JP2008124638A - 薄膜圧電デバイス及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型化された薄膜圧電デュプレクサを提供する。
【解決手段】薄膜圧電共振器Tx1,Tx2,Rx3,Rx5は共通の基板8を用いて形成されている。基板8の上面に圧電層2Aと下部電極10Aと上部電極12Aとを含んでなる第1の圧電共振スタック14Aが形成されており、基板8の下面に圧電層2Bと下部電極10Bと上部電極12Bとを含んでなる第2の圧電共振スタック14Bが形成されている。第1の圧電共振スタック14Aを用いて薄膜圧電共振器Tx1,Tx2を含む送信フィルタが構成され、第2の圧電共振スタック14Bを用いて薄膜圧電共振器Rx3,Rx5を含む受信フィルタが構成されている。送信フィルタと受信フィルタとは互いに異なる中心通過帯域周波数を持つ。
【選択図】図3

Description

本発明は、薄膜圧電共振器を含んで構成される薄膜圧電フィルタ及び薄膜圧電デュプレクサ或いはこれらの作製に利用される予備構造体などの薄膜圧電デバイス、並びにその製造方法に関するものである。このような薄膜圧電デバイスは、たとえば通信機器の電子回路を構成するのに利用される。
セルラ電話機のRF回路部には常に小型化が求められる。最近では、セルラ電話機に多様な機能を付与することが要望されており、その実現のためにはできるだけ多くの回路コンポーネントを組み込むことが好ましい。一方、セルラ電話機の大きさには制約があるので、結局、機器における各構成部分の専有面積(実装面積)及び高さの低減の要求が厳しくなり、従ってRF回路部を構成するコンポーネントについても専有面積が小さく高さの低いものが求められている。
このような事情から、RF回路コンポーネントに使用される帯域通過フィルタとして、小型でかつ軽量化が可能な薄膜圧電共振器を用いた薄膜圧電フィルタが利用されるようになっている。このような薄膜圧電フィルタは、半導体基板上に上下の電極で挟まれるように窒化アルミニウム(AlN)や酸化亜鉛(ZnO)等からなる圧電層を形成し、且つ弾性波エネルギーが半導体基板中に漏洩しないように、その直下に振動空間または音響反射層を設けてなる薄膜圧電共振器を用いたRFフィルタである。このように、薄膜圧電共振器は大別して2種類のものが存在する。第1番目のものは、上部電極、下部電極および圧電層からなる圧電共振スタックの直下に空隙(振動空間)を設けたFilm Bulk Acoustic Resonator(FBAR)であり、第2番目のものは、基板上に音響インピーダンスが互いに異なる2種類の層を交互に積層してなる音響反射層上に圧電共振スタックを形成したSurface Mounted Resonator(SMR)である。
以上のような薄膜圧電フィルタは、基板(フィルタ基板)の一方の表面に圧電共振スタックを形成して複数の薄膜圧電共振器を作製し、これらの共振器を接続することでチップ状に形成されている。このチップ状薄膜圧電フィルタは、通信機器の電子回路を構成するのに使用される場合には、通信機器の実装基板の表面に他のコンポーネントとともに実装される。
その実装の際には、フィルタ基板の上記圧電共振スタックの形成された面またはその反対側の面を実装基板に対向させるようにしてチップ状薄膜圧電フィルタを実装基板上に載置し、薄膜圧電フィルタの電極端子と実装基板に形成された配線電極パッドとを接続している。この接続は、例えば、米国特許出願公開第2003/0011446号明細書(特許文献1)に記載されているようにワイヤーボンディングにより行うか、または、特開2006−129445号公報(特許文献2)に記載されているようにフリップチップボンディングにより行われる。
米国特許出願公開第2003/0011446号明細書 特開2006−129445号公報
