JP2008130164A - 光ピックアップ - Google Patents
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Abstract
【課題】 PDバランスのずれの発生を最小に抑え、高精度のスプリッタ取付け基準面を形成すること。
【解決手段】 光学ベースと、光学ベース中に取り付けられて、レーザビームの光路中に配置されたレーザスプリッタを含む光学部品とを有する、光ピックアップに於いて、ビームスプリッタを搭載する部分における光学ベースの幅方向の断面形状が、ビームスプリッタを中心として実質的に対称形状をしている。ビームスプリッタは、光学ベースの幅方向に延在する平坦な被支持面を持ち、光学ベースは、被支持面に対向する支持面と、支持面に形成され被支持面を支持する3つの凸部とを有する。光学ベースの上面及び下面には、ビームスプリッタを光学ベースに固定するための接着剤を塗布ための塗布孔が形成されている。
【選択図】 図6
【解決手段】 光学ベースと、光学ベース中に取り付けられて、レーザビームの光路中に配置されたレーザスプリッタを含む光学部品とを有する、光ピックアップに於いて、ビームスプリッタを搭載する部分における光学ベースの幅方向の断面形状が、ビームスプリッタを中心として実質的に対称形状をしている。ビームスプリッタは、光学ベースの幅方向に延在する平坦な被支持面を持ち、光学ベースは、被支持面に対向する支持面と、支持面に形成され被支持面を支持する3つの凸部とを有する。光学ベースの上面及び下面には、ビームスプリッタを光学ベースに固定するための接着剤を塗布ための塗布孔が形成されている。
【選択図】 図6
Description
本発明は、光ディスクドライブに用いられ、光ディスクにレーザビームを照射してデータを記録・再生する光ピックアップに関し、特に、レーザビームの光路に配置されたビームスプリッタの取付構造に関する。
光ディスクドライブは、光ディスク(CD、CD−ROM、CD−R/RW、DVD−ROM、DVD±R/RW、Blu−rayディスク、HD−DVD等)に記録された情報を読み出したり、あるいは情報を書き込んだりするための装置である。この種の光ディスクドライブは、光ディスクからの情報の読み出し、あるいは光ディスクへの情報の書き込みを実現するため、光ディスクに対してレーザビームを照射し、またその反射光を検出するための光ピックアップを備えている。
一方、周知のように、DVD装置においては、ディジタル・ヴァーサタイル・ディスク(DVD)とコンパクト・ディスク(CD)とのいずれに対しても記録・再生可能にするために特別の光ピックアップを備えた光ディスクドライブを搭載したものが存在している。そのような特別の光ピックアップは、DVD用の短波長レーザ光(波長約650nm)とCD用の長波長レーザ光(波長約780nm)との2種類のレーザビームを使い分けて記録・再生を行うものであり、「2波長対応光ピックアップ」と呼ばれている。
この種の2波長対応光ピックアップの一種として、CD用の長波長レーザ光(第1のレーザ光)を出射するためのCD用の第1のレーザダイオードとDVD用の短波長レーザ光(第2のレーザ光)を出射するためのDVD用の第2のレーザダイオードと、を備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、第1のレーザダイオードと第2のレーザダイオードとを別々の部品として構成すると、部品点数が多く大型化してしまうという不都合がある。このような問題に対処するために、第1のレーザダイオードと第2のレーザダイオードとを1部品(1チップ)で構成したもの(以下、「1チップ型レーザダイオード」と呼ぶ。)が開発され提案されている(例えば、特許文献2参照)。このような1チップ型レーザダイオードは、小型化が可能である。この1チップ型レーザダイオードは、第1のレーザ光を出射する第1の発光点と第2のレーザ光を出射する第2の発光点とは所定距離(例えば、100μm)だけ離れているので、第1のレーザビームと第2のレーザビームとは互いに所定距離だけ離間して平行に出射されることになる。
