JP2008118525A - 中継装置、無線通信システム及びマルチキャスト中継方法 - Google Patents

中継装置、無線通信システム及びマルチキャスト中継方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2008118525A
JP2008118525A JP2006301594A JP2006301594A JP2008118525A JP 2008118525 A JP2008118525 A JP 2008118525A JP 2006301594 A JP2006301594 A JP 2006301594A JP 2006301594 A JP2006301594 A JP 2006301594A JP 2008118525 A JP2008118525 A JP 2008118525A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base station
multicast group
packet
multicast
information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006301594A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4723458B2 (ja
Inventor
Tadanao Ando
忠直 安藤
Yutaka Asada
裕 浅田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2006301594A priority Critical patent/JP4723458B2/ja
Priority to US11/905,419 priority patent/US8023433B2/en
Priority to EP20070117851 priority patent/EP1921794B1/en
Priority to DE200760011026 priority patent/DE602007011026D1/de
Priority to KR20070108293A priority patent/KR100933611B1/ko
Priority to CN200710167563XA priority patent/CN101179496B/zh
Publication of JP2008118525A publication Critical patent/JP2008118525A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4723458B2 publication Critical patent/JP4723458B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L12/00Data switching networks
    • H04L12/02Details
    • H04L12/16Arrangements for providing special services to substations
    • H04L12/18Arrangements for providing special services to substations for broadcast or conference, e.g. multicast
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L12/00Data switching networks
    • H04L12/02Details
    • H04L12/16Arrangements for providing special services to substations
    • H04L12/18Arrangements for providing special services to substations for broadcast or conference, e.g. multicast
    • H04L12/189Arrangements for providing special services to substations for broadcast or conference, e.g. multicast in combination with wireless systems
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L12/00Data switching networks
    • H04L12/02Details
    • H04L12/16Arrangements for providing special services to substations
    • H04L12/18Arrangements for providing special services to substations for broadcast or conference, e.g. multicast
    • H04L12/1886Arrangements for providing special services to substations for broadcast or conference, e.g. multicast with traffic restrictions for efficiency improvement, e.g. involving subnets or subdomains
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W4/00Services specially adapted for wireless communication networks; Facilities therefor
    • H04W4/06Selective distribution of broadcast services, e.g. multimedia broadcast multicast service [MBMS]; Services to user groups; One-way selective calling services
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L12/00Data switching networks
    • H04L12/02Details
    • H04L12/16Arrangements for providing special services to substations
    • H04L12/18Arrangements for providing special services to substations for broadcast or conference, e.g. multicast
    • H04L12/185Arrangements for providing special services to substations for broadcast or conference, e.g. multicast with management of multicast group membership

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)

Abstract

【課題】移動通信において効率的で実効性のあるマルチキャスト通信を実現する中継装置を提供する。
【解決手段】コンテンツを含むマルチキャストユーザデータパケットを複数の基地局へ送信する中継装置が、マルチキャストグループに関する情報を基地局に関する情報及びその基地局の属するゾーンに関する情報と関連付けて記憶部に格納する格納手段と、LEAVEパケットを基地局を経由して受信した場合に、脱退対象のマルチキャストグループ及びこの中継基地局の属するゾーンに関連付けられて格納されている基地局と受信されたLEAVEパケットを中継した基地局との比較により、当該脱退対象のマルチキャストグループに関するクエリパケットの送信の要否を決定する決定手段と、この決定手段による決定結果に基づいて、上記クエリパケットを含むユーザデータパケットをゾーンに属する各基地局に対してそれぞれ送信する送信手段とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、移動通信において効率的で実効性のあるマルチキャスト通信を実現する中継装置、無線通信システム及びマルチキャスト中継方法に関するものである。
WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)は、IEEE80
2.16標準に基づく固定無線通信技術である。このWiMAX技術は、無線MAN(Metropolitan Area Network)分野において高速無線通信サービスを提供するために規格化
が進められている。WiMAX Forumは、このWiMAX技術の推進団体として設立された業界団体である。下記非特許文献1は、WiMAX技術に関するTechnical OverviewとしてこのWiMAX Forumにより発行された文献である。
この下記非特許文献1には、WiMAX技術においてマルチBS(Base Station)−MBS(Multicast Broadcast Service)をサポートする旨が記載されている。すなわち、
WiMAX技術を用いた無線通信システムにおいて、ニュース番組、スポーツ番組、天気予報、交通情報等の各種コンテンツをマルチキャスト通信を用いて提供することが要求される。
IP(Internet Protocol)プロトコルを用いたマルチキャスト通信において、マルチ
キャストグループへのホストの参加及び脱退といったマルチキャストグループの管理を行うプロトコルとしてIGMP(Internet Group Management Protocol)及びMLD(Multicast Listener Discovery)がある。IGMPがIPv4に対応するマルチキャストグループ管理プロトコルであり、MLDがIPv6に対応するマルチキャストグループ管理プロトコルである。
