JP2008125280A - 充電装置、情報処理端末、及び、情報処理システム - Google Patents

充電装置、情報処理端末、及び、情報処理システム Download PDF

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Abstract

【課題】複数の二次電池を充電可能な充電装置の充電時間の短縮を図る。
【解決手段】充電装置は、充電可能な二次電池を装着するための、複数の二次電池装着部と、前記複数の二次電池装着部に装着された二次電池への充電電流を制御するために、前記複数の二次電池装着部のそれぞれに対応して設けられた、複数の充電電流制御部であって、所定の電流容量の電源アダプタを介して電源の供給を受け、それぞれが個別に、二次電池への充電電流の制御を行う、複数の充電電流制御部と、を備えて構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、充電装置、情報処理端末、及び、情報処理システムに関し、特に、充電時間の短縮を図った充電装置、そのような充電装置を内蔵した情報処理端末、及び、そのような情報処理端末を備える情報処理システムに関する。
最近の小型の情報処理端末には、この情報処理端末で用いられる充電可能な電池(以下、二次電池という)の充電をするための充電装置が内蔵されているものが多い。この二次電池の容量は、情報処理端末の動作時間を可能な限り長くするために、大きくなる傾向にある。また、小型の情報処理端末においては、二次電池に対する充電電流の制御のために用いられる充電ICは、発熱を抑える観点から、充電電流の最大値が制限されている。
二次電池の充電に要する時間は、充電する二次電池の容量と、充電電流の最大値とにより、定まる。すなわち、充電する二次電池の容量が大きくなればなるほど、充電に要する時間は長くなり、また、充電電流の最大値が小さくなればなるほど、充電に要する時間は長くなる。
複数の二次電池を一度に充電可能な充電装置においては、充電時間の短縮を図るとともに、個別に二次電池の抜き差しをできることが求められている。すなわち、2個の二次電池を一度に充電可能な充電装置においては、2個の二次電池を充電することができるとともに、1個の二次電池でも充電できることが求められている。
さらに、充電装置に電源を供給するための電源アダプタに、ACアダプタが用いられており、このACアダプタがコンセント電源をDC電源に変換し、充電装置に供給している。しかし、このACアダプタにも供給電流の最大値である電流容量が定められており、この電流容量を上げようとすると、ACアダプタのサイズが大型化してしまうという弊害が生じる。
このような充電装置に関しては、例えば、特開平8−214468号公報(特許文献1)に、単一の充電装置を用いて、複数の二次電池を充電する際の充電時間の短縮を図る手法が開示されている。しかし、この特開平8−214468号公報に開示されている充電装置では、例えば、2個の二次電池を一度に充電すると、充電電流は、1個の二次電池しか充電しない場合の充電電流の1/2になってしまい、充電時間が約1.5倍程度になってしまう。
特開平8−214468号公報
そこで本発明は、前記課題に鑑みてなされたものであり、複数の二次電池を充電可能な充電装置の充電時間の短縮を図ることを目的とする。また、そのような充電装置を用いた情報処理端末、及び、そのような情報処理端末を備える情報処理システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る充電装置は、
充電可能な二次電池を装着するための、複数の二次電池装着部と、
前記複数の二次電池装着部に装着された二次電池への充電電流を制御するために、前記複数の二次電池装着部のそれぞれに対応して設けられた、複数の充電電流制御部であって、所定の電流容量の電源アダプタを介して電源の供給を受け、それぞれが個別に、二次電池への充電電流の制御を行う、複数の充電電流制御部と、
を備えることを特徴とする。
この場合、充電装置は、
前記複数の二次電池装着部に二次電池が装着されているかどうかを個別に検出する、二次電池検出部と、
前記二次電池検出部で検出された二次電池が複数である場合には、前記二次電池検出部で検出された二次電池に前記電源アダプタの電流容量を均等に割り振った電流容量を、前記充電電流制御部が二次電池に充電電流として供給することのできる最大の電流量である充電電流設定値として、前記二次電池が装着された二次電池装着部に対応する前記充電電流制御部に設定するとともに、前記二次電池検出部で検出された二次電池が1個である場合には、前記充電電流制御部が二次電池に充電電流として供給することのできる最大の電流量を、二次電池が装着されている前記充電電流制御部の前記充電電流設定として設定する、充電電流設定部と、
をさらに備えるようにしてもよい。
或いは、充電装置は、
前記複数の二次電池装着部に装着されている二次電池への充電電流を個別に検出する、充電電流検出部と、
前記充電電流検出部で検出された充電電流が減少した場合には、その減少した充電電流の分を、充電電流が減少した二次電池が装着されている二次電池検出部以外の二次電池装着部に対応する充電電流制御部についての、充電電流として供給することのできる最大の電流量である充電電流設定値として設定する、充電電流設定値制御部と、
をさらに備えるようにしてもよい。
この場合、前記充電電流設定値制御部は、充電開始当初は、前記電源アダプタの電流容量を前記複数の充電電流制御部に均等に割り振った電流容量を、前記充電電流設定値として、それぞれの充電電流制御部に設定するようにしてもよい。
また、前記充電電流検出部は、二次電池への充電電流が流れる抵抗により構成されており、
