JP2012020020A - 超音波照射装置 - Google Patents

Abstract

【課題】固定具は超音波プローブに比べ大きく邪魔なものである。
そこで、本発明では、固定具が不要な超音波照射装置の具現化を課題とする。
【解決手段】生体に超音波を照射する超音波プローブと、超音波プローブに駆動信号を供給する超音波照射装置本体と、超音波プローブを生体に接着させ、且つ超音波を効率よく生体に伝搬する超音波カプラとから超音波照射装置を構成する。
超音波カプラは、アクリル系樹脂架橋体、多価アルコール、電解質中性塩類、精製水、及び安定剤からなる混合物を円形のシート状に成形する。
また、アルミの超音波プローブの生体接触面に１ｍｍ以下の間隔の同心円、又は螺旋状の旋削溝入れ加工を施す。
【選択図】図１

Description

本発明は、治療又は診断に用いられる超音波照射装置に関するものであり、特に超音波プローブの固定具を不要とする超音波照射装置に関する。

治療や診断に用いられる超音波照射装置は、超音波を照射する超音波プローブ、
超音波プローブに駆動信号を供給する超音波照射装置本体、及び、超音波プローブを患部に固定する固定具から構成されているものが従来より知られている。

使用に当たっては、超音波プローブと生体の間にジェル状の超音波伝搬物質を塗り、超音波の伝搬を良くしている。
特開２００９−１８３６０５号公報

開示した特許文献は装着具（本願、固定具に相当）又は体表に超音波伝搬物質の残留を減少又は消失させるための超音波振動子（本願、超音波プローブに相当）装着具が開示されている。

ところで、固定具は超音波プローブに比べ大きく邪魔なものである。
そこで、本発明では、固定具が不要な超音波照射装置の具現化を課題とする。

生体に超音波を照射する超音波プローブと、
超音波プローブに駆動信号を供給する超音波照射装置本体と、
超音波プローブを生体に接着させ、且つ超音波を効率よく生体に伝搬する超音波カプラとから超音波照射装置を構成する。

アクリル系樹脂架橋体、多価アルコール、電解質中性塩類、精製水、及び安定剤からなる混合物を円形のシート状に成形し、生体との接着性が良く、且つ超音波を効率よく伝搬する超音波カプラを得る。

また、アクリル系樹脂架橋体、多価アルコール、電解質中性塩類、精製水、及び安定剤からなる混合物を円形のシート状に成形し超音波カプラとの接着性を向上させるために、アルミの超音波プローブの生体接触面に１ｍｍ以下の間隔の同心円、又は螺旋状の旋削溝入れ加工を施す。

超音波カプラをアクリル系樹脂架橋体、多価アルコール、電解質中性塩類、精製水、及び安定剤からなる混合物を円形のシート状に成形しているので、超音波カプラと生体との接着が良好であり、
一方、プローブの生体接触面（アルミ素材）に１ｍｍ以下の間隔の同心円、又は螺旋状の旋削溝入れ加工を施しているので、アクリル系樹脂架橋体、多価アルコール、電解質中性塩類、精製水、及び安定剤からなる混合物を円形のシート状に成形した超音波カプラとの接着性が良好であるので、超音波プローブは超音波カプラを介して、
生体にしっかりと接着され、固定具を不要とすることができる。

本発明の実施例を図を用いて説明する。
図１は本発明による超音波照射装置を示すものであり、超音波照射装置本体と、超音波プローブと、超音波カプラから構成される。

超音波照射装置本体は、電源回路、制御回路、操作手段、超音波周波数信号発生回路などから構成される。

図２は超音波プローブと超音波カプラを示している。
超音波プローブの接触面は、と超音波カプラ介して生体に接着される。
図３は超音波プローブの断面である。
超音波プローブはアルミ素材の筐体、振動子、蓋体、コードから構成される。
振動子は、コードで接続された超音波本体から信号を供給され超音波振動を起こす。
振動子で発生した振動は筐体、超音波カプラ介して生体に伝わる。

超音波カプラは、超音波振動を効率よく伝えるとともに、生体との接着力が良好な物質を円形のシート状に成形したものを用いる。
本発明者の実験では、アクリル系樹脂架橋体、多価アルコール、電解質中性塩類、精製水、及び安定剤からなる混合物が振動の伝達性、接着力の双方で良好な特性が得られることが判明している。

図５は超音波プローブの接触面を示している。
金属の平面とアクリル系樹脂架橋体、多価アルコール、電解質中性塩類、精製水、及び安定剤からなる混合物の接着力を改善するために、同心円、又は螺旋状の旋削溝入れ加工を接触面に施してある。
本発明者等の実験では、溝の間隔は１ｍｍ以下、特に０．２〜０．３ｍｍにおいて接着力が著しく向上することが判明した。

図４は本発明の実施形態を示す。
超音波カプラをアクリル系樹脂架橋体、多価アルコール、電解質中性塩類、精製水、及び安定剤からなる混合物を円形のシート状に成形しているので、超音波カプラと生体との接着が良好であり、
一方、プローブの生体接触面（アルミ素材）に０．２〜０．３ｍｍ間隔の同心円、又は螺旋状の旋削溝入れ加工を施しているので、アクリル系樹脂架橋体、多価アルコール、電解質中性塩類、精製水、及び安定剤からなる混合物を円形のシート状に成形した超音波カプラとの接着性が良好であるので、超音波プローブは超音波カプラを介して、
生体にしっかりと接着され、固定具を不要とすることができる。

本発明による超音波照射装置の図 本発明による超音波プローブと超音波カプラの図 本発明による超音波カプラの断面図 本発明の実施形態の一例 本発明による超音波プローブの接触面の図

１・・・・超音波照射装置本体
２・・・・超音波プローブ
３・・・・超音波カプラ

Claims (1)

1. 治療又は診断に用いられる超音波照射装置であり、
   超音波を照射する超音波プローブと、
   前記超音波プローブに駆動信号を供給する超音波照射装置本体と、
   前記超音波プローブを生体に接着させるとともに
   前記超音波プローブが照射した超音波を効率よく生体に伝搬する超音波カプラとからなり、
   前記超音波カプラは、アクリル系樹脂架橋体、多価アルコール、電解質中性塩類、精製水、及び安定剤からなる混合物を円形のシート状に成形したものであり、
   前記超音波プローブの生体接触面は、アルミ素材に１ｍｍ以下の間隔の同心円又は螺旋状の旋削溝入れ加工を施したものであることを特徴とする超音波照射装置。