JP2008123581A - 光ディスクの検査装置および光ディスクの検査方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 アドレスデータをECCブロックごとに一定のデータとした場合であっても、エラー情報算出不能エラーや不連続エラーを検出できる光ディスクの検査装置とすること。
【解決手段】 光ディスクの検査装置1によれば、全てのECCブロックにアドレスデータを含めて同一のデータが記録された光ディスクを再生し、再生データに基づいて算出されるエラー情報が光ディスクの記録単位ごとに時間間隔測定回路16に入力される。時間間隔測定回路16は入力されるエラー情報の入力時間間隔(つまりエラー計算回路14から出力されるエラー情報の出力時間間隔)を測定する。コンピュータ18は時間間隔測定回路16が測定したエラー情報の入力時間間隔に基づいて光ディスクのエラー情報算出不能エラーおよびこのエラーが生じたECCブロック、ならびに不連続エラーを検出する。
【選択図】 図3
【解決手段】 光ディスクの検査装置1によれば、全てのECCブロックにアドレスデータを含めて同一のデータが記録された光ディスクを再生し、再生データに基づいて算出されるエラー情報が光ディスクの記録単位ごとに時間間隔測定回路16に入力される。時間間隔測定回路16は入力されるエラー情報の入力時間間隔(つまりエラー計算回路14から出力されるエラー情報の出力時間間隔)を測定する。コンピュータ18は時間間隔測定回路16が測定したエラー情報の入力時間間隔に基づいて光ディスクのエラー情報算出不能エラーおよびこのエラーが生じたECCブロック、ならびに不連続エラーを検出する。
【選択図】 図3
Description
本発明は、光ディスクの検査装置および光ディスクの検査方法に関し、より具体的には、光ディスクにデータを記録し、記録したデータを再生して、再生データにおけるエラー情報を算出し、算出したエラー情報から光ディスクを検査する光ディスクの検査装置および光ディスクの検査方法に関する。
記録再生型の光ディスクを検査する装置として、光ディスクにデータを記録し、記録したデータを再生して、その再生データについてエラー訂正を行った箇所をカウントし、あるいは再生データを元データと比較することで光ディスクの再生データのエラー数やエラー率などのエラー情報を算出し、算出したエラー情報を基に光ディスクを検査する装置が知られている。
エラー数の規定値は光ディスクの規格により決められており、例えばDVDではPIエラー数(PIエラーが検出される行数)が連続した8ECCブロックあたり280以下、HD DVDでは連続した4ECCブロックあたり280以下とされている。したがって、エラー情報は光ディスクの記録単位であるECCブロックごとに算出され、算出されたエラー情報を基に光ディスクが検査される。
それぞれのECCブロックあたりのエラー情報を算出するためには個々のECCブロックを区別する必要がある。特許文献1(具体的には段落番号0013、図2)では、個々のECCブロックを区別するためにECCブロックごとに元データ(ユーザーデータ)にアドレスデータを追加し、再生時にこのアドレスデータにより個々のECCブロックを区別している。
特開2005−251282号公報
光ディスクにデータを記録するときは、元データをブロックごとに分割し、ブロックごとのデータにアドレスデータやエラー訂正符号、同期信号などの元データの再生に必要なデータを追加してECCブロックを構成し、その後光ディスクに記録するためのデータに変換される。このデータの変換を変調と言い、例えばDVDでは8−16変調が採用され、Blu−ray Discでは1−7変調が採用され、HD DVDでは8−12変調が採用されている。このように変調されたデータが光ディスクに記録される。
記録再生型の光ディスクを検査する場合は、光ディスクに記録されたデータを再生して再生データを生成し、生成した再生データからエラー情報を求める。そして、このエラー情報などを基にして光ディスクの検査が行われる。このときに光ディスクに記録されるデータはECCブロックごとに分割されているが、ECCブロックごとに分割された元データはすべて同一データであってもよいし、元データに追加されるエラー訂正符号、同期信号などのデータもECCブロックごとに同一であってもよい。しかし、アドレスデータはECCブロックを個々に区別する必要があるので、ECCブロックごとに異なるアドレスデータ(インクリメントしたデータ)を付与する必要がある。
よって、ECCブロックを個々に区別するためには、光ディスクへのデータ記録時に、図1(a)に示すように、元データにエラー訂正符号や同期信号などを追加した1ブロックのデータ(図では検査用データとしている)にアドレス追加回路によってアドレスデータをインクリメントしながら追加し、さらに高速変調回路により光ディスクに記録するための記録データに変換し、このように変換したデータを記録データとして光ディスクに記録する。この方法ではアドレス追加回路や高速変調回路が必要な分、コストアップを招く。
そこで、アドレスデータも各ECCブロックで同一のデータとし、ECCブロックごとにすべて同一のデータとすれば(すなわち、アドレスデータを含め、全て同一のデータを検査用データとすれば)、図1(b)に示すように検査用データを変調したデータをコンピュータ内のメモリに記憶しておき、このメモリからデータを繰り返し出力して光ディスクに記録すればよい。あるいは、図1(c)に示すようにコンピュータのメモリから検査用データを変調回路に出力し、この変調回路にて変調したデータを変調回路内のメモリに記憶しておき、このメモリからデータを繰り返し出力して光ディスクに記録すればよい。このようにすれば回路構成は簡単となり、コストダウンを図ることができる。しかし、各ECCブロックのアドレスを同一とした場合には、再生データからエラー情報を算出する際に次のような問題が発生する。
