JP2008119144A - 超音波毛髪処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 高エネルギ効率で毛髪処理を行うことができるとともに、毛髪受け部側が発熱を生じることが防止された信頼性の高い超音波毛髪処理装置を提供する。
【解決手段】 超音波振動子を有する振動部1と、振動部1に対向する毛髪受け部3とを備え、振動部1と毛髪受け部3との間で挟み込んだ毛髪Hに超音波振動を伝達させる毛髪処理装置である。毛髪受け部3には、毛髪Hを強固に支持する毛髪支持部7と、振動部1側から毛髪Hに伝達された超音波振動が毛髪受け部3側に伝達されることを防止する振動伝達防止部8とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】 超音波振動子を有する振動部1と、振動部1に対向する毛髪受け部3とを備え、振動部1と毛髪受け部3との間で挟み込んだ毛髪Hに超音波振動を伝達させる毛髪処理装置である。毛髪受け部3には、毛髪Hを強固に支持する毛髪支持部7と、振動部1側から毛髪Hに伝達された超音波振動が毛髪受け部3側に伝達されることを防止する振動伝達防止部8とを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、超音波振動を行う振動部と、振動部と対向する毛髪受け部との間で毛髪を挟み込み、この毛髪に超音波振動を伝達させることで毛髪処理を行う超音波毛髪処理装置に関するものである。
超音波毛髪処理装置として、従来から図11に示すものが提案されている(特許文献1参照)。これは、超音波振動子(図示せず)を有する振動部1と、この振動部1と対向する毛髪受け部3とを備えたものであり、振動部1と毛髪受け部3との間で挟み込んだ毛髪Hに対して超音波振動を伝達させることで、毛髪Hに塗布してある毛髪処理剤の浸透を促進するようになっている。この超音波毛髪処理装置は、振動部1と毛髪受け部3の対向面を共に硬質材料を用いて平坦に形成し、硬質な両平坦面で毛髪Hを挟み込む構造である。
しかしこの場合、振動部1側から毛髪Hに伝達された超音波振動は、毛髪H内だけで消費されることなく、毛髪Hと接触する毛髪受け部3側にまでその一部が伝達される。図12には、振動エネルギが伝達される様子を概略的に示しているが、このように振動部1から毛髪Hに伝達される超音波振動の振動エネルギ全体Eのうち、その一部の振動エネルギE1が毛髪H及びこれに塗布される毛髪処理剤で消費され、毛髪Hを通過した残りの振動エネルギE2(=E−E1)は毛髪受け部3側にまで伝達されるのである。
したがって、上記した従来の超音波毛髪処理装置では、高効率での毛髪処理が困難であるとともに、超音波振動が伝達された毛髪受け部3側で発熱を生じる等の危険性があり、不要な損失の原因にもなる。
特開2001−37526号公報
本発明は上記問題点に鑑みて発明したものであって、高エネルギ効率で毛髪処理を行うことができるとともに、毛髪受け部側が発熱を生じることが防止された信頼性の高い超音波毛髪処理装置を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために本発明を、超音波振動子を有する振動部1と、振動部1に対向する毛髪受け部3とを備え、振動部1と毛髪受け部3との間で挟み込んだ毛髪Hに超音波振動を伝達させる毛髪処理装置であって、毛髪受け部3は、毛髪Hを支持する毛髪支持部7と、振動部1側から毛髪Hに伝達された超音波振動が毛髪受け部3側に伝達されることを防止する振動伝達防止部8とを有するものとする。
上記構成から成る超音波毛髪処理装置においては、毛髪受け部3の毛髪支持部7が毛髪Hを確実に支持し、毛髪Hに張力を与えた状態を保持しながら振動部1側から毛髪Hに超音波振動を確実に伝達させることができる。そして毛髪Hに伝達された超音波振動は、毛髪Hと振動伝達防止部8との界面で反射され、振動伝達防止部8側への伝達が防止されるので、振動部1から付与される振動エネルギの大部分を毛髪H側で消費させることが可能である。即ち、低ワット、短時間であっても高効率での毛髪処理が可能になるとともに、毛髪受け部3側に超音波振動が伝達されて発熱を生じる等の危険も防止されることとなる。
