JP2008131480A - 発振子を共用する複数無線システムのafc制御方法、発振子を共用する複数無線システムの無線機及びafc制御プログラム - Google Patents

発振子を共用する複数無線システムのafc制御方法、発振子を共用する複数無線システムの無線機及びafc制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】発振子を共用する複数の無線システムが搭載された携帯電話機等の無線機に関し、何れかの無線システムによる基準周波数のずれの検出や、AFC制御に対する他の無線システムへの影響を軽減する。
【解決手段】発振子2を共有する複数の無線システム1、6を搭載する無線機に関し、発振子2の初期値設定のAFC制御は、メイン無線システム1の出力で行う。AFC制御量の算出は、メイン無線システム1の受信IQ信号を位相回転部71で位相回転した信号を復調部72で復調し、結果が正常時の位相回転量により算出し、算出した制御量により発振子の基準周波数を制御する。制御量がサブ無線システム6への影響がある場合、制御量を影響の出ない単位で複数回に分割して制御するか又は、当該サブ無線システムのみを停止後にAFC制御を行う。
【選択図】図2

Description

本発明は発振子を共用する複数無線システムを搭載した無線機に関し、具体的にはTCXO等を共用する複数無線システムを搭載した携帯電話機等の無線機のAFC制御に関する。
従来、携帯電話機には携帯電話用の無線システムのみならず、他の無線システムが搭載され、携帯電話用の無線システムのクロック信号を出力する発信器を他の無線システムと共用するように構成したものが知られている(特許文献1参照)。
また、近年では携帯電話機の高機能化に伴いW−CDMA/GSM/PDC等の無線システムに加えて、WLAN/Bluetooth/GPSなどの無線システムが複合的に使用されるように搭載されることも多くなっている。
特開2003−209480号公報
複数の無線システムを搭載する携帯電話機では、各システム用LSIに個別に基準周波数供給用のTCXOなどの発振子を搭載する場合、各システム個別にAFC制御を行うことが可能であるが、コストダウンや小型化のための部品点数の削減のために、複数の無線システムで1つの発振子を共有するように構成した場合は、ある無線システムでAFC制御を行うと他の無線システムに対し影響を与え、他の無線システムで通信断などの障害が発生することが考えられる。
例えば、WLAN/Bluetooth/GPS等の無線システムは携帯電話用の無線システムと同様に基地局、衛星等の通信相手に基準周波数を合わせる必要があるが、携帯電話用の無線システムと発振子を共用して同時使用している場合、携帯電話用の無線システムが勝手にAFC制御により基準周波数を変更すると他の無線システムの基準周波数も影響を受け、他の無線システムの通信に影響を与えることになる。
従って、発振子を共用する複数の無線システムの何れかの無線システムでAFC制御を行う場合、他の無線システムへの悪影響を極力与えない方法でAFC制御を行うように構成する必要がある。
(目的)
本発明の目的は、以上の問題を解決するものであり、発振子を共用する複数の無線システムが搭載された携帯電話機等の無線機に関し、何れかの無線システムによる基準周波数のずれの検出に対する他の無線システムへの影響を軽減することにある。
本発明の他の目的は、発振子を共用する複数の無線システムが搭載された携帯電話機等の無線機に関し、何れかの無線システムによる基準周波数のずれの検出や、AFC制御に対する他の無線システムへの影響を軽減することにある。
本発明は、メイン無線システムのAFC制御をサブ無線システムに影響を与えない、あるいはAFC制御による基準周波数変更をサブ無線システムに通知し制御することでサブ無線システムの通信への影響を軽減するものである。つまり、