(1)エラー情報が算出されなかったECCブロックを検出することができない。
光ディスクに傷や異物が存在すると、その箇所にあるブロックはエラー訂正(PIエラー訂正/POエラー訂正)に要する時間が非常に長くなるかエラー訂正が不可能になる場合がある。この場合、エラー情報を算出するデータ処理時間が長くなり、データ処理が完了するまでに次のブロックの再生データの入力が完了してしまう。よって、コストダウンを図るためにメモリ容量を数ブロックの再生データの処理を賄う程度の容量としている場合には、次のブロックの再生データの入力が完了した時点で現在行っている前ブロックの再生データのデータ処理を途中で終了し、次のブロックの再生データのデータ処理に移ることになる。このようにデータ処理を途中で終了してしまうブロックにおいては、エラー情報を算出できない。また、ブロック間を識別するためのデータがエラー状態になることもあり、この場合はエラー状態になっているブロック間を識別するためのデータの次のブロックの再生データについてはエラー情報を算出するデータ処理自体が行われないため、エラー情報を算出できない(ここで、本明細書において、1ECCブロックあたりの記録データを連続的に再生したにもかかわらず、エラー情報を算出できないECCブロックが存在するエラーを「エラー情報算出不能エラー」と呼ぶ)。
光ディスクに傷や異物が存在すると、その箇所にあるブロックはエラー訂正(PIエラー訂正/POエラー訂正)に要する時間が非常に長くなるかエラー訂正が不可能になる場合がある。この場合、エラー情報を算出するデータ処理時間が長くなり、データ処理が完了するまでに次のブロックの再生データの入力が完了してしまう。よって、コストダウンを図るためにメモリ容量を数ブロックの再生データの処理を賄う程度の容量としている場合には、次のブロックの再生データの入力が完了した時点で現在行っている前ブロックの再生データのデータ処理を途中で終了し、次のブロックの再生データのデータ処理に移ることになる。このようにデータ処理を途中で終了してしまうブロックにおいては、エラー情報を算出できない。また、ブロック間を識別するためのデータがエラー状態になることもあり、この場合はエラー状態になっているブロック間を識別するためのデータの次のブロックの再生データについてはエラー情報を算出するデータ処理自体が行われないため、エラー情報を算出できない(ここで、本明細書において、1ECCブロックあたりの記録データを連続的に再生したにもかかわらず、エラー情報を算出できないECCブロックが存在するエラーを「エラー情報算出不能エラー」と呼ぶ)。
このとき、アドレスデータによりECCブロックを区別し得る場合は、エラー情報が算出できない場合でもアドレスデータさえ復号できればエラー情報が算出できなかったECCブロックのアドレスがわかる。またアドレスデータ自体がエラー状態で復号できない場合でも、前後のECCブロックのアドレスデータからエラー情報が算出できなかったECCブロックのアドレスがわかる。しかし、アドレスデータによりECCブロックを区別できない場合は上記のような手法が使えず、エラー情報が算出できなかったECCブロック(エラー情報算出不能エラーが発生したECCブロック)を検出することはできない。
(2)記録データの再生時における不連続再生を検出できない。
記録データの再生時において、ECCブロックの不連続再生が発生することがある。よくあるケースは、光ディスクに存在する傷や異物によりまたは装置に加わる振動や衝撃によりトラック飛びが起こるケースである。この場合、アドレスデータによりECCブロックが区別され得る場合は、アドレスが不連続になるので記録データの再生における不連続再生を検出できるが、アドレスデータによりECCブロックを区別できない場合は上記不連続再生を検出することができない。つまり、記録データの再生時において不連続再生が生じるエラーである不連続エラーを検出することができない。
記録データの再生時において、ECCブロックの不連続再生が発生することがある。よくあるケースは、光ディスクに存在する傷や異物によりまたは装置に加わる振動や衝撃によりトラック飛びが起こるケースである。この場合、アドレスデータによりECCブロックが区別され得る場合は、アドレスが不連続になるので記録データの再生における不連続再生を検出できるが、アドレスデータによりECCブロックを区別できない場合は上記不連続再生を検出することができない。つまり、記録データの再生時において不連続再生が生じるエラーである不連続エラーを検出することができない。
本発明は上記問題に対処するためなされたもので、その目的は、コストダウンを図るためにアドレスデータをECCブロックごとに一定のデータとして、元データに追加されるデータをECCブロックごとに全て同一のデータとした場合であっても、上記エラー情報算出不能エラーおよびエラー情報算出不能エラーが生じたECCブロック、ならびに不連続エラーを検出できる光ディスクの検査装置および光ディスクの検査方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の特徴は、記録単位ごとにデータが記録された光ディスクの記録データを再生することにより再生データを生成し、再生データから得られるエラー情報に基づいて光ディスクを検査する光ディスクの検査装置において、全ての記録単位に同一のデータが記録された光ディスクの記録データを再生することにより再生データを生成する再生データ生成手段と、前記再生データ生成手段にて生成された前記再生データに基づいて、記録単位ごとにエラー情報を算出し、算出したエラー情報を記録単位ごとに出力するエラー情報算出手段と、前記エラー情報算出手段から出力されるエラー情報の出力時間間隔を測定する時間間隔測定手段と、前記時間間隔測定手段が測定した前記エラー情報の出力時間間隔に基づいて、エラー情報が算出できない記録単位が存在するエラーであるエラー情報算出不能エラーおよび前記エラー情報算出不能エラーが生じた記録単位、ならびに記録データの再生時において不連続再生が生じるエラーである不連続エラーを検出するエラー検出手段と、を備える光ディスクの検査装置とすることにある。
