JP2008119409A - 椅子 - Google Patents

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Abstract

【課題】ランバーサポート本体部と支持部を一体に作っても表皮材を見栄えよく装着できるための有効な構造を実現する。
【解決手段】着座者の腰部を支持するランバーサポート本体部31が、このランバーサポート本体部31と一体をなし両側から延び出て背枠1に接続される支持部32を介して背枠1間に跨った状態でバックアップされるものにおいて、ランバーサポート本体部31と支持部32の間に溝3xを設け、ランバーサポート本体部31を覆うように被せた表皮材35の開口縁35bを溝3xに収容するように構成する。
【選択図】図8

Description

本発明は、オフィス等で好適に使用されるランバーサポートを備えた椅子に関するものである。
ランバーサポートは、着座者の腰部を支持して負荷を軽減する上で極めて有効なものである。従来の椅子においては、例えば特許文献1等に示されるように、背後に昇降機構等を配置して、高さ調整可能に取り付けられるのが通例である。
特開2006−110014号公報
ところで、近時のような背枠にメッシュ等の張材を張った椅子では、丁度左右の背枠間に架け渡せばランバーサポート本体を適切な位置に配することができ、背枠を昇降ガイドとして有効利用できる可能性がある。
このような場合、背枠間にベルト等の支持部を架け渡し、その支持部にランバーサポート本体部を、表皮材に包んだ状態で取り付ける構造が上等手段として考えられる。
しかし、これだとランバーサポート本体部と支持部を別体にしなければならないので、コスト増に繋がる。さりとて、支持部からランバーサポート本体部が突出するように成形等により一体に作ることが考えられるが、これだとランバーサポート本体部を表皮材で包むことが困難になる。
本発明は、このような場合に特に好適に適用できて、ランバーサポート本体部と支持部を一体に作っても表皮材を見栄えよく装着できるための有効な構造を実現しようとするものである。
本発明は、かかる目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。
すなわち、本発明は、着座者の荷重を受ける受圧部が、この受圧部と一体をなし少なくとも一部において受圧部の外縁よりもはみ出して外側に突出している支持部を介して椅子本体にバックアップされているものにおいて、前記受圧部と支持部の間に溝を設け、受圧部を覆うように被せた表皮材の開口縁を前記溝に収容してなることを特徴とする。
このように構成すると、受圧部と支持部を一体で作っても表皮材を被せることができるので、製造コストの有効な削減を図ることができる。しかも、表皮材の着脱を、受圧部と支持部、或いは支持部と椅子本体とを解離させることなく行い得るので、メンテナンス性等にも優れるものとなる。
受圧部の全周において支持部がその外縁よりもはみ出して外側に突出している場合には、溝を受圧部の外周に沿ってほぼ全周に設けておくことが望ましい。
また、受圧部のうち、支持部からはみだした領域が存する場合には、その背後に、その間に間隙を形成するようにカバーを設け、溝と間隙によって表皮材の開口縁をほぼ全周に亘って収容し得るようにしておくことが好適である。この間隙は、必ずしも溝状である必要はない。
本発明の具体的な態様としては、着座者の腰部を支持するランバーサポート本体部が、このランバーサポート本体部と一体をなし少なくとも一部においてランバーサポート本体部の外縁よりもはみ出して外側に突出している支持部を介して背にバックアップされているものにおいて、前記ランバーサポート本体部と支持部の間に溝を設け、ランバーサポート本体部を覆うように被せた表皮材の開口縁を前記溝に収容してなるものが挙げられる。
特に、支持部が、ランバーサポート本体部から延出して端部を背を構成する左右の背枠に接続し、ランバーサポート本体部を左右の背枠に跨ってバックアップするようにしたものであってランバーサポート本体部からのはみだしが避けられない場合に好適である。