本発明のAFC制御は、少なくともメイン無線システムとサブ無線システムとで発振子を共有する複数の無線システムを搭載した無線機におけるAFC制御方法であって、前記発振子により発振した基準周波数に対するAFC制御時の制御量を、メイン無線システムにおける受信IQ信号の位相回転量に基づいて算出することを特徴とし、前記制御量を算出は、前記受信IQ信号を位相回転手段を介して復調し、復調出力の正常受信時の前記位相回転手段の位相回転量に基づいて行うものであり、具体的には、前記位相回転手段により順次増加又は減少する離散的な位相回転を前記受信IQ信号に与えて前記制御量を算出することを特徴とする。
また、前記制御量によるAFC制御時に、何れかのサブ無線システムの通信に悪影響を与える場合に、前記制御量未満の単位で複数回に分割してAFC制御を行うこと、又は、前記制御量によるAFC制御時に、何れかのサブ無線システムの通信に悪影響を与える場合に、当該サブ無線システムの停止後にAFC制御を行うことを特徴とする。
具体的には、本発明のAFC制御は、TCXOを共有する複数の無線システムを搭載する無線機に関し、TCXOの初期値設定のAFC制御はメイン無線システムで行い、前記AFC制御の制御量を算出する際に、メイン無線システムの受信IQ信号を位相回転した信号の復調結果を判定することで算出し、算出した制御量によりTCXOの基準周波数を制御する。また、前記制御量がサブ無線システムに与える影響を判断し、サブ無線システムに影響が出る量である場合、前記制御量をサブ無線システムに影響の出ない単位で複数回に分割して制御を行う機能、又は当該サブ無線システムのみを停止後にAFC制御を行い、基準周波数設定後にサブ無線システムを再開し、通信を継続する機能を有する。
本発明によれば、基準周波数の制御量の算出時に、メイン無線システムで発振子の発振周波数を変化させて基準周波数を変更して行う代わりにベースバンド信号に対する位相回転制御により検出するように構成しているから、発振子による発振周波数を変化させることがないので、サブ無線システムの通信に全く影響を与えることがない。
また、メイン無線システムでの基準周波数の大きな変更時に、サブ無線システムに影響しない小さい単位に複数回に分割して変更するAFC制御を行うので、サブ無線システムへの影響を極力抑えることが可能である。
更に、メイン無線システムでの基準周波数の大きな変更時に、各サブ無線システムの基準周波数の変動許容量を考慮し、周波数制御量による変更に追従できないサブ無線システムのみの動作を停止させて行うように構成することにより、変動許容量の小さいサブ無線システムへの影響を回避することが可能であるとともに、変動許容量が大きいサブ無線システムの通信の断絶を防止することができる。
本発明の発振子を共用する複数無線システムの無線機のAFC制御について、発明過程で検討した構成例と、本発明を携帯電話機等へ適用した実施の形態により以下説明する。
図1は本発明の発明過程における無線機の構成例を示す図である。基地局(図示しない)との間で無線通信を行う無線システム(「メイン無線システム」という。)を有する無線部1、それぞれに無線システム(サブ無線システム」という。)を有するGPS装置、WLAN(WirelessLAN)及びBlueTooth等の無線機器6、両無線システムに基準周波数の信号を供給する電圧制御型発信器2、無線部1の出力を入力しベースバンド信号を復調出力するベースバンド処理部3、前記ベースバンド処理部3が出力する周波数誤差信号により前記電圧制御型発信器2のAFC動作を行うAFC制御部4と、前記ベースバンド処理部3とAFC制御部4に接続され、前記電圧制御型発信器2の発振周波数のずれを検出し、前記電圧制御型発信器2の発振周波数を制御する制御部(CPU:中央処理装置)5とから構成されている。
