JP2008119205A - 食器洗浄機 - Google Patents

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忠明 纐纈
Masanobu Yanagihara
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Abstract

【課題】洗浄槽から食器を前方に引出す構成でありながら、簡単な構成で食器から落下した残菜や残水が床面に落下してしまうことを防止できる食器洗浄機を提供する。
【解決手段】扉5の背面には上食器かご23及び下食器かご24が装着されており、扉5が前方に引出されるのに伴って食器かご23,24が洗浄槽2から前方に引出される。扉5の背面下部にはトレー68が取付けられており、扉5が引出されるのに伴って下食器かご24の下方に位置した状態で引出される。これにより、食器かご23,24に収納される食器から残菜や残水が落下した場合は、それらをトレー68で確実に受けることができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、扉の引出しに伴って洗浄槽から前方に引出されるトレーを備えた食器洗浄機に関する。
引出し式の食器洗浄機は、扉の引出しに伴って上面が開口した洗浄槽を前方に引出す構成であるが、食器を上面開口部から出し入れすることから、食器の出し入れがしづらいと共に重量が大きく、使い勝手が悪い。
一方、特許文献1のものでは、扉の背面に食器かごを設けると共に、支持構造物により扉を水平方向に引出し可能に洗浄槽に設けることを提案している。このような構造によれば、扉を引出した状態では、食器かごの上方のみならず左右も開放されているので、食器の出し入れが容易となる。
特表2003−500145号公報
しかしながら、特許文献1のものは、食器かごの引出しに伴って、ヒータ、噴射アーム、この噴射アームへの給水手段などの機器を一体に引出すように構成されているので、その構成が複雑でコスト高である。
このような課題を解決するための手段として、扉の引出しに伴って食器かごのみを引出し可能に構成することが考えられるものの、それでは、洗浄槽から前方に引出された食器かごに食器を収納する際に、食器から落下した残菜や残水が台所の床面に落下してしまう。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、洗浄槽から食器を前方に引出す構成でありながら、簡単な構成で食器から落下した残菜や残水が床面に落下してしまうことを防止できる食器洗浄機を提供することにある。
本発明は、前面開口部を有した洗浄槽と、この洗浄槽の前記前面開口部を閉鎖する扉と、前記扉が前方に引出されるのに伴って前記洗浄槽から前方に引出される食器かごと、この食器かごに収納された食器を洗浄する洗浄手段とを備えた食器洗浄装置において、前記扉が前方に引出されるのに伴って前記洗浄槽から前方に引出されるトレーを備え、前記トレーは、前記扉が前記洗浄槽から前方に引出された状態で最下方に位置する前記食器かごの下方に位置しているものである。
本発明によれば、扉を前方に引出すと、食器かごが洗浄槽の前方に引出される。これにより、食器かごへの食器の出し入れを容易に行うことができる。このとき、最下方に位置する食器かごの下方にトレーが位置しているので、食器かごに食器を収納する際に、食器から残菜や残水が落下するにしても、それらをトレーで確実に受けることができる。
以下、本発明をビルトインタイプの食器洗浄機に適用した一実施例について図1ないし図24を参照して説明する。
図2は、食器洗浄機の全体構成を概略的に示す縦断側面図である。この図2おいて、食器洗浄機1は、図示しないシステムキッチンに組込まれており、洗浄槽2の外側に複数の外板3a〜(図3参照)からなる外箱3を組付けてなる。洗浄槽2と外箱との間には所定の空間部が形成されている。洗浄槽2の前面は開口しており、その前面開口部4が扉5で閉鎖されている。
図5は、扉5の前面上部を示す斜視図である。この図5に示すように、扉5の前面上部には取手部6が設けられていると共に、その取手部6にロックレバー7が設けられている。扉の前面において取手部6に隣接した部位には電源操作部8が設けられている。この電源操作部8には、図6に示すように電源スイッチ9及び電源ランプ9a、並びにスタート/一時停止ボタン10が設けられている。
扉5の上面には選択操作部11が設けられている。この選択操作部11には、図7に示すように洗浄エリアを選択するためのエリア選択ボタン12、洗浄コースを選択するためのコース選択ボタン13、乾燥時間を選択するための乾燥時間選択ボタン14が設けられている共に、選択された洗浄エリア、洗浄コース、乾燥時間を表示するための表示部15〜17が各選択ボタン12〜14に対応して設けられている。
扉5の前面上部には排気口18が設けられており、この排気口18がダクト19(図2参照)を通じて扉5の背面側、ひいては洗浄槽2内と連通するようになっている。