上記のように、従来の薄膜圧電フィルタにおいては、フィルタ基板の一方面側においてのみ圧電共振スタックが形成されているため、複数の薄膜圧電共振器を配列してチップ状薄膜圧電フィルタを構成するために要するフィルタ基板の面積は、1つの薄膜圧電共振器に要する面積の少なくとも共振器個数倍になる。そのため、チップ状薄膜圧電フィルタの専有面積の低減が困難であり、ひいては該薄膜圧電フィルタを用いた通信機器の小型化が困難になる。
また、例えば、以上のようなチップ状薄膜圧電フィルタを2つ用いて薄膜圧電デュプレクサ(送受切替器)を構成することができる。この場合においても、事情は薄膜圧電フィルタの場合と同様であり、2つのチップ状薄膜圧電フィルタを実装基板に実装する際の実装面積の低減が困難である。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、小型化された薄膜圧電フィルタまたは薄膜圧電デュプレクサ等の薄膜圧電デバイスを提供することを、主たる目的とするものである。
本発明によれば、以上の如き目的を達成するものとして、
圧電層と該圧電層を挟んで対向するように形成された下部電極及び上部電極とを有する薄膜圧電共振器を複数含んでなる薄膜圧電デバイスであって、
前記複数の薄膜圧電共振器は共通の基板を用いて形成されており、該基板の第1の主面に前記圧電層と下部電極と上部電極とを含んでなる第1の圧電共振スタックが形成されており、前記基板の第2の主面に前記圧電層と下部電極と上部電極とを含んでなる第2の圧電共振スタックが形成されており、前記第1の圧電共振スタックを用いて少なくとも1つの前記薄膜圧電共振器を含む第1の回路部が構成され、前記第2の圧電共振スタックを用いて少なくとも1つの前記薄膜圧電共振器を含む第2の回路部が構成されていることを特徴とする薄膜圧電デバイス、
が提供される。
本発明の一態様においては、前記第1の回路部は複数の前記薄膜圧電共振器を互いに接続してなる第1の薄膜圧電フィルタであり、前記第2の回路部は複数の前記薄膜圧電共振器を互いに接続してなる第2の薄膜圧電フィルタである。本発明の一態様においては、前記第1の薄膜圧電フィルタと第2の薄膜圧電フィルタとは互いに異なる中心通過帯域周波数を持つ。本発明の一態様においては、前記第1の回路部と第2の回路部とが前記基板の端面または貫通孔に形成された接続導体を介して接続されている。本発明の一態様においては、前記第1の回路部と第2の回路部とにより薄膜圧電フィルタが形成される。
本発明の一態様においては、前記基板は実装基板上に実装され、前記第1の回路部の電極端子がワイヤーボンディングにより前記実装基板の配線電極パッドと接続されており、前記第2の回路部の電極端子がフリップチップボンディングにより前記実装基板の配線電極パッドと接続されている。本発明の一態様においては、前記基板は実装基板上に実装され、前記第1の回路部の電極端子が前記基板を前記第1の主面から第2の主面へと貫通した貫通電極端子として形成されており、該貫通電極端子及び前記第2の回路部の電極端子がいずれもフリップチップボンディングにより前記実装基板の配線電極パッドと接続されている。本発明の一態様においては、前記第1の回路部の電極端子と前記第2の回路部の電極端子とが前記デバイス基板の配線を介して接続されて薄膜圧電フィルタまたは薄膜圧電デュプレクサが形成される。
また、本発明によれば、
上記の薄膜圧電デバイスを製造する方法であって、
前記基板の第1の主面側及び第2の主面側において、絶縁層を形成する工程、パターン状に犠牲層を形成する工程、パターン状に前記下部電極を形成し前記圧電層を形成しパターン状に前記上部電極を形成することで前記圧電共振スタックを形成する工程、及び該圧電共振スタックに前記パターン状の犠牲層に到達する貫通小孔を形成する工程、及び該貫通小孔からエッチング液を導入して前記パターン状犠牲層をエッチング除去し更に前記犠牲層に対応するパターンにて前記絶縁層を除去することで前記薄膜圧電共振器の振動を許容する空隙を形成する工程の全てを並行して行うことを特徴とする、薄膜圧電デバイスの製造方法、
が提供される。