ここで、電圧制御型発信器2は携帯電話機の基準周波数の信号を発振するための水晶振動子等の発振子を使用した温度補償型水晶発信器(Temperature Compensated Crystal Oscillator:「TCXO」という。)として構成される。無線部1は、TCXO2から出力される基準周波数を用いて、無線部1内のPLL(図示なし)により局部発振周波数を生成して、基地局からの伝送波をベースバンド信号に変換し、ベースバンド処理部3に送る。ベースバンド処理部3は、無線部1から送られるベースバンド信号を復調部31でデジタル処理、復調してCPU5に送出し、無線機はベースバンドデータによる基地局との通信が可能となる。
また、ベースバンド処理部3には基地局の伝送波を元にTCXO2の基準周波数の誤差を測定する周波数誤差測定部32を有し、誤差をAFC制御部4へ送出する。AFC制御部4は、TCXO2が生成する基準周波数と基地局の基準周波数を一致させるために、周波数誤差測定部32から得られた周波数誤差情報を元に制御量算出部41でデジタルのAFC制御量を算出し、D/A(Digital To Analog Converter)変換部42を介してアナログの制御量(制御電圧)としてTCXO2に送出し基準周波数の制御を行う。
次に、この無線機1において何らかの原因でTCXO2の基準周波数が大きくずれたとすると、メイン無線システムで伝送波が正しく受信できなり、復調部31から正常にベースバンドデータが出力されなくなる。
CPU5は復調部31のベースバンド出力aによりこの受信の異常状態を検出すると、まずTCXO2の発振周波数のずれ量を検出するために、AFC制御部4のD/A変換部42に基準周波数を変更する所定の制御量bを出力し、D/A変換部42から制御電圧をTCXO2に供給し、基準周波数の周波数変化を与えるとともに、復調部31のベースバンド出力aを監視し、メイン無線システムの伝送波が正しく受信できる基準周波数を探索する。
この制御によりCPU5で再び正常なベースバンド出力aが受信されると、そのときの制御量bが前記ずれ量に対応するから、この制御量bを周波数制御の初期値としてTCXO2に設定し、その後、CPU5は周波数誤差測定部32及び制御量算出部41を介する微細なFAC動作の調整に入るように構成することができる。
ところが、この構成では発振周波数のずれ量の検出時及び発振周波数の再設定時に、TCXO2が出力する信号の基準周波数が大きく変更することになり、通信状態の無線機器6のサブ無線システムが正常に通信できなくなる。
本発明はメイン無線システムのAFC制御をサブ無線システムに影響を与えない、あるいはAFC制御による基準周波数変更をサブ無線システムに通知し制御することでサブ無線システムの通信への影響を軽減するものである。
(実施の形態1)
図2は、本発明の一実施の形態1の発振子を共用した複数無線システムを搭載した携帯電話機等の無線機の一構成例を示す図である。
(構成の説明)
本実施の形態1は、基地局(図示しない)との間で無線通信を行うメイン無線システムを有する無線部1、それぞれにサブ無線システムを有するGPS装置、WLAN(WirelessLAN)及びBlueTooth等の無線機器6、メイン及びサブ無線システムに基準周波数の信号を発振して供給するTCXO(Temperature Compensated Crystal Oscillator)2、無線部1の出力を入力しベースバンド信号を復調出力するベースバンド処理部7、前記ベースバンド処理部7が出力する周波数誤差信号により前記TCXO2の発振周波数のAFC動作を行うAFC制御部8、前記ベースバンド処理部7とAFC制御部8に接続され、前記TCXO2の発振周波数のずれを検出し、前記TCXO2の発振周波数をAFC制御を行う制御部(CPU)9から構成されている。
本実施の形態の無線部1は、例えばTCXO2の出力を入力とするPLL(図示しない)で構成されたシンセサイザーを構成し、PLL内の電圧制御発振器の発振周波数がTCXO2の出力を基準周波数として、これに位相同期する直交位相関係の局部発振周波数の信号を生成し、受信信号(受信周波数)との同期検波等により、それぞれI成分及びQ成分(「受信IQ信号」という。)の信号を出力するように構成することができる。