前記充電電流設定値制御部は、CPUを備えて構成されており、
前記抵抗の前後の電圧を前記CPUが取り込み、この電圧に基づいて、前記CPUが充電電流を算出するようにしてもよい。
また、前記電源アダプタの電流容量は、前記複数の充電電流制御部のそれぞれが二次電池に供給できる充電電流における最大の電流量の和よりも、小さくてもよい。
さらに、このような充電装置を用いて、情報処理端末を構成することもできる。また、このような情報処理端末における前記充電装置に電源を供給する電源アダプタと、前記充電装置の前記二次電池装着部に装着される二次電池とにより、情報処理システムを構成することもできる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
〔第1実施形態〕
本発明の第1実施形態では、複数の充電ICを用いて、複数の二次電池の充電を制御することにより、充電時間の短縮を図りつつ、充電装置の小型化を維持したものである。より詳しくを、以下に説明する。
図1は、本実施形態に係る充電システム10の全体構成を説明するブロック図である。この図1に示すように、本実施形態に係る充電システム10は、電源アダプタであるACアダプタ20と、このACアダプタ20から電源の供給を受ける充電装置30とを備えて構成されている。この充電装置30には、二次電池を装着するための二次電池装着部32A、32Bが2個設けられており、この二次電池装着部32A、32Bに二次電池40A、40Bをそれぞれ装着することにより、2個の二次電池40A、40Bを同時に充電することが可能である。
但し、本実施形態に係る充電装置30では、これら2個の二次電池装着部32A、32Bの一方に、1個の二次電池を装着して、1個だけ充電することも可能である。図1では、2個の二次電池を、二次電池装着部32A、32Bに装着した場合を例示している。また、本実施形態では、二次電池40A、40Bとして、2500mAhのリチウムイオン電池の使用を想定しているが、二次電池40A、40Bの種類は任意に選択可能である。
ACアダプタ20は、電源アダプタの一例であり、コンセント電源からDC電源を生成して、充電装置20に供給する。本実施形態では、例えば、このACアダプタ20が供給できる最大電流量である電流容量は、2.0アンペアであるものとする。
ACアダプタ20からの電源は、充電IC34A、34Bに供給される。この充電IC34A、34Bは、二次電池40A、40Bへの充電電流を制御するための制御回路である。具体的には、充電の際に二次電池40A、40Bに充電電流を供給するとともに、この充電電流の電流値を監視し、充電電流の電流値が所定の値以下になった場合には、その二次電池への充電を終了する。つまり、充電の終了は、2個の充電IC34A、34Bがそれぞれ別個に判断する。
また、充電IC34A、34Bは、二次電池40A、40Bに供給する充電電流の最大値を制限する。具体的には、充電IC34A、34Bは、この充電IC34A、34Bに設定されている充電電流設定値を、二次電池40A、40Bに供給することのできる最大の充電電流として、充電電流の制御を行う。本実施形態では、例えば、この充電IC34A、34Bの充電電流設定値は、1.0アンペアに設定されている。このため、充電IC34A、34Bは、ACアダプタ20からこれ以上の電流が供給されても、1.0アンペア以上の充電電流を二次電池40A、40Bに流さないようにしている。
但し、本実施形態では、この充電IC34A、34B自体が流すことのできる最大充電電流は1.3アンペアである。換言すれば、ACアダプタ20の電流容量は、充電IC34A、34Bの最大充電電流の和よりも、小さい。これは、ACアダプタ20の用途が、充電装置30に対して用いられるだけではなく、この充電装置30が搭載された情報処理端末でも用いられるからである。すなわち、ACアダプタ20の電流容量は、この充電装置30が搭載される情報処理端末の仕様に基づいて、定まっている。
一方、充電IC34A、34Bの最大充電電流を大きくするために、容量の大きい充電ICを充電装置30に用いることは可能であるが、容量の大きな充電ICはその発熱量も大きい。充電ICの発熱量が大きくなると、放熱対策も施さなければならなくなり、充電装置30の大型化及びコスト増大を招いてしまう。特に、充電装置30を小型の情報処理端末に搭載して使用する場合、情報処理端末の小型化の要求と反するものになってしまう。このため、本実施形態では、充電IC34A、34Bの最大充電電流は、1.3アンペアに制限されているのである。
図2は、充電装置30で、(1)1個の空の二次電池を充電する場合と、(2)1個の空の二次電池と1個の空ではない二次電池とを同時に充電する場合と、(3)2個の空の二次電池を同時に充電する場合の充電電流設定値と充電時間の関係の一例を表にまとめて示す図である。
この図2に例示するように、(1)1個の空の二次電池を充電する場合、充電IC34A(又は34B)における最大の充電電流である充電電流設定値は1.0アンペアであるので、二次電池の充電に3時間40分程度必要となる。
図3は、このときの充電を開始してからの時間の経過に対する、電池電圧と充電電流との関係をグラフ化して示す図である。この図3に示すように、充電開始後しばらくの間は最大の充電電流の値である1.0アンペアの充電電流で二次電池の充電を行い、電池電圧がある程度上昇した時点で、充電電流が次第に下がり、この充電電流が所定の値(例えば100mA)以下になった時点で、充電が完了したと判断して、充電を終了する。充電が完了したかどうかの判断は、それぞれの充電IC34A、34Bで個別になされる。
