JP2008126375A - 3次元微細構造体の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】所定形状の複雑な3次元微細構造体を再現性よく製造する。
【解決手段】本発明の3次元微細構造体の製造方法は、リソグラフィにより樹脂型を形成する工程と、導電性基板上で樹脂型に金属製の構成部品層を電鋳により形成する工程と、研磨または研削により平坦化する工程とを備える構成部品層を形成する第1の工程と、金属製の構成部品層上に電解メッキにより犠牲層を形成する第2の工程と、リソグラフィにより樹脂型を形成する第3の工程と、樹脂型の空孔内にある犠牲層をエッチングにより除去する第4の工程と、金属製の構成部品層上で樹脂型に金属製の構成部品層を電鋳により形成する第5の工程と、研磨または研削により平坦化する第6の工程とを備えることを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】本発明の3次元微細構造体の製造方法は、リソグラフィにより樹脂型を形成する工程と、導電性基板上で樹脂型に金属製の構成部品層を電鋳により形成する工程と、研磨または研削により平坦化する工程とを備える構成部品層を形成する第1の工程と、金属製の構成部品層上に電解メッキにより犠牲層を形成する第2の工程と、リソグラフィにより樹脂型を形成する第3の工程と、樹脂型の空孔内にある犠牲層をエッチングにより除去する第4の工程と、金属製の構成部品層上で樹脂型に金属製の構成部品層を電鋳により形成する第5の工程と、研磨または研削により平坦化する第6の工程とを備えることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、3次元微細構造体の製造方法に関し、たとえば、3次元微細構造を有するコンタクトプローブなどの新規な製造方法に関する。
半導体ICチップまたは液晶デバイスなどの電子部品の電極に接触させて電気的な検査を行なうために、コンタクトプローブが使用されているが、今日、ICおよびLSIの高集積化が進行し、被検査対象である電極の配置密度が高くなるにつれて、コンタクトプローブの集積化および微細化が要求されている。このような微細な構造を有するコンタクトプローブは従来、リソグラフィおよび電鋳を利用し、図4に示すような方法により製造されている(特許文献1と2参照)。この方法は、まず、図4(a)に示すように、ステンレス製基板などの導電性基板41上に、ポリメタクリル酸メチルなどの樹脂層42を形成する。
つぎに、樹脂層42上にマスク43を配置し、マスク43を介してUVまたはX線44などを照射する。マスク43は、金属構造体のパターンに応じて形成するUVまたはX線44などの吸収層43aと、透光性基材43bとからなり、X線44の照射により、樹脂層42のうち樹脂層42aは露光されるが、樹脂層42bは吸収層43aにより露光されない。このため、ポジ型樹脂の場合、露光により変質(分子鎖が切断)した部分のみが現像で除去され、図4(b)に示すような樹脂層42bからなる樹脂型が得られる。
つぎに、電鋳を行ない、図4(c)に示すように、樹脂型に金属材料層45aを堆積する。電鋳とは、金属イオン溶液を用いて導電性基板上に金属材料層を形成することをいう。導電性基板41をめっき電極として電鋳を行なうことにより、樹脂型に金属材料層45aを堆積することができる。電鋳後、研磨または研削により所定の厚さに揃えると、図4(d)に示すような金属構造体45が得られる。その後、図4(e)に示すように、エッチングなどにより樹脂型を除去する。つづいて、ウェットエッチングなどにより導電性基板41を除去すると、図4(f)に示すような微細金属構造体45を得ることができる。しかし、この方法では、多層構造を有する複雑な形状の3次元微細構造体を得ることはできない。
複雑な形状を有する3次元微細構造体は、パターン化したマスクを用いて図2に示すように、電鋳により製造することができる(特許文献3と4参照)。まず、図2(a)に示すように、導電性基板29上に、マスク26aと支持体28aからなるマスク構造体24aをセットし、電鋳を行ない、Cuなどの犠牲金属層22aを堆積し、マスク構造体24aを除去する(図2(b))。つぎに、図2(c)に示すように、マスク26bと支持体28bからなるマスク構造体24bをセットし、電鋳を行ない、Tiなどの構成部品層21bを堆積し、マスク構造体24bを除去する(図2(d))。
