JP2008122128A - 撮像システム及び撮像方法 - Google Patents

撮像システム及び撮像方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2008122128A
JP2008122128A JP2006303720A JP2006303720A JP2008122128A JP 2008122128 A JP2008122128 A JP 2008122128A JP 2006303720 A JP2006303720 A JP 2006303720A JP 2006303720 A JP2006303720 A JP 2006303720A JP 2008122128 A JP2008122128 A JP 2008122128A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
imaging
camera
rib
black matrix
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006303720A
Other languages
English (en)
Inventor
Norio Watabe
典生 渡部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Djtech
Djtech Co Ltd
Original Assignee
Djtech
Djtech Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Djtech, Djtech Co Ltd filed Critical Djtech
Priority to JP2006303720A priority Critical patent/JP2008122128A/ja
Publication of JP2008122128A publication Critical patent/JP2008122128A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)
  • Testing Of Optical Devices Or Fibers (AREA)
  • Studio Devices (AREA)

Abstract

【課題】 リブの高さを測定するために、リブを精度よく高速に読み取る。
【解決手段】 液晶パネルのカラーフィルタ基板10に形成されるブラックマトリックス11上に配置されるリブ13の高さを測定する際に、カメラ20の撮像範囲の幅とブラックマトリックス11の幅がほぼ等しく、カメラ20の撮像素子の走査方向をブラックマトリックス11の行方向に合わせ、カメラ20をブラックマトリックス11上に移動させ、カメラ20でブラックマトリックス11上を撮像しながら、カメラ20をブラックマトリックス11の行方向に移動させ、ブラックマトリックス11上のリブ13の画像を読み取り、読み取った画像からリブ13の高さを求める。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数のライン上に配置される目標対象物を撮像する撮像システム及び撮像方法に関する。
液晶パネルでは、TFTアレイ基板とカラーフィルタ基板の間に液晶が充填される。2枚の基板間には、液晶材を満たすために、スペースが保たれる。従来、スペーサとして径が5μmという極めて極小な球体の集まりである粉体をカラーフィルタ基板に吹き付けている。この球体は非常に高精度であるということと、カラーフィルタ基板にはこの球体が多数均一に吹き付けられているということから、カラーフィルタの場所によらず、その平均高さを一定に保つことができる。その反面、球体の付着する位置を制御できないため、カラーフィルタの光の通り道であるサブ画素部を遮光してしまうという問題が生じる。
このような問題を解決するために、光の通らないブラックマトリックスの位置に予めスペーサの役割を果すリブ形状部を設けておくという工法がある。光を遮ることがないというメリットがある反面、スペーサ吹き付けと比較するとカラーフィルタ全面におけるリブ形状部の高さの均一性を保つのが難しいという問題がある。
このリブ形状部の高さに対応してTFTアレイ基板とカラーフィルタ基板間に生じるスペースの体積は変動するため、この変動に応じて両基板の間に注入する液晶材の量が変わる。スペースに対して液晶材が多すぎると凸状に、少なすぎると凹状になり、いずれの場合も表示ムラにつながる。そのため、リブ工法の普及に伴い液晶のカラーフィルタのリブ形状部の高さを高速・高精度に測定することが求められている。このように、リブ形状部の高さを高速・高精度に測定すれば、液晶材の量を適正に注入することができる。
