JP2008122432A - 単焦点レンズリムレス眼鏡 - Google Patents

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Abstract

【課題】眼精疲労を防ぎ、併せて近視の進行を抑制することができる単焦点レンズリムレス眼鏡を提供する。
【解決手段】一対の単焦点レンズ110と、該一対の単焦点レンズ110を連結するブリッジ側部材150と、該一対の単焦点レンズのそれぞれに固設されたヨロイ側部材140と、該ヨロイ側部材のそれぞれに連結されたテンプルと、を備える単焦点レンズリムレス眼鏡100であって、前記一対の単焦点レンズ110のそれぞれの下縁部110bの少なくとも一部が、両レンズ間の中心線A上の一点Cを中心とする円弧Bに沿って削除されている。
【選択図】図7

Description

本発明は、単焦点レンズリムレス眼鏡、特に裸眼視力をも有効に活用できる単焦点レンズリムレス眼鏡に関する。
一般に、我々の眼は毛様筋の作用と水晶体の弾力性により、見ようと思う物の距離に応じて眼の屈折力を変化させる、いわゆる調節作用を行なっている。このような調節作用の低下に起因する、近視、遠視あるいは老眼などにそれぞれ対応して処方された眼鏡が用いられている。
ところで、このように特定の症状に処方された眼鏡であっても、例えば、遠方の物ははっきりと見えるが近くの物は見づらい、またはその逆であることから、眼鏡を掛けかえることなく、遠近両用の視力を得ることができる二重焦点レンズの眼鏡が種々紹介されている。例えば、非特許文献1参照。
この非特許文献1に紹介された二重焦点レンズの眼鏡では、遠用レンズの下方に焦点距離の異なる近用レンズを、貼着または融着により取付けたり、あるいは、一枚のレンズ材を特殊研磨法で遠用と近用とに別々に磨き分けている。
日本眼衛生協会発行 「めがねの百科」 (昭和51年3月10日、再版発行) 第40〜47頁
かかる非特許文献1に紹介されている二重焦点レンズの眼鏡においては、上方と下方のレンズの光学中心の距離に起因する、眼を移動したときの像の跳躍による不快感の問題や、境界の累進帯における収差による眼精疲労の問題が指摘されている。
ところで、近視の人に処方される近眼用の眼鏡においては、軽度である初期段階では、「遠方を見るときだけに使用される眼鏡」が処方されるのが一般的である。これは、手元を見るときは裸眼で見た方が眼精疲労が生じにくく、また、そのようにすれば近視の進行を抑制するのに効果があることが確認されているからである。
しかしながら、手元を裸眼で見るためには、装着している眼鏡を外す必要があり、面倒である。すなわち、例えば、授業中、黒板と手元とを交互に頻繁に見なければならない学生等では、このような眼鏡の頻繁な掛け外しをその度に行なうのは極めて面倒で困難である。
これに対処すべく、上述の二重焦点レンズの眼鏡を用いることも可能ではあるが、上述のような不快感や眼精疲労の問題が存在し、また、これでは近視の進行を抑制することは望めない。
そこで、本発明は、かかる事情に鑑みて、眼精疲労を防ぎ、併せて近視の進行を抑制することができる単焦点レンズリムレス眼鏡を提供することを課題とする。
上記目的を達成する本発明の一形態にかかる単焦点レンズリムレス眼鏡は、一対の単焦点レンズと、該一対の単焦点レンズを連結するブリッジ側部材と、該一対の単焦点レンズのそれぞれに固設されたヨロイ側部材と、該ヨロイ側部材のそれぞれに連結されたテンプルと、を備える単焦点レンズリムレス眼鏡であって、前記一対の単焦点レンズのそれぞれの下縁部の少なくとも一部が、両レンズ間の中心線上の一点を中心とする円弧に沿って削除されていることを特徴とする。
ここで、前記ブリッジ側部材は、前記一対の単焦点レンズにそれぞれ固定されるブリッジ側の第一の部材と、ブリッジに連設され該ブリッジ側の第一の部材に着脱可能に弾性的にそれぞれ係合されるブリッジ側の第二の部材とを含むことが好ましい。