図2において、扉5に設けられた各操作部8,11と洗浄槽2側に設けられた各電子機器とは配線20で接続されている。
洗浄槽2内の底部には、例えばシーズ線からなるヒータ21が配設されており、洗浄、すすぎ時に洗浄槽2内の洗浄水を加熱する場合、或いは乾燥時に送風空気を加熱する場合に通電される。尚、洗浄槽2内には、ヒータ21により加熱された洗浄水の温度を検出するめの温度センサ22(図23参照)が配置されている。
洗浄槽2内には、上食器かご23と下食器かご24とが高さ方向に配設されている。上食器かご23は、茶碗或いは湯飲などの小形の食器を収納するのに適し、下食器かご24は、皿などの大形の食器を収納するのに適している。上食器かご23の底面後部の両側には複数の車輪25が前後方向に沿って装着されている。下食器かご24の底面の両側には複数の車輪26が前後方向に沿って装着されている。
洗浄槽2内の側壁上部には可動レール27が配設されている。この可動レール27は、図1に示すように装着部材28に前後方向に沿って配置された複数の車輪29により上下レール面が挟持された状態で支持されており、洗浄槽2内に位置する収納位置(図2に示す位置)と前半部が洗浄槽2から前方に突出した突出位置(図1に示す位置)との間でスライド自在に設けられている。この可動レール27の後端はストッパー27aで閉鎖されていると共に、前端は開閉可能なストッパー27bで閉鎖されており、そのストッパー27bを開放した状態で上食器かご23の車輪25を可動レール27内に前方から収納可能となっている。従って、上食器かご23が前方に引出される場合は、先頭の車輪25がストッパー27bに当接することにより可動レール27が前方に摺動し、上食器かご23が洗浄槽2内に収納される場合は、後方の車輪25がストッパー27aに当接することにより可動レール27が後方に移動するようになっている。このような構造を採用しているのは、洗浄槽2から前方に引出された上食器かご23が可動レール27から不用意に落下してしまうことを防止するためである。
洗浄槽2から前方に突出した可動レール27は上食器かご23の側方に位置しており、上食器かご23への食器の出し入れに障害を生じないようになっている。上食器かご23を取外すには、上食器かご23を前方に引出した状態で可動レール27の前端に設けられたストッパー27bを開放すればよい。このストッパー27bは図示しない付勢手段により可動レール27の先端を閉鎖する位置に自動的に復帰するようになっている。
洗浄槽2内の側壁下部には前後方向に沿ってレール(案内具に相当)30が装着されており、下食器かご24に装着された車輪26がレール30の上側レール30a上を走行するようになっている。
洗浄槽2の奥壁の背面上部には洗浄槽2内に給水するための給水弁31が取付けられており、この給水弁31に図示しない水道管が接続されている。
洗浄槽2の底面下側には洗浄槽2内と連通する貯水タンク32が連結されている。洗浄槽2の底面において貯水タンク32と連通する部位にはゴミフィルタ33(図13参照)が取外し可能に配置されている。洗浄槽2の奥壁の背面下部には水位スイッチユニット34が配置されており、接続管35により貯水タンク32と接続されている。この水位スイッチユニット34は、通常水位検知スイッチ36及び異常水位検知スイッチ37(図23参照)を有して構成されており、洗浄槽2内の洗浄水が適正の場合は通常水位検知スイッチ36がオンし、洗浄水が異常の場合は異常水位検知スイッチ37がオンするようになっている。
洗浄槽2の底面下側にはポンプモータ38が配設されている。このポンプモータ38には洗浄ポンプ(洗浄手段に相当)、39及び排水ポンプ40が一体に設けられている。ポンプモータ38は正転及び逆転可能となっており、正転状態で洗浄ポンプ39のみを駆動し、逆転状態で排水ポンプ40のみを駆動するようになっている。貯水タンク32と洗浄ポンプ39の吸込口とは直接連結されていると共に、貯水タンク32と排水ポンプ40の吸込口とは接続管41(図4参照)により接続されている。洗浄槽2の奥壁の背面下部には流水切替弁43が配置されており、洗浄ポンプ39の吐出口は接続管42により流水切替弁43と接続され、排水ポンプ40の吐出口は排水管44(図4参照)と接続されている。流水切替弁43は洗浄水の給水を切替えるもので、洗浄槽2内の後壁に装着された給水アーム45と接続されている。
図10は、流水切替弁43及び給水アーム45並びに食器かご23,24を示す斜視図である。この図10において、流水切替弁43は、洗浄ポンプ39から洗浄水が給水される給水受口43aと、第1給水口43b及び第2給水口43cを有しており、オフ状態で給水受口43aと第1給水口43b及び第2給水口43cとを連通し、オン状態で給水受口43aと第1給水口43bのみとを連通するようになっている。給水アーム45は、内部に通路を有した長尺扁平形状をなしており、背面側に第1給水受口45a及び第2給水受口45bを有すると共に、前面側の両端部に上給水口45c及び下給水口45dを有している。給水アーム45は、第1給水受口45aに給水された洗浄水を上給水口45cから給水し、第2給水受口45bに給水された洗浄水を下給水口45dから給水するようになっている。この場合、給水アーム45の第1給水受口45aは流水切替弁43の第1給水口43bに接続され、給水アーム45の第2給水受口45bは流水切替弁43の第2給水口43cに接続されている。
