JP2008119931A - インクジェット記録ヘッド及び該ヘッドが搭載された記録装置 - Google Patents
インクジェット記録ヘッド及び該ヘッドが搭載された記録装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008119931A JP2008119931A JP2006305519A JP2006305519A JP2008119931A JP 2008119931 A JP2008119931 A JP 2008119931A JP 2006305519 A JP2006305519 A JP 2006305519A JP 2006305519 A JP2006305519 A JP 2006305519A JP 2008119931 A JP2008119931 A JP 2008119931A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- recording
- ink
- recording head
- element substrate
- ink supply
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Landscapes
- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
Abstract
【課題】 梁部近傍ではインクの流抵抗が大きくリフィル周波数が低下するなど記録素子基板に設けられたインク供給口開口部と梁部近傍で吐出特性が異なる。各ノズル列で同じ現象が重なることによる梁部近傍の印字品位劣化を解消する。
【解決手段】 記録液を吐出させるための吐出口と液体に運動エネルギーを印加するための吐出エネルギー発生素子がそれぞれ複数配列され、背面側からインクを供給するためにインク供給口が形成された記録素子基板を備え、該インク供給口は各ノズル列に対して複数有し、第一のノズル列の設けられたインク供給口の梁部と他のノズル列に設けられた梁部がノズル列方向に対して一致させない。
【選択図】 図3
【解決手段】 記録液を吐出させるための吐出口と液体に運動エネルギーを印加するための吐出エネルギー発生素子がそれぞれ複数配列され、背面側からインクを供給するためにインク供給口が形成された記録素子基板を備え、該インク供給口は各ノズル列に対して複数有し、第一のノズル列の設けられたインク供給口の梁部と他のノズル列に設けられた梁部がノズル列方向に対して一致させない。
【選択図】 図3
Description
本発明は、記録に用いられる液体を記録媒体の記録面に対して吐出動作を行うインクジェット記録ヘッド及び該ヘッドが搭載された記録装置に関する。
インクジェット記録装置は、いわゆるノンインパクト記録方式の記録装置である。高速な記録と様々な記録メディアに対して記録することが可能であり、記録時における騒音がほとんど生じないといった特徴を持つ。このようなことから、プリンタ、ワードプロセッサ、ファクシミリ、複写機などの記録機構を担う装置として広く採用されている。
最近では記録されるデータ量も増大しており、特にグラフィック等もプリントアウトされるようになるとそのデータ量の多さから一層の高速記録が要求されるようになってきている。被記録材の幅にわたって吐出口及び電気熱変換体を長尺に配列されるいわゆるフルラインタイプのインクジェットヘッドおよび該インクジェットヘッドを備えるインクジェット装置は上述の記録速度を向上させるものとして大いに期待されている。
インクジェット記録は、微小な吐出口から微小な液滴を吐出させ、記録紙に対し記録を行うこともので、代表的な方法としては電気熱変換素子を用いた方法がある。電気熱変換素子を用いたインクジェット記録ヘッドでは、電気熱変換素子をノズル内に設け、これに記録信号となる電気パルスを与えることにより記録液に熱エネルギーを与える。そして、そのときの記録液の相変化により生じる記録液の発泡(沸騰)時の気泡圧力を記録液滴の吐出に利用する。
図8は従来のインクジェット記録ヘッドを示す。記録素子基板201の中央付近の表面側にはインクを吐出するための吐出口202が複数開口しており、各々の吐出口に対応してインクを発泡させるための不図示の加熱ヒーターが記録素子基板201上に形成されている。
図9においては、加熱ヒーターからの配線は、各々、記録素子基板201上の駆動素子205実装部にのびており、ここに実装された駆動素子に電気的に接続されている。駆動素子205は異方性導電フィルムや、半田バンプ等によるCOB(chip on board)接続方法により、記録素子基板201に接続されている。また、駆動素子205には、トランジスタ回路の他にトランジスタを駆動するためのロジック回路が搭載されており、そのロジック回路を駆動する信号は、記録素子基板201を介してフレキシブルフィルム206に接続される。さらにフレキシブルフィルム206は、ガラスエポキシ等の複合材料からなる回路基板207に接続され、回路基板207には、外部から電気的信号を入力するための電気コネクタが搭載されている。
