JP2008125316A - スイッチング電源装置 - Google Patents

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克也 丸茂
Yasuo Mizogami
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Michihiro Yamamoto
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和将 宮本
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Abstract

【課題】仕様変更や追加等の要求に対して高い応答性を担保可能にしたスイッチング電源装置を提供すること。
【解決手段】制御パルスに応答してスイッチング動作するPFCスイッチ回路と、このスイッチ回路のスイッチング出力を直流に変換する出力回路と、マイクロコンピュータにより構成された電源プラットホームとを備え、上記電源プラットホームは、上記出力回路の直流出力のデジタル値から上記制御パルスを生成する処理を実行し、かつ、各種モジュールを仕様要求に応じて任意に搭載することが可能になっている。
【選択図】図1

Description

本発明は、スイッチング電源装置に関する。
スイッチング電源装置では、その高機能化に伴い、制御ICにより制御を受ける回路部分が増大している。このような回路部分として特にスイッチング電源装置の基本制御機能を受け持つ回路部分例えばDC/DCコンバータやDC/DCコンバータ前段に設けられるPFC回路(力率改善回路)等に対しその制御を制御ICが受け持つものが多い(特許文献1、2参照)。
これら制御ICは制御対象となる回路部分毎に製作されている。
その一方、スイッチング電源装置の用途拡大等でその仕様の変更も多く、その都度、回路部分の変更や追加等が行われ、それに応じて制御ICも変更、追加等を行う必要があるなど、仕様要求に対する応答性が担保されず、また、コストも嵩む。
なお、上記特許文献1ではスイッチング電源装置の出力段において複数の負荷それぞれにつながるスイッチ回路をワンチップマイコンでオンオフ制御して負荷への電源供給を制御する技術が記載されているが、上記PFC回路を制御する制御ICをそのまま組み込んだ構成となっている。そのため、ワンチップマイコンを組み込んだとしても、上記制御ICの変更、追加等を行う必要があるなど、仕様要求に対する応答性が担保されず、また、コストが嵩むことには変わりない。
特開平11−308857 特開2004−312883
本発明により解決すべき主たる課題は、スイッチング電源装置の基本特性に関する仕様変更や追加等の要求、さらには必要に応じて保護機能や付加機能に至る仕様変更や追加等の要求に対して高い応答性を担保可能にしたスイッチング電源装置を提供することである。
本発明によるスイッチング電源装置は、制御パルスに応答してスイッチング動作するスイッチ回路と、このスイッチ回路のスイッチング出力を直流に変換する出力回路と、マイクロコンピュータにより構成された電源プラットホームとを備え、上記電源プラットホームは、上記出力回路の直流出力のデジタル値から上記制御パルスを生成する処理を実行し、かつ、各種モジュールを仕様要求に応じて任意に搭載することが可能になっていることを特徴とするものである。
本発明によると、各種モジュールを仕様要求に応じて任意に搭載することが可能になっているので、スイッチング電源装置の用途拡大等により仕様の変更や追加等があり、その仕様要求に応じたスイッチング動作に変更する必要がある場合、その仕様要求に応じたモジュールを搭載することにより当該仕様要求に対する高い応答性を担保することができる。
例えば、スイッチング電源装置で上記したスイッチ回路を内蔵する回路としてはPFC回路やDC/DCコンバータがあり、これらはスイッチング電源装置の基本機能を決める要素である。そのため、その仕様も多種多様であり、仕様の変更や修正も多く、仕様要求に高い応答性で対応することが求められる。
このような場合、本発明では、モジュールを電源プラットホームに搭載可能としたことにより、仕様要求に即したモジュールを選定して電源プラットホームに搭載することだけで、仕様要求に即座に対応することができるものとなる。
(2)本発明の好適な一態様は、上記マイクロコンピュータを1個のチップで構成することである。ここで、上記マイクロコンピュータを1個のチップで構成することとは、電源装置において、電源プラットホームを1個のマイクロコンピュータで構成(マイクロコンピュータを1個のみ搭載)することであり、複数のマイクロコンピュータが搭載されていないことの意義である。
(3)本発明の好適な一態様は、上記スイッチ回路がDC/DCコンバータとこのDC/DCコンバータの前段に設けられるPFC回路それぞれのスイッチ回路である。DC/DCコンバータとPFC回路はスイッチング電源装置の基本機能を賄う回路部分であり、これらに対する仕様変更や修正等の要求は多い。例えばDC/DCコンバータであれば、フォワード型、フェーズシフト型、複合共振型、擬似共振型、フライバック型、ハーフブリッジ型、アクティブクランプ型があり、また、PFC回路では、連続型、不連続型、共振型、Lインプット型、降昇圧型があり、これらの仕様変更があり、また、同一仕様でも仕様修正がある。