特許文献1には、基板上の突出部を測定する方法が開示されている。ここでは、被写体である第1主面上のバンプの高さを検査する構成で、レンズおよびエリアセンサを第1主面に対して煽り状態に配置することにより、半球形状のバンプを真上から撮影した場合と等しく、バンプ像の全体像を真円形に撮影することができるため、全体像における中心から頂点像の偏心量を算出することにより、バンプにおける頂点の高さを求めることができることが開示されている(段落0038参照)。
特開平10−239025号公報
電子部品が搭載された回路基板の場合では、限られたスペースに可能な限り機能を実装するため、回路基板に隙間なく電子部品が搭載される傾向にあり、電子部品の小型化とともにこの傾向は増加している。そして、回路基板を自動外観検査するにあたっては、結果的に基板上のすべての部分の画像を採取することになる。
このような回路基板の外観検査装置では、基板全面の画像採取をいかに短時間で実行するかによって検査装置の性能が決まってくる。検査装置は、一般的に、画像を撮像するエリアカメラ、及びこのエリアカメラを基板の任意の位置に移動させるために2軸の移動手段を備え、エリアカメラの1回の撮像による範囲をできるだけ広げ、移動手段によるエリアカメラの移動回数を減らすことで性能を向上させる。この場合では、可能な限り高画素のカメラを使用することが検査装置の性能向上につながる。
しかしながら、液晶パネル用のカラーフィルタ基板上のリブ形状部は、そのサイズが5×5μm□と小さく、その実装密度が200×200μmの領域に1個だけと低く、特有の測定対象である。画像の面積比では、検査に必要な情報を持った画像はわずか0.06%である。上述した回路基板の外観検査と同様にカラーフィルタ基板全面の画像を採取したとすると、99.94%は無駄な情報を採取することになり、性能低下につながる。
また、検査対象の高密度実装化にともなって、画像を入力するための工業用テレビカメラの画素数も向上してきた。画像処理の黎明期には、エリアカメラの画素数はわずか256×256=6万5千画素であったが、次第に、25万画素、100万画素、200万画素、400万画素と画素数を向上させた。カラーフィルタ基板上のリブ形状部を必要な精度で検査するためには、0.4μm/画素という非常に高い分解能で撮像しなければならない反面、検査対象のサイズが5×5μm□と小さいのでその撮像に必要な画素数はわずか32×32画素となる。液晶パネル用のリブ形状部の検査装置に、100万画素を超える高画素のカメラを使用すると無駄が生じるということは当然のことながら、市場から購入可能な最も低画素のカメラを使用しても無駄が多かった。
そこで、本発明の目的としては、従来の回路基板の検査方法を適用しないで、むしろその逆の考え方をすることで、測定対象である液晶パネルのリブ形状部のような読取対象物の形状を、撮像する画像情報の無駄を省いて、精度良くより高速に読み取ることである。
本発明に係る撮像システムは、対象物上の複数のライン領域内に点在して配置された複数の目標対象物を撮像するための撮像システムであって、
ライン領域に対応した大きさの撮像範囲を有する撮像素子を備え、該撮像素子を用いてライン領域を撮像するための撮像手段と、
該撮像手段を移動させる移動機構と、
撮像手段及び移動機構の駆動を制御する制御回路とを有することを特徴とする。
本発明に係る画像撮像方法は、対象物上の複数のライン領域内に点在して配置された複数の目標対象物を撮像する撮像方法であって、
ライン領域に対応した大きさの撮像範囲を有する撮像素子を備えた撮像手段を移動させて、ライン領域を撮像することを特徴とする。
本発明によれば、撮像手段の撮像範囲が限定されるため、必要な解像度で、目標対象物の形状を精度よく、より高速に読み取ることができる。
以下、本発明に係る実施の形態について図面を参照して説明する。なお、本実施の形態における例示が本発明を限定することはない。
本実施の形態では、液晶パネルのカラーフィルタ基板に形成されるリブ形状部(以下リブとする)の高さ等を測定するリブ形状測定装置を図1から図11を用いて説明する。
図2は、液晶パネルのカラーフィルタ基板10を模式的に示した図(a)、及びその部分拡大図(b)である。図2(b)に示す部分拡大図は、横幅が約1400μmの領域である。
液晶パネルは、TFTアレイ基板(不図示)とカラーフィルタ基板10が張り合わされ、その間に液晶材が封入される。カラーフィルタ基板10側にはリブ13が形成され、液晶材を封入するためにTFTアレイ基板との間のスペースを確保する。
