JP2008126562A - 感温多色変色性文房具 - Google Patents

感温多色変色性文房具 Download PDF

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Abstract

【課題】 手触或いは擦過による簡易手段により、複数の有色間の可逆的色変化を視覚判別でき、色変化のバリエーションに富み、商品価値の高い文房具を得る。
【解決手段】 可逆熱変色性顔料A、Bを含む熱変色層を設け、顔料A、Bは、温度−色濃度曲線において消色状態からの降温過程で発色開始温度(t)に達すると発色し始め、完全発色温度(t)に達すると完全に発色状態になり、発色状態からの昇温過程で消色開始温度(t)に達すると消色し始め、完全消色温度(t)に達すると完全に消色状態になる可逆熱変色性組成物をマイクロカプセルに内包した顔料であり、顔料Aのt1Aとt4A、顔料Bのt1Bとt4Bが式(1)乃至(4)を満たす。
28(℃)≦t4A≦36(℃) (1)
4A+2(℃)≦t4B≦t4A+25(℃) (2)
10(℃)≦t1A≦33(℃) (3)
10(℃)≦t1B≦40(℃) (4)
【選択図】 図3

Description

本発明は感温多色変色性文房具に関する。更に詳細には、筆記具、下敷き、定規等の文房具表面に、温度変化により多彩な色変化を呈する可逆熱変色層を設けた文房具に関する。
従来、文房具の表面に可逆熱変色層を設けて温度変化により色変化を視認できる文房具が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
前記文房具は、温度変化により有色から異なる色調の有色に色変化したり、有色から下層の像が視認される状態に変化する文房具である。
特開平9−295489号公報
本発明は、前記可逆熱変色層を設けた文房具の色変化を手触や擦過といった簡易な手段により熱変色させて、更に色変化のバリエーションに富み、商品価値の高い文房具を提供しようとするものである。
本発明は、文房具表面に、発色時の色調が異なる可逆熱変色性顔料Aと可逆熱変色性顔料Bを含む可逆熱変色層を設けた文房具であって、前記可逆熱変色性顔料A及びBは、温度−色濃度曲線において消色状態からの降温過程で発色開始温度(t)に達すると発色し始め、完全発色温度(t)に達すると完全に発色状態になり、発色状態からの昇温過程で消色開始温度(t)に達すると消色し始め、完全消色温度(t)に達すると完全に消色状態になるヒステリシス曲線を示す可逆熱変色性組成物をマイクロカプセルに内包した顔料であり、可逆熱変色性顔料Aの完全発色温度(t1A)と完全消色温度(t4A)、可逆熱変色性顔料Bの完全発色温度(t1B)と完全消色温度(t4B)が下記式(1)乃至(4)を全て満たす感温多色変色性文房具を要件とする。
28(℃)≦t4A≦36(℃) (1)
4A+2(℃)≦t4B≦t4A+25(℃) (2)
10(℃)≦t1A≦33(℃) (3)
10(℃)≦t1B≦40(℃) (4)
更には、前記可逆熱変色性顔料Aの完全発色温度(t1A)と完全消色温度(t4A)、可逆熱変色性顔料Bの完全発色温度(t1B)と完全消色温度(t4B)が下記式(1)、(5)乃至(7)を全て満たすこと、
28(℃)≦t4A≦36(℃) (1)
4A+2(℃)≦t4B≦t4A+20(℃) (5)
15(℃)≦t1A≦33(℃) (6)
15(℃)≦t1B≦40(℃) (7)
可逆熱変色性顔料Aの完全発色温度(t1A)と可逆熱変色性顔料Bの完全発色温度(t1B)が下記式(8)を満たすこと、
1B+2≦t1A (8)
前記可逆熱変色層中に非変色性着色剤を含んでなること、前記可逆熱変色層上に透明性金属光沢顔料を含む金属光沢層を設けてなること、前記文房具が筆記具であること、文房具の少なくとも一部が木製部分を有してなり、前記木製部分に可逆熱変色層を設けてなること、前記木製部分が筆記具の軸であること等を要件とする。
本発明は、日常的に使用頻度の高い文房具類にあって、手触或いは擦過による簡易手段により、複数の有色間の可逆的色変化を視覚判別でき、色変化のバリエーションに富み、商品価値の高い文房具を得ることができる。
又、可逆熱変色層上に透明性金属光沢顔料を含む金属光沢層を設けた系では、加飾効果が顕著であり、商品性向上と差別化に有効である。
前記文房具としては、鉛筆、シャープペンシル、サインペン、フェルトペン、マーキングペン、ボールペン、毛筆、万年筆等の筆記具、はさみ、カッター、ペーパーナイフ、ホッチキス、鉛筆削り、鉛筆キャップ、消しゴム、画鋲、クリップ、下敷き、定規、分度器、ノート、手帳、しおり、筆立て、筆箱、指サック、文鎮、インキつぼ、すずり、スタンプ台、黒板ふき、そろばん、修正液或いはのりを内蔵した容器、印章、印章入れ、文房具入れ等を挙げることができる。