表皮材を収容する溝を有効活用するためには、支持部が、ランバーサポート本体部の背後に回りこみ縦リブを介してランバーサポート本体部に連なっており、受圧によって縦リブを溝底とするランバーサポート本体部と支持部の間の溝が変形しつつ受圧位置が後退するように構成してクッション作用を奏させることが好ましい。
この場合にも、ランバーサポート本体部の全周において支持部がその外縁よりもはみ出して外側に突出している場合には、溝をランバーサポート本体部の外周に沿ってほぼ全周に設ければよく、ランバーサポート本体部のうち、支持部からはみだした領域が存する場合には、その背後に、その間に間隙を形成するようにカバーを設け、溝と間隙によって表皮材の開口縁をほぼ全周に亘って収容し得るように構成すればよい。
カバーの存在を薄くしてランバーサポート全体を一体感のあるものにするためには、カバーと支持部の間に間隙を設け、カバーを覆うように被せた表皮材の開口縁をこの間隙及び前記ランバーサポート本体部との間に形成した間隙に収容し得るようにしておくことが望ましい。
椅子の外観を更に良好ならしめるためには、溝が、背面視において視認されない状態で設けてあることが好ましい。
ランバーサポート全体の意匠を向上させるためにランバーサポート本体部の後部にランバーサポート部とほぼ同等のパッドを設けるにあたり、本発明の更なるコストダウンを図るためには、パッドを覆うように被せた表皮材の開口縁を収容する溝をパッドと支持部の間にも併設していることが望ましい。
表皮材を溝に適切に収容するためには、紐を絞ることにより開口縁の開口を縮小させて溝に入り込ませるように構成しておくことが効果的である。
以上の作用効果は、ランバーサポート本体部と支持部を一体に設け、支持部の両端に背枠への取付部を形成しているランバーサポート単体においても奏することができる。
本発明を、背支持面を覆う表皮材に対しても同様に適用する場合には、着座者の背を支持する背支持面が、この背支持面と一体をなし少なくとも一部において背支持面の外縁よりもはみ出して外側に突出している背本体を介して基部にバックアップされているものにおいて、前記背支持面と背本体の間に溝を設け、背支持面を覆うように被せた表皮材の開口縁を前記溝に収容するように構成すればよい。
また、本発明を、座支持面を覆う表皮材に対しても同様に適用する場合には、着座者の臀部を支持する座支持面が、この座支持面と一体をなし少なくとも一部において座支持面の外縁よりもはみ出して外側に突出している座本体を介して基部にバックアップされているものにおいて、前記座支持面と座本体の間に溝を設け、座支持面を覆うように被せた表皮材の開口縁を前記溝に収容するように構成すればよい。
本発明は、以上説明した構成であるから、ランバーサポート本体部などの受圧部と、これを支持する支持部とを一体に作っても、表皮材を見栄えよく受圧部に装着することができるので、これらを別体に作る場合と比べて有効なコストダウンを図ることが可能となる。また、受圧部と支持部、あるいは支持部と椅子本体とを分離させずに表皮材の着脱を行うことができるので、メンテナンスの便等も有効に向上させることが可能となる。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
この実施形態の椅子は、図1及び図2に示すように、背枠1の外周に溝1aを設けてメッシュ地からなる張材2を取り付けるとともに、背枠1にランバーサポート3を架け渡してなるものである。
背枠1は、樹脂成形によるもので、外縁に図3に示すような2条の溝1x、1yを少なくとも図1の上辺部11及び側辺部12に亘って連続させており、前方に位置する溝1xに張材3の縁部3aを差し込んで取り付け、後方に位置する溝1yを利用してヘッドレストやハンガー等のオプション部材を張材3と干渉することなく取り付け得るようにしている。張材3は背枠1の溝1xから出た付近で背枠1の前面に密着して支持され、背枠1の前面はそこから背の中央に近づくほど張材3から離れる方向に緩やかに湾曲する湾曲面1zとなっており、張材3に荷重が掛かった際に、張材3が撓んで漸次その湾曲面1zへの接触面積を増やすようになっている。