上記発明によれば、全ての記録単位(ECCブロック)に同一のデータが記録された光ディスクの再生データに基づいてエラー情報がエラー情報算出手段にて算出され、コンピュータなどにそのエラー情報が出力される。このときエラー情報算出手段から出力されるエラー情報の出力時間間隔が時間間隔測定手段により測定される。そして、エラー検出手段は上記時間間隔測定手段が測定したエラー情報の出力時間間隔に基づいて光ディスクのエラー情報算出不能エラーおよびこのエラーが生じた記録単位、ならびに不連続エラーを検出する。ここで、上記「出力時間間隔」とは、エラー情報算出手段が一つの記録単位における再生データのエラー情報を出力してから、次の記録単位における再生データのエラー情報を出力するまでの時間間隔をいう。
光ディスクに記録データが記録単位ごとにほぼ正常に記録された場合は、各記録単位あたりの再生時間や各記録単位のエラー情報の処理時間はほぼ一定であるので、時間間隔測定手段が測定するエラー情報の出力時間間隔も各記録単位あたりの再生時間に合わせてほぼ一定となる。しかし、光ディスクの記録に異常が生じた場合や、光ディスクに異物が付着し、あるいは光ディスクが傷付いた場合は、エラー情報の算出処理に時間を要する。特に、エラー情報算出不能エラーが発生するような場合には、その記録単位におけるエラー情報は出力しないためにエラー情報の出力時間間隔が長くなる。また、不連続エラーが発生するような場合には、例えば再生箇所がある記録単位の途中から別の記録単位の途中まで飛んで別の記録単位の途中から再生を行うために、記録単位における再生開始から再生終了までの時間が一つの記録単位における再生時間と異なり、それに伴ってエラー情報の出力時間間隔が変化する。したがって、このエラー情報の出力時間間隔、特にエラー情報の出力時間間隔の変化に基づいて、エラー情報算出不能エラーやこのエラーが生じた記録単位、ならびに不連続エラーを検出することができる。このように本発明は、エラー情報算出手段が算出して出力するエラー情報の出力時間間隔に着目することよって、装置全体のコストを抑えるためにアドレスデータを各記録単位で同一のデータとしても、エラー情報算出不能エラーおよびこのエラーが生じた記録単位、ならびに不連続エラーを検出することができる。ここで、上記発明において、「不連続再生」とは、所定の順序で連続的に再生されるように記録されている記録データに対し、上記の順序を守らずに再生することであり、例えば所定の順番で再生されるべき記録データを飛ばして再生したり、一度再生した記録データを逆戻りして再び再生したりして上記順序とは異なった順序で再生するような場合である。
光ディスクのエラー情報は、光ディスクの一つの記録単位の再生データが生成されるごとに処理されて出力される。したがって、エラー情報算出手段は、一つの記録単位における再生データの入力が完了した後にその記録単位における再生データのエラー情報を算出し、算出し終わったらそのエラー情報を出力する。出力後、次の記録単位における再生データの入力完了を待ち、入力完了後にその記録単位における再生データのエラー情報を算出し、算出し終わったらそのエラー情報を出力する。エラー情報算出手段はこのような処理を繰り返し行っているので、時間間隔測定手段が測定するエラー情報の出力時間間隔は、通常は光ディスクの一つの記録単位を再生する時間である再生時間とほぼ等しくなる。ところが、ある記録単位においてエラー情報算出不能エラーが発生すると、その記録単位におけるエラー情報は出力されないので、この場合における出力時間間隔は、エラー情報算出不能エラーが発生した記録単位の一つ前の記録単位におけるエラー情報の出力タイミングから、エラー情報算出不能エラーが発生した記録単位を飛ばして次の記録単位におけるエラー情報の出力タイミングまでの時間間隔となる。この時間間隔は、記録単位2つ分の再生時間に相当する時間間隔である。つまり、1つまたは複数の連続した記録単位においてエラー情報算出不能エラーが発生した場合には、上記測定手段が測定するエラー情報の出力時間間隔は光ディスクの記録単位あたりの再生時間の整数倍となる。したがって、エラー検出手段は、時間間隔測定手段が測定したエラー情報の出力時間間隔と所定の基準時間(例えば一つの記録単位の再生時間)との差が所定値以上であり、且つ、出力時間間隔が基準時間の整数倍とみなされるときに、エラー情報算出不能エラーを検出することができる。上記基準時間は、光ディスクの記録単位あたりの再生時間であることが好ましい。また、上記基準時間は、所定の変動時間幅を持った時間であるのが好ましい。
また、不連続エラーが生じたときには、再生データ生成手段は、例えばある記録単位を途中まで再生し、そこから再生対象が他の記録単位に飛び移り、飛び移った先の記録単位の途中から再生する。このため上記のプロセスを経て再生を行った場合の再生時間は、一つの記録単位あたりの再生時間とは異なる。よって、エラー情報の出力タイミングも再生時間が変化したことに伴って変化し、時間間隔測定手段が測定するエラー情報の出力時間間隔も変化する。このときの出力時間間隔は、高い確率で一つの記録単位あたりの再生時間の整数倍とはならない。したがって、エラー検出手段は、時間間隔測定手段が測定したエラー情報の出力時間間隔と所定の基準時間(例えば一つの記録単位の再生時間)との差が所定値以上であり、且つ、出力時間間隔が基準時間の整数倍とみなされないときに、不連続エラーを検出することができる。上記基準時間は、光ディスクの記録単位あたりの再生時間であることが好ましい。また、上記基準時間は、所定の変動時間幅を持った時間であるのが好ましい。