尚、前記可逆熱変色層は、前記した文房具表面の適宜位置に設けることができるが、例えば筆記具の場合、軸筒、キャップ、尾栓、クリップ等の表面部分に設けることができる。
前記可逆熱変色性顔料A、Bは、(イ)電子供与性呈色性有機化合物、(ロ)電子受容性化合物、及び前記(イ)、(ロ)の電子授受反応による呈色反応を可逆的に生起させる(ハ)有機化合物媒体の三成分を含む可逆熱変色性組成物を熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂中に分散したり、或いは、マイクロカプセルに内包した顔料である。
なお、前記マイクロカプセル形態の顔料は、公知のマイクロカプセル化技術、例えば、界面重合法、in Situ重合法、液中硬化被覆法、水溶液からの相分離法、有機溶媒からの相分離法、融解分散冷却法、気中懸濁被覆法、スプレードライング法等の適用により得られる。
前記した可逆熱変色性組成物を樹脂中に分散して用いたり、或いは、マイクロカプセルに内包して用いることにより、種々の使用条件において可逆熱変色性組成物は同一の組成に保たれ、同一の作用効果を奏することができ、化学的及び物理的に安定な顔料を構成できる。
尚、前記顔料の平均粒子径は、0.5〜30μm、好ましくは、1.0〜10μmのものが、変色の鋭敏性、印刷適性に優れるため効果的である。
前記可逆熱変色性組成物として具体的には、特公昭51−35414号公報、特公昭51−44706号公報、特公平1−17154号公報、特開平7−186546号公報等に記載されているヒステリシス幅の比較的小さい熱変色性組成物、特公平1−29398号公報に記載されている3℃以下のヒステリシス幅を発現させる高感度の熱変色性組成物を挙げることができる。
この種の熱変色性組成物は、変色温度を境として、その前後で変色し、変色前後の両状態のうち常温域では特定の一方の状態しか存在しえない。即ち、もう一方の状態はその状態が発現するのに要した熱または冷熱が適用されている間は維持されるが、前記熱又は冷熱の適用がなくなれば常温域で呈する元の状態に戻るタイプの熱変色性組成物である(図1参照)。
また、特公平4−17154号公報に記載されている、大きなヒステリシス特性を示して変色する感温変色性色彩記憶性組成物、即ち、温度変化による着色濃度の変化をプロットした曲線の形状が、温度を変色温度域より低温側から上昇させていく場合と逆に変色温度域より高温側から下降させていく場合とで大きく異なる経路を辿って変色し、変色させた状態を互変的に記憶保持できる熱変色性組成物を用いることもできる(図2参照)。
前記可逆熱変色性顔料の色濃度−温度曲線におけるヒステリシス特性について詳しく説明する。
図2において、縦軸に色濃度、横軸に温度が表されている。温度変化による色濃度の変化は矢印に沿って進行する。ここで、dは完全消色状態に達する最低温度t(完全消色温度)における濃度を示す点であり、cは完全発色状態を保持できる最高温度t(消色開始温度)における濃度を示す点であり、bは完全消色状態を保持できる最低温度t(発色開始温度)における濃度を示す点であり、aは完全発色状態に達する最高温度t(完全発色温度)における濃度を示す点である。
温度tにおいては発色状態と消色状態の2相が共存する状態にあり、この温度tを含む、発色状態と消色状態が共存できる温度域が変色の保持可能な温度域であり、(t+t)/2−(t+t)/2がヒステリシスの程度を示す温度幅(以下、ヒステリシス幅ΔHと記す)であり、このΔH値が小さいと変色前後の両状態のうち常温域では特定の一方の状態しか存在しえない。また、前記ΔH値が大きいと変色前後の各状態の保持が容易になる。
前記可逆熱変色性顔料は、インキ組成物中に少なくとも2種類以上の色調及び変色温度の異なる顔料を併用する。
そこで、一方の可逆熱変色性顔料Aの完全消色温度(t4A)は、式(1)の28℃乃至36℃の範囲、即ち、体温域で消色する温度に設定し、他方の可逆熱変色性顔料Bの完全消色温度(t4B)を式(2)で示されるt4A+2(℃)≦t4B≦t4A+25(℃)の範囲に設定することにより、手触で可逆熱変色性顔料Aを消色させ、次いで、擦過等による簡易手段で他方の可逆熱変色性顔料Bを消色させて有色(1)から有色(2)、更に無色への色変化が視認される。
なお、式(2)として好ましくはt4A+2(℃)≦t4B≦t4A+20(℃)、より好ましくはt4A+2(℃)≦t4B≦t4A+15(℃)である。
