JP2008130345A - 係合体の分離治具ならびに分離装置および係合体の分離方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第1部材の外周部を第2部材の外縁で挟持して成る係合体を、それぞれに分離するための分離治具であって、前記係合体の第2部材の外縁部分を係止する係止片を口部に有する中空部材と、前記中空部材の口部内に挿通可能であって、前記中空部材に近接する方向に移動して係合体を押圧する押圧部材と、を備え、前記係合体の第1部材側に中空部材を配設し、前記第2部材側に押圧部材を配設した状態で、前記中空部材と押圧部材とが相互に近接する方向に移動する様に、前記中空部材と押圧部材の少なくともいずれか一方を移動させることにより、前記係合体を押圧することによって、前記第2部材の外縁部分が中空部材の係止片に押圧されて拡開し、前記第1部材と第2部材とが分離可能となるように構成する。
【選択図】図2
Description
その構造としては、例えば、特許文献1にあるように、図44に示したようなコイン型リチウムイオン二次電池100として、負極114のキャップ116と正極110のケース112の間にガスケット118を挟持した状態で、負極114のキャップ116の外周部117と正極110のケース112の外縁113とが、かしめられて密閉されるような容器の構造をなしている。なお、図44において符号120は正極110と負極114とが直接接触して短絡することないように両極を分離するセパレータである。
ところで、このような蓄電池におけるその研究開発において、充放電の試験の際に蓄電池内の電極の変化を観察する等の目的で、蓄電池の分解が行われている。
このような蓄電池を分解する方法としては、ニッパーやラジオペンチ等の工具によって、蓄電池のケースのみに切り込みを入れこじ開ける方法や、特許文献2に開示されているように、高圧水やエネルギービーム、円盤状の刃を高速回転して蓄電池を分断するように切断する装置等の機械的手段等を用いる分解方法が採られている。
また、特許文献2に記載されているような、高圧水やエネルギービーム、機械切断等の装置を利用して密閉型電池を分解する方法は、設備が大掛かりであるとともにコストが嵩んでしまう。このため、設置スペースが限られてしまい、比較的小さな研究室に設置する場合には不向きであった。
第1部材の外周部を第2部材の外縁で挟持して成る係合体を、それぞれに分離するための分離治具であって、
前記分離治具は、
前記係合体の第2部材の外縁部分を係止する係止片を口部に有する中空部材と、
前記中空部材の口部内に挿通可能であって、前記中空部材に近接する方向に移動して係合体を押圧する押圧部材と、を備え、
前記係合体の第1部材側に中空部材を配設し、前記第2部材側に押圧部材を配設した状態で、前記中空部材と押圧部材とが相互に近接する方向に移動する様に、前記中空部材と押圧部材の少なくともいずれか一方を移動させることにより、前記係合体を押圧することによって、
前記第2部材の外縁部分が中空部材の係止片に押圧されて拡開し、前記第1部材と第2部材とが分離可能となるように構成されていることを特徴とする。
第1部材の外周部を第2部材の外縁で挟持して成る係合体を、それぞれに分離するための分離方法であって、
前記係合体の第2部材の外縁部分を係止する係止片を口部に有する中空部材を準備する工程と、
前記中空部材の口部内に挿通可能であって、前記中空部材と近接する方向に移動して係合体を押圧する押圧部材を準備する工程と、
前記係合体の第1部材側に中空部材を配設し、前記第2部材側に押圧部材を配設した状態で、前記中空部材と押圧部材の少なくともいずれか一方を移動させることにより、前記係合体を押圧する工程と、
前記第2部材の外縁部分が中空部材の係止片に押圧されて拡開し、前記第1部材と第2
部材とを分離する工程と、
を有することを特徴とする。
前記係合体を押圧する押圧部材の押圧部に、前記係合体の第2部材の中心部と接触しないようにする逃がし部が形成されていることを特徴とする。
前記押圧部材が、前記中空部材を貫通しないように衝止する段部を備えることを特徴とする。
また、本発明の分離治具は、
前記中空部材に、前記係合体の外周の位置を特定するガイド穴を備えることを特徴とする。
前記係止片が少なくとも2以上の係止部から構成されていることを特徴とする。
このように係止片が少なくとも2以上の係止部から構成されていれば、係合体を保持することができるため、押圧部材で係合体の分離を同様に行うことができる。
前記係止片に、前記係合体の分離を、少なくとも2段階以上で行う段部を備えることを特徴とする