このようなマルチキャスト通信をサポートするシステム等を開示する先行技術文献として以下の文献がある。下記特許文献1は、無線マルチキャストシステム等を開示する。この無線マルチキャストシステムでは、マルチキャストグループへパケットを送信している無線アクセスポイント装置を示す情報とそのマルチキャストグループを示す情報との対応情報を記憶するルータが、その対応情報を無線端末に送信することにより、その無線端末に接続すべきアクセスポイント装置を特定させている。
また、下記特許文献2は、IPパケットマルチキャスト方法を開示する。この方法では、階層構造を有する各中継ノードにおいて上位ノードが下位ノードからの参加要求に対し下位ノードの情報を記憶し、解除要求に対し情報を削除する。
特開2004−15435号公報 特開2002−94562号公報 WiMAX Forum、"A Technical Overview and Performance Evaluation"、Mobile WiMAX-Part 1、February 16, 2006
しかしながら、上述の特許文献1に開示される無線マルチキャストシステムでは、所定のマルチキャストグループのパケットの受信を希望する無線端末に接続すべき無線アクセスポイント装置を選択させるため、移動通信をサポートするシステムには好適ではない。
また、上述の特許文献2に開示されるマルチキャスト通信手法では、各基地局(RNC)が接続される各移動端末についてそれぞれ参加されるマルチキャストグループの情報を管理するため、各基地局で管理される情報が増大し、更にそれらの情報を各基地局間で同期を取る必要がある等、システム構成が複雑化してしまうという問題点がある。
また、上述の非特許文献1においても、WiMAX技術においてマルチBS−MBSをサポートするための具体的な手法については開示されていない。
本発明は、移動通信において効率的で実効性のあるマルチキャスト通信を実現する中継装置、無線通信システム及びマルチキャスト中継方法を提供することを目的とする。
本発明は、上述した課題を解決するために以下の構成を採用する。即ち、本発明は、移動端末へ配信するためのコンテンツを含みこのコンテンツに対応するマルチキャストグループに関する情報の設定されたユーザデータパケットを、ゾーンに区分け管理される複数の基地局へ送信する中継装置であって、移動端末により参加されるマルチキャストグループに関する情報を該移動端末が無線通信する基地局に関する情報及びその基地局の属するゾーンに関する情報と関連付けて記憶部に格納する格納手段と、マルチキャストグループからの脱退依頼のLEAVEパケットを移動端末から複数の基地局のいずれか1つを経由して受信した場合に、脱退対象のマルチキャストグループ及びこの中継基地局の属するゾーンに関連付けられて格納されている基地局に関する情報を上記記憶部から抽出する抽出手段と、この抽出手段により抽出された基地局と受信されたLEAVEパケットを中継した基地局との比較により、当該脱退対象のマルチキャストグループに関し参加を継続している移動端末の存在を確認するためのクエリパケットの送信の要否を決定する決定手段と、この決定手段による決定結果に基づいて、上記クエリパケットを含むユーザデータパケットを上記記憶部に当該脱退対象のマルチキャストグループに関する情報と共に格納されるゾーンに属する各基地局に対してそれぞれ送信する送信手段とを備える中継装置に関するものである。
本発明に係る中継装置では、移動端末の参加するマルチキャストグループに関する情報がその移動端末が無線通信する基地局及びその基地局の属するゾーンと共に管理される。移動端末からのLEAVEメッセージが受信された場合には、脱退対象のマルチキャストグループ及び当該受信されたLEAVEメッセージを中継した基地局の属するゾーンに関し記憶部に格納されている基地局とこのLEAVEメッセージを中継した基地局とが比較され、その比較結果に基づいて当該脱退対象のマルチキャストグループに関する対象ゾーンへのクエリパケットの送信の要否が決定される。
これにより、本発明によれば、その比較の結果異なると判断された場合には、例えばその脱退対象のマルチキャストグループに参加する他の移動端末が未だそのゾーンに存在すると判断しその脱退対象のマルチキャストグループに関するクエリパケットをそのゾーンに属する各基地局に対しては送信しないようにすることができる。
従って、本発明によれば、このような場面のクエリパケットのように無駄なマルチキャストグループを管理するためのメッセージのやりとりを減らすことができ、移動することが前提の移動端末を対象としたシステムにおいて、効率的で実効性のあるマルチキャスト通信を行うことが可能となる。
また、本発明に係る中継装置は、マルチキャストグループへの参加依頼のJOINパケットを移動端末から複数の基地局のいずれか1つを経由して受信した場合に、この中継基地局の属するゾーン及び参加対象のマルチキャストグループに関連付けられて上記記憶部
に格納されている基地局に関する情報をこのJOINパケットを中継した基地局に関する情報で更新する更新手段を更に備えるようにしてもよい。
すなわち、本発明では、マルチキャストグループへの移動端末の参加状況が、JOINメッセージが中継される度に、基地局の属するゾーン毎にそのJOINメッセージの中継基地局に関する情報が逐次更新されることにより管理される。
これにより、本発明によれば、受信されたLEAVEメッセージを中継した基地局が上記記憶部にその脱退対象のマルチキャストグループ及びそのゾーンに関し格納されている基地局と異なる場合には、そのゾーンには最近そのマルチキャストグループに参加した他の移動端末と無線接続される他の基地局が存在するものと判断することができる。このような場合には、そのゾーンにはクエリパケットを送信する必要がなくなるため、無駄なメッセージを減らすことができる。
また、本発明に係る中継装置は、上記送信手段によりクエリパケットを含むユーザデータパケットが送信されその応答パケットが受信されなかった場合に、当該脱退対象のマルチキャストグループ、LEAVEパケットを中継した基地局及びその基地局の属するゾーンが関連付けられたレコードを上記記憶部から削除する削除手段を更に備えるようにしてもよい。
また、本発明に係る中継装置は、上記削除手段によりレコードが削除された場合に、上記記憶部にその削除されたマルチキャストグループと関連付けられ格納されている他のレコードの存在を確認し、該他のレコードが存在しない場合には、受信されたLEAVEパケットを上位装置へ転送し、該他のレコードが存在する場合には、受信されたLEAVEパケットの転送を行わない転送手段を更に備えるようにしてもよい。
本発明では、上記記憶部に格納される情報に基づき、受信されたLEAVEパケットにおける脱退対象のマルチキャストグループに参加する他のゾーンの配下の移動端末の存在が確認することができるため、全てのゾーンに関しそのマルチキャストグループへ参加する移動端末がいなくなった場合にのみLEAVEパケットを上位装置に転送することができる。
従って、本発明によれば、この中継装置と上位装置との間の無駄なメッセージもなくすことができるため、効率のよいマルチキャスト通信を実現することができる。
また、本発明は、上記中継装置及び基地局装置を有する無線通信システムに係る発明でもあり、上記中継装置における何れかの機能をコンピュータ等に実現させるマルチキャスト中継方法に係る発明でもある。また、本発明は、以上の何れかの機能を実現させるプログラムであってもよいし、そのようなプログラムをコンピュータが読み取り可能な記憶媒体に記録したものであってもよい。
本発明によれば、移動通信において効率的で実効性のあるマルチキャスト通信を実現する中継装置、無線通信システム及びマルチキャスト中継方法を提供することができる。
[実施形態]
以下、図面を参照して、本発明の実施形態におけるマルチBS−MBSシステム(以降、単にMBSシステムと表記する)について説明する。なお、以下に述べる実施形態の構成は例示であり、本発明は以下の実施形態の構成に限定されない。また、以下の説明では
、本実施形態におけるMBSシステムのマルチキャスト通信サービスについてのみ説明するが、本MBSシステムはその他の機能を有するものであってもよい。
〔システム構成及び装置構成〕
本実施形態におけるMBSシステムのシステム構成について図1を用いて説明する。図1は、本実施形態におけるMBSシステムのシステム構成を示す図である。
本実施形態におけるMBSシステムは、CSN(Connectivity Service Network)10及びASN(Access Service Network)15がエッジルータ20を介して接続されることにより構成される。なお、本実施形態におけるMBSシステムは、CSN10及びASN15がそれぞれ複数存在するように構成されてもよいし、エッジルータ20を介すことなく各ネットワークが接続されるようにしてもよい。
〈CSN〉
CSN10は、ルータ、AAA(Authentication Authorization Accounting)プロキ
シ/サーバ、ユーザデータベース、Interworkingゲートウェイ等がそれぞれ接続され構成される(図示せず)。CSN10は、WiMAXサービスの提供を受けるWiMAX加入者(例えば、移動端末60)へIP(インターネットプロトコル)接続サービス等を提供する。また、CSN10は、WiMAXサービスとして、ニュース番組、スポーツ番組、天気予報、交通情報等の各種コンテンツをマルチキャスト通信を用いて提供する。提供される各コンテンツにはそれぞれ異なるマルチキャストアドレスが付与され、CSN10は、この各コンテンツとマルチキャストアドレスとの相対表を管理する。この相対表は、予め調整可能にCSN10のメモリ等に保持されるようにしてもよい。以下、CSN10により提供される通信サービスとして、マルチキャスト通信を用いたサービスについて説明するが、本MBSシステムではそれ以外の通信サービスを提供することも可能である。