(2)1個の空の二次電池と1個の空ではない二次電池とを同時に充電する場合、ここでは、例えば、二次電池装着部32Aに空の二次電池40Aを装着し、二次電池装着部32Bに空ではない二次電池40Bを装着したとすると、空の二次電池40Aの充電にはやはり3時間40分程度必要となり、空ではない二次電池40Bの充電には、3時間40分より短い、二次電池40Bの電池残量に依存した充電時間が必要となる。空の二次電池40Aに関する充電を開始してからの時間の経過に対する、電池電圧と充電電流との関係は、図3と同様である。一方、空ではない二次電池40Bの経過時間に対する電池電圧と充電電流の関係は、二次電池40Bの残存している電池電圧に依存して、図3の経過時間の途中から開始することとなる。
(3)2個の空の二次電池40A、40Bを充電する場合、充電IC34A、34Bにおける最大の充電電流である充電電流設定値は1.0アンペアであるので、二次電池40A、40Bの充電に3時間40分程度必要となる。すなわち、ACアダプタ20の最大電流が2.0アンペアであるので、このACアダプタ20の電流容量まで充電電流を二次電池40A、40Bに供給することができる。換言すれば、充電IC34Aの充電電流設定値と、充電IC34Bの充電電流設定値の和が、ACアダプタ20の電流容量となるように、充電電流設定値が設定されている。充電が完了したかどうかの判断は、それぞれの充電IC34A、34Bで個別になされるが、2個の二次電池40A、40Bがともに空であれば、両者の充電時間に大きな差はないと考えられる。
以上のように、本実施形態によれば、二次電池40A、40Bが装着される2個の二次電池装着部32A、32Bのそれぞれに対して、個別に、充電IC34A、34Bを設けたので、二次電池40A、40Bの充電電流を個別に制御できるようになる。このため、(1)1個の空の二次電池を充電する場合でも、(2)一方が空であり、他方が空ではない2個の二次電池を充電する場合でも、(3)2個の空の二次電池を充電する場合でも、充電時間を同等に揃えることができる。
また、発熱量やIC専有面積などの制約から、最大充電電流が1.3アンペア以上の充電ICが使用できない場合でも、最大充電電流が1.3アンペアの充電ICを2個使用したので、2個の二次電池40A、40Bを充電する場合の充電時間の短縮を図ることができる。すなわち、最大充電電流が1.3アンペアの1個の充電ICで充電装置を構成した場合、2個の二次電池を充電する際には、1個あたりの二次電池について0.65アンペアしか充電電流を供給できないが、本実施形態によれば個別に充電IC34A、34Bを設けたので、ACアダプタ20の最大の電流量である1.0アンペア×2の充電電流を供給することができる。このような観点からすれば、本実施形態においては、充電IC34A、34Bについては、最大充電電流が1.0アンペアの充電ICを用いても実現することができることとなるが、1個の二次電池を充電する場合の充電時間を短縮するためには、可能な限り最大充電電流の大きな充電ICを用いた方が望ましい。
〔第2実施形態〕
第2実施形態は、上述した第1実施形態を変形して、充電している二次電池の個数を検出し、検出された充電している二次電池の個数に基づいて、充電ICの充電電流設定値を変更するようにしたものである。以下、上述した第1実施形態と異なる部分を説明する。
図4は、本実施形態に係る充電システム10の全体構成を説明するブロック図である。この図4に示すように、本実施形態に係る充電システム10の充電装置100は、第1実施形態に係る充電装置30に充電電流設定部110が追加されて構成されている。
具体的には、この充電電流設定部110は、二次電池装着部32Aに二次電池40Aが装着されているかどうかを検出し、また、二次電池装着部32Bに二次電池40Bが装着されているかどうかを検出する。
そして、充電電流設定部110は、二次電池装着部32A、32Bの双方に二次電池40A、40Bが装着されていることを検出した場合には、充電IC34A、34Bの双方に、充電電流設定値を1.0アンペアとする充電電流設定信号を出力する。すなわち、充電IC34Aの充電電流設定値と充電IC34Bの充電電流設定値との和が、ACアダプタ20の電流容量となるように、充電IC34A、34Bの充電電流設定値を設定する。
一方、二次電池装着部32A、32Bの一方に二次電池40A(又は40B)が装着されていることを検出した場合には、二次電池が装着されている方の充電IC34A(又は34B)に、充電電流設定値を1.3アンペアとする充電電流設定信号を出力し、二次電池が装着されていない方の充電IC34B(又は34A)に、充電電流設定値を0アンペアとする充電電流設定信号を出力する。すなわち、二次電池が装着されている二次電池装着部に対応する充電ICの充電電流設定値を、充電ICが二次電池に供給することのできる最大の充電電流の大きさに、設定する。
図5は、充電装置100で、(1)1個の空の二次電池を充電する場合と、(2)1個の空の二次電池と1個の空ではない二次電池とを同時に充電する場合と、(3)2個の空の二次電池を同時に充電する場合の充電電流設定値と充電時間の関係の一例を表にまとめて示す図である。
この図5に例示するように、(1)1個の空の二次電池を充電する場合、充電IC34A(又は34B)には、充電電流設定値を1.3アンペアにする充電電流設定信号が出力されるので、充電電流は1.3アンペアとなる。つまり、充電IC34A(又は34B)が二次電池40A(又は40B)に流すことのできる最大の充電電流である1.3アンペアに、充電電流設定値が設定される。このため、二次電池の充電に必要な時間は、3時間程度となる。
