JP2006004481A - エラー解析装置及び方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 音楽再生用のCDに記録されたEFM信号を従来のようにデコーダICでデコードするのではなく、CPU170に搭載したソフトウェアでデコードする。具体的には、CD110から読み出した変調データをハードディスク装置160に蓄積した後、この変調データに対してCPU170のソフトウェアデコーダによるエラー解析を行い、そのエラー解析結果を音楽データを構成するメインチャネルデータやサブコードデータ等とともに、ハードディスク装置180に格納する。
【選択図】 図1
Description
そして、このCDの品質を測定する装置としては、光ピックアップの再生系から読み出したEFM信号を、信号処理用のICに順次に取り込んで行き、このIC内部でデコード処理し、このIC内部で生じたエラー情報をマイコンによって読み出して、そのエラー情報だけを外部の記憶装置に記録していく方式が採用されている。
図2は、このような従来のエラー検査システムの概要を示すブロック図である。
図示のように、このエラー検査システムは、CD10の再生を行う光ピックアップ20と、CD10の回転駆動等を行うサーボコントローラ30と、光ピックアップ20からの読み出し(RF)信号を増幅するRFアンプ40と、読み出し信号の信号処理を行うCD−DSP50と、DSP50からエラー情報の読み出しを行うマイコン60と、マイコン60によって読み出したエラー情報を格納する記憶装置(ハードディスク装置)70とを有する。
しかし、このような方式では、データの再生からエラー判定までをハードウェア上でリアルタイム処理によって行う構成であるため、リアルタイムで高速処理を行う必要がある上、一度に読み出せるエラー情報に制限があり、光ディスクの高速化や大容量化に対応できないといった問題があった。
そこで、このようなエラー検査をホストシステムの大容量記憶装置(ハードディスク装置)とソフトウェアを用いて行うものが提案されている(例えば特許文献2参照)。
また、本発明のエラー解析方法は、記録媒体に記録された所定方式の変調データを読み出す信号再生ステップと、前記信号再生手段によって読み出した変調データを大容量記憶手段に蓄積する蓄積ステップと、前記大容量記憶手段に蓄積された変調データに対してソフトウェアデコーダによるエラー解析を行うエラー解析ステップと、前記エラー解析手段によるエラー解析結果を解析結果格納手段に格納する格納ステップとを有することを特徴とする。
一般に、この種のエラー訂正では、デコーダ内で多くのエラーを訂正しているが、デコーダICを使用するとICの仕様として、ある程度のエラーはまとめられて出力されるため、エラーの原因が特定することが困難なことが多かったが、本実施の形態では、これらのデコードの処理を全てソフトウェアで行い、発見できるエラーを解析することによって、エラーの原因等を突き止める情報を入手できるようにした。
図示のように、このエラー検査システムは、CD110の再生を行う光ピックアップ120と、CD110の回転駆動等を行うサーボコントローラ130と、光ピックアップ120からの読み出し(RF)信号を増幅するRFアンプ140と、読み出し信号の信号処理を行うCD−DSP150と、RFアンプ140より出力されたEFMの変調データをデータファイルとして蓄積するハードディスク装置(大容量記憶手段)160と、このハードディスク装置160に蓄積された変調データに対し、ソフトウェアデコーダによるエラー解析処理を行うCPU170と、エラー解析結果等の情報を格納するハードディスク装置(解析結果格納手段)180とを有する。なお、2つのハードディスク装置160、180は、ハードウェアによるメモリ空間を共有するものであってもよい。
このようなシステムでは、CD110に記録された変調データをハードディスク装置160に一括して読み出した後、CPU170によってソフトウェアデコーダを起動し、ハードディスク装置160内の変調データを順次エラー解析していく。そして、その解析結果(エラー情報)と変調データから得られたメインチャネルデータ及びサブコードデータを共にハードディスク装置180に格納していく。
(1)まず、CD110のEFMの変調データをハードディスク装置160に取り込む場合、CD110の最内周から再生動作を実行し、出力されるEFM信号をインタフェース(I/F)を通して読み出し、ハードディスク装置160に順次記録する。そして、最外周に達したら、ファイルをクローズし、CD110を停止させる。この動作によって、読み込み可能な全てのEFM信号をハードディスク装置160へ記録する。