ここでの振動伝達防止部8は、水よりも音響インピーダンスが低いものとし、例えば発泡性部材で形成したものであることが好適である。毛髪Hに塗布される毛髪処理剤としては、音響インピーダンスが水に近い材質のものが好適に用いられるので、このようにすることで、界面での反射率を大きくして超音波振動を確実に毛髪H側に反射させることができる。
また、毛髪受け部3の振動部1との対向面に凸部9と凹部10を設け、凸部9を毛髪支持部7とし、凹部10と毛髪Hとの間に形成される空気層11を振動伝達防止部8とすることも好適である。このようにすることで、振動伝達防止部8として特別な部材を付加する必要がなく、対向面に凹凸を形成した簡単な構成によって、毛髪支持部7及び振動伝達防止部8を有する毛髪受け部3を構成することができる。
更に、上記構成の超音波毛髪処理装置において毛髪支持部7は、振動伝達防止部8を兼ねるものであることも好適である。このようにすることで、振動伝達防止部8側への超音波振動の伝達が更に確実に防止される。
更に、上記構成の超音波毛髪処理装置においては、毛髪受け部3を着脱自在に備えることも好適である。このようにすることで、毛髪受け部3が磨耗や損傷を生じれば容易に交換することができ、装置を長期連用することが可能となる。
更に、上記構成の超音波毛髪処理装置においては、毛髪受け部3は、振動部1の振動分布において振動が小さな部分との対向箇所に毛髪支持部7を配し、且つ振動が大きな部分との対向箇所に振動伝達防止部8を配したものであることが好適である。このようにすることで、装置全体として最も効率的に超音波振動を毛髪Hに伝達することができる。
更に、上記構成の超音波毛髪処理装置においては、毛髪受け部3は、超音波振動による毛髪処理を助成するための毛髪処理剤12を吐出する吐出孔13を有することも好適である。このようにすることで、処理中の毛髪Hに対して常に適量の毛髪処理剤12を補充することができる。
更に、上記構成の超音波毛髪処理装置においては、毛髪支持部7は、毛髪受け部3の両端部に配される少なくとも一対の凸部9から成り、且つ振動部1の押し付けに伴って互いの先端側を遠ざける方向に撓むものであることも好適である。このようにすることで、毛髪Hに大きな張力を生じさせることができ、振動部1からの超音波振動を毛髪Hに高効率で伝達することが可能となる。
更に、上記構成の超音波毛髪処理装置において、振動部1と毛髪受け部3の両方又は一方の表面には、摩擦低減用のコーティング層が設けてあることが好適である。このようすることで、毛髪Hを挟持した状態で装置を移動させて使用する場合の滑り性を向上させることができ、擦り等による毛髪Hの損傷を防止することが可能となる。
なお、以上述べた各構成は、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜組合せ可能である。
本発明は、高エネルギ効率で毛髪処理を行うことができるとともに、毛髪受け部側が発熱を生じることが防止された信頼性の高い超音波毛髪処理装置を提供することができるという効果を奏する。
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。図1には、本発明の実施形態における第1例の超音波毛髪処理装置を示している。本例の超音波毛髪処理装置は、共に長尺の棒状を成す振動側ハウジング4と受け側ハウジング5の一端同士を、蝶番6を介して回動自在に連結させたものである。振動側ハウジング4の他端側における受け側ハウジング5との対向面には振動部1を設置し、受け側ハウジング5の他端側における振動側ハウジング4との対向面には毛髪受け部3を設置している。即ち、振動部1と毛髪受け部3とは互いに対向する位置にあり、蝶番6を介した振動側ハウジング4及び受け側ハウジング5の回動操作により、近接離間する構造となっている。
なお図示はしないが、振動部1内に備えてある超音波振動子はリード線によって高周波発信装置と接続され、適宜箇所に備えてあるスイッチを操作すると超音波振動子に高周波発信出力が印加されるようになっている。振動部1の外表面は硬質材料により平坦に形成されており、この硬質な平坦面全体が毛髪受け部3との間で毛髪Hを挟み込み、超音波振動を伝達させる構造である。
超音波振動子または振動部1自身、及び毛髪受け部3は矩形板状に形成してある。このような平面視矩形状に設けることが、使い勝手の面や加工性の面では好ましい。具体的には、幅50mm×長さ100mm程度の範囲内に振動部1及び毛髪受け部3が収まる大きさとすることが好適である。
毛髪受け部3は、振動部1の外表面との間で毛髪Hを挟み込むための硬質の毛髪支持部7と、振動部1側から毛髪Hに伝達されて毛髪受け部3側にまで至る超音波振動を毛髪H側に反射させる振動伝達防止部8とで主体を構成してある。毛髪支持部7は、毛髪Hを確実に固定することで超音波振動に対する反作用力を毛髪Hに作用させ、超音波振動を毛髪Hに確実に伝達させるためのものである。
図2には、振動エネルギが伝達される様子を概略的に示している。このように振動部1から毛髪Hに伝達される超音波振動の振動エネルギ全体Eのうち、まずその一部の振動エネルギE1が毛髪H及びこれに塗布される毛髪処理剤で消費される。毛髪処理剤は、超音波の伝達助成や、スタイリング、トリートメント、毛染め等の所望の用途助成を行うためのものである。そして、毛髪Hを通過した残りの振動エネルギE2(=E−E1)は、毛髪受け部3の振動伝達防止部8により反射され、毛髪H側に戻される。したがって、振動部1から毛髪Hに伝達される振動エネルギ全体Eの大部分が毛髪Hで消費されることとなり、高効率での毛髪処理が可能となる。加えて、毛髪受け部3側においては超音波振動が伝達されることが防止されるので、発熱を生じる等の危険性がなく不要な損失の原因となることもない。
上記振動伝達防止部8としては、水よりも音響インピーダンスが低い部材を用いる。一般に、音響インピーダンスZは、超音波伝達物質の密度ρと音速cの積で表され、例えば超音波伝達物質が水であれば1.4×106[Pa・s/m]程度、空気であれば410[Pa・s/m]程度、アルミニウムであれば14×106[Pa・s/m]程度である。ここで、毛髪Hの密度ρ1、音速c1、振動伝達防止部8の密度ρ2、音速c2とすれば、毛髪Hと振動伝達防止部8との間の反射率rは、下記の式(1)で表される。
r=[(ρ1・c1−ρ2・c2)/(ρ1・c1+ρ2・c2)]2 ・・・(1)
毛髪Hに塗布して用いる毛髪処理剤としては、音響インピーダンスが水に近い材質のものが好適に用いられるので、音響インピーダンスが水よりも大幅に低い部材を振動伝達防止部8として用いれば、反射率rを大きくして超音波振動を確実に反射させることが可能となる。
毛髪Hに塗布して用いる毛髪処理剤としては、音響インピーダンスが水に近い材質のものが好適に用いられるので、音響インピーダンスが水よりも大幅に低い部材を振動伝達防止部8として用いれば、反射率rを大きくして超音波振動を確実に反射させることが可能となる。
ここで、振動伝達防止部8を構成する部材として硬質の発泡性部材(具体的には硬さ70度程度のウレタンゴム)を用いると、この振動伝達防止部8自体に、第2の毛髪支持部7としての機能を与えることもできる。発泡性部材はその発泡性により音響インピーダンスが空気に近くなるため振動伝達防止部8として好適である。なお、本発明で用いる発泡性部材は、独立気泡又は連続気泡のいずれのタイプであっても構わない。