そして、図2及び図4に示すように、着座者の腰部の高さ付近において背枠1の前面に隆起部4を一体に設け、この隆起部4にランバーサポート3の左右両端部3aを支持させている。
隆起部4は、荷重を受ける方向に突出して背枠1の肉厚を補うブロック体状のもので、前面4aに上下方向に延びる凹部たる溝41を設けており、その溝41の上下位置に穴42を開口させている。
一方、ランバーサポート3は、図5及び図6に示すように、樹脂成形によりランバーサポート本体部31の両側に一対の薄板状をなす支持部32を一体に設けたもので、その支持部32の端部3aの後面に設けた突起3bを、図4に示す隆起部4の溝41に前方から上下スライド可能に挿入するようにしている。そして、その上から抜け止め用のカバー5を装着するようにしている。カバー5は板材51の後面における上下2箇所に凸部52を有しており、この凸部52を隆起部4の穴42に緊密に圧入するようにしており、装着状態で板材51と隆起部4の前面4aとの間に、少なくともランバーサポート3の支持部32の板厚寸法に相当するクリアランスが確保されて支持部32が円滑に上下動できるようにしている。ランバーサポート3が受圧した際には、支持部3の端部3aに設けた突起3bが溝41の内壁の適宜部位に荷重とほぼ直交する方向に押し付けられた状態で荷重を支持することとなる。この隆起部4はカバー5も含めて、図3に示した背枠1の湾曲面1zと張材3との間に配置される。
ランバーサポート本体部31は、図5〜図7に示すように、前面に腰部に対応する凹状となるように湾曲するサポート面31aを有し、裏面に縦リブ31bを介して支持部32の基端を連設しているもので、支持部32の前面に対してサポート面31aがやや突出した状態に配される。そして、サポート面31aの幅方向縁部近傍から縦リブ31bを経て支持部32に至る平面視コ字形の部分(図8参照)に、外側方に開口する溝3xを形成している。前述した縦リブ31bはランバーサポート本体部31の幅方向外縁31sよりも中央よりに入り込んだ位置にあり、溝3xはそれに対応して中央側に変位している。ランバーサポート本体部31のサポート面31aの中央には後方に向けてボス穴31cが突出しており、縦リブ31bの内方の適宜箇所には、後方に向かって迫り出した後に折り返して先端31d1を前方に向けた爪31dが設けてある。爪31dの更に内方には若干のクリアランスを経て縦リブ31bとの間に凹部31eを形成する壁31fが配置してある。
支持部32は、ランバーサポート本体部31の幅方向外縁31sから側方に、前方に向けて凹となるように湾曲しつつ延出して、先端3aを前述した背枠1の縦辺12の前面に対応する部位に位置づけられるもので、この先端に前述した後向の突起3bを形成している。この支持部32は、ランバーサポート本体部31が受圧した際に、弾性によって変位又は変形することができる。
また、ランバーサポート本体部31には、後面を蓋封する位置にカバー33を取り付けるようにしている。このカバー33は、前記ランバーサポート本体部31のサポート面31aに対向する位置に面板部33aを有するもので、この面板部33aは後方に向かってゆるやかな凸となるように湾曲している。そして、この面板部33aの中央に前記ランバーサポート本体部31のボス穴31cに対応するボス部33cを設け、幅方向縁部33sの近傍に前記ランバーサポート本体部31の爪31dに対応する爪33dを設けている。この爪33dの先端33d1は前記爪31dとは逆に後方を向いている。
そして、図8〜図10に示すように、カバー33をランバーサポート本体部31に対して、そのボス部33cをボス穴31cに挿入し、その爪33dの先端33d1を凹所31e内において爪31d1に係り合わせて装着するようにしている。これらの爪31d、33dは、係り合うときには容易に弾性変形するが抜脱方向の外力に対しては縦リブ31b及び壁31fのバックアップもあってより深く係り合う関係にある。図10において符合33d2で示すものは、工具を挿入して爪31dを変形させるための窓であり、爪31d、33d同士の解除はこれによってなされる。上記と同様の関係の爪31g,33gが上下の縁部近傍にも設けてある。したがって、受圧により爪31d、33d同士あるいは31g、33g同士の係り合いの部分がこじれても、意図的に外さない限りランバーサポート本体部31とカバー33の解離は難しいものとなっている。
