観察されなかった。
1.細胞移植用部材の準備
細胞培養基材として、厚み100μmのポリ(グリセロール-セバケート)を用い、上記細胞培養基材上に、細胞機能化層としてオリゴエチレングリコールメタクリレートとメタクリル酸との共重合体のラインパターンを有する細胞培養膜を作製した。以下、細胞移植用部材の作製方法を示す。
実施例1と同様の方法で、細胞機能化層の作製準備を行った。
グリセリン(和光純薬)及びセバシン酸(東京化成)をモル比率2:3になるように調製し、窒素ガス雰囲気下において、120℃で24時間反応させ、セバシン酸をグリセリンに溶解させた。上記の方法で得られたプレポリマーを10%テトラヒドロフランに溶解し、テフロン(登録商標)シャーレにキャストし、オイルポンプを使用して3mmHgで減圧しながら120℃で72時間脱水縮合反応を行い、厚み100μmのポリ(グリセロール-セバケート)からなる細胞培養基材を作製した。
上記の方法で作製したポリ(グリセロール-セバケート)からなる細胞培養基材の表面に、PDMSレプリカのpoly(OEGMA−co−MA)を3秒間接触後、PDMSレプリカを除去した。
このようにして、細胞培養基材である厚み100μmのポリ(グリセロール-セバケート)上に、ラインアンドスペース20μm/60μmのpoly(OEGMA−co−MA)パターンが細胞機能化層として存在する細胞培養膜を得た。
上記の方法で作製した細胞培養膜及びテフロン(登録商標)からなる固定部は、オートクレーブ滅菌処理を施した。細胞培養基材と固定部との接着には、一液型RTVゴム脱オキシムタイプ(信越シリコーン製)を使用し、バイオクリーンベンチ内で図1と同じ構成にした。このようにして細胞移植用部材を作製した。
次いで、上記の方法で作製した細胞移植用部材に、一液型RTVゴム脱オキシムタイプを用いて固定部と支持部を接着させた。支持部の形状は、上記固定部の下面に接着する、リング状のものを用い、支持部と固定部がなす角度を85°としたものであり、図8(a)と同じ構成とした。
上記の方法で作製した細胞移植用部材を培養プレート内に配置し、細胞培養膜をO-リングで囲ったのち、5%血清を含むMEM培地を所定量加え、同培地に懸濁させたウシ頚動脈由来血管内皮細胞(bAEC)を4.0×105個/cm2播種し、37℃、5%CO2で、16時間培養した。細胞転写層上にbAECが幅20μmのラインパターン状に接着していることを位相差顕微鏡で確認した。37℃、5%CO2でさらに培養を続けたところ、5日後にはbAECが管腔を形成していた。このようにして細胞移植用具を作製した。
ヌードマウス(齢10ヶ月、オス)の背部をメスで切開し、上記の方法で作製した細胞移植用具から支持部を除去したものを、ヌードマウスの皮下部位に移植し、縫合した。
(移植部位の炎症反応有無確認)
実施例1と同様に移植部位の組織の繊維化の有無を確認した。
移植後8日目に、移植部位の組織を取り出して切片を作製し、ヘマトキシリジン−エオジン染色を施して観察したところ、移植部位周辺における組織の線維化はほとんど観察されなかった。
また、細胞移植部材の生体吸収性の評価として、移植してから所定日数経過後に移植用具を取り出して、リン酸バッファーで十分に洗浄し、乾燥させてから、走査型電子顕微鏡を用いて形状観察、および、移植用具の乾燥前後の重量を測定し、移植用具の含水量を算出することにより評価した。含水量の算出方法としては、以下の式によって求めた。
含水量=(Wwet−Wdry)/Wdry × 100
Wwetとは移植用具を乾燥する前の重量であり、Wdryとは移植用具を乾燥した後の重量である。ここで、含水率が低いものほど、吸収・分解が進行していることを示す。
細胞移植部材の生体吸収性評価をするため、移植後7、14、21、28、35日目に移植用具を取り出し、それぞれリン酸バッファーでよく洗浄し、乾燥させた。得られた乾燥物を走査型電子顕微鏡で観察したところ、移植してからの経過日数が増えるに従って、移植用具のサイズが徐々に縮小していることを確認した。含水量に関しては、移植してからの経過日数が増えるに従ってリニアに減少し、移植35日後には、移植直後のときの重量の約20%であった。