CSN10は、エッジルータ20を介してASN15と接続される。この接続には例えばIPが利用される。CSN10は、提供すべきコンテンツをそのコンテンツに関し与えられているマルチキャストアドレスを設定したマルチキャストパケットとしてエッジルータ20へ送信する。
〈エッジルータ〉
エッジルータ20は、管理配下の複数のASNゲートウェイ30に接続され、CSN10から送信されたコンテンツを配信するためのマルチキャスト通信に関する情報を管理する。エッジルータ20は、管理配下の各ASNゲートウェイ30をそれぞれマルチキャストグループに参加するホストとして扱う。エッジルータ20は、マルチキャストグループ管理メッセージを独自に処理することにより、各ASNゲートウェイ30がそれぞれ所定のマルチキャストグループへ参加する若しくは脱退するための手続きを制御する。
〈ASN〉
ASN15は、ASNゲートウェイ30、基地局50等がそれぞれ接続され構成される。移動端末60は、その位置を通信可能エリアとする基地局50と無線通信を行うことにより、本実施形態におけるMBSシステムに接続し、WiMAXサービスの提供を受ける。以下、ASN15を構成する各装置についてそれぞれ説明する。
〈〈ASNゲートウェイ〉〉
ASNゲートウェイ30は、CPU(Central Processing Unit)、メモリ、入出力イ
ンタフェース等を備えるゲートウェイ装置である。ASNゲートウェイ30は、管理配下の複数の基地局50に接続される。図1の例では、ASNゲートウェイ30は、基地局B
S1、BS2、BS3、BS4及びBS5にそれぞれ接続される。ASNゲートウェイ30は、管理配下の基地局50を所定のMBSゾーンで区分けして、各MBSゾーンについてのマルチキャスト通信をそれぞれ制御する。図1の例では、基地局BS1、BS2及びBS3がMBSゾーン#1として、基地局BS4及びBS5がMBSゾーン#2としてそれぞれ管理される。
以下、このASNゲートウェイ30の装置構成について図2を用いて説明する。図2は、ASNゲートウェイ30の機能構成を示すブロック図である。ASNゲートウェイ30は、上位通信部201、マルチキャスト制御部202、MBSゾーン管理部203、マルチキャストグループ管理部204、トンネリング制御部208、MBSゾーン管理データベース205、マルチキャストグループ管理データベース206、トンネル情報データベース209等を有する。
上位通信部201は、エッジルータ20との間のマルチキャスト通信を制御する。具体的には、上位通信部201は、エッジルータ20から送信されるコンテンツ情報を含むマルチキャストパケットを受信し、受信されたマルチキャストパケットをマルチキャスト制御部202に渡す。また、上位通信部201は、エッジルータ20へマルチキャスト用パケットを送信する。なお、上位通信部201は、マルチキャストパケット以外のデータについても処理するようにしてもよい。
マルチキャスト制御部202は、上位通信部201、MBSゾーン管理部203、マルチキャストグループ管理部204、トンネリング制御部208と連携することにより、CSN10から送信されるコンテンツ情報を移動端末60に配信するためのマルチキャスト通信を制御する。各移動端末60は、所望のコンテンツの配信を受けるために所定のマルチキャストグループにそれぞれ参加する必要がある。マルチキャスト制御部202は、各移動端末60がそれぞれ所定のマルチキャストグループへ参加する若しくは脱退するための手続きを制御する。例えば、マルチキャスト制御部202は、このような手続きとして利用される、IGMP(Internet Group Management Protocol)若しくはMLD(Multicast Listener Discovery)を制御する。マルチキャスト制御部202は、このようなプロトコルで利用されるマルチキャストグループ管理メッセージである、JOINメッセージ(メンバシップレポートメッセージ)、LEAVEメッセージ、メンバシップクエリ(Group Specific)メッセージ(以降、GS−クエリメッセージと表記する)、メンバシップクエリ(General)メッセージ(以降、G−クエリメッセージと表記する)等を処理する
また、マルチキャスト制御部202は、CSN10から送信されるコンテンツ情報を含むマルチキャストデータを処理する。マルチキャスト制御部202は、これらマルチキャストグループ管理メッセージ及びマルチキャストデータのうち、エッジルータ20へ送信すべきマルチキャストパケットを上位通信部201へ渡し、移動端末60へ送信すべきマルチキャストパケットを送信先となるMBSゾーンに関する情報と共にトンネリング制御部208に渡す。このマルチキャスト制御部202において処理されるマルチキャストグループ管理メッセージ及びマルチキャストデータの詳細については後述する。
MBSゾーン管理部203は、MBSゾーン管理データベース205を参照することにより、各基地局50が属するゾーンに関する情報をそれぞれ管理する。MBSゾーン管理部203は、MBSゾーン管理データベース205内のMBSゾーン情報テーブルを参照する。図3は、MBSゾーン管理データベース205内のMBSゾーン情報テーブルの例を示す図である。このMBSゾーン情報テーブルには、各基地局についてそれが属するMBSゾーンの情報がそれぞれ保持される。このMBSゾーン情報テーブルは、予め設定されるようにしてもよいし、通信により動的に更新されるようにしてもよい。
マルチキャストグループ管理部204は、マルチキャスト制御部202により処理されるマルチキャストグループ管理メッセージに基づいて、各MBSゾーンについて、そのMBSゾーン内の移動端末60が参加しているマルチキャストグループに関する情報をそれぞれ管理する。この管理には、マルチキャストグループ管理データベース206が利用される。
図4は、マルチキャストグループ管理データベース206内のマルチキャストグループ情報テーブルを示す図である。マルチキャストグループ管理部204は、マルチキャストグループ及びMBSゾーン毎に、マルチキャストアドレス、MBSゾーン情報、ラストレスポンダ情報をこのマルチキャストグループ情報テーブルに保持する。ラストレスポンダ情報としては、同一MBSゾーン内であって同一マルチキャストグループへの参加依頼(JOINメッセージ)を最後に中継した基地局に関する情報が保持される。
トンネリング制御部208は、GRE(Generic Routing Encapsulation)トンネルの
生成及び解放等を制御し、このGREトンネルを用いて基地局50との間のマルチキャスト通信を処理する。具体的には、トンネリング制御部208は、マルチキャスト制御部202から送られるマルチキャストパケットをGREトンネルを用いて所定の基地局50へ送信する。このとき、トンネリング制御部208は、当該マルチキャストパケットがマルチキャストグループ管理メッセージ及びマルチキャストデータのいずれの場合であっても同様にGREトンネルを用いて所定の基地局50へ送信する。また、トンネリング制御部208は、基地局50からこのGREトンネルを利用して送信されてきたフレームを受信し、この受信されたデータをマルチキャスト制御部202に渡す。本MBSシステムでは、当該マルチキャストグループ管理メッセージ及びマルチキャストデータがCSN10と移動端末60との間でやりとりされるにあたり、基地局50とASNゲートウェイ30との間の通信にはGREトンネルが利用される。なお、GREトンネリングプロトコルの詳細は、RFC2784及びRFC2890で規定されているとおりであり、ここでは説明を省略する。
トンネリング制御部208は、初期動作時に、トンネル情報データベース209内の情報に基づいて、各基地局50との間に当該マルチキャスト通信に利用するための下りのGREトンネルを生成する。ASNゲートウェイ30から基地局50への通信に利用される下りのGREトンネルは、例えば、ASNゲートウェイ30に接続される基地局50の数に提供されるコンテンツ数を乗じた数分、生成される。
図5は、トンネル情報データベース209内のトンネル情報テーブルの例を示す図である。このトンネル情報テーブルには、生成されるべきGREトンネルについての情報が格納される。このトンネル情報テーブルには、各GREトンネルに関し、識別子であるGREキー、そのGREトンネルを利用するマルチキャストアドレス、生成すべき先のMBSゾーン情報(図5のZONE#1、ZONE#2、ZONE#3)がそれぞれ格納される。
トンネリング制御部208は、マルチキャスト制御部202から送信すべきマルチキャストパケット及びその送信先のMBSゾーンに関する情報を受けた場合には、MBSゾーン管理部203に依頼してその送信先のMBSゾーンに属する基地局50の情報を取得する。トンネリング制御部208は、その取得された基地局50の数に応じて、当該マルチキャストパケットを複製する。トンネリング制御部208は、この複製されたマルチキャストパケットにGREヘッダ等の所定のヘッダを付加した後、生成されたフレームを各基地局50との間に確立されているGREトンネルを用いて送信する。
このとき、トンネリング制御部208は、このGREヘッダに送信先のMBSゾーンに対応するタイミング情報を設定する。このタイミング情報は、同一MBSゾーンに属する各基地局50においてASNゲートウェイ30から送られた同一メッセージをそれぞれ同時に無線送信するために利用される。また、このタイミング情報は、例えば、図示しない機能部により各MBSゾーンに属する各基地局50からそれぞれ収集される処理遅延時間、通信遅延時間等に基づいて算出される各MBSゾーンでの最大遅延時間により生成される。なお、本発明は、このタイミング情報の生成手法等を限定するものではなく、当該タイミング情報は同一MBSゾーンに属する基地局から無線通信により同一マルチキャストデータが略同時に送信されるための情報であればよい。
以下、マルチキャスト制御部202により処理される各メッセージについてそれぞれ図6から図12を用いて説明する。