このように構成すれば、例えば係合体が蓄電池の場合、1段階目で容器を分離して上蓋と下蓋とを取り外すことができるとともに、2段階目で上蓋に引っ掛かった密封部材を取り外すことができる。
前記係止片にテーパ面またはR面が形成されていることを特徴とする。
このように構成することによって、係合体の上蓋が係止片に引っ掛かったとしても、外れやすくすることができる。また、係合体の上下を逆にして、中空部材に装着した場合には、係合することがない。従って、係合体が蓄電池の場合、正極と負極を逆にして、中空部材に装着した状態で、押圧部材によって押圧すると短絡が生じてしまうが、これを防止することができる。
前記押圧部材の前記押圧部がフラット面で形成されていることを特徴とする。
このように構成することによって、係合体の上蓋を均等に押圧することができる。
前記押圧部材の前記押圧部にテーパ面が形成されていることを特徴とする。
このように構成することによって、押圧部材によって係合体を押圧した際に、係合体が押圧部材に食い込みにくくすることができるとともに、仮に係合体が押圧部材に食い込んでしまった場合でも、取り外しやすく、使い勝手をよくすることができる。
前記押圧部材の前記押圧部が先端R、角R、角C面取のいずれかで形成されていることを特徴とする。
また、本発明の分離治具は、
前記押圧部材に、前記押圧部材を上下方向に貫通する貫通穴が形成されていることを特徴とする。
前記中空部材の係止片の下端側に、前記分離治具を用いて分離した係合体を受ける受部材を備えることを特徴とする。
前記受部材の少なくとも受部が絶縁体であることを特徴とする。
また、本発明の分離治具は、
前記受部材の少なくとも受部がフッ素樹脂コーティングされていることを特徴とする。
また、本発明の分離治具は、
前記係合体が蓄電池であることを特徴とする。
オン二次電池等の非水系電池、電気二重層キャパシタ等のキャパシタ等の電池を指している。
前記係合体が薄肉円筒形状であることを特徴とする。
係合体がこのような形状のときに、本発明の分離治具において、最も顕著な作用効果を奏することが可能となる。
また、本発明の分離治具は、
前記中空部材が金属で構成されていることを特徴とする。
前記中空部材が焼入れ処理した炭素工具鋼から成ることを特徴とする。
ケースにはステンレス材が多用されており、このような金属の中でも、炭素工具鋼は、機械加工後に焼入れ処理をすることにより、高硬度、高剛性、耐磨耗性に優れ、焼入れ処理した炭素工具鋼を用いることにより、さらに、中空部材の強度や耐久性を十分に保つことができる。
前記押圧部材の少なくとも係合体と接触する押圧部が、フッ素樹脂コーティングされていることを特徴とする。
また、本発明の分離治具は、
前記第1部材が下蓋であって、
前記第2部材が上蓋であることを特徴とする。
前記第1部材が、下蓋であって、
前記第2部材が上蓋と密封部材から構成されることを特徴とする。
前記上蓋と密封部材から構成された第2部材と、前記下蓋である第1部材とからなる係合体を、前記分離装置で、前記第1部材と第2部材とに分解した後、
前記分離治具において、
さらに、前記中空部材の口部径よりも小さい口部を有する第2中空部材と、
前記第2中空部材の口部に挿通可能であって、前記第2中空部材に近接する方向に移動して第2部材を押圧する第2押圧部材を用いて、
さらに、前記第2部材を第2中空部材と第2押圧部材との間に配設するとともに、前記
中空部材と押圧部材の少なくともいずれか一方を移動させることにより、前記第2部材を押圧することで、前記第2部材を上蓋と密封部材とに分離するよう構成されていることを特徴とする。
前記第1部材と第2部材とを分離する工程の後に、
さらに、前記中空部材の口部径よりも小さい口部を有する第2中空部材を準備する工程と、
前記第2中空部材の口部に挿通可能であって、前記第2中空部材に近接する方向に移動して第2部材を押圧する第2押圧部材を準備する工程と、
前記第2部材を第2中空部材と第2押圧部材との間に配設するとともに、前記中空部材と押圧部材の少なくともいずれか一方を移動させることにより、前記第2部材を押圧する工程と、
前記第2部材を上蓋と密封部材とに分離する工程と、
を有することを特徴とする。
上記のいずれかに記載の分離治具と、
前記分離治具を押圧するプレス部を有するプレス機と、
を備え、前記プレス機によって分離治具を押圧することで、前記係合体を第1部材と第2部材とに分離することを特徴とする。
上記に記載の分離装置を用いて、係合体の分離を行うことを特徴とする。
このように構成することによって、下蓋の外周部を上蓋の外縁で挟持して成る係合体について、安全で容易に分離することができるとともに、設備コストを低減することが可能である。
前記プレス部に、前記分離治具の押圧部材が固着されていることを特徴とする。