また、ベースバンド処理部7は、無線部1からの受信IQ信号を受信し、受信IQ信号の位相をCPU9からの位相回転の制御信号Bに応じて回転させる位相回転部71と、前記位相回転部71の出力を入力しベースバンド信号AをCPU9に出力する復調部72と、基準周波数の周波数誤差信号を出力する周波数誤差測定部73とを備える。
更に、AFC制御部8は、周波数誤差測定部73から出力された周波数誤差信号に基づいて前記TCXO2を微細なAFC動作を行う制御量を算出する制御量算出部81と、制御量算出部81の出力を入力するとともに、メイン無線システムの局部発振周波数の大きな位相ずれに対しこれを修正するためにCPU9から出力され、前記TCXO2の発振周波数を再設定する制御量Cを入力し、何れかをアナログ信号(制御電圧)に変換して出力するD/A変換部82とを備える。
CPU9はベースバンド処理部7及びAFC制御部8に接続され、以下の切り替え及び制御機能により各部を制御する。
まず、周波数誤差測定部73、制御量算出部81及びD/A変換部82により、周波数誤差測定部73の出力を制御量算出部81及びD/A変換部82を介してTCXO2の発振周波数を微調整する負帰還制御によるAFC動作を行う機能、位相回転部71及び復調部72によりTCXO2の発振周波数のずれ量を検出する機能、又は、D/A変換部82を介してTCXO2の周波数ずれを修正する機能の何れかの状態へ切り換える機能を有する。
また、復調部72の出力Aを入力し、その同期ワード又はCRCチェックにより受信動作を常時監視して、復調されたベースバンドの正常性を判定する機能、この判定機能により受信状態に異常が検出された場合に、位相同期部71に所定シーケンスの制御信号Bを位相回転部71に出力し、受信IQ信号に対して位相回転を与えるとともに、前記判定機能により正常な受信状態に戻ったか否かを判断する機能、この機能により受信状態が正常状態に戻った場合の制御信号Bに基づいてTCXO2の発振周波数のずれ量に対応する制御量Cを算出する算出機能、当該ずれ量に応じた制御量CをD/A変換部82に出力してTCXO2の周波数ずれを修正するため設定変更を行う制御機能と、を有する。
更に、本実施の形態1では、AFC制御を行う際に算出した制御量がサブ無線システムに与える影響を判断し、この制御量がサブ無線システムに影響する場合に、サブ無線システムへの影響しない程度の当該制御量未満の単位に分割し、所定時間(T)の間隔で複数回制御し、最終的に前記制御量のAFC制御を実現する機能を有する。
このため、CPU9は、図示しないROM、RAM等の記憶部をも備えるコンピュータとして構成され、前記記憶部には本実施の形態の機能を実現する処理プログラムを格納し、CPU9は前記記憶部の処理プログラムを読み込み、読み込まれた処理プログラムにより制御され、ベースバンド処理部7及びAFC制御部8の各部の機能を切り換え制御するとともに、復調部72の出力Aを入力し、制御信号B、制御量Cを出力してベースバンド処理部7及びAFC制御部8を制御する、上記処理機能及び以下の機能を実現する。
(動作の説明)
最初に、CPU9の制御により、周波数誤差測定部73、制御量算出部81及びD/A変換部82を動作させることにより、周波数誤差測定部73の出力を制御量算出部81及びD/A変換部82を介してTCXO2の発振周波数を微調整するメイン無線システムで基準周波数の負帰還制御を行うAFC動作について説明する。
TCXO2の発振する基準周波数は、AFC制御部8の制御量算出部81で算出されたAFC制御量をD/A変換器82でアナログ信号に変換した制御信号(制御電圧)により決定される。無線部1は、TCXO2から出力される基準周波数を用いて、無線部1内のPLLにより局部発振周波数等を生成して、基地局からの伝送波をベースバンド信号に変換し、ベースバンド処理部7に送る。ベースバンド処理部7では基地局の伝送波を元に基準周波数の誤差を測定する周波数誤差測定部73で基準周波数の周波数誤差を測定し、周波数誤差情報をAFC制御部8へ送出する。AFC制御部8は、ベースバンド処理部7から得られた周波数誤差情報を元に制御量算出部81でAFC制御量を算出し、D/A変換部を介してアナログの制御量をTCXO2に送出して基準周波数のAFC動作を行う。