上記のように、エラー情報算出不能エラーが発生している場合は時間間隔測定手段が測定するエラー情報の出力時間間隔が一つの記録単位あたりの再生時間の整数倍となり、不連続エラーが発生している場合は上記測定手段が測定するエラー情報の出力時間間隔は一つの記録単位あたりの再生時間の整数倍とはならない。したがって、エラー情報の出力時間間隔が一つの記録単位あたりの再生時間と所定値以上に異なっている場合において、エラー情報の出力時間間隔を光ディスクの一つの記録単位あたりの再生時間で除算した値がほぼ割り切れるような値であればエラー情報算出不能エラーが生じたものと判断でき、一方、割り切れずに剰余が大きい値であれば不連続エラーが生じたものと判断できる。このことから、エラー情報の出力時間間隔を一つの記録単位の再生時間で除算した結果に基づき、エラー情報算出不能エラーと不連続エラーとを判別することができる。
この場合、時間間隔測定手段が測定する出力時間間隔tから基準時間t0(例えば一つの記録単位あたりの再生時間)を差し引いた値の絶対値|t-t0|をまず計算し、|t−t0|が所定値α(所定値αは、エラー情報算出不能エラーや不連続エラーが生じているか否かを判断し得る程度の値)以上である場合に光ディスクの再生に異常が生じたと判断できる。さらに、異常と判断した場合にあっては、|t−t0|を基準時間t0で除算した値(除算値)を計算し、除算値の小数点以下の値の大きさが所定値β(所定値βは、エラー情報算出不能エラーであるか不連続エラーであるかを判断し得る程度の値)よりも小さい場合には、除算値の整数部分の値の数だけエラー情報算出不能エラーが連続して発生したと判断できる。除算値の小数点以下の値の大きさが所定値β以上である場合には、不連続エラーが発生したと判断できる。
また、本発明を適用するにあたり、別の光ディスクの記録装置により光ディスクに全ての記録単位が同一のデータであるデータを記録してもよいが、本発明の光ディスクの検査装置を、一つの記録単位に記録すべきデータを光ディスクに記憶するためのデータに変換したデータが格納された記憶手段と、前記記憶手段に格納されたデータが繰り返し入力されるとともに、入力されるデータに基づいて光ディスクにデータを記録する記録手段と、を更に備えるものとしてもよい。本検査装置に上記記憶手段および記録手段を組み込むことにより、検査装置自体のコストを低減することができる。この場合、上記記憶手段は、具体的には本検査装置を制御するためのコンピュータなどにメモリとして組み込んでおいてもよく、この場合はコンピュータがメモリ内の記憶データを繰り返し記録手段に出力する。上記記録手段は、具体的には光ディスクに記録データを記録するための光ピックアップ装置としてもよい。光ピックアップ装置は、記憶手段から出力されたデータに基づいて記録用レーザー光を光ディスクに照射して光ディスクにデータを記録するとともに、データが記録された光ディスクに再生用レーザー光を照射して光ディスクからの反射光を受光するものであるとよい。
また、上記目的を達成するため、本発明の他の特徴は、光ディスクにデータを記録単位ごとに記録し、記録したデータを再生することにより再生データを生成し、再生データから得られるエラー情報に基づいて光ディスクを検査する光ディスクの検査方法において、全ての記録単位におけるデータが同一とされたデータを光ディスクに記憶するためのデータに変換し、変換したデータを光ディスクに記録する記録ステップと、前記記録ステップにて光ディスクに記録したデータを再生し、再生データを生成する再生ステップと、前記再生データに基づいて、光ディスクの記録単位ごとにエラー情報を算出し、算出したエラー情報を前記記録単位ごとに出力するエラー情報出力ステップと、前記エラー情報出力ステップにて出力されるエラー情報の出力時間間隔を測定する時間間隔測定ステップと、前記出力時間間隔から、エラー情報が算出できない記録単位が存在するエラーであるエラー情報算出不能エラーおよび前記エラー情報算出不能エラーが生じた記録単位、ならびに記録データの再生時において不連続再生が生じるエラーである不連続エラーを検出するエラー検出ステップと、を含む光ディスクの検査方法とすることにある。このような方法により、上述のように、アドレスデータを各記録単位で同一のデータとしてコストを抑えつつ、エラー情報算出不能エラーおよびこのエラーが発生した記録単位、ならびに不連続エラーを検出することができる。
以下、本発明の実施形態について説明する。図3は、光ディスクに記録されたデータを再生し、再生データを処理してECCブロックごとにエラー情報を算出して表示する光ディスク検査装置の要部を示す概略図である。光ディスク検査装置1は、光ディスクDKを回転駆動する回転駆動装置(不図示)を備える。この回転駆動装置は、ターンテーブル13に載置した光ディスクDKをターンテーブル13とともに所定の回転速度で回転させるものである。
また、光ディスク検査装置1は、光ディスクDKに再生用レーザー光を照射して同光ディスクDKの表面(記録面)上に光スポットを形成するとともに、光スポットからの反射光を受光する光ピックアップ装置PUHを備える。光ピックアップ装置PUHは、レーザー光源と、レーザー光源から出射される再生用レーザー光を光ディスクDKに導く光学系と、再生用レーザー光の照射により光ディスクの表面に形成される光スポットの反射光を受光するフォトディテクタと、上記光スポットの反射光を上記フォトディテクタに導く光学系とを備える。これらの各要素の構成および組み合わせは公知であるのでその具体的説明を省略する。なお、この光ピックアップ装置PUHには、光ディスクDKにデータを記録するための記録用レーザー光を出射する記録用レーザー光源や、記録用レーザー光源から出射された記録用レーザー光を光ディスクDKに導く光学系を備え、本発明の記録手段として機能するものであってもよい。また、一つのレーザー光源により再生用レーザー光と記録用レーザー光を出射するように構成してもよい。