さらに、最近のDVD装置においては、DVDやCDばかりでなくHD−DVD(High Definition DVD)に対しても記録・再生可能にするために特殊な光ピックアップを備えた光ディスクドライブを搭載したものも開発されている。そのような特殊な光ピックアップは、CD用の長波長レーザ光(波長約780nm)とDVD用の中波長レーザ光(波長約650nm)とHD−DVD用の短波長レーザ光(波長約410nm)との3種類のレーザ光を使い分けて記録・再生を行うものであり、「3波長対応光ピックアップ」と呼ばれている。
このような3波長対応光ピックアップとして、上記特許文献2に開示されているような、CD及びDVD用の1チップ型レーザダイオード(2波長1パッケージレーザダイオード)と、HD−DVD用の青色レーザダイオードとを使用することができる。尚、以下ではHD−DVDを単にHDとも略称する。
一般に、光ピックアップは、レーザビームを出射するレーザ光源と、この出射されたレーザビームを光ディスクへ導くとともに、その反射光を光検出器へ導く光学系とを備えている。光学系は、ビームスプリッタを含む光学部品から構成されている。そして、この光学系には、光ディスクに対向するように配置される対物レンズが含まれている。レーザ光源および光検出器は、光学ベースの外側壁に取り付けられ、対物レンズを除く光学系は光学ベース内に取り付けられる。
光ピックアップに用いられる対物レンズは、回転駆動される光ディスクの記録面(トラック)に正確にレーザ光を集光するように、光軸に沿ったフォーカス方向及び光ディスクの半径方向に沿ったトラック方向に関して精度良く位置制御される必要がある。また、最近は、記録密度の向上に伴い、光ディスクの反りによる影響を除去又は抑制する必要性が高まっており、対物レンズは、チルティング制御される必要もある。
上記光ピックアップアクチュエータは、フォーカシング制御、トラッキング制御及びチルティング制御を可能にするための装置であり、対物レンズ駆動装置とも呼ばれる。対物レンズ駆動装置は、対物レンズを保持する対物レンズホルダを、複数本のサスペンションワイヤによってダンパベースで弾性支持している(例えば、特許文献3参照)。
ところで、対物レンズ駆動装置は、「対称構造のもの」と「非対称構造のもの」とに分類される。ここで、対称構造の対物レンズ駆動装置とは、対物レンズを中心としてコイルやマグネットを含む磁気回路が対称に配置されるものをいう。一方、非対称構造の対物レンズ駆動装置とは、対物レンズに対してコイルやマグネットを含む磁気回路が非対称に配置されるものをいう。
対称構造の対物レンズ駆動装置では、対物レンズホルダに1つのフォーカシングコイルを巻回し、対物レンズホルダの側面にトラッキングコイル及びチルティングコイルを貼り付け、これらのコイルを磁気回路のギャップ内に部分的に位置させている。このような構成において、各コイルに流れる電流を制御することで、従来の対称構造の対物レンズ駆動装置は、対物レンズの位置及び傾きを微調整することができる(例えば、特許文献4参照。)。尚、トラッキングコイル及びチルティングコイルは、対物レンズホルダの側面に貼り付ける必要上、空芯コイルで構成されている。
対称構造の対物レンズ駆動装置においては、複数本のサスペンションワイヤは、非駆動状態において水平になるように設けられている。詳述すると、対物レンズ駆動装置は、対物レンズを保持する対物レンズホルダを含む可動部分とダンパベースを含む固定部分とに分けられる。可動部分は複数本のサスペンションワイヤによってダンパベースで支持される。複数本のサスペンションワイヤは、ダンパベースと対物レンズホルダとの間で水平面と平行になるように設けられている。
前述したように、光ピックアップでは、レーザビームを光ディスク上へ照射し、ディスク情報を含めた戻り光を光検出器に受光させてデータを再生する。その際に、光検出器の中心に戻り光が照射されるように、レーザビームの光路に配置された光学部品を光学ベースに対して調整・固定することが必要になる。しかしながら、信頼性等でその位置がずれることがあり、光ピックアップの特性を劣化させてしまう可能性がある。ここで、この技術分野において、光検出器の中心からの位置ずれをPDバランスと呼んでいる。
光ピックアップの中で、PDバランスの影響が一番大きい光学部品は、ビームスプリッタである。従来の光ピックアップでは、光学ベースの片面(裏面側)からスプリッタ挿入溝にビームスプリッタと固定バネ(板バネ)とを挿入して、接着剤にてビームスプリッタを光学ベースに固定している(例えば、特許文献5参照)。