同様にして、図2(e)に示すように、マスク26cと支持体28cからなるマスク構造体24cをセットし、電鋳を行ない、犠牲金属層22cを堆積し、マスク構造体24cを除去する(図2(f))。つぎに、図2(g)に示すように、マスク26dと支持体28dからなるマスク構造体24dをセットし、電鋳を行ない、構成部品層21dを堆積し、マスク構造体24dを除去する。その後も、同様に、マスク26eと支持体28eからなるマスク構造体24eにより、犠牲金属層22eを堆積し(図2(h))、マスク26fと支持体28fからなるマスク構造体24fにより、構成部品層21fを堆積する(図2(i))。
このような工程を繰り返して、図2(j)に示すような、基板29上に、3次元微細構造体21と犠牲金属層22とを有する構造体を形成した後、電鋳により形成した犠牲金属層22をエッチングにより除去すると、図2(k)に示すような、基板29を有する3次元微細構造体21を得ることができる。その後、必要に応じて基板29を除去すると、図2(l)に示すような3次元微細構造体21が得られる。
しかし、電鋳により形成した犠牲金属層22は大量であり、エッチングには長時間を必要とし、大量のエッチング液が必要である。また、エッチング液は環境負荷が大きいため、環境汚染を防止する設備が必要であり、エッチング液の処理コストが高い。さらに、構成部品と犠牲金属との間でエッチングレートが大きく異なる場合にしか適用できないため、選択できる金属の種類が狭い。また、Cuなどからなる犠牲層を電鋳により形成した後、犠牲層をエッチングにより除去するため、製造コストが高い。
複雑な3次元微細構造体を製造するための他の方法を図3に示す。この方法は、まず、リソグラフィを行なうために、図3(a)に示すように、導電性基板36上に、ポリメタクリル酸メチルなどの樹脂層33aを形成し、樹脂層33a上にマスク34を配置した後、X線35などを照射し、現像し、図3(b)に示すような樹脂型33bを形成する。つぎに、電鋳を行ない、研磨または研削をし、図3(c)に示すような金属材料層31aを有する構造体が得られる。その後、図3(d)に示すように、再度、樹脂層33cを形成した後、リソグラフィを行ない、図3(e)に示すような樹脂型33dを形成する。つぎに、図3(f)に示すように、電鋳を行ない、研磨すると、金属材料層31bを有する構造体が得られる。その後、樹脂型を33b,33dを除去し、基板36を有する3次元微細構造体を製造する。
しかし、この方法は、図3(d)において、樹脂層33cを形成するために、樹脂液を塗布し、加熱して乾燥するときに、金属材料層31aは熱伝導度が高いのに対して、樹脂型33bは熱伝導度が低いため、金属材料層31a上の樹脂は速く乾燥するが、樹脂型33b上の樹脂は遅く乾燥する。このため、樹脂型33d形成後の加熱により、樹脂型33dからレジストが沁みだし、図3(e)に示すように、レジスト残渣33eが生じやすい。また、レジスト残渣33eは、現像工程においても生じる。レジスト残渣33eが存在すると、金属材料層31aと、その上の金属材料層31bとの密着性が低下し、図3(g)に示すように、界面が剥離しやすくなる。このレジスト残渣33eは、アッシングにより除去できるが、アッシングを行なうと、図3(e’)に示すように、樹脂型33dの側壁が変形するため、図3(f’)に示すように、電鋳により形成される金属材料層31cの形状が変形し、3次元微細構造体は所定の形状と異なったものとなる(図3(g’))。
特開2001−254193号公報
特開2001−316862号公報
特開2001−355095号公報
特開2002−11700号公報
本発明の課題は、リソグラフィにより形成した樹脂型の空孔部内にレジスト残渣が生じても、所定形状の3次元微細構造体を再現性よく製造することができる3次元微細構造体の製造方法を提供することにある。