また、前記ヨロイ側部材は、前記一対の単焦点レンズにそれぞれ固定されるヨロイ側の第一の部材と、ヨロイに連設され該ヨロイ側の第一の部材に着脱可能に弾性的にそれぞれ係合されるヨロイ側の第二の部材と、を含むことが好ましい。
さらに、前記一対の単焦点レンズは、近眼用であることが好ましい。
上記本発明の一形態によれば、前記一対の単焦点レンズのそれぞれの下縁部の少なくとも一部が、両レンズ間の中心線上の一点を中心とする円弧に沿って削除されている。従って、遠方を見るときは単焦点レンズを通しての視野が広く確保される。一方、近傍の手元を見るときは、目線が下向きとなるように眼球が移動されるが、このとき眼球からの経路である円状の視野は、両レンズ間の中心線上の一点を中心とする円弧に沿って削除されている単焦点レンズの下縁部の少なくとも一部との干渉が回避されるので、近傍における視野が広く確保された状態で、裸眼でもって手元を見ることが可能である。よって、眼精疲労を防ぎ、併せて近視の進行を抑制することができる単焦点レンズリムレス眼鏡を得ることができる。
ここで、前記ブリッジ側部材が、前記一対の単焦点レンズにそれぞれ固定されるブリッジ側の第一の部材と、ブリッジに連設され該ブリッジ側の第一の部材に着脱可能に弾性的にそれぞれ係合されるブリッジ側の第二の部材とを含む形態によれば、ブリッジに連設されたブリッジ側の第二の部材を一対の単焦点レンズにそれぞれ固定されたブリッジ側の第一の部材から容易に取外すことが可能であるから、眼鏡装着者の瞳孔間距離に合わせて、ブリッジに連設されたブリッジ側の第二の部材を交換することにより、手元の裸眼視野範囲が広くなるように容易に調整することができる。
また、前記ヨロイ側部材が、前記一対の単焦点レンズにそれぞれ固定されるヨロイ側の第一の部材と、ヨロイに連設され該ヨロイ側の第一の部材に着脱可能に弾性的にそれぞれ係合されるヨロイ側の第二の部材とを含む形態によれば、ヨロイ側の第二の部材を一対の単焦点レンズにそれぞれ固定されたヨロイ側の第一の部材から容易に取外すことが可能であるから、眼鏡装着者の顔幅に合わせて、ヨロイに連設されたヨロイ側の第二の部材を交換することにより、装着感に優れた単焦点レンズリムレス眼鏡が得られる。
さらに、前記一対の単焦点レンズが、近眼用である形態によれば、上記効果を確実に奏することができる。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面を参照しつつ説明する。なお、本明細書の記述において、「前後」、「左右」および「上下」等の方向を表す表現は、眼鏡が通常の状態で人に装着されているときの方向を表している。
まず、本発明の単焦点レンズリムレス眼鏡の一実施形態を図1ないし図6を参照して説明する。
本発明の一実施形態に係る単焦点レンズリムレス眼鏡100は、近眼用の左右のレンズ110と、レンズ110に固設された、第一の部材としてのヨロイ側樹脂パーツ120およびブリッジ側樹脂パーツ130と、テンプル170にヒンジ160を介して連結された第二の部材としてのヨロイ140および同じく第二の部材としてのブリッジ150とを備えている。
第一の部材としてのヨロイ側樹脂パーツ120は、図2(A)ないし(C)に詳細に示すように、レンズ110の外側面にほぼ平行な面内に延在し、一部がレンズ110の側面に当接して位置されるほぼ長円形状の基部122と、該基部122から延出し、レンズ110の後面に位置される腕部124と、該腕部124から前方に、基部122とほぼ平行に突出する脚部126とを有し、基部122の外周部には取付溝128が形成されている。
該取付溝128が形成された長円形状の基部122は、二つの円弧部122fおよび122rを含んでおり、本実施の形態では、該二つの円弧部がレンズ110の光軸にほぼ平行する前後方向に配置されている。