上食器かご23及び下食器かご24には噴射ユニット(洗浄手段に相当)46がそれぞれ装着されている。この噴射ユニット46は、通水パイプ47の先端に噴射アーム48を回転可能に取付けて構成されており、通水パイプ47に給水を受けた状態で噴射アーム48の上面に形成された複数の噴射口48aから洗浄水を噴射するようになっている。噴射ユニット46は、食器かご23,24の下方からワンタッチで装着されており、取外しも容易に行うことができるようになっている。噴射ユニット46の通水パイプ47は給水アーム45の給水口45c,45dに装着可能となっており、その装着構造について説明する。
図11は、通水パイプ47の装着状態で示す給水アーム45の上給水口45cの断面図である。尚、下給水口45dも同一構造であるので、その説明を省略する。この図11に示すように、給水アーム45の上給水口45cには逆止弁49が装着されており、通水パイプ47が外されている状態では逆止弁49により上給水口45cが内側から閉鎖されるようになっている(図中に二点鎖線で示す状態)。上給水口45cの外周にはパッキン50が装着されており、通水パイプ47が給水アーム45の上給水口45cに装着された状態で通水パイプ47と上給水口45cとの間がパッキン50により水封される。通水パイプ47の先端部内周側には棒状の押圧部51が装着方向を指向して一体に形成されており、図12に示すように通水パイプ47が給水アーム45の上給水口45cに装着された状態では、押圧部51が逆止弁49を装着方向へ押込むことにより噴射ユニット46と給水アーム45とが連通する。
以上のような構成により、水道から給水弁31を通じて洗浄槽2に供給された場合は、洗浄水が貯水タンク32内及び洗浄槽2内の下部に貯留され、この貯留された洗浄水が、洗浄ポンプ39により貯水タンク32内から吸入されて流水切替弁43から給水アーム45を通じて噴射ユニット46に圧送される。この圧送された洗浄水は、噴射ユニット46の噴射アーム48が有する複数の噴射口48aから噴出されるものであり、その噴射の反動によって噴射アーム48が回転する。従って、洗浄水が洗浄槽2内に満遍なく噴射され、食器かご23,24に収納されて洗浄槽2内に位置する食器の洗浄、すすぎが行われる。
一方、排水ポンプ40は、洗浄槽2内の洗浄水を、排水時に貯水タンク32内から吸入して、排水管44を通じて機外に排出する。
図2に戻って、洗浄槽2の奥壁背面上部には乾燥用ファン52が配置されている。この乾燥用ファン52は、食器の洗浄、すすぎを行った後の乾燥時に、外気を吸入し、それを図示しないダクトを通じて洗浄槽2の下部から内部に送り込むようになっている。この乾燥時には、洗浄槽2内の空気がヒータ21により加熱されて温風化されるようになっている。
さて、扉5は、スライドレールにより洗浄槽2から前方に引出し可能に構成されており、その構成について説明する。
図3は、扉5を引出した状態を上方から示す洗浄槽2の斜視図、図4は、扉5を引出した状態を下方から示す洗浄槽2の斜視図である。これらの図3及び図4に示すように、洗浄槽2の両側壁の外面下部には上スライドレール53及び下スライドレール54の固定部53a,54aが高さ方向にそれぞれ固定されていると共に、それらの可動部53b,54bの先端が扉5の背面にそれぞれ固定されている(図8参照)。このような構成により、扉5は、片側2本ずつの合計4本のスライドレール53,54により垂直方向に起立した状態で支持されている。このように上下2段のスライドレール53,54により扉5を支持しているのは、扉5に対するスライドレール53,54による支持強度を高めて、食器の重量による扉5の倒れを防止すると共に、扉5の引出し時の操作性を向上するためである。この場合、各スライドレール53,54は下食器かご23の上端よりも下方に位置するように設けられている。これは、扉5が引出された状態で、食器かご23,24への食器の出し入れにスライドレール53,54が障害となることを防止するためである。
下スライドレール54の可動部54bには配線具55が装着されている。この配線具55は、扉5から洗浄槽2内に延びる配線20を支持しており、扉5が閉鎖された状態では、図2に示すように配線具55から延びた配線20の中間部が下方に大きく弛んでいる。また、扉5が引出された状態では、図1に示すように配線具55が前方に移動することにより配線20の弛み量が小さくなる。このような配線具55を用いることにより扉5が引出された状態で配線20を使用者から秘匿したり、保護したりすることができるので、例えばリード線類の配線処理を容易に行うことができる。
洗浄槽2の前面開口部4の内周縁全体には水封パッキンが装着されており、その構成について説明する。
