JP2008128618A - クリーンルーム装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】クリーンルーム1内の温度ムラを抑制する。
【解決手段】ファンコイルユニット12の空気流出口16を密閉状に覆った空気溜まりチャンバ19を設け、該空気溜まりチャンバ19はこれの内方に溜まった空気を横向きへ流出させるための開口20を有するものとなされおり、また外気供給ダクト17の上面又は下面の何れかに形成された透口17aに連通され上下方向へ突出された密閉状の外気溜まりチャンバ21Aを設け、該外気溜まりチャンバ21Aはこれの内方に溜まった外気を横向きへ流出させるための外気用開口22を有している構成とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体集積回路や液晶などの製造や検査などに用いられるクリーンルーム内の空気を清浄に且つ適当な温度に保持するものとしたクリーンルーム装置に関する。
従来より存在しているクリーンルーム装置は、クリーンルームの天井側に設置したファンフィルタユニットのフィルタで循環気体中の塵埃を捕捉除去することにより清浄域を高清浄度に保ち、また、ファンコイルユニットによる循環気体の温度調整により清浄域を所望の温度状態に調整するものである。
図7は、その一例を示す。クリーンルーム1は、建物の屋内に形成された清浄空間であって、天井面部2に空気導入孔3が形成され、床面部4に空気導出部5としての多数の比較的小さい透孔が形成されている。このクリーンルーム1の天井面部2の上側には、天井上空間6が形成されており、また床面部4の下側には、床下空間7が形成されている。
そして、クリーンルーム1の天井面部2には、高性能エアフィルタ9と送風ファン10とが一体になったファンフィルタユニット8が配置されている。ここで、高性能エアフィルタ9としては、例えば、ULPA(Ultra Low Penetration Air)フィルタや、HEPA(High Efficiency Particle Air)フィルタがある。また、下側空間7の下面と上側空間6の上面との距離Lは、通常6〜10m程度となされる。
天井上空間6と床下空間7は、リターンシャフト11を介して連通されている。このリターンシャフト11内の下寄り箇所には、空調顕熱負荷除去用のファンコイルユニット12が設置されている。ファンコイルユニット12には、内部を密閉状となされた箱形ケーシング12aを備え、該ケーシング12aの内部に冷水コイル13と空調用送風ファン14を配置し、下部に空気吸引口15を設けるとともに上部に空気流出口16を設けている。また、ファンコイルユニット12は、適用される空気調和領域の熱負荷の大小に応じて必要数並べられる。
リターンシャフト11内には、図示しない中性能フィルタ及び空気調和装置によって粗塵を除去され且つ適温適湿に処理された状態の外気(フレッシュ空気)が、リターンシャフト11の上側に水平状に設置された外気供給ダクト17の外気供給口17aから図7中の左方向へ向け供給されるようになっている。
なお、外気供給ダクト17は図8に示すようにリターンシャフト11の下側に水平状に設けることも差し支えないのであるが、クリーンルーム1内の機器の関連設備などを設置したり保守管理を行うためのスペースを広く確保する上では、上側に設ける方が好ましい。
このように形成されたクリーンルーム装置では、クリーンルームを循環する清浄空気は、送風ファン10の作用により、天井上空間6を図7中左方向へ流動し、次に高性能フィルタ9を経てクリーンルーム1内に押し込まれ、次に床下空間7内を図7中右方向へ流動し、次にリターンシャフト11内を上方へ流動し、この流動中にその一部がファンコイルユニット12により吸引され顕熱を除去されてその空気流出口16から上方へ流出され、この流出された顕熱除去後の清浄空気とそれ以外の清浄空気とが空気流出口16の上方近傍で混合され、その後、外気供給口17aから供給される特定温湿度となされた外気と混合されたのちに、天井上空間6内を図7中左方向へ流動し、再び、高性能フィルタ9を経てクリーンルーム1内に流入する。