そして、取付溝128は、長円形状の基部122の少なくとも後側の円弧部122rを含む部分に形成されていればよいが、後述する第二の部材の取付を確実にするために、前側および後側の二つの円弧部122fおよび122rを含む長円状外周部の全周に亘り形成されている。その結果、取付溝128のその底部は、側方から見たとき、図2(C)に示すように、前側の円弧部128fおよび後側の円弧部128rとこれらの間の平行部128pとを有する形状となる。
同じく、第一の部材としてのブリッジ側樹脂パーツ130は、図3(A)ないし(C)に詳細に示すように、レンズ110の内側面にほぼ平行な面内に延在し、一部がレンズ110の側面に当接して位置されるほぼ長円形状の基部132と、該基部132から延出しレンズ110の後面に位置される腕部134と、該腕部134から前方に、基部132とほぼ平行に突出する脚部136とを有し、基部132の外周部には取付溝138が形成されている。該取付溝138が形成された長円形状の基部132は、二つの円弧部132tおよび132bを含んでおり、本実施の形態では、該二つの円弧部がレンズ110の光軸にほぼ直交する上下方向に配置されている。
そして、取付溝138は、該長円形状の基部132の少なくとも上側の円弧部132tを含む部分に形成されていればよいが、後述する第二の部材としてのブリッジ150との取付を確実にするために、二つの円弧部132tおよび132bを含む長円状外周部の全周に亘り形成されている。その結果、取付溝138のその底部は、側方から見たとき、図3(C)に示すように、上側の円弧部138tおよび下側の円弧部138bとこれらの間の平行部138pとを有する形状となる。
なお、本実施の形態では、レンズ110には、図1(A)および図1(B)から明らかなように、その内外側縁部近傍にレンズ孔111がそれぞれ穿設されている。
ヨロイ側の第二の部材としてのヨロイ140は、図4(A)ないし(C)に詳細に示すように、本実施の形態では一本の金属線材(例えば、ニッケル・クロム合金、ニッケル・チタン合金等の弾性材)から形成され、その一端部には後述するヒンジ160が設けられている。そして、該ヒンジ160を介してテンプル170が連結されている。なお、このヒンジ160を設けることなく、テンプル170を一体的に形成してもよい。
ここで、ヨロイ140には、ヒンジ160と逆側の端部に、ヨロイ側樹脂パーツ120に一方向から導入され、その取付溝128に弾性的に係合する略U字状の湾曲部142が形成されている。略U字状の湾曲部142は、詳しくは、ヒンジ160に連なる第1脚部143と第2脚部144とに連続し、第1脚部143と第2脚部144とが取付溝128の平行部128pを挟む形態で弾性的に係合する。
次に、ブリッジ150は、同じく、金属線材(例えば、チタン合金、ニッケル・クロム合金、ニッケル・チタン合金等の弾性材)から、図5に詳細に示すように、第1のU字状湾曲部152とこれに連なる第2のU字状湾曲部155および第3のU字状湾曲部158とを備えて形成され、本実施の形態では、該第1のU字状湾曲部152の第1脚部152A同士が左右方向に延在する連結部151で連結されている。なお、第1のU字状湾曲部152の第2脚部152Bは第2のU字状湾曲部155の第1脚部155Aと直線的に連続し、第1のU字状湾曲部152の第1脚部152Aと第2脚部152Bとの両脚部がブリッジ側樹脂パーツ130の取付溝138に係合する。そして、第2のU字状湾曲部155の第2脚部155Bに続いて、鼻当てパッド180を取付けるための第3のU字状湾曲部158が形成されている。この第3のU字状湾曲部158は第2のU字状湾曲部155の第2脚部155Bと直線的に連続して形成された第1脚部158Aと、これに平行な第2脚部158Bを有している。さらに、第2脚部158Bの自由端側には、第1脚部158Aに近接するように屈曲された屈曲部158Cが形成されている。