図13は、扉5を取外した状態で示す洗浄槽2の斜視図である。この図13において、洗浄槽2の前面開口部4には、水封パッキンとしてシリコンゴムからなる上パッキン56、左右パッキン57、下パッキンユニット58が連続するように装着されている。本実施例では、洗浄槽2の底面及び当該底面に連なる側壁は前方に突出形成されており、その突出部59に下パッキンユニット58が装着されている。
図14は下パッキンユニット58を前方から見た斜視図、図15は下パッキンユニット58を後方から見た斜視図、図16ないし図20は、それぞれ下パッキンユニット58の正面図、平面図、側面図、図16のA−A断面図、図18のB−B断面図である。これらの図14ないし図20において、下パッキンユニット58は、ワイパーブレード形状の下パッキン(水滴除去手段に相当)60と、この下パッキン60の両側に位置する角パッキン61を主体として構成されている。下パッキン60の左右には端部水受部60aが一体形成されており、その端部水受部60aを介して下パッキン60と角パッキン61とが連結された形状に一体形成されている。このような形状により、端部水受部60aは、角パッキン61の前面に位置している。また、下パッキン60の後面側には、両側の端部水受部60aを接続する後面側水受部60bが一体形成されている。また、下パッキン60の前面側には、当該下パッキン60に沿って前面側水受部60cが一体形成されている。
角パッキン61の上端は前方(洗浄槽2の取付けた状態での前方という意味)に傾斜しており、その上端に沿ってワイパーブレード形状の接続パッキン61aが側方に突出するように一体形成されている。角パッキン61には孔部61bが形成されており、その孔部61bにより角パッキン61が洗浄槽2の突出部59の側壁に取付けられる。下パッキンユニット58が洗浄槽2の突出部59に取付けられた状態では、洗浄槽2の前面開口部4に装着された左右パッキン57と突出部59に装着された角パッキン61の接続パッキン61aの後端とが接触することによりパッキンの連続性が維持される(図21参照)。
図8は扉5の背面を示す斜視図である。この図8において、扉5の背面の両側下部には上スライドレール53の可動部53b及び下スライドレール54の可動部54bの先端が高さ方向に固定されている。扉5の背面には、洗浄槽2の前面開口部4を閉鎖するための内蓋62が取付けられている。この内蓋62は、洗浄槽2の前面開口部4の外周形状に対応した枠条部63を有して形成されており、扉5が閉鎖された状態でその枠条部63が洗浄槽2側の水封用の各パッキン56〜58に当接するようになっている。枠条部63は、上辺部63a、左右辺部63b、傾斜面部63cを連結した形状をなしており、それらに囲まれた部位は陥没形状をなしている。扉5の背面において内蓋62の下方となる部位には窓部64が形成されており、その窓部64から傾斜面部63cの先端が扉5内に進入している。この場合、扉5の内側下部には水受部65(図21参照)が設けられており、傾斜面部63cの先端は水受部65の上方に位置している。
扉5の閉鎖状態では枠条部63の上辺部63a及び左右辺部63bが洗浄槽2側の上パッキン56及び左右パッキン57にそれぞれ当接すると共に、傾斜面部63cが下パッキンユニット58の下パッキン60及び角パッキン61の接続パッキン61aに当接するようになっている。傾斜面部63cが下パッキン60及び接続パッキン61aに当接した状態では、図21に示すように下パッキン60の先端が後方に倒れて接続パッキン61aに接触することにより下パッキン60と接続パッキン61aとの間の連続性が確立されるようになっている。これにより、上パッキン56、左右パッキン57、接続パッキン61a、下パッキン60の連続性が維持され、洗浄槽2の前面開口部4全周がパッキンにより水封されることになる。また、扉5が閉鎖された状態では、下パッキンユニット58の前面側水受部60cの先端が窓部64から扉5内に進入して、扉5の下部に設けられた水受部65の上方に位置するようになっている。
尚、扉5の背面下部において窓部64の下辺を形成する部位は扉5内に傾斜した状態で進入するように折曲部5aが形成されている。
図8に戻って、扉5の背面に取付けられた内蓋62にはかご固定具66,67が高さ方向に取付けられている。このかご固定具66,67は、先端に傾斜部66a,67aが形成された鉤形状をなしている。これは、洗浄槽2内に食器かご23,24が収納された状態で扉5を閉鎖した際に、食器かご23,24の先端が上下遊びによりかご固定具66,67の傾斜部66a,67aを滑って乗越えることによりかご固定具66,67に引掛るようにするためである。このような構成により、扉5に食器かご23,24が取外し可能に装着されている。