このように押圧部材がプレス機のプレス部に固着されていることによって、繰り返し作業を行う場合であっても、常に正確に係合体を押圧することができる。
図1は、本発明の係合体の分離治具の第1の実施例の斜視図、図2は図1の係合体の分離治具における縦断面図である。
図1および図2において、符号10は、全体で本発明の係合体の分離治具(以下、単に「分離治具」と言う)を示している。
本発明の分離治具10は、図1および図2に示したように、下蓋24の外周部を上蓋22の外縁で挟持して成る係合体20の上蓋22の外縁部分のみを係止する係止片32を口部36内周に有する中空部材30と、中空部材30の口部36内に挿通可能であって、係合体20を中空部材30に近接する方向に移動して押圧する押圧部材40とから構成されている。
他方、押圧部材40は、その外径t1が、中空部材30の口部36の内径t2よりも小さく設定されている。
体20を使用している。さらに、係合体20が蓄電池の場合には、内部にポリプロピレンから成る密封部材を有している。
先ず、図2に示したように、中空部材30の口部36に形成された係止片32に、係合体20の上蓋22側が係止されるよう係合体20を載置する。
また、押圧部材40の押圧部42は、フラット面であるため、係合体20の上蓋22に対して均等な力で押圧がなされるようになっている。
なお、係合体20が蓄電池の場合には、蓄電池の構造上、上蓋22と下蓋24との間にポリプロピレン製の密封部材23を有するため、上記の方法を用いた場合には、図7に示したように、反り返った上蓋22の外縁部分内に密封部材23が嵌入した状態で、上蓋22と下蓋24との分離が行われることとなる。
が望ましい。
さらに、表面処理としてフッ素樹脂コーティングを行った場合には、フッ素樹脂が非導電性であるため、例えば、係合体20が蓄電池である場合、誤って上下を逆にして中空部材30の係止片32に係止した状態で、押圧部材40によって係合体20を押圧したとしても、蓄電池が短絡することがない。
この場合、フッ素樹脂としては、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)樹脂、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)樹脂、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)樹脂、テトラフルオロエチレン−エチレン共重合体(ETFE)樹脂、ポリビニリデンフルオライト(PVDF)樹脂、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)樹脂、クロロトリフルオロエチレン−エチレン共重合体(ECTFE)樹脂、ポリビニルフルオライド(PVF)樹脂などを挙げることができ、この中では、耐熱性、耐腐食性などを考慮すれば、PTFEが好ましい。
い。
図13(a)および図13(b)は、本発明の分離治具の中空部材30の係止片32が中空部材30から内側に突起する、少なくとも2以上の係止部33から構成される場合の上面図で、図13(a)は係止部33が略四角形状の場合の上面図、図13(b)は、係止部33が歯形状の場合の上面図である。
このような形状に係止片32を設定しても、係合体20は確実に係止されることとなる。
次いで、本発明の分離治具の第3の実施例について説明する。
図14に示した分離治具における中空部材30は、基本的には、図1から図12に示した実施例1の分離治具における中空部材30と同じ構成であるので、同じ構成部材には、同じ参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
このように構成することによって、係合体20の上蓋22が係止片32に引っ掛かったとしても、容易に外すことができる。
図16は、本発明の分離治具の第4の実施例における縦断面図である。
図16に示した分離治具における押圧部材は、基本的には、図1から図12に示した実施例1の分離治具における押圧部材と同じ構成であるので、同じ構成部材には、同じ参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
このように構成することによって、例えば、係合体20が図44に示されるような蓄電池である場合、蓄電池内部の上蓋よりの中心部にある電極に、押圧部材40によって圧力がかからないようにすることができる。
逃がし部45は電極径より大きい方が好ましいが、仮に電極を押してしまう場合は、このように構成することによって、電極を押圧しない面が増えるため、電極が変形することをさらに防ぐことができる。
図18は、本発明の分離治具の第5の実施例における縦断面図、図19は、図18の分離治具において、係合体20を分離した状態を示す縦断面図である。