本発明では、マイクロコンピュータの指令部からの指令(コマンド)と処理部(プログラム)によるコマンド実行によりDC/DCコンバータ内のスイッチ回路のスイッチング動作、PFC回路内のスイッチ回路のスイッチング動作を上記各種仕様要求に即応することができる。
(4)本発明のさらに好適な一態様は、上記電源プラットホームが、上記PFC回路のスイッチ回路のスイッチング動作の制御を「より高速」で処理するPFC処理モジュールと、上記DC/DCコンバータのスイッチ回路のスイッチング動作の制御を「高速」で処理するDC/DC処理モジュールと、を含むことである。
電源プラットホームは、PFC回路、DC/DCコンバータ、それぞれに対する動作処理を処理モジュールごとに対応付けすることができ、特に、PFC回路の動作を「より高速」で処理速度で処理することができ、次いで、DC/DCコンバータの動作を「高速」で処理することができ、それぞれの処理の目的に適うものである。
(5)さらにより好ましくは上記「より高速」が40kHzであり、上記「高速」が20kHzである。
(6)本発明の好適な一態様は、上記電源プラットホームが、スイッチング電源装置の状態の検出信号のデジタル値から「中速」で該スイッチング電源装置を保護する処理を行う保護機能処理モジュールを含むことである。
(7)本発明の好適な一態様は、上記「中速」が1kHzである。
(8)本発明の好適な一態様は、電源プラットホームが、スイッチング電源装置の状態の検出信号のデジタル値から「低速」で当該スイッチング電源装置に付加される機能を処理する付加機能処理モジュールを含むことである。
(9)本発明の好適な一態様は、上記「低速」が約200Hzである。
(10)本発明の好適な一態様は、上記電源プラットホームが、上記PFC回路のスイッチ回路のスイッチング動作の制御を「より高速」で処理するPFC処理モジュールと、上記DC/DCコンバータのスイッチ回路のスイッチング動作の制御を「高速」で処理するDC/DC処理モジュールと、スイッチング電源装置の状態を検出する検出信号のデジタル値から「中速」で該スイッチング電源装置を保護する処理を行う保護機能処理モジュールと、上記検出信号のデジタル値から「低速」で当該スイッチング電源装置に付加される機能を処理する付加機能処理モジュールと、を含む、ことである。
(11)本発明の好適な一態様は、上記電源プラットホームが、複数のPFC、DC/DC、保護機能、および付加機能の各処理モジュールから、当該スイッチング電源装置の仕様要求に合った処理モジュールを組み合わせることが可能とされている、ことである。
(12)本発明の好適な一態様は、プログラム資産活用の観点から、共通のプログラム部分を有する複数のPFC処理モジュールの中から任意の1つを選択して上記電源プラットホーム上に組み込むことを可能とすることである。
この観点では例えば周波数固定PWM、周波数可変PWM、スイッチング素子無しの3種類に種類分けすると、周波数固定PWMでは共振型が適用され、それぞれ僅かなプログラム変更で他方のプログラムに作り変えることができる。同様に、周波数可変PWMでは電流不連続型、昇降圧型が、また、スイッチング素子無しではLインプット型がある。これら処理モジュールを揃えることによりほとんどのPFC回路の制御が可能となる。なお、PFC回路は電流連続型、電流不連続型と、それらの組み合わせとからなっている。電流連続型の制御は、制御パルスをハイレベルにするタイミング(周波数)は固定であり、ローレベルにするタイミングのみを制御している。したがって、制御パルスのタイミングを制御するPWM(パルス幅変調)タイマは一定の周期で繰り返し発振を行い、制御パルスをローレベルにするタイミングのデータをセットするアルゴリズムとなる。電流不連続型の制御はハイレベルにするタイミング(周波数)と、ローレベルにするタイミングとの両方を制御している。したがって、制御パルスを生成するためPWMタイマの動作開始と終了とを制御するアルゴリズムとなり、電流連続型のアルゴリズムとは異なった構造を有する。また、スイッチング素子無しは、電流電圧の監視のみで制御は行わない。したがって、PFC回路は、電流連続型と電流不連続型と、それらの組み合わせからなっているため、PWMタイマの発振周期、動作開始と終了タイミングデータ等の簡単な変更で、ほとんどのPFC回路の制御ができる。また、PFC回路が搭載されていない場合も、スイッチング素子無しの処理モジュールで対応することができる。
(13)本発明の好適な一態様は、プログラム資産活用の観点から、共通のプログラム部分を有する複数のDC/DC処理モジュールの中から任意の1つを選択して上記電源プラットホーム上に組み込むことを可能とすることである。この観点では例えば周波数固定PWM、周波数可変PWM、位相可変の3種類に種類分けすると、周波数固定PWMではフォワード型、フライバック型、ハーフブリッジ型が当てはまり、周波数可変PWMでは複合共振型、擬似共振型、アクティブクランプ型が、また、位相可変ではフェーズシフト型がある。それぞれは僅かなプログラム変更で他方のプログラムに作り変えることができる。これら処理モジュールを揃えることによりほとんどのDC/DCコンバータの制御が可能となる。
周波数固定PWMは、制御パルスをハイレベルあるいはローレベルにするタイミングは固定で、ローレベルまたはハイレベルにするタイミングのみを制御している。したがって、制御パルスのタイミングを制御するPWMタイマは一定の周期で繰り返し発振を行い、制御パルスをローレベルにするタイミングのデータをセットするアルゴリズムとなる。PWMタイマの発振周波数を変更することで、この方式で制御できるDC/DCコンバータに対応することができる。