さて、図8では図示を省略したが、図9に示すように扉5の背面下部にはトレー68が取付けられている。このトレー68は、耐熱性の樹脂から形成されており、内蓋62において傾斜面部63cの上方となる陥没部位に取付けられている。このトレー68は、食器かご23,24に収納される食器から落下する残菜や残水を受けるためのもので、洗浄槽2内に位置した状態では、下食器かご24とヒータ21との間を遮蔽するように位置している。トレー68の後端両側には車輪69が装着されており、その車輪69が洗浄槽2内の側壁に取付けられたレール30の下側レール30b(図2参照)上を走行するようになっている。これにより、トレー68が前方に引出される際に、トレー68を安定して移動することができると共に、移動する際の異音の発生を防止することができる。
ここで、トレー68を案内するためのレール30の下側レール30b先端は、図2に示すように洗浄槽2の下部に形成された突出部59に突出している。これは、図22に示すように扉5が前方に引出された際に、トレー68の車輪69を突出部59まで移動可能とすることによりトレー68の引出し量、ひいては扉5の前方への引出し量を増大させるためである。このトレー68は後方に僅かに傾斜した状態となるように扉5に装着されており、洗浄槽2から前方へ引出される際においてもその傾斜状態を維持するようになっている。これは、扉5が前方に引出された状態において、トレー68で受けた食器からの残水を洗浄槽2内に流れ落とすためである。また、トレー68は下パッキン60に対応するように取付けられており、扉5が引出される状態では、図22に示すようにトレー68の裏面を下パッキン60が相対的に摺動するようになっている。
図23は、食器洗浄機1の電気的構成を示すブロック図である。この図23において、制御部71は、洗浄槽2の奥壁の背面上部に乾燥用ファン52と並設されており(図2参照)、扉5側に設けられた操作部8,11、ドアスイッチ70、洗浄槽2側に設けられた異常水位検知スイッチ37、通常水位検知スイッチ36、温度センサ22からの信号に基づいて、扉5側の表示部15〜17の表示を制御すると共に、洗浄槽2側のポンプモータ38、給水弁31、流水切替弁43、乾燥用ファン52のモータ、ヒータ21を制御するようになっている。
次に上記構成の作用について説明する。
使用者が食器を洗浄する場合は、洗浄槽2を閉鎖している扉5を前方に引出す。この場合、扉5は4本のスライドレール53,54で垂直方向に起立した状態、つまり洗浄槽2の前面開口部4に対して平行状態を維持した状態で支持されているので、扉5を洗浄槽2から円滑に引出すことができる。同時に、扉5に装着されている食器かご23,24、並びに扉5の背面下部に取付けられているトレー68も前方に引出される。このとき、下スライドレール54の可動部54bに装着された配線具55も前方に引出されるので、扉5から洗浄槽2内に延びる配線20の重量が扉5に直接的に作用してしまうことはなく、扉5を円滑に引出すことができる。しかも、扉5が引出された状態では、配線20は配線具55内に収納された状態となっているので、配線20を配線具55で使用者から秘匿することができると共に保護することができる。
洗浄したい食器が多数である場合は、大形の食器を下食器かご24に収納すると共に、小形の食器を上食器かご23に収納する。このとき、扉5を支持しているスライドレール53,54は、下食器かご24の上端よりも下方に位置しているので、スライドレール53,54が食器かご23,24への食器の収納に障害となることはない。また、扉5は4本のスライドレール53,54で高強度で支持されていることから、食器かご23,24に収納される食器の重量が大きい場合であっても、扉5が前方に倒れてしまうことはない。さらに、食器を食器かご23,24に収納する際に、食器から残菜が落下したり、残水が落下したり場合であっても、下食器かご24の下方に位置するトレー68で受けることができるので、台所の床が汚れてしまうことはない。
そして、所定量の食器洗浄機用洗剤を洗浄槽2内に投入してから扉5を閉鎖すると、扉5の背面に設けられた内蓋62の枠条部63の上辺部63aが洗浄槽2の前面開口部4に装着された上パッキン56に当接すると共に、左右辺部63bが左右パッキン57に当接する。さらに、図21に示すように枠条部63を構成する傾斜面部63cが下パッキン60及び角パッキン61の接続パッキン61aに当接するので、それらのパッキン56,57,61a,60により洗浄槽2の前面開口部4が扉5により水封される。同時に、食器かご23,24に装着されている噴射ユニット46の通水パイプ47が洗浄槽2に設けられている給水アーム45の給水口45c、45dに連結される。
次に、扉5をロックレバー7によりロックし、電源操作部8に設けられている電源スイッチ9をオンした状態で、選択操作部11に設けられているエリア選択ボタン12により「上下」を選択すると共に、コース選択ボタン13により所望のコース、乾燥時間選択ボタン14により乾燥時間を選択してから、電源操作部8のスタート/一時停止ボタン10を操作する。
上述のように電源スイッチ9がオンしたときは、制御部71は、給電に応じて運転プログラムを実行するようになる。