これを図3の色濃度−温度曲線によって具体的に説明すると、一方の可逆熱変色性顔料Aの完全消色温度(t4A)よりも2乃至25℃高い温度域に他方の可逆熱変色性顔料Bの完全消色温度(t4B)を満たす系においては、可逆熱変色性顔料A、Bはt1A以下の温度域では発色しており、加温によりt3A(図示せず)の温度に達すると可逆熱変色性顔料Aが消色を開始し、t4Aの温度に達すると完全に消色する。この時点で有色(1)から有色(2)への色変化が視認される。
更に加温していくと、t3B(図示せず)の温度に達すると可逆熱変色性顔料Bが消色を開始し、t4Bの温度に達すると完全に消色するため、有色(2)から無色の色変化が視認される。
この状態から降温していくと、t2Aとt2B(図示せず)、及び、t1Aとt1Bは重複しているため、t2A(=t2B)の温度に達すると可逆熱変色性顔料A、Bが共に発色を開始し、t1A(=t1B)の温度に達すると完全に発色するため、無色から有色(1)への色変化が視認される。
なお、非変色性の着色剤を添加することにより、有色(1)、有色(2)、有色(3)の色変化が視認される。
ここで、t1Aは10乃至33℃、好ましくは15乃至33℃、t1Bは10乃至40℃、好ましくは15乃至40℃に存在することから、擦過後に放置したり、或いは、簡易な冷却手段、例えば冷蔵庫で冷却する等の方法により、容易に有色(1)に復することができる。
また、他の例として図4の色濃度−温度曲線によって具体的に説明すると、手触或いは擦過により有色(1)から有色(2)、更に有色(2)から無色〔有色(3)〕への色変化は同様である。
無色〔有色(3)〕から降温していくと、t2Bの温度に達すると可逆熱変色性顔料Bが発色を開始し、t1Bの温度に達すると完全に発色するため、有色(2)になる。
更に降温していくと、t2Aの温度に達すると可逆熱変色性顔料Aが発色を開始し、t1Aの温度に達すると完全に発色するため、有色(1)になる。
ここで、t1Aは10乃至33℃、好ましくは15乃至33℃、t1Bは10乃至40℃、好ましくは15乃至40℃に存在することから、擦過後に放置したり、或いは、簡易な冷却手段、例えば冷蔵庫で冷却する等の方法により、容易に有色(1)に復することができる。
また、他の例として図5の色濃度−温度曲線によって具体的に説明すると、手触或いは擦過により有色(1)から有色(2)、更に有色(2)から無色〔有色(3)〕への色変化は同様である。
無色〔有色(3)〕から降温していくと、図3、図4のような変色挙動とは異なり、可逆熱変色性顔料Aが可逆熱変色性顔料Bよりも先に発色することから、t2Aの温度に達すると可逆熱変色性顔料Aが発色を開始し、t1Aの温度に達すると完全に発色するため、新たな色調の有色(4)になる。
更に降温していくと、t2Bの温度に達すると可逆熱変色性顔料Bが発色を開始し、t1Bの温度に達すると完全に発色するため、有色(1)になる。
ここで、t1Aは10乃至33℃、好ましくは15乃至33℃、t1Bは10乃至40℃、好ましくは15乃至40℃に存在することから、擦過後に放置したり、或いは、簡易な冷却手段、例えば冷蔵庫で冷却する等の方法より、容易に有色(1)に復することができる。
なお、前述した有色(1)、有色(2)、無色〔有色(3)〕、有色(4)を発現する感温多色変色性文房具を得るには、可逆熱変色性顔料Aと可逆熱変色性顔料Bが一般式(1)乃至(4)、(8)、若しくは、式(1)、(5)乃至(7)、(8)を全て満たす必要がある。
前記可逆熱変色層は、従来より公知の方法、例えば、スクリーン印刷、オフセット印刷、グラビヤ印刷、コーター、タンポ印刷、転写等の印刷手段、刷毛塗り、スプレー塗装、静電塗装、電着塗装、流し塗り、ローラー塗り、浸漬塗装等の手段により文房具表面に形成することができる。
尚、前記可逆熱変色層の厚みは5乃至400μm、好ましくは10乃至50μmの厚みであることにより、前記した熱変色効果を十分に機能させる。厚みが400μmを越えると伝熱性の面で変色温度設定の自由度に欠け、5μm以下の層では繰り返しの使用による持久性を満足させ難い。
更に、前記した可逆熱変色性インキにより、適宜の文字、数字、図形等の像を配して可逆熱変色層を形成する他、非熱変色性有色染顔料の適宜量を混在させて可逆熱変色層の色変化を多様に構成することもできる。又、可逆熱変色層の下層に前記非熱変色性有色染顔料による非変色層を配し、この層を隠顕させる構成にしてもよい。
例えば、可逆熱変色層の下層に前記非熱変色性有色染顔料による非変色層を配し、この層を隠顕させる構成の場合、前記非熱変色性有色染顔料により像を印刷した後、前記像上に可逆熱変色性インキにより抜き像を重ね刷りしたもの、或いは、非熱変色性有色染顔料により像を印刷した後、前記像に可逆熱変色性インキによる隠蔽層を設け、ついで、前記隠蔽層よりも濃い発色濃度の熱変色インキにより像を重ね刷りしたもの、或いは、非熱変色性有色染顔料により像を印刷した後、前記像よりも濃い発色濃度の可逆熱変色性インキにより像を重ね刷りしたもの等が挙げられる。
