JP2008122556A - ズームレンズと、これを有する光学機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】広角端状態から望遠端状態の全域に亘ってFナンバーが小さく明るいズームレンズと、これを有する光学機器を提供すること。
【解決手段】物体側から順に、負屈折力の第1レンズ群G1と、正屈折力の第2レンズ群G2と、正屈折力の第3レンズ群G3を有し、広角端状態から望遠端状態への変倍に際し、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群が光軸に沿って移動し、前記第1レンズ群は、正レンズを有し、前記第1レンズ群の正レンズは、d線に対する屈折率が1.90以上の媒質からなるズームレンズ。
【選択図】図3

Description

本発明は、ズームレンズと、これを搭載した小型のデジタルカメラに関する。
従来、小型のデジタルカメラ(以後、単にカメラと記す)に搭載するためのズームレンズが提供されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−234460号公報
近年、デジタルカメラに搭載される固体撮像素子の高密度化に伴い、一画素当たりの光量が減少するため明るいレンズが求められている。しかしながら、従来のズームレンズでは、広角側のFナンバーは小さく明るいが望遠側のFナンバーは大きく明るさが不足するという問題がある。
本発明は、上記課題に鑑みて行われたものであり、広角端状態から望遠端状態の全域に亘ってFナンバーが小さく明るいズームレンズと、これを有する光学機器を提供する。
上記課題を解決するために、本発明は、物体側から順に、負屈折力の第1レンズ群と、正屈折力の第2レンズ群と、正屈折力の第3レンズ群を有し、広角端状態から望遠端状態への変倍に際し、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群の間隔が減少し、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群の間隔が増大するように前記第1レンズ群と前記第2レンズ群が光軸に沿って移動し、前記第1レンズ群は正レンズを有し、前記第1レンズ群の正レンズは、d線(波長λ=587.6nm)に対する屈折率が1.90以上の媒質からなることを特徴とするズームレンズを提供する。
また、本発明は、前記ズームレンズを有すことを特徴とする光学機器を提供する。
また、本発明は、物体側から順に、負屈折力の第1レンズ群と、正屈折力の第2レンズ群と、正屈折力の第3レンズ群を有し、前記第1レンズ群は正レンズを有し、前記第1レンズ群の正レンズは、d線(波長λ=587.6nm)に対する屈折率が1.90以上の媒質からなるズームレンズの変倍方法であって、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群の間隔が減少し、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群の間隔が増大するように前記第1レンズ群と前記第2レンズ群が光軸に沿って移動することで、広角端状態から望遠端状態への変倍を行うことを特徴とする変倍方法を提供する。
本発明によれば、広角端状態から望遠端状態の全域に亘ってFナンバーが小さく明るいズームレンズと、これを有する光学機器を提供することができる。
以下、実施の形態について説明する。
図1は、後述する実施の形態にかかるズームレンズを搭載する電子スチルカメラを示し、(a)は正面図を、(b)は背面図をそれぞれ示す。図2は、図1(a)のA−A’線に沿った断面図を示している。
図1、図2において、電子スチルカメラ1は、不図示の電源釦を押すと撮影レンズ2の不図示のシャッタが開放され撮影レンズ2で不図示の被写体からの光が集光され、像面Iに配置された撮像素子C(例えば、CCDやCMOS等)に結像される。撮像素子Cに結像された被写体像は、電子スチルカメラ1の背後に配置された液晶モニター3に表示される。撮影者は、液晶モニター3を見ながら被写体像の構図を決めた後、レリーズ釦4を押し下げ被写体像を撮像素子Cで撮影し、不図示のメモリーに記録保存する。
撮影レンズ2は、後述する実施の形態にかかるズームレンズ2で構成されている。また、電子スチルカメラ1には、被写体が暗い場合に補助光を発光する補助光発光部5、撮影レンズ2であるズームレンズを広角端状態(W)から望遠端状態(T)にズーミングする際のワイド(W)−テレ(T)釦6、および電子スチルカメラ1の種々の条件設定等に使用するファンクション釦7等が配置されている。
このようにして、後述する実施の形態にかかるズームレンズ2を内蔵する電子スチルカメラ1(以後、単にカメラと記す)が構成されている。