駆動素子205およびフレキシブルフィルム206の電気的接続部は、エポキシ系、フッ素、シリコン系樹脂等の封止性、イオン遮断性に優れた封止剤212により被覆され、封止されている。
記録素子基板201の裏面側には、記録素子基板保持部材211および支持部材212によって形成されるインク流路210がノズル列方向に長く設けられている。そして、記録素子基板201には、この裏面側のインクを表面側に供給するためのスリット219が設けられている。
このスリットは各ノズル列に対応し同様のピッチで設けられており、梁の位置も各ノズル列において同じ位置に形成されている。(図10)
インク流路210は、不図示のヘッドの外部からのインクの供給を受ける構成になっている。
インク流路210は、不図示のヘッドの外部からのインクの供給を受ける構成になっている。
従来例としては、例えば特許文献1と特許文献2をあげることが出来る。
特開2002-361878号公報
特開2006-123454号公報
梁部近傍ではインクの流抵抗が大きくリフィル周波数が低下するなど記録素子基板に設けられたインク供給口開口部と梁部近傍で吐出特性が異なる。各ノズル列で同じ現象が重なることによる梁部近傍の印字品位劣化を解消する。
本発明は、記録液を吐出させるための吐出口と液体に運動エネルギーを印加するための吐出エネルギー発生素子がそれぞれ複数配列され、背面側からインクを供給するためにインク供給口が形成された記録素子基板を備え、該インク供給口は各ノズル列に対して複数有し、第一のノズル列の設けられたインク供給口の梁部と他のノズル列に設けられた梁部がノズル列方向に対して一致しないことを特徴とすることにより、上記の課題を解決する。
本発明は、以上説明してきたように、複数のノズル列を有する構成のインクジェットヘッドである。本発明によれば、梁の両端部より梁幅の2倍の領域が他のノズル列のそれとクロスすることのないように配置することにより、梁部の吐出特性低下による印字品位への影響を低減することができる。
図1は本発明実施例のインクジェット記録ヘッドを示す。
図1において、本発明のインクジェット記録ヘッドは、記録素子基板101の中央付近の表面側にインクを吐出するための吐出口102が複数開口しており、この吐出口102から吐出されるインク滴によって記録を行うものである。
図2に示すように、記録素子基板101上には、各々の吐出口102に対応して加熱ヒーター103が形成されており、この加熱ヒーター103に通電加熱してインクを発泡させ、その運動エネルギで記録液であるインクを吐出口102から吐出させる。
加熱ヒーター103からの配線は、各々、記録素子基板101上の駆動素子105実装部にのびており、ここに実装された駆動素子に電気的に接続されている。駆動素子105は異方性導電フィルムを介してCOB(chip on board)接続方法により、記録素子基板101に接続されている。また、駆動素子105には、トランジスタ回路の他にトランジスタを駆動するためのロジック回路が搭載されており、そのロジック回路を駆動する信号は、記録素子基板101を介してフレキシブルフィルム106に接続される。さらにフレキシブルフィルム106は、ガラスエポキシ等の複合材料からなる回路基板107に接続されている。
駆動素子105およびフレキシブルフィルム106の電気的接続部は封止性、イオン遮断性に優れたエポキシ系、シリコン系、フッ素系などの樹脂封止剤112により被覆され、封止されている。
記録素子基板101の裏面側には、記録素子基板保持部材111および支持部材112によって形成されるインク流路110が前記各ノズル列に対応してノズル列方向に長く設けられている。そして、記録素子基板101には、この裏面側のインクを表面側に供給するためのスリット119が設けられている。
各スリットは約2mmピッチでノズル列に沿って設けられ、梁部113は100μm前後の幅で設けられている。
2列のスリットに沿って2列のノズル列が形成され、各ノズルは本実施例では第1列、第2列ともに600dpiのピッチで形成され、第2列目は半ピッチずらして配置されている。ヘッドとしては1200dpiの解像度を有する。
インク供給口は2つのノズル列の各梁部が最も遠い配置、インク供給口のピッチを半ピッチずらした配置とした。(図4、図5)
図3には梁近傍におけるリフィル周波数の概略を示した。梁部近傍ではインク供給口開口部に比べ梁によりインクがノズルに供給される際の流抵抗が大きくなるため特性が低下する。また、この低下する領域は梁の幅wに対して2wの領域に及ぶ。
図3には梁近傍におけるリフィル周波数の概略を示した。梁部近傍ではインク供給口開口部に比べ梁によりインクがノズルに供給される際の流抵抗が大きくなるため特性が低下する。また、この低下する領域は梁の幅wに対して2wの領域に及ぶ。
この特性変化が印字品位に影響し2列のノズルが重なるとさらに顕著になる。
