JP2008127666A - 車輪用軸受装置における外方部材の熱処理方法 - Google Patents

車輪用軸受装置における外方部材の熱処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】高周波焼入れによる安定した硬化層の形成を可能とした車輪用軸受装置における外方部材の熱処理方法を提供する。
【解決手段】複列の外側転走面2a、2bに径差を有する車輪用軸受装置における外方部材2の熱処理方法であって、外方部材2のインナー側の端面Fbを押え治具23に衝合させると共に、インロウ部24aが形成された受け治具24を外方部材2のアウター側の端面Faに当接させ、これら押え治具23と受け治具24で外方部材2が挟持された状態で位置決め保持された後、これら押え治具23と受け治具24の間隔Hが実測され、この実測値Hが外方部材2の幅寸法かどうかを検証するようにしたので、外方部材2が正規の状態で保持されているか否かを容易に確認することができ、高周波焼入れによる安定した硬化層14を形成することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、車輪用軸受装置における外方部材の製造方法、特に、高周波焼入れによる安定した硬化層の形成を可能とした車輪用軸受装置における外方部材の熱処理方法に関するものである。
従来から自動車等の車輪を支持する車輪用軸受装置は、車輪を取り付けるためのハブ輪を転がり軸受を介して回転自在に支承するもので、駆動輪用と従動輪用とがある。構造上の理由から、駆動輪用では内輪回転方式が、従動輪用では内輪回転と外輪回転の両方式が一般的に採用されている。この車輪用軸受装置には、所望の軸受剛性を有し、ミスアライメントに対しても耐久性を発揮すると共に、燃費向上の観点から回転トルクが小さい複列アンギュラ玉軸受が多用されている。この複列アンギュラ玉軸受は、固定輪と回転輪との間に複数のボールを介在させ、このボールに所定の接触角を付与して固定輪および回転輪に接触させている。
また、車輪用軸受装置には、懸架装置を構成するナックルとハブ輪との間に複列アンギュラ玉軸受等からなる車輪用軸受を嵌合させた第1世代と称される構造から、外方部材の外周に直接車体取付フランジまたは車輪取付フランジが形成された第2世代構造、また、ハブ輪の外周に一方の内側転走面が直接形成された第3世代構造、あるいは、ハブ輪と等速自在継手の外側継手部材の外周にそれぞれ内側転走面が直接形成された第4世代構造とに大別されている。なお、以下の説明では、車両に組み付けた状態で車両の外側寄りとなる側をアウター側(図面左側)、中央寄り側をインナー側(図面右側)という。
こうした複列の転がり軸受で構成された車輪用軸受装置において、従来は左右両列の軸受が同一仕様のため、静止時には充分な剛性を有するが、車両の旋回時には必ずしも最適な剛性が得られていない。すなわち、静止時の車重は複列の転がり軸受の略中央に作用するように車輪との位置関係が決められているが、旋回時には、旋回方向の反対側(右旋回の場合は車両の左側)の車軸により大きなラジアル荷重やアキシアル荷重が負荷される。したがって、旋回時には、インナー側の軸受列よりもアウター側の軸受列の剛性を高めることが有効とされている。そこで、装置を大型化させることなく高剛性化を図った車輪用軸受装置として、図8に示すものが知られている。
この車輪用軸受装置50は、外周にナックル(図示せず)に取り付けられるための車体取付フランジ51cを一体に有し、内周に複列の外側転走面51a、51bが形成された外方部材51と、一端部に車輪(図示せず)を取り付けるための車輪取付フランジ53を一体に有し、外周に複列の外側転走面51a、51bに対向する一方の内側転走面52aと、この内側転走面52aから軸方向に延びる小径段部52bが形成されたハブ輪52、およびこのハブ輪52の小径段部52bに外嵌され、複列の外側転走面51a、51bに対向する他方の内側転走面54aが形成された内輪54からなる内方部材55と、これら両転走面間に収容された複列のボール56、57群と、これらのボール56、57を転動自在に保持する保持器58、59とを備えた複列アンギュラ玉軸受で構成されている。
内輪54は、ハブ輪52の小径段部52bを径方向外方に塑性変形させて形成した加締部52cによって軸方向に固定されている。そして、外方部材51と内方部材55との間に形成される環状空間の開口部にシール60、61が装着され、軸受内部に封入された潤滑グリースの漏洩と、外部から軸受内部に雨水やダスト等が侵入するのを防止している。