図6は、基地局50からASNゲートウェイ30へ送信されるJOINメッセージを示す図である。JOINメッセージは、マルチキャストグループに参加する際にその参加したいマルチキャストアドレスを指定して移動端末60から送信されるメッセージであり、メッセージ種別としてはメンバシップレポートメッセージと同様である。図6には、移動端末60からJOINメッセージを受信した基地局50がそのJOINメッセージをGREトンネルを用いて送信する際のフレーム構成が示されている。このフレームは、移動端末60から送信されるメンバシップレポートパケット301に所定のヘッダ302(GREヘッダ、IPヘッダ及びL2(レイヤ2)ヘッダ)が付加されることにより構成される。メンバシップレポート301のグループアドレスフィールドに、参加が希望されるマルチキャストアドレス(マルチキャストグループ)が設定される。
マルチキャスト制御部202は、このJOINメッセージを受けるとIPヘッダのSA(Sender Address)フィールドを参照することにより、送信元の基地局を特定する。マルチキャスト制御部202は、この特定された基地局の属するMBSゾーンをMBSゾーン管理部203から取得する。マルチキャスト制御部202は、受信されたメンバシップレポートパケット301のIGMP部のグループアドレスフィールドからマルチキャストアドレスを抽出する。マルチキャスト制御部202は、この抽出されたマルチキャストアドレスがマルチキャストグループ情報テーブルに既に格納されているか否かの検査をマルチキャストグループ管理部204に依頼する。
当該マルチキャストアドレスが当該MBSゾーンについて既にマルチキャストグループ情報テーブルに格納されている場合には、マルチキャスト制御部202は、送信元の基地局50及びその基地局50の属するMBSゾーンに関する各情報をそれぞれマルチキャストグループ管理部204に渡す。マルチキャストグループ管理部204は、これらの情報に基づいて、マルチキャストグループ情報テーブル内の対象マルチキャストアドレス及び対象MBSゾーンに関するレコードに関し、ラストレスポンダ情報を当該送信元の基地局50に関する情報に更新する。
なお、対象マルチキャストアドレスが格納されていたとしても異なるMBSゾーンに関するレコードのみが存在する場合には、マルチキャストグループ管理部204は、マルチキャストグループ情報テーブルに新たなレコードを追加して、それら情報を登録する。
一方、当該マルチキャストアドレスが未だマルチキャストグループ情報テーブルに設定されていない場合には、マルチキャスト制御部202は、メンバシップレポートパケット301を当該フレームから抽出し、抽出されたパケットのIPヘッダ部のSAフィールドに自装置(ASNゲートウェイ30)のIPアドレスを設定し、このパケットをエッジルータ20へ送信するように上位通信部201へ渡す。図7は、ASNゲートウェイ30か
らエッジルータ20へ送信されるJOINメッセージを示す図である。図7に示されるように、送信元がASNゲートウェイ30に設定されたメンバシップレポートパケットは、L2ヘッダが付加されてエッジルータ20へ送信される。
次に、図8は、ASNゲートウェイ30から基地局50へ送信されるメンバシップクエリ(Group Specific)メッセージを示す図である。GS−クエリメッセージは、特定マルチキャストグループに参加する(特定マルチキャストアドレスが指定されたマルチキャストメッセージを受信する)移動端末60の存在を確認するために送信されるメッセージである。ASNゲートウェイ30は、マルチキャストグループ情報テーブルに設定される各マルチキャストグループに関するGS−クエリメッセージを、同テーブル内に設定されている各MBSゾーンへそれぞれ送信する。
このとき、マルチキャスト制御部202は、図8に示されるようなGS−クエリパケット701を生成する。GS−クエリパケット701には、存在確認の対象となるマルチキャストアドレスがIGMP部のグループアドレスフィールド及びIPヘッダ部のDA(Destination Address)フィールドに設定される。マルチキャスト制御部202は、生成さ
れたGS−クエリパケット701をトンネリング制御部208に渡す。トンネリング制御部208は、このGS−クエリパケット701を送信先のMBSゾーンに属する基地局の数に応じて複製し、複製された各GS−クエリパケット701にそれぞれ所定のヘッダ702を付加し、生成された各フレームを当該各基地局50へGREトンネルを利用してそれぞれ送信する。このとき、トンネリング制御部208は、送信先となるMBSゾーンに対応するタイミング情報をヘッダ702のGREヘッダ部に設定する。
図9は、上記GS−クエリメッセージに対する応答として基地局50からASNゲートウェイ30へ送信されるメンバシップレポートメッセージを示す図である。メンバシップレポートメッセージは、上記GS−クエリメッセージを受けた移動局60がそれに設定されるマルチキャストグループに継続して参加している場合に移動端末60から送信されるメッセージである。図9には、移動端末60からメンバシップレポートメッセージを受信した基地局50がそのメッセージをGREトンネルを用いて送信する際のフレーム構成が示されている。このフレームは、移動端末60から送信されるメンバシップレポートパケット801に所定のヘッダ802(GREヘッダ、IPヘッダ及びL2ヘッダ)が付加されることにより構成される。メンバシップレポートパケット801のDAフィールド及びグループアドレスフィールドに、参加が継続されているマルチキャストアドレスが設定される。
マルチキャスト制御部202は、このメンバシップレポートメッセージを受けると、そのメンバシップレポートパケット801のIGMP部のグループアドレスフィールドに設定されているマルチキャストアドレスについては参加を継続している移動端末60が存在することを認識する。その後、マルチキャスト制御部202は、そのメンバシップレポートパケット801をトンネリング制御部208に渡す。トンネリング制御部208は、このメンバシップレポートパケット801に所定のヘッダを付加し、生成されたフレームをそのマルチキャストグループについて登録されているMBSゾーンに属する各基地局50へGREトンネルを利用してそれぞれ送信する。これにより、同MBSゾーンに存在する移動端末60であって同マルチキャストグループに参加しているものがこれ以上メンバシップレポートメッセージを送信する必要のないことを認識する。
一方、マルチキャスト制御部202は、このメンバシップレポートを所定の時間受信することがなかった場合には、そのMBSゾーンには当該マルチキャストグループに参加している移動端末60が存在していないことを認識し、その旨をマルチキャストグループ管理部204に通知する。マルチキャストグループ管理部204は、当該MBSゾーンにつ
いての当該マルチキャストグループに関するレコードを削除する。なお、マルチキャスト制御部202は、マルチキャストグループに参加している移動端末60が存在していないことを認識する際に、複数回、GS−クエリメッセージを再送するようにしてもよい。
次に、図10は、基地局50からASNゲートウェイ30へ送信されるLEAVEメッセージを示す図である。LEAVEメッセージは、参加しているマルチキャストグループから脱退する際に移動端末60から送信されるメッセージである。図10には、移動端末60からLEAVEメッセージを受信した基地局50がそのLEAVEメッセージをGREトンネルを用いて送信する際のフレーム構成が示されている。このフレームは、移動端末60から送信されるLEAVEパケット901に所定のヘッダ902(GREヘッダ、IPヘッダ及びL2ヘッダ)が付加されることにより構成される。LEAVEパケット901のグループアドレスフィールドに、脱退を希望するマルチキャストアドレスが設定される。
マルチキャスト制御部202は、このLEAVEメッセージを受けるとIPヘッダのSAフィールドを参照することにより、送信元の基地局を特定する。マルチキャスト制御部202は、この特定された基地局の属するMBSゾーンをMBSゾーン管理部203から取得する。マルチキャスト制御部202は、受信されたLEAVEパケット901のIGMP部のグループアドレスフィールドからマルチキャストアドレスを抽出する。マルチキャスト制御部202は、この抽出されたマルチキャストアドレスについての当該MBSゾーンのラストレスポンダが当該送信元の基地局と一致している否かの検査をマルチキャストグループ管理部204に依頼する。
マルチキャスト制御部202は、当該送信元の基地局がラストレスポンダ以外である場合には、他にそのマルチキャストグループに参加する移動局60が存在するものとしてそのまま処理を終了する。一方、マルチキャスト制御部202は、当該送信元の基地局がラストレスポンダとなっている場合には、その基地局が存在するMBSゾーンにそのマルチキャストグループに参加する他の移動局60が存在するか否かを確認するために、そのMBSゾーンに対してGS−クエリメッセージを送信する。このGS−クエリメッセージの送信に関する処理は、上述と同様である。これにより、LEAVEメッセージの対象となっていたマルチキャストグループに参加する移動端末60が他に存在しないことが確認され、マルチキャストグループ情報テーブルから当該マルチキャストグループに関するレコードが削除される。
マルチキャスト制御部202は、LEAVEメッセージにより当該マルチキャストグループに関するレコードがマルチキャストグループ情報テーブルから削除されると、言い換えれば、そのMBSゾーンについてそのマルチキャストグループに参加している移動端末60が存在しなくなったことを認識すると、そのLEAVEパケット901を当該フレームから抽出し、抽出されたパケットのIPヘッダ部のSAフィールドに自装置のIPアドレスを設定し、このパケットをエッジルータ20へ送信するように上位通信部201へ渡す。図11は、ASNゲートウェイ30からエッジルータ20へ送信されるLEAVEメッセージを示す図である。図11に示されるように、送信元がASNゲートウェイ30に設定されたLEAVEパケットは、L2ヘッダが付加されてエッジルータ20へ送信される。
図12は、CSN10から送信され、エッジルータ20、ASNゲートウェイ30及び基地局50を経由して移動端末60へ配信されるマルチキャストデータを示す図である。CSN10から送信されたマルチキャストデータ1201は、それに含まれるコンテンツ情報に対応するマルチキャストアドレスが設定されており、エッジルータ20を経由してASNゲートウェイ30へ送られる。ASNゲートウェイ30の上位通信部201は、こ