1.細胞移植用部材の準備
細胞培養基材として、ポリウレタンからなる不織布を準備した。上記細胞培養基材及びテフロン(登録商標)からなる固定部は、オートクレーブ滅菌処理を施した。細胞培養基材と固定部との接着には、一液型RTVゴム脱オキシムタイプ(信越シリコーン製)を使用した。その後、細胞培養基材上に、細胞機能化層として豚皮由来I型コラーゲンの薄層を設け、細胞移植用部材とした。次いで、上記の方法で作製した細胞移植用部材に、一液型RTVゴム脱オキシムタイプを用いて固定部と支持部を接着させた。支持部の形状は、上記固定部の下面に接着する、リング状のものを用い、支持部と固定部がなす角度を85°としたものであり、図8(a)と同じ構成とした。
上記の方法で作製した細胞移植用部材を培養プレート内に配置し、細胞培養膜をO-リングで囲ったのち、5%血清を含むMEM培地を所定量加え、同培地に懸濁させたウシ血管内皮細胞を1.3×106個/cm2播種し、37℃、5%CO2で、16時間培養した。
ヌードマウス(齢1歳2ヶ月、オス)の腹部をメスで切開し、上記の方法で作製した細胞移植用具から支持部を除去したものを、ヌードマウスの皮下部位に移植し、縫合した。
(移植部位の炎症反応有無確認)
移植後14日目に、移植部位の組織を取り出して切片を作製した。ついで、繊維化の有無確認のために、アザン染色を施して観察したところ、移植部位周辺における組織の線維化はほとんど観察されなかった。
2 … 細胞機能化層
2a … 細胞接着領域
2b … 細胞非接着領域
3 … 細胞培養膜
4 … 固定部
4a … 上側固定部
4b … 下側固定部
5 … 支持部
6 … 固定部凹部
7 … 移植用部材支持体
10 … 細胞移植用部材
20 … 支持部固定部面
21 … 支持部と固定部面とがなす角
30 … 細胞移植キット
31 … 培養プレート
32 … 底面凹部
33 … 壁面凹部
40 … 細胞
50 … 細胞移植用具
60 … 細胞組織
61 … 移植箇所
62 … 切開箇所
63 … 挿入箇所
70 … 細胞培養部材
71 … 細胞培養基板
72 … 細胞
Claims (7)
- 少なくとも片面に細胞機能化層を有する細胞培養基材からなる細胞培養膜と、細胞培養時および細胞移植時において、前記細胞培養膜の平坦性を維持する固定部と、からなる細胞移植用部材であって、前記細胞培養膜および前記固定部は、生体適合性材料からなることを特徴とする細胞移植用部材。
- 前記細胞機能化層が、細胞をパターン状に培養可能なパターン培養機能を有することを特徴とする、請求項1に記載の細胞移植用部材。
- 前記生体適合性材料が、生体吸収性材料であることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の細胞移植用部材。
- 前記固定部と脱着可能であり、細胞培養時において、前記細胞培養膜が培養容器内壁と接触しないことを可能とする支持部を有することを特徴とする、請求項1から請求項3までのいずれかの請求項に記載の細胞移植用部材。
- 請求項1から請求項4までのいずれかの請求項に記載の細胞移植用部材と、培養プレートとからなる細胞移植キットであって、前記細胞培養膜が前記培養プレート内壁と接触しないことを特徴とする細胞移植キット。
- 請求項1から請求項4までのいずれかの請求項に記載の細胞移植用部材の前記細胞培養膜の少なくとも片面に形成された前記細胞機能化層上に、細胞が接着していることを特徴とする細胞移植用具。
- 請求項6に記載の細胞移植用具を用いることを特徴とする細胞組織の製造方法。
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