しかしながら、上述した特許文献5に開示されているような、ビームスプリッタの固定方法では、光学ベースがその幅方向において非対称形状になるため、温度等での光学ベースの変形も非対称になる。その結果、たとえ製造時点ではPDバランスが良くても、動作中(使用中)においてPDバランスが崩れてしまい、光ピックアップの信頼性に対して悪影響が発生し易い形状である。また、光学ベースを作製するために使用される金型が開く摺動方向と平行な方向に延在して、光学ベースにビームスプリッタの取付け基準面が形成されるため、精度の高いビームスプリッタの基準面を形成することが難しいという問題もある。
そこで、本発明の課題は、PDバランスのずれの発生を最小に抑えることができる光ピックアップを提供することにある。
本発明の他の課題は、高精度のスプリッタ取付け基準面を形成することができる光ピックアップを提供することにある。
本発明によれば、光学ベース(40)と、該光学ベースの外側壁に取付けられ、レーザビームを出射するレーザ光源(11、12)と、前記光学ベース中に取り付けられて、前記レーザビームの光路中に配置されたレーザスプリッタ(23)を含む光学部品とを有する、光ピックアップに於いて、前記ビームスプリッタ(23)を搭載する部分における前記光学ベースの幅方向(F)の断面形状が、前記ビームスプリッタ(23)を中心として実質的に対称形状をしていることを特徴とする光ピックアップが得られる。
上記光ピックアップ(10)において、前記ビームスプリッタ(23)は、前記光学ベース(40)の幅方向(F)に延在する平坦な被支持面(23a)を持ち、前記光学ベース(40)は、前記被支持面に対向する支持面(43)と、前記支持面に形成され前記被支持面を支持する3つの凸部(431、432、433)とを有することが望ましい。また、前記光学ベース(40)の上面(40a)及び下面(40b)には、前記ビームスプリッタ(23)を前記光学ベース(40)に固定するための接着剤(51、52)を塗布するための塗布孔(46、47)が形成されていて良い。
なお、上記括弧内の参照符号は、単に本発明の理解を容易にするために付したものであって、何ら本発明を限定するものではない。
ビームスプリッタを搭載する部分における光学ベースの幅方向の断面形状が、ビームスプリッタを中心として実質的に対称形状をしているので、PDバランスのずれの発生を最小に抑えることができる。また、ビームスプリッタは、光学ベースの幅方向に延在する平坦な被支持面を持ち、光学ベースは、被支持面に対向する支持面と、支持面に形成され被支持面を支持する3つの凸部とを有するので、高精度のスプリッタ取付け基準面を形成することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。
前述したように、光ディスクドライブにおいては、DVDやCDばかりでなくHD−DVD(High Definition DVD)に対しても記録・再生可能にするために特殊な光ピックアップを搭載したものが開発されている。そのような特殊な光ピックアップは、CD用の長波長レーザビーム(波長約780nm)とDVD用の中波長レーザビーム(波長約650nm)とHD−DVD(HD)用の短波長レーザビーム(波長約410nm)との3種類のレーザビームを使い分けて記録・再生を行うものであり、「3波長対応光ピックアップ」と呼ばれている。
図1は本発明に係る3波長対応光ピックアップ10の光学系のシステム構成図である。図示の3波長対応光ピックアップ10は、レーザビームを出射するレーザ光源として1チップ型レーザダイオード11と、青色レーザダイオード12とを有する。
1チップ型レーザダイオード11は、第1のレーザダイオード(図示せず)と第2のレーザダイオード(図示せず)とを1部品(1チップ)で構成したものである。第1のレーザダイオード(第1の発光点)と第2のレーザダイオード(第2の発光点)とは所定距離(例えば、100μm)だけ離れている。第1のレーザダイオードは、第1の波長としてCD用の波長約780nmを持つ第1のレーザビームを出射するレーザダイオードであって、「CD−LD」と略称される。第2のレーザダイオードは、第2の波長としてDVD用の波長約650nmを持つ第2のレーザビームを出射するレーザダイオードであって、「DVD−LD」と略称される。青色レーザダイオード12は、第3のレーザダイオードとも呼ばれ、第3の波長としてHD−DVD(HD)用の波長約410nmを持つ第3のレーザビームを出射するレーザダイオードであって、「HD−LD」と略称される。