カラーフィルタ基板10上に形成されるサブ画素12は、赤(R)、青(B)、緑(G)の3色のサブ画素からなる。この3色のサブ画素は、水平方向(図2において左右方向、以下X方向とする)に繰り返して複数並び、垂直方向(図2において上下方向、以下Y方向とする)に同色のサブ画素をそろえて複数行並ぶ。
また、カラーフィルタ基板10上に形成されるブラックマトリックス11は、各サブ画素12を黒で囲み、画像をくっきりさせるものである。サブ画素12はX方向及びY方向に整列して配置されているため、ブラックマトリックス11は複数のサブ画素12を囲むことでX方向及びY方向に略直線状となる。
また、カラーフィルタ基板10側に形成されるリブ13は、高さ数μmの矩形突状形状であり、カラーフィルタ基板10とTFTアレイ基板とを張り合わせたときに、その間に液晶材を封入するスペースを確保する。このリブ13は、カラーフィルタ基板10上のブラックマトリックス11の各行にそれぞれ複数個配置される。そして、このリブ13は、ブラックマトリックス11の各行にそれぞれX方向に所定間隔で配置され、列方向すなわちY方向には近隣のリブ13の配置位置と重ならないようになっている。これによって、複数のリブ13はそれぞれ、カラーフィルタ基板10とTFTアレイ基板との間で略等しい圧力をうけ、両基板を略均一に支持する。
図1にリブ形状測定装置の構成を示す。図1(a)は上面模式図、図1(b)は断面模式図である。
リブ形状測定装置は、カラーフィルタ基板10がセットされる測定面上に、測定対象物を撮像するカメラ20、レンズ22、及び測定対象物を照明する照明装置23を備える。
リブ形状測定装置に設けられたY軸ステージ(第1の移動手段)71は、測定面の両サイドに垂直方向(図1において上下方向、以下Y方向)に沿って設けられる。そして、X軸ステージ(第2の移動手段)70は、測定面の水平方向(図1において左右方向、以下X方向)に沿って、Y軸ステージ71にY方向に移動可能に支持される。
このX軸ステージ70に、カメラ20、レンズ22、及び照明装置23が一体的に、X方向に移動可能に取り付けられる。
カメラ20及びレンズ22は、X軸ステージ70に直交する方向の一方側に設けられ、照明装置23は他方側に設けられる。そして、照明装置23が他方側から測定点を照明し、その光はカメラ20及びレンズ22側に反射し、レンズ22で集光、カメラ20で撮像する。また、撮像の開始や終了等のカメラの動作の制御を全体制御部80により行う。
画像入力部60は、カメラ20で撮像された画像情報を取り込み、全体制御部80に出力する。全体制御部80は、画像入力部60から出力される画像情報を解析し、カラーフィルタ基板10上のリブ13の高さを算出し、このようにして得た測定結果を結果表示部90に出力する。結果表示部90は、全体制御部80から出力される測定結果を表示する。
X軸ドライバ72は、X軸ステージ70に接続され、X軸ステージ70を駆動する。Y軸ドライバ73は、Y軸ステージ71に接続され、Y軸ステージ71を駆動する。X軸ドライバ72とY軸ドライバ73はともにXYステージ制御部74に接続され、さらにXYステージ制御部74は全体制御部80に接続される。これによって、全体制御部80で、カメラ20の撮像位置を決めるプログラムをあらかじめ入力しておくことで、X軸ステージ70とY軸ステージ71を制御することができる。
このように、全体制御部80があらかじめ入力されたプログラムに従って制御されることで、X軸ステージ70とY軸ステージ71によりカメラ20がカラーフィルタ基板10上の所定の測定位置に移動され、カメラ20によりこの測定位置の画像が撮像され、この画像情報が画像入力部60に取り込まれ、そこに撮像されたリブ13の高さを測定することができる。
次に、リブ形状測定装置でのリブの撮像方法について説明する。
リブ形状測定装置にカラーフィルタ基板10をセットする際に、ある程度の範囲で位置ズレが発生することがある。このような位置ズレが発生すると、リブ13の高さの測定精度が低下する。特に、後述するように、リブ13の高さ測定で、より高速に測定するためにリブ13の撮像範囲30aを小さく設定するような場合では、リブ13をより正確に撮像するためにカラーフィルタ基板10の位置ズレを精度良く補正することが望まれる。このときのカラーフィルタ基板10の位置検出及びそれにともなう位置補正技術は、一般的な技術を用いることができる。
カメラ20には、例えば、1024画素×1024画素の撮像素子を有するエリアカメラを用いることができる。この撮像素子21に設定された撮像範囲30aは、図7及び図9を参照すると、撮像素子21の走査方向に1024画素であり、副走査方向略中央部に32画素である。副走査方向の32画素という幅は、ブラックマトリックス11の幅(図2におけるY方向の長さ)と略一致する。これによって、ブラックマトリックス11上のリブ13群の画像が、必要最小限のサイズの撮像範囲30aで、効率的に採取される。