また、光ディスク検査装置1は、再生データ生成回路12、エラー計算回路14、時間間隔測定回路16、コンピュータ18、入力装置20および表示装置22を備える。再生データ生成回路12は、光ピックアップ装置PUH内のフォトディテクタから出力される受光信号を入力し、入力した受光信号に基づいて、SUM信号(再生信号)生成処理、波形等価処理、2値化処理(またはPRML処理)を行い、光ディスクDKに記録されたデータに相当する再生データを生成して出力する。
エラー計算回路14は、再生データ生成回路12から再生データを入力し、入力した再生データに基づいてエラーの計算を行う。具体的には、一つのECCブロックの再生データの入力が完了するごとに、再生データ中の元データ(ユーザデータ)に存在するエラー箇所を、同じく再生データ中のエラー訂正符号(Inner-code Parity, Outer-code Parity)により訂正し、それぞれのエラー訂正符号による訂正箇所(訂正行)をカウントしてエラー数(またはエラーバイト数)を求め、さらにエラー数(またはエラーバイト数)を一つのECCブロックの総バイト数で除したエラー率(以下、エラー数、エラーバイト数、エラー率を総称してエラー情報という)を求める。そして、求めたエラー情報を時間間隔測定回路16およびコンピュータ18に出力する。なお、時間間隔測定回路16には、エラー情報の算出が完了したという情報のみを出力するようにしてもよい。
時間間隔測定回路16は基準クロックを内蔵しており、エラー計算回路14からエラー情報のデータが入力されるごとに、前回のデータ入力があったときから経過した時間(つまり、エラー情報の入力時間間隔t)を測定し、測定した入力時間間隔tをコンピュータ18に出力する。このエラー情報の入力時間間隔tは、エラー計算回路14から出力されるエラー情報の出力時間間隔と等しい。
コンピュータ18は、図において示されていない他の回路(各種モータ制御回路、フォーカス制御回路、トラッキング制御回路など)の制御を作業者が入力装置20から入力する指示に基づいて行う。また、作業者が入力装置20から再生データのエラー情報の計測を指示した場合には、コンピュータ18は図4に示したプログラムを実行する。このプログラムの実行により、コンピュータ18は、エラー計算回路14から入力するエラー情報および時間間隔測定回路16から入力する時間情報(つまりエラー計算回路14から出力されるエラー情報の出力時間間隔)に基づいて、エラー情報が算出できなかったECCブロックが存在するエラーであるエラー情報算出不能エラーおよびエラー情報算出不能エラーが発生したECCブロック、ならびに記録データの再生時において不連続再生が生じるエラーである不連続エラーを検出する。さらにコンピュータ18は、エラー計算回路14から入力するエラー情報を、エラー情報を算出したECCブロックの順にメモリ18aに記憶し、表示装置22に表示する。このメモリ18aには、光ディスクDKに記録するためのデータが格納されていてもよい。この格納されているデータは1ECCブロックあたりに記録すべきデータを光ディスクDKに記録するためのデータに変調したデータ(1ブロック変調データ)である。
このような構成の光ディスク検査装置1において、予め、別の光ディスクの記録装置により光ディスクに全てのECCブロックが同一データであるデータを記録していればその光ディスクに対して検査を行う。また、コンピュータ18のメモリ18aに上記1ブロック変調データが格納されており、且つ光ピックアップ装置PUHに記録用レーザー光源などが設けられている場合には、この検査装置1によって、光ディスクの全てのECCブロックに同一データを記録する。まず、本検査装置1にて光ディスクの全てのECCブロックに同一データを記録する場合について説明する。
作業者から光ディスクDKにデータを記録する指示を受けると、コンピュータ18はメモリ18aから1ブロック変調データを記録用レーザー駆動回路(図示省略)を介して光ピックアップ装置PUH内の記録用レーザー光源に出力する。このときメモリ18aは、格納している1ブロック変調データを繰返し出力する。記録用レーザー光源は、メモリ18aからの出力にしたがって記録用のレーザー光を光ディスクDKに出射する。これにより光ディスクDKにはECCブロックの全てにおいて同一のデータが記録される(記録ステップ)。
次に、全てのECCブロックのデータが同一である光ディスクDKに対し、エラー情報算出不能エラーおよびこのエラーが発生したECCブロック、さらには記録データの再生時における不連続エラーを、時間間隔測定回路16から入力する時間データによって検出する方法について説明する。
作業者から光ディスクを検査する指示を受けると、コンピュータ18は再生用レーザー駆動回路(図示省略)に指令を出力し、再生用レーザー駆動回路により制御された再生用レーザー光が光ピックアップ装置PUH内の再生用レーザー光源から出射される。出射された再生用レーザー光は所定の光学系を経由して光ディスクDKに照射される。このため光ディスクDKに光スポットが形成される。光ディスクDKに形成された光スポットの反射光は、所定の光学系を経由して光ピックアップ装置PUH内のフォトディテクタに受光される。フォトディテクタからは受光信号が再生データ生成回路12に出力される。再生データ生成回路12は入力した受光信号から再生データを生成し(再生ステップ)、エラー計算回路14に出力する。エラー計算回路14は再生データに基づいてエラー情報を算出し、算出したエラー情報を時間間隔測定回路16およびコンピュータ18に出力する(エラー情報出力ステップ)。時間間隔測定回路16は、エラー計算回路14からエラー情報が入力された時点から、次のエラー情報が入力されるまでの時間間隔である入力時間間隔t(この入力時間間隔tは、エラー計算回路14がエラー情報を出力する出力時間間隔に等しい)を測定し(時間間隔測定ステップ)、その測定結果をコンピュータ18に出力する。