周波数可変PWMは例えば、制御パルスをハイレベルまたはローレベルにするタイミング(周波数)と、ローレベルまたはハイレベルにするタイミングの両方を制御している。よって、制御パルスを生成するためPWMタイマの動作開始と終了のタイミングを制御するアルゴリズムとなり、周波数固定PWMのアルゴリズムとは異なった構造を有する。PWMタイマの発振周波数を変更することでこの方式で制御できるDC/DCコンバータに対応することができる。
位相可変では、基準となる制御パルスと、基準に対して位相を可変できる制御パルスを生成するため、同期した2つのPWMタイマを用い、一方のPWMタイマでパルスをハイレベルにするタイミングでローレベルにするタイミングをパルス幅を変えずに同時に制御する。よって、アルゴリズムは他とは異なった構造となる。PWMタイマの発振周波数を変更することで、この方式で制御できるDC/DCコンバータに対応することができる。DC/DCコンバータの制御は、コンバータトランスの一次側巻線に電圧を印加するオン期間を制御することで動作するため、電圧を印加するための制御方法として考えられる周波数固定PWMと制御パルスのハイレベル、ローレベルを任意に制御できる周波数可変PWMと基準の制御パルスからの位相を制御する位相可変とその組み合わせで、ほとんどのDC/DCコンバータが制御できる。
(14)本発明の好適な一態様は、複数種類の保護機能処理モジュールの中から任意の1つ以上を選択して上記電源プラットホーム上に組み込むことを可能とすることである。この保護機能では過電圧保護、過熱保護、短絡保護、緊急停止、過電流L字、過電流への字、過電流フの字、低入力保護の各種保護機能のいずれかから仕様要求に沿うものを選択することができる。
(15)本発明の好適な一態様は、複数種類の付加機能処理モジュールの中から任意の1つ以上を選択して上記電源プラットホーム上に組み込むことを可能とすることである。この態様では寿命予知、断線予知、通信、表示、負荷遮断、不足電圧、負荷異常予測、異常診断の各種付加機能のいずれかから仕様要求に沿うものを選択することができる。
(16)本発明の好適な一態様は、上記電源プラットホームが、アーキテクチャーを備え、上記アーキテクチャーは、初期化、割込ハンドラの起動、スケジューラの起動を制御するプログラムを有し、上記割込ハンドラは、PFC処理モジュール、DC/DC処理モジュールおよび保護機能処理モジュールのうち、処理速度が高い処理モジュールほど、割り込み優先し、上記スケジューラは、空き時間に付加機能処理モジュールを処理する、ことである。
本発明によれば、スイッチング電源装置の基本特性に関する仕様変更や追加等の要求、さらには必要に応じて保護機能や付加機能に至る仕様変更や追加等の要求に対して高い応答性を担保することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態に係るスイッチング電源装置を説明すると、図1は、スイッチング電源装置のブロック図を示す。
図1において、2は交流電源、4はダイオードブリッジ、6は突入電流防止回路、8はPFC回路、10はDC/DCコンバータ、12は整流平滑回路、14は検出回路、16は表示装置、18は電源プラットホームである。
ダイオードブリッジ4は、交流電源2の交流電力を全波整流し、PFC回路8に入力する。
突入電流防止回路6は抵抗6aと、この抵抗6aに並列に挿入されたリレー6bとから構成され、起動時から数十ミリ秒の間、リレー6bが開いて突入電流を防止し、その後リレー6bが閉じて電源を起動することができるようになっている。交流電源が投入されたとき、PFC回路8内の平滑コンデンサは充電されていない状態であるから、過大な充電電流が突入電流として流れてPFC回路8内の素子が破壊される可能性がある。そのことを防止するために上記抵抗6aが電源ラインに挿入されて、その過大な充電電流が突入電流として流れないようにしている。そして、抵抗6aが電源ラインに挿入された状態では電力損失が大きく効率が低下するのを防止するためにリレー6bが閉じるようになっている。
PFC回路8は、整流された交流電力の力率を改善する。このPFC回路8には複数種類あり、例えば、機能的には、連続型、不連続型、共振型、Lインプット型、降昇圧型等がある。PFC回路8は、いずれの種類であっても、詳細は図示を略するスイッチ回路(PFCスイッチ回路)8aと出力回路(PFC出力回路)8bとを備える。
PFCスイッチ回路8aは、入力された電力をスイッチング動作により断続するパルス状波形のスイッチング出力に形成して出力し、PFC出力回路8bにより、スイッチング出力を直流に変換して出力する。PFC回路8により力率を改善され直流に変換された回路出力は、DC/DCコンバータ10に入力する。
DC/DCコンバータ10は、PFC回路8からの回路出力をDC/DC変換する。このDC/DCコンバータ10には複数種類あり、例えば、機能的には、フォワード型、フェーズシフト型、複合共振型、擬似共振型、フライバック型、ハーフブリッジ型、アクティブクランプ型がある。
DC/DCコンバータ10は、PFC回路8の直流回路出力をスイッチング動作により断続するパルス状波形のスイッチング出力に形成するスイッチ回路を構成する。DC/DCコンバータ10は例えばトランスとこのトランスの一次巻線に接続されたスイッチング素子とを含む。
整流平滑回路12はDC/DCコンバータ10のスイッチング出力を直流に変換する出力回路を構成する。