リブ形状測定装置では、カメラ20は撮像素子21の走査方向をブラックマトリックス11の行方向に合わせてあり、カメラ20の撮像範囲30aの幅をブラックマトリックス11の幅に合わせるようにしてカメラ20をブラックマトリックス11上に移動させてから、カメラ20をX方向に移動させることで、ブラックマトリックス11全体を連続的に撮像することができ、ブラックマトリックス11上に形成されるリブ13もまた複数個連続して撮像することができる。
ここで、カメラ20を撮像に応じてステップ停止させると仮定した状態を図3に示す。この図3では、停止した場合の最初の撮像範囲を31、次の撮像範囲を32、さらにその次の撮像範囲を33とし、実際の撮像範囲を41、42とする。
図4は、リブ13が形成されたブラックマトリックス11の正面拡大図、図5は、図4において停止した場合の撮像範囲31、32、33を示す図、図6は、図4において実際の撮像範囲41、42を示す図である。
カメラ20はX方向に移動し停止することなく連続的に画像を取り込むため、最初の走査ライン411の取り込み開始時と取り込み終了時では、カメラ20の位置は若干X方向(図3において矢印Xで示す)下流側に移動する。つまり、走査ライン411は撮像範囲31を超える。そのため、次の走査ライン412は前の走査ライン411よりもX方向下流側にずれた位置412aから走査が開始される。
同様に、次の走査ライン413は前の走査ライン412よりもX方向下流側にずれ、さらに次の走査ライン414は前の走査ライン413よりもX方向下流側にずれる。このようにして、実際には撮像範囲31は平行四辺形型の撮像範囲41として、同様に撮像範囲32は平行四辺形型の撮像範囲42として撮像される。
このような構成では、カメラ20の撮像素子21の走査周波数とカメラ20がX方向に移動する速度を適宜調整すると、撮像範囲41と撮像範囲42とが連続して撮像される。つまり、撮像範囲41の最後の走査ラインが終了すると、次に、撮像範囲42の最初の走査ライン421が開始し、この撮像範囲42の最初の走査ライン421の走査開始位置が、前の撮像範囲41の最初の走査ライン411の走査終了位置と略一致する。
このように撮像を繰り返すことで、ブラックマトリックス11のX方向1行分の画像を連続して撮像することができる。
このような撮像方法によれば、カラーフィルタ基板10上のうち、リブ13が存在するブラックマトリックス11が撮像され、リブ13が存在しないサブ画素12は撮像されない。そのため、撮像範囲が狭くなるため、画像処理の量を低減することができる。また、リブ13を高画素で撮像しても、画像処理の量が低減されているため、処理時間を短くすることができる。
次に、1行分のブラックマトリックス11を撮像した後、Y軸ステージ71でX軸ステージ70をY方向に移動させることで、カメラ20を次の行のブラックマトリックス11を撮像する位置に移動させる。この位置で、上述と同様に処理することで、この行のブラックマトリックス11の画像を撮像することができる。
このような処理をすべての行のブラックマトリックス11に対して繰り返すことで、カラーフィルタ基板10上のすべてのリブ13の画像を撮像することができる。なお、この処理は、ブラックマトリックス11のY方向一方側の行から隣接する行に順々に行われるほか、ブラックマトリックス11の任意の行をランダムまたは規則的に行うこともできる。
このように、ブラックマトリックス11の行方向のように、リブ13が連続して点在する部分は、連続してカメラ20で撮像することで、その行のリブ13を適正に短時間で撮像することができる。また、ブラックマトリックス11の列方向のように、サブ画素12部とブラックマトリックス11とが交互に配列され、リブ13が存在しないサブ画素12部が多い部分では、カメラ20を移動させ、サブ画素12部は撮像しないで、ブラックマトリックス11を撮像することで、撮像する部分を少なくし、撮像処理量を低減することができる。
以上カメラ20としてエリアカメラを使うことで、リブ形状測定装置においてリブを撮像し画像読取が効率的に行えることを示した。なお、カメラ20はエリアカメラに限定されるものではなく、ラインカメラを用いることもできる。これまでに説明してきた実施形態の場合において、カメラ20としてラインカメラを使うことを想定すると、その撮像範囲30bは図9のごとく撮像素子21の走査方向に1画素、副走査方向に32画素ということになる。ラインカメラでは、カメラを連続的に動作させながら画像を取り込むのが必須条件かつ常識であり、その時ブラックマトリックス11上に形成されるリブ13もまた複数個連続して撮像することができるのも明白である。従って、ラインカメラでもこれまでに説明した発明内容が有効であるのもまた明白である。