毛髪受け部3の対向面における毛髪支持部7と振動伝達防止部8の配置は、図1(c)や図3(a)、(b)に示すように、挟持する毛髪Hの長さ方向に毛髪支持部7と振動伝達防止部8が交互に並び、且つ毛髪支持部7が両端を含む2箇所以上となる配置が好適である。図1に示す場合は、毛髪Hの長さ方向における毛髪受け部3の両端に一対の毛髪支持部7を配し、この一対の毛髪支持部7間に振動伝達防止部8を配している。この場合に、2箇所での挟持により毛髪支持部7間の毛髪Hに張力を働かせ、超音波振動に対する反作用力を発生させるためには、毛髪支持部7間の距離は50mm以内に設定することが適当である。図3に示すものは変形例であり、毛髪受け部3の両端に一対の毛髪支持部7を配するとともに、両毛髪支持部7間に等間隔を隔てて一つ又は複数の毛髪支持部7を配した場合を示している。なお、毛髪Hを挟持した状態で長さ方向に装置全体を滑らせて使用するような場合には、挟持による圧力が滑りを妨げることがないように、毛髪Hの長さ方向における毛髪支持部7の幅は2〜10mm以内に設定することが適当である。
また、上記毛髪支持部7及び振動伝達防止部8から成る毛髪受け部3は、受け側ハウジング5に対して着脱自在であることが好適である。これは、振動伝達防止部8として比較的柔らかい部材を用いると、使用を重ねる度に磨耗等で損傷する可能性が高いが、着脱自在とすれば毛髪受け部3だけを交換して装置自体を長期連用することが可能になるからである。
次に、本発明の実施形態における第2例の超音波毛髪処理装置について図4に基づいて説明するが、第1例と同様の構成については詳しい説明を省略し、第1例とは相違する特徴的な構成についてのみ以下に詳述する。図示の如く、本例にあっては、第1例のように振動部1と毛髪支持部7との間で毛髪Hを挟持固定するのではなく、振動側ハウジング4の対向面に振動部1とは別に備えてある振動側毛髪支持部14と、毛髪支持部7との間で毛髪Hを挟持固定する構造となっている。これにより、毛髪受け部3側に超音波振動が伝達されることが更に確実に防止されるものである。
次に、本発明の実施形態における第3例の超音波毛髪処理装置について図5に基づいて説明するが、第1例と同様の構成については詳しい説明を省略し、第1例とは相違する特徴的な構成についてのみ以下に詳述する。図示の如く、本例にあっては、外表面を平坦に形成した毛髪支持部7自体を硬質の発泡性材料で形成し、毛髪支持部7の機能に加えて振動伝達防止部8の機能を果たすこの一部材のみで、毛髪受け部3を構成している。
即ち、発泡性材料から成る毛髪支持部7が振動部1との間で毛髪Hを挟持固定し、超音波振動に対する反作用力を毛髪Hに作用させて毛髪Hに超音波振動を確実に伝達させるとともに、毛髪Hと毛髪支持部7との界面では超音波振動を毛髪H側に反射させることで、振動エネルギ全体Eをロス無く毛髪H側で消費させるようになっている。
次に、本発明の実施形態における第4例の超音波毛髪処理装置について図6〜図8に基づいて説明するが、第1例と同様の構成については詳しい説明を省略し、第1例とは相違する特徴的な構成についてのみ以下に詳述する。図示の如く本例にあっては、毛髪受け部3の振動部1との対向面に、平坦な外表面を有する少なくとも一対の凸部9と、隣接する凸部9間に形成される溝状の凹部10とを有している。そして、この凸部9が毛髪支持部7としての機能を果たし、凹部10と毛髪Hとの間に形成される空気層11が、水よりも音響インピーダンスの大幅に低い振動伝達防止部8としての機能を果たすように設けている。したがって、毛髪受け部3を硬質材料から成る単一部材で構成することができ、しかも空気層11を振動伝達防止部8としたことで超音波振動は界面にて毛髪H側に確実に反射されることとなる。
図7には毛髪受け部3全体を示しているが、図7(a)〜(c)に示すように、少なくとも毛髪受け部3の両端に一対の凸部9(即ち、毛髪支持部7)を設け、この一対の凸部9間に凹部10(即ち、振動伝達防止部8)を設けている。両凸部9間には更に、等間隔を隔てて一つ又は複数の凸部9を設けてあってもよい。この場合、毛髪Hの長さ方向において複数の凸部9及び凹部10が交互に並ぶ配列となる。また、図7(d)に示すように毛髪受け部3の両端の凸部9の端部同士を繋げ、毛髪受け部3の対向面の外周縁を囲む矩形枠状に凸部9を形成しても構わない。この場合、毛髪受け部3の対向面の凸部9に囲まれる領域全体が凹部10となる。