ここで、アウター側のボール56群のピッチ円直径D1が、インナー側のボール57群のピッチ円直径D2よりも大径に設定されている。これに伴い、ハブ輪52の内側転走面52aが内輪54の内側転走面54aよりも拡径され、あわせて外方部材51のアウター側の外側転走面51aがインナー側の外側転走面51bよりも拡径されている。そして、アウター側のボール56がインナー側のボール57よりも多数収容されている。このように、各ピッチ円直径D1、D2をD1>D2に設定することにより、車両の静止時だけでなく旋回時においても剛性が向上し、車輪用軸受装置50の長寿命化を図ることができる。
特開2004−108449号公報
この種の従来の車輪用軸受装置50において、外方部材51の複列の外側転走面51a、51bに硬化層を形成する場合、図9に示すような高周波焼入れによって行われる。すなわち、(a)に示すように、複列の外側転走面51a、51bに対応する高周波加熱コイル62a、62aを一体に備えた加熱部62が外方部材51に挿通されると共に、(b)に示すように、複列の外側転走面51a、51bにこれら高周波加熱コイル62a、62aが位置決めされ、その後、高周波加熱コイル62a、62aに通電することで複列の外側転走面51a、51bを加熱し、同時に加熱部62を軸心回りに回転させる。この時、外方部材51の径方向外方に配置された冷却用ノズル63から冷却水64を噴出させて、加熱された複列の外側転走面51a、51bを順次急速に冷却することで、複列の外側転走面51a、51bに対して所定の硬化層66が形成される。
然しながら、この従来の車輪用軸受装置50では、アウター側のボール56群のピッチ円直径D1がインナー側のボール57群のピッチ円直径D2よりも大径に設定され、これに伴い、外方部材51のアウター側の外側転走面51aがインナー側の外側転走面51bよりも拡径されているため、複列の外側転走面51a、51bに均一な硬化層66、66を形成することは難しい。何故ならば、高周波加熱コイル62a、62aと外方部材51との干渉を避けるため、高周波加熱コイル62a、62aの外径Dcを外方部材51における小径側の肩部65の内径dsよりも小さく形成せざるを得ない。そのため、ピッチ円直径D2の小さい側(インナー側)の外側転走面51bを基準に高周波加熱コイル62a、62aの仕様を設定すると、ピッチ円直径D1の大きい側(アウター側)の外側転走面51aと高周波加熱コイル62aとの間には大きな間隔が生じ、外側転走面51aに所定の硬化層66を形成するには大きな電力パワーが必要となる。これでは、製造コストが嵩むだけでなく、安定した硬化層66を効率良く形成することは難しく、局部過熱による焼きムラや焼割れが発生する恐れがあった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、高周波焼入れによる安定した硬化層の形成を可能とした車輪用軸受装置における外方部材の熱処理方法を提供することを目的としている。
係る目的を達成すべく、本発明のうち請求項1記載の発明は、内周に複列の外側転走面が形成された外方部材と、外周に前記複列の外側転走面に対向する複列の内側転走面が設けられた内方部材と、この内方部材と前記外方部材の両転走面間に転動自在に収容された複列の転動体群とを備えた車輪用軸受装置における前記外方部材の熱処理方法であって、前記外方部材の両端面を円板状の押え治具と受け治具に当接させ、これら押え治具と受け治具のうち少なくとも一方に前記外方部材の端部に嵌合するインロウ部が形成され、このインロウ部が所定の形状・寸法に設定されると共に、当該外方部材を前記押え治具と受け治具で挟持した状態で保持した後、これら押え治具と受け治具の間隔が実測され、この実測値が所定値かどうかを検証する。
このように、複列の転動体群を備えた車輪用軸受装置における外方部材の複列の外側転走面に所定の硬化層を形成するための熱処理方法であって、外方部材の両端面を円板状の押え治具と受け治具に当接させ、これら押え治具と受け治具のうち少なくとも一方に外方部材の端部に嵌合するインロウ部が形成され、このインロウ部が所定の形状・寸法に設定されると共に、当該外方部材を押え治具と受け治具で挟持した状態で保持した後、これら押え治具と受け治具の間隔が実測され、この実測値が所定値かどうかを検証するようにしたので、外方部材が正規の状態で保持されているか否かを容易に確認することができ、高周波焼入れによる安定した硬化層の形成を可能とした車輪用軸受装置における外方部材の熱処理方法を提供することができる。
好ましくは、請求項2に記載の発明のように、前記所定値が前記外方部材の幅寸法に設定されていれば、押え治具と受け治具によって外方部材の径方向の芯ずれや軸方向の位置ずれを容易に確認することができ、局部過熱による焼きムラや焼割れが発生するのを防止して所望の硬化層を形成することができる。