図24には、制御部71の運転プログラムがフローチャートで示されている。制御部71は、洗浄エリア、洗浄コース、乾燥コースが選択された上で(S1:YES、S2:YES、S3:YES)、スタート/一時停止ボタン10が操作されたときは、上エリアが選択されているかを判断する(S5)。この場合、上下エリアが選択されていることから(S5:NO)、通常の洗浄工程を実行する(S6)。つまり、給水弁31を駆動することにより洗浄槽2に洗浄水を給水し、通常水位検知スイッチ36がオンしたところで、給水弁31を停止してから、ヒータ21に通電すると同時にポンプモータ38を正転する。すると、洗浄ポンプ39が駆動されて、貯水タンク32及び洗浄槽2内に貯水されている高温の洗浄水が流水切替弁43を通じて給水アーム45に給水される。この通常の洗浄工程を実行する場合は、流水切替弁43はオフされているので、流水切替弁43の第1給水口43b及び第2給水口43cから給水アーム45に給水される。これにより、食器かご23,24に装着されている両方の噴射ユニット46に洗浄水が圧送されるので、両方の噴射アーム48から洗浄水が食器かご23,24に勢いよく噴射され、その反動で噴射アーム48が回転する。従って、食器かご23,24に収納されている食器に洗剤を含んだ高温の洗浄水が万遍なく強く噴射されるようになるので、食器に付着した汚れを除去することができる。
ここで、上述したように食器洗浄機1の運転中は、洗浄槽2内に噴射アーム48から洗浄水が強く噴射されるものの、洗浄槽2の前面開口部4は、扉5の内蓋62が各パッキンに当接することにより水封されているので、洗浄水が洗浄槽2から漏洩することが防止されている。
制御部71は、温度センサ22により洗浄水が所定温度まで上昇したことを検出したときは、洗浄工程を終了し、ポンプモータ38を逆転して排水ポンプ40を駆動することにより、貯水タンク32及び洗浄槽2内に貯水されている汚れた洗浄水を排水する。
制御部71は、上述のようにして洗浄工程が終了したときは、上食器かご23,24に収納されている食器に対して周知のすすぎ工程を実行すると共に(S7)、ヒータ21及び乾燥用ファン52に通電する乾燥工程を実行する(S8)。このとき、下食器かご24とヒータ21との間にはトレー68が位置しているので、ヒータ21から放熱されるにしても、その熱をトレー68で遮断することが可能となり、食器かご23,24に収納された食器がヒータ21からの熱を直接的に受けてしまうことを防止できる。
尚、制御部71は、以上のようして全ての工程が終了したときは、ブザーによりコースの終了を使用者に報知するようになっている。
使用者は、食器洗浄機1による食器の洗浄及び乾燥が終了したときは、扉5のロックを解除してから、扉5を前方に引出す。このとき、扉5を支持するスライドレール53,54は、下食器かご24の上端よりも下方に位置しているので、下食器かご24に収納されている食器を容易に取出すことができる。
さて、扉5を開放した場合は、洗浄槽2の前面開口部4に装着されている上パッキン56及び左右パッキン57に付着している水滴は、左右パッキン57を伝って洗浄槽2内に落下するので、洗浄槽2の前面開口部4から水滴が落下してしまうことはない。
また、扉5が前方に引出されるのに伴ってトレー68が前方に引出される際に、図22に示すようにトレー68の裏面を下パッキン60が相対的に摺動するので、トレー68の裏面に付着している水滴が下パッキン60により拭取られ、後面側水受部60bを伝って洗浄槽2内に回収されるようになる。これにより、洗浄槽2の前方に引出されたトレー68の裏面から水滴が台所の床面に落下してしまうことを防止できる。この場合、トレー68は後部が下方向に傾斜しているので、トレー68の裏面に接触する下パッキンが相対的に摺動する際は、下パッキンの弾性変形量が徐々に大きくなり、それに伴って扉5を引出す際の抵抗力も増大することになる。
一方、洗浄する食器が小形で少量の場合は、食器を上食器かご23に収納し、選択操作部11のエリア選択ボタン12により「上のみ」コースを選択した状態で運転を行う。
制御部71は、図24に示すように上エリアが選択されたときは(S5:YES)、流水切替弁43をオンしてから(S9)、洗浄工程及びすすぎ工程を実行する(S10、S11)。この場合、流水切替弁43からは給水アーム45を通じて上食器かご23に装着された噴射ユニット46のみに洗浄水が給水されるので、上食器かご23に収納された食器を効率よく洗浄及びすすぐことができる。そして、すすぎ工程が終了したときは、乾燥工程を実行することにより(S12)、上食器かご23に収納された小形の食器を効率よく乾燥することができる。このように上食器かご23のみでの洗浄を実行することにより、節水及び節電などの効果を期待できる。
また、洗浄する食器が大形のみの場合は、上食器かご23を取外す。すると、給水アーム45の上給水口45cに設けられている逆止弁49が上給水口45cを内方から閉鎖するようになる。このように下食器かご24のみで食器を洗浄する場合は、洗浄エリアとして上下エリアを選択して運転を開始する。この場合、給水アーム45に圧送された洗浄水は、上給水口45cが逆止弁49で閉鎖されていることから、下給水口45dから下食器かご24に装着された噴射アーム48のみに洗浄水が圧送されるようになるので、下食器かご24に収納されている大形の食器を効果的に洗浄することができる。