本例にあっても、毛髪受け部3を構成する単一部材として、水よりも音響インピーダンスの大幅に低い硬質の発泡性部材(例えば、硬さ70度程度のウレタンゴム)を用いることで、凸部9には、毛髪支持部7としての機能に加えて第2の振動伝達防止部8としての機能を与えることもできる。
また図8に示すように、振動部1においては振動面全体で均一の振幅分布を有することはなく、中央部分が突出した∩型の振動分布となることや、超音波振動体の中央に穴を設ける等の手段を用いてM型の振動分布とすることが通常である。そこで、この振幅分布を利用して、毛髪受け部3の対向面における凸部9と凹部10の配置(即ち、毛髪支持部7と振動伝達防止部8の配置)については、振動部1側の振動分布において振動が小さな部分(図中の領域A)との対向箇所に凸部9を位置させ、且つ振動が大きな部分(図中の領域B)との対向箇所に凹部10を位置させることが好ましい。装置において超音波振動を最も効率的に毛髪Hに伝達できる箇所は、空気層11から成る振動伝達防止部8と振動部1とで挟まれる箇所であり、超音波振動が最も毛髪Hに振動され難い箇所は、凸部9から成る毛髪支持部7と振動部1とで挟まれる箇所であるから、上記配置とすれば装置全体として最も効率的に超音波振動を毛髪Hに伝達することが可能となる。
次に、本発明の実施形態における第5例の超音波毛髪処理装置について図9に基づいて説明するが、第4例と同様の構成については詳しい説明を省略し、第4例とは相違する特徴的な構成についてのみ以下に詳述する。図示の如く本例にあっては、超音波振動による毛髪処理を助成するための毛髪処理剤12を吐出するための吐出孔13を、毛髪受け部3に複数設けている。具体的には、毛髪受け部3の両端に位置する凸部9の外表面上にて、毛髪Hの長さ方向と直交する方向に等間隔を隔てて複数の吐出孔13が開口しており、受け側ハウジング5に内蔵してある適宜の剤吐出機構(図示せず)から各吐出孔13に向けて、超音波の伝達助成、スタイリング、トリートメント、毛染め等の所望の毛髪処理を助成するための毛髪処理剤12が適量だけ吐出される構造となっている。
これにより、処理中の毛髪Hに対して常に毛髪処理剤12を適量だけ補充することが可能である。なお、振動伝達防止部8として、第1例のように音響インピーダンスが低い発泡性部材等の部材を配してある場合には、この振動伝達防止部8を成す部材に吐出孔13を配してあっても構わない。
次に、本発明の実施形態における第6例の超音波毛髪処理装置について図10に基づいて説明するが、第5例と同様の構成については詳しい説明を省略し、第5例とは相違する特徴的な構成についてのみ以下に詳述する。図示の如く本例にあっては、毛髪受け部3の両端の毛髪支持部7を成す一対の凸部9を、先端側ほど互いに離れるように断面ハ字状に形成してある。この両側の凸部9は可撓性を有するものであり、毛髪Hを介して振動部1を押し付ければ、これに伴って互いの先端側を遠ざける方向に撓むようになっている。即ち本例にあっては、毛髪支持部7を成す凸部9が、この凸部9を振動部1に押し付ける力を両端方向へと変換し、両凸部9の先端にて挟持固定される毛髪Hに張力Tを付与するように機能する。これにより毛髪Hには超音波振動が高効率で伝達するようになっている。
上記凸部9は、可撓性を有する材料で全体を形成する場合に限定されず、例えば硬質材料を用いて形成される複数のブロック間を関節構造で連結させ、この関節構造にバネ性を付与することで形成しても構わない。また、上記のような凸部9が二対以上備えてあっても構わない。
なお、上記した各例の超音波毛髪処理装置においては、振動部1と毛髪受け部3の両方又は一方の表面に摩擦低減用のコーティング層を設けておくことが好適である。ここでのコーティング層としては、テフロン(登録商標)コーティングやアルマイト処理等の滑り性を向上させる手段を適宜用いる。これにより、毛髪Hを挟持した状態で毛髪Hの長さ方向に装置を移動させながら使用する場合の滑り性を向上させることができ、擦り等による毛髪Hの損傷を防ぐことが可能となる。