本発明の薄膜圧電デバイスによれば、基板の第1の主面に形成された第1の圧電共振スタックを用いて少なくとも1つの前記薄膜圧電共振器を含む第1の回路部を構成し、基板の第2の主面に形成された第2の圧電共振スタックを用いて少なくとも1つの前記薄膜圧電共振器を含む第2の回路部を構成するので、薄膜圧電デバイスの小型化が可能となる。
また、本発明の薄膜圧電デバイスの製造方法によれば、薄膜圧電共振器の振動を許容する空隙を形成するに際して、片面側からの基板保持を要するCMP等の機械的加工を必要としないので、基板の第1の主面側及び第2の主面側において加工工程を並行して行うことができ、これにより、製造効率の向上が可能となる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。尚、以下に説明する図面においては同等の機能を有する部材又は部分には同一または対応する符号が付されている。
図1は本発明の薄膜圧電デバイスの一実施形態を示す模式的平面図であり、図2はその模式的底面図である。また、図3は本実施形態の薄膜圧電デバイスの製造方法を示す工程図であり、図1及び図2のA−A’断面に対応する断面で示されている。
本実施形態は、基板8の第1の主面(上面)に形成される第1の圧電共振スタック14Aを用いて構成される第1の回路部が薄膜圧電デュプレクサのための送信フィルタTxであり、基板8の第2の主面(下面)に形成される第2の圧電共振スタック14Bを用いて構成される第2の回路部が薄膜圧電デュプレクサのための受信フィルタRxであるところのデバイスである。即ち、このデバイスは、後述のように送信フィルタTxと受信フィルタRxとを接続することで薄膜圧電デュプレクサを作製するのに利用される予備構造体である。
図4は送信フィルタTxの回路図である。送信フィルタTxは、2つの薄膜圧電共振器Tx1及びTx2を直列素子とし且つ2つの薄膜圧電共振器Tx3及びTx4を分路素子とする梯子型回路からなる。TTx1及びTTx2は、送信フィルタTxの入出力電極端子を示す。
図5は受信フィルタRxの回路図である。受信フィルタRxは、2つの薄膜圧電共振器Rx1及びRx2を直列素子とし且つ3つの薄膜圧電共振器Rx3、Rx4及びRx5を分路素子とする梯子型回路からなる。TRx1及びTRx2は、受信フィルタRxの入出力電極端子を示す。
図3の(d)が本実施形態の薄膜圧電デバイスのA−A’断面であり、これと図1及び図2とを参照しながら、本実施形態の薄膜圧電デバイスの構造につき説明する。
本実施形態の薄膜圧電デバイスは、シリコンまたはガリウム砒素等の半導体またはガラス等の絶縁体からなる基板8と、該基板の第1の主面(上面)上に形成された第1の圧電共振スタック14Aと、基板8の第2の主面(下面)上に形成された第2の圧電共振スタック14Bとを有する。
基板8の上面には、酸化シリコン等からなる絶縁層6Aがパターン状に形成されている。この絶縁層6Aのパターンは、各薄膜圧電共振器Tx1〜Tx4の振動空間(空隙)4Aに対応する部分が除去されたものである。
絶縁層6A上には第1の圧電共振スタック14Aが形成されている。該圧電共振スタック14Aと基板8との間に、空隙4Aが存在する。基板8の上面と平行な平面内での空隙4Aの形状は正方形であるが、これに限定されることはない。空隙4Aの高さは、たとえば、0.5μm〜10μmである。空隙4Aにより圧電共振スタック14Aの一方側(下方側)の振動空間が形成される。圧電共振スタック14Aの他方側(上方側)は全体的に大気と接している。従って、空隙4Aに対応する圧電共振スタック14Aの領域は、振動が許容される。
圧電共振スタック14Aは、圧電層2Aと、該圧電層を挟むように形成された下部電極10Aおよび上部電極12Aとを含む積層体である。下部電極10Aおよび上部電極12Aは、アルミニウム(Al)、タングステン(W)、モリブデン(Mo)、白金(Pt)、ルテニウム(Ru)、イリジウム(Ir)、金(Au)のように、薄膜として製造でき且つパターニング可能な金属材料からなる層またはそれらの積層体からなるものとすることができる。圧電層は、窒化アルミニウム(AlN)や酸化亜鉛(ZnO)等からなるものとすることができるが、より高いQ値を実現するために、AlNを主成分とする材料で構成するのが好ましい。ここで、「主成分とする」とは、層中における含有量が50モル%以上であることを示す。