図2は、再生データ生成回路12が出力する再生データの出力状況と、エラー計算回路14におけるデータ処理状況を、時間を横軸にとって示した図である。図2(a)は正常にエラー計算回路14におけるデータ処理がなされた場合、図2(b)はエラー情報算出不能エラーが発生した場合、図2(c)は不連続エラーが発生した場合における、再生データの出力状況とエラー計算のデータ処理状況を示す。再生データ生成回路12にて処理される1ECCブロックあたりの再生時間t0は、光ディスクDKに記録されたデータの再生速度(光ディスクDKに照射するレーザー光の線速度に相当する)により1ECCブロック分の記録量を除算したものであり、1ECCブロック分の記録量は光ディスクDKの種類ごとに定まっているので、1ECCブロックのデータの再生時間t0は、光ディスクDKに記録されたデータの再生速度を定めることによって定まる。
また、エラー計算回路14におけるデータ処理は、1ECCブロックのデータの入力が完了した後に、復号処理とエラー数計算処理が行われてエラー情報の結果が出力される。復号処理に要する時間やエラー数計算処理に要する時間は、エラー数が極端に多い場合を除いてそれぞれのECCブロックごとにほぼ同じ時間となる。したがって、エラー計算回路14におけるデータ処理量が通常の処理量であり、且つ再生データ生成回路12からの1ECCブロックあたりの再生データの入力時間が通常の再生時間t0である場合には、エラー計算回路14におけるデータ処理は、図2(a)に示すように再生データの入力の完了を待って行われる。よって、エラー計算回路14からエラー情報が出力される時間間隔(エラー計算回路14からのエラー情報が時間間隔測定回路16に入力する入力時間間隔t)は1ECCブロックあたりの再生時間t0とほぼ同じ等しくなる。なお、上記において「ほぼ」と表現したように、データ処理時間のばらつきや回転ジッタなどの影響で復号処理とエラー数計算処理の時間はECCブロックごとに多少ばらつきがある。よって、このばらつきの範囲を±αとすると、入力時間間隔tはt0±αとなる。
しかし、光ディスクDKの傷が付いた部分や異物が付着している部分を再生するときには、エラー訂正量が膨大になり、またエラー訂正が不可能になるなどして、復号処理およびエラー数の計算処理に時間がかかる。このような場合にはエラー計算回路14には、前のECCブロックの復号処理またはエラー計算処理中に次のECCブロックの再生データの入力が完了してしまうので、エラー計算の遅れを後続のデータ処理に影響させないため途中まで行った復号処理またはエラー計算を破棄して次のECCブロックにおけるエラー数の計算を開始する。このため復号処理またはエラー計算を破棄したECCブロックにおいてはエラー数やエラー率が算出できず、よってエラー情報が出力されず、エラー情報算出不能エラーが発生する。エラー情報が出力されないと、時間間隔測定回路16にエラー情報が入力されないので、時間間隔測定回路16は引き続いて時間を計測し、次のエラー数の入力時点までの時間を測定し、測定した時間をコンピュータ18に出力する。この場合、例えば図2(b)に示すように1ECCブロック分のエラー数が算出されず、次のECCブロックでエラー数が算出されたときには、時間間隔測定回路16は2(t0±α)の時間をコンピュータに出力する。このように、エラー情報算出不能エラーが発生した場合は、入力時間間隔tはt±αの整数倍の時間となる。このときの倍数は、エラー情報が算出できないECCブロックの数に1を加えた数である。
また、トラック飛びなどが発生すると、あるECCブロックの再生データの途中から異なったECCブロックの再生データの途中に飛ぶために、再生データが不連続となって不連続エラーが発生する。このため、飛んだ後のECCブロックにおける再生データの入力が終わってからエラー計算処理が行われる。この場合、ECCブロックにおける再生データ量が本来のECCブロックのデータ量とは異なっているため、復号処理およびエラー数の計算処理に時間がかかる。そのため図2(c)に示すように、エラー情報算出不能エラーの場合と同様、復号処理またはエラー計算を破棄して次の正常に再生されたECCブロックについてのエラー計算に移り、エラー情報を出力する。このように、不連続エラーが発生した場合も破棄されて出力されないエラー情報があるためにエラー情報の出力時間間隔が変化し、時間間隔測定回路16への入力時間間隔tも変化する。このときの入力時間間隔tは、高い確率でt0±αの倍数以外の時間となる。
したがって、エラー情報の時間間隔測定回路16への入力時間間隔tが、t0−α<t<t0+αの範囲内であれば図2(a)に示すようにエラー計算回路14にて正常にエラー情報が出力されたものと判定でき、上記範囲外であればエラー情報算出不能エラーまたは不連続エラーが発生したものと判定できる。また、上記いずれかのエラーが発生している場合にあっては、tがt0±αの整数倍とみなすことができればエラー情報算出不能エラーが発生したものと判定でき、整数倍とみなすことができなければ不連続エラーが発生したものと判定できる。
コンピュータ18は、作業者から入力装置20を介して再生データのエラー情報の計測の指示を受けると、時間間隔測定回路16からエラー情報の入力時間間隔tを基に上記の判定処理を図4に示したプログラムにしたがって行い、エラー情報算出不能エラーの発生およびエラー情報算出不能エラーが生じたECCブロック、ならびに不連続エラーの発生を検出するとともに、エラー情報を出力したECCブロックの順に番号付けを行いながらエラー情報および上記エラーの検出をメモリ18aに記憶する処理を行う。以下、この処理を行うプログラムについて説明する。