このさい、送風ファン10の作用により循環流動される清浄空気や外気供給口17aから供給される外気は、高性能エアフィルタ9を経てクリーンルーム1内に導入されるためクリーンルーム1内に到達した空気は塵埃などを除去されて所要の清浄度を維持されるのであり、また循環流動される清浄空気の一部は図示しない排気系を通じて大気側へ流出されるため、クリーンルーム1内の清浄空気には特定温湿度に処理された外気が絶えず確実に補給され、クリーンルーム1内の良好な作業環境が継続的に維持される。
上記したクリーンルーム装置の技術水準を示す公知資料として、例えば特許文献1〜4などが存在している。
特開2000−227240号公報 特開昭61−76837号公報 特開2002−147812号公報 特開平8−152170号公報
上記した従来のクリーンルーム装置では、ファンコイルユニット12の空気流出口16から流出される温調済みの清浄空気が、送風ファン14の作用によりリターンシャフト11内の上方へ流動される清浄空気の中へこれの流れに沿って吹き出すように流出されるため、温調済みの清浄空気は空気流出口16近傍でそれら流体の運動エネルギーなどにより他の清浄空気と激しく混合されるものの、図7又は図8中の左右方向と直交した横方へ離れた位置を上方へ流動する他の清浄空気とは効果的に混合することができず、ナノスケールレベルの精度を要求される製造や検査の実施されるクリーンルーム1内の空気に過度の温度むらを発生させることがある。
また外気供給ダクト17の外気供給口17aから供給される外気が送風ファン10の作用により図7又は図8中の左右方向へ流動される清浄空気の中へこれの流れに沿って吹き出すように供給されるため、外気は外気供給口17a近傍ではそれら流体の運動エネルギーにより清浄空気と激しく混合されるものの、図7又は図8中の左右方向と直交した横方へ離れた位置を図7又は図8中の左右方向へ流動する清浄空気とは効果的に混合することができず、先と同様に、クリーンルーム1内の空気に過度の温度むらを発生させることがある。
本発明は斯かる従来の問題点を簡易な手段により解決できるものとしたクリーンルーム装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る第1のクリーンルーム装置は、請求項1に記載したように、クリーンルーム内の空気をリターンシャフト内に導いて該リターンシャフト内を上昇させた後に前記クリーンルーム内に環流させる送風ファンと、該リターンシャフト内の下寄り位置の空気を吸引し冷却し該リターンシャフト内に流出させるファンコイルユニットとを備えたクリーンルーム装置において、前記ファンコイルユニットの空気流出口を密閉状に覆った空気溜まりチャンバを設け、該空気溜まりチャンバはこれの内方に溜まった空気を横向きへ流出させるための開口20を有していることを特徴とするものである。
この発明は次のように具体化するのがよいのであって、即ち、請求項2に記載したように、前記開口が前記リターンシャフトの平面視長手方向へ空気を流出させる第1開口20aと、該第1開口20aよりも小さな通路断面となされ前記平面視長手方向と直交した方向へ空気を流出させる第2開口20bとからなっている構成とする。
次に本発明に係る第2のクリーンルーム装置は、請求項3に記載したように、クリーンルーム内の空気をリターンシャフト内に導いて該リターンシャフト内を上昇させた後に前記クリーンルーム内に環流させる送風ファンと、該送風ファンにより前記クリーンルーム内に環流される空気中に外気を供給するために前記リターンシャフト内に水平状に設けられた外気供給ダクトとを備えたクリーンルーム装置において、前記外気供給ダクトの上面又は下面の何れかに形成された透口に連通され上下方向へ突出された密閉状の外気溜まりチャンバを設け、該外気溜まりチャンバはこれの内方に溜まった外気を横向きへ流出させるための外気用開口22を有していることを特徴とするものである。
この発明は次のように具体化するのがよいのであって、即ち、請求項4に記載したように、前記外気用開口22が前記リターンシャフトの平面視長手方向へ空気を流出させる第1外気用開口22aと、該第1外気用開口22aよりも小さな通路断面となされ前記平面視長手方向と直交した方向へ空気を流出させる第2外気用開口22bとからなっている構成とする。