ここで、第1のU字状湾曲部152は眼鏡の下方向に凸で、その第1脚部152Aと第2脚部152Bとは互いに平行であり、一方、第1のU字状湾曲部152の第2脚部152Bと直線的に連続する第1脚部155Aを有する第2のU字状湾曲部155は眼鏡の上方向に凸で、その第1脚部155Aと第2脚部155Bとも互いにほぼ平行である。但し、第1のU字状湾曲部152の第1脚部152Aとその第2脚部152B(および第2のU字状湾曲部155の第1脚部155A)とは、図1(A)から明らかなように、眼鏡の前方から見てほぼ重なるよう形成されている。
なお、鼻当てパッド180は、本実施の形態では、軟質樹脂材料で形成されて安全性がより高められている。そして、この鼻当てパッド180には、その裏面側に硬質樹脂材料で形成された取付部材190が設けられている。この取付部材190は鼻当てパッド180に埋設された直方体形状の基部192と、該基部192から延出し、鼻当てパッド180の裏面に突出する直方体形状の突出部194とを有し、突出部194の根本の外周部には取付溝196が形成されている。そして、この取付溝196の底部は、前述のブリッジ側樹脂パーツ130と同様に、上側および下側の二つの円弧部とこれらの間の平行部とを有する、側方から見たとき長円形状をなしている。
そして、本実施の形態にかかる鼻当てパッド180の取付けは、ブリッジ150の第3のU字状湾曲部158を下向きにして、その第1脚部158Aとその第2脚部158Bとを鼻当てパッド180の取付溝196に下方向から導入することにより行われる。導入完了時には、第3のU字状湾曲部158が取付溝196の下側の円弧部に係合し、その第1脚部158Aとその第2脚部158Bとが取付溝196の平行部を弾性的に挟持し、さらに、第2脚部158Bの自由端近傍の屈曲部158Cが取付溝196の上側の円弧部に回り込んで係合する。この結果、鼻当てパッド180はガタツキ等が防止されて、ブリッジ150に確実に連結される。
さらに、ヒンジ160とテンプル170につき、図6を主に参照して説明する。本実施の形態においては、ヒンジ160が略鼓状のソケット部材162とテンプル170の端部に形成されたJ字状曲折部172との組合せにより構成されている。より詳しくは、ソケット部材162には中心に貫通孔164が形成されると共に、その側面に、部分環状の凹部166およびヨロイ140の第1脚部143を取付けるための切欠き168が形成されている。そして、このソケット部材162は、本実施の形態においては、上述したヨロイ140の第1脚部143が切欠き168の直線状部に接合される形態で、ヨロイ140と一体に形成されている。
金属線材(例えば、チタン合金、ニッケル・クロム合金、ニッケル・チタン合金等の弾性材)からなるテンプル170の端部に形成されたJ字状曲折部172は、図6(D)に示すように、ソケット部材162の貫通孔164に挿通される第1脚部174とこれにU字状湾曲部175を介して連続する平行な第2脚部176とを備え、さらに、本実施の形態においては、第2脚部176の端部から直角に折り曲げられた第3脚部178を有している。そして、テンプル170の第1脚部174が貫通孔164に挿通されたとき、第3脚部178が凹部166に係合し、第1脚部174と第3脚部178とでソケット部材162を弾性的に挟持するようにされている。
次に、上述した単焦点レンズリムレス眼鏡100のレンズ形状につき、図7を参照して説明するが、その前に、本発明の一実施形態における単焦点レンズリムレス眼鏡100が組立られ完成される手順につき説明する。
まず、レンズ110の内外側縁部近傍のレンズ孔111にヨロイ側樹脂パーツ120の脚部126およびブリッジ側樹脂パーツ130の脚部136を後方から挿入することにより、ヨロイ側樹脂パーツ120およびブリッジ側樹脂パーツ130を、それぞれ、レンズ110に固着する。
次に、ヨロイ側樹脂パーツ120に対し、ヨロイ140を取付ける。この取付けは、ヨロイ140のU字状湾曲部142を後向きにして、その第1脚部143とその第2脚部144とをヨロイ側樹脂パーツ120の取付溝128に後方向から導入することにより行われる。導入完了時には、第1のU字状湾曲部142が取付溝128の後側の円弧部128rに係合し、その第1脚部143とその第2脚部144とが取付溝128の平行部128pを弾性的に挟持して係合する。この結果、ヨロイ140はヨロイ側樹脂パーツ120にガタツキ等が防止されて、確実に連結される。