図6は、このときの充電を開始してからの時間の経過に対する、電池電圧と充電電流との関係をグラフ化して示す図である。この図6に示すように、充電開始後しばらくの間は最大の充電電流の値である1.3アンペアの充電電流で二次電池の充電を行い、電池電圧がある程度上昇した時点で、充電電流が次第に下がり、この充電電流が所定の値(例えば100mA)以下になった時点で、充電が完了したと判断して、充電を終了する。充電が完了したかどうかの判断は、それぞれの充電IC34A、34Bで個別になされる。
また、第1実施形態と同様に、(2)1個の空の二次電池と1個の空ではない二次電池とを同時に充電する場合として、二次電池装着部32Aに空の二次電池40Aを装着し、二次電池装着部32Bに空ではない二次電池40Bを装着した場合を想定する。この場合、2個の二次電池40A、40Bが二次電池装着部32A、32Bに装着されているので、充電電流設定部110は、充電電流設定値を1.0アンペアとする充電電流設定信号を充電IC34A、34Bに出力する。すなわち、充電IC34Aの充電電流設定値と充電IC34Bの充電電流設定値との和が、ACアダプタ20の電流容量である2.0アンペアとなるように、充電IC34A、34Bの充電電流設定値が設定される。
このため、二次電池40A、40Bへの最大充電電流は1.0アンペアとなり、上述した第1実施形態における図3に示したように、空の二次電池40Aの充電には3時間40分程度必要となり、空ではない二次電池40Bの充電には、3時間40分より短い、二次電池40の電池残量に依存した充電時間が必要となる。
(3)2個の空の二次電池40A、40Bを充電する場合も、上記(2)と同様に、2個の二次電池40A、40Bが二次電池装着部32A、32Bに装着されているので、充電電流設定部110は、充電電流設定値を1.0アンペアとする充電電流設定信号を充電IC34A、34Bに出力する。すなわち、充電IC34Aの充電電流設定値と充電IC34Bの充電電流設定値との和が、ACアダプタ20の電流容量である2.0アンペアとなるように、充電IC34A、34Bの充電電流設定値が設定される。このため、二次電池40A、40Bへの最大充電電流はそれぞれ1.0アンペアとなり、上述した第1実施形態における図3に示したように、2個の空の二次電池40A、40Bの充電には3時間40分程度必要となる。
図7は、上述した充電電流設定部110の回路構成の一例を示す図であり、図8は、この図7の充電電流設定部110における各抵抗のパラメータの一例と、スイッチング素子のオン/オフ状態と充電電流設定値との関係を、示す図である。
図7に示すように、本実施形態に係る充電電流設定部110は、抵抗R1A、R2A、R1B、R2Bと、スイッチング素子SW1A、SW1Bと、NAND回路NA1A、NA1Bとを、備えて構成されている。
充電IC34Aに対応して、抵抗R1A、R2Aと、スイッチング素子SW1Aと、NAND回路NA1Aとが設けられており、これらにより抵抗可変回路112Aが構成されている。また、充電IC34Bに対応して、抵抗R1B、R2Bと、スイッチング素子SW1Bと、NAND回路NA1Bとが設けられており、これらにより抵抗可変回路112Bが構成されている。
本実施形態に係る抵抗可変回路112Aにおいては、充電IC34AのI−SETピンとGNDピンの間に、抵抗R1Aと抵抗R2Aとが直列に接続されている。また、この抵抗R2Aと並列に、スイッチング素子SW1Aが設けられている。このスイッチング素子SW1のオン/オフは、NAND回路NA1Aの出力信号に基づいて切り換えられる。
NAND回路NA1Aの一方の入力端子には、充電IC34AのBATTピンの出力が入力され、もう一方の入力端子には、充電IC34BのBATTピンの出力が入力される。充電IC34AのBATTピンの出力は、二次電池40Aが接続されている場合には、2.5V以上になるが、二次電池40Aが接続されていない場合には、1V以下となる。同様に、充電IC34BのBATTピンの出力は、二次電池40Bが接続されている場合には、2.5V以上になるが、二次電池40Bが接続されていない場合には、1V以下となる。このため、NAND回路NA1Aの出力信号は、2個の二次電池40A、40Bが接続されている場合にはローレベルになり、1個の二次電池40A又は40Bしか接続されていない場合にはハイレベルになる。
したがって、図8にも示すように、2個の二次電池40A、40Bが接続されている場合、スイッチング素子SW1Aはオフ状態になり、I−SETピンとGNDピンとの間の抵抗Rirefが82Kオームになる。本実施形態における充電IC34Aでは、I−SETピンとGNDピンとの間の抵抗の大きさで、充電電流設定値の大きさの設定を行うことができるように構成されている。具体的には、充電電流設定値が、0.8/Riref×10アンペアとなるように構成されている。このため、スイッチング素子SW1Aがオフ状態の場合、0.8/82Kオーム×10アンペア≒0.98アンペアの充電電流設定値となる。すなわち、充電IC34AのBATTピンからは、最大で約1.0アンペアの充電電流が、二次電池40Aに向けて流れることとなる。
一方、1個の二次電池40A(又は40B)しか接続されていない場合、スイッチング素子SW1Aはオン状態になり、抵抗R2Aがバイパスされて、I−SETピンとGNDピンとの間の抵抗Rirefが62Kオームに下がる。このため、スイッチング素子SW1Aがオン状態の場合、充電IC34Aでは、0.8/62Kオーム×10アンペア≒1.29アンペアの充電電流設定値となる。すなわち、充電IC34AのBATTピンからは、最大で約1.3アンペアの充電電流が、二次電池40Aに向けて流れることとなる。
充電IC34B及び抵抗可変回路112Bにおいても、この充電IC34A及び抵抗可変回路112Aと同様の動作をするので、結果として、図7に例示した充電電流設定部110を備える充電装置100は、図5に示したような動作をすることとなる。