下部電極10A及び上部電極12Aは、いずれもパターン状に形成されている。空隙4Aに対応する領域において、下部電極10Aと上部電極12Aとが圧電層2Aを介して重畳しており、これにより各薄膜圧電共振器Tx1〜Tx4が形成される。
このように、圧電共振スタック14Aは、空隙4Aに対応する領域においては下部電極10Aと圧電層2Aと上部電極12Aとの積層構造を持つが、その他の領域においては、その少なくとも一部において、圧電層2Aのみの単独構造、圧電層2Aと下部電極10Aとの積層構造、あるいは圧電層2Aと上部電極12Aとの積層構造を持つ。下部電極10Aは振動空間4Aを塞いでいる。該振動空間4Aは、空隙4Aに対応する領域において圧電共振スタック14Aを上下方向に貫通するように形成された貫通小孔(図示されていない)を介して、外気と連通している。
一方、基板8の下面には、酸化シリコン等からなる絶縁層6Bがパターン状に形成されている。この絶縁層6Bのパターンは、各薄膜圧電共振器Rx1〜Rx5の振動空間(空隙)4Bに対応する部分が除去されたものである。尚、基板8の下面側における上下関係は、基板下面に近い方を下とし且つ基板下面から遠い方を上とする。
絶縁層6B上には上記第1の圧電共振スタック14Aと同様な第2の圧電共振スタック14Bが形成されている。該圧電共振スタック14Bと基板8との間に、上記空隙4Aと同様な空隙4Bが存在する。第2の圧電共振スタック14Bは、上記圧電層2Aと同様な圧電層2Bと、上記下部電極10Aと同様な下部電極10Bおよび上記上部電極12Aと同様な上部電極12Bとを含む積層体である。
下部電極10B及び上部電極12Bは、いずれもパターン状に形成されている。空隙4Bに対応する領域において、下部電極10Bと上部電極12Bとが圧電層2Bを介して重畳しており、これにより各薄膜圧電共振器Rx1〜Rx5が形成される。尚、Gはグランド電極端子を示す。
以下、図3を参照して、本実施形態の薄膜圧電デバイスの製造方法の一実施形態を説明する。
先ず、図3(a)に示されるように、基板8の上面及び下面に、それぞれ、スパッタリング法、CVD法等の成膜技術により絶縁層6A,6Bを形成する。絶縁層6A,6BがSiOの場合にはシリコン基板8の熱酸化により絶縁層6A,6Bを形成することも可能である。絶縁層6A,6Bの厚さは、例えば0.5μm〜10μmである。
その後、図3(b)に示されるように、基板8の上面側及び下面側にて、それぞれ、スパッタリング法、蒸着法、CVD法等の成膜技術により、エッチング液にて容易に溶解する犠牲層1A,1Bを形成し、湿式エッチング、RIE、リフトオフ法などのパターニング技術を用いてパターニングする。犠牲層1A,1Bとしては、ゲルマニウム(Ge)、アルミニウム(Al)、チタン(Ti)、マグネシウム(Mg)などの金属またはそれらの金属酸化物が適当である。犠牲層1A,1Bの厚さは、例えば5nm〜500nmである。
その後、図3(c)に示されるように、前述の成膜技術を用いて、基板8の上面側及び下面側にて、それぞれ、下部電極10A,10B、圧電層2A,2B及び上部電極12A,12Bを成膜するとともに、湿式エッチング、RIE、リフトオフ法などのパターニング技術を用いて各層をパターニングする。
その後、基板8の上面側及び下面側にて、空隙4A,4Bに対応する領域において、圧電共振スタック14A,14Bの上面から犠牲層1A,1Bまで達する貫通小孔(図示されていない)を形成する。該貫通小孔の断面積は、空隙4A,4Bの面積に対して十分に小さいもの(例えば1/50〜1/400)とする。続いて、該貫通小孔を介してエッチング液を供給して犠牲層1A,1Bを除去する。さらに、絶縁層6A,6Bのエッチングが可能なエッチング液を選択し、絶縁層6A,6Bをエッチングすることにより、犠牲層1A,1Bと同一パターンで絶縁層6A,6Bをエッチングする。