この他、非変色層と可逆熱変色層を併設したもの、可逆熱変色層を重ね刷りしたもの等を挙げることができる。
尚、前記可逆熱変色層は、二層以上を積層する場合、各層が同一温度で変色する層、或いは互いに異なる温度で変色する層でもよい。
又、前記可逆熱変色層上に金属光沢層を形成することもできる。
前記金属光沢層は、透明性金属光沢顔料をバインダーを含む媒体中に分散させて、塗料形態として、コーティング層を形成することができる。
前記透明性金属光沢顔料としては、天然雲母、合成雲母、酸化アルミニウム、酸化珪素、硝子を芯物質とし、その表面にチタン、ジルコニウム、クロム、バナジウム、鉄等の金属酸化物を被覆したものが挙げられる。
前記天然雲母の表面を酸化チタン等の金属酸化物で被覆した顔料として具体的には、
メルク社製の商品名「イリオジン」品番:100(粒度分布10〜60μm:シルバーパール)、103(粒度分布10〜60μm:ルチルスターリング)、111(粒度分布15μm未満:ルチルファインサテン)、120(粒度分布5〜25μm:ラスターサテン)、123(粒度分布5〜25μm:ブライトラスターサテン)、173(粒度分布1〜50μm:シルクパール)、201(粒度分布5〜25μm:ルチルファインゴールド)、205(粒度分布10〜60μm:ルチルプラチナゴールド)、211(粒度分布5〜25μm:ルチルファインレッド)、215(粒度分布10〜60μm:ルチルレッドパール)、217(粒度分布10〜60μm:ルチルカッパーパール)、219(粒度分布10〜60μm:ルチルライラックパール)、221(粒度分布5〜25μm:ルチルファインブルー)、223(粒度分布5〜25μm:ルチルファインライラック)、225(粒度分布10〜60μm:ルチルブルーパール)、231(粒度分布5〜25μm:ルチルファインレッド)、235(粒度分布10〜60μm:ルチルグリーンパール)、エンゲルハード社製の商品名「ルミナカラーズ」品番:ルミナゴールド(粒度分布10〜48μm:金色)、ルミナレッド(粒度分布10〜48μm:メタリックレッド)、ルミナレッドブルー(粒度分布10〜48μm:メタリックブルー)、ルミナアクアブルー(粒度分布10〜48μm:メタリックブルー)、ルミナグリーン(粒度分布10〜48μm:メタリックグリーン)、ルミナターコイズ(粒度分布10〜48μm:メタリックグリーン)等を例示できる。
合成雲母を芯物質とする金属光沢顔料は、合成雲母の表面を酸化チタン及び/又は酸化鉄を主成分とする金属酸化物で被覆してなる、平均の厚みが0.1〜5μmであり、平均粒子径が2〜1000μmのものが有効である。前記金属酸化物の被覆率によって、金色、銀色、或いはメタリック色の金属光沢色を呈する。ここで、前記平均粒子径は、レーザー回折法平均粒子径を示し、体積基準のメジアン径が累積分布の50%に相当する粒子径である。
前記合成雲母の表面を金属酸化物で被覆した金属光沢顔料として具体的には、日本光研工業(株)製の商品名「アルティミカ」品番:SB−100(5〜30μm:銀色)、SD−100(10〜60μm:銀色)、SE−100(15〜100μm:銀色)、SF−100(44〜150μm:銀色)、SH−100(150〜600μm:銀色)、YB−100(5〜30μm:金色)、YD−100(10〜60μm:金色)、YE−100(15〜100μm:金色)、YF−100(44〜150μm:金色)、RB−100(5〜30μm:赤色)、RD−100(10〜60μm:赤色)、RE−100(15〜100μm:赤色)、RF−100(44〜150μm:赤色)、RBB−100(5〜30μm:赤紫色)、RBD−100(10〜60μm:赤紫色)、RBE−100(15〜100μm:赤紫色)、RBF−100(44〜150μm:赤紫色)、VB−100(5〜30μm:紫色)、VD−100(10〜60μm:紫色)、VE−100(15〜100μm:紫色)、VF−100(44〜150μm:紫色)、BB−100(5〜30μm:青色)、BD−100(10〜60μm:青色)、BE−100(15〜100μm:青色)、BF−100(44〜150μm:青色)、GB−100(5〜30μm:緑色)、GD−100(10〜60μm:緑色)、GE−100(15〜100μm:緑色)、GF−100(44〜150μm:緑色)、等が例示できる。
尚、品番中の括弧内は平均粒子径及びメタリックの色調を示した。