よって、少なくとも各ノズル列における梁の位置がこの領域で重ならないように配置することが望ましい。
このように梁の位置をノズル列で一致しないようにすることにより特性劣化が重ならず印字品位低下を軽減できる。
図6にはさらにノズル列の多い場合を示した。この場合もお互いの梁位置が重ならないように配置する。a,bの領域において前記領域が重ならないように配置した。
図7は本発明の記録ヘッドを用いたフルマルチインクジェットプリンターの概略図である。 10はカセット給紙、8は手差し給紙であり給紙方式として、給送ローラーと分離パッドにより記録紙を一枚ずつ分離する方式(デュプロ方式)や、ツメ分離方式、リタード方式などが考えられる。カセット給紙10や手差し給紙9により給紙された記録紙Pは、止まっているレジストローラー対4のニップへ記録紙の先端を突き当て、さらに少し給送ローラーを回転させレジストローラー4と給送ローラー8の間で記録紙Pにたるみをつくらせる。これにより、記録紙Pの斜送を補正することができる。さらに記録紙Pがレジストローラーのニップへ突き当たったことをフォトセンサーで検地してからレジストローラーを回転させる。そして、レジストローラー4の回転開始をトリガーとして記録ヘッド1の記録タイミングをあわせることにより記録紙P上の所定位置に画像を形成できる。
レジストローラーにより搬送された記録紙Pは、搬送ベルト5dとピンチローラ対12とで挟持され、さらにピンチローラー12の下ローラー12bには高圧がかけられておりまた上ローラー12aは接地されている。これにより、ピンチローラー12を通った記録紙Pは搬送ベルト5dに静電吸着されながら搬送する。そして搬送ベルト上に静電吸着された記録紙Pは不図示のパルスモータである駆動源によって駆動される駆動ローラ5bによって搬送されるベルト5dによって記録ヘッド1K〜1Cの直下の印字開始位置まで搬送される。
搬送ベルト5dは駆動ローラ5bと従動ローラ5a及び圧力ローラ5cとによって張架される。その圧力ローラ5cは一端が図示しない搬送ベルト筐体5eに揺動可能に付けられたアーム(不図示)の他端に回動可能に付けられ、アームがバネによって押圧されることで搬送ベルト5dに張力を加している。
1K、1Y、1M、1Cは記録シートPの記録領域の全幅にわたって複数の記録素子が配列するフルラインタイプの記録ヘッドである。これらの記録ヘッドは、記録紙P搬送方向上流側から1K(黒)、1Y(シアン)、1M(マゼンタ)、1C(イエロー)の順に所定間隔で配置され、記録ヘッド1はヘッドホルダ2に取り付けられている。
以上のような構成において、記録紙Pは静電吸着力よって搬送ベルト5dの上面に吸着され、記録ヘッド1で印字されながら搬送ベルト5dで搬送される。
7は排紙ローラで、不図示の伝達手段によって従動ローラ7bの回転力によって駆動される。
7aは排紙ローラ7と圧接する拍車である。印字後の記録紙Pは、排紙ローラ7bと拍車7aとによって挟持され、排紙トレイ13へ排紙、収容されるようになっており、拍車7bは記録後の印字面を転走するため、印字された画像のインクがなるべく転移しないように先端をとがらせた形状となっている。
1 記録ヘッド
2 ヘッドホルダ
4 レジストローラー
5d 搬送ベルト
5a 従動ローラ
5c 加圧ローラ
5e 搬送ベルト筐体
5b 駆動ローラ
7 排紙ローラ
8 給送ローラー
9 手差し給紙
10 カセット給紙
12 ピンチローラー
13 排紙トレー
101 記録素子基板
102 吐出口
103 加熱ヒーター
105 駆動素子
106 フレキシブルフィルム
107 回路基板
108 支持部材
110 インク流路
111 記録素子基板保持部材
112 インク流路
119 スリット
2 ヘッドホルダ
4 レジストローラー
5d 搬送ベルト
5a 従動ローラ
5c 加圧ローラ
5e 搬送ベルト筐体
5b 駆動ローラ
7 排紙ローラ
8 給送ローラー
9 手差し給紙
10 カセット給紙
12 ピンチローラー
13 排紙トレー
101 記録素子基板
102 吐出口
103 加熱ヒーター
105 駆動素子
106 フレキシブルフィルム
107 回路基板
108 支持部材
110 インク流路
111 記録素子基板保持部材
112 インク流路
119 スリット
Claims (4)
- 記録液を吐出させるための吐出口と液体に運動エネルギーを印加するための吐出エネルギー発生素子がそれぞれ複数配列され、背面側からインクを供給するためにインク供給口が形成された記録素子基板を備え、該インク供給口は各ノズル列に対して複数有し、第一のノズル列の設けられたインク供給口の梁部と他のノズル列に設けられた梁部がノズル列方向に対して一致しないことを特徴とするインクジェット記録ヘッド。
- 梁幅wに対してノズル方向の梁より両側2wの領域において各ノズル列のこの領域が重ならないことを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録ヘッド。