これにより、図3(d)に示されるように、絶縁層6A,6Bに開口が形成され、かくして空隙4A,4Bが形成される。
以上のように、本実施形態の製造方法では、基板8の上面側及び下面側の双方において、各工程を並行して行っている。これは、本実施形態では、パターン状犠牲層1A,1B及び該犠牲層に対応する領域の絶縁層6A,6Bをエッチングにより除去することで空隙4A,4Bを形成するので、片面側からの基板保持を要するCMP等の機械的加工を必要とせず、したがって、基板8の双方の主面側において加工工程を並行して行うことができるからである。かくして、本実施形態によれば、薄膜圧電デバイスの製造効率の向上が可能となる。
以上のようにして基板8の上面側に形成された送信フィルタTxの通過特性の一例を図6に示し、基板8の下面側に形成された受信フィルタRxの通過特性の一例を図7に示す。これらの特性は、Si基板8の厚さが300μmで、SiO絶縁層6A,6Bの厚さが2μmで、Ti犠牲層の厚さが50nmで、Mo下部電極10A,10Bの厚さが300nmで、AlN圧電層2A,2Bの厚さが1200nmで、Mo上部電極12Aの厚さが250nmで、Mo上部電極12Bの厚さが150nmである薄膜圧電デバイスで得られた。
図8は、以上の実施形態の薄膜圧電デバイス40を実装基板42に実装することで作製された薄膜圧電デュプレクサを示す模式的断面図である。図9は、この薄膜圧電デュプレクサの回路図である。
図9に示されているように、薄膜圧電デュプレクサは、送信フィルタTxの一方の入出力電極端子と受信フィルタRxの一方の入出力電極端子とを位相整合回路PSを介して接続してアンテナ接続端子ANTとし、送信フィルタTxの他方の入出力電極端子を送信器接続端子TTxとし、受信フィルタRxの他方の入出力電極端子を受信器接続端子TRxとしたものである。尚、送信フィルタTxには薄膜圧電共振器Tx3及びTx4とグランドとの間にそれぞれフィルタ特性調整のためのインダクタTL1,TL2が介在しており、受信フィルタRxには薄膜圧電共振器Rx3、Rx4及びRx5とグランドとの間にそれぞれフィルタ特性調整のためのインダクタRL1,RL2,RL3が介在している。これらのインダクタTL1,TL2,RL1,RL2,RL3及び上記位相整合回路PSは、いずれも実装基板42において分布定数回路として形成される。
図8に示されているように、薄膜圧電デバイス40の基板8は実装基板42上に実装される。44は実装基板に付されたキャップである。
送信フィルタTxの入出力電極端子TTx1,TTx2は、ボンディングワイヤーWにより実装基板42の上面に形成された配線電極パッドEPと接続されている。また、図示はされていないが、送信フィルタTxのグランド電極端子もボンディングワイヤーにより実装基板42の上面に形成された配線電極パッドと接続されており、該配線電極パッドは上記インダクタRL1,RL2を介してグランドに接続されている。
一方、図示されてはいないが、受信フィルタRxの入出力電極端子TRx1,TRx2は、フリップチップボンディングにより実装基板42の上面に形成された配線電極パッドと接続されている。また、図示されているように、受信フィルタRxのグランド電極端子GもフリップチップボンディングによりバンプBを介して実装基板42の上面に形成された配線電極パッドGPと接続されており、該配線電極パッドは上記インダクタRL1,RL2,RL3を介してグランドに接続されている。
以上のようにして作製された薄膜圧電デュプレクサの特性の一例を図10に示す。良好なデュプレクサ特性が得られている。