ところで、扉5を開放した場合は、トレー68の裏面に付着している水滴を下パッキン60で拭取ることができるものの、トレー68の裏面に拭残された水滴が付着していることがある。このような場合、扉5を閉鎖する際にトレー68の裏面を下パッキン60が再び相対的に反対方向に摺動する際に、トレー68の裏面に拭残されている水滴が下パッキン60の前面側に流れ落ちることになるものの、下パッキン60の前面には前面側水受部60cが設けられているので、下パッキン60の前面側に流れ落ちる水滴を前面側水受部60cで確実に回収することができる。このようにして前面側水受部60cで受けられた水滴は自然蒸発する。
また、長期間の使用により下パッキン60の水封機能が低下した場合は、食器洗浄機1の運転中に下パッキン60から水滴が前方に漏洩し、前面側水受部60cで受けられた水が溢れるようになるものの、扉5が閉鎖した状態では、前面側水受部60cは、図21に示すように扉5の背面の窓部64から扉5内に進入しているので、前面側水受部60cから溢れた水滴を扉5の下部の水受部65で受けることができる。このようにして扉5の水受部65で受けられた水滴は自然蒸発する。
また、下パッキンユニット58において、角パッキン61の前面には端部水受部60aが位置しているので、角パッキン61から経年劣化、或いは部品不良などにより水滴漏れを生じた場合、さらには扉5を開放した際に角パッキン61の前面側に水滴が回り込んだ場合は、下パッキンユニット58の端部水受部60aで水滴を受けて洗浄槽2内に回収することができる。
さらに、食器洗浄機1の運転中に扉5の背面の内蓋62に水滴が付着した場合は、扉5の背面の内蓋62を水滴が伝って流れ落ちるようになるものの、内蓋62の枠条部63を構成する傾斜面部63cの先端が扉5内に位置しているので、内蓋62を伝わって落下した水滴を扉5の下部の水受部65で受けることができる。
以上のようなパッキン構造を採用した結果、運転中に各パッキンの前面側に水滴が溜まることはないので、使用者が扉5を開放した場合に、洗浄槽2の前面開口部4から水滴が落下して台所の床面を濡らしてしまうことはない。
このような実施例によれば、扉5の背面下部にトレー68を取付け、扉5が前方に引出された状態で最下方に位置する下食器かご24の下方にトレー68が位置するようにしたので、食器かごの引出しに伴って、ヒータ、噴射アーム、この噴射アームへの給水手段などを一体に引出す構成のものと違って、洗浄槽2から前方に引出された食器かご23,24に食器を収納する際に、残菜や残水が台所の床面に落下してしまうことを防止できる。
また、トレー68が洗浄槽2から前方に引出される際に、トレー68の裏面を下パッキン60が相対的に摺動するようにしたので、トレー68の裏面に付着した水滴を拭取ることができる。
また、下パッキンの前面に前面側水受部60cを設け、トレー68が洗浄槽2に収納される際にトレー68の裏面に拭残されている水滴を拭取った際に、その水滴を回収するようにしたので、拭取った水滴が台所の床面に落下してしまうことを防止できる。
しかも、このように優れた効果を奏する下パッキン60は扉5が閉鎖された場合の水封パッキンとしても機能するので、下パッキン60の付加価値を高めることができる。
また、下パッキン60の両端部に端部水受部60aを設け、角パッキン61の接続パッキン61aから流れ落ちる水滴を端部水受部60aで受けて洗浄槽2内へ回収するようにしたので、下パッキンユニット58の水封機能が損なわれてしまうことを防止できる。
また、扉5が洗浄槽2の前面開口部4を閉鎖した状態では、下パッキンユニット58が扉5の背面に形成された窓部64を通過して扉5内の水受部65の上方に位置するようにしたので、前面開口部4から溢れた水滴が落下するような場合であっても水受部65で回収することができ、台所の床面が水滴で濡れてしまうことを防止できる。
さらに、洗浄槽2の前面開口部4の下部に突出部59を形成し、その突出部59にトレー68の車輪69が走行するレール30の先端が位置するようにしたので、トレー68の引出し量、ひいては扉5の引出し量の増大を図ることができる。
加えて、トレー68が洗浄槽2内に収納された状態では、トレー68が下食器かご24とヒータ21との間に位置するようにしたので、ヒータ21からの熱放射から食器かご23,24に収納された食器を保護することができる。
本発明は、上記実施例に限定されることなく、次のように変形または拡張できる。
図24に示すように、トレー72を下食器かご24の下方に吊下げるようにしてもよい。
図25に示すように、トレー68の下面に裏面が水平方向となるように金属板73を取付けるようにしてもよい。このように構成した場合、トレー68が前方に移動することに伴って下パッキン60が相対的に摺動する際に、下パッキン60の弾性変形量が常に一定となるので、扉5を引出すための力を一定とすることができる。従って、扉5を引出すための力を徐々に大きくする必要がある上記実施例のものに比較して、使用者の違和感を少なくすることができる。