3波長対応光ピックアップ10は、これら第1乃至第3のレーザビームのいずれか1つを光ディスク(図示せず)へ導くとともに、その反射光を光検出器35(後述する)へ導く光学系とを備えている。そして、この光学系には、光ディスクに対向するように配置される対物レンズ31が含まれている。レーザ光源11、12および光検出器35は、光学ベース(後述する)の外側壁に取り付けられ、対物レンズ31を除く光学系は光学ベース内に取り付けられる。
一方、対物レンズ31は、対物レンズ駆動装置(光ピックアップアクチュエータ)(図示せず)に搭載される。この技術分野において周知のように、対物レンズ駆動装置は、対物レンズ31を保持する対物レンズホルダを、複数本のサスペンションワイヤによってダンパベースで弾性支持する。
図示の3波長対応光ピックアップ10は、光学系として、第1および第2の回折格子(グレーティング)16および17と、第1のビームスプリッタ21と、第2のビームスプリッタ23と、立上げミラー(全反射ミラー)27と、コリメータレンズ29と、上記対物レンズ31と、センサレンズ(検出レンズ)33とを備えている。
第1の回折格子16、第1のビームスプリッタ21、第2のビームスプリッタ23、立上げミラー27、コリメータレンズ29、対物レンズ31、およびセンサレンズ33の組み合わせは、第1または第2のレーザダイオードから出射された第1または第2のレーザビームを光ディスク(CDまたはDVD)側へ導くと共に、この光ディスク側から反射された第1または第2の戻り光を透過して光検出器35へ導く第1または第2の光学系として働く。同様に、第2の回折格子17、第1のビームスプリッタ21、第2のビームスプリッタ23、立上げミラー27、コリメータレンズ29、対物レンズ31、およびセンサレンズ33の組み合わせは、青色レーザダイオード(第3のレーザダイオード)から出射された第3のレーザビームを光ディスク(HD―DVD)側へ導くと共に、この光ディスク側から反射された第3の戻り光を透過して光検出器35へ導く第3の光学系として働く。
ここで、青色レーザダイオード(第3のレーザダイオード)12は、光軸中心に配置され、1チップ型レーザダイオード11内の第2のレーザダイオードは、光軸中心に配置されている。従って、1チップ型レーザダイオード11内の第1のレーザダイオードは、光軸からずれた状態で配置されている。そこで、図示の光検出器35は、CDからの第1の戻り光を光軸からずれたままで受光するように構成されている。
図2に図1に示した3波長対応光ピックアップに使用されるフォトディテクタ35の構成を示す。フォトディテクタ35は、第1の戻り光を受光するための第1の受光部35−1と、第2または第3の戻り光を受光するための第2の受光部35−2とを有する。第1の受光部35−1は、中央の光束(メインビーム)を受光するための4分割フォトダイオードa、b、c、dと、両側の2本の光束(サブビーム)を受光するための4つのフォトダイオードe、f、g、hとから構成される。第2の受光部35−2は、中央の光束(メインビーム)を受光するための4分割フォトダイオードA、B、C、Dと、一方のサブビーム(先行サブビーム)を受光するための4つのフォトダイオードE1、F1、G1、H1と、他方のサブビーム(後行サブビーム)を受光するための4つのフォトダイオードE2、F2、G2、H2とから構成されている。
次に、図1に示した3波長対応光ピックアップの動作について説明する。この技術分野において周知のように、3波長対応光ビップアップは、書込みモードと再生モードとのいずれか一方のモードで動作するが、ここでは、再生モードの場合の動作について説明する。
最初に、光ディスクとしてCDを使用した場合の動作について説明する。この場合、1チップ型レーザダイオード11内の第1のレーザダイオード(CD−LD)のみが動作状態に置かれ、1チップ型レーザダイオード11内の第2のレーザダイオード(DVD−LD)および青色レーザダイオード(第3のレーザダイオード)12(HD−LD)は非動作状態に置かれる。