以上のように、本実施形態によれば、2個の二次電池40A、40Bを充電する場合には、2個の二次電池40A、40Bのそれぞれに対して1.0アンペアの充電電流設定値とすることにより、ACアダプタ20が供給できる最大電流である2.0アンペアを用いて、充電を行うことができるようになる。このため、このACアダプタ20を用いて2個の二次電池40A、40Bを充電する場合の最短時間で、充電を行うことができる。
一方、1個の二次電池40A又は二次電池40Bだけを充電する場合には、充電IC34A、34Bの最大充電電流である1.3アンペアの充電電流設定値とすることにより、この充電IC34A、34Bの最大充電電流で充電を行うことができるようになる。このため、この充電IC34A、34Bを用いて1個の二次電池40A又は二次電池40Bを充電する場合の最短時間で、充電を行うことができる。
〔第3実施形態〕
第3実施形態は、上述した第1実施形態及び第2実施形態を変形して、二次電池40A、40Bのそれぞれに実際に流れている充電電流を検出し、この実際に流れている充電電流に基づいて、充電IC34A、34Bの充電電流設定値を随時変更するようにしたものである。以下、上述した第1実施形態及び第2実施形態と異なる部分を説明する。
図9は、本実施形態に係る充電システム10の全体構成を説明するブロック図である。この図9に示すように、本実施形態に係る充電システム10の充電装置200は、第1実施形態に係る充電装置30に、充電電流検出部210A、210BとCPU(Central Processing Unit)220と充電電流設定部230とが、追加されて構成されている。
充電電流検出部210Aは、充電IC34Aから二次電池40Aに流れる充電電流の大きさを検出する回路である。本実施形態では、充電電流検出部210Aは、例えば、50mオームのセンス抵抗により構成されており、このセンス抵抗の両端の電圧をそれぞれCPU220のADポートに入力し、センス抵抗における降下電圧を算出することにより、充電電流が算出される。
同様に、充電電流検出部210Bは、充電IC34Bから二次電池40Bに流れる充電電流の大きさを検出する回路である。本実施形態では、この充電電流検出部210Bは、例えば、50mオームのセンス抵抗により構成されており、このセンス抵抗の両端の電圧をCPU220のADポートに入力し、センス抵抗における降下電圧を算出することにより、充電電流が算出される。
CPU220では、算出された充電電流に基づいて、充電IC34A、34Bの充電電流設定値を随時、変更するための制御を行う。すなわち、二次電池40Aが充電されてきて、二次電池40Aへの充電電流が減少した場合には、その分、二次電池40Bへの充電電流設定値を増加させ、逆に、二次電池40Bが充電されてきて、二次電池40Bへの充電電流が減少した場合には、その分、二次電池40Aへの充電電流設定値を増加させるための制御を行う。
具体的には、二次電池40Aへの充電電流が減少した場合、CPU220は、充電IC34Bの充電電流設定値を増加させるための充電電流制御信号を、充電電流設定部230に出力する。充電電流設定部230では、この充電電流制御信号を受けて、二次電池40Bへの充電電流設定値を増加させる充電電流設定信号を、充電IC34Aに出力する。
これとは逆に、二次電池40Bへの充電電流が減少した場合、CPU220は、充電IC34Aの充電電流設定値を増加させるための充電電流制御信号を、充電電流設定部230に出力する。充電電流設定部230では、この充電電流制御信号を受けて、二次電池40BAへの充電電流設定値を増加させる充電電流設定信号を、充電IC34Aに出力する。
このことから分かるように、CPU220と充電電流設定部230とにより、本実施形態における充電電流設定値制御部が構成されている。なお、充電IC34A、34Bの充電電流設定値を、CPU220から出力されたデジタル信号により直接設定可能である場合には、充電電流設定部230は不要な回路となる。
図10は、充電装置200で、(1)1個の空の二次電池を充電する場合と、(2)1個の空の二次電池と1個の空ではない二次電池とを同時に充電する場合と、(3)2個の空の二次電池を同時に充電する場合の充電電流設定値と充電時間の関係の一例を表にまとめて示す図である。
この図10に例示するように、(1)1個の空の二次電池を充電する場合、充電IC34A(又は34B)には、充電電流設定値を1.3アンペアにする充電電流設定信号がCPU220から出力されるので、充電電流は1.3アンペアとなる。つまり、充電IC34A(又は34B)が二次電池40A(又は40B)に流すことのできる最大の充電電流である1.3アンペアに、充電電流設定値が設定される。このため、第2実施形態と同様に、二次電池の充電に必要な時間は、3時間程度必要となる。このときの充電を開始してからの時間の経過に対する、電池電圧と充電電流との関係は、上述した図6と同様である。
(2)1個の空の二次電池と1個の空ではない二次電池とを同時に充電する場合として、二次電池装着部32Aに空の二次電池40Aを装着し、二次電池装着部32Bに空ではない二次電池40Bを装着した場合を想定する。この場合、上述した図3に示したように、充電開始当初は、充電IC34A、34Bの充電電流設定値は共に、1.0アンペアに設定されている。このため、二次電池40Aにも、二次電池40Bにも、1.0アンペアの充電電流が流れる。