本発明を設置式の食器洗浄機に適用するようにしてもよい。
本発明の一実施例における扉を引出した状態で示す食器洗浄機の縦断側面図 扉の閉鎖状態で示す図1相当図 食器洗浄機の外箱を取外した状態を示す斜視図 斜め下方から示す図3相当図 扉の上部を示す斜視図 電源操作部の正面図 選択操作部の正面図 トレーを取外した状態を背面方向から示す扉の斜視図 トレーを取付けた状態で示す図8相当図 噴射パイプユニットを取外した状態で示す水流切替弁及び給水アームの斜視図 給水アームと噴射ユニットとの接続構造を示す断面図 給水アームと噴射ユニットとの接続状態を示す斜視図 洗浄槽の斜視図 下パッキンユニットの斜視図 背面方向から示す図14相当図 下パッキンユニットの正面図 下パッキンユニットの平面図 下パッキンユニットの側面図 図16におけるA―A断面図 図18におけるB−B断面図 扉への当接状態で示す下パッキンユニットの側面図 トレーが引出された状態で示す下パッキンユニットの縦断側面図 食器洗浄機の電気的構成を示すブロック図 制御部の動作を示すフローチャート 本発明の変形例を示す下食器かごの側面図 本発明の変形例を示すトレーの側面図
符号の説明
図面中、1は食器洗浄機、2は洗浄槽、4は前面開口部、5は扉、23,24は食器かご、30はレール(案内具)、31は給水弁、39は洗浄ポンプ(洗浄手段)、46は噴射ユニット(洗浄手段)、59は突出部、60は下パッキン(水滴除去手段)、60aは端部水受部、60cは前面側水受部、68はトレー、69は車輪である。

Claims (12)

  1. 前面開口部を有した洗浄槽と、
    この洗浄槽の前記前面開口部を閉鎖する扉と、
    前記扉が前方に引出されるのに伴って前記洗浄槽から前方に引出される食器かごと、
    この食器かごに収納された食器を洗浄する洗浄手段とを備えた食器洗浄装置において、
    前記扉が前方に引出されるのに伴って前記洗浄槽から前方に引出されるトレーを備え、
    前記トレーは、前記扉が前記洗浄槽から前方に引出された状態で最下方に位置する前記食器かごの下方に位置していることを特徴とする食器洗浄機。
  2. 前記洗浄槽の前記前面開口部の下部を横断するように設けられ、前記トレーが前記洗浄槽から前方に引出される際に前記トレーの裏面を相対的に摺動することにより当該裏面に付着している水滴を払拭する水滴除去手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の食器洗浄機。
  3. 前記水滴除去手段は、前記トレーが前記洗浄槽から前方に引出された状態から前記洗浄槽に収納される際に前記トレーの裏面を相対的に反対方向に摺動することにより拭取った水滴を回収する前面側水受部を有して構成されていることを特徴とする請求項2記載の食器洗浄機。
  4. 前記水滴除去手段は、前記扉が前記洗浄槽の前記前面開口部を閉鎖した状態で前記扉との間を水封するパッキンとして機能することを特徴とする請求項2または3記載の食器洗浄機。
  5. 前記水滴除去手段は、端部から前面側に回り込もうとする水滴を受けて前記洗浄槽内へ回収する端部水受部を備えていることを特徴とする請求項4記載の食器洗浄機。
  6. 前記扉は、前記洗浄槽の前記前面開口部を閉鎖した状態で前記前面側水受部が通過する窓部と、この窓部から内部に進入した前記前面側水受部から溢れ落ちる水滴を受ける水受部とを備えていることを特徴とする請求項1ないし5の何れかに記載の食器洗浄機。
  7. 前記洗浄槽に設けられ、前記扉が前方に引出された際は前記トレーの後端部を支持した状態で前方に案内する案内具を備えていることを特徴とする請求項1ないし6の何れかに記載の食器洗浄機。
  8. 前記洗浄槽は、前記前面開口部の下部が前方に突出した突出部を有し、
    前記案内具は、前記扉が前方に完全に引出された状態で前記トレーの後端部が前記突出部に位置するように設けられていることを特徴とする請求項7記載の食器洗浄機。
  9. 前記案内具はレールであり、
    前記トレーは、後端部に前記案内具上を走行する車輪を備えたことを特徴とする請求項7または8記載の食器洗浄機。
  10. 前記トレーは、前記食器かごの下方に一体に設けられていることを特徴とする請求項1ないし9の何れかに記載の食器洗浄機。
  11. 前記トレーは、前記扉が前方に引出されるのに伴って引出される際に前記水滴除去手段を弾性的に変形させる量がほぼ一定となるように設けられていることを特徴とする請求項2ないし10の何れかに記載の食器洗浄機。
  12. 前記洗浄槽の底面に設けられたヒータを備え、
    前記トレーは、前記扉が閉鎖された状態で前記ヒータと前記食器かごとの間に位置していることを特徴とする請求項1ないし11の何れかに記載の食器洗浄機。
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