検出回路14は、出力電流(過電流制御、寿命予知等)、温度信号(寿命予知等)、出力電圧(電圧制御)を検出することができるようになっている。検出回路14は電源出力端子OUT,OUT間に並列に接続された電源寿命計算用としてのコンデンサ14aと、このコンデンサ14aの温度を検出する温度センサとしてのサーミスタ14bと、電流検出抵抗14cとを含む。コンデンサ14aの温度上昇からコンデンサ14aの容量抜けが分かり、所定の寿命計算式(例えば温度と電源稼動時間等から寿命を求めるための計算式)でコンデンサ14aの寿命、すなわち、スイッチング電源装置の寿命を計算することができるようになっている。そのためサーミスタ14bがコンデンサ14aに近接配置されている。このサーミスタ14bはNTC、PTCのいずれのタイプでもよい。また、温度センサとしてはサーミスタ14bに限定しない。
表示装置16は、スイッチング電源装置における電圧、電流、電力、温度等の各種状態を各種表示形態で表示することができるようになっている。表示装置16の詳細は略するが、液晶表示装置等で構成し、スイッチング電源装置のパネルに装備することができる。
以上の構成において、電源プラットホーム18はマイクロコンピュータにより構成されている。
電源プラットホーム18には、PFC回路8から入力電圧(全波整流後の電圧)、入力電流(全波整流後の電流)と、出力電圧(PFC回路8の直流出力電圧でかつDC/DCコンバータ10への入力電圧)がアナログ入力され、DC/DCコンバータ10から一次側過電流信号(DC/DCコンバータ10のスイッチング素子に過電流が流れたことを示す信号)がアナログ入力され、当該スイッチング電源装置の出力電流(過電流制御、寿命予知に用いる電流)、出力電圧(電圧制御に用いる電圧)がアナログ入力され、検出回路14のサーミスタ14bからはコンデンサ14aの温度に関わる信号(寿命予知信号)がアナログ入力されるようになっている。
電源プラットホーム18は、CPUだけでなく,ROMやRAMなどのメモリ,入出力ポート,通信ポート,タイマ,表示装置ドライバ,メモリ管理部,,A/Dコンバータなどの周辺機能までを1チップ上に集積したワンチップマイコンにより構成されており、機能的に、メモリに各種の指令(コマンド)やその指令を実行する指令実行プログラムが格納されており、CPUはアナログ入力をデジタル値に変換したうえで、デジタル値に基づいて指令を発する指令部と、この指令に従い指令実行プログラムに従い処理を行う処理部とを備える。
この場合、上記指令部では、デジタル値に基づいて、スイッチング電源装置の動作の処理を指令し、上記処理部では上記指令に応じてデジタル値から各種演算を実行する処理を行うようになっている。
一方、電源プラットホーム18から、上記処理に従い、PFC回路8とDC/DCコンバータ10にはそれらの内部スイッチ回路のスイッチング動作を制御する制御パルス(PFC制御パルス、DC/DC制御パルス)が入力され、表示装置16には表示信号が入力され、突入電流防止回路6には電源起動時にリレー6bを閉じるためリレー駆動パルスが入力されるようになっている。この場合、電源プラットホーム18は、PFC入力電圧が正常値であればPFC回路8を起動し、PFC出力電圧が規定値に達するとDC/DCコンバータ10を起動する。そしてDC/DCコンバータ10から一次側過電流信号が検出されると、瞬時にDC/DC制御パルスを停止してDC/DCコンバータ10のスイッチ回路をオフにする。また、出力電流が規定値以上になると出力電圧を下げて規定値になるよう制御する。
また、電源起動後から所定時間経過後に突入電流防止回路6のリレー6bを閉じるためのリレー駆動パルスを出力する。
表示装置16ではその表示信号入力に応答して例えば寿命予知、断線予知、通信、表示、負荷遮断、不足電圧、負荷異常予測、異常診断、等に関わる情報を表示することができるようになっている。この表示形態は数値、記号、図形等の各種がある。
図2、図3を参照して電源プラットホーム18をさらに詳細に説明する。 図2では、電源プラットホーム18と、ラッチ回路20と、突入電流防止回路6と、PFC回路8、ANDゲート22と、DC/DCコンバータ10と、表示装置16とが示されている。
ラッチ回路20は、DC/DCコンバータ10から入力する一次側過電流信号をラッチする回路である。電源プラットホーム18には、PFC回路8から入力電圧、入力電流、出力電圧が入力し、出力端子OUT,OUT側から出力電圧、出力電流が入力し、検出回路14から温度検出信号が入力する。
電源プラットホーム18からは、突入電流防止回路6にリレー駆動パルスが入力され、PFC回路8に制御パルス(PFC制御パルス)が入力され、ANDゲート22の各入力部にDC/DCコンバータ10の制御パルス(DC/DC制御パルス)とラッチ回路20でラッチされている一次側過電流信号とが入力され、表示装置16には表示信号が入力される。
ANDゲート22からDC/DCコンバータ10にはラッチ回路20出力がハイレベルのとき電源プラットホーム18からのDC/DC制御パルスが入力されるようになっている。
電源プラットホーム18は、モジュール24と、アーキテクチャ26、とに機能的に分けて示している。モジュール24は、PFC処理モジュール28と、DC/DC処理モジュール30と、保護機能処理モジュール32と、付加機能処理モジュール34と、を含む。
(1)PFC処理モジュール28