図11は、薄膜圧電デュプレクサの他の実施形態を示す模式的断面図である。本実施形態は、図8の実施形態とは、実装基板42に対する薄膜圧電デバイス40の実装の形態が異なる。ここでは、送信フィルタTxの入出力電極端子TTx1,TTx2は、基板8を上面から下面へと貫通した貫通電極端子として形成されている。即ち、基板8には入出力電極端子TTx1,TTx2に対応してスルーホール導体THが形成されており、該スルーホール導体THの上端部が入出力電極端子TTx1,TTx2と接続されており、スルーホール導体THの下端部が延長入出力電極端子TTx1’,TTx2’(図示されていない)とされている。これらの延長入出力電極端子TRx1’,TRx2’は、フリップチップボンディングによりバンプBを介して実装基板42の上面に形成された配線電極パッドEPと接続されている。また、図示されていないが、送信フィルタTxのグランド電極端子も同様にして貫通電極端子として形成されており、延長入出力電極端子がフリップチップボンディングにより実装基板42の上面に形成された配線電極パッドと接続されており、該配線電極パッドは上記インダクタTL1,TL2を介してグランドに接続されている。
受信フィルタRxの各電極端子と実装基板42の配線電極パッドとの接続形態は、上記図8の実施形態と同様である。
この実施形態によれば、図8の実施形態に比べて、高さをより低くすること(低背化)が可能である。
以上の実施形態の薄膜圧電デバイス40は、送信フィルタTxと受信フィルタRxとを備えており、これらを接続することで薄膜圧電デュプレクサを作製するのに利用される予備構造体である。換言すれば、以上の実施形態の薄膜圧電デバイス40は、基板8の両面にそれぞれ薄膜圧電フィルタを備えた薄膜圧電フィルタである。
本発明の他の実施形態としては、基板8の上面に送信フィルタTxと同様な構成の梯子型回路であって各薄膜圧電共振器の特性を適宜設定した第1の薄膜圧電フィルタを形成し、基板8の下面に受信フィルタRxと同様な構成の梯子型回路であって各薄膜圧電共振器の特性を適宜設定した第2の薄膜圧電フィルタを形成し、これら第1及び第2の薄膜圧電フィルタを、実装基板42の配線を介して接続する(例えば図4の入出力電極端子TTx1と図5の入出力電極端子TRx2とを接続することに対応)ことで、段数の多い薄膜圧電フィルタとなすようにしたものが挙げられる。この場合、薄膜圧電デバイス40は、段数の多い薄膜圧電フィルタを作製するのに利用される予備構造体である。
本発明の更に別の実施形態としては、基板8の両面にそれぞれ以上のような第1及び第2の薄膜圧電フィルタを形成し、これら第1及び第2の薄膜圧電フィルタを、基板8の端面または貫通孔に形成された接続導体を介して接続する(例えば図4の入出力電極端子TTx1と図5の入出力電極端子TRx2とを接続することに対応)ことで、段数の多い薄膜圧電フィルタとしたものが挙げられる。この場合、薄膜圧電デバイス40は、予備構造体ではなく、それ自体が段数の多い薄膜圧電フィルタとなる。
本発明の薄膜圧電デバイスの一実施形態を示す模式的平面図である。 図1の薄膜圧電デバイスの模式的底面図である。 図1の薄膜圧電デバイスの製造方法を示す工程図である。 送信フィルタTxの回路図である。 受信フィルタRxの回路図である。 送信フィルタTxの通過特性の一例を示す図である。 受信フィルタRxの通過特性の一例を示す図である。 薄膜圧電デバイスを実装基板に実装することで作製された薄膜圧電デュプレクサを示す模式的断面図である。 図8の薄膜圧電デュプレクサの回路図である。 薄膜圧電デュプレクサの特性の一例を示す図である。 薄膜圧電デュプレクサの他の実施形態を示す模式的断面図である。
符号の説明
1A,1B 犠牲層
2A,2B 圧電層
4A,4B 空隙
6A,6B 絶縁層
8 基板
10A,10B 下部電極
12A,12B 上部電極
14A,14B 圧電共振スタック
40 薄膜圧電デバイス
42 実装基板
44 キャップ
Tx 送信フィルタ
Tx1,Tx2,Tx3,Tx4 薄膜圧電共振器
TTx1,TTx2 入出力電極端子
Rx 受信フィルタ
Rx1,Rx2,Rx3,Rx4,Rx5 薄膜圧電共振器
TRx1,TRx2 入出力電極端子
G グランド電極端子
PS 位相整合回路
ANT アンテナ接続端子