次に本発明に係る第3のクリーンルーム装置は、請求項5に記載したように、クリーンルーム内の空気をリターンシャフト内に導いて該リターンシャフト内を上昇させた後に前記クリーンルーム内に環流させる送風ファンと、該リターンシャフト内の比較的下寄り位置の空気を吸引し冷却し該リターンシャフト内の適当高さ位置に流出させるファンコイルユニットと、該送風ファンにより前記クリーンルーム内に環流される空気中に外気を供給するために前記リターンシャフト内に水平状に設けられた外気供給ダクトとを備えたクリーンルーム装置において、前記ファンコイルユニットの空気流出口を密閉状に覆った空気溜まりチャンバを設け、該空気溜まりチャンバはこれの内方に溜まった空気を横向きへ流出させるための開口を有するものとなされおり、また前記外気供給ダクトの上面又は下面の何れかに形成された透口に連通され上下方向へ突出された密閉状の外気溜まりチャンバを設け、該外気溜まりチャンバはこれの内方に溜まった外気を横向きへ流出させるための外気用開口を有していることを特徴とするものである。
上記した本発明によれば、次のような効果が得られる。
即ち、請求項1に記載したものによれば、送風ファンがクリーンルーム内の清浄空気をリターンシャフト内に導いて該リターンシャフト内を上昇させた後に前記クリーンルーム内に環流させる過程で、リターンシャフト内を通過する清浄空気の一部がファンコイルユニットにより吸引され温調されて空気流出口から流出され空気溜まりチャンバに充満された後にその開口から横方へ噴き出されるようになるが、この横方へ噴き出される温調された清浄空気を、リターンシャフト内で上方へ流動するそれ以外の清浄空気の主流と直交するように衝突させて、これら清浄空気を効果的に混合させ全体の温度分布を均一させることにより、クリーンルーム内の温度むらを阻止することができる。
請求項2に記載したものによれば、ファンコイルユニットの空気流出口を覆った空気溜まりチャンバの開口20が、リターンシャフトの平面視長手方向へ空気を流出させる比較的大きな通路断面の第1開口20aと、平面視長手方向と直交した方向へ空気を流出させる比較的小さな通路断面の第2開口20bとからなっているため、第1開口20aから噴出される清浄空気の勢力を第2開口20bから噴出される清浄空気のそれよりも大きくなって、第1開口20aから噴出される温調後の清浄空気がリターンシャフトの平面視長手方向へ強く噴出され、一方、第2開口20bから噴出される温調後の清浄空気がリターンシャフトの平面視長手方向と直交した方向へ弱く噴出されるものとなり、したがって第1開口20a及び第2開口20bから横方へ噴き出される温調後の清浄空気を、リターンシャフト内で上方へ循環流動するそれ以外の清浄空気の全風量うちの、空気溜まりチャンバの前記平面視長手方向上の横側を上昇する清浄空気の風量と、空気溜まりチャンバの前記長手方向と直交した方向上の横側を上昇する清浄空気の風量との比に適合させて、リターンシャフト内を上方へ循環流動する清浄空気に効果的に衝突させ効率的に混合させることができるのであり、この結果、リターンシャフト内の清浄空気全体の温度分布が高度に均一化され、クリーンルーム内の温度むらの発生が阻止されるのである。
請求項3に記載したものによれば、外気供給ダクトの透口を覆った空気溜まりチャンバの開口から横方へ噴き出される温調後の清浄空気を、リターンシャフト内で上方へ流動するそれ以外の清浄空気の主流と効果的に衝突させ、これら清浄空気を効率的に混合させ、全体の温度分布を均一化させた状態でクリーンルームに環流させることができ、クリーンルーム内の温度むらを抑制することができる。
請求項4に記載したものによれば、外気供給ダクト内に透口を通じて連通された空気溜まりチャンバの外気用開口22が、リターンシャフトの平面視長手方向へ空気を流出させる比較的大きな通路断面の第1外気用開口22aと、平面視長手方向と直交した方向へ空気を流出させる比較的小さな通路断面の第2外気用開口22bとからなっているため、請求項2に記載した効果に対応した効果が得られるのであって、即ち、第1外気用開口22aから噴出される清浄空気の勢力が第2外気用開口22bから噴出される清浄空気のそれよりも大きくなって、第1外気用開口22aから噴出される温調後の清浄空気がリターンシャフトの平面視長手方向へ強く噴出され、一方、第2外気用開口22bから噴出される温調後の清浄空気がリターンシャフトの平面視長手方向と直交した方向へ弱く噴出されるものとなり、したがって第1外気用開口22a及び第2外気用開口22bから横方へ噴き出される温調後の清浄空気を、リターンシャフト内で上方へ循環流動するそれ以外の清浄空気の全風量うちの、空気溜まりチャンバの前記平面視長手方向上の横側を上昇する清浄空気の風量と、空気溜まりチャンバの前記長手方向と直交した方向上の横側を上昇する清浄空気の風量との比に適合させて、リターンシャフト内を上方へ循環流動する清浄空気に効果的に衝突させ効率的に混合させることができるのであり、この結果、リターンシャフト内の清浄空気全体の温度分布が高度に均一化され、クリーンルーム内の温度むらの発生が阻止されるのである。
請求項5に記載したものによれば、上記請求項1〜4に記載の発明により得られる効果と同一の効果を得ることができる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1〜図6は、本発明に係るクリーンルーム装置の一実施形態を示している。
この実施形態において、クリーンルーム1、天井上空間6、床下空間7、ファンフィルタユニット8、リターンシャフト11及びファンコイルユニット12は、図7及び図8に示す従来例と実質的に同一であるので、同じ符号を付すものとする。
図1において、クリーンルーム1の大きさは、前後方向Xの長さを例えば数十m程度となされ、左右方向Yの長さを凡そ20m〜40m程度となされ、高さH1を凡そ3.0m〜4.0m程度なされている。そして天井上空間6の高さH2は凡そ1.5m〜2.5m程度となされ、床下空間7の高さH3は凡そ1.5m〜3.0m程度となされており、リターンシャフト11は前後方向Xの長さL1を凡そ1m〜2m程度となされ、左右方向Yの長さを凡そ20m〜40m程度となされ、下面7aから上面6aまでの高さを凡そ6.0m〜10m程度となされている。
ファンコイルユニット12は図3Aに示すようにリターンシャフト11内に3台設けられており、リターンシャフト11内の床面に水平状に敷設された多孔板18の上面箇所で左右方向Y上の特定間隔位置に配設され且つクリーンルーム1の前端面壁1aに近接して立設されている。左右方向Y上で隣接して配置された2つのファンコイルユニット12、12の間隔L2は何れも凡そ10m程度となされ、またリターンシャフト11の左右の各側面壁11a、11bとこれに隣接したファンコイルユニット12との間隔L3は何れも凡そ5m程度となされている。
ファンコイルユニット12のぞれぞれには、図4に示すように、その上面の空気流出口16を板部材19aで覆った箱形状の空気溜まりチャンバ19が形成されている。このチャンバ19は内方に溜まった空気を横向きへ流出させるための開口20を形成されている。
この開口20は、空気溜まりチャンバ19の左右側面部のそれぞれに四角状に形成され比較的大きな通路断面となされた左右一対の第1開口20aと、空気溜まりチャンバ19の前面部に四角状に形成され比較的小さな通路断面となされた1つの第2開口20bとからなる。このさい、第1開口20aのそれぞれは空気溜まりチャンバ19内の空気をリターンシャフト11の平面視長手方向である左右方向Y外方へ流出させるものであり、第2開口20bは空気溜まりチャンバ19内の空気を平面視長手方向と直交した前方へ流出させるものである。
リターンシャフト11内の上部には図2などに示すように、リターンシャフト11の上面6a近傍に外気供給ダクト17が左右方向Yの水平状に吊設されている。この外気供給ダクト17にはこれの下面の長手方向の特定間隔位置のそれぞれに長四角状の透口17aが形成されると共に、この透口17aのそれぞれを板部材21で覆った箱形状の比較的小さい空気溜まりチャンバ21A、21Bが外気供給ダクト17の下面から例えば1m〜2m程度下方へ突出した状態に形成されている。このチャンバ21A、21Bは内方に溜まった空気を横向きへ流出させるための外気用開口22を形成されている。