PFC処理モジュール28は、PFC回路8のスイッチ回路8aのスイッチング動作の制御を「より高速」(例えば40kHz)で処理するものであり、ソフトウエアの実行に従い、PFC回路8の入力電圧(PFC入力電圧)、電流(PFC入力電流)、出力電圧(PFC出力電圧)のデジタル値からPFC回路8のスイッチ回路8aのスイッチング動作を定める演算を実行すると共にその演算に従ってPFC制御パルスを生成するとともにそのPFC制御パルスをPFC回路8に出力する。
このPFC処理モジュール28には、図3で示すように、PFC回路8の種類として連続型、不連続型、共振型、Lインプット型、降昇圧型のいずれかの型に対応したものがある。連続型とはPFC回路8に流れ込む電流が、制御パルスがオフの期間でも流れ続けてゼロとならない方式、不連続型とはPFC回路8に流れ込む電流が、制御パルスがオフ期間にゼロとなる方式、共振型はスイッチング動作時に電流または電圧を共振させて、ゼロ電圧スイッチング、ゼロ電流スイッチングを行う方式、Lインプット型はPFC回路を結有せずチョークコイルとコンデンサとで平滑する方式、昇降圧型とは入力を一旦、降圧して低い直流電圧に平滑した後、昇圧する方式で、降圧回路が突入電流防止回路の役割も果たす。また、全体的電圧を低く抑えられるため耐圧の低い小型で安い部品を使用することができる。
また、PFC処理モジュール28では、周波数固定PWM型として連続型、共振型、周波数可変PWM型として不連続型、昇降圧型、スイッチング素子無しの型としてLインプット型、に分けることができる。
周波数固定PWM型とは制御パルスがハイレベルまたはローレベルになるタイミングが固定されており、ローレベルまたはハイレベルになるタイミングが可変となる方式、周波数可変PWMとは制御パルスがハイレベルまたはローレベルになるタイミングと、ローレベルまたはハイレベルとなるタイミングと、ローレベルまたはハイレベルとなるタイミングの両方が個別に可変となる方式、スイッチング素子無しの型とは、チョークコイルやコンデンサ等の受動素子で整流平滑する方式である。
このように複数種類のPFC処理モジュール28は仕様要求に応答性良く対応することができるように電源プラットホーム18に搭載しておいてもよいし、あるいは、ダウンロードすることができるようにしてもよい。
電源プラットホーム18には複数種類のPFC処理モジュール28の中からいずれか1つが任意に選択されて組み込まれる。図3の例では不連続型のPFC処理モジュール28が組み込まれている。
このようなPFC処理モジュール28においてはスイッチング電源装置の基本制御機能が組み込まれており、処理速度が「より高速」となっている理由を説明する。
すなわち、PFC処理モジュール28は、交流電力を直流に変換してDC/DCコンバータ10に入力するに際して交流電力における電流と電圧とを同位相の波形にすることで力率を改善するモジュールである。その場合、DC/DCコンバータ10は負荷変動に対して出力電圧を安定制御するため、DC/DCコンバータ10への供給電圧をそれ以上に安定にする必要があり、PFC処理モジュール28ではDC/DCコンバータ10よりもより高速の処理速度で処理することが必要とされるからである。PFC回路8のPFCスイッチ回路8aにおけるスイッチング周波数は80kHzであるが、40kHzの制御周波数で性能を満足するようになっている。
(2)DC/DC処理モジュール30
DC/DC処理モジュール30は、DC/DCコンバータ10のスイッチ回路10aのスイッチング動作の制御を上記「より高速」より低い処理速度である「高速」(例えば20kHz)で処理するものである。その場合、DC/DC処理モジュール30は、DC/DCコンバータ10から出力電圧、出力電流を入力すると共にそれらのデジタル値からそのスイッチ回路10aのスイッチング動作を制御するための制御パルスをDC/DCコンバータ10に出力する。
DC/DC処理モジュール30には図3で示すようにフォワード型、フェーズシフト型、複合共振型、擬似共振型、フライバック型、ハーフブリッジ型、アクティブクランプ型がある。
フォワード型、フライバック型、ハーフブリッジ型は、周波数固定でパルスのデューティを変化させて出力電圧を制御する回路方式、フェーズシフト型は基準パルスに対する位相を変化させて出力電圧を制御する回路方式、複合共振型、擬似共振型、アクティブクランプ型は制御パルスのハイレベルタイミングとローレベルタイミングとを個別に変化させて出力電圧を制御する回路方式である。
また、DC/DC処理モジュール30では、周波数固定PWM型としてフォワード型、フライバック型、ハーフブリッジ型に、周波数可変PWM型として複合共振型、擬似共振型、アクティブクランプに、位相可変型としてフェーズシフト型、に上記と同様に分けることができる。
このDC/DC処理モジュール30においても仕様要求に応答性良く対応することができるように電源プラットホーム18に複数種類搭載しておいてもよいし、あるいはダウンロードすることができるようにしてもよい。
電源プラットホーム18のDC/DC処理モジュール30にはこれらが任意に選択されて組み込まれる。このDC/DC処理モジュール30においてスイッチング電源装置の基本制御機能が組み込まれており、処理速度が「高速」となっている。
その理由を説明する。すなわち、スイッチング電源装置のスイッチング周波数は数十kHzないし数百kHzが一般的であるが、スイッチング周波数ごとに出力パルス幅を計算する必要は必ずしも必要ではない。実験検証により10ないし20kHzの制御周波数で電源の性能を満足する。