また、請求項3に記載の発明のように、前記複列の転動体群のうちアウター側の転動体群のピッチ円直径がインナー側の転動体群のピッチ円直径よりも大径に設定されると共に、加熱部が前記複列の外側転走面に対応する2つの環状の高周波加熱コイルを一体に有し、これら高周波加熱コイルの外径の径差が当該複列の外側転走面の溝径差と同一に設定され、前記加熱部と前記外方部材の軸心が一致した状態で前記高周波加熱コイルが所定のエアギャップを介して前記複列の外側転走面に対向配置されれば、ピッチ円直径の異なる複列の外側転走面であっても、これら複列の外側転走面と高周波加熱コイルとの間に所定のエアギャップが確保され、適切な電力パワーにより高周波焼入れができると共に、局部過熱による焼きムラや焼割れが発生するのを防止して所定の硬化層を効率良く形成することができる。
また、請求項4に記載の発明のように、前記高周波加熱コイルのうちインナー側の外側転走面に対応する高周波加熱コイルの外径がインナー側の肩部の内径よりも小径に設定されると共に、前記加熱部が前記外方部材のアウター側から挿入されれば、高周波加熱コイルが外方部材に干渉することなく所定の位置決めができ、安定した硬化層を形成することができる。
また、請求項5に記載の発明のように、前記高周波加熱コイルが前記複列の外側転走面に対向配置された状態で通電されると同時に前記加熱部が軸心回りに回転されると共に、冷却ノズルから噴出される冷却水によって前記外方部材のほぼ外周全域が冷却されて同時焼入れされれば、所定の硬化層を安定して形成することができる。
本発明に係る車輪用軸受装置における外方部材の熱処理方法は、内周に複列の外側転走面が形成された外方部材と、外周に前記複列の外側転走面に対向する複列の内側転走面が設けられた内方部材と、この内方部材と前記外方部材の両転走面間に転動自在に収容された複列の転動体群とを備えた車輪用軸受装置における前記外方部材の熱処理方法であって、前記外方部材の両端面を円板状の押え治具と受け治具に当接させ、これら押え治具と受け治具のうち少なくとも一方に前記外方部材の端部に嵌合するインロウ部が形成され、このインロウ部が所定の形状・寸法に設定されると共に、当該外方部材を前記押え治具と受け治具で挟持した状態で保持した後、これら押え治具と受け治具の間隔が実測され、この実測値が所定値かどうかを検証するようにしたので、外方部材が正規の状態で保持されているか否かを容易に確認することができ、高周波焼入れによる安定した硬化層の形成を可能とした車輪用軸受装置における外方部材の熱処理方法を提供することができる。
外周にナックルに取り付けられるための車体取付フランジを一体に有し、内周に複列の外側転走面が形成された外方部材と、一端部に車輪を取り付けるための車輪取付フランジを一体に有し、外周に前記複列の外側転走面に対向する一方の内側転走面と、この内側転走面から軸方向に延びる小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪の小径段部に圧入され、外周に前記複列の外側転走面に対向する他方の内側転走面が形成された内輪からなる内方部材と、この内方部材と前記外方部材の両転走面間に転動自在に収容された複列のボール群とを備え、前記複列のボール群のうちアウター側のボール群のピッチ円直径がインナー側のボール群のピッチ円直径よりも大径に設定された車輪用軸受装置における前記外方部材の熱処理方法であって、前記外方部材のインナー側の端面を押え治具に衝合させると共に、インロウ部が形成された受け治具を前記外方部材のアウター側の端面に当接させ、これら押え治具と受け治具で当該外方部材が挟持された状態で位置決め保持された後、これら押え治具と受け治具の間隔が実測され、この実測値が前記外方部材の幅寸法かどうかが検証される。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明に係る車輪用軸受装置の一実施形態を示す縦断面図、図2は、図1の外方部材の熱処理方法を示す説明図、図3は、図1の外方部材単体を示す説明図、図4乃至図7は本発明に係る外方部材の熱処理方法を示す説明図である。
この車輪用軸受装置は第3世代と呼称される従動輪用であって、内方部材1と外方部材2、および両部材1、2間に転動自在に収容された複列の転動体(ボール)3、4群とを備えている。内方部材1は、ハブ輪5と、このハブ輪5に所定のシメシロを介して圧入された内輪6とからなる。
ハブ輪5は、アウター側の端部に車輪(図示せず)を取り付けるための車輪取付フランジ7を一体に有し、外周に一方(アウター側)の内側転走面5aと、この内側転走面5aから軸方向に延びる軸状部8を介して小径段部5bが形成されている。車輪取付フランジ7にはハブボルト7aが周方向等配に植設されると共に、これらハブボルト7a間には円孔7bが形成されている。この円孔7bは軽量化に寄与できるだけでなく、装置の組立・分解工程において、レンチ等の締結治具をこの円孔7bから挿入することができ作業を簡便化することができる。