次に、CPU9の制御により、位相回転部71及び復調部72によりTCXO2の発振周波数のずれ量を検出し、D/A変換部82を介してTCXO2の発振周波数ずれを修正するAFC制御動作を説明する。
無線部1で基地局の伝送波に対し基準周波数の周波数誤差が無ければ、出力されるベースバンド信号は位相が一定の受信IQ信号となるが、前記周波数誤差が生じると、その周波数差に対応して受信IQ信号の位相が変化し、前記周波数誤差の極性に応じた正又は負の位相回転が生じることになる。この場合、復調部72では正常なベースバンドデータを復調できなくなり出力Aの同期ワードの検出が不可能となり、また、符号誤り率等が劣化する。
CPU9は、復調部72の出力の同期ワードの検出又は符号誤り率等の正常性により、又は、所定のタイミングにおいて発振周波数ずれを修正する動作を開始し、位相回転部71に対し制御信号Bを出力し受信IQ信号に対する位相回転を与えるとともに、復調部72の出力Aの正常性を判定し、基準周波数のずれによる受信IQ信号の位相回転を相殺する位相回転が生じ、正常な受信状態が検出された場合に、その制御信号Bに基づいて制御量Cを算出し、制御量CをD/A変換部82を介してTCXO2に送出して基準周波数を修正する。
図3は本実施の形態の発振周波数のずれ量を検出し、修正するための制御量を算出する動作の処理フローチャートを示す図であり、図4は位相回転部の位相回転動作を示す図である。
図3に示す処理は、位相回転部71において、順次増加又は減少する位相回転を前記受信IQ信号に与えて制御量を算出する手順を示しており、例えば図4に示す±2ppm、±4ppm等に相当する受信IQ信号の離散的な位相回転を順次行い、メイン無線システムの伝送波を正しく受信できる位相回転量から基準周波数のずれ量及びその制御量を算出する。
CPU9は、復調部72の出力の異常時又は所定のタイミング等において、位相回転部71を制御する位相回転処理を開始し(ステップS11)、初期位相の回転量として、例えば図4のAFC制御初期位相を設定する(ステップS12)。初期位相は携帯電話機に搭載されるTCXO2の経年変化等を考慮して設定することができる。初期位相の設定後(ステップS12)、メイン無線システムの伝送波を受信し(ステップS13)、復調部72の出力により正常に受信できたか否かを判定する(ステップS14)。受信が正常にできた場合には位相回転量から周波数ずれを算出(ステップS16)し、TCXO2のAFC制御量(Δf)を算出し(ステップS17)、位相回転処理を終了する(ステップS18)。
ステップS14の受信状態の判定処理において、正常に受信できていないと判定された場合、新たな位相回転量として、例えば図4の+2.0ppmを設定し(ステップS15)、再度受信処理を行う(ステップS13)。受信が正常にされるまで、位相回転量について、例えば図4の−2.0ppm、+4.0ppm、−4.0ppm、…と設定変更を繰り返し(ステップS13〜S15)、AFC制御量(Δf)が算出できたら、位相回転処理を終了する(ステップS18)。
以上の処理により図1に示す構成例と異なり、制御量の算出にTCXO2の発振周波数を変化させることがないので、サブ無線システムの通信には全く影響を与えない。
しかし、算出された制御量による基準周波数の修正の設定時にはTCXO2の発振周波数が変化するので、以下、サブ無線システムの動作への影響を極力与えないようにするAFC制御動作について説明する。
図5は本実施の形態1のTCXO2の周波数ずれの修正処理フローチャートを示す図である。サブ無線システムの動作への影響を考慮し、制御量Cによる周波数制御を徐々に段階的に行うように構成している。