(3)保護機能処理モジュール32
保護機能処理モジュール32は、スイッチング電源装置を保護する機能を「高速」より低い処理速度である「中速」(例えば1kHz)で処理するもので検出回路の過電圧や過電流等に関わる検出信号のデジタル値から保護動作する。この保護機能処理モジュール32には図3で示すように、過電圧保護、過熱保護、短絡保護、緊急停止、過電流L字、過電流への字、過電流フの字、低入力保護があり、電源プラットホーム18の保護機能処理モジュール32にはこれらが任意に選択されて電源プラットホーム18に組み込まれる。
過電圧保護とは出力電圧が回路部品の耐圧を超えるような電圧になったとき瞬時に動作を停止させる機能、過熱保護とは内部温度や部品温度が保証温度を超えるような温度になったときアラームを出力する機能、緊急停止とはユーザが設けている非常停止スイッチと連動して動作停止する機能、過電流L字とは過電流値を超える電流が流れるときは出力電圧を下げて過電流値になるよう制御する機能、過電流への字とは過電流値を超えたら電流値に応じて出力電圧を低下させていく機能、過電流フの字とは過電流値を超えたら出力電圧を低下させ、出力電流を低下させていく機能、低入力保護とは交流入力電圧が低い場合は動作を停止させる機能である。
保護機能処理モジュール32で処理速度が「中速」となっている理由を説明する。すなわち、保護機能で緊急性が求められる部分はハードウェアで構成し、異常と同時にハードウェアによりマイクロコンピュータから出てくるパルス出力を停止させるように動作する。その後、異常検知を受けたことを読み込んで処理を行っていく。この異常の処理をすべてソフトウエアで実行する場合は、高速処理が必要であるが、一部をハードウェアで処理するために「中速」処理としても保護機能を満足する。
(4)付加機能処理モジュール34
付加機能処理モジュール34は、スイッチング電源装置に付加される機能を上記「中速」より低い処理速度である「低速」(例えば約200Hz)で処理するもので検出回路14からの温度に関わる検出信号のデジタル値から付加機能を処理する。この処理モジュール32には図3で示すように寿命予知、断線予知、通信、表示、負荷遮断、不足電圧、負荷異常予測、異常診断の各種付加機能があり、電源プラットホーム18の付加機能処理モジュール34にはこれらが任意に選択されて組み込まれる。
寿命予知とは電源の寿命を計算し表示する機能である。断線予知とは出力に接続されている負荷の配線の断線を予想する機能である。通信とは外部のパソコンからプログラムをダウンロードしたりマイコン内部のデータを吸上げたりする機能。表示とはユーザに出力電圧、出力電流、異常発生等を視覚的に知らせる機能である。負荷遮断とは負荷に異常が発生したとき自動的に負荷との接続を遮断する機能。不足電圧とは設定値より出力電圧が低下したことを知らせる機能である。負荷異常予測とは負荷に通常動作電流より過大な電流が流れたことを知らせる機能である。異常診断とは電源回路が正常に動作していないことを知らせる機能である。
付加機能処理モジュール34で処理速度が「低速」となっている理由を説明する。すなわち、表示や通信等の電源のアプリケーションはスイッチング電源装置の制御周期と同等の処理速度にする必要はない。付加機能は、ある程度処理が遅くても、スイッチング電源装置に対する影響は少ない。そのため、付加機能に関してはマイクロコンピュータとしては「低速」処理でその機能を担うようになっている。
図3では、PFC処理モジュール28として不連続型、DC/DC処理モジュール30としてフェーズシフト型、保護機能処理モジュール32として過電流L字と低入力保護型、付加機能処理モジュール34として寿命予知、通信、断線予知が電源プラットホーム18に組み込まれている。
アーキテクチャ26は、電源プラットホーム18のOSに当たり、全体処理36と、割込ハンドラ38と、スケジューラ40と、を含む。
全体処理36は、スイッチング電源装置の起動に際しての初期化処理を行うものであり、突入電流防止回路6にリレー駆動パルスを出力処理する。
割込ハンドラ38は、PFC処理モジュール28、DC/DC処理モジュール30、保護機能処理モジュール32、付加機能処理モジュール34それぞれの処理速度に従い、割り込みレベルを設定している。割り込みレベルとは割込要因(割込要求の発生源)に対して、割込優先順位を決めるためのものである。したがって、割り込みレベルは、最も高い割り込みレベルは、PFC処理モジュール28、DC/DC処理モジュール30の基準タイミングとA/D変換読み取りのため80kHzの割り込み処理であり、次いで、40kHzの処理速度であるPFC処理モジュール28、次いで、20kHzの処理速度であるDC/DC処理モジュール30、次いで、1kHzの処理速度である保護機能処理モジュール32の順になっている。
スケジューラ40は、上記割り込みレベルにおいて、空き時間をアイドル処理として約200Hzの処理速度で付加機能処理モジュール34による処理が行われるよう管理するようになっている。
図4を参照して電源プラットホーム18の割込ハンドラ38の割り込みを説明する。横軸は時間であり、縦軸は割り込みレベルである。Aは80kHz割り込み処理である。a1,a2,a3,…は、その割り込み処理である。これは40kHzや20kHzでのデータ読み込み(PFC入力電圧、PFC入力電流、PFC出力電圧、出力電圧、出力電流)の基準タイミングやA/D変換読み取りのためである。Bは40kHz処理(より高速処理)であり、PFC回路8の制御のためである。b1,b2,…は40kHz処理を示す。Cは20kHz処理(高速処理)であり、DC/DCコンバータ10の制御のためである。c1,c2,…は20kHz処理を示す。Dは1kHz処理(中速処理)であり、保護機能処理である。d1,d2,…はその処理である。Eは約200Hz(低速処理)であり、付加機能処理のためである。e1,e2,…はその処理である。