図7を用いてリブ13の高さの測定方法について説明する。
測定対象のリブ13は、カラーフィルタ基板10のブラックマトリックス11に形成されている。照明装置23はリブ13をY方向一方側から斜めに照明する。カメラ20はリブ13を中心として照明装置23の反対側でY方向他方側から斜めにリブ13を撮像する。
カメラ20の撮像面21とレンズ22は、カラーフィルタ基板10の面と略平行に配置される。このとき、レンズ22の光軸中心とカメラ20の撮像面21の中心とを結んだ線20aは傾いており、あおり撮像となる。この結んだ線20aの延長線上に、リブ13が位置するように、Y軸ステージ71を移動させ、画像撮像する。
このような構成によれば、リブ13を斜め上方から撮像し画像を得ることができる。これによって、リブ13の上面50と側面51とを分けて撮像することができる。つまり、カメラ20側から、リブ13の上面50とリブ13のカメラ20側の手前の側面51とを見ることができるため、両面をそれぞれ分けて撮像することができる。そして、このリブ13の側面51の寸法を測定することで、リブの高さを測定することができる。
さらに、あおり撮像によってリブを撮像しているため、撮像範囲41、42、…は、リブ13を斜めから撮像するにも関わらず全面にわたり焦点が略一致する(図8参照)。
次に、リブの測定結果の出力方法と液晶注入方法での使用例について説明する。
全体制御部80では、液晶パネルのある一定範囲ごとのリブ13の平均高さを算出し、算出した平均高さを結果表示部90に出力する。結果表示部90では、この平均高さに関する情報が表示される。
そして、液晶製造工程では、このようにリブ形状測定装置が測定したカラーフィルタの領域ごとのリブ13の平均高さから、その領域に封入する液晶材の量を決定し注入する。これによって、品質の高い液晶パネルを製造することができる。
測定したリブ平均高さを結果表示部90に表示するだけではなく、次工程の液晶材注入装置(不図示)に送信することもできる。この場合、液晶材注入装置の液晶材注入量を自動制御することが可能になる。
以下、本実施の形態に係るリブ形状測定装置について一例を示して説明する。
液晶パネル用カラーフィルタの一例を表1に示す。表1に示すように、リブ13のサイズは、一辺が約5μmの略立方体である。
Figure 2008122128
表2には、リブ形状測定装置の要求測定性能・精度についての詳細を示す。
Figure 2008122128
カラーフィルタ基板10にTFTアレイ基板を張り合わせ、その間に注入する液晶材の量を高精度に制御するためには、リブの高さの1/50〜1/100程度の測定精度にすることが望ましい。リブの高さは約5μmであることより、測定精度は±0.05μm〜±0.10μmになる。
また、TFTアレイ基板とカラーフィルタ基板10との間に注入する液晶材量は任意の領域に分けて制御することが望ましい。局所的に液晶材量が多いとガラスパネルが凸形状になり、液晶材量が少ないと凹形状になるため、表示ムラを引き起こすことがある。このように、リブの高さに応じて液晶材の注入量を制御することが望ましい。
なお、リブの高さは、図7を用いて上述したあおり撮像によって測定される。
表2の例で、要求測定精度が±0.10μmである場合、この精度を実現するために光学分解能としては0.4μm/画素が必要である。
リブのサイズは約5μm□であるため、ある程度の位置ズレを考慮し必要な撮像視野を10μmとすると必要な撮像画素数は10/0.4=25画素となる。そこで、画素サイズは、画像処理にとって都合のよい32画素を一つの目安とすることができる。
したがって、図9に示す撮像範囲30bを有する32画素のラインカメラ、または、図9に示す撮像範囲30aを有する短辺方向の画素サイズが32画素のエリアカメラが適する。
図9に示す撮像範囲30bを有するラインカメラ高速撮像方式では、32画素のラインカメラを用いる。ラインカメラの長手方向を、ブラックマトリックス11の幅方向に合わせ、ラインカメラをブラックマトリックス11の長手方向一方側から他方側に移動させる。
この32画素は、従来のカメラに比べて非常に低画素である。従来、一般的な傾向として、測定対象が微細化すると、カメラ・画像入力側は高分解能化する。つまり、高精度測定には高分解能カメラが適していると認識されている。しかし、32画素という、従来に比べて低画素のカメラを用いることで、高精度で高速な測定方法を実現することができる。このラインカメラの機能を表3に示す。
Figure 2008122128