そして、一方の空気溜まりチャンバ21Aは図5に示すように、左右側面部のそれぞれに四角状に形成され比較的大きな通路断面となされた左右一対の第1外気用開口22aと、前面部に四角状に形成され比較的小さな通路断面となされた1つの第2外気用開口22bとからなる。このさい、第1外気用開口22aのそれぞれは空気溜まりチャンバ21A内の空気をリターンシャフト11の平面視長手方向である左右方向Y外方へ流出させるものであり、第2外気用開口22bは空気溜まりチャンバ21A内の空気を平面視長手方向と直交した後方へ流出させるものである。また他方の空気溜まりチャンバ21Bは左右何れかの側面部に四角状に形成され比較的大きな通路断面となされた1つの第1外気用開口22aと、前面部に四角状に形成され比較的小さな通路断面となされた1つの第2外気用開口22bとからなる。
このさい、各空気溜まりチャンバ21A、21Bの外気用開口22よりも上側で透口17aよりも下側となる箇所にはハンドル23aの回転操作により開度が任意に変更されるダンパ部23が形成されている。各空気溜まりチャンバ21A、21Bはファンコイルユニット12の配列に関連して配置されるのであって、即ち、図3に示すように左右方向Y上で隣接した2つのファンコイルユニット12、12の中間位置に、一対の外気用開口22、22を有する1つの空気溜まりチャンバ21Aが配置されるほか、左右方向Y配列の各端部の1つのファンコイルユニット12を挟む外方位置には1つの外気用開口22を有する1つの空気溜まりチャンバ21Bが配置される。
図3Bに示すように、外気供給ダクト17は大気側に設けられた外気処理空気調和機24の外気流出部24aに屋外ダクト25を介して連通されている。外気処理空気調和機24は中性能フィルタで外気中の塵埃を除去すると共に外気を特定の温湿度に処理したフレッシュ空気を外気流出部24aから送り出すものとなされている。
なお、図4において、13aはコイル13への冷水入口、13bはコイル13からの冷水出口、そして12bはケーシング12a内のドレン排出口である。
上記のように構成されたクリーンルーム装置は図7及び図8に示すものに準じて作動するのであり、その作動中には送風ファン10の作用により、清浄空気はリターンシャフト11内の左右方向Y全巾範囲を上方へ流動する。
また各ファンコイルユニット12に設けられた空気溜まりチャンバ19にはその対応する空気流出口16から流出される清浄空気が充満されて、図3Aなどに示すように左右側の第1開口20a、20a及び前側の第2開口20bから流出されるのであり、このさい第1開口20aから流出された清浄空気はその左右向きの流動が凡そ5mを超える程度まで達し、一方、第2開口20bから流出された清浄空気はその前方向きの流動がリターンシャフト11の前壁面11cに達するものとなる。
これにより第1開口20a、20a及び第2開口20bから流出した清浄空気は図6に示すように、リターンシャフト11内を上方へ流動する清浄空気の主流mの左右方向Y全範囲においてこれに直交するように衝突して、これら双方の清浄空気は効果的に混合され全体の温度分布を均一化されながら外気供給ダクト17側へ向けさらに上昇する。
また外気供給ダクト17に設けられた空気溜まりチャンバ21A、21Bにはその対応する透口17aから流出される特定の圧力及び温湿度に処理された外気が充満されて、図6に示すように各外気用開口22から流出されるのであり、このさい第1外気用開口22aから流出される外気はその左右方向Yの流動が凡そ5mを超える位置にまで達する。これにより各外気用開口22から流出した外気はリターンシャフト11内を上方へ流動する清浄空気の主流mの左右方向Y全範囲でこれに直交するように衝突して、清浄空気と外気が効果的に混合され、全体の温度分布が均一化される。一方、第2外気用開口22bから流出された清浄空気はその後方向きの流動がリターンシャフト11の前後方向の略全長に及ぶものとなる。
このように外気を混合された清浄空気は、この後、ファンフィルタユニット8を経てクリーンルーム1内に導入されるのであり、したがってクリーンルーム1内全体の温度分布は高度に均等化される。
なお上記の実施形態では、ファンフィルタユニット8の送風ファン10がクリーンルーム1内の清浄空気を循環流動させるが、これに代えてファンフィルタユニット12を単なる高性能フィルタとなすと共に、クリーンルーム1内の清浄空気を循環流動させるための送風ファンをその循環流動経路の任意な場所に設けることも差し支えない。