図3の例で、充電開始後、ある程度の時間が経過すると、空ではなかった二次電池40Bへの充電電流が減少してくる。本実施形態では、この減少した分の充電電流を、空だった二次電池40Aへの充電電流に振り向ける。例えば、空ではなかった二次電池40Bへの充電電流が0.9アンペアに減少したとすると、ACアダプタ20の最大電流が2.0アンペアであるので、空だった二次電池40Aには1.1アンペアの充電電流を振り向けることができる。このため、CPU220は、充電IC34Aの充電電流設定値を1.1アンペアにする充電電流制御信号を出力する。
このように、ACアダプタ20の電流容量の範囲内で、CPU220が充電IC34A、34Bの充電電流設定値を適切に振り分けることにより、空の二次電池40Aの充電に要する時間を短縮することができる。上述した図3に示したように、第1実施形態では、空の二次電池40Aの充電には3時間40分程度必要となるが、本実施形態では、3時間乃至3時間40分程度の充電時間となる。どの程度の充電時間になるかは、空ではない二次電池40Bの電池残量に依存するが、空ではない二次電池40Bの電池残量が半分程度の場合には、空の二次電池40Aに対する充電電流を1.3アンペアに設定できるので、充電時間短縮の十分な効果が得られると考えられる。
(3)2個の空の二次電池40A、40Bを充電する場合、CPU220は、充電IC34A、34Bの充電電流設定値を1.0アンペアにする充電電流制御信号を出力する。このため、二次電池40A、40Bへの最大充電電流はそれぞれ1.0アンペアとなり、上述した第1実施形態における図3に示したように、2個の空の二次電池40A、40Bの充電には3時間40分程度必要となる。
なお、本実施形態においては、充電開始当初は、充電IC34A、34Bに、均等に充電電流設定値を割り振っておく。すなわち、何個の二次電池が装着されているか不明であり、また、その電池残量も不明であるので、ACアダプタ20の電流容量を均等に割り振って、充電IC34A、34Bの充電電流設定値を1.0アンペアに設定しておく。
そして、充電を開始し、充電電流検出部210A、210Bで検出される充電電流の電流量に基づいて、1個の二次電池が装着されているのか、それとも2個の二次電池が装着されているのかを、CPU220が判断する。すなわち、充電電流が流れなければ、その分の充電電流を、充電電流が流れている方に振り向けることができる。このため、結果的に、1個の二次電池が装着されている場合には、その二次電池が装着されている二次電池装着部に対応する充電ICの充電電流設定値は、1.3アンペアになるのである。
図11は、上述した充電電流設定部230の回路構成の一例を示す図であり、図12は、この図11の充電電流設定部230における各抵抗のパラメータの一例と、スイッチング素子のオン/オフ状態と充電電流設定値との関係を、示す図である。ここでは、充電電流設定部230のうち、充電IC34Aに対応する回路構成のみを示しているが、充電IC34Bに対応する回路構成もこれと同様であるので、説明は省略する。
図11に示すように、本実施形態に係る充電電流設定部230は、抵抗R1〜R4と、スイッチング素子SW1〜SW3と、備えて構成されている。また、実施形態における充電IC34Aも、上述した第2実施形態と同様に、I−SETピンとGNDピンとの間の抵抗の大きさで、充電IC34Aの充電電流設定値の設定を行うことができるように構成されている。
充電IC34AのI−SETピンとGNDピンとの間には、抵抗R1〜R4が直列に接続されている。また、抵抗R4と並列にスイッチング素子SW1が設けられており、抵抗R3、R4と並列にスイッチング素子SW2が設けられており、抵抗R2〜R4と並列にスイッチング素子SW3が設けられている。これらのスイッチング素子SW1〜SW3は、CPU220から出力された充電電流制御信号に基づいて、オン/オフが制御される。すなわち、CPU220は、スイッチング素子SW1〜SW3のオン/オフ状態を、充電電流制御信号に基づいて切り換えることにより、充電IC34Aの充電電流設定値を変更することができる。
上述した第2実施形態と同様に、I−SETピンとGNDピンの間の抵抗をRirefとすると、充電IC34Aは、充電電流設定値が0.8/Riref×10アンペアとなるように構成されている。このため、すべてのスイッチング素子SW1〜SW3がオフ状態であると、0.8/82Kオーム×10アンペア≒0.98アンペアの充電電流設定値となる。つまり、約1.0アンペアの充電電流設定値となる。
また、スイッチング素子SW1がオン状態となり、他のスイッチング素子SW2、SW3がオフ状態となると、抵抗R4がバイパスされるので、I−SETピンとGNDピンの間の抵抗Rirefは73Kオームとなり、0.8/73Kオーム×10アンペア≒1.10アンペアの充電電流設定値となる。つまり、約1.1アンペアの充電電流設定値となる。
また、スイッチング素子SW2がオン状態となり、他のスイッチング素子SW1、SW3がオフ状態となると、抵抗R3、R4がバイパスされるので、I−SETピンとGNDピンの間の抵抗Rirefは67Kオームとなり、0.8/67Kオーム×10アンペア≒1.19アンペアの充電電流設定値となる。つまり、約1.2アンペアの充電電流設定値となる。
また、スイッチング素子SW3がオン状態となり、他のスイッチング素子SW1、SW2がオフ状態となると、抵抗R2〜R4がバイパスされるので、I−SETピンとGNDピンの間の抵抗Rirefは62Kオームとなり、0.8/62Kオーム×10アンペア≒1.29アンペアの充電電流設定値となる。つまり、約1.3アンペアの充電電流設定値となる。
以上のように、本実施形態によれば、2個の二次電池40A、40Bを充電する場合には、2個の二次電池40A、40Bのそれぞれに対して1.0アンペアの充電電流設定値とすることにより、ACアダプタ20が供給できる最大電流である2.0アンペアを用いて、充電を行うことができるようになる。このため、このACアダプタ20を用いて2個の二次電池40A、40Bを充電する場合の最短時間で、充電を行うことができる。