酸化珪素を芯物質とする透明性金属光沢顔料は、酸化珪素の表面を酸化錫、酸化チタン、酸化鉄等の金属酸化物で被覆したものである。
前記酸化珪素の表面を金属酸化物で被覆した透明性金属光沢顔料として具体的にはメルク社製の商品名「Colorstream」、品番:T10−01Viola Fantasy、T10−00Autumn Mystery等を挙げることができる。
硝子を芯物質とする透明性金属光沢顔料は、扁平ガラス片の表面を酸化チタン、金、銀、ニッケル、及び酸化鉄を主成分とする金属で被覆してなる、平均の厚みが0.1〜5μmであり、平均粒子径が2〜1000μmのものが有効である。ここで、前記平均粒子径は、レーザー回折法平均粒子径を示し、体積基準のメジアン径が累積分布の50%に相当する粒子径である。
前記扁平ガラス片の表面を金属で被覆した金属光沢顔料として具体的には、日本板硝子(株)製の商品名「メタシャイン」品番:MC5480PS(480μm:銀色)、MC5230PS(230μm:銀色)、MC5150PS(150μm:銀色)、MC5090PS(90μm:銀色)、MC5030PS(30μm:銀色)、MC2080PS(80μm:銀色)、ME2040PS(40μm:銀色)、ME2015PS(15μm:銀色)、ME2025PSS1(25μm:銀色)、MC5090PSS1(90μm:銀色)、MC5090PSS2(90μm:銀色)、MC2015PSW1(15μm:銀色)、ME2025PSD1(25μm:銀色)、MC5480NS(480μm:銀色)、MC5140NS(140μm:銀色)、MC5090NS(90μm:銀色)、MC5030NS(30μm:銀色)、MC5480NB(480μm:銀色)、MC5090NB(90μm:銀色)、MC5030NB(480μm:銀色)、MC1080NB(80μm:銀色)、MC1020NB(20μm:銀色)、MC5090RS(90μm:銀色)、MC5090RY(90μm:金色)、MC5090RR(90μm:赤色)、MC5090RV(90μm:紫色)、MC5090RB(90μm:青色)、MC5090RG(90μm:緑色)、MC1080RS(80μm:銀色)、MC1080RY(80μm:金色)、MC1080RR(80μm:赤色)、MC1080RB(80μm:青色)、MC1080RG(80μm:緑色)、MC1040RS(40μm:銀色)、MC1040RY(40μm:金色)、MC1040RR(40μm:赤色)、MC1040RB(40μm:青色)、MC1040RG(40μm:緑色)、MC1020RS(20μm:銀色)、MC1020RY(20μm:金色)、MC1020RR(20μm:赤色)、MC1020RB(20μm:青色)、MC1020RG(20μm:緑色)、MC1080RSS1(80μm:銀色)、MC1080RYS1(80μm:金色)等を挙げることができる。
尚、品番中の括弧内は平均粒子径及びメタリックの色調を示した。
酸化アルミニウムを芯物質とする金属光沢顔料は、薄片状酸化アルミニウムの表面を酸化チタン及び/又は酸化鉄を主成分とする金属酸化物で被覆してなる、平均の厚みが0.1〜5μmであり、平均粒子径が2〜100μmのものが有効である。前記金属酸化物の被覆率によって、金色、銀色、或いはメタリック色の金属光沢色を呈する。ここで、前記平均粒子径は、レーザー回折法平均粒子径を示し、体積基準のメジアン径が累積分布の50%に相当する粒子径である。
前記薄片状酸化アルミニウムの表面を金属酸化物で被覆した金属光沢顔料として具体的には、メルク(株)製の商品名「シラリック」品番:T60−10WNT(10〜30μm:銀色)、T60−20WNT(10〜30μm:金色)、T60−21WNT(10〜30μm:赤色)、T60−23WNT(10〜30μm:青色)、T60−24WNT(10〜30μm:緑色)、T60−25WNT(10〜30μm:ターコイズ色)、F60−50WNT(10〜30μm:銅色)、F60−51WNT(10〜30μm:赤色)、T50−10(10〜30μm:銀色)、等が例示できる。
尚、品番中の括弧内は平均粒子径及びメタリックの色調を示した。
更に、前記可逆熱変色層に光安定剤を添加したり、或いはその上層に光安定剤層を設けることもできる。具体的には、前記光安定剤層は紫外線吸収剤、酸化防止剤、老化防止剤、一重項酸素消光剤、スーパーオキシドアニオン消光剤、オゾン消光剤、可視光線吸収剤、赤外線吸収剤から選ばれる光安定剤を分散状態に固着した層である。
更には老化防止剤、帯電防止剤、極性付与剤、揺変性付与剤、消泡剤、蛍光増白剤等を必要に応じて添加して耐久性等の機能を向上させることができる。
以下に本発明の実施例を示すが本発明はこれに限定されるものではない。尚、実施例中の部は重量部を表す。