そして、ヒンジ160を形成すべく、ヨロイ140に一体に接合されている略鼓状のソケット部材162にテンプル170を連結する。詳しくは、ソケット部材162の貫通孔164にテンプル170の端部に形成されたJ字状曲折部172の第1脚部174を挿通して第2脚部176を側面に沿わせると共に、第3脚部178を凹部169に係合させ、第1脚部174と第3脚部178とでソケット部材162を弾性的に挟持させる。なお、このヒンジ160の形成は、ヨロイ140をヨロイ側樹脂パーツ120に対して取付ける前に行なってもよい。
そして、上述の状態におけるブリッジ側樹脂パーツ130に対し、ブリッジ150を取付けることにより、左右のレンズ110を連結する。この取付けは、ブリッジ150の第1のU字状湾曲部152を下向きにして、その第1脚部152Aとその第2脚部152B(および第2のU字状湾曲部155の第1脚部155A)とをブリッジ側樹脂パーツ130の取付溝138に下方向から導入することにより行われる。導入完了時には、第1のU字状湾曲部152が取付溝138の下側の円弧部138bに係合し、その第1脚部152Aとその第2脚部152Bとが取付溝138の平行部138pを挟持し、左右のレンズ110を確実に連結することになる。かくて、単焦点レンズリムレス眼鏡100は、ねじ等を一切用いることなく、各部品が連結されることにより完成される。
そして、単焦点レンズリムレス眼鏡100のレンズ形状は、図7に示すように、上述の組立状態において、一対の単焦点レンズ110のそれぞれの下縁部110bの少なくとも一部、換言すると、両レンズ間の中心線A寄り側が、中心線A上の一点Cを中心とする半径Rの円弧Bに沿って削除された形状に形成されている。なお、この円弧Bの半径Rは、通常の装着者の手元を見る際の眼球の位置から、その瞳孔を中心とした視野を考慮して設定される。また、この円弧状に削除された少なくとも一部の下縁部110bを除く他の下縁部110bは、デザイン性等を考慮して、他の異なる半径ないしは曲率の曲線により滑らかに形成されてもよい。
次に、上記のように構成された本実施の形態による単焦点レンズリムレス眼鏡100の作用について、図8(A)および図8(B)と図9(A)および図9(B)とを参照して説明する。
図8(A)および図8(B)は、本実施の形態による単焦点レンズリムレス眼鏡100によって、遠方を見るときの眼の位置と近眼用の単焦点レンズ110との関係を示す、それぞれ、側面図および正面図であり、眼の位置として、代表的に瞳孔の位置がPfで示されている。また、図9(A)および図9(B)は、本実施の形態による単焦点レンズリムレス眼鏡100によって、例えば、読書の際のように、手元を見るときの眼の位置と単焦点レンズ110との関係を示す、それぞれ、側面図および正面図であり、遠方時の瞳孔位置Pfから手元時の瞳孔位置Pnに移動した状態が示されている。そして、図9(A)および図9(B)には、瞳孔の位置がPnに移動した結果として、単焦点レンズ110と同一平面上における目線の位置がPxで示されている。
これらの図から明らかなように、遠方を見るときの眼の位置は正面を向いており、その目線は水平方向で、両目の瞳孔位置Pf間の距離は、眼鏡装着者の瞳孔間距離PD(pupillary distance)と等しい。このときは、単焦点レンズ110を通しての視野が広く確保される。