内輪6は、外周に他方(インナー側)の内側転走面6aが形成され、ハブ輪5の小径段部5bに圧入されて背面合せタイプの複列アンギュラ玉軸受を構成すると共に、小径段部5bの端部を塑性変形させて形成した加締部5cによって所定の軸受予圧が付与された状態で軸方向に固定され、所謂セルフリテイン構造を構成している。なお、内輪6および転動体3、4はSUJ2等の高炭素クロム鋼で形成され、ズブ焼入れによって芯部まで58〜64HRCの範囲に硬化処理されている。
ハブ輪5はS53C等の炭素0.40〜0.80wt%を含む中高炭素鋼で形成され、内側転走面5aをはじめ、車輪取付フランジ7のインナー側の基部7cから小径段部5bに亙って高周波焼入れによって表面硬さを58〜64HRCの範囲に所定の硬化処理が施されている。なお、加締部5cは鍛造加工後の表面硬さのままとされている。これにより、車輪取付フランジ7に負荷される回転曲げ荷重に対して充分な機械的強度を有し、内輪6の嵌合部となる小径段部5bの耐フレッティング性が向上すると共に、微小なクラック等の発生がなく加締部5cの塑性加工をスムーズに行うことができる。
外方部材2は、外周にナックル9に取り付けられるための車体取付フランジ2cを一体に有し、内周にハブ輪5の内側転走面5aに対向するアウター側の外側転走面2aと、内輪6の内側転走面6aに対向するインナー側の外側転走面2bが一体に形成されている。これら両転走面間に複列の転動体3、4が収容され、保持器10、11によって転動自在に保持されている。そして、外方部材2と内方部材1との間に形成される環状空間の開口部にはシール12およびスリンガ13がそれぞれ装着され、軸受内部に封入されたグリースの外部への漏洩と、外部から雨水やダスト等が軸受内部に侵入するのを防止している。
外方部材2はS53C等の炭素0.40〜0.80wt%を含む中高炭素鋼で形成され、複列の外側転走面2a、2bが、後述する高周波焼入れによって表面硬さを58〜64HRCの範囲に所定の硬化層14が形成されている(図中クロスハッチングにて示す)。なお、ここでは、転動体3、4にボールを用いた複列アンギュラ玉軸受で構成されたものを例示したが、これに限らず、転動体3、4に円錐ころを用いた複列円錐ころ軸受で構成されていても良い。また、従動輪側の第3世代構造を例示したが、従動輪側、駆動輪側に拘わらず、第1乃至第4世代構造であっても良い。
本実施形態では、アウター側の転動体3群のピッチ円直径PCDoがインナー側の転動体4群のピッチ円直径PCDiよりも大径に設定されている。そして、複列の転動体3、4のサイズが同じであっても良いが、ここでは、アウター側の転動体3のサイズがインナー側の転動体4のサイズよりも小さく設定されると共に、アウター側の転動体3の個数がインナー側の転動体4の個数よりも多く設定されている。これにより、有効に軸受スペースを活用して軽量・コンパクト化を図ると共に、インナー側に比べアウター側部分の軸受剛性を増大させることができ、軸受の長寿命化を図ることができる。
ハブ輪5の外郭は、内側転走面5aの溝底部からカウンタ部15と、このカウンタ部15から軸状部8、およびテーパ状の段部8aを介して内輪6が突き合わされる肩部8bおよび小径段部5bに続く形状に形成されている。また、ハブ輪5のアウター側端部には軸方向に延びるすり鉢状の凹所16が形成されている。この凹所16は鍛造加工によって形成され、その深さは、少なくともアウター側の内側転走面5aの溝底付近までとされ、ハブ輪5の外郭形状に沿って凹所16が形成され、ハブ輪5のアウター側の肉厚が略均一となるように形成されている。
一方、外方部材2において、ピッチ円直径PCDo、PCDiの違いに伴い、アウター側の外側転走面2aがインナー側の外側転走面2bよりも拡径して形成され、アウター側の外側転走面2aの肩部17と、小径側となるインナー側の外側転走面2bの肩部18との間には軽量化のための環状の凹所19が形成されている。
ここで、外方部材2の複列の外側転走面2a、2bには、図2に示すような熱処理装置20によって所定の硬化層14が形成されている。この熱処理装置20は、加熱部21と、冷却ノズル22と、外方部材2を位置決め保持する円板状の押え治具23と受け治具24とを備えている。加熱部21は、複列の外側転走面2a、2bに対応する2つの環状の高周波加熱コイル21a、21bを一体に有している。これら高周波加熱コイル21a、21bの外径Dc1、Dc2の径差は複列の外側転走面2a、2bの溝径d1、d2の径差と同一に設定されている。さらに、高周波加熱コイル21a、21bのうちインナー側の外側転走面2bに対応する高周波加熱コイル21bの外径Dc2は小径側の肩部18の内径dsよりも小径に設定されている(Dc2<ds)。また、冷却ノズル22には外方部材2のほぼ外周面全域に冷却水25を噴出するための噴出孔22aが複数形成されている。