のマルチキャストデータを受けると、マルチキャスト制御部202へこのデータを渡す。
マルチキャスト制御部202は、このデータのDAフィールドに設定されているマルチキャストアドレスを抽出し、マルチキャストグループ管理部204にこのマルチキャストアドレスに参加する移動端末60の存在するMBSゾーンに関する情報を要求する。マルチキャスト制御部202は、マルチキャストグループ管理部204から通知されるMBSゾーンに関する情報をそのマルチキャストデータ1201と共にトンネリング制御部208に送る。
トンネリング制御部208は、このマルチキャストデータ1201を通知されたMBSゾーンの数及び各MBSゾーンに属する基地局の数に応じて複製し、複製された各マルチキャストデータ1201にそれぞれ所定のヘッダ1202を付加し、生成された各フレームを当該各基地局50へGREトンネルを利用してそれぞれ送信する。このとき、トンネリング制御部208は、送信先となるMBSゾーンに対応するタイミング情報をヘッダ1202のGREヘッダ部に設定する。このフレームを受信した同一MBSゾーン内の各基地局50は、そのタイミング情報に応じてそれぞれ同一時刻にそのフレーム内のマルチキャストデータ1201を無線送信する。本実施形態におけるMBSシステムでは、このマルチキャストデータを基地局へ送信する場合も先のマルチキャストグループ管理メッセージを基地局へ送信する場合も同様のヘッダを付加して送信する。
〈〈基地局〉〉
基地局50は、CPU(Central Processing Unit)、メモリ、入出力インタフェース
等を備え、通信エリア内の移動端末60を本MBSシステムに無線通信により接続する。また、基地局50は、所定のASNゲートウェイ30と有線により接続されており、移動端末60から送信された信号(マルチキャストパケット)をGREトンネルを用いてASNゲートウェイ30へ転送し、ASNゲートウェイ30からGREトンネルを用いて送信されたマルチキャストパケットを移動端末60へ無線送信する。なお、基地局50と移動端末60との間の無線リンク確立及び解放、IPアドレス割り当て等の処理については、周知技術と同様であるため、説明を省略する。
基地局50は、自装置を管理するASNゲートウェイ30に関する情報(例えば、IPアドレス等)を保持する。基地局50は、RFC2784及びRFC2890で規定されているGREトンネリングプロトコルを用いることにより、初期動作時に、ASNゲートウェイ30との間にマルチキャスト通信に利用するための上りのGREトンネルを生成する。
基地局50は、移動端末60から送信されるメンバシップレポートパケット301(図6参照)(JOINメッセージ及びGS−クエリメッセージの応答メッセージ)、LEAVEパケット901(図10参照)を受信すると、それに所定のヘッダ302(L2ヘッダ、IPヘッダ、GREヘッダ)が付加されたフレームを生成し、このフレームをASNゲートウェイ30へ送信する。このとき、基地局50は、IPヘッダのSAフィールドを自装置のIPアドレスに設定し、DAフィールドをASNゲートウェイ30のIPアドレスに設定する。
基地局50は、ASNゲートウェイ30からGREトンネルを用いて送信されてくるフレームを受信した場合には、その中のマルチキャストパケット(GS−クエリパケット701(図8参照)、マルチキャストデータ1201(図12参照))を抽出する。続いて、基地局50は、同フレームのGREヘッダに設定されているタイミング情報に対応する時間に、抽出されたマルチキャストパケットを所定の無線チャネルによって送信する。ASNゲートウェイ30からGREトンネルを用いて送信されてくるマルチキャストパケッ
ト及びGREヘッダに設定されるタイミング情報は、MBSゾーン毎に同一のものが設定される。これにより、同一MBSゾーンに属する基地局50は、略同時に同一のマルチキャストパケットを送信する。
〈移動端末〉
移動端末60は、CPU(Central Processing Unit)、メモリ、入出力インタフェー
ス等を備える端末装置であり、例えば、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)、パーソナルコンピュータ等である。移動端末60は、マルチキャスト通信機能及び無線通信機能を有する。移動端末60は、その存在位置に応じてその位置を通信エリアとしてカバーする基地局50と無線通信する。移動端末60は、無線リンクの確立された基地局50を経由して、CSN10からマルチキャスト配信される各種コンテンツを受信する。各移動端末60はそれぞれ所望のコンテンツのマルチキャストグループに参加することにより、各コンテンツを受信する。
移動端末60は、所望のマルチキャストグループに参加するために、予め上記CSN10の保有する各コンテンツとマルチキャストアドレスとの相対表をダウンロード等することにより保持するようにしてもよい。また、移動端末60は、予め本MBSシステムに接続するためのIPアドレスを取得するようにしてもよい。本発明は、移動端末60におけるコンテンツのマルチキャストアドレスを知る手法、IPアドレスの取得手法等を限定するものではないため、ここでは説明を省略する。
〔動作例〕
以下に、本実施形態におけるMBSシステムの動作例について図13及び14を用いて説明する。
まず、移動端末60からJOINメッセージが送信された場合の動作について図13を用いて説明する。図13は、JOINメッセージ受信時の処理を示すシーケンス図であり、図1に示されるシステム構成を例にして示されている。基地局50のBS1、BS2及びBS3がMBSゾーン#1に属すると定義され、基地局50のBS4及びBS5がMBSゾーン#2に属すると定義され、移動端末60のMS1がBS2の通信エリア内に存在し、移動端末60のMS3及びMS4がBS5の通信エリア内に存在する場合を例に挙げる。
MS1は、マルチキャストグループ(224.22.3.45)の参加を希望して、そのマルチキャストアドレス(224.22.3.45)を設定したJOINメッセージを無線送信する(S1301)。
BS2は、このJOINメッセージ信号を受信すると、この信号からメンバシップクエリレポートパケットを抽出する。BS2は、このメンバシップクエリレポートパケットに所定のヘッダが付加されたフレームをGREトンネルを用いてASNゲートウェイ30へ送信する(S1302)。このとき、BS2は、当該所定のヘッダ内のSAフィールドには自身のIPアドレスを設定し、DAフィールドにはASNゲートウェイ30のIPアドレスを設定する。
ASNゲートウェイ30は、このGREトンネルから当該フレームを受信すると、フレーム内のメンバシップクエリレポートパケットを抽出する。更に、ASNゲートウェイ30は、そのフレームのヘッダのSAフィールドに設定されているIPアドレスに基づき送信元のBS2を特定し、MBSゾーン情報テーブル(図3)に基づいてそのBS2の属するMBSゾーンがMBSゾーン#1であることを認識する。続いて、ASNゲートウェイ30は、そのフレーム内のIGMP部のグループアドレスフィールドに設定されているマ
ルチキャストアドレス(224.22.3.45)及びMBSゾーン#1の対がマルチキャストグループ情報テーブル(図4)に登録されているか否かをチェックする(S1303)。
ASNゲートウェイ30は、当該マルチキャストアドレス(224.22.3.45)及びMBSゾーン#1の対が登録されていないことを確認すると、マルチキャストグループ情報テーブルに新たなレコードを追加してこれらの情報を登録する(S1304)。具体的には、マルチキャストグループ情報テーブルに、マルチキャストアドレスフィールドに「224.22.3.45」が設定され、MBSゾーンフィールドに「MBSゾーン#1」が設定され、ラストレスポンダフィールドに「BS2」が設定された新たなレコードが追加される。
ASNゲートウェイ30は、その後、エッジルータ20に、抽出されたメンバシップクエリレポートパケットをL2ヘッダを付与して送信する(S1305)。このとき、ASNゲートウェイ30は、そのパケット内のIPヘッダのSAフィールドに自身のIPアドレスを設定する。これにより、このパケットを受信したエッジルータ20は、そのSAフィールドに設定されるIPアドレスによりASNゲートウェイ30がマルチキャストグループ(224.22.3.45)に参加するものとして認識する。
次に、同一MBSゾーン内の複数の移動端末MS3及びMS4がJOINメッセージを送信した場合の処理について説明する。
まず、MS3が、マルチキャストグループ(224.0.10.15)の参加を希望して、そのマルチキャストアドレス(224.0.10.15)を設定したJOINメッセージを無線送信したものとする(S1310)。
BS5は、このJOINメッセージ信号を受信すると、この信号からメンバシップクエリレポートパケットを抽出する。BS5は、このメンバシップクエリレポートパケットに所定のヘッダが付加されたフレームをGREトンネルを用いてASNゲートウェイ30へ送信する(S1311)。このとき、BS5は、当該所定のヘッダのSAフィールドには自身のIPアドレスを設定し、DAフィールドにはASNゲートウェイ30のIPアドレスを設定する。
ASNゲートウェイ30は、このGREトンネルから当該フレームを受信すると、フレーム内のメンバシップクエリレポートパケットを抽出する。更に、ASNゲートウェイ30は、そのフレームのヘッダのSAフィールドに設定されているIPアドレスに基づき送信元のBS5を特定し、MBSゾーン情報テーブルに基づいてそのBS5の属するMBSゾーンがMBSゾーン#2であることを認識する。続いて、ASNゲートウェイ30は、そのフレーム内のIGMP部のグループアドレスフィールドに設定されているマルチキャストアドレス(224.0.10.15)及びMBSゾーン#2の対がマルチキャストグループ情報テーブルに登録されているか否かをチェックする(S1312)。