次に、実施の形態にかかるズームレンズに関し説明する。
本実施の形態にかかるズームレンズは、物体側から順に、負屈折力の第1レンズ群と、正屈折力の第2レンズ群と、正屈折力の第3レンズ群を有し、広角端状態から望遠端状態への変倍に際し、第1レンズ群と第2レンズ群の間隔が減少し、第2レンズ群と第3レンズ群の間隔が増大するように第1レンズ群と第2レンズ群が光軸に沿って移動し、第1レンズ群は正レンズを有し、第1レンズ群の正レンズは、d線(波長λ=587.6nm)に対する屈折率が1.90以上の媒質からなる構成である。
ズーム領域の全域に亘ってFナンバーが小さく明るいズームレンズを達成するためには、レンズ形状に起因する球面収差を低く抑えることが必要である。実施の形態に係るズームレンズでは、第1レンズ群の正レンズに屈折率が1.90以上の媒質を用いることにより、光線の同じ曲がりを得るための正レンズの曲率半径を大きくすることができ、レンズ形状に起因する球面収差を低く抑えることができる。
また、第1レンズ群の口径を大きくすることが必要であるが、口径が大きくなったことにより、レンズ形状に起因する球面収差を低く抑えることが困難となる。実施の形態に係るズームレンズでは、第1レンズ群の正レンズに屈折率が1.90以上の媒質を用いることにより、光線の同じ曲がりを得るための正レンズの曲率半径を大きくすることができ、第1レンズ群の口径が大きくなってもレンズ形状に起因する球面収差を低く抑えることができる。
このような構成とすることにより、実施の形態に係るズームレンズでは、Fナンバーは3.2以下を達成することが可能になる。なお、実施の形態の効果を確実にするためにFナンバーは3.0以下であることが好ましい。
また、実施の形態に係るズームレンズは、第2レンズ群の近傍に開口絞りを有し、以下の条件式(1)を満足することが望ましい。
(1) 1.50 < L2/φ
但し、L2は第2レンズ群の光軸上の長さ、φは開口絞りの望遠端状態での最大開口径である。
条件式(1)は、第2レンズ群の光軸上の長さと開口絞りの望遠端状態での最大開口径との関係を規定するものである。条件式(1)を満たすことで、光学系全体の軸上色収差、倍率色収差を良好に補正でき、高い結像性能が得られる。条件式(1)を満たさない場合には、光学系全体の軸上色収差、倍率色収差を良好に補正できず、高い結像性能を得ることができない。なお、実施の形態の効果を確実にするために条件式(1)の下限値を1.60にする事が好ましい。また実施の形態の効果をさらに確実にするために条件式(1)の下限値を1.65にする事が好ましい。なお、開口絞りは、第2レンズ群の直前、直後、或いは第2レンズ群中のいずれに配置しても良い。
また、実施の形態に係るズームレンズは、以下の条件式(2)を満足することが望ましい。
(2) 1.30 < L2/L1
但し、L1は第1レンズ群の光軸上の長さ、L2は第2レンズ群の光軸上の長さである。
条件式(2)は、第1レンズ群と第2レンズ群の光軸上の長さの比を規定するものである。条件式(2)を満すことで、軸上色収差、倍率色収差を良好に補正でき、高い結像性能を得ることができる。条件式(2)を満たさない場合、軸上色収差、倍率色収差を良好に補正できず、高い結像性能を得ることができない。なお、実施の形態の効果を確実にするために条件式(2)の下限値を1.40にする事が好ましい。また実施の形態の効果をさらに確実にするために条件式(2)の下限値を1.45にする事が好ましい。
また、実施の形態に係るズームレンズでは、第2レンズ群は、物体側から順に、正レンズと、正レンズと負レンズの接合レンズと、更に像面側に正レンズを有することが望ましい。最も物体側の正レンズと、像面側の正レンズとで第2レンズ群の屈折力不足を補い球面収差を良好に補正することが可能になる。また、正レンズと負レンズの接合レンズにより倍率色収差を良好に補正することができる。
また、実施の形態に係るズームレンズでは、第2レンズ群の最も物体側の正レンズは、非球面を有することが望ましい。このような構成により、球面収差を良好に補正することが可能になる。
また、実施の形態に係るズームレンズでは、広角端状態から望遠端状態への変倍に際して、開口絞りの最大開口径を変化させることが望ましい。このような構成により、変倍時のFナンバーの変化を少なくすることができ、球面収差等の変動を少なくすることができる。
また、開口絞りの最大開口径の変化は、広角端状態から望遠端状態への変倍につれて増加する方向であることが好ましい。