次に、図2を用いて、外方部材2における複列の外側転走面2a、2bの熱処理方法を説明する。
まず、(a)に示すように、インナー側(小径側)の外側転走面2bが奥側に配置されるように外方部材2のインナー側の端面Fbを押え治具23に衝合させると共に、軸心合せ用のインロウ部24aが形成された受け治具24を外方部材2のアウター側の端面Faに当接させ、これら押え治具23と受け治具24で外方部材2が挟持された状態で位置決め保持されている。そして、外方部材2と軸心が一致した状態で外方部材2のアウター側(大径側)から加熱部21が挿入され、複列の外側転走面2a、2bに沿うよう、その近傍に高周波加熱コイル21a、21bが所定のエアギャップを介して対向配置される。
その後、(b)に示すように、複列の外側転走面2a、2bに対向配置されたこれら高周波加熱コイル21a、21bに通電し、同時に加熱部21を軸心回りに回転させることによって複列の外側転走面2a、2b全体が誘導加熱されると共に、冷却ノズル22の噴出孔22aから噴出される冷却水25によって外方部材2のほぼ外周全域が冷却されて同時焼入れされ、所定の硬化層14が形成される。
このように、本実施形態では、外方部材2の複列の外側転走面2a、2bと肩部17、18および凹所19に対応する環状の高周波加熱コイル21a、21bを一体に有する加熱部21を備え、これら高周波加熱コイル21a、21bが複列の外側転走面2a、2bの溝径d1、d2に対して所定のエアギャップを介して対向する所定の外径Dc1、Dc2に形成され、高周波加熱コイル21a、21bのうち小径側の外側転走面2bに対応する高周波加熱コイル21bの外径Dc2が小径側の肩部18の内径dsよりも小径に設定されると共に、加熱部21が外方部材2と軸心が一致した状態で外方部材2のアウター側から挿入される。その後、高周波加熱コイル21a、21bに通電し、同時に加熱部21を軸心回りに回転させると共に、冷却ノズル22から噴出される冷却水25によって外方部材2が冷却されて同時焼入れされ、複列の外側転走面21a、21bに所定の硬化層14が形成される。
こうした工程により、ピッチ円直径の違いに伴って溝径差を有する複列の外側転走面2a、2bであっても、これら複列の外側転走面2a、2bと高周波加熱コイル21a、21bとの間に所定のエアギャップが確保され、適切な電力パワーにより高周波焼入れができる。したがって、局部過熱による焼きムラや焼割れが発生するのを防止して所定の硬化層14を効率良く形成することができ、外側転走面2a、2bに安定した硬化層14の形成が可能となる車輪用軸受装置における外方部材2の熱処理方法を提供することができる。
この種の高周波焼入れによる熱処理において、硬化層14を精度良く安定して形成するためには外方部材2と加熱部21との位置合せが重要な要因となってくる。例えば、外方部材2が誤って逆挿入されたりすると、径方向の芯ずれや軸方向の位置ずれが生じ、所望の硬化層が形成できないだけでなく、局部過熱による焼きムラや焼割れが発生する恐れがあった。さらには、芯ずれが大きくなった場合には高周波加熱コイル21a、21bが損傷して製造工程に支障を来たすことがある。
ここで、本実施形態は、外方部材2の保持方法に工夫を加えることにより、作業の簡便化を図ると共に、外方部材2の逆挿入と言った誤組みを防止し、複列の外側転走面2a、2bに所定の硬化層14を精度良く、かつ安定して形成できる熱処理方法を提供するものである。本出願人は、この種の外方部材2における各部位の形状・寸法の違いに着目し、外方部材2を位置決め保持する押え治具23と受け治具24の形状・寸法に工夫を加えた。すなわち、外方部材2は、ピッチ円直径の違いに伴って複列の外側転走面2a、2bは所定の溝径差を有しているため、図3に示すように、アウター側の外径A1とインナー側の外径A2およびアウター側の内径B1とインナー側の内径B2には径差が存在している(A1>A2、B1>B2)。
例えば、図4(a)に示すように、外方部材2におけるインナー側の端面Fbを押え治具23に衝合させると共に、アウター側の端面Faに受け治具24を当接させ、これら押え治具23と受け治具24で外方部材2を挟持した状態で保持する訳であるが、予め受け治具24のインロウ部24aの外径a1を外方部材2のアウター側の内径B1よりも僅かに小径になるよう設定(B1≒a1)することにより、インロウ部24aがアウター側の内径に嵌合して外方部材2を所定の位置に保持することができる。この時、押え治具23と受け治具24の間隔Hを実測して所定値(外方部材2の幅寸法)かどうかを検証することにより、外方部材2が正規の状態で保持されているか否かを容易に確認することができる。これにより、外方部材2に加熱部21を挿入した時に両者の位置関係を確保することができ、径方向の芯ずれや軸方向の位置ずれが生じるのを防止して所定の硬化層14を形成することができる。