図5のフローチャートを参照して、アーキテクチャ16における全体処理36を説明すると、処理が開始すると、CPU、タイマ、OS等が初期化される。次いで、突入電流防止回路6にリレー駆動パルスが出力される。突入電流防止抵抗6aがリレー6bで短絡されてスイッチング電源装置が起動する。PFC回路8からのPFC入力電圧が85Vを超えたとき、割込ハンドラ38が起動される。全体処理36は、保護機能処理モジュール32による「中速」処理の起動を許可し、次いで、PFC処理モジュール28による「より高速」処理の起動を許可する。そして、DC/DCコンバータ10の入力電圧が300Vを超えたとき、全体処理36はDC/DC処理モジュール30による「高速」処理の起動を許可し、次いで、スケジューラ40を起動して付加機能処理モジュール34による処理を起動して終了する。
図6のフローチャートを参照して、アーキテクチャ16における割込ハンドラ38の処理を説明すると、処理が開始すると、カウンタCnt0=0、カウンタCnt1=0にして、80kHzでA/D変換、データ取り込み(PFC回路8の入力電圧、入力電流、出力電圧、DC/DCコンバータ10の出力電圧、出力電流)の処理(図4のA)をする。次いで、PFC処理モジュール28による「より高速」の処理(40kHz処理)の起動がされていると、PFC処理モジュール28により「より高速」で処理し(図4のB)、次いで、Cnt1=Cnt1+1にして、A/D変換、データ取り込み(PFC回路8の入力電圧、入力電流、出力電圧、DC/DCコンバータ10の出力電圧、出力電流)の処理(図4のA)をする。次いで、Cnt1=2になると、Cnt0=Cnt0+1にして、「高速」処理の起動がされていると、「高速」処理をする(図4のC)。そして、Cnt1=0にする。一方、Cnt1=2でないが、Cnt0=20であるときは「中速」の処理を起動がされていると、「中速」の処理(図4のD)をしてCnt0=0にする。
図7以降のフローチャートを参照して、各処理モジュール26−32を説明する。
図7はPFC処理モジュール28による40kHz処理(より高速処理)であり、図7で示すように、処理開始によりPFC処理モジュール28は、PFC制御パルスのパルス幅を算出し、次いで、PWMタイマをセットして終了する。PWMタイマとは制御パルスを作り出すための基準となる鋸状波の発振器で予めセットした値と鋸状波の値とが一致したタイミングでパルスをハイレベルにしたりローレベルにしたりすることができる。
図8はDC/DC処理モジュール30による20kHz処理(高速処理)であり、図8で示すように、処理開始によりDC/DC処理モジュール30は、DC/DC制御パルスのパルス幅を算出し、次いで、PWMタイマをセットして終了する。
図9は保護機能処理モジュール32による1kHz処理(中速処理)であり、図9で示すように、処理開始により保護機能処理モジュール32は、ラッチ回路18からラッチ信号有りの場合、異常処理をし、ラッチ解除して、終了する。この場合、プログラムで出力パルスを停止し、ラッチを解除し、数パルスのみ出力し、ラッチがかかるかを確認する。ラッチがかからなければ、パルス数を増やして出力して同様の確認をする。これを数回繰り返して正常であれば動作を開始する。何度もラッチがかかるようであれば、アラームを出して動作を停止する。
図10は付加機能処理モジュール34による約200Hz処理(低速処理)であり、図10で示すように、処理開始により付加機能処理モジュール34は、電源プラットホーム26内でCPUが処理中で無い空き時間に付加機能(例えば表示装置16への表示、通信、寿命予知、断線予知等)を処理する。なお、通信は外部のパーソナルコンピュータからプログラム等のダウンロードマイクロコンピュータ内部のデータのパーソナルコンピュータへの吸い上げに使用する。
以上説明したように、本実施の形態では、スイッチング電源装置の用途拡大等により仕様の変更や追加等があり、その仕様要求に応じたスイッチング動作に変更する必要がある場合、電源プラットホーム18では、PFC回路8のPFC出力電圧や、当該スイッチング電源装置の出力電圧、出力電流のデジタル値から、例えば、PFC回路8やDC/DCコンバータ10内部のスイッチング素子のスイッチング動作を定める演算を行うなどして、仕様要求に対応するスイッチング動作を行わせるPFC制御パルスやDC/DC制御パルスを生成するPFC処理モジュール28、DC/DC処理モジュール30を選択して搭載することにより、仕様要求に応じてスイッチ回路を動作させることができる。そのため、仕様要求に対する高い応答性を担保することができる。
図1は本発明の実施形態に係るスイッチング電源装置の全体の構成を示す図である。 図2は図1の電源プラットホームの構成を示す図である。 図3は電源プラットホームの処理モジュールの種類を示す図である。 図4は割込ハンドラによる処理を示す図である。 図5はアーキテクチャーの全体処理のフローチャートである。 図6は割込ハンドラの処理のフローチャートである。 図7はPFC処理モジュールの処理のフローチャートである。 図8はDC/DC処理モジュールの処理のフローチャートである。 図9は保護機能処理モジュールの処理のフローチャートである。 図10は付加機能処理モジュールの処理のフローチャートである。