また、実施の形態では、物体側から順に、負屈折力の第1レンズ群と、正屈折力の第2レンズ群と、正屈折力の第3レンズ群を有し、第1レンズ群は、正レンズを有し、第1レンズ群の正レンズは、d線(波長λ=587.6nm)に対する屈折率が1.90以上の媒質からなるズームレンズの変倍方法であって、第1レンズ群と第2レンズ群の間隔が減少し、第2レンズ群と第3レンズ群の間隔が増大するように第1レンズ群と第2レンズ群が光軸に沿って移動することで、広角端状態から望遠端状態への変倍を行う変倍方法を採用している。
このような変倍方法を採用することによって、変倍時の移動機構を小型、簡略化することが可能になり、ズームレンズ全体の小型化を達成することが可能になる。
(実施例)
以下、実施の形態に係るズームレンズの各実施例について図面を参照しつつ説明する。
(第1実施例)
図3は、第1実施例にかかるズームレンズのレンズ構成を示す図であり、Wは広角端状態を、Mは中間焦点距離状態を、Tは望遠端状態をそれぞれ示している。なお、以下の説明に使用するレンズを示す符号は広角端状態Wにのみ記載し、他の状態については記載を省略する。他の実施例についても同様とする。
図3において、第1実施例に係るズームレンズは、物体側から順に、第1レンズ群G1と、第2レンズ群G2と、第3レンズ群G3からなり、広角端状態Wから望遠端状態Tへの変倍に際して、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔が減少し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間隔が増大するように、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2が光軸に沿って移動する構成である。
第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL11と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL12から構成されている。
第2レンズ群G2は、物体側から順に、両凸形状の正レンズL21と、両凸形状の正レンズL22と両凹形状の負レンズL23との接合レンズと、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL24から構成されている。
第3レンズ群G3は、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL31から構成されている。
開口絞りSは第2レンズ群G2の最も物体側のレンズ面の近傍に配置され、広角端状態、中間焦点距離状態、望遠端状態への変倍時に第2レンズ群G2と一緒に移動し、最大開口径が5.19〜6.45〜9.44と変化する。
また、第3レンズ群G3と像面Iの間には、像面Iに配設されるCCD等の固体撮像素子の限界解像以上の空間周波数をカットするためのローパスフィルターP1と、固体撮像素子を保護するカバー硝子P2とを有する。
以下の表1に第1実施例にかかるズームレンズの諸元値を掲げる。表において、(全体諸元)中のfは焦点距離、FNOはFナンバーをそれぞれ表す。
また(レンズ諸元)中の、第1カラムは物体側からのレンズ面番号、第2カラムrはレンズ面の曲率半径、第3カラムdはレンズ面間隔、第4カラムνdはd線(波長λ=587.6nm)に対する媒質のアッベ数、第5カラムndはd線(波長λ=587.6nm)に対する媒質の屈折率をそれぞれ表す。なお、r=0は平面を示し、空気の屈折率nd=1.00は記載を省略している。
また、(非球面データ)には、以下の式で非球面を表現した場合の非球面係数を示す。非球面データの非球面は、光軸に垂直な方向の高さをy、高さyにおける各非球面の頂点の接平面から各非球面までの光軸に沿った距離(サグ量)をX(y)、基準球面の曲率半径(近軸曲率半径)をr、円錐定数をK、n次の非球面係数をCnとしたとき、以下の数式で表される。なお、非球面データ欄の「E-n」(nは整数)は「×10-n」を示す。
X(y)=y2/[r・{1+(1−(K+1)・y2/r21/2}]
+C4・y4+C6・y6+C8・y8+C10・y10
また、(可変間隔データ)には、広角端状態、中間焦点距離状態、望遠端状態の各状態での焦点距離fにおける可変間隔の値を示す。また、(条件式対応値)には、それぞれの条件式に対応する値を示す。
なお、以下の全ての諸元値において、掲載されている焦点距離f、曲率半径r、面間隔dその他の長さ等は、特記の無い場合一般に「mm」が使われるが、光学系は比例拡大または比例縮小しても同等の光学性能が得られるので、これに限られるものではない。また、単位は「mm」に限定されること無く他の適当な単位を用いることもできる。なお、以下の全実施例において、本実施例と同様の符号を用い説明を省略する。
(表1)
(全体諸元)
f = 5.74 〜 9.94 〜 17.22
FNO.= 2.85 〜 2.85 〜 2.63