ASNゲートウェイ30は、当該マルチキャストアドレス(224.0.10.15)及びMBSゾーン#2の対が登録されていないことを確認すると、マルチキャストグループ情報テーブルに新たなレコードを追加してこれらの情報を登録する(S1313)。具体的には、マルチキャストグループ情報テーブルに、マルチキャストアドレスフィールドに「224.0.10.15」が設定され、MBSゾーンフィールドに「MBSゾーン#2」が設定され、ラストレスポンダフィールドに「BS5」が設定された新たなレコードが追加される。
ASNゲートウェイ30は、その後、エッジルータ20に、抽出されたメンバシップクエリレポートパケットをL2ヘッダを付与して送信する(S1314)。
次に、MS4が、MS3と同様のマルチキャストグループ(224.0.10.15)の参加を希望して、そのマルチキャストアドレス(224.0.10.15)を設定したJOINメッセージを無線送信したものとする(S1320)。
BS4は、このJOINメッセージ信号を受信すると、この信号からメンバシップクエリレポートパケットを抽出する。BS4は、このメンバシップクエリレポートパケットに所定のヘッダが付加されたフレームをGREトンネルを用いてASNゲートウェイ30へ送信する(S1321)。
ASNゲートウェイ30は、このGREトンネルから当該フレームを受信すると、フレーム内のメンバシップクエリレポートパケットを抽出する。更に、ASNゲートウェイ30は、MS3の場合と同様に、そのフレームの送信元のBS4を特定し、そのBS4の属するMBSゾーンがMBSゾーン#2であることを認識する。続いて、ASNゲートウェイ30は、そのフレーム内のIGMP部のグループアドレスフィールドに設定されているマルチキャストアドレス(224.0.10.15)及びMBSゾーン#2の対がマルチキャストグループ情報テーブルに登録されているか否かをチェックする(S1322)。
ASNゲートウェイ30は、マルチキャストアドレス(224.0.10.15)及びMBSゾーン#2の対が既に登録されていることを認識すると、マルチキャストグループ情報テーブルの対象レコードのラストレスポンダフィールドを「BS4」に更新し(S1323)、処理を終える。これにより、ASNゲートウェイ30は、同一MBSゾーン内で既に登録済みのマルチキャストグループについてのJOINメッセージを受信した場合には、エッジルータ20にそれを送信しない。
次に、ASNゲートウェイ30がマルチキャストグループ情報テーブルに設定されているマルチキャストグループに参加する移動端末60の生存確認をする場合の動作について図14を用いて説明する。図14は、GS−クエリメッセージ送信時の処理を示すシーケンス図であり、図1に示されるシステム構成を例にして示されている。
ASNゲートウェイ30のマルチキャストグループ情報テーブルは、図4に示される状態となっているものとする。ASNゲートウェイ30は、所定の周期で、マルチキャストグループ情報テーブルに設定されている各マルチキャストグループについてそれぞれ生存確認を行う。
具体的には、ASNゲートウェイ30は、マルチキャストグループ(224.0.10.15)の生存確認として、IGMP部のグループアドレスフィールド及びIPヘッダ部のDAフィールドにマルチキャストアドレス(224.0.10.15)が設定されたGS−クエリパケットを生成する。ASNゲートウェイ30は、そのマルチキャストアドレスについて登録されているMBSゾーンがMBSゾーン#2であることを認識し、そのMBSゾーン#2に属する基地局としてBS4及びBS5を特定する。ASNゲートウェイ30は、この特定されたBS4及びBS5との間でマルチキャストアドレス(224.0.10.15)について生成されているGREトンネルを特定する。
ASNゲートウェイ30は、先に生成されたGS−クエリパケットを複製し、各GS−クエリパケットに送信先の基地局用に設定された所定のヘッダをそれぞれ付加する。ASNゲートウェイ30は、このように生成された各フレームを各GREトンネルをそれぞれ利用することにより、BS4及びBS5に送信する(S1401)。送信される各フレー
ムのGREヘッダ部に設定されるタイミング情報には、同一の情報が設定される。
このフレームを受信したBS4及びBS5は、GREヘッダ部に設定されているタイミング情報に対応するタイミングで、このフレーム内のGS−クエリパケットを同時に所定の無線チャネルを用いて送信する(S1402)。
MS3及びMS4は、その位置に応じてBS4及びBS5のいずれか1つから送信されたGS−クエリパケットを受信する。MS3及びMS4は、移動時においても、BS4及びBS5からは略同時に同一データが送信されているため、いずれか1つの基地局から送信されたデータのみを受信する。ここでは、MS3及びMS4は共にマルチキャストグループ(224.0.10.15)に継続して参加しており、MS3が先にGS−クエリの応答としてメンバシップクエリレポートパケットを送信した場合を例に挙げる。
MS3は、マルチキャストグループ(224.0.10.15)への参加を継続していることを示すために、そのマルチキャストアドレス(224.0.10.15)を設定したクエリ応答メッセージを無線送信する(S1403)。
BS5は、このクエリ応答メッセージ信号を受信すると、この信号からメンバシップクエリレポートパケットを抽出する。BS5は、このメンバシップクエリレポートパケットに所定のヘッダが付加されたフレームをGREトンネルを用いてASNゲートウェイ30へ送信する(S1404)。このとき、BS5は、当該所定のヘッダ内のSAフィールドには自身のIPアドレスを設定し、DAフィールドにはASNゲートウェイ30のIPアドレスを設定する。
ASNゲートウェイ30は、このGREトンネルから当該フレームを受信すると、フレーム内のメンバシップクエリレポートパケットを抽出する。ASNゲートウェイ30は、そのフレーム内のIGMP部のグループアドレスフィールドに設定されているマルチキャストアドレス(224.0.10.15)を参照する。更に、ASNゲートウェイ30は、そのフレームの送信元のBS5を特定し、MBSゾーン情報テーブルに基づいてそのBS5の属するMBSゾーンがMBSゾーン#2であることを認識する。これにより、ASNゲートウェイ30は、先に送信されたGS−クエリメッセージの応答として、マルチキャストアドレス(224.0.10.15)についてMBSゾーン#2に参加継続中の移動端末60が存在することを確認する。
上記確認後、ASNゲートウェイ30は、そのMBSゾーン#2に属する基地局としてBS4及びBS5を特定し、この特定されたBS4及びBS5との間でマルチキャストアドレス(224.0.10.15)について生成されているGREトンネルを特定する。ASNゲートウェイ30は、抽出されたメンバシップクエリレポートパケットをそのまま複製し、複製された各パケットに所定のヘッダを付加した後、生成された各フレームを特定された各GREトンネルを用いて、BS4及びBS5へ送信する(S1405)。送信される各フレームのGREヘッダ部に設定されるタイミング情報には、同一の情報が設定される。
このフレームを受信したBS4及びBS5は、GREヘッダ部に設定されているタイミング情報に対応するタイミングで、このフレーム内のメンバシップクエリレポートパケットを同時に所定の無線チャネルを用いて送信する(S1406)。
MS3及びMS4は、その位置に応じてBS4及びBS5のいずれか1つから送信されたメンバシップクエリレポートパケットを受信する。これにより、MS4は、先に受信されたGS−クエリパケットへ応答する必要のないことを認識し、クエリ応答メッセージを
無線送信しない。これは、ASNゲートウェイ30が各マルチキャストグループへの参加状態をMBSゾーン毎にそれぞれ行っており、既に同一MBSゾーン内に存在する他の移動端末MS3により参加継続情報が通知されたからである。
次に、ASNゲートウェイ30は、マルチキャストグループ情報テーブルに基づいて、MBSゾーン#1に関しマルチキャストグループ(224.22.3.45)の生存確認を行う場合について説明する。ここでは、MBSゾーン#1に存在するMS1が当該マルチキャストグループ(224.22.3.45)に参加を取り止めた場合を例に挙げる。
ASNゲートウェイ30は、マルチキャストグループ(224.22.3.45)の生存確認として、IGMP部のグループアドレスフィールド及びIPヘッダ部のDAフィールドにマルチキャストアドレス(224.22.3.45)が設定されたGS−クエリパケットを生成する。ASNゲートウェイ30は、そのマルチキャストアドレスについて登録されているMBSゾーンがMBSゾーン#1であることを認識し、そのMBSゾーン#1に属する基地局としてBS1、BS2及びBS3を特定する。ASNゲートウェイ30は、この特定されたBS1、BS2及びBS3との間でマルチキャストアドレス(224.22.3.45)について生成されているGREトンネルを特定する。
ASNゲートウェイ30は、先に生成されたGS−クエリパケットを複製し、各GS−クエリパケットに送信先の基地局用に設定された所定のヘッダをそれぞれ付加する。ASNゲートウェイ30は、このように生成された各フレームを各GREトンネルをそれぞれ利用することにより、BS1、BS2及びBS3に送信する(S1410)。送信される各フレームのGREヘッダ部に設定されるタイミング情報には、同一の情報が設定される。
このフレームを受信したBS1、BS2及びBS3は、GREヘッダ部に設定されているタイミング情報に対応するタイミングで、このフレーム内のGS−クエリパケットを同時に所定の無線チャネルを用いて送信する(S1411)。
MS1は、その位置に応じてBS1、BS2及びBS3のいずれか1つから送信されたGS−クエリパケットを受信する。MS1は、マルチキャストグループ(224.22.3.45)への参加を取り止めているため、そのGS−クエリメッセージに対して応答しない。
ASNゲートウェイ30は、先に送信されたGS−クエリメッセージに対しての応答が所定のタイムアウト時間に送られてこない場合に、当該MBSゾーン#1にマルチキャストグループ(224.22.3.45)に参加継続している移動端末60が存在しないと仮決定する(S1412)。ASNゲートウェイ30は、先に送信されたものと同様のGS−クエリメッセージをMBSゾーン#1に対して再送信する(S1413)。