そしてこの状態で、図8に示すように、カバー33の面板部33aの幅方向縁部33sと支持部32との間に外側方に開口する間隙3yが形成されるとともに、図9に示すように、当該面板部33aの上下方向の縁部33tとランバーサポート本体部31の上下方向の縁部31tとの間に間隙3zが形成されるようにしてあり、特に支持部32からはみだした領域すなわちランバーサポート本体部31とカバー33とが直接対面する位置に形成される上記の間隙3zは、カバー33と支持部32との間に形成される溝3yに連続するのみならず、支持部32とランバーサポート本体部31との間に形成される溝3xにも連続するものとなっている。つまり、溝3x、3zによってランバーサポート本体部3の外周に沿ってほぼ全域に周回溝が形成され、また溝3y、3zによってもカバー33の外周に沿ってほぼ全域に周回溝が形成されるものとなっている。
そして、図10に示すように、ランバーサポート本体部31の前面にクッション材34を当てがってこれらを表皮材35で包み、カバー33の後面にコア材36を当てがってこれらを表皮材37で包むようにしている。クッション材34はランバーサポート本体部31に適度な弾力を付与すべく設けられるウレタン等の素材よりなるもので、ランバーサポート本体部31のサポート面31aにほぼ対応する形状をなしている。そして、表皮材35を周囲に紐35aを縫製により取り付けたきんちゃく状のものにしておき、内側の開口縁35b側からクッション材34及びランバーサポート本体部31を覆うように被せ、その位置で紐35aを絞ることにより、その開口縁35bを紐35aとともに図8に示す溝3x及び図9に示す間隙3zに収容するようにしている。また、コア材36はクッション材34にほぼ対応する形状を付与して意匠上このランバーサポート3が前後方向でほぼ同等の見え掛かりとなることを意図したもので、ウレタン等の素材よりなっている。そして、表皮材37を周囲に紐37aを縫製により取り付けたきんちゃく状のものにしておき、内側の開口縁37b側からコア材36及びカバー33を覆うように被せ、その位置で紐37aを絞ることにより、その開口縁37bを紐37aとともに図8に示す間隙3y及び図9に示す間隙8zに収容するようにしている。
図11はランバーサポート3の完成状態を示す図である。
そして、特に上記の溝3xは、間隙3y、3zと共同して表皮材35の開口縁35bを紐35aとともに収容して隠蔽する上で有用となるばかりか、次のようなランバーサポート機能を高める働きをもなすものである。
すなわち、このランバーサポート3は、図8等に示したように支持部32の基端32aがランバーサポート本体部31の背後に回り込んだ位置より縦リブ31bを介してランバーサポート本体部31に連なっており、また支持部32が弾性を有するベルト状をなしていることも相俟って、図12(a)に示すように正面から荷重W1が作用した際に、同図(b)に示すように縦リブ31bを溝底とするランバーサポート本体部31と支持部32の間の溝3xが支持部32とともに変位、変形しつつ受圧位置が後退する。このため、着座時に適度なクッション作用を営んで、柔らかい凭れ心地を与える機能を発揮するものとなる。
また、このように支持部32の基端32aがランバーサポート本体部3の背後に回り込んで縦リブ31bを介してランバーサポート本体部31に連なっていると、支持部32が弾性を有するベルト状をなしていることも相俟って、図13に示すように斜め方向から荷重W2が作用した際に、荷重方向に応じて左右の縦リブ31bが支持部32とともに適宜に変位又は変形し、左右の溝3xを背反的に拡縮させながら、ランバーサポート本体部31の首振り動作が引き起こされて、荷重方向に適した姿勢をとるものとなる。