図3に示す処理フローチャートによりCPU9によりAFC制御量(Δf)が算出されると(ステップS17)、図5に示すAFC制御が開始される(ステップS21)。まず、BlueTooth、WLAN、GPSの無線機器6の各サブ無線システムで許容される基準周波数の変動量の最大量をそれぞれΔf1、Δf2、Δf3とし、ΔFmin=MIN Active(Δf1、Δf2、Δf3)関数により、通信が行われているサブ無線システムの中で最小の基準周波数が許容される変動量(変動許容最小量)Δfminを求める(ステップS22)。
求めた基準周波数の変動許容最小量ΔfminとAFC制御量Δfとを比較し、AFC制御量Δfが変動許容最小量Δfmin以下か否かを判定し(ステップS23)、ΔfがΔfmin以下の場合は制御量をΔfとしてAFC制御を行い(ステップS24)、AFC制御を終了する(ステップS25)。
ステップS23において、ΔfがΔfminより大きい場合はΔf≦Δfmin×nとなる最大の“n”を求め(ステップS26)、AFC制御量をΔfmin/nとしてAFC制御を行い(ステップS27)、Δfmin/nの制御量でn回のAFC制御を行ったか否かを判定し(ステップS28)、n回実行した場合にはAFC制御を終了し(ステップS25)、n回未満の場合には一定のインターバル時間(T)をあけて、n回実行するまでΔf/nの制御量でAFC制御を繰り返す(ステップS27〜S29)。
本実施の形態1によれば、周波数ずれの検出は、基準周波数を変更して行う代わりにベースバンド信号に対する位相回転制御により行うから、サブ無線システムへの影響を抑えることが可能であり、更に、基準周波数の大きな変更時にサブ無線システムに影響しない小さい単位で変更するAFC制御を行うので、サブ無線システムへの影響をも抑えることが可能となる。
(実施の形態2)
図6は本発明の他の実施の形態2を示す図である。各サブ無線システムは供給される基準周波数の変動許容量を有し、また、基準周波数のずれに対し、初期値の設定変更が可能な場合の構成例である。
基本的に図2に示す実施の形態1の構成及び機能と同様であるが、本実施の形態2では、更にCPU9における処理機能として、基準周波数の設定変更に当たり、AFC制御を行う際に算出したAFC制御の制御量がサブ無線システムに与える影響を判断し、この制御量がサブ無線システムに影響する場合に、各サブ無線システムについて、AFC制御量Δfとそれぞれの変動許容量(Δf1、f2、F3、…Δfm)とを比較、判断する機能と、AFC制御量Δfよりそれぞれの変動許容量が小さい場合に制御信号Dにより当該サブ無線システムを停止させる機能と、基準周波数変動量を設定した後に、停止したサブ無線システムの通信を再開させる機能と、を備える。停止させなかったサブ無線システムはAFC制御量Δfによる周波数変更に追従可能であり、通信の断絶を起こすことはない。
(動作の説明)
図7は本実施の形態2の処理フローチャートを示す図である。以下、本実施の形態2の動作を説明する。
図3に示す処理フローチャートによりAFC制御量Δfが算出されると(ステップS17)、本実施の形態のAFC制御が開始される(ステップS31)。
AFC制御量Δfがサブ無線システム1の変動許容量Δf1以下か否かを判定し(ステップS32)、変動許容量より大きい場合はサブ無線システム1の通信処理を停止し(ステップS39)、ステップS32で変動許容量Δf1以下の場合は、次の処理ステップに移行する。
AFC制御量Δfがサブ無線システム2の変動許容量Δf2以下か否かを判定し(ステップS33)、変動許容量より大きい場合はサブ無線システム2の通信処理を停止し(ステップS40)、ステップS33で変動許容量Δf2以下の場合は、次の処理ステップに移行する。
後続のサブ無線システムにも同様の処理を繰り返し、AFC制御量Δfが最後のサブ無線システムmの変動許容量Δfm以下か否かを判定し(ステップS34)、変動許容量より大きい場合はサブ無線システムmの通信処理を停止し(ステップS41)、ステップS34で変動許容量Δfm以下の場合は、次の処理ステップに移行する。