ASNゲートウェイ30は、この再送されたGS−クエリメッセージに対しても応答がない場合に、当該MBSゾーン#1にマルチキャストグループ(224.22.3.45)に参加継続している移動端末60が存在しないと決定し、マルチキャストグループ情報テーブルから対象のレコードを削除する。続いて、ASNゲートウェイ30は、マルチキャストグループ情報テーブルに、当該マルチキャストグループ(224.22.3.45)に関し他のMBSゾーンに関するレコードが登録されているか否かを確認する。ASNゲートウェイ30は、他のMBSゾーンに関するレコードが登録されてないことを確認すると、エッジルータ20へ、当該マルチキャストグループ(224.22.3.45)についてのLEAVEメッセージを送信する。
このLEAVEメッセージを受信したエッジルータ20は、ASNゲートウェイ30がマルチキャストグループ(224.22.3.45)から脱退したと認識する。これは、ASNゲートウェイ30の配下に存在する移動端末60に当該マルチキャストグループに参加継続しているものがいないことを認識することと同義である。
なお、移動端末60からLEAVEメッセージが送信された場合の処理シーケンスとしては、当該LEAVEメッセージをASNゲートウェイ30が受信すると、上述のGS−クエリメッセージが送信される。その後の処理については図14に示す処理シーケンスと同様であるため、説明を省略する。
次に、移動端末60からLEAVEメッセージが送信された場合の動作について図15及び16を用いて説明する。図15は、LEAVEメッセージ受信時の第1処理パターンを示すシーケンス図であり、図16は、LEAVEメッセージ受信時の第2処理パターンを示すシーケンス図であり、それぞれ図1に示されるシステム構成を例にして示されている。
まずは、LEAVEメッセージ受信時の第1処理パターンについて図15を用いて説明する。このとき、ASNゲートウェイ30のマルチキャストグループ情報テーブルは、図4に示される状態となっているものとし、MS3及びMS4のみがそれぞれマルチキャストグループ(224.0.10.15)にMBSゾーン#2から参加依頼しているものとする。
MS3は、マルチキャストグループ(224.0.10.15)から脱退するために、そのマルチキャストアドレス(224.0.10.15)を設定したLEAVEメッセージ信号を無線送信する(S1501)。
BS5は、このLEAVEメッセージ信号を受信すると、この信号からLEAVEパケットを抽出する。BS5は、このLEAVEパケットに所定のヘッダが付加されたフレームをGREトンネルを用いてASNゲートウェイ30へ送信する(S1502)。このとき、BS5は、当該所定のヘッダ内のSAフィールドには自身のIPアドレスを設定し、DAフィールドにはASNゲートウェイ30のIPアドレスを設定する。
ASNゲートウェイ30は、このGREトンネルから当該フレームを受信すると、フレーム内のLEAVEパケットを抽出する。更に、ASNゲートウェイ30は、そのフレームのヘッダのSAフィールドに設定されているIPアドレスに基づき送信元のBS5を特定し、MBSゾーン情報テーブル(図3)に基づいてそのBS5の属するMBSゾーンがMBSゾーン#2であることを認識する。続いて、ASNゲートウェイ30は、マルチキャストグループ情報テーブル(図4)から、そのフレーム内のIGMP部のグループアドレスフィールドに設定されているマルチキャストアドレス(224.0.10.15)及びMBSゾーン#2の対が登録されているレコードのラストレスポンダフィールドに登録されている基地局情報を抽出する(S1503)。ここでは、当該レコードのラストレスポンダフィールドからはBS4を示す情報が抽出される。
ASNゲートウェイ30は、LEAVEメッセージの送信元のBS5とこの抽出されたラストレスポンダ(BS4)とが異なることを確認すると、未だMBSゾーン#2内には当該マルチキャストアドレス(224.0.10.15)に参加継続している移動端末60が存在していると判断し、処理を終了する(S1504)。
その後、MS3がマルチキャストグループ(224.0.10.15)から脱退するために、そのマルチキャストアドレス(224.0.10.15)を設定したLEAVEメ
ッセージを無線送信する(S1510)。
BS4は、このLEAVEメッセージ信号を受信すると、この信号からLEAVEパケットを抽出する。BS4は、このLEAVEパケットに所定のヘッダが付加されたフレームをGREトンネルを用いてASNゲートウェイ30へ送信する(S1511)。このとき、BS4は、当該所定のヘッダ内のSAフィールドには自身のIPアドレスを設定し、DAフィールドにはASNゲートウェイ30のIPアドレスを設定する。
ASNゲートウェイ30は、このGREトンネルから当該フレームを受信すると、MS3の場合と同様に、そのフレームの送信元のBS4を特定し、MBSゾーン情報テーブル(図3)に基づいてそのBS4の属するMBSゾーンがMBSゾーン#2であることを認識する。続いて、ASNゲートウェイ30は、マルチキャストグループ情報テーブル(図4)から、そのフレーム内のIGMP部のグループアドレスフィールドに設定されているマルチキャストアドレス(224.0.10.15)及びMBSゾーン#2の対が登録されているレコードのラストレスポンダフィールドに登録されている基地局情報(BS4)を抽出する。
ASNゲートウェイ30は、LEAVEメッセージの送信元のBS4とこの抽出されたラストレスポンダ(BS4)とが一致することを確認すると、既にMBSゾーン#2内には当該マルチキャストアドレス(224.0.10.15)に参加継続している移動端末60が存在しない可能性があると判断する(S1512)。これにより、ASNゲートウェイ30は、そのMBSゾーン#2に属するBS4及びBS5に対してGS−クエリパケットを各GREトンネルを用いてそれぞれ送信する(S1513)。
以降、図14に示されるマルチキャストグループに参加する移動端末60の生存確認をする場合と同様に処理される。このとき、既にMBSゾーン#2にはマルチキャストグループ(224.0.10.15)に参加継続している移動端末60が存在しないため、GS−クエリパケットに対するクエリ応答メッセージは送信されない。
従って、最終的に、ASNゲートウェイ30は、MBSゾーン#2にはマルチキャストグループ(224.0.10.15)に参加する移動端末が存在しないと判断し、マルチキャストグループ情報テーブルからMBSゾーン#2及びマルチキャストグループ(224.0.10.15)が対となるレコードを削除する(S1519)。続いて、ASNゲートウェイ30は、マルチキャストグループ情報テーブルに、当該マルチキャストグループ(224.0.10.15)に関し他のMBSゾーンに関するレコードが登録されているか否かを確認する。ASNゲートウェイ30は、他のMBSゾーンが登録されていないことを確認すると、エッジルータ20へ、当該マルチキャストグループ(224.0.10.15)についてのLEAVEメッセージを送信する(S1520)。
次に、LEAVEメッセージ受信時の第2処理パターンについて図16を用いて説明する。このとき、ASNゲートウェイ30のマルチキャストグループ情報テーブルは、図4に示される状態となっているものとし、MS3及びMS4のみがそれぞれマルチキャストグループ(224.0.10.15)にMBSゾーン#2から参加依頼しているものとする。
MS4は、マルチキャストグループ(224.0.10.15)から脱退するために、そのマルチキャストアドレス(224.0.10.15)を設定したLEAVEメッセージ信号を無線送信する(S1601)。
BS4は、このLEAVEメッセージ信号を受信すると、この信号からLEAVEパケ
ットを抽出する。BS4は、このLEAVEパケットに所定のヘッダが付加されたフレームをGREトンネルを用いてASNゲートウェイ30へ送信する(S1602)。このとき、BS4は、当該所定のヘッダ内のSAフィールドには自身のIPアドレスを設定し、DAフィールドにはASNゲートウェイ30のIPアドレスを設定する。
ASNゲートウェイ30は、このGREトンネルから当該フレームを受信すると、上述と同様に、そのフレームの送信元のBS4を特定し、MBSゾーン情報テーブル(図3)に基づいてそのBS4の属するMBSゾーンがMBSゾーン#2であることを認識する。続いて、ASNゲートウェイ30は、マルチキャストグループ情報テーブル(図4)から、そのフレーム内のIGMP部のグループアドレスフィールドに設定されているマルチキャストアドレス(224.0.10.15)及びMBSゾーン#2の対が登録されているレコードのラストレスポンダフィールドに登録されている基地局情報(BS4)を抽出する。
ASNゲートウェイ30は、LEAVEメッセージの送信元のBS4とこの抽出されたラストレスポンダ(BS4)とが一致することを確認すると、既にMBSゾーン#2内には当該マルチキャストアドレス(224.0.10.15)に参加継続している移動端末60が存在しない可能性があると判断する(S1603)。これにより、ASNゲートウェイ30は、そのMBSゾーン#2に属するBS4及びBS5に対してGS−クエリパケットを各GREトンネルを用いてそれぞれ送信する(S1604)。
以降、図14に示されるマルチキャストグループに参加する移動端末60の生存確認をする場合と同様に処理される。このとき、MBSゾーン#2にはマルチキャストグループ(224.0.10.15)に参加継続している移動端末(MS3)が存在している。MS3は、このGS−クエリパケットを受信すると、クエリ応答メッセージを送信する(S1606)。この応答により、ASNゲートウェイ30は、MBSゾーン#2には未だマルチキャストグループ(224.0.10.15)に参加継続している移動端末60が存在していると判断する。ASNゲートウェイ30は、図14に示される処理と同様に当該クエリ応答メッセージをそのままMBSゾーン#2の各BS4及びBS5にそれぞれ送信する(S1608)。
最終的に、ASNゲートウェイ30は、当該クエリ応答メッセージを中継した基地局(BS5)に関する情報でマルチキャストグループ情報テーブルのラストレスポンダフィールドを更新し(S1610)、処理を終了する(S1611)。