このように押圧部材40を用いて、係合体20の分離を行うと、図19に示したように、押圧部材40の段部44が中空部材30に引っ掛かり、これによって、押圧部材40が下方に落下することを防ぐことができる。
図20は、本発明の分離治具の第6の実施例における縦断面図、図21は、図20の分離治具において、係合体20を分離した状態を示す縦断面図である。
これによって、係合体20を押圧する際に係合体20の外縁が保持されることとなり、
位置ずれを防止し、押圧部材40によって、係合体20を正確に押圧することができる。
図22は、本発明の分離治具の第7の実施例における縦断面図、図23は、図22の分離治具において、係合体20を分離した状態を示す縦断面図である。
このように構成することによって、1段目の係止片32において係合体20の上蓋22の外縁部分を内側に折り曲げ、2段目の係止片38において係合体20の上蓋22と下蓋24とを確実に分離することができる。
図28は、本発明の分離治具の第8の実施例において、押圧部材40の押圧部42にテーパ面43を形成した場合の縦断面図である。
このように構成することによって、押圧部材40によって係合体20を押圧した際に、係合体20が押圧部材40に食い込みにくくすることができるとともに、仮に係合体20が押圧部材40に食い込んでしまった場合でも、容易に取り外すことができるので、使い勝手をよくすることができる。
図29は、本発明の分離治具の第9の実施例において、押圧部材40の押圧部42の形状が先端Rで形成されている場合の縦断面図、図30は押圧部材40の押圧部42の形状が角Rで形成されている場合の縦断面図、図31は押圧部材40の押圧部42の形状が角C面取で形成されている場合の縦断面図である。
このように構成することによって、係合体20と押圧部42との接触する箇所に傷がつきにくくすることができる。さらに、係合体20が押圧部材40に食い込みにくくすることができる。
図33は、本発明の分離治具の第10の実施例における縦断面図である。
図33に示した分離治具は、基本的には、図1から図12に示した実施例1の分離治具と同じ構成であるので、同じ構成部材には、同じ参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
このように構成することによって、仮に係合体20が押圧部材40に食い込んでしまった場合であっても、図34および図35に示すように、貫通穴46から、例えばピン48を挿入して押圧部材40から係合体20を取り外すことができる。また、図示しないが、貫通穴46からエア等を噴出するように構成すれば、上記と同様に、押圧部材40に食い込んでしまった係合体20を容易に取り外すことができる。
図36は、本発明の分離治具の第11の実施例における斜視図、図37は、図36における分離治具の縦断面図である。
このように構成することによって、係合体20が分離された後、受部材50に落下することになり、散失することを防ぐことができる。
また、受部材50に表面処理を行うこともできる。ここで、表面処理としては、上記した中空部材30や押圧部材40に施す表面処理と同じ処理をすることができる。
また、図38(a)に示したように、受部材50の少なくとも受部52が絶縁体54で構成されていてもよいし、図38(b)に示したように、受部材50の受部52にセパレータやフッ素樹脂シート等の絶縁シート56を配置しても良い。このように構成することによって、係合体20が蓄電池である場合、分離した係合体20を受部52で受けた際、または受部52から取り出す際に、蓄電池を短絡させることが確実に防止できる。
図39は、本発明の係合体の分離装置の実施例の縦断面図、図40は、図39において押圧部材40の押圧部42とは逆側の端面に、鋼球49を載置させるための鋼球受47が形成されていることを説明する拡大斜視図、図41は、図39における拡大断面図である。
このように構成することで、係合体20を分離するのに十分な力を押圧部材40に加えることができる。
このように構成することによって、例えばネジを利用した手動プレス機等の分離装置12に、本発明の分離治具10を取り付けて用いた場合でも、鋼球受47に鋼球49を載置させた状態で押圧すれば、押圧部材40が手動プレス機60のプレス部62の回転とともに、回転してしまうことを防止することができる。
なお、本実施例では、押圧部材40に鋼球受47を設け、鋼球49を用いて押圧部材40がプレス部62の回転とともに回転してしまうことを防止しているが、例えば、ボールベアリングなどを用いてプレス部62がハンドル64の回転に追随しないように構成されていたり、油圧プレス機、電動プレス機などのプレス部62がもともと回転しないプレス機を用いれば、押圧部材40を回転させることがないので、鋼球受47を押圧部材40に設ける必要はない。