AFC制御量Δfがそれぞれの変動許容量(Δf1、f2、F3…Δfm)を超えるサブ無線システムの停止処理を完了後、AFC制御量をΔfとしてAFC制御を行う(ステップS35)。次に、CPU9は停止したサブ無線システムに基準周波数変動量を設定し(ステップS36)、停止したサブ無線システムの通信を再開し(ステップS37)、AFC制御を終了する(ステップS38)。
以上の処理動作により、基準周波数の変更に対し、変動許容量が大きいサブ無線システムの通信断絶を防ぎ、変動許容量の小さいサブ無線システムも再起動によりAFC制御を行うことが可能となる。
(他の実施の形態)
以上の実施の形態では、電圧制御型発信器に水晶振動子を使用した例で説明したが、本発明は水晶振動子に限られるものではなく、セラミック振動子等、発振子を使用することで構成することが可能である。
また、本実施の形態2では変動許容量に応じて選択的にサブ無線システムの停止処理を行っているが、AFC制御時には常にサブ無線システムの停止処理を行うように構成することが可能である。
更に、携帯電話機の無線システムをメイン無線システムとし、GPS装置、WLAN及びBlueTooth等をサブ無線システムとした例で説明したが、GPS装置、WLAN及びBlueTooth等の何れかを本発明のメイン無線システムとし、その他をサブ無線システムとすることが可能であり、また、無線機に搭載した複数の無線システムとしては、少なくともメイン無線システムとサブ無線システムとで発振子を共有する複数の無線システムであれば本発明が適用可能であることは明らかである。
本発明の発明過程における無線機の構成例を示す図である。本発明の発明過程における無線機の構成例を示す図である。 本発明の一実施の形態1の発振子を共用した複数無線システムを搭載した携帯電話機等の無線機の一構成例を示す図である。 本実施の形態の発振周波数のずれ量を検出し、修正するための制御量を算出する動作の処理フローチャートを示す図である。 位相回転部の位相回転動作を示す図である。 本実施の形態1のTCXO2の周波数ずれの修正処理フローチャートを示す図である。 本発明の他の実施の形態2を示す図である。 本実施の形態2の処理フローチャートを示す図である。
符号の説明
1 無線機
2 電圧制御型発信器(TCXO)
3、7 ベースバンド処理部
4、8 AFC制御部
5、9 制御部(CPU)
6 無線機器
31、72 復調部
32、73 周波数誤差測定部
41、81 制御量算出部
42、82 D/A変換部
71 位相回転部

Claims (21)

  1. 少なくともメイン無線システムとサブ無線システムとで発振子を共有する複数の無線システムを搭載した無線機におけるAFC制御方法であって、
    前記発振子により発振した基準周波数に対するAFC制御時の制御量を、メイン無線システムにおける受信IQ信号の位相回転量に基づいて算出することを特徴とするAFC制御方法。
  2. 前記受信IQ信号を位相回転手段を介して復調し、復調出力の正常受信時の前記位相回転手段の位相回転量に基づいて前記制御量を算出することを特徴とする請求項1記載のAFC制御方法。
  3. 前記位相回転手段により順次増加又は減少する離散的な位相回転を前記受信IQ信号に与えて前記制御量を算出することを特徴とする請求項2記載のAFC制御方法。
  4. 前記制御量によるAFC制御時に、何れかのサブ無線システムの通信に悪影響を与える場合に、前記制御量未満の単位で複数回に分割してAFC制御を行うことを特徴とする請求項1、2又は3記載のAFC制御方法。
  5. 前記制御量によるAFC制御時に、何れかのサブ無線システムの通信に悪影響を与える場合に、当該サブ無線システムを停止後にAFC制御を行うことを特徴とする請求項1、2又は3記載のAFC制御方法。
  6. AFC制御後にサブ無線システムを再起動して通信を継続させることを特徴とする請求項5記載のAFC制御方法。
  7. AFC制御後に基準周波数の誤差を測定してメイン無線システムで基準周波数の負帰還制御を行うことを特徴とする請求項1ないし6の何れかの請求項記載のAFC制御方法。