本発明の3次元微細構造体の製造方法は、リソグラフィにより樹脂型を形成する工程と、導電性基板上で、樹脂型に金属製の構成部品層を電鋳により形成する工程と、研磨または研削により平坦化する工程とを備える構成部品層を形成する第1の工程と、金属製の構成部品層上に電解メッキにより犠牲層を形成する第2の工程と、リソグラフィにより樹脂型を形成する第3の工程と、樹脂型の空孔内にある犠牲層をエッチングにより除去する第4の工程と、樹脂型に金属製の構成部品層を電鋳により形成する第5の工程と、研磨または研削により平坦化する第6の工程とを備えることを特徴とする。
第2の工程から第6の工程までを複数回実施し、他の態様の微細構造体を製造することができる。また、第6の工程の後、樹脂型および/または導電性基板を除去することができる。導電性基板には、チタンまたは銅またはアルミニウム製のコート層を有する金属製の基板を使用する態様が好ましく、導電性基板上のコート層をエッチングすることにより基板を除去することができ、また導電性基板上のコート層を境にして機械的に引き剥がすことにより基板を除去することができる。
構成部品層がNiまたはNi系合金からなり、犠牲層がCuからなる態様が好ましい。また、第4の工程の後、樹脂型の空孔内の構成部品層上に電解メッキによりAu−Sn層を形成し、第5の工程により構成部品層を形成した後、加熱によりAu−Sn層を溶融する態様が好ましい。
本発明の製造方法によれば、所定形状の3次元微細構造体を再現性よく製造することができる。また、環境負荷の大きいエッチング液を大量に消費することがないため、環境負荷が小さく、製造コストの安い3次元微細構造体の製造方法を提供することができる。
本発明の3次元微細構造体の製造方法は、完成品を構成する部品層を形成する第1の工程と、犠牲層を形成する第2の工程と、樹脂型を形成する第3の工程と、樹脂型の空孔内にある犠牲層をエッチングにより除去する第4の工程と、樹脂型に金属製の構成部品層を電鋳により形成する第5の工程と、研磨または研削により平坦化する第6の工程とを備えることを特徴とする。
完成品を構成する部品層を形成(第1の工程)した後、構成部品層上に犠牲層を形成(第2の工程)し、樹脂型を形成(第3の工程)してから、樹脂型の空孔内にある犠牲層をエッチングにより除去(第4の工程)する。したがって、樹脂型の空孔部内には予め犠牲層が形成されているから、犠牲層上にレジスト残渣が生じても、犠牲層とともに除去される。したがって、空孔内のレジスト残渣の影響を受けることなく、所定形状の3次元微細構造体を再現性よく製造することができる。また、犠牲層を電鋳により形成した後、エッチング除去する方法(特許文献3と4参照)と異なり、多量のエッチング液を使用しないため、環境負荷が小さい。さらに、エッチング廃液および有毒ガスの処理が不要であるため、製造コストが低廉である。
本発明の3次元微細構造体の製造方法を図1に例示する。この方法は、完成品を構成する部品層を形成する第1の工程を備える。第1の工程は、リソグラフィにより樹脂型を形成する工程と、導電性基板上で、樹脂型に金属製の構成部品層を電鋳により形成する工程と、研磨または研削により平坦化する工程とを備える。リソグラフィにより樹脂型を形成する工程は、図1(a)に示すように、導電性基板6上にレジスト3を形成する。導電性基板として、たとえば、Cu、Ni、ステンレス鋼などからなる金属製基板を使用することができる。また、Ti、Crなどの金属をスパッタリングしたSi基板などを用いることもできる。レジストには、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)などのポリメタクリル酸エステルを主成分とする樹脂、または紫外線(UV)もしくはX線に感受性を有する化学増幅型樹脂などを用いる。レジストの厚さは、形成しようとする構造体の大きさに合せて任意に設定することができ、たとえば、40μm〜500μmとすることができる。
つぎに、レジスト3上にマスク4を配置し、マスク4を介してUVまたはX線5などを照射する。厚さが100μmを超え、高いアスペクト比を有する構造体が必要な場合、または±2μm程度の高精度の構造体が必要な場合は、UV(波長200nm)より短波長であるX線(波長0.4nm)を使用するのが好ましい。また、X線の中でも指向性の高いシンクロトロン放射のX線(以下、「SR」という。)を使用する態様がより好ましい。SRを用いるLIGA法は、ディープなリソグラフィが可能であり、厚さ数100μmの構造体をミクロンオーダの高精度で大量に製造することができる。一方、UVを用いると、コスト面でメリットを追求することができる。