次いで、本発明の第13の実施例について説明する。
この実施例の分離装置の構成部材である分離装置12は、基本的には、プレス機60に実施例1から実施例11に示した分離治具10を固着させたものであり、同一の構成部材には、同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
このように構成することで、繰り返し作業を行う場合であっても、常に正確に係合体20を押圧することができる。
また、中空部材30もプレス機ベース68にボルト66で固着されていてもよい。このように構成することによって、例えば、分離された係合体20を、受部材50を使用せずにそのまま落としてもよく、また、受部材50を引き出すように構成して、分離した係合体20を取り出せるようにしてもよい。
12 分離装置
20 係合体
22 上蓋
23 密封部材
24 下蓋
29 支点
30 中空部材
32 係止片
33 係止部
34a 角C面取
34b 角R
35a テーパ面
35b R面
36 口部
37 ガイド穴
38 2段目の係止片
40 押圧部材
42 押圧部
43 テーパ面
43a 先端R
43b 角R
43c 角C面取
44 段部
45 逃がし部
45a 切り欠き
46 貫通穴
47 鋼球受
48 ピン
49 鋼球
50 受部材
52 受部
52a 受部底面
52b 受部側面
54 絶縁体
56 絶縁シート
60 プレス機
62 プレス部
64 ハンドル
66 ボルト
68 プレス機ベース
100 コイン型リチウムイオン二次電池
110 正極
112 ケース
113 外縁
114 負極
116 キャップ
117 外周部
118 ガスケット
120 セパレータ
210 密閉型電池
222 高圧水またはエネルギービーム
230 冷却装置
232 低温ガス
240 不燃性雰囲気
Claims (30)
- 第1部材の外周部を第2部材の外縁で挟持して成る係合体を、それぞれに分離するための分離治具であって、
前記分離治具は、
前記係合体の第2部材の外縁部分を係止する係止片を口部に有する中空部材と、
前記中空部材の口部内に挿通可能であって、前記中空部材に近接する方向に移動して係合体を押圧する押圧部材と、を備え、
前記係合体の第1部材側に中空部材を配設し、前記第2部材側に押圧部材を配設した状態で、前記中空部材と押圧部材とが相互に近接する方向に移動する様に、前記中空部材と押圧部材の少なくともいずれか一方を移動させることにより、前記係合体を押圧することによって、
前記第2部材の外縁部分が中空部材の係止片に押圧されて拡開し、前記第1部材と第2部材とが分離可能となるように構成されていることを特徴とする分離治具。 - 前記係合体を押圧する押圧部材の押圧部に、前記係合体の第2部材の中心部と接触しないようにする逃がし部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の分離治具。
- 前記押圧部材が、前記中空部材を貫通しないように衝止する段部を備えることを特徴とする請求項1から2のいずれかに記載の分離治具。
- 前記中空部材に、前記係合体の外周の位置を特定するガイド穴を備えることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の分離治具。
- 前記係止片が少なくとも2以上の係止部から構成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の分離治具。
- 前記係止片に、前記係合体の分離を、少なくとも2段階以上で行う段部を備えることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の分離治具。
- 前記係止片にテーパ面またはR面が形成されていることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の分離治具。
- 前記係止片の隅角部に、角R、角C面取のいずれかが形成されていることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の分離治具。
- 前記押圧部材の押圧部が、フラット面で形成されていることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の分離治具。
- 前記押圧部材の押圧部に、テーパ面が形成されていることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の分離治具。