可逆熱変色性組成物1乃至6の組成を以下の表に示す。
なお、表中の括弧内の数字は各成分の重量部を示す。
Figure 2008126562
前記可逆熱変色性組成物1乃至6を芳香族多価イソシアネートと脂肪族アミンとの硬化物からなるカプセル壁膜で内包した可逆熱変色性マイクロカプセル顔料1乃至6を調製した。
以下の表に可逆熱変色性マイクロカプセル顔料1乃至6の色変化と変色温度を示す。
Figure 2008126562
実施例1
可逆熱変色性顔料Aとして可逆熱変色性マイクロカプセル顔料1(t1A:27℃、t4A:31℃、ピンク色から無色)5部、及び、可逆熱変色性顔料Bとして可逆熱変色性マイクロカプセル顔料2(t1B:32℃、t4B:35℃、青色から無色)5部を、バインダー樹脂を含む油性インキビヒクル90部に均一分散させて可逆熱変色性油性スプレーインキを調製した。
鉛筆の表面に非熱変色性白色油性インキをスプレー塗装して非変色層を形成した後、前記可逆熱変色性油性スプレーインキをスプレー塗装して可逆熱変色層を設けて感温多色変色性文房具を得た。
前記鉛筆は室温下(25℃)では軸表面が紫色を呈しているが、手触により31℃以上の温度に加温すると青色になり、手触し続けると35℃以上の温度で白色になった。
手触を止めて室温下で放置すると、32℃以下の温度で再び青色に変色し、更に27℃以下の温度で紫色になった。
紫色の鉛筆を再び手触すると青色になり、更に青色から白色に変色し、前記変色挙動は繰り返し再現することができた。
実施例2
可逆熱変色性顔料Aとして可逆熱変色性マイクロカプセル顔料1(t1A:27℃、t4A:31℃、ピンク色から無色)12.5部、可逆熱変色性顔料Bとして可逆熱変色性マイクロカプセル顔料3(t1B:36℃、t4B:41℃、緑青色から無色)12.5部、及び、非熱変色性顔料分散体〔黄色顔料の水分散体、商品名:TC Yellow FG、顔料分約30重量%、大日精化工業(株)製〕1.2部をバインダー樹脂を含む水性インキビヒクル73.8部に均一分散させて可逆熱変色性水性スクリーンインキを調製した。
前記水性スクリーンインキを用いて、109メッシュスクリーン印刷版にて、裏面に粘着剤層を有する白色合成紙上に幾何学模様(可逆熱変色層)を印刷して、可逆熱変色性シールを作製した。
前記シールの幾何学模様は室温下(25℃)では黒色を呈しているが、31℃以上の温度に加温すると緑色になり、更に41℃以上の温度になると黄色になった。この状態から室温下で放置すると、36℃以下の温度で再び緑色になり、更に27℃以下の温度で黒色になった。
前記シールを鉛筆の軸に貼着して感温多色変色性文房具を得た。
前記鉛筆を指触すると、31℃以上の温度で黒色の幾何学模様が緑色になり、次いで指で擦過して41℃以上の温度になると緑色から黄色になった。この状態から室温下で放置すると黄色の変色部分は緑色になり、さらに黒色になった。
再び手触すると緑色になり、更に擦過すると緑色から黄色に変色し、前記変色挙動は繰り返し再現することができた。
なお、前記シールは鉛筆のみならず、ボールペンのプラスチック製軸筒、プラスチック製筆入れ、プラスチック製定規、プラスチック製下敷、紙製消しゴムカバー等に貼着して感温多色変色性文房具を得ることもでき、前記鉛筆と同様の変色挙動を示す。
実施例3
可逆熱変色性顔料Aとして可逆熱変色性マイクロカプセル顔料1(t1A:27℃、t4A:31℃、ピンク色から無色)5部、可逆熱変色性顔料Bとして可逆熱変色性マイクロカプセル顔料4(t1B:20℃、t4B:34℃、緑青色から無色)5部、及び、非熱変色性着色剤〔黄色蛍光顔料、商品名:エポカラーFP−117、(株)日本触媒製〕0.5部をバインダー樹脂を含む油性インキビヒクル89.5部に均一分散させて可逆熱変色性油性スプレーインキを調製した。
鉛筆の表面に非熱変色性白色油性インキをスプレー塗装して非変色層を形成した後、前記可逆熱変色性油性スプレーインキをスプレー塗装して可逆熱変色層を設けて感温多色変色性文房具を得た。
前記鉛筆は20℃以下の温度に冷却すると黒色〔有色(1)〕を呈しているが、この状態から加温すると31℃以上の温度で緑色〔有色(2)〕になり、さらに34℃以上の温度で黄色〔有色(3)〕になった。この状態から冷却すると27℃以下の温度で赤色〔有色(4)〕になり、さらに20℃以下の温度で黒色〔有色(1)〕になった。
室温下(25℃)で黒色の鉛筆を指触により31℃以上の温度に加温すると緑色になり、手触し続けると34℃以上の温度で緑色から黄色になった。
手触を止めて室温下で放置すると27℃以下の温度で黄色の部分が赤色になり、更に冷却すると20℃以下の温度で黒色になった。