第1のレーザダイオード(CD−LD)から出射された第1のレーザビームは、第1の回折格子16を通り、ここでトラッキング制御、フォーカス制御、およびチルティング制御を行うために3本のレーザビームに分離される。その後、第1のビームスプリッタ21を透過し、第2のビームスプリッタ23に入射する。この入射光の内、第2のビームスプリッタ23で反射された反射光は、立上げミラー27で上方向へ反射される。この立上げミラー27を反射したレーザビームは、コリメータレンズ29を透過すると、発散光であったレーザビームが平行光にされて、対物レンズ30に入射する。この対物レンズ30を透過したレーザビームは、ここで収束されて、光ディスク(CD)の記録面に照射される(集光される)。
この光ディスク(CD)の記録面からの反射光(第1の戻り光)は、対物レンズ31を通過し、コリメータレンズ29を透過した後、収束光になる。この収束光は、立上げミラー27で反射された後、第2のビームスプリッタ23を通り、センサレンズ33を透過した後、光検出器35の第1の受光部35−1(図2)に集光する(で受光される)。
次に、光ディスクとしてDVDを使用した場合の動作について説明する。この場合、1チップ型レーザダイオード11内の第2のレーザダイオード(DVD−LD)のみが動作状態に置かれ、1チップ型レーザダイオード11内の第1のレーザダイオード(CD−LD)および青色レーザダイオード(第3のレーザダイオード)12(HD−LD)は非動作状態に置かれる。
第2のレーザダイオード(DVD−LD)から出射された第2のレーザビームは、第1の回折格子16を通り、その後、第1のビームスプリッタ21を透過し、第2のビームスプリッタ23に入射する。この入射光の内、第2のビームスプリッタ23で反射された反射光は、立上げミラー27で上方向へ反射される。この立上げミラー27を反射したレーザビームは、コリメータレンズ29を透過すると、発散光であったレーザビームが平行光にされて、対物レンズ30に入射する。この対物レンズ30を透過したレーザビームは、ここで収束されて、光ディスク(DVD)の記録面に照射される(集光される)。
この光ディスク(DVD)の記録面からの反射光(第2の戻り光)は、対物レンズ31を通過し、コリメータレンズ29を透過した後、収束光になる。この収束光は、立上げミラー27で反射された後、第2のビームスプリッタ23を通り、センサレンズ33を透過した後、光検出器35の第2の受光部35−2(図2)に集光する(で受光される)。
最後に、光ディスクとしてHD−DVDを使用した場合の動作について説明する。この場合、青色レーザダイオード(第3のレーザダイオード)12(HD−LD)のみが動作状態に置かれ、1チップ型レーザダイオード11内の第1のレーザダイオード(CD−LD)および第2のレーザダイオード(DVD−LD)非動作状態に置かれる。
青色レーザダイオード(第3のレーザダイオード)12(HD−LD)から出射された第3のレーザビームは、第2の回折格子17を通り、ここでトラッキング制御、フォーカス制御、およびチルティング制御を行うために3本のレーザビームに分離される。その後、これら3本のレーザビームは第1のビームスプリッタ21で反射され、第2のビームスプリッタ23に入射する。この入射光の内、第2のビームスプリッタ23で反射された反射光は、立上げミラー27で上方向へ反射される。この立上げミラー27を反射したレーザビームは、コリメータレンズ29を透過すると、発散光であったレーザビームが平行光にされて、対物レンズ30に入射する。この対物レンズ30を透過したレーザビームは、ここで収束されて、光ディスク(HD−DVD)の記録面に照射される(集光される)。
この光ディスク(HD−DVD)の記録面からの反射光(第3の戻り光)は、対物レンズ31を通過し、コリメータレンズ29を透過した後、収束光になる。この収束光は、立上げミラー27で反射された後、第2のビームスプリッタ23を通り、センサレンズ33を透過した後、光検出器35の第2の受光部35−2(図2)に集光する(で受光される)。
図3乃至図7を参照して、3波長対応光ピックアップ10について更に説明する。以下では、3波長対応光ピックアップ10を単に光ピックアップと呼ぶことにする。尚、図3乃至図7では、図1における立上げミラー27における反射方向が逆方向になっていることに注意されたい。
図3は第2のビームスプリッタ23を分離した状態で、光ピックアップ10を裏面側から見た部分斜視図である。図4は、光ピックアップ10を表面側から見た部分斜視図である。図5は光ピックアップ10の部分水平断面図である。図6は第2のビームスプリッタ23を搭載する部分における光学ベースの幅方向の断面図である。図7は光ピックアップ10の部分側面図である。