一方、手元、例えば距離D(=30cm)先を見るときの眼の位置は、一般に、目線が水平方向から角度α(=約30°)以上下向きになると共に、遠方時の瞳孔位置Pfから、上下方向の距離dv(=約2mm)だけ下方で、および左右方向の距離dh(=約2.5mm)程度それぞれ内側である瞳孔位置Pnになるように眼球が移動される。そして、このときの眼球からの経路である目線は、左右の一対の単焦点レンズ110と同一平面上においては、単焦点レンズ110から外れる。詳しくは、それぞれの単焦点レンズ110の間の中心線A上の一点Cを中心とする円弧Bに沿って削除されている単焦点レンズ110の少なくとも一部の下縁部110bと干渉しない位置Pxとなる。従って、これらの目線を囲む円錐角(=約90°)の視野は、単焦点レンズ110の下縁部110bとの干渉が相当の範囲に亘り回避されるので、近傍における視野が広く確保された状態で、裸眼でもって手元を見ることが可能となるのである。
なお、上述の本実施形態に係る単焦点レンズリムレス眼鏡100によって、従来の上下幅の小さい玉型のレンズに比較して遠方視野が拡大されて確保される様子を図10に、また、従来の上下幅が普通の玉型のレンズに比較して手元を裸眼で見ることができる視野が妨げられない様子を図11に示す。
ここで、図10(A)は従来の上下幅の小さい玉型のレンズの眼鏡を示し、図10(B)は本実施形態に係る単焦点レンズリムレス眼鏡100を示しており、図10(B)おいて斜線が施された部分が、遠方視野が拡大されて確保される領域である。
また、図11(A)は従来の上下幅が普通の玉型のレンズの眼鏡を示し、図11(B)は本実施形態に係る単焦点レンズリムレス眼鏡100を示しており、図11(B)おいて斜線が施された部分が、本実施形態に係る単焦点レンズリムレス眼鏡100で下縁部110bが円弧に沿って削除された領域、すなわち、手元を裸眼で見ることができる視野が妨げられない領域である。
さらに、図12には本実施形態に係る単焦点レンズリムレス眼鏡100の使用態様を示す。図12(A)および図12(B)は、それぞれ、瞳孔間距離PD(=6.5mm、6.8mm)が異なる装着者に対応して、サイズを異ならせたブリッジ150が用いられている態様である。本実施形態においては、ブリッジ150を一対の単焦点レンズ110にそれぞれ固定されたブリッジ側樹脂パーツ130から容易に取外すことが可能であるから、眼鏡装着者の瞳孔間距離PDに合わせて、ブリッジ150を単に交換することにより、手元の裸眼視野範囲が広くなるように容易に眼鏡の瞳孔間距離PDを調整することができる。また、眼鏡装着者の顔幅の違いに対応する際は、ヨロイ140を一対の単焦点レンズ110にそれぞれ固定されたヨロイ側樹脂パーツ120から容易に取外すことが可能であるから、眼鏡装着者の顔幅に合わせて、ヨロイ140を単に交換することにより、装着感に優れた単焦点レンズリムレス眼鏡100が得られる。
さらに、図13には本実施形態に係る単焦点レンズリムレス眼鏡100の他の使用態様を示す。図13(A)および図13(B)は、それぞれ、単焦点レンズ110へのレンズ孔111の穿設位置が上下方向において異なる態様が示されている。このように、レンズ孔111の穿設位置を異ならせることにより、これらに固定されるヨロイ側樹脂パーツ120およびブリッジ側樹脂パーツ130、延いては、これらに取付けられるヨロイ140およびブリッジ150の単焦点レンズ110への上下方向での相対位置を異ならせ、装着者の好みに合わせた視野の調整が容易にできるのである。
以上、本発明の好ましい実施形態および使用態様につき説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。すなわち、一および他の実施の形態にそれぞれ示された特徴を相互に入れ換えて採用することも可能である。例えば、ヨロイ側樹脂パーツ120およびブリッジ側樹脂パーツ130、ヨロイ140およびブリッジ150の差し込み方向等は相互に入れ換えてもよい。さらに、図12および図13に示した使用態様も適宜組み合わせて用いることも可能である。