(レンズ諸元)
r d νd nd
1 40.79 1.00 53.2 1.69
2 7.08 4.33 非球面
3 12.08 3.00 18.9 1.92
4 15.26 (d4)
5 0.00 0.10 開口絞りS
6 9.94 5.06 40.5 1.73 非球面
7 -32.62 0.10
8 22.18 3.58 44.4 1.82
9 -10.00 1.00 22.8 1.81
10 6.09 3.71
11 11.99 2.67 26.3 1.78
12 36.05 (d12)
13 9.94 2.76 40.8 1.88
14 17.60 (d14)
15 0.00 1.56 64.2 1.52
16 0.00 0.67
17 0.00 0.50 64.2 1.52
18 0.00 0.59

(非球面データ)
面 k C 4 C 6 C 8
2 -1.8780E+00 4.5399E-04 -1.4842E-06 1.1291E-08
6 -2.3885E+00 1.4158E-04 -1.6391E-06 1.4405E-09

(可変間隔データ)

広角端状態 中間焦点距離状態 望遠端状態
f 5.74 9.942 17.22
d4 22.37 9.44 2.00
d12 1.00 5.75 14.00
d14 2.60 3.23 4.72

(条件式対応値)
(1) L2/φ = 1.71
(2) L2/L1= 1.94
図4は、第1実施例にかかるズームレンズの無限遠合焦時における諸収差図をそれぞれ示し、(a)は広角端状態、(b)は中間焦点距離状態、(c)は望遠端状態における諸収差図をそれぞれ示している。
各収差図において、FNOはFナンバー、Yは像高、CはC線(λ=656.3nm)、Dはd線(λ=587.6nm)、FはF線(λ=486.1nm)、Gはg線(λ=435.8nm)の収差曲線をそれぞれ示している。球面収差図では最大口径に対応するFナンバーを示し、非点収差図、歪曲収差図では像高Yの最大値を示し、コマ収差図では各像高Yの値を示す。非点収差図において、実線はサジタル像面、破線はメリジオナル像面をそれぞれ示している。なお。以下の全実施例の収差図において、本実施例と同様の符号を用い説明を省略する。
各収差図から、第1実施例にかかるズームレンズは、広角端状態から望遠端状態に亘って諸収差が良好に補正され、優れた結像特性を有していることがわかる。
(第2実施例)
図5は、第2実施例にかかるズームレンズのレンズ構成を示す図であり、Wは広角端状態を、Mは中間焦点距離状態を、Tは望遠端状態をそれぞれ示している。
図5において、第2実施例に係るズームレンズは、物体側から順に、第1レンズ群G1と、第2レンズ群G2と、第3レンズ群G3からなり、広角端状態Wから望遠端状態Tへの変倍に際して、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔が減少し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間隔が増大するように、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2が光軸に沿って移動する構成である。
第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL11と、両凹形状の負レンズL12と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL13から構成されている。
第2レンズ群G2は、物体側から順に、両凸形状の正レンズL21と、両凸形状の正レンズL22と両凹形状の負レンズL23との接合レンズと、両凸形状の正レンズL24と、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL25から構成されている。
第3レンズ群G3は、両凸形状の正レンズL31から構成されている。
開口絞りSは第2レンズ群G2の最も物体側のレンズ面の近傍に配置され、広角端状態、中間焦点距離状態、望遠端状態への変倍時に第2レンズ群G2と一緒に移動し、最大開口径が4.79〜6.00〜8.43と変化する。
また、第3レンズ群G3と像面Iの間には、像面Iに配設されるCCD等の固体撮像素子の限界解像以上の空間周波数をカットするためのローパスフィルターP1と、固体撮像素子を保護するカバー硝子P2とを有する。
以下の表2に第2実施例にかかるズームレンズの諸元値を掲げる。
(表2)
(全体諸元)
f = 4.73 〜 8.20 〜 14.27
FNO.= 2.94 〜 2.94 〜 2.94