一方、(b)に示すように、外方部材2が逆方向に挿入された場合、外方部材2の各内径B1、B2に径差(B1>B2)があるため、外方部材2のアウター側の端面Faが押え治具23に当接されると共に、受け治具24のインロウ部24aが外方部材2のインナー側の内径に嵌合せずにその端面がインナー側の端面Fbに当接する(a1>B2)。したがって、押え治具23と受け治具24の間隔H’が所定値よりも大きくなって外方部材2の逆挿入を未然に、かつ容易に確認することができる。換言すれば、このように逆挿入された外方部材2に加熱部21が挿入されて高周波焼入れを実施すれば、複列の外側転走面2a、2bと高周波発生コイル21a、21bとの間に所定のエアギャップが確保されず、図示するように、複列の外側転走面2a、2bに過不足の硬化層14’、14”が形成されることになる。
また、図5(a)に示すように、予め受け治具26のインロウ部26aの内径b1を外方部材2のアウター側の内径A1よりも僅かに小径になるよう設定(A1≒b1)することにより、インロウ部26aがアウター側の外径に嵌合して外方部材2を所定の位置に保持することができる。この時、押え治具23と受け治具26の間隔Hを実測して所定値かどうかを検証することにより、外方部材2が正規の状態で保持されているか否かを容易に確認することができる。これにより、外方部材2に加熱部21を挿入した時に両者の位置関係を確保することができ、径方向の芯ずれや軸方向の位置ずれが生じるのを防止して所定の硬化層14を形成することができる。
一方、(b)に示すように、外方部材2が逆方向に挿入された場合、外方部材2の各外径A1、A2に径差(A1>A2)があるため、外方部材2のアウター側の端面Faが押え治具23に当接されると共に、受け治具26のインロウ部26aが外方部材2のインナー側の外径に嵌合せずにその端面がインナー側の端面Fbに当接する(b1<A2)。したがって、押え治具23と受け治具26の間隔H’が所定値よりも大きくなって外方部材2の逆挿入を未然に確認することができる。
また、図6(a)に示すように、押え治具27にインロウ部27aを形成し、外方部材2の逆挿入を確認するようにしても良い。すなわち、予め押え治具27のインロウ部27aの内径b2を外方部材2のインナー側の外径A2よりも僅かに大径になるよう設定(A2≒b2)することにより、インロウ部27aがインナー側の外径に嵌合して外方部材2を所定の位置に保持することができる。この時、押え治具27と受け治具28の間隔Hを実測して所定値かどうかを検証することにより、外方部材2が正規の状態で保持されているか否かを容易に確認することができる。これにより、外方部材2に加熱部21を挿入した時に両者の位置関係を確保することができ、径方向の芯ずれや軸方向の位置ずれが生じるのを防止して所定の硬化層14を形成することができる。
一方、(b)に示すように、外方部材2が逆方向に挿入された場合、外方部材2の各外径A1、A2に径差(A1>A2)があるため、押え治具27のインロウ部27aが外方部材2のアウター側の外径に嵌合せずにその端面がアウター側の端面Faに当接する(b2<A1)。したがって、押え治具27と受け治具28の間隔H’が所定値よりも大きくなって外方部材2の逆挿入を未然に確認することができる。
また、図7(a)に示すように、予め押え治具29のインロウ部29aの外径a2を外方部材2のインナー側の内径B2よりも僅かに小径になるよう設定(B2≒a2)することにより、インロウ部29aがインナー側の内径に嵌合して外方部材2を所定の位置に保持することができる。この時、押え治具29と受け治具28の間隔Hを実測して所定値かどうかを検証することにより、外方部材2が正規の状態で保持されているか否かを容易に確認することができる。これにより、外方部材2に加熱部21を挿入した時に両者の位置関係を確保することができ、径方向の芯ずれや軸方向の位置ずれが生じるのを防止して所定の硬化層14を形成することができる。
一方、(b)に示すように、外方部材2が逆方向に挿入された場合、外方部材2の各内径B1、B2に径差(B1>B2)があるため、抑え治具29のインロウ部29aが外方部材2のアウター側の内径に嵌合せずにその端面がアウター側の端面Faに当接する(a2>B1)。したがって、押え治具29と受け治具28の間隔H’が所定値よりも大きくなって外方部材2の逆挿入を未然に確認することができる。