マスク4は、製造する構造体の形状に応じて形成した、UVまたはX線5などの吸収層4aと、透光性基材4bとからなる。透光性基材4bには、X線用マスクでは、窒化シリコン、シリコン、ダイヤモンド、チタンなどを用い、UV用マスクでは、石英ガラスなどを用いる。また、吸収層4aには、X線用マスクの場合は、金、タングステン、タンタルなどの重金属またはその化合物などを用い、UV用マスクの場合は、クロムなどを用いる。ポジレジストを用いた場合、X線5またはUVの照射により、レジスト3のうち、レジスト3aは露光され変質するが、レジスト3bは吸収層4aにより露光されない。このため、現像により、変質(分子鎖が切断)した部分3aのみが除去され、図1(b)に示すように、レジスト3bからなる樹脂型が得られる。一方、ネガ型レジストを使用した場合は、逆に露光部が残り、非露光部が除去されるので、ポジ型レジストの場合とは逆のマスクパターンを使用する。
つぎに、図1(c)に示すように、導電性基板6上で、樹脂型に金属製の構成部品層1aを電鋳により形成し、研磨または研削により平坦化し、たとえば、30μm〜200μmの厚さに調製する。構成部品層の材質は、製造する3次元微細構造体に高い靭性および硬度が要求される場合には、NiまたはNi系合金が好ましく、NiまたはNi系合金は、LIGA法による製造に適している点でも好ましい。Ni系合金としては、NiMn,NiFe,NiCo,NiW,NiPdが好ましく、Ni系合金の中でも、製造する3次元微細構造体に高い耐熱性が要求される場合には、Ni−Mnが好適であり、Mnの含有量は3質量%以下がより好ましい。一方、電気的な特性が求められる場合には、CuまたはCu系合金が好ましく、CuおよびCu系合金もLIGA法による製造に適している。Cu系合金としては、Cu−SnまたはCu−Znなどがある。なお、本明細書において、M系合金とは、金属元素Mを40質量%以上含有する合金をいう。
構成部品層1aを形成した後、図1(d)に示すように、金属製の構成部品層1a上に電解メッキにより犠牲層7aを形成する(第2の工程)。犠牲層の材質は、電解メッキが可能であり、構成部品層の材質に対して選択的なエッチングが可能であることが必要である。したがって、犠牲層は、構成部品層の材質との関係において好ましい材質を選択する。また、犠牲層の被膜に欠陥があると、犠牲層の効果が薄れるため、被膜の緻密性が要求される。さらに、被膜の凹凸が大きいと、リソグラフィにおいて乱反射の原因となって、悪影響があるため、犠牲層は凹凸の小さいものが好ましい。このような観点から、構成部品層の材質に対して相性のよい犠牲層の材質を表1に示す。表1に示すとおり、犠牲層の材質としては、Cuがより好ましい。犠牲層の厚さは、犠牲層の効果を確保する点で、0.1μm以上が好ましく、0.3μm以上がより好ましい。一方、犠牲層形成後、容易に不要となった犠牲層をエッチングにより容易に除去できるように、5μm以下が好ましく、2μm以下がより好ましい。
つづいて、図1(a)と同様にして、リソグラフィによりX線などを照射し(図1(e))、現像して樹脂型3cを形成する(図1(f))(第3の工程)。その後、図1(g)に示すように、樹脂型3cの空孔内にある犠牲層7aをエッチングにより除去(第4の工程)することにより、犠牲層7a上のレジスト残渣3dを除去する。つぎに、図1(h)に示すように、金属製の構成部品層1a上で、樹脂型3cに金属製の構成部品層1bを電鋳により形成(第5の工程)し、研磨または研削により平坦化(第6の工程)すると、Cuなどからなる犠牲層7bと基板6と樹脂型3b,3cとを有する3次元微細構造体1a,1bが得られる。この構造体は、たとえば、電気回路および半導体回路などとして有効に利用することができる。
第4の工程により、樹脂型3cの空孔内にある犠牲層7aを除去した後、樹脂型3cの空孔内の構成部品層1a上に電解メッキによりAu−Sn層を形成し、第5の工程により構成部品層1bを形成した後、加熱によりAu−Sn層を溶融すると、構成部品層1aと構成部品層1bが溶着し、密着性を高めることができる点で好ましい。Au−Snメッキ層の厚さは、1μm〜2μmが好ましい。また、Au−Snとしては、Auを60質量%〜70質量%含有する合金が好適であり、共晶温度である280℃以上に加熱する態様が好ましい。