(レンズ諸元)
r d νd nd
1 24.70 1.00 40.51 1.73
2 6.01 4.74 非球面
3 -58.17 1.00 64.14 1.52
4 13.72 0.10
5 12.13 3.40 25.46 2.00
6 37.27 (d6)
7 0.00 1.00 開口絞りS
8 10.59 3.59 54.89 1.68 非球面
9 -36.18 0.10
10 38.07 3.56 60.29 1.62
11 -9.00 2.76 30.13 1.70
12 9.00 0.72
13 28.23 3.06 40.77 1.88
14 -12.62 0.82
15 -9.00 1.00 33.06 1.67
16 -36.51 (d16)
17 12.69 3.24 60.29 1.62
18 -114.02 (d18)
19 0.00 1.56 64.2 1.52
20 0.00 0.67
21 0.00 0.50 64.2 1.52
22 0.00 0.59

(非球面データ)
面 k C 4 C 6 C 8
2 -2.4017E+00 1.1045E-03 -9.9609E-06 1.4945E-07
8 1.2918E-01 -1.3494E-04 -3.9359E-07 -1.4725E-08

(可変間隔データ)

広角端状態 中間焦点距離状態 望遠端状態
f 4.73 8.20 14.27
d6 18.59 7.72 2.00
d16 1.00 6.22 16.28
d18 2.00 2.30 2.00