  8. 少なくともメイン無線システムとサブ無線システムとで発振子を共有する複数の無線システムを搭載した無線機であって、
    メイン無線システムにおける受信IQ信号の位相回転量に基づいてAFC制御用の制御量を算出する手段と、算出した制御量により前記発振子により発振した基準周波数に対するAFC制御を行う手段と、を有することを特徴とする無線機。
  9. 前記制御量を算出する手段は、前記受信IQ信号の位相を回転する位相回転部と、前記位相回転部の出力を復調する復調部とを備え、前記位相回転部の位相回転量と前記復調部の出力により、正常受信時の前記位相回転部の位相回転量に基づいて前記制御量を算出すること特徴とする請求項8記載の無線機。
  10. 前記制御量を算出する手段は、順次増加又は減少する離散的な位相回転を前記受信IQ信号に与えて前記制御量を算出することを特徴とする請求項9記載の無線機。
  11. 前記AFC制御を行う手段は、前記制御量によるAFC制御時に何れかのサブ無線システムの通信に悪影響を与える場合に、前記制御量未満の単位で複数回に分割してAFC制御を行うことを特徴とする請求項8、9又は10記載の無線機。
  12. 前記制御量によるAFC制御時に何れかのサブ無線システムの通信に悪影響を与える場合に、当該サブ無線システムを停止後にAFC制御を行うことを特徴とする請求項8、9又は10記載の無線機。
  13. 前記制御量によるAFC制御後にサブ無線システムを再起動して通信を継続させることを特徴とする請求項12記載の無線機。
  14. 前記制御量によるAFC制御後に基準周波数の誤差を測定してメイン無線システムで行う基準周波数の負帰還制御に切り替えることを特徴とする請求項8ないし13の何れかの請求項記載の無線機。
  15. 少なくともメイン無線システムとサブ無線システムとで発振子を共有する複数の無線システムを搭載した無線機のAFC制御プログラムであって、
    コンピュータに、メイン無線システムにおける受信IQ信号の位相回転量に基づいてAFC制御用の制御量を算出する算出機能と、算出した制御量により前記発振子により発振した基準周波数に対するAFC制御を行う制御機能とを実現させることを特徴とするAFC制御プログラム。
  16. 前記無線機は、前記受信IQ信号の位相を回転する位相回転部と、前記位相回転部の出力を復調する復調部とを備え、前記算出機能は、前記位相回転部の位相回転量と前記復調部の出力により、正常受信時の前記位相回転部の位相回転量に基づいて前記制御量を算出する機能を有すること特徴とする請求項15記載のAFC制御プログラム。
  17. 前記算出機能は、前記位相回転部を制御し、順次増加又は減少する離散的な位相回転を前記受信IQ信号に与えて前記制御量を算出する機能を有することを特徴とする請求項16記載のAFC制御プログラム。
  18. 前記制御機能は、前記制御量によるAFC制御時に何れかのサブ無線システムの通信に悪影響を与える場合に、前記制御量未満の単位で複数回に分割してAFC制御を行う機能を有することを特徴とする請求項15、16又は17記載のAFC制御プログラム。
  19. 前記制御機能は、前記制御量によるAFC制御時に何れかのサブ無線システムの通信に悪影響を与える場合に、当該サブ無線システムを停止後にAFC制御を行う機能を有することを特徴とする請求項15、16又は17記載のAFC制御プログラム。
  20. 前記コンピュータに、前記制御量によるAFC制御後にサブ無線システムを再起動して通信を継続させる機能を実現させることを特徴とする請求項19記載のAFC制御プログラム。
  21. 前記コンピュータに、前記制御量によるAFC制御後に基準周波数の誤差を測定してメイン無線システムで行う基準周波数の負帰還制御に切り替える機能を実現させることを特徴とする請求項15ないし20の何れかの請求項記載のAFC制御プログラム。
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