まず、ハードディスク装置160のEFMデータファイルからEFMSync(EFM同期データ)を探し、このEFMSyncから次のEFMSyncまでのビット数を測定し、588ビットよりずれているビット数を測定し、これをジッタ値としてエラー情報を出力することができる。
また、次のEFMSyncが見つからない場合には、さらに次の位置を探し、見つからなかった数をエラー情報として出力することができる。
また、EFMSyncの位置からサブコードデータとメインチャネルデータとを分離する。そして、サブコードデータは累積し、S0/S1を検出する。ここで、検出すべき位置にS0/S1が存在しない場合、エラー情報として出力することができる。
そして、累積されたサブコードデータから、S0/S1の位置からサブQコードを抜き出してCRCチェックを行なう。そして、CRCでエラーの場合、エラー情報として出力することができる。
また、メインチャネルデータはCIRCデコーダへ送られ、C1/C2のエラー訂正処理が行なわれる。その際、C1/C2エラーはエラー情報として出力することができる。
まず、EFMデータからDSVを計算し、情報として出力することができる。
また、EFMデータから、3T−11Tの分布を調べることができる。また、3T−11T以外のデータが検出された場合、エラー情報として出力することができる。
また、(2)の処理で得られたエラー情報と(3)の解析情報を統合して、解析結果として出力する。
また、従来は発見できなかったエラーの原因を特定することができる。また、エンコード時の不具合も検出できるので、エンコーダ開発時のデバッグにも利用できる。
また、取り込んだEFMデータをデコーダ設計時に利用することもできるので、エラーロジックのシミュレーションに使うことが可能である。
なお、以上の実施例では、光ディスクとしてCDを例に説明したが、CD以外の記録媒体でも同様な方式が使用できるものである。
Claims (14)
- 記録媒体に記録された所定方式の変調データを読み出す信号再生手段と、
前記信号再生手段によって読み出した変調データを蓄積する大容量記憶手段と、
前記大容量記憶手段に蓄積された変調データに対してソフトウェアデコーダによるエラー解析を行うエラー解析手段と、
前記エラー解析手段によるエラー解析結果を格納する解析結果格納手段と、
を有することを特徴とするエラー解析装置。 - 前記解析結果格納手段には、前記エラー解析結果とともに、変調データを復調したデータを格納することを特徴とする請求項1記載のエラー解析装置。
- 前記エラー解析結果にはエラーの原因を表す情報を含むことを特徴とする請求項1記載のエラー解析装置。
- 前記記録媒体がCDであり、前記所定方式がEFM変調方式であることを特徴とする請求項1記載のエラー解析装置。
- 前記解析結果格納手段に格納したエラー解析結果を可視的に出力する出力手段を有することを特徴とする請求項1記載のエラー解析装置。
- 前記大容量記憶手段は、ハードディスク装置であることを特徴とする請求項1記載のエラー解析装置。
- 前記解析結果格納手段は、ハードディスク装置であることを特徴とする請求項1記載のエラー解析装置。
- 記録媒体に記録された所定方式の変調データを読み出す信号再生ステップと、
前記信号再生手段によって読み出した変調データを大容量記憶手段に蓄積する蓄積ステップと、
前記大容量記憶手段に蓄積された変調データに対してソフトウェアデコーダによるエラー解析を行うエラー解析ステップと、
前記エラー解析手段によるエラー解析結果を解析結果格納手段に格納する格納ステップと、
を有することを特徴とするエラー解析方法。 - 前記格納ステップでは、前記エラー解析結果とともに、変調データを復調したデータを解析結果格納手段に格納することを特徴とする請求項8記載のエラー解析方法。
- 前記エラー解析結果にはエラーの原因を表す情報を含むことを特徴とする請求項8記載のエラー解析方法。
- 前記記録媒体がCDであり、前記所定方式がEFM変調方式であることを特徴とする請求項8記載のエラー解析方法。
- 前記解析結果格納手段に格納したエラー解析結果を可視的に出力する出力ステップを有することを特徴とする請求項8記載のエラー解析方法。
- 前記大容量記憶手段は、ハードディスク装置であることを特徴とする請求項8記載のエラー解析方法。
- 前記解析結果格納手段は、ハードディスク装置であることを特徴とする請求項8記載のエラー解析方法。
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