以上のように、本実施形態の椅子は、着座者の腰部を支持するランバーサポート本体部31が、このランバーサポート本体部31と一体をなし少なくとも一部においてランバーサポート本体部31の外縁よりもはみ出して外側に突出している支持部32を介して背にバックアップされるものである。そして、ランバーサポート本体部31と支持部32の間に溝3xを設け、ランバーサポート本体部31を覆うように被せた表皮材35の開口縁35bを溝3xに収容するようにしている。
このように構成すると、ランバーサポート本体部31と支持部32を一体で作っても表皮材35を被せることができるので、これらを別体で作る場合に比して、製造コストの有効な削減を図ることができる。しかも、表皮材35の着脱を、ランバーサポート本体部31と支持部32、或いは支持部32と背枠1とを解離させることなく行うことができるので、メンテナンス性も有効に向上させることが可能となる。
特に、本実施形態の椅子は、支持部32が、ランバーサポート本体部31から延出して端部3aを背を構成する左右の背枠1に接続し、ランバーサポート本体部31を左右の背枠1に跨ってバックアップするシンプルな構造であるので、表皮材35も簡素に取付、脱着が行えることが望ましく、本発明の適用に特に有効な構造となり得る。
そして、支持部32が、ランバーサポート本体部31の背後に回りこみ縦リブ31bを介してランバーサポート本体部31に連なっており、受圧によって縦リブ31bを溝底とするランバーサポート本体部31と支持部32の間の溝3xが変形しつつ受圧位置が後退することになるので、表皮材35の開口縁35bを収容する溝3xを形成するための縦リブ31bが、受圧時のクッション作用をも営むこととなり、ランバーサポートの機能を有効が向上されることとなる。
具体的に本実施形態においては、ランバーサポート本体部31に支持部32からはみだした領域が存するが、背後において、その間に間隙3zを形成するようにカバー33を設け、溝3xと間隙3zによって表皮材35の開口縁35bをほぼ全周に亘って収容し得るようにしているので、ランバーサポート本体部31と支持部32の間の溝3xが途切れる領域を有効に補って、表皮材35の収容状態を良好ならしめることができる。
また、カバー33と支持部32との間にも間隙3yを設け、カバー33を覆うように被せた表皮材37の開口縁37bをこの間隙3y及び前述した間隙3zに周回状態で収容し得るようにしているので、ランバーサポート部31とカバー33とを同様の見え掛かりにして、意匠向上に有効に資することができる。
このようにして、溝3xや間隙3y、3zが、背面視において何れも視認されない状態で設けられることになるので、表皮材35、37の開口縁35b、37bの処理とも相俟って、椅子の外観を更に良好ならしめることができる。
そして、表皮材35、37が、紐35a、37aを絞ることにより開口縁35b、37bの開口を縮小させて溝3x、3y、3zに入り込ませるものであるので、表皮材35,37の開口縁37b、37bを溝3x、3y、3zに押し込む必要がなく、紐35a、37aを引張る簡単な作業で確実にそれらの溝3x、3y、3z内に収容することができる。
なお、各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではない。
例えば、ランバーサポート本体部31の全周において支持部32がその外縁よりもはみ出して外側に突出している場合には、上記の溝3xをランバーサポート本体部31の外周に沿ってほぼ全周に設けておくことが望ましい。これによると、表皮材35の開口縁35bのほぼ全部を溝3xに収納することができるので、表皮材35の装着状態における見栄えと装着の安定性を有効に向上させることができる。
また、支持部32の背後にランバーサポート本体部31とほぼ同等のパッド136を一体に設け、パッド136を覆うように被せた表皮材137の開口縁を収容する溝103yをパッド136と支持部32の間に併設することも有効である。
このようにすると、支持部32の前後にランバーサポート部31及びパッド136を一体に作っても、それらに被せた表皮材35,137を各々対応する溝3x、1036に適切に収容することができ、更なるコストダウンも図ることができる。