- 前記押圧部材の押圧部が先端R、角R、角C面取のいずれかで形成されていることを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載の分離治具。
- 前記押圧部材に、前記押圧部材を上下方向に貫通する貫通穴が形成されていることを特徴とする請求項1から11のいずれかに記載の分離治具。
- 前記中空部材の係止片の下端側に、前記分離治具を用いて分離した係合体を受ける受部材を備えることを特徴とする請求項1から12のいずれかに記載の分離治具。
- 前記受部材の少なくとも受部が絶縁体であることを特徴とする請求項13に記載の分離治具。
- 前記受部材の少なくとも受部がフッ素樹脂コーティングされていることを特徴とする請求項13から14のいずれかに記載の分離治具。
- 前記係合体が蓄電池であることを特徴とする請求項1から15のいずれかに記載の分離治具。
- 前記係合体が薄肉円筒形状であることを特徴とする請求項1から16のいずれかに記載の分離治具。
- 前記中空部材が金属で構成されていることを特徴とする請求項1から17のいずれかに記載の分離治具。
- 前記中空部材が焼入れ処理した炭素工具鋼から成ることを特徴とする請求項18に記載の分離治具。
- 前記押圧部材の少なくとも係合体と接触する押圧部が、フッ素樹脂コーティングされていることを特徴とする請求項1から19のいずれかに記載の分離治具。
- 前記第1部材が下蓋であって、
前記第2部材が上蓋であることを特徴とする請求項1から20のいずれかに記載の分離治具。 - 前記第1部材が、下蓋であって、
前記第2部材が上蓋と密封部材から構成されることを特徴とする請求項1から20のいずれかに記載の分離治具。 - 前記上蓋と密封部材から構成された第2部材と、前記下蓋である第1部材とからなる係合体を、前記分離治具で、前記第1部材と第2部材とに分離した後、
前記分離治具において、
さらに、前記中空部材の口部径よりも小さい口部を有する第2中空部材と、
前記第2中空部材の口部に挿通可能であって、前記第2中空部材に近接する方向に移動して第2部材を押圧する第2押圧部材を用いて、
さらに、前記第2部材を第2中空部材と第2押圧部材との間に配設するとともに、前記第2中空部材と第2押圧部材の少なくともいずれか一方を移動させることにより、前記第2部材を押圧することで、前記第2部材を上蓋と密封部材とに分離するよう構成されていることを特徴とする請求項22に記載の分離治具。 - 請求項1から23のいずれかに記載の分離治具と、
前記分離治具を押圧するプレス部を有するプレス機と、
を備え、前記プレス機によって分離治具を押圧することで、前記係合体を第1部材と第2部材とに分離することを特徴とする分離装置。 - 前記プレス機に、前記分離治具が固着されていることを特徴とする請求項24に記載の分離装置。
- 第1部材の外周部を第2部材の外縁で挟持して成る係合体を、それぞれに分離するため
の分離方法であって、
前記係合体の第2部材の外縁部分を係止する係止片を口部に有する中空部材を準備する工程と、
前記中空部材の口部内に挿通可能であって、前記中空部材に近接する方向に移動して係合体を押圧する押圧部材を準備する工程と、
前記係合体の第1部材側に中空部材を配設し、前記第2部材側に押圧部材を配設した状態で、前記中空部材と押圧部材の少なくともいずれか一方を移動させることにより、前記係合体を押圧する工程と、
前記第2部材の外縁部分が中空部材の係止片に押圧されて拡開し、前記第1部材と第2部材とを分離する工程と、
を有することを特徴とする係合体の分離方法。 - 前記第1部材が下蓋であって、
前記第2部材が上蓋であることを特徴とする請求項26に記載の係合体の分離方法。 - 前記第1部材が、下蓋であって、
前記第2部材が上蓋と密封部材から構成されることを特徴とする請求項26に記載の係合体の分離方法。 - 前記分離方法が、
前記第1部材と第2部材とを分離する工程の後に、
さらに、前記中空部材の口部径よりも小さい口部を有する第2中空部材を準備する工程と、
前記第2中空部材の口部に挿通可能であって、前記第2中空部材に近接する方向に移動して第2部材を押圧する第2押圧部材を準備する工程と、
前記第2部材を第2中空部材と第2押圧部材との間に配設するとともに、前記第2中空部材と第2押圧部材の少なくともいずれか一方を移動させることにより、前記第2部材を押圧する工程と、
前記第2部材を上蓋と密封部材とに分離する工程と、
を有することを特徴とする請求項28に記載の係合体の分離方法。 - 請求項24から25のいずれかに記載の分離装置を用いて、係合体の開封を行うことを特徴とする分離方法。
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