また、二次電池40A、40Bへの充電電流を随時検出し、一方の二次電池の充電電流が減少した場合には、その減少した充電電流の分を、他方の二次電池の充電電流に振り向けることとした。このため、2個の二次電池40A、40Bのうち、一方の二次電池は空であるが、他方の二次電池は空ではないような場合に、空の二次電池の充電時間を短縮することができる。
これは結果的に、1個の二次電池40A又は二次電池40Bだけを充電する場合には、充電IC34A、34Bの最大充電電流である1.3アンペアの充電電流設定値とすることになり、この充電IC34A、34Bの最大充電電流で充電を行うことがでることとなる。このため、この充電IC34A、34Bを用いて1個の二次電池40A又は二次電池40Bを充電する場合の最短時間で、充電を行うことができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されず種々に変形可能である。例えば、上述した実施形態では、充電装置30、100、200は、いずれも2個の二次電池を同時に充電可能な場合を例に本発明を説明したが、3個、4個・・・の二次電池を同時に充電可能な充電装置に対しても本発明は適用できる。
3個以上の二次電池を充電装置に装着して同時に充電できる場合には、第1実施形態においては、ACアダプタ20が供給できる最大の電流容量を、それぞれの充電ICの充電電流設定値として均等に割り振ればよい。例えば、第1実施形態で例示したように、ACアダプタ20の電流容量が2.0アンペアである場合に、4個の二次電池を同時に充電できるように4個の充電ICが設けられている場合には、それぞれの充電ICの充電電流設定値は0.5アンペアにすればよい。
また、第2実施形態においては、二次電池装着部に装着されている二次電池の個数が複数である場合には、充電電流設定部110は、検出された二次電池にACアダプタ20の電流容量を均等に割り振った電流容量を、二次電池が装着されている二次電池装着部に対応する充電ICの充電電流設定値として設定する。例えば、第2実施形態で例示したように、ACアダプタ20の電流容量が2.0アンペアであり、4個の二次電池を同時に充電可能な充電装置の場合、3個の二次電池が装着されているときには、3つの充電ICの充電電流設定値を0.66アンペアに設定すればよい。
但し、この充電電流設定値が、充電ICが二次電池に充電電流として供給するこのできる最大の電流量を超えている場合には、充電ICの最大の電流量を、充電電流設定値としなければならない。
一方、二次電池装着部に装着されている二次電池が1個である場合には、充電電流設定部110は、充電ICが二次電池に充電電流として供給することのできる最大の電流量を、二次電池が装着されている二次電池装着部に対応する充電ICの充電電流設定として設定すればよい。
また、第3実施形態においては、充電開始当初、CPU220は、ACアダプタ220の電流容量を、この充電装置200に設けられている充電ICに均等に割り振った電流容量を、充電電流設定値として、それぞれの充電ICに設定すればよい。例えば、第3実施形態で例示したように、ACアダプタ20の電流容量が2.0アンペアである場合に、4個の二次電池を同時に充電できるように4個の充電ICが設けられている場合には、それぞれの充電ICの充電電流設定値は0.5アンペアにすればよい。
そして、充電開始後、充電電流検出部で検出された充電電流が減少した場合には、CPU220は、その減少した充電電流の分を、充電電流が減少した二次電池が装着されている二次電池検出部以外の二次電池装着部に対応する充電ICの充電電流設定値として設定すればよい。減少した分の充電電流をどのように他の充電ICに割り振るかは任意であるが、例えば、他の充電ICに均等に割り振ったり、流れている充電電流の最も大きい充電ICに割り振ったりすればよい。
また、上述した第3本実施形態では、充電IC34A、34Bの充電電流設定値は、1.0〜1.3アンペアの間を0.1アンペア刻みで、ステップ的に設定することとしていたが、このステップ数やステップ間隔は任意に変更可能である。さらには、充電IC34A、34Bの充電電流設定値は、ステップ的に設定するのではなく、連続的に設定できるようにしてもよい。充電電流設定値を連続的に設定できるようにすれば、より細かい充電電流設定値の制御が可能となる。
また、上述した充電装置30、100、200は、様々な情報処理端末に組み込んで、使用することができる。図13は、上述した充電装置30、100又は200が組み込まれた情報処理端末300の一例を示す図である。そして、この情報処理端末300に、ACアダプタ20が接続され、二次電池40A、40Bが装着されて、1つの情報処理システム310が構築されている。
情報処理端末300の内部構成は、この情報処理端末300の処理する情報に依存して様々であるが、この図13の例では、例えば、CPU320と、RAM(Random Access Memory)330と、ROM(Read Only Memory)340と、ハードディスクドライブ350とを備えて構成されている。これら、CPU320と、RAM330と、ROM340と、ハードディスクドライブ350とは、二次電池40A、40Bから電源の供給を受けて動作する。また、二次電池40A、40Bが装着されていない場合や電池残量が空の場合には、ACアダプタ20から電源の供給を受けても動作する。
情報処理端末300が小型の携帯用の端末である場合には、ユーザは、ACアダプタ20を情報処理端末300に接続した上で、二次電池40A、40Bの充電を行った後、情報処理端末300に接続されているACアダプタ20を抜けば、情報処理端末300を持ち運んで使用可能になる。