本発明の一実施の形態に係る単焦点レンズリムレス眼鏡を示し、(A)は正面図、(B)は平面図、(C)は側面図である。 本発明の一実施の形態に係る単焦点レンズリムレス眼鏡のヨロイ側の第一の部材を示す、(A)正面図(B)平面図、および(C)側面図である。 本発明の一実施の形態に係る単焦点レンズリムレス眼鏡のブリッジ側の第一の部材を示す、(A)正面図、(B)平面図、および(C)側面図である。 本発明の一実施の形態に係る単焦点レンズリムレス眼鏡のヨロイ側の第二の部材(ヨロイ)を示す、(A)正面図、(B)平面図、および(C)側面図である。 本発明の一実施の形態に係る単焦点レンズリムレス眼鏡のブリッジ側の第二の部材(ブリッジ)を示す斜視図である。 本発明の一実施の形態に係る単焦点レンズリムレス眼鏡のヒンジを示す、(A)正面図、(B)平面図、(C)側面図、および(D)結合前の分解斜視図である。 本発明の一実施形態のレンズ形状を説明するための単焦点レンズリムレス眼鏡の正面図である。 本発明の一実施形態において、遠方を見るときの眼の位置と近眼用の単焦点レンズとの関係を示す、(A)側面図および(B)正面図である。 本発明の一実施形態において、手元を見るときの眼の位置と単焦点レンズ110との関係を示す、(A)側面図および(B)正面図である。 本発明の一実施形態と従来品とを比較説明するための正面図であり、(A)は従来の上下幅の小さい玉型のレンズの眼鏡、(B)は本実施形態に係る単焦点レンズリムレス眼鏡を示す。 本発明の一実施形態と従来品とを比較説明するための正面図であり、(A)は従来の上下幅が普通の玉型のレンズの眼鏡、(B)は本実施形態に係る単焦点レンズリムレス眼鏡を示す。 本発明の実施形態に係る単焦点レンズリムレス眼鏡の使用態様を示す正面図であり、(A)および(B)は、それぞれ、瞳孔間距離PDが異なる装着者に対応して、サイズを異ならせたブリッジが用いられている態様を示している。 本発明の実施形態に係る単焦点レンズリムレス眼鏡の他の使用態様を示す正面図であり、(A)および(B)は、それぞれ、単焦点レンズへのレンズ孔の穿設位置が上下方向において異ならされた態様を示している。
符号の説明
110 単焦点レンズ
110b 単焦点レンズの下縁部
120 ヨロイ側樹脂部材(ヨロイ側の第一の部材)
130 ブリッジ側樹脂部材(ブリッジ側の第一の部材)
140 ヨロイ(ヨロイ側の第二の部材)
150 ブリッジ(ブリッジ側の第二の部材)
160 ヒンジ
170 テンプル

Claims (4)

  1. 一対の単焦点レンズと、該一対の単焦点レンズを連結するブリッジ側部材と、該一対の単焦点レンズのそれぞれに固設されたヨロイ側部材と、該ヨロイ側部材のそれぞれに連結されたテンプルと、を備える単焦点レンズリムレス眼鏡であって、
    前記一対の単焦点レンズのそれぞれの下縁部の少なくとも一部が、両レンズ間の中心線上の一点を中心とする円弧に沿って削除されていることを特徴とする単焦点レンズリムレス眼鏡。
  2. 前記ブリッジ側部材は、前記一対の単焦点レンズにそれぞれ固定されるブリッジ側の第一の部材と、ブリッジに連設され該ブリッジ側の第一の部材に着脱可能に弾性的にそれぞれ係合されるブリッジ側の第二の部材とを含むことを特徴とする請求項1に記載の単焦点レンズリムレス眼鏡。
  3. 前記ヨロイ側部材は、前記一対の単焦点レンズにそれぞれ固定されるヨロイ側の第一の部材と、ヨロイに連設され該ヨロイ側の第一の部材に着脱可能に弾性的にそれぞれ係合されるヨロイ側の第二の部材と、を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の単焦点レンズリムレス眼鏡。
  4. 前記一対の単焦点レンズは、近眼用であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の単焦点レンズリムレス眼鏡。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2022550257A (ja) * 2019-08-19 2022-12-01 振景 劉 近視進行を抑制する眼鏡

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