このプログラムは図4のステップS100にて開始され、ステップS102にてコンピュータ18は時間間隔測定回路16から入力時間間隔tが入力されたかを判定する。入力時間間隔tが入力されていない場合にはステップS122に進み、作業者からこのプログラムを終了する指令が入力されているかを判定する。入力されている場合はステップS124に進んでこのプログラムの実行を終了する。入力されていない場合はステップS102に戻り、再び入力時間間隔tが入力されたかを判定する。
ステップS102にて入力時間間隔tが入力されていると判定すると、ステップS104に進み、このステップS104にてコンピュータ18は入力時間間隔tと基準時間t0との差の絶対値|t-t0|が所定値α以下であるかを判定する。ここで、基準時間t0は、1ECCブロックあたりのデータが再生される時間(再生時間)であり、上述のように光ディスクDKの線速度に相当する再生速度と1ECCブロックあたりの記録量とから算出される定数値である。αは、上述のようにECCブロックごとに算出されるエラー情報の算出時間のばらつきである。したがって、ステップS104の計算は、入力時間間隔tが、記録データの再生速度から定まる基準時間(1ECCブロックあたりの再生時間)t0から許容範囲α内にあるかを判定することになる。
ステップS104の判定が「Yes」である場合、つまり入力時間間隔tが基準時間t0から許容範囲α内である場合には、1ECCブロックあたりのエラー情報が正常に算出され、エラー情報算出不能エラーも不連続エラーも生じなかったものとみなされる。この場合は計算されたエラー情報をメモリ18aに出力した後にステップS106に進み、このステップS106にて、コンピュータ18のメモリ18a内に記憶されたエラー情報を本来の記憶領域に移動させ、その後ステップS102に戻り、次の入力時間間隔tの入力を待つ。
一方、ステップS104の判定が「No」である場合、つまり入力時間間隔tが基準時間t0から許容範囲α内にはない場合には、エラー情報算出不能エラーまたは不連続エラーが生じているものとみなせる。この場合はステップS108に進み、このステップS108にて、|t−t0|を基準時間t0で除算した値nを求める。次いで、ステップS110に進み、値nのうちの小数点以下の部分の数値のみを取り出し、この小数点以下の部分の数値が基準の数値β以下であるかを判定する。この数値βは入力時間間隔tが基準時間t0の倍数もしくはそれに近い値であるかを判断するための閾値であり、任意に設定できるが、ステップS104にて用いる許容範囲αを加味して、βはα/t0程度とすることもできる。
ステップS110にて値nの小数点以下の部分が数値β以下であると判定された場合は、入力時間間隔tが基準時間t0の倍数であるとみなせる。入力時間間隔tが基準時間t0の倍数である場合は、上述したようにエラー情報算出不能エラーが生じていると考えられる。この場合は次のステップS112にて値nの整数部分を取り出してこれをmとし、さらにステップS114にてエラー情報が算出できないブロックを示す「復号不可能」を示すデータをm個分メモリ18aに出力する。ここで、mを導き出すための除算の分子(ステップS108における計算式中の分子)は|t−t0|であり、入力時間間隔tから基準時間t0を引いた値であるので、除算結果の整数部分mはエラー情報算出不能エラーが発生したECCブロックの数に相当する。その後、ステップS116にてメモリ18a内のある領域に記憶されたエラー情報を本来の領域に移動させ、ステップS102に戻り、次の入力時間間隔tの入力を待つ。
また、ステップS110にて値nの小数点以下の部分が数値β以上であると判定した場合は、入力時間間隔tが基準時間t0の倍数ではないとみなせる。入力時間間隔tが基準時間t0の倍数でない場合は、上述したように不連続エラーが発生していると考えられる。したがって、この場合はステップS118に進み、再生データの不連続の発生を示す「不連続発生」を示すデータをメモリ18aに出力する。その後、ステップS120に進み、メモリのある領域に記憶されたエラー情報を本来の領域に移動させ、ステップS102に戻り、次の入力時間間隔tの入力を待つ。
上記のようなプログラム処理により、「復号不可能」と「不連続発生」を示すデータが入り混じったエラー情報がメモリ18aに記憶される。そして、光ディスクDKが例えばHD DVDの場合はPIエラー数の規格値が4ECCブロックあたり280個以下であることと規定されているから、4ECCブロックごとのエラー情報を作成し、ECCブロックごとのエラー情報および4ECCブロックごとのエラー情報を、ECCブロックの再生順に番号付けをして表示装置22に表示させる。表示装置22に表示するエラー情報を図5(a)に示す。なお、図5(a)の例では、5番目に再生したECCブロックのエラー情報が算出できず、また11番目に再生したECCブロックの再生中にトラック飛びなどによって不連続再生が発生した例を示している。
図5(b)は、ECCブロックをアドレスデータにより区別した場合における、図5(a)に対応するデータを示す。図5(a)と図5(b)を比較してわかるように、本実施形態にて生成した4ECCブロックごとのエラー情報(図5(a))は、アドレスデータを用いてエラー情報を作成する図5(b)に示す方法と同一のデータ内容を取得できることがわかる。すなわち、本実施形態によれば、アドレスデータをECCブロックごとのデータで同一にして、記録信号生成における回路を簡略化し、装置のコストを下げた場合においても、エラー情報算出不能エラーおよびエラー情報算出不能エラーが生じたECCブロック、ならびに不連続エラーを検出することができ、正確なエラー情報を得ることができる。
1…光ディスク検査装置、12…再生データ生成回路(再生データ生成手段)、14…エラー計算回路(エラー情報算出手段)、16…時間間隔測定回路(時間間隔測定手段)、18…コンピュータ(エラー検出手段)、18a…メモリ(記憶手段)、20…入力装置、22…表示装置、PUH…光ピックアップ装置(記録手段)