光ピックアップ10は、光学ベース40を有する。この光学ベース40は、その幅方向で互いに対向する上面40aと下面40bとを持つ。光学ベース40は、光ディスクドライブに導入された光ディスクの半径方向(トラッキング方向Tr)に移動可能にガイドバー(図示せず)に取り付けられている。換言すれば、光ピックアップ10は、ビップアップ駆動部(図示せず)によって所定のディスク半径方向(トラッキング方向Tr)にスレッド移動させられる。ビップアップ駆動部は、上記ガイドバーとして、光ピックアップ10をその両側で所定のディスク半径方向(トラッキング方向Tr)に対してスレッド移動可能に支持する主軸(図示せず)および副軸(図示せず)を備えている。主軸および副軸の両方とも、ディスク半径方向(トラッキング方向Tr)に対して実質的に平行となるように延在して配置されている。すなわち、主軸と副軸とは、互いに平行に配置されている。
光ピックアップ10は、主軸と係合する係合部(係合孔)(図示せず)と、副軸によって摺動可能に支持される、断面コ字型の摺接部62とを有する。
光学ベース40にはスプリッタ挿入孔42が形成されている。スプリッタ挿入孔42は、光学ベース40の側壁から開口している。図7に示されるように、スプリッタ挿入孔42を規定する側壁43は平坦な支持面を持つ。この側壁(支持面)43には3つの凸部431、432、433が形成されている。これら3つの凸部431〜433は、ビームスプリッタ取付け基準面を規定する。
したがって、第2のビームスプリッタ23は、図3の点線矢印で示されるように、光学ベース40の側方から挿入される。
第2のビームスプリッタ23は、板状の光学部品であって、光軸に対して45度の角度をもって傾斜した被支持面23aを持つ。したがって、第2のビームスプリッタ23の被支持面23aは、上記光学ベース40の支持面43に形成された3つの凸部431〜433によって3点支持される。
図6に示されるように、第2のビームスプリッタ23を搭載する部分における光学ベース40の幅方向(フォーカシング方向F)の断面形状は、第2のビームスプリッタ23を中心として実質的に対称形状をしている。すなわち、第2のビームスプリッタ23を搭載(支持)する、光学ベース40の上面40a側の厚みLUと、光学ベース40の下面40b側の厚みLLとは実質的に等しくなっている。
また、図4および図6に示されるように、光学ベース40の上面40aには、第2のビームスプリッタ23を光学ベース40に固定するための接着剤51を塗布するための一対の上側塗布孔46が形成されている。そして、図3および図6に示されるように、光学ベース40の下面40bには、第2のビームスプリッタ23を光学ベース40に固定するための接着剤52を塗布するための一対の下側塗布孔47が形成されている。
このような構成を有する光学ベース40は、第2のビームスプリッタ23を搭載する部分における幅方向の断面形状が、第2のビームスプリッタ23を中心として実質的に対称形状をしているので、熱による変形を少なくすることができる。これにより、熱による第2のビームスプリッタ23の変化も少なくなるので、PDバランスを小さく抑えることが出来る。
尚、光学ベース40は、亜鉛ダイカスト、アルミダイカスト、マグネシウムダイカストなどの金属部材により形成されているが、樹脂材料の射出成形により形成されてもよい。上記スプリッタ挿入孔42を形成するための特定の金型としては、上述した3つの凸部431〜433に対応した3つの凹部を有するものを使用する。尚、その他の金型が光学ベース40のその他の形状に適合した形条を持つことは勿論である。
このような金型を用いて金属材料(亜鉛ダイカスト、アルミダイカスト、マグネシウムダイカスト等)又は樹脂材料の成形を行うことにより、上述した形状の光学ベース40を容易に製造することができる。上記3つの凸部431〜433で規定されるスプリッタ取付け基準面は、上記特定の金型が開く摺動方向と垂直な方向に延在するので、その精度を高くすることができる。