32画素のラインカメラは一般的な画素数のラインカメラと同様に作製することができ、その動作速度は一般的な20MHzとした。なお、32画素のラインカメラは、通常市場に存在しないが、これは、32画素のカメラの製作が技術的に困難というわけではなく、このような低画素のラインカメラのニーズがないため製品化されていないだけである。そのため、32画素のラインカメラは、一般的な方法で製造可能である。
次に、図9に示す撮像範囲30aを有するエリアカメラによる高速撮像方式について説明する。エリアカメラの副走査方向をブラックマトリックス11の幅方向に合わせ、エリアカメラをブラックマトリックス11の長手方向一方側から他方側に移動させる。
従来のエリアカメラの撮像方法は、撮像対象に対してカメラを停止させて撮像する構成や、閃光時間の短い照明を照射して測定対象である一瞬を切り取って撮像する構成である。
本実施の形態に係るエリアカメラの撮像方法は、撮像範囲であるブラックマトリックス形状に合わせてエリアカメラの撮像範囲のアスペクト比を調整し、例えば1024画素×32画素にする。また、エリアカメラの走査線と平行な方向にカメラを移動させながら連続して撮像する。
図10に示すように、カメラの移動にともなって、撮像範囲41(図10において網掛けで示す)は平行四辺形に変形するが、エリアカメラの移動速度を適切な値に調整することによって、この平行四辺形の撮像範囲41は、その前後の撮像範囲と隙間無く接続することとなり、測定対象領域の画像を抜けなく撮像することが可能となる。図10では、カメラが静止していると仮定した場合の撮像範囲31及び32の走査方向の幅が409.6μmであり、副走査方向の幅が12.8μmである。ここで、表4に示す機能のエリアカメラを用いる場合では、カメラの移動速度を942mm/秒に調整するとよい。
Figure 2008122128
このような撮像方法では、液晶パネルのカラーフィルタ基板のうち、リブが配置されるブラックマトリックス部分の画像のみを効率的に採取することができる。
このようなリブ形状測定装置の測定性能を表5に示す。
Figure 2008122128
ここで、本発明に係る実施例と比較例とを比較する。
比較例としては、PCのバスを経由してPCメモリに画像データを送り込むタイプのエリアカメラであって、視野サイズ1024画素×1024画素、フレームレート150fpsのものを用いた。
この比較例のカメラを使い光学系分解能を0.4μm/画素とした場合の実行視野サイズは0.41mm×0.41mmとなる。この視野サイズで1000mm×1000mmのカラーフィルタ基板全面を撮像しようとすると、(1000/0.41)=5.95M回の撮像を行う。この場合の測定時間は、5.95M/150fps=39.7K秒=11時間/枚・光学系となる。
実施例として、表1から5で示した撮像方法では、測定時間は、表5に示すように102分/枚・光学系=1.7時間/枚・光学系である。
このように、実施例と比較例の測定の性能差は約6倍である。
この発明を実施するにあたっては、撮像対象物に合わせて撮像範囲を限定したカメラを用意する必要がある。これまでに説明したとおり、そのようなカメラは技術的に設計・製作が困難なわけではないが、この発明が要求するような低画素のカメラが市場に無いのは確かである。しかし、近年のCMOS-カメラの性能向上によって、その画質・感度がCCD並みになり十分に画像処理・検査用の画像入力デバイスとして利用できるレベルになった。CMOSはその特性上、画像読み出し範囲を自由に設定できるという特性がある。したがって、1024×32画素のエリアカメラとか32画素のラインカメラといった特殊なカメラを用意する必要はなく、例えば1024×1024画素のCMOSカメラを用意して、その撮像範囲を1024×32画素にあるいは1×32画素に設定するだけでよい。
よって、実施例のリブ形状測定装置では比較例の測定装置とほぼ同様のカメラを使用できるため、カメラの価格差もない。このように、本実施例のリブ形状測定装置は、比較例の測定装置と同様のコストで、比較例の測定装置と比べて約6倍の性能向上を達成することができる。
このように、本実施の形態によれば、コストを抑えながらカラーフィルタ上のリブの形状を精度良くより高速に撮像することができる。また、撮像した画像から、リブの高さを精度良くより高速に測定することができる。
つまり、リブの高さ測定では、測定精度を高めることが要求されるが、要求精度を満足するような撮像条件でパネル全面を撮像すると、測定時間が長くなり実用的でない。測定対象は微小なリブであり、このリブはカラーフィルタ基板上にある程度規則的に配置されている。この特性を利用することで撮像の高速化を図ることができる。具体的には、カメラによって必要な分解能でリブが撮像される際に、視野サイズがリブの撮像に必要かつ最小となるように設定する。このカメラをリブが配置されたブラックマトリックスに沿って移動させながら撮像することで、リブを含んだ必要な画像のみを効率的に撮像することができる。これによって、コストを抑えながらカラーフィルタ上のリブの高さを精度良くより高速に測定することができる。