さらに、図15に示すように、着座者の背を支持する背支持面231が、この背支持面231と一体をなし少なくとも一部において背支持面231の外縁よりもはみ出して外側に突出している支持部たる背本体232を介して座受等の基部にバックアップされているものにおいては、背支持面231と背本体232の間に溝203xを設け、背支持面231を覆うように被せた表皮材235の開口縁を前記溝203xに収容することが有効となる。このように、本発明は、背支持面231を覆う表皮材235に対しても同様に適用することができる。
さらにまた、図16に示すように、着座者の臀部を支持する座支持面331が、この座支持面331と一体をなし少なくとも一部において座支持面331の外縁よりもはみ出して外側に突出している支持部たる座本体332を介して基部にバックアップされているものにおいては、座支持面331と座本体332の間に溝303xを設け、座支持面331を覆うように被せた表皮材335の開口縁を前記溝303xに収容することが有効である。このように、本発明は、座支持面331を覆う表皮材335に対しても同様に適用することができる。
加えて、図17に示すように、左右の背枠1のうち、張材2を差し込んでいる溝1xの後側に位置する溝1yに架け渡されるようにランバーサポート3の支持部32を取りつけるようにしてもよい。この際、ランバーサポート3の支持部32はテンションが掛かった状態で架け渡し、その部分の背枠1の溝1yと支持部32は外れにくいように、例えば同図(b)に示すように支持部32の端部3aを鉤状の引っ掛かり形状にしておくことが望ましい。このように形成しても、ランバーサポート3は溝1yに沿って上下位置調整することができる。この場合、支持部32の端部3aに持手を設けておけば、ランバーサポート3を上下位置調整し易いものとなる。さらに、上記持手が、図18に示すような支持部32の端部3aに至るリブ形状の持手32rであれば、着座者がランバーサポート3に体重を掛けたときに、支持部3の爪状の両端部3a付近が開いて溝1yから外れることを有効に防止することができる。
なお、ランバーサポート3の端部3aが溝1yから外れることを防止するにあたって支持部32に高いテンションを必要としない場合には、支持部32のうちランバーサポート本体部31から出て端部3aに至る部分に湾曲形状を与えることで、左右の背枠1の間隔が例えば上に向かうほど幅広となるように漸次変化しても、それを吸収してランバーサポート3を上下に有効に昇降させることができる。
以上、本発明を総括すれば、この椅子は、着座者の荷重を受ける受圧部が、この受圧部と一体をなし少なくとも一部において受圧部の外縁よりもはみ出して外側に突出している支持部を介して椅子本体にバックアップされているものに適用可能であって、受圧部と支持部の間に溝を設け、受圧部を覆うように被せた表皮材の開口縁をその溝に収容するように構成するならば、上記実施形態と同様の効果を奏することができる。
この場合も、例えば受圧部の全周において支持部がその外縁よりもはみ出して外側に突出している場合には、溝は受圧部の外周に沿ってほぼ全周に設ければよく、受圧部のうち支持部からはみだした領域があれば、その背後にその間に間隙を形成するようにカバーを設け、溝と間隙によって表皮材の開口縁をほぼ全周に亘って収容するように構成すればよい。
なお、各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明の一実施形態に係る椅子の斜視図。 同椅子のランバー部分の一部破砕した斜視図。 同椅子の背枠部分の構造を示す部分平断面図。 同椅子におけるランバーサポートの背枠への取付構造を示す図。 同ランバーサポートの主要部を分解状態で示す斜め前方斜視図。 図5に対応した斜め後方斜視図。 同平面図。 同一部破断した平断面図。 図8におけるA−A線断面図。 同ランバーサポートの全体構成を示す分解斜視図。 同ランバーサポートの組立状態を示す図。 同ランバーサポートの作用説明図。 同ランバーサポートの作用説明図。 本発明の変形例を示す図。 本発明の変形例を示す図。 本発明の変形例を示す図。 本発明の変形例を示す図。 本発明の変形例を示す図。