TTx 送信器接続端子
TRx 受信器接続端子
TL1,TL2 インダクタ
RL1,RL2,RL3 インダクタ
W ボンディングワイヤー
EP,GP 配線電極パッド
B バンプ
TH スルーホール導体
TTx1’,TTx2’ 延長入出力電極端子

Claims (9)

  1. 圧電層と該圧電層を挟んで対向するように形成された下部電極及び上部電極とを有する薄膜圧電共振器を複数含んでなる薄膜圧電デバイスであって、
    前記複数の薄膜圧電共振器は共通の基板を用いて形成されており、該基板の第1の主面に前記圧電層と下部電極と上部電極とを含んでなる第1の圧電共振スタックが形成されており、前記基板の第2の主面に前記圧電層と下部電極と上部電極とを含んでなる第2の圧電共振スタックが形成されており、前記第1の圧電共振スタックを用いて少なくとも1つの前記薄膜圧電共振器を含む第1の回路部が構成され、前記第2の圧電共振スタックを用いて少なくとも1つの前記薄膜圧電共振器を含む第2の回路部が構成されていることを特徴とする薄膜圧電デバイス。
  2. 前記第1の回路部は複数の前記薄膜圧電共振器を互いに接続してなる第1の薄膜圧電フィルタであり、前記第2の回路部は複数の前記薄膜圧電共振器を互いに接続してなる第2の薄膜圧電フィルタであることを特徴とする、請求項1に記載の薄膜圧電デバイス。
  3. 前記第1の薄膜圧電フィルタと第2の薄膜圧電フィルタとは互いに異なる中心通過帯域周波数を持つことを特徴とする、請求項2に記載の薄膜圧電デバイス。
  4. 前記第1の回路部と第2の回路部とが前記基板の端面または貫通孔に形成された接続導体を介して接続されていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の薄膜圧電デバイス。
  5. 前記第1の回路部と第2の回路部とにより薄膜圧電フィルタが形成されることを特徴とする、請求項4に記載の薄膜圧電デバイス。
  6. 前記基板は実装基板上に実装され、前記第1の回路部の電極端子がワイヤーボンディングにより前記実装基板の配線電極パッドと接続されており、前記第2の回路部の電極端子がフリップチップボンディングにより前記実装基板の配線電極パッドと接続されていることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の薄膜圧電デバイス。
  7. 前記基板は実装基板上に実装され、前記第1の回路部の電極端子が前記基板を前記第1の主面から第2の主面へと貫通した貫通電極端子として形成されており、該貫通電極端子及び前記第2の回路部の電極端子がいずれもフリップチップボンディングにより前記実装基板の配線電極パッドと接続されていることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の薄膜圧電デバイス。
  8. 前記第1の回路部の電極端子と前記第2の回路部の電極端子とが前記デバイス基板の配線を介して接続されて薄膜圧電フィルタまたは薄膜圧電デュプレクサが形成されることを特徴とする、請求項6〜7のいずれかに記載の薄膜圧電デバイス。
  9. 請求項1〜5のいずれかに記載の薄膜圧電デバイスを製造する方法であって、
    前記基板の第1の主面側及び第2の主面側において、絶縁層を形成する工程、パターン状に犠牲層を形成する工程、パターン状に前記下部電極を形成し前記圧電層を形成しパターン状に前記上部電極を形成することで前記圧電共振スタックを形成する工程、及び該圧電共振スタックに前記パターン状の犠牲層に到達する貫通小孔を形成する工程、及び該貫通小孔からエッチング液を導入して前記パターン状犠牲層をエッチング除去し更に前記犠牲層に対応するパターンにて前記絶縁層を除去することで前記薄膜圧電共振器の振動を許容する空隙を形成する工程の全てを並行して行うことを特徴とする、薄膜圧電デバイスの製造方法。
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