以上詳述したように、本実施形態では、外方部材2を位置決め保持する押え治具あるいは受け治具の少なくとも一方に外方部材2の端部に嵌合するインロウ部が形成され、このインロウ部が所定の形状・寸法に設定されると共に、外方部材2を押え治具と受け治具で保持した後、これら押え治具と受け治具の間隔Hが実測され、この実測値が所定値かどうかを検証することにより、外方部材2が正規の状態で保持されているか否かを容易に確認することができ、高周波焼入れによる安定した硬化層14の形成を可能とした車輪用軸受装置における外方部材2の熱処理方法を提供することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明を行ったが、本発明はこうした実施の形態に何等限定されるものではなく、あくまで例示であって、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々なる形態で実施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべての変更を含む。
本発明に係る車輪用軸受装置は、駆動輪用、従動輪用に拘わらず、第1乃至第4世代構造の車輪用軸受装置に適用することができる。
本発明に係る車輪用軸受装置の一実施形態を示す縦断面図である。 図1の外方部材の熱処理方法を示す説明図で、(a)は、加熱部の挿入状態を示し、(b)は焼入れ状態を示している。 図1の外方部材単体を示す説明図である。 本発明に係る外方部材の熱処理方法を示す説明図で、受け治具にインロウ部が形成され、このインロウ部の外径に外方部材が嵌合され、(a)は、正規に外方部材が挿入された状態を示し、(b)は、外方部材が逆挿入された状態を示している。 同上、受け治具にインロウ部が形成され、このインロウ部の内径に外方部材が嵌合され、(a)は、正規に外方部材が挿入された状態を示し、(b)は、外方部材が逆挿入された状態を示している。 同上、押え治具にインロウ部が形成され、このインロウ部の内径に外方部材が嵌合され、(a)は、正規に外方部材が挿入された状態を示し、(b)は、外方部材が逆挿入された状態を示している。 同上、押え治具にインロウ部が形成され、このインロウ部の外径に外方部材が嵌合され、(a)は、正規に外方部材が挿入された状態を示し、(b)は、外方部材が逆挿入された状態を示している。 従来の車輪用軸受装置を示す縦断面図である。 図8の外方部材の熱処理方法を示す説明図で、(a)は、加熱部の挿入状態を示し、(b)は焼入れ状態を示している。
符号の説明
1・・・・・・・・・・・・・・・・内方部材
2・・・・・・・・・・・・・・・・外方部材
2a、2b・・・・・・・・・・・・外側転走面
2c・・・・・・・・・・・・・・・車体取付フランジ
3、4・・・・・・・・・・・・・・転動体
5・・・・・・・・・・・・・・・・ハブ輪
5a、6a・・・・・・・・・・・・内側転走面
5b・・・・・・・・・・・・・・・小径段部
5c・・・・・・・・・・・・・・・加締部
6・・・・・・・・・・・・・・・・内輪
7・・・・・・・・・・・・・・・・車輪取付フランジ
7a・・・・・・・・・・・・・・・ハブボルト
7b・・・・・・・・・・・・・・・円孔
7c・・・・・・・・・・・・・・・基部
8・・・・・・・・・・・・・・・・軸状部
8a・・・・・・・・・・・・・・・段部
8b、17、18・・・・・・・・・肩部
9・・・・・・・・・・・・・・・・ナックル
10、11・・・・・・・・・・・・保持器
12・・・・・・・・・・・・・・・シール
13・・・・・・・・・・・・・・・スリンガ
14、14’、14”・・・・・・・・硬化層
15・・・・・・・・・・・・・・・カウンタ部
16・・・・・・・・・・・・・・・凹所
19・・・・・・・・・・・・・・・凹所
20・・・・・・・・・・・・・・・熱処理装置
21・・・・・・・・・・・・・・・加熱部
21a、21b・・・・・・・・・・高周波加熱コイル
22・・・・・・・・・・・・・・・冷却ノズル
22a・・・・・・・・・・・・・・噴出孔
23、27、29・・・・・・・・・押え治具
24、26、28・・・・・・・・・受け治具
24a、26a、27a、29a・・インロウ部
25・・・・・・・・・・・・・・・冷却水
50・・・・・・・・・・・・・・・車輪用軸受装置
51・・・・・・・・・・・・・・・外方部材
51a・・・・・・・・・・・・・・アウター側の外側転走面
51b・・・・・・・・・・・・・・インナー側の外側転走面
51c・・・・・・・・・・・・・・車体取付フランジ
52・・・・・・・・・・・・・・・ハブ輪
52a、54a・・・・・・・・・・内側転走面