(条件式対応値)
(1) L2/φ = 1.85
(2) L2/L1= 1.52
図6は、第2実施例にかかるズームレンズの無限遠合焦時における諸収差図をそれぞれ示し、(a)は広角端状態、(b)は中間焦点距離状態、(c)は望遠端状態における諸収差図をそれぞれ示している。
各収差図から、第2実施例にかかるズームレンズは、広角端状態から望遠端状態に亘って諸収差が良好に補正され、優れた結像特性を有していることがわかる。
以上述べたように、実施の形態に係るズームレンズによれば、広角端状態から望遠端状態の全域に亘ってFナンバーが2.8程度の明るいズームレンズを提供することができる。またこのズームレンズを搭載したカメラを提供することができる。
なお、以下に記載の内容は、光学性能を損なわない範囲で適宜採用可能である。
また、実施例では、3群構成を示したが、4群或いは5群等の他の群構成にも適用可能である。
また、単独または複数のレンズ群、または部分レンズ群を光軸方向に移動させて、無限遠物体から近距離物体への合焦を行う合焦レンズ群としても良い。また、前記合焦レンズ群はオートフォーカスにも適用出来、オートフォーカス用の(超音波モーター等の)モーター駆動にも適している。特に第3レンズ群を合焦レンズ群とするのが好ましい。また、第1レンズ群を合焦群としても良い。
また、第2レンズ群と第3レンズ群の少なくとも一つにd線に対する屈折率が1.90以上の正レンズを有することが好ましい。
また、レンズ群または部分レンズ群を光軸に垂直な方向に振動させて、手ぶれによって生じる像ぶれを補正する防振レンズ群としても良い。特に第2レンズ群の全体または部分群を防振レンズ群とするのが好ましい。
また、レンズ面を非球面としても構わない。また、研削加工による非球面、ガラスを型で非球面形状に形成したガラスモールド非球面、ガラスの表面に樹脂を非球面形状に形成した複合型非球面のいずれの非球面でも構わない。
また、各レンズ面には、広い波長城で高い透過率を有する反射防止膜が施され、フレアやゴーストを軽減し高いコントラストの高い光学性能を達成できる。
尚、本発明を分かり易く説明するために実施形態の構成要件を付して説明したが、本発明がこれに限定されるものでないことは言うまでもない。
実施の形態にかかるズームレンズを搭載する電子スチルカメラを示し、(a)は正面図を、(b)は背面図をそれぞれ示す。 図1(a)のA−A’線に沿った断面図を示している。 第1実施例にかかるズームレンズのレンズ構成を示す図であり、Wは広角端状態を、Mは中間焦点距離状態を、Tは望遠端状態をそれぞれ示している。 第1実施例にかかるズームレンズの無限遠合焦時における諸収差図をそれぞれ示し、(a)は広角端状態、(b)は中間焦点距離状態、(c)は望遠端状態における諸収差図をそれぞれ示している。 第2実施例にかかるズームレンズのレンズ構成を示す図であり、Wは広角端状態を、Mは中間焦点距離状態を、Tは望遠端状態をそれぞれ示している。 第2実施例にかかるズームレンズの無限遠合焦時における諸収差図をそれぞれ示し、(a)は広角端状態、(b)は中間焦点距離状態、(c)は望遠端状態における諸収差図をそれぞれ示している。
符号の説明
1 電子スチルカメラ
2 撮像レンズ(ズームレンズ)
3 液晶モニター
4 レリーズ釦
5 補助光発行部
6 ワイド(W)−テレ(T)釦
7 ファンクション釦
G1 第1レンズ群
G2 第2レンズ群
G3 第3レンズ群
S 開口絞り
P1 ローパスフィルター
P2 カバー硝子
I 像面

Claims (8)

  1. 物体側から順に、負屈折力の第1レンズ群と、正屈折力の第2レンズ群と、正屈折力の第3レンズ群を有し、
    広角端状態から望遠端状態への変倍に際し、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群の間隔が減少し、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群の間隔が増大するように前記第1レンズ群と前記第2レンズ群が光軸に沿って移動し、
    前記第1レンズ群は、正レンズを有し、
    前記第1レンズ群の正レンズは、d線(波長λ=587.6nm)に対する屈折率が1.90以上の媒質からなることを特徴とするズームレンズ。
  2. 前記第2レンズ群近傍に開口絞りを有し、以下の条件を満足することを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
    1.50 < L2/φ
    但し、
    L2:前記第2レンズ群の光軸上の長さ
    φ:前記開口絞りの望遠端状態での最大開口径
  3. 以下の条件を満足することを特徴とする請求項1または2に記載のズームレンズ。
    1.30 < L2/L1
    但し、
    L1:前記第1レンズ群の光軸上の長さ
    L2:前記第2レンズ群の光軸上の長さ
  4. 前記第2レンズ群は、物体側から順に、正レンズと、正レンズと負レンズの接合レンズと、更に像面側に正レンズを有することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  5. 前記第2レンズ群の最も物体側の前記正レンズは、非球面を有することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  6. 広角端状態から望遠端状態への変倍に際して、前記開口絞りの最大開口径が変化することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載のズームレンズを有すことを特徴とする光学機器。
  8. 物体側から順に、負屈折力の第1レンズ群と、正屈折力の第2レンズ群と、正屈折力の第3レンズ群を有し、前記第1レンズ群は正レンズを有し、前記第1レンズ群の正レンズは、d線(波長λ=587.6nm)に対する屈折率が1.90以上の媒質からなるズームレンズの変倍方法であって、
    前記第1レンズ群と前記第2レンズ群の間隔が減少し、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群の間隔が増大するように前記第1レンズ群と前記第2レンズ群が光軸に沿って移動することで、広角端状態から望遠端状態への変倍を行うことを特徴とする変倍方法。
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