また、このようにリブの高さを測定すれば、液晶パネルの基板間に液晶材を適正に封入することができ、液晶パネルをより精度良く組み立てることができる。また、リブの高さの測定結果が、許容範囲内に含まれるか否かを検査することで、不良品の検出が可能になる。
以上の実施例の説明では、高さ測定方法として「あおり撮像方式」の採用を前提としたが、高さ測定方法が別の方式になったとしても本発明の本質が変わるものではない。
また、本実施の形態ではカメラを移動させながら連続的に撮像する方法を説明したが、そのようにカラーフィルタ基板のブラックマトリックス上を全てを撮像するのではなく、特定のリブを撮像したい場合など、目標対象物がすでに決まっている場合には、カメラを移動させながら連続的に撮像する必要はなく、固定して撮像することも可能である。
本実施の形態に係るリブ形状測定装置の構成を示す図であり、(a)は上面模式図、(b)は断面模式図である。 本実施の形態に係る液晶パネルのカラーフィルタ基板を模式的に示した図(a)、及び部分拡大図(b)。 本実施の形態に係るリブ形状測定装置のカメラの撮像範囲を説明するための図である。 本実施の形態に係るリブが形成されたブラックマトリックスの正面拡大図である。 図4においてカメラを停止して撮像した場合の撮像範囲を示す図である。 図4における本実施形態の方法での実際の撮像範囲を示す図である。 本実施の形態に係るリブ形状測定装置の断面模式図である。 本実施の形態に係るリブが形成されたブラックマトリックスの正面拡大図であって、実際の撮像範囲とリブの関係を示す図である。 本実施の形態に係るラインカメラ及びエリアカメラの撮像範囲を説明するための図である。 本実施の形態に係るリブ形状測定装置のカメラの撮像範囲を説明するための図である。
符号の説明
10 カラーフィルタ基板
11 ブラックマトリックス
12 サブ画素
13 リブ
20 カメラ
22 レンズ
23 照明装置
70 X軸ステージ
71 Y軸ステージ

Claims (9)

  1. 対象物上の複数のライン領域内に点在して配置された複数の目標対象物を撮像するための撮像システムであって、
    前記ライン領域に対応した大きさの撮像範囲を有する撮像素子を備え、該撮像素子を用いて前記ライン領域を撮像するための撮像手段と、
    該撮像手段を移動させる移動機構と、
    前記撮像手段及び前記移動機構の駆動を制御する制御回路とを有することを特徴とする撮像システム。
  2. 前記移動機構は、
    前記各ライン領域を撮像可能な位置に前記撮像手段を移動させる第1の移動手段と、
    前記各ライン領域に沿って前記撮像手段を移動させる第2の移動手段とを有することを特徴とする請求項1に記載の撮像システム。
  3. 前記撮像手段を前記各ライン領域に沿って移動させながら、前記撮像手段による複数回の撮像動作を行うことを特徴とする請求項2に記載の撮像システム。
  4. 前記撮像素子の走査方向が前記ライン領域に沿って前記撮像手段を移動させる方向と一致していることを特徴とする請求項2又は3に記載の撮像システム。
  5. 前記ライン領域は、前記対象物としての液晶パネルのカラーフィルタ基板に形成されるブラックマトリックスであり、前記目標対象物は、前記ブラックマトリックス上に配置されたスペーサであることを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載の撮像システム。
  6. 対象物上の複数のライン領域内に点在して配置された複数の目標対象物を撮像する撮像方法であって、
    前記ライン領域に対応した大きさの撮像範囲を有する撮像素子を備えた撮像手段を移動させて、前記ライン領域を撮像することを特徴とする撮像方法。
  7. 前記撮像手段を前記各ライン領域に沿って移動させながら、前記撮像手段による複数回の撮像動作を行うことを特徴とする請求項7に記載の撮像方法。
  8. 前記撮像素子の走査方向を前記撮像手段の移動方向と一致させた状態で、前記撮像手段を移動させることを特徴とする請求項7に記載の撮像方法。
  9. 前記ライン領域は、前記対象物としての液晶パネルのカラーフィルタ基板に形成されるブラックマトリックスであり、前記目標対象物は、前記ブラックマトリックス上に配置されるスペーサであることを特徴とする請求項7又は8に記載の撮像方法。