なお、第3実施形態におけるCPU220は、図13のCPU320で構成することも可能である。すなわち、情報処理端末300全体を制御するCPU320を兼用して、充電電流設定値制御部の一部を構成するCPU220として使用することも可能である。
第1実施形態に係る充電システムの全体構成を説明するための図である。 図1の充電システムに設けられた充電装置の使用態様と充電時間との関係を表にまとめて示す図である。 1アンペアで二次電池を充電した場合における、充電時間に対する電池電圧と充電電流の関係をグラフにして示す図である。 第2実施形態に係る充電システムの全体構成を説明するための図である。 図4の充電システムに設けられた充電装置の使用態様と充電時間との関係を表にまとめて示す図である。 1.3アンペアで二次電池を充電した場合における、充電時間に対する電池電圧と充電電流の関係をグラフにして示す図である。 図4の充電装置における充電電流設定部の回路構成の一例を示す図である。 図7の充電電流設定部における各抵抗のパラメータの一例と、スイッチング素子のオン/オフ状態に対する充電電流設定値とを、表にまとめて示す図である。 第3実施形態に係る充電システムの全体構成を説明するための図である。 図9の充電システムに設けられた充電装置の使用態様と充電時間との関係を表にまとめて示す図である。 図9の充電装置における充電電流設定部の回路構成の一例を示す図である。 図11の充電電流設定部における各抵抗のパラメータの一例と、スイッチング素子のオン/オフ状態に対する充電電流設定値とを、表にまとめて示す図である。 第1実施形態乃至第3実施形態のいずれかの充電装置を組み込んだ情報処理端末の内部構成の一例と、この情報処理端末を含んで構成された情報処理システムの構成の一例を示す図である。
符号の説明
10 充電システム
20 ACアダプタ
30 充電装置
32A、32B 二次電池装着部
34A、34A 充電IC
40A、40B 二次電池

Claims (8)

  1. 充電可能な二次電池を装着するための、複数の二次電池装着部と、
    前記複数の二次電池装着部に装着された二次電池への充電電流を制御するために、前記複数の二次電池装着部のそれぞれに対応して設けられた、複数の充電電流制御部であって、所定の電流容量の電源アダプタを介して電源の供給を受け、それぞれが個別に、二次電池への充電電流の制御を行う、複数の充電電流制御部と、
    を備えることを特徴とする充電装置。
  2. 前記複数の二次電池装着部に二次電池が装着されているかどうかを個別に検出する、二次電池検出部と、
    前記二次電池検出部で検出された二次電池が複数である場合には、前記二次電池検出部で検出された二次電池に前記電源アダプタの電流容量を均等に割り振った電流容量を、前記充電電流制御部が二次電池に充電電流として供給することのできる最大の電流量である充電電流設定値として、前記二次電池が装着された二次電池装着部に対応する前記充電電流制御部に設定するとともに、前記二次電池検出部で検出された二次電池が1個である場合には、前記充電電流制御部が二次電池に充電電流として供給することのできる最大の電流量を、二次電池が装着されている前記充電電流制御部の前記充電電流設定として設定する、充電電流設定部と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の充電装置。
  3. 前記複数の二次電池装着部に装着されている二次電池への充電電流を個別に検出する、充電電流検出部と、
    前記充電電流検出部で検出された充電電流が減少した場合には、その減少した充電電流の分を、充電電流が減少した二次電池が装着されている二次電池検出部以外の二次電池装着部に対応する充電電流制御部についての、充電電流として供給することのできる最大の電流量である充電電流設定値として設定する、充電電流設定値制御部と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の充電装置。
  4. 前記充電電流設定値制御部は、充電開始当初は、前記電源アダプタの電流容量を前記複数の充電電流制御部に均等に割り振った電流容量を、前記充電電流設定値として、それぞれの充電電流制御部に設定する、ことを特徴とする請求項3に記載の充電装置。
  5. 前記充電電流検出部は、二次電池への充電電流が流れる抵抗により構成されており、
    前記充電電流設定値制御部は、CPUを備えて構成されており、
    前記抵抗の前後の電圧を前記CPUが取り込み、この電圧に基づいて、前記CPUが充電電流を算出する、
    ことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の充電装置。
  6. 前記電源アダプタの電流容量は、前記複数の充電電流制御部のそれぞれが二次電池に供給できる充電電流における最大の電流量の和よりも、小さい、ことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の充電装置。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の充電装置を備えることを特徴とする、情報処理端末。
  8. 請求項7に記載の情報処理端末における前記充電装置に電源を供給する前記電源アダプタと、
    前記充電装置の前記二次電池装着部に装着される前記二次電池と、
    を備えることを特徴とする情報処理システム。
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