必要に応じて、ウェットエッチングまたはプラズマエッチングにより樹脂型3b,3cを除去し、エッチングにより犠牲層7bを除去し、さらに、基板6を除去する。基板の除去は、酸もしくはアルカリを用いたウェットエッチングにより、または機械的に引き剥がすことにより行なうことができる。さらに、TiまたはCuまたはAl製のコート層を有する金属製の基板を用いると、基板上のコート層をエッチングして基板を除去でき、また、基板上のコート層を境にして機械的に引き剥がして基板を除去することができ、基板の除去が容易となる。コート層の厚さは、0.1μm〜2μmが好適である。
本発明の製造方法における第2の工程から第6の工程までの各工程を複数回実施することにより、より複雑な3次元微細構成体を製造することができる。すなわち、図1(i)に示すように、金属製の構成部品層1b上に、電解メッキにより犠牲層7cを形成(第2の工程)し、図1(j)と図1(k)に示すように、リソグラフィにより樹脂型3dを形成(第3の工程)する。その後、図1(l)に示すように、樹脂型3dの空孔内にある犠牲層7cをエッチングにより除去(第4の工程)し、樹脂型3dに構成部品層1cを電鋳により形成(第5の工程)し、研磨または研削により平坦化(第6の工程)することにより、さらに複雑な3次元微細構造体を製造することができる。また、前述と同様に、図1(m)に示すように、ウェットエッチングまたはプラズマエッチングにより樹脂型3b,3c,3dを除去し、図1(n)に示すように、エッチングにより犠牲層7を除去し、さらに、必要に応じて、基板6を除去し、3次元微細構造体1を得ることができる。第2〜第6の工程の実施回数は、目的とする3次元微細構造体の形状に応じて任意に設定することができる。
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
複雑な3次元微細構造を有するコンタクトプローブまたは回路基板などを製造することができる。
1,1a,1b,1c 構成部品層、3b,3c,3d 樹脂型、4 マスク、5 X線、6 基板、7,7a,7b,7c 犠牲層。
Claims (9)
- リソグラフィにより樹脂型を形成する工程と、
導電性基板上で、前記樹脂型に金属製の構成部品層を電鋳により形成する工程と、
研磨または研削により平坦化する工程と
を備える構成部品層を形成する第1の工程と、
金属製の前記構成部品層上に電解メッキにより犠牲層を形成する第2の工程と、
リソグラフィにより樹脂型を形成する第3の工程と、
前記樹脂型の空孔内の犠牲層をエッチングにより除去する第4の工程と、
前記樹脂型に金属製の構成部品層を電鋳により形成する第5の工程と、
研磨または研削により平坦化する第6の工程と
を備える3次元微細構造体の製造方法。 - 第2から第6までの前記工程を複数回実施する請求項1に記載の3次元微細構造体の製造方法。
- 前記第6の工程の後、前記樹脂型を除去する請求項1に記載の3次元微細構造体の製造方法。
- 前記第6の工程の後、前記導電性基板を除去する請求項1に記載の3次元微細構造体の製造方法。
- 前記導電性基板は、チタンまたは銅またはアルミニウム製のコート層を有する金属製の基板である請求項4に記載の3次元微細構造体の製造方法。
- 前記導電性基板上のコート層をエッチングすることにより基板を除去する請求項5に記載の3次元微細構造体の製造方法。
- 前記導電性基板上のコート層を境にして機械的に引き剥がすことにより基板を除去する請求項5に記載の3次元微細構造体の製造方法。
- 前記構成部品層がNiまたはNi系合金からなり、前記犠牲層がCuからなる請求項1に記載の3次元微細構造体の製造方法。
- 前記第4の工程の後、前記樹脂型の空孔内の構成部品層上に電解メッキによりAu−Sn層を形成し、前記第5の工程により構成部品層を形成した後、加熱により前記Au−Sn層を溶融する請求項1に記載の3次元微細構造体の製造方法。
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