黒色の鉛筆を再び手触すると緑色になり、更に緑色から黄色に変色し、前記変色挙動は繰り返し再現することができた。
実施例4
可逆熱変色性顔料Aとして可逆熱変色性マイクロカプセル顔料1(t1A:27℃、t4A:31℃、ピンク色から無色)5部、及び、可逆熱変色性顔料Bとして可逆熱変色性マイクロカプセル顔料5(t1B:25℃、t4B:39℃、緑青色から無色)5部、及び、非熱変色性着色剤〔黄色蛍光顔料、商品名:エポカラーFP−117、(株)日本触媒製〕0.5部をバインダー樹脂を含む油性インキビヒクル89.5部に均一分散させて可逆熱変色性油性スプレーインキを調製した。
ボールペンの白色プラスチック製軸筒表面に、前記可逆熱変色性油性スプレーインキをスプレー塗装して可逆熱変色層を設けて感温多色変色性文房具を得た。
前記ボールペンは25℃以下の温度に冷却すると黒色〔有色(1)〕を呈しているが、この状態から加温すると31℃以上の温度で緑色〔有色(2)〕になり、さらに39℃以上の温度で黄色〔有色(3)〕になった。この状態から冷却すると27℃以下の温度で赤色〔有色(4)〕になり、さらに25℃以下の温度で黒色〔有色(1)〕になった。
室温下(25℃)で黒色のボールペンを指触により31℃以上の温度に加温すると緑色になり、更に指で擦過して39℃以上の温度になると緑色から黄色になった。
擦過を止めて室温下で放置すると27℃以下の温度で黄色の変色部分が赤色になり、25℃以下の温度で黒色になった。
黒色のボールペンを再び手触すると緑色になり、更に擦過すると緑色から黄色に変色し、前記変色挙動は繰り返し再現することができた。
実施例5
可逆熱変色性顔料Aとして可逆熱変色性マイクロカプセル顔料1(t1A:27℃、t4A:31℃、ピンク色から無色)10部、及び、可逆熱変色性顔料Bとして可逆熱変色性マイクロカプセル顔料6(t1B:13℃、t4B:41℃、橙色から無色)15部をバインダー樹脂を含む水性インキビヒクル75部に均一分散させて可逆熱変色性水性スクリーンインキを調製した。
前記水性スクリーンインキを用いて、109メッシュスクリーン印刷版にて、裏面に粘着剤層を有する白色合成紙上に花柄模様(可逆熱変色層)を印刷して、可逆熱変色性シールを作製した。
前記シールの花柄模様は13℃以下の温度に冷却すると赤色〔有色(1)〕を呈しているが、31℃以上の温度に加温すると橙色〔有色(2)〕になり、更に41℃以上の温度になると白色〔有色(3)〕になった。この状態から冷却すると27℃以下の温度でピンク色〔有色(4)〕になり、更に13℃以下の温度で赤色〔有色(1)〕になった。
前記シールを鉛筆の軸に貼着して感温多色変色性文房具を得た。
前記鉛筆を指触すると、31℃以上の温度で赤色の花柄模様が橙色になり、次いで指で擦過して41℃以上の温度になると橙色から白色になった。この状態から室温下で放置すると27℃以下の温度で白色からピンク色になり、さらに冷却して13℃以下の温度になると赤色になった。
再び手触すると橙色になり、更に擦過すると橙色から白色に変色し、前記変色挙動は繰り返し再現することができた。
実施例6
実施例3で得た鉛筆の可逆熱変色層上に、合成雲母の表面を酸化チタンで被覆した透明性金属光沢顔料〔商品名:アルティミカYD−100、日本光研工業(株)製、粒子径10〜60μm、金色〕5部とバインダー樹脂を含むインキビヒクル95部からなる油性スプレーインキをスプレー塗装し、金属光沢層を設けて感温多色変色性文房具を得た。
前記鉛筆の軸表面は20℃以下の温度では金色〔有色(1)〕を呈しており、この状態から加温すると31℃以上の温度で金属光沢調の緑色〔有色(2)〕になり、さらに34℃以上の温度で金属光沢調の黄色〔有色(3)〕になった。この状態から冷却すると27℃以下の温度で金属光沢調の赤色〔有色(4)〕になり、さらに20℃以下の温度で再び金色〔有色(1)〕になった。
室温下(25℃)で金色の鉛筆を指触により31℃以上の温度に加温すると金属光沢調の緑色になり、手触し続けると34℃以上の温度で金属光沢調の緑色から金属光沢調の黄色になった。
手触を止めて室温下で放置すると27℃以下の温度で金属光沢調の黄色の変色部分が金属光沢調の赤色になり、更に冷却すると20℃以下の温度で金色になった。
金色の鉛筆を再び手触すると金属光沢調の緑色になり、更に金属光沢調の緑色から金属光沢調の黄色に変色し、前記変色挙動は繰り返し再現することができた。
実施例7
実施例4で得たボールペンの可逆熱変色層上に、アルミナフレークの表面を酸化チタンで被覆した透明性金属光沢顔料〔商品名:シラリックT60−10WNTクリスタルシルバー、メルクジャパン(株)製、粒子径10〜30μm、銀色〕5部とバインダー樹脂を含むインキビヒクル95部からなる油性スプレーインキをスプレー塗装し、金属光沢層を設けて感温多色変色性文房具を得た。