JP2006303720A 2006-11-09 2006-11-09 撮像システム及び撮像方法 Pending JP2008122128A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006303720A JP2008122128A (ja) 2006-11-09 2006-11-09 撮像システム及び撮像方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006303720A JP2008122128A (ja) 2006-11-09 2006-11-09 撮像システム及び撮像方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008122128A true JP2008122128A (ja) 2008-05-29

Family

ID=39507047

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006303720A Pending JP2008122128A (ja) 2006-11-09 2006-11-09 撮像システム及び撮像方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008122128A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2101212A1 (en) 2008-03-10 2009-09-16 Victor Company of Japan Ltd. Optical unit, backlight device, liquid crystal module and liquid crystal display apparatus
JP2013130438A (ja) * 2011-12-21 2013-07-04 Hitachi Giken Co Ltd 工業製品の目視検査支援装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2101212A1 (en) 2008-03-10 2009-09-16 Victor Company of Japan Ltd. Optical unit, backlight device, liquid crystal module and liquid crystal display apparatus
JP2013130438A (ja) * 2011-12-21 2013-07-04 Hitachi Giken Co Ltd 工業製品の目視検査支援装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI390195B (zh) 顯示面板之檢查方法及檢查裝置
KR101505702B1 (ko) 전자부품 검사 방법과 이에 이용되는 장치
JP6888617B2 (ja) 検査装置、検査方法
CN1673792A (zh) 焦点调整方法、焦点调整装置
CN101021489A (zh) 外观检查装置
JP5497495B2 (ja) 高速検査方法とその装置
JP2006242821A (ja) 光学パネルの撮像方法、光学パネルの検査方法、光学パネルの撮像装置、光学パネルの検査装置
TWI627492B (zh) 焦點調節方法及其作業裝置
US20100213355A1 (en) Full-width Line Image-sensing Head
JP2007010393A (ja) ねじ形状測定装置
KR20050113602A (ko) 광학 디바이스 및 검사 모듈
KR100240133B1 (ko) 촬상장치
JP2008122128A (ja) 撮像システム及び撮像方法
JP2012247743A (ja) 解像度検査用チャート及び解像度の検査方法
JP2008180578A (ja) 周期性パターンのムラ検査装置
JP4564312B2 (ja) 撮像方法、撮像装置、及びパターン検査装置
JP2010243212A (ja) 傾斜検出方法、および傾斜検出装置
CN100529744C (zh) 光学检测装置和检测方法
JP6792369B2 (ja) 回路基板の検査方法及び検査装置
JP2005181250A (ja) 液晶表示パネルの検査方法及び装置
JP2003139721A (ja) 基板検査装置
JPH10311705A (ja) 画像入力装置
JP3959041B2 (ja) 撮像装置及び輝度分布測定装置
KR102329643B1 (ko) 모바일카메라용 오토포커싱 또는 손떨림 방지장치의 특성을 검사하기 위한 장치 및 이의 동작방법
JP5499295B2 (ja) ディスプレイパネルの検査方法および検査装置