また外気供給ダクト17はリターンシャフト11内の上部に限らず他の適当高さ位置に設けてもよいのであり、例えば図2に仮想線kで示すようにリターンシャフト11の下部に設けてもよい。さらには空気溜まりチャンバ19と空気溜まりチャンバ21A、21Bとの何れか一方のみを設け、他方は従来と同様な構成になすことも差し支えない。
本発明に係るクリーンルーム装置の要部を示す斜視図である。 上記クリーンルーム装置の側面視断面図である。 上記クリーンルーム装置のリターンシャフト周辺を示す平面視説明図で、Aはファンコイルユニットなどをその上側近傍から見た図で、Bは外気供給手段や空気溜まりチャンバなどの関係を示す図である。 上記ファンコイルユニット及びその空気溜まりチャンバを示す斜視図である。 上記空気溜まりチャンバ周辺を示す斜視図である。 上記リターンシャフト内での清浄空気や外気の流れ状態を示す正面視説明図である。 従来例を示す側面視断面図である。 他の従来例を示す側面視断面図である。
符号の説明
1 クリーンルーム
10 送風ファン
11 リターンシャフト
12 ファンコイルユニット
16 空気流出口
17 外気供給ダクト
17a 透口
19 空気溜まりチャンバ
20 開口
20a 第1開口
20b 第2開口
21 外気溜まりチャンバ
22 外気用開口
22a 第1外気用開口
22b 第2外気用開口
Y 左右方向(長手方向)

Claims (5)

  1. クリーンルーム内の空気をリターンシャフト内に導いて該リターンシャフト内を上昇させた後に前記クリーンルーム内に環流させる送風ファンと、該リターンシャフト内の下寄り位置の空気を吸引し冷却し該リターンシャフト内に流出させるファンコイルユニットとを備えたクリーンルーム装置において、前記ファンコイルユニットの空気流出口を密閉状に覆った空気溜まりチャンバを設け、該空気溜まりチャンバはこれの内方に溜まった空気を横向きへ流出させるための開口を有していることを特徴とするクリーンルーム装置。
  2. 前記開口が前記リターンシャフトの平面視長手方向へ空気を流出させる第1開口と、該第1開口よりも小さな通路断面となされ前記平面視長手方向と直交した方向へ空気を流出させる第2開口とからなっていることを特徴とする請求項1記載のクリーンルーム装置。
  3. クリーンルーム内の空気をリターンシャフト内に導いて該リターンシャフト内を上昇させた後に前記クリーンルーム内に環流させる送風ファンと、該送風ファンにより前記クリーンルーム内に環流される空気中に外気を供給するために前記リターンシャフト内に水平状に設けられた外気供給ダクトとを備えたクリーンルーム装置において、前記外気供給ダクトの上面又は下面の何れかに形成された透口に連通され上下方向へ突出された密閉状の外気溜まりチャンバを設け、該外気溜まりチャンバはこれの内方に溜まった外気を横向きへ流出させるための外気用開口を有していることを特徴とするクリーンルーム装置。
  4. 前記外気用開口が前記リターンシャフトの平面視長手方向へ空気を流出させる第1外気用開口と、該第1外気用開口よりも小さな通路断面となされ前記平面視長手方向と直交した方向へ空気を流出させる第2外気用開口とからなっていることを特徴とする請求項3記載のクリーンルーム装置。
  5. クリーンルーム内の空気をリターンシャフト内に導いて該リターンシャフト内を上昇させた後に前記クリーンルーム内に環流させる送風ファンと、該リターンシャフト内の比較的下寄り位置の空気を吸引し冷却し該リターンシャフト内の適当高さ位置に流出させるファンコイルユニットと、該送風ファンにより前記クリーンルーム内に環流される空気中に外気を供給するために前記リターンシャフト内に水平状に設けられた外気供給ダクトとを備えたクリーンルーム装置において、前記ファンコイルユニットの空気流出口を密閉状に覆った空気溜まりチャンバを設け、該空気溜まりチャンバはこれの内方に溜まった空気を横向きへ流出させるための開口を有するものとなされおり、また前記外気供給ダクトの上面又は下面の何れかに形成された透口に連通され上下方向へ突出された密閉状の外気溜まりチャンバを設け、該外気溜まりチャンバはこれの内方に溜まった外気を横向きへ流出させるための外気用開口を有していることを特徴とするクリーンルーム装置。
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