52b・・・・・・・・・・・・・・小径段部
52c・・・・・・・・・・・・・・加締部
53・・・・・・・・・・・・・・・車輪取付フランジ
54・・・・・・・・・・・・・・・内輪
55・・・・・・・・・・・・・・・内方部材
56、57・・・・・・・・・・・・ボール
58、59・・・・・・・・・・・・保持器
60、61・・・・・・・・・・・・シール
62・・・・・・・・・・・・・・・加熱部
62a・・・・・・・・・・・・・・高周波加熱コイル
63・・・・・・・・・・・・・・・冷却用ノズル
64・・・・・・・・・・・・・・・冷却水
65・・・・・・・・・・・・・・・肩部
66・・・・・・・・・・・・・・・硬化層
a1・・・・・・・・・・・・・・・受け治具のインロウの外径
a2・・・・・・・・・・・・・・・押え治具のインロウの外径
A1・・・・・・・・・・・・・・・外方部材のアウター側の外径
A2・・・・・・・・・・・・・・・外方部材のインナー側の外径
b1・・・・・・・・・・・・・・・受け治具のインロウの内径
b2・・・・・・・・・・・・・・・押え治具のインロウの内径
B1・・・・・・・・・・・・・・・外方部材のアウター側の内径
B2・・・・・・・・・・・・・・・外方部材のアウター側の内径
D1・・・・・・・・・・・・・・・アウター側のボールのピッチ円直径
D2・・・・・・・・・・・・・・・インナー側のボールのピッチ円直径
d1・・・・・・・・・・・・・・・アウター側の外側転走面の溝径
d2・・・・・・・・・・・・・・・インナー側の外側転走面の溝径
ds・・・・・・・・・・・・・・・インナー側の肩部の内径
Dc1・・・・・・・・・・・・・・・アウター側の高周波加熱コイルの外径
Dc2・・・・・・・・・・・・・・・インナー側の高周波加熱コイルの外径
Fa・・・・・・・・・・・・・・・外方部材のアウター側の端面
Fb・・・・・・・・・・・・・・・外方部材のインナー側の端面
H、H’・・・・・・・・・・・・・押え治具と受け治具の間隔
PCDo・・・・・・・・・・・・・アウター側の転動体群のピッチ円直径
PCDi・・・・・・・・・・・・・インナー側の転動体群のピッチ円直径

Claims (5)

  1. 内周に複列の外側転走面が形成された外方部材と、
    外周に前記複列の外側転走面に対向する複列の内側転走面が設けられた内方部材と、
    この内方部材と前記外方部材の両転走面間に転動自在に収容された複列の転動体群とを備えた車輪用軸受装置における前記外方部材の熱処理方法であって、
    前記外方部材の両端面を円板状の押え治具と受け治具に当接させ、これら押え治具と受け治具のうち少なくとも一方に前記外方部材の端部に嵌合するインロウ部が形成され、このインロウ部が所定の形状・寸法に設定されると共に、当該外方部材を前記押え治具と受け治具で挟持した状態で保持した後、これら押え治具と受け治具の間隔が実測され、この実測値が所定値かどうかを検証することを特徴とする車輪用軸受装置における外方部材の熱処理方法。
  2. 前記所定値が前記外方部材の幅寸法に設定されている請求項1に記載の車輪用軸受装置における外方部材の熱処理方法。
  3. 前記複列の転動体群のうちアウター側の転動体群のピッチ円直径がインナー側の転動体群のピッチ円直径よりも大径に設定されると共に、加熱部が前記複列の外側転走面に対応する2つの環状の高周波加熱コイルを一体に有し、これら高周波加熱コイルの外径の径差が当該複列の外側転走面の溝径差と同一に設定され、前記加熱部と前記外方部材の軸心が一致した状態で前記高周波加熱コイルが所定のエアギャップを介して前記複列の外側転走面に対向配置される請求項1または2に記載の車輪用軸受装置における外方部材の熱処理方法。
  4. 前記高周波加熱コイルのうちインナー側の外側転走面に対応する高周波加熱コイルの外径がインナー側の肩部の内径よりも小径に設定されると共に、前記加熱部が前記外方部材のアウター側から挿入される請求項3に記載の車輪用軸受装置における外方部材の熱処理方法。
  5. 前記高周波加熱コイルが前記複列の外側転走面に対向配置された状態で通電されると同時に前記加熱部が軸心回りに回転されると共に、冷却ノズルから噴出される冷却水によって前記外方部材のほぼ外周全域が冷却されて同時焼入れされる請求項1乃至4いずれかに記載の車輪用軸受装置における外方部材の熱処理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110791628A (zh) * 2019-11-29 2020-02-14 中国航发沈阳黎明航空发动机有限责任公司 薄铜垫圈淬火用夹具

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