1 振動部
3 毛髪受け部
7 毛髪支持部
8 振動伝達防止部
9 凸部
10 凹部
11 空気層
12 毛髪処理剤
13 吐出孔
H 毛髪
3 毛髪受け部
7 毛髪支持部
8 振動伝達防止部
9 凸部
10 凹部
11 空気層
12 毛髪処理剤
13 吐出孔
H 毛髪
Claims (10)
- 超音波振動子を有する振動部と、振動部に対向する毛髪受け部とを備え、振動部と毛髪受け部との間で挟み込んだ毛髪に超音波振動を伝達させる毛髪処理装置であって、毛髪受け部は、毛髪を支持する毛髪支持部と、振動部側から毛髪に伝達された超音波振動が毛髪受け部側に伝達されることを防止する振動伝達防止部とを有することを特徴とする超音波毛髪処理装置。
- 振動伝達防止部は、水よりも音響インピーダンスが低いものであることを特徴とする請求項1に記載の超音波毛髪処理装置。
- 振動伝達防止部は、発泡性部材で形成したものであることを特徴とする請求項2に記載の超音波毛髪処理装置。
- 毛髪受け部の振動部との対向面に凸部と凹部を設け、凸部を毛髪支持部とし、凹部と毛髪との間に形成される空気層を振動伝達防止部としたことを特徴とする請求項2に記載の超音波毛髪処理装置。
- 毛髪支持部は、振動伝達防止部を兼ねるものであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の超音波毛髪処理装置。
- 毛髪受け部を着脱自在に備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の超音波毛髪処理装置。
- 毛髪受け部は、振動部の振動分布において振動が小さな部分との対向箇所に毛髪支持部を配し、且つ振動が大きな部分との対向箇所に振動伝達防止部を配したものであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の超音波毛髪処理装置。
- 毛髪受け部は、超音波振動による毛髪処理を助成するための毛髪処理剤を吐出する吐出孔を有することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の超音波毛髪処理装置。
- 毛髪支持部は、毛髪受け部の両端部に配される少なくとも一対の凸部から成り、且つ振動部の押し付けに伴って互いの先端側を遠ざける方向に撓むものであることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の超音波毛髪処理装置。
- 振動部と毛髪受け部の両方又は一方の表面には、摩擦低減用のコーティング層が設けてあることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の超音波毛髪処理装置。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013005150A1 (en) * | 2011-07-06 | 2013-01-10 | Koninklijke Philips Electronics N.V. | Hair styling device with improved heating means |
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2006
- 2006-11-09 JP JP2006304506A patent/JP2008119144A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2013005150A1 (en) * | 2011-07-06 | 2013-01-10 | Koninklijke Philips Electronics N.V. | Hair styling device with improved heating means |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20100202 |