符号の説明
8 PFC回路
10 DC/DCコンバータ
14 検出回路
18 電源プラットホーム
28 PFC処理モジュール
30 DC/DC処理モジュール
32 保護機能処理モジュール
34 付加機能処理モジュール

Claims (16)

  1. 制御パルスに応答してスイッチング動作するスイッチ回路と、
    このスイッチ回路のスイッチング出力を直流に変換する出力回路と、
    マイクロコンピュータにより構成された電源プラットホームとを備え、
    上記電源プラットホームは、
    上記出力回路の直流出力のデジタル値から上記制御パルスを生成する処理を実行し、かつ、各種モジュールを仕様要求に応じて任意に搭載することが可能になっている、ことを特徴とするスイッチング電源装置。
  2. 上記マイクロコンピュータは1個のチップで構成されたことを特徴とする請求項1に記載のスイッチング電源装置。
  3. 上記スイッチ回路がDC/DCコンバータとこのDC/DCコンバータの前段に設けられるPFC回路それぞれのスイッチ回路である、ことを特徴とする請求項1または2に記載のスイッチング電源装置。
  4. 上記電源プラットホームは、
    上記PFC回路のスイッチ回路のスイッチング動作の制御を「より高速」で処理するPFC処理モジュールと、
    上記DC/DCコンバータのスイッチ回路のスイッチング動作の制御を「高速」で処理するDC/DC処理モジュールと、
    を含むことを特徴とする請求項3に記載のスイッチング電源装置。
  5. 上記「より高速」が40kHzであり、
    上記「高速」が20kHzである、
    ことを特徴とする請求項4に記載のスイッチング電源装置。
  6. 上記電源プラットホームは、スイッチング電源装置の状態の検出信号のデジタル値から「中速」で該スイッチング電源装置を保護する処理を行う保護機能処理モジュールを含む、ことを特徴とする請求項4または5に記載のスイッチング電源装置。
  7. 上記「中速」が1kHzである、ことを特徴とする請求項6に記載のスイッチング電源装置。
  8. 上記電源プラットホームは、スイッチング電源装置の状態の検出信号のデジタル値から「低速」で当該スイッチング電源装置に付加される機能を処理する付加機能処理モジュール、
    を含む、ことを特徴とする請求項4ないし6のいずれかに記載のスイッチング電源装置。
  9. 上記「低速」が約200Hzである、ことを特徴とする請求項8に記載のスイッチング電源装置。
  10. 上記電源プラットホームは、
    上記PFC回路のスイッチ回路のスイッチング動作の制御を「より高速」で処理するPFC処理モジュールと、
    上記DC/DCコンバータのスイッチ回路のスイッチング動作の制御を「高速」で処理するDC/DC処理モジュールと、
    スイッチング電源装置の状態を検出する検出信号のデジタル値から「中速」で該スイッチング電源装置を保護する処理を行う保護機能処理モジュールと、
    上記検出信号のデジタル値から「低速」で当該スイッチング電源装置に付加される機能を処理する付加機能処理モジュールと、
    を含む、ことを特徴とする請求項3に記載のスイッチング電源装置。
  11. 上記電源プラットホームは、
    複数のPFC、DC/DC、保護機能、および付加機能の各処理モジュールから、当該スイッチング電源装置の仕様要求に合った処理モジュールを組み合わせることが可能とされている、ことを特徴とする請求項10に記載のスイッチング電源装置。
  12. プログラム資産活用の観点から、共通のプログラム部分を有する複数のPFC処理モジュールの中から任意の1つを選択して上記電源プラットホーム上に組み込むことを可能とした、ことを特徴とする請求項10または11に記載のスイッチング電源装置。
  13. プログラム資産活用の観点から、共通のプログラム部分を有する複数のDC/DC処理モジュールの中から任意の1つを選択して上記電源プラットホーム上に組み込むことを可能とした、ことを特徴とする請求項10ないし12のいずれかに記載のスイッチング電源装置。
  14. 複数種類の保護機能処理モジュールの中から任意の1つ以上を選択して上記電源プラットホーム上に組み込むことを可能とした、ことを特徴とする請求項10ないし13のいずれかに記載のスイッチング電源装置。
  15. 複数種類の付加機能処理モジュールの中から任意の1つ以上を選択して上記電源プラットホーム上に組み込むことを可能とした、ことを特徴とする請求項10ないし14のいずれかに記載のスイッチング電源装置。
  16. 上記電源プラットホームは、アーキテクチャーを備え、
    上記アーキテクチャーは、初期化、割込ハンドラの起動、スケジューラの起動を制御するプログラムを有し、
    上記割込ハンドラは、PFC処理モジュール、DC/DC処理モジュールおよび保護機能処理モジュールのうち、処理速度が高い処理モジュールほど、割り込み優先し、
    上記スケジューラは、空き時間に付加機能処理モジュールを処理する、ことを特徴とする請求項10ないし14のいずれかに記載のスイッチング電源装置。
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