- フルラインヘッドである請求項1または2に記載のインクジェット記録ヘッド。
- 請求項1から3のいずれか1項に記載のインクジェット記録ヘッドが搭載されたインクジェット記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006305519A JP2008119931A (ja) | 2006-11-10 | 2006-11-10 | インクジェット記録ヘッド及び該ヘッドが搭載された記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006305519A JP2008119931A (ja) | 2006-11-10 | 2006-11-10 | インクジェット記録ヘッド及び該ヘッドが搭載された記録装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008119931A true JP2008119931A (ja) | 2008-05-29 |
Family
ID=39505226
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006305519A Withdrawn JP2008119931A (ja) | 2006-11-10 | 2006-11-10 | インクジェット記録ヘッド及び該ヘッドが搭載された記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008119931A (ja) |
-
2006
- 2006-11-10 JP JP2006305519A patent/JP2008119931A/ja not_active Withdrawn
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3437319B2 (ja) | インクジェット記録装置およびインクジェット画像形成方法 | |
JP2002144575A (ja) | 液体噴射ヘッドおよび液体噴射装置 | |
JPH0538856A (ja) | 記録装置 | |
JP2007130974A (ja) | 記録装置、及び記録方法 | |
US8523330B2 (en) | Recording apparatus, liquid droplet discharging head, and liquid droplet discharging head circuit board with improved wiring pattern | |
JP2006231862A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2008194940A (ja) | インクジェット記録ヘッド及び記録装置 | |
JP2005161633A (ja) | インクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録装置 | |
JP2009214510A (ja) | 液体噴射ヘッド、及び、液体噴射装置 | |
JP2007021906A (ja) | 液滴吐出装置 | |
JP2007152785A (ja) | インクジェット記録装置 | |
JP2000301710A (ja) | インクジェット記録装置 | |
JP4162760B2 (ja) | インクジェットプリント装置 | |
JP2008119931A (ja) | インクジェット記録ヘッド及び該ヘッドが搭載された記録装置 | |
JP2007296641A (ja) | インクジェット記録ヘッド及び、インクジェット記録装置 | |
JP4222605B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2008110530A (ja) | 搬送装置及び画像形成装置 | |
JP2006192698A (ja) | インクジェット記録装置 | |
JP2004237529A (ja) | インクジェット記録ヘッド及び記録装置 | |
JP2007160541A (ja) | インクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録装置 | |
JP2007296639A (ja) | インクジェット記録ヘッド及び記録装置 | |
JP2007261168A (ja) | インクジェット記録ヘッド及び記録装置 | |
JP2004351755A (ja) | インクジェット記録ヘッド及び記録装置 | |
JP2006315218A (ja) | 液体吐出ヘッド及び画像形成装置 | |
JP2007055153A (ja) | 液体吐出ヘッドおよび記録装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20100202 |