以上、本発明について一実施の形態に即して説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。例えば、上述した実施の形態では、青色レーザビーム対応の光ディスクとしてHD−DVDを使用した場合を例に挙げて説明しているが、HD−DVDの代わりにBlu−rayディスクを用いても良いのは勿論である。また、上述した実施の形態では、光ピックアップとして3波長対応光ピックアップの場合を例に挙げて説明したが、それに限定されず、光学部品としてビームスプリッタを含む光学系を有する種々の光ピックアップにも適用可能なのはいうまでもない。さらに、上述した実施の形態では、接着剤を塗布するための塗布孔を光学ベースの上面及び下面に一対ずつ設けているが、塗布孔は光学ベースの上面及び下面に1個ずつ設けても良い。
10 3波長対応光ピックアップ
11 1チップ型レーザダイオード
12 青色レーザダイオード(第3のレーザダイオード)
16 第1の回折格子(グレーティング)
17 第2の回折格子(グレーティング)
21 第1のビームスプリッタ
23 第2のビームスプリッタ
23a 被支持面
27 立上げミラー(全反射ミラー)
29 コリメータレンズ
31 対物レンズ
33 センサレンズ
35 光検出器
35−1 第1の受光部
35−2 第2の受光部
40 光学ベース
40a 上面
40b 下面
42 スプリッタ挿入孔
43 側壁(支持面)
46 上側塗布孔
47 下側塗布孔
11 1チップ型レーザダイオード
12 青色レーザダイオード(第3のレーザダイオード)
16 第1の回折格子(グレーティング)
17 第2の回折格子(グレーティング)
21 第1のビームスプリッタ
23 第2のビームスプリッタ
23a 被支持面
27 立上げミラー(全反射ミラー)
29 コリメータレンズ
31 対物レンズ
33 センサレンズ
35 光検出器
35−1 第1の受光部
35−2 第2の受光部
40 光学ベース
40a 上面
40b 下面
42 スプリッタ挿入孔
43 側壁(支持面)
46 上側塗布孔
47 下側塗布孔
Claims (3)
- 光学ベースと、該光学ベースの外側壁に取付けられ、レーザビームを出射するレーザ光源と、前記光学ベース中に取り付けられて、前記レーザビームの光路中に配置されたレーザスプリッタを含む光学部品とを有する、光ピックアップに於いて、
前記ビームスプリッタを搭載する部分における前記光学ベースの幅方向の断面形状が、前記ビームスプリッタを中心として実質的に対称形状をしていることを特徴とする光ピックアップ。 - 前記ビームスプリッタは、前記光学ベースの幅方向に延在する平坦な被支持面を持ち、前記光学ベースは、前記被支持面に対向する支持面と、前記支持面に形成され前記被支持面を支持する3つの凸部とを有する、請求項1に記載の光ピックアップ。
- 前記光学ベースの上面及び下面には、前記ビームスプリッタを前記光学ベースに固定するための接着剤を塗布ための塗布孔が形成されている、請求項1又は2に記載の光ピックアップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006314152A JP2008130164A (ja) | 2006-11-21 | 2006-11-21 | 光ピックアップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006314152A JP2008130164A (ja) | 2006-11-21 | 2006-11-21 | 光ピックアップ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008130164A true JP2008130164A (ja) | 2008-06-05 |
Family
ID=39555830
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006314152A Withdrawn JP2008130164A (ja) | 2006-11-21 | 2006-11-21 | 光ピックアップ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008130164A (ja) |
-
2006
- 2006-11-21 JP JP2006314152A patent/JP2008130164A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20100202 |