前記ボールペンの軸表面は25℃以下の温度になると銀色〔有色(1)〕を呈しているが、この状態から加温すると31℃以上の温度で金属光沢調の緑色〔有色(2)〕になり、さらに39℃以上の温度で金属光沢調の黄色〔有色(3)〕になった。この状態から冷却すると27℃以下の温度で金属光沢調の赤色〔有色(4)〕になり、さらに25℃以下の温度で再び銀色〔有色(1)〕になった。
室温下(25℃)で銀色のボールペンを指触により31℃以上の温度に加温すると金属光沢調の緑色になり、更に指で擦過して39℃以上の温度になると金属光沢調の緑色から金属光沢調の黄色になった。
擦過を止めて室温下で放置すると27℃以下の温度で放置すると金属光沢調の黄色の部分が金属光沢調の赤色になり、25℃以下の温度で銀色になった。
銀色のボールペンを再び手触すると金属光沢調の緑色になり、更に擦過すると金属光沢調の緑色から金属光沢調の黄色に変色し、前記変色挙動は繰り返し再現することができた。
可逆熱変色性顔料の温度−色濃度曲線を示す。 色彩記憶性を有する可逆熱変色性顔料の温度−色濃度曲線を示す。 本発明に用いられる可逆熱変色性顔料A及び可逆熱変色性顔料Bの温度−色濃度曲線(顔料A:実線、顔料B:破線)を示す。 本発明に用いられる他の可逆熱変色性顔料A及び可逆熱変色性顔料Bの温度−色濃度曲線(顔料A:実線、顔料B:破線)を示す。 本発明に用いられる他の可逆熱変色性顔料A及び可逆熱変色性顔料Bの温度−色濃度曲線(顔料A:実線、顔料B:破線)を示す。
符号の説明
完全発色温度
発色開始温度
消色開始温度
完全消色温度

Claims (8)

  1. 文房具表面に、発色時の色調が異なる可逆熱変色性顔料Aと可逆熱変色性顔料Bを含む可逆熱変色層を設けた文房具であって、前記可逆熱変色性顔料A及びBは、温度−色濃度曲線において消色状態からの降温過程で発色開始温度(t)に達すると発色し始め、完全発色温度(t)に達すると完全に発色状態になり、発色状態からの昇温過程で消色開始温度(t)に達すると消色し始め、完全消色温度(t)に達すると完全に消色状態になるヒステリシス曲線を示す可逆熱変色性組成物をマイクロカプセルに内包した顔料であり、可逆熱変色性顔料Aの完全発色温度(t1A)と完全消色温度(t4A)、可逆熱変色性顔料Bの完全発色温度(t1B)と完全消色温度(t4B)が下記式(1)乃至(4)を全て満たす感温多色変色性文房具。
    28(℃)≦t4A≦36(℃) (1)
    4A+2(℃)≦t4B≦t4A+25(℃) (2)
    10(℃)≦t1A≦33(℃) (3)
    10(℃)≦t1B≦40(℃) (4)
  2. 前記可逆熱変色性顔料Aの完全発色温度(t1A)と完全消色温度(t4A)、可逆熱変色性顔料Bの完全発色温度(t1B)と完全消色温度(t4B)が下記式(1)、(5)乃至(7)を全て満たす請求項1記載の感温多色変色性文房具。
    28(℃)≦t4A≦36(℃) (1)
    4A+2(℃)≦t4B≦t4A+20(℃) (5)
    15(℃)≦t1A≦33(℃) (6)
    15(℃)≦t1B≦40(℃) (7)
  3. 可逆熱変色性顔料Aの完全発色温度(t1A)と可逆熱変色性顔料Bの完全発色温度(t1B)が下記式(8)を満たす請求項1又は2記載の感温多色変色性文房具。
    1B+2≦t1A (8)
  4. 前記可逆熱変色層中に非変色性着色剤を含んでなる請求項1乃至3のいずれか一項に記載の感温多色変色性文房具。
  5. 前記可逆熱変色層上に透明性金属光沢顔料を含む金属光沢層を設けてなる請求項1乃至4のいずれかに記載の感温多色変色性文房具。
  6. 前記文房具が筆記具である請求項1乃至5のいずれかに記載の感温多色変色性文房具。
  7. 文房具の少なくとも一部が木製部分を有してなり、前記木製部分に可逆熱変色層を設けてなる1乃至6のいずれかに記載の感温多色変色性文房具。
  8. 前記木製部分が筆記具の軸である請求項7記載の感温多色変色性文房具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010247358A (ja) * 2009-04-13 2010-11-04 Mitsubishi Pencil Co Ltd 筆記具
JP2020002276A (ja) * 2018-06-29 2020-01-09 株式会社パイロットコーポレーション 筆記具用熱変色性インキ組成物及びそれを用いた筆記具

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