Claims (11)
- 記録単位ごとにデータが記録された光ディスクの記録データを再生することにより再生データを生成し、再生データから得られるエラー情報に基づいて光ディスクを検査する光ディスクの検査装置において、
全ての記録単位に同一のデータが記録された光ディスクの記録データを再生することにより再生データを生成する再生データ生成手段と、
前記再生データ生成手段にて生成された前記再生データに基づいて、記録単位ごとにエラー情報を算出し、算出したエラー情報を記録単位ごとに出力するエラー情報算出手段と、
前記エラー情報算出手段から出力されるエラー情報の出力時間間隔を測定する時間間隔測定手段と、
前記時間間隔測定手段が測定した前記エラー情報の出力時間間隔に基づいて、エラー情報が算出できない記録単位が存在するエラーであるエラー情報算出不能エラーおよび前記エラー情報算出不能エラーが生じた記録単位、ならびに記録データの再生時において不連続再生が生じるエラーである不連続エラーを検出するエラー検出手段と、
を備えることを特徴とする、光ディスクの検査装置。 - 請求項1に記載の光ディスクの検査装置において、
前記エラー検出手段は、前記時間間隔測定手段が測定する前記エラー情報の出力時間間隔を記録単位あたりの再生時間にて除算した結果に基づいて、前記エラー情報算出不能エラーと前記不連続エラーとを判別することを特徴とする、光ディスクの検査装置。 - 請求項1に記載の光ディスクの検査装置において、
前記エラー検出手段は、前記時間間隔測定手段が測定する前記エラー情報の出力時間間隔と所定の基準時間との差が所定値以上であり、且つ、前記出力時間間隔が前記基準時間の整数倍とみなされるときに、前記エラー情報算出不能エラーおよび前記エラー情報算出不能エラーが生じた記録単位を検出することを特徴とする、光ディスクの検査装置。 - 請求項3に記載の光ディスクの検査装置において、
前記エラー検出手段は、前記時間間隔測定手段が測定する前記エラー情報の出力時間間隔と前記基準時間との差が所定値以上であり、且つ、前記出力時間間隔が前記基準時間の整数倍とみなされないときに、前記不連続エラーを検出することを特徴とする、光ディスクの検査装置。 - 請求項3または4に記載の光ディスクの検査装置において、
前記基準時間は、光ディスクの記録単位あたりの再生時間であることを特徴とする、光ディスクの検査装置。 - 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の光ディスクの検査装置において、
一つの記録単位に記録すべきデータを光ディスクに記憶するためのデータに変換したデータが格納された記憶手段と、
前記記憶手段に格納されたデータが繰り返し入力されるとともに、入力されるデータに基づいて光ディスクにデータを記録する記録手段と、
を更に備えることを特徴とする、光ディスクの検査装置。 - 光ディスクにデータを記録単位ごとに記録し、記録したデータを再生することにより再生データを生成し、再生データから得られるエラー情報に基づいて光ディスクを検査する光ディスクの検査方法において、
全ての記録単位におけるデータが同一とされたデータを光ディスクに記憶するためのデータに変換し、変換したデータを光ディスクに記録する記録ステップと、
前記記録ステップにて光ディスクに記録したデータを再生し、再生データを生成する再生ステップと、
前記再生データに基づいて、光ディスクの記録単位ごとにエラー情報を算出し、算出したエラー情報を前記記録単位ごとに出力するエラー情報出力ステップと、
前記エラー情報出力ステップにて出力されるエラー情報の出力時間間隔を測定する時間間隔測定ステップと、
前記出力時間間隔から、エラー情報が算出できない記録単位が存在するエラーであるエラー情報算出不能エラーおよび前記エラー情報算出不能エラーが生じた記録単位、ならびに記録データの再生時において不連続再生が生じるエラーである不連続エラーを検出するエラー検出ステップと、
を含むことを特徴とする、光ディスクの検査方法。 - 請求項7に記載の光ディスクの検査方法において、
前記エラー検出ステップは、前記時間間隔測定ステップにて測定した前記エラー情報の出力時間間隔を光ディスクの記録単位あたりの再生時間にて除算した結果に基づいて、前記エラー情報算出不能エラーと前記不連続エラーとを判別することを特徴とする、光ディスクの検査方法。 - 請求項7に記載の光ディスクの検査方法において、
前記エラー検出ステップは、前記時間間隔測定ステップにて測定した前記エラー情報の出力時間間隔と所定の基準時間との差が所定値以上であり、且つ、前記出力時間間隔が前記基準時間の整数倍とみなされるときに、前記エラー情報算出不能エラーおよび前記エラー情報算出不能エラーが生じた記録単位を検出することを特徴とする、光ディスクの検査方法。 - 請求項9に記載の光ディスクの検査方法において、
前記エラー検出ステップは、前記時間間隔測定ステップにて測定した前記エラー情報の出力時間間隔と前記基準時間との差が所定値以上であり、且つ、前記出力時間間隔が前記基準時間の整数倍とみなされないときに、前記不連続エラーを検出することを特徴とする、光ディスクの検査方法。 - 請求項9または10に記載の光ディスクの検査方法において、
前記基準時間は、光ディスクの記録単位あたりの再生時間であることを特徴とする、光ディスクの検査方法。
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JP2006304286A JP2008123581A (ja) | 2006-11-09 | 2006-11-09 | 光ディスクの検査装置および光ディスクの検査方法 |
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