符号の説明
1…背枠
3…ランバーサポート
3x…溝
3y、3z…間隙
31…ランバーサポート本体部
31b…縦リブ
32…支持部
35…表皮材
35a…紐
35b…開口縁

Claims (15)

  1. 着座者の荷重を受ける受圧部が、この受圧部と一体をなし少なくとも一部において受圧部の外縁よりもはみ出して外側に突出している支持部を介して椅子本体にバックアップされているものにおいて、
    前記受圧部と支持部の間に溝を設け、受圧部を覆うように被せた表皮材の開口縁を前記溝に収容してなることを特徴とする椅子。
  2. 受圧部の全周において支持部がその外縁よりもはみ出して外側に突出し、溝が受圧部の外周に沿ってほぼ全周に設けてある請求項1記載の椅子。
  3. 受圧部のうち、支持部からはみだした領域の背後に、その間に間隙を形成するようにカバーを設け、溝と間隙によって表皮材の開口縁をほぼ全周に亘って収容し得るようにしている請求項1記載の椅子。
  4. 着座者の腰部を支持するランバーサポート本体部が、このランバーサポート本体部と一体をなし少なくとも一部においてランバーサポート本体部の外縁よりもはみ出して外側に突出している支持部を介して背にバックアップされているものにおいて、
    前記ランバーサポート本体部と支持部の間に溝を設け、ランバーサポート本体部を覆うように被せた表皮材の開口縁を前記溝に収容してなることを特徴とする椅子。
  5. 支持部が、ランバーサポート本体部から延出して端部を背を構成する左右の背枠に接続し、ランバーサポート本体部を左右の背枠に跨ってバックアップするものである請求項4記載の椅子。
  6. 支持部が、ランバーサポート本体部の背後に回りこみ縦リブを介してランバーサポート本体部に連なっており、受圧によって縦リブを溝底とするランバーサポート本体部と支持部の間の溝が変形しつつ受圧位置が後退するようにしている請求項4記載の椅子。
  7. ランバーサポート本体部の全周において支持部がその外縁よりもはみ出して外側に突出しており、溝がランバーサポート本体部の外周に沿ってほぼ全周に設けてある請求項6記載の椅子。
  8. ランバーサポート本体部のうち、支持部からはみだした領域の背後に、その間に間隙を形成するようにカバーを設け、溝と間隙によって表皮材の開口縁をほぼ全周に亘って収容し得るようにしている請求項6記載の椅子。
  9. カバーと支持部の間に間隙を設け、カバーを覆うように被せた表皮材の開口縁をこの間隙及び前記ランバーサポート本体部との間に形成した間隙に収容し得るようにしている請求項8記載の椅子。
  10. 溝が、背面視において視認されない状態で設けてある請求項6〜9記載の椅子。
  11. 支持部の背後にランバーサポート本体部とほぼ同等のパッドを一体に設け、パッドを覆うように被せた表皮材の開口縁を収容する溝をパッドと支持部の間にも併設している請求項7記載の椅子。
  12. 表皮材が、紐を絞ることにより開口縁の開口を縮小させて溝に入り込ませるものである請求項3〜11記載の椅子。
  13. 3〜10記載のランバーサポート本体部と支持部を一体に設け、支持部の両端に背枠への取付部を形成していることを特徴とするランバーサポート。
  14. 着座者の背を支持する背支持面が、この背支持面と一体をなし少なくとも一部において背支持面の外縁よりもはみ出して外側に突出している背本体を介して基部にバックアップされているものにおいて、
    前記背支持面と背本体の間に溝を設け、背支持面を覆うように被せた表皮材の開口縁を前記溝に収容してなることを特徴とする椅子。
  15. 着座者の臀部を支持する座支持面が、この座支持面と一体をなし少なくとも一部において座支持面の外縁よりもはみ出して外側に突出している座本体を介して基部にバックアップされているものにおいて、
    前記座支持面と座本体の間に溝を設け、座支持面を覆うように被せた表皮材の開口縁を前記溝に収容してなることを特徴とする椅子。
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