〈本実施形態における作用及び効果〉
ここで、上述した本実施形態におけるMBSシステムの作用及び効果について述べる。
本実施形態におけるMBSシステムでは、移動端末60から送信されたJOINメッセージ(所定のマルチキャストグループへの参加依頼)が基地局50を介してASNゲートウェイ30へ送信されると、そのJOINメッセージの対象となるマルチキャストグループに関しそのJOINメッセージを中継した基地局の属するMBSゾーンに関する情報及びそのJOINメッセージを中継した基地局に関する情報が格納される。
そして、移動端末60から送信されたLEAVEメッセージ(所定のマルチキャストグループからの脱退依頼)が基地局50を介してASNゲートウェイ30へ送信されると、そのLEAVEメッセージを中継した基地局がそのLEAVEメッセージの対象となるマルチキャストグループに関しラストレスポンダとしてマルチキャストグループ情報テーブルに登録されているか否かが確認される。登録されているラストレスポンダとそのLEAVEメッセージを中継した基地局とが一致する場合には、その中継局の属するMBSゾー
ンに対してGS−クエリメッセージ(生存確認)が送信される。これにより、同マルチキャストグループに参加継続する他の移動端末が存在しないことが確認され、マルチキャストグループ情報テーブルから対象レコードが削除される。
一方、登録されているラストレスポンダとそのLEAVEメッセージを中継した基地局とが一致しない場合には処理が終了される。これは、その基地局の属するMBSゾーンにおいて他の移動端末が存在していると認識できるからである。
これにより、本実施形態によれば、LEAVEメッセージが受信された場合であっても、同一MBSゾーン内に参加を継続している他の移動端末が存在する可能性が高い場合には、存在確認をするためのGS−クエリメッセージを送信しなくてもよくなるため、不要なトラフィックを削減することができる。
これにより、本実施形態によれば、移動することが前提の移動端末60を対象としたMBSシステムにおいて、効率的にマルチキャスト通信を行うことが可能となる。
〔変形例〕
上述のASNゲートウェイ30では、JOINメッセージが受信された場合にそのメッセージを中継した基地局に関する情報によりマルチキャストグループ情報テーブルのラストレスポンダフィールドが更新されていたが、同一MBSゾーンに関して最初にJOINメッセージが受信された場合にのみそのラストレスポンダフィールドに当該メッセージを中継した基地局に関する情報が設定されるようにしてもよい。
このようにした場合であっても、GS−クエリメッセージにより参加を継続する移動端末の確認が周期的に行われることにより、MBSゾーン毎にマルチキャストグループに参加する移動端末の存在を常に確認できる。
本実施形態におけるマルチBS−MBSシステムのシステム構成を示す図である。 ASNゲートウェイの機能構成を示す図である。 MBSゾーン管理データベース内のMBSゾーン情報テーブルの例を示す図である。 マルチキャストグループ管理データベース内のマルチキャストグループ情報テーブルを示す図である。 トンネル情報データベース内のトンネル情報テーブルの例を示す図である。 基地局からASNゲートウェイへ送信されるJOINメッセージを示す図である。 ASNゲートウェイからエッジルータへ送信されるJOINメッセージを示す図である。 ASNゲートウェイから基地局へ送信されるメンバシップクエリ(Group Specific)メッセージを示す図である。 GS−クエリメッセージに対する応答として基地局からASNゲートウェイへ送信されるメンバシップレポートメッセージを示す図である。 基地局からASNゲートウェイへ送信されるLEAVEメッセージを示す図である。 ASNゲートウェイからエッジルータへ送信されるLEAVEメッセージを示す図である。 CSNから送信され、エッジルータ、ASNゲートウェイ及び基地局を経由して移動端末へ配信されるマルチキャストデータを示す図である。 JOINメッセージ受信時の処理を示す図である。 GS−クエリメッセージ送信時の処理を示す図である。 LEAVEメッセージ受信時の第1処理パターンを示す図である。 LEAVEメッセージ受信時の第2処理パターンを示す図である。
符号の説明
10 CSN(Connectivity Service Network)
15 ASN(Access Service Network)
20 エッジルータ
30 ASNゲートウェイ
50 基地局
60 移動端末
201 上位通信部
202 マルチキャスト制御部
203 MBSゾーン管理部
204 マルチキャストグループ管理部
205 MBSゾーン管理データベース
206 マルチキャストグループ管理データベース
208 トンネリング制御部
209 トンネル情報データベース
301 メンバシップレポートパケット
302 ヘッダ
701 メンバシップクエリパケット、GS(Group Specific)−クエリパケット
702 ヘッダ
801 メンバシップレポートパケット
802 ヘッダ
901 LEAVEパケット
902 ヘッダ
1201 マルチキャストデータ

Claims (9)

  1. 移動端末へ配信するためのコンテンツを含みこのコンテンツに対応するマルチキャストグループに関する情報の設定されたユーザデータパケットを、ゾーンに区分け管理される複数の基地局へ送信する中継装置であって、
    前記移動端末により参加されるマルチキャストグループに関する情報を該移動端末が無線通信する基地局に関する情報及びその基地局の属するゾーンに関する情報と関連付けて記憶部に格納する格納手段と、
    前記マルチキャストグループからの脱退依頼のLEAVEパケットを前記移動端末から前記複数の基地局のいずれか1つを経由して受信した場合に、脱退対象のマルチキャストグループ及びこの中継基地局の属するゾーンに関連付けられて格納されている基地局に関する情報を前記記憶部から抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段により抽出された基地局と受信されたLEAVEパケットを中継した基地局との比較により、前記脱退対象のマルチキャストグループに関し参加を継続している移動端末の存在を確認するためのクエリパケットの送信の要否を決定する決定手段と、
    前記決定手段による決定結果に基づいて、前記クエリパケットを含むユーザデータパケットを前記記憶部に前記脱退対象のマルチキャストグループに関する情報と共に格納されるゾーンに属する各基地局に対してそれぞれ送信する送信手段と、
    を備える中継装置。
  2. 前記マルチキャストグループへの参加依頼のJOINパケットを前記移動端末から前記複数の基地局のいずれか1つを経由して受信した場合に、この中継基地局の属するゾーン及び参加対象のマルチキャストグループに関連付けられて前記記憶部に格納されている基地局に関する情報をこのJOINパケットを中継した基地局に関する情報で更新する更新手段を更に備える請求項1に記載の中継装置。
  3. 前記送信手段により前記クエリパケットを含むユーザデータパケットが送信されその応答パケットが受信されなかった場合に、前記脱退対象のマルチキャストグループ、前記LEAVEパケットを中継した基地局及びその基地局の属するゾーンが関連付けられたレコードを前記記憶部から削除する削除手段を更に備える請求項1又は2に記載の中継装置。
  4. 前記削除手段によりレコードが削除された場合に、前記記憶部にその削除されたマルチキャストグループと関連付けられ格納されている他のレコードの存在を確認し、該他のレコードが存在しない場合には、前記受信されたLEAVEパケットを上位装置へ転送し、該他のレコードが存在する場合には、前記受信されたLEAVEパケットの転送を行わない転送手段を更に備える請求項3に記載の中継装置。
  5. ゾーンに区分け管理される複数の基地局と、移動端末へ配信するためのコンテンツを含みこのコンテンツに対応するマルチキャストグループに関する情報の設定されたユーザデータパケットを前記複数の基地局のいずれか複数へ送信する中継装置と、を有する無線通信システムであって、
    前記中継装置は、
    前記移動端末により参加されるマルチキャストグループに関する情報を該移動端末が無線通信する基地局に関する情報及びその基地局の属するゾーンに関する情報と関連付けて記憶部に格納する格納手段と、
    前記マルチキャストグループからの脱退依頼のLEAVEパケットを前記移動端末から前記複数の基地局のいずれか1つを経由して受信した場合に、脱退対象のマルチキャストグループ及びこの中継基地局の属するゾーンに関連付けられて格納されている基地局に関する情報を前記記憶部から抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段により抽出された基地局と受信されたLEAVEパケットを中継した基
    地局との比較により、前記脱退対象のマルチキャストグループに関し参加を継続している移動端末の存在を確認するためのクエリパケットの送信の要否を決定する決定手段と、
    前記決定手段による決定結果に基づいて、前記クエリパケットを含むユーザデータパケットを前記記憶部に前記脱退対象のマルチキャストグループに関する情報と共に格納されるゾーンに属する各基地局に対してそれぞれ送信する送信手段と、
    を備え、
    前記複数の基地局のうち同一ゾーンに属する各基地局は、
    前記中継装置の送信手段から送信されたユーザデータパケットをそれぞれ受信し、そのユーザデータパケットに含まれるクエリパケットを同一ゾーンに属する他の基地局と略同時にそれぞれ無線送信する、
    無線通信システム。
  6. 前記中継装置は、
    前記マルチキャストグループへの参加依頼のJOINパケットを前記移動端末から前記複数の基地局のいずれか1つを経由して受信した場合に、この中継基地局の属するゾーン及び参加対象のマルチキャストグループに関連付けられて前記記憶部に格納されている基地局に関する情報をこのJOINパケットを中継した基地局に関する情報で更新する更新手段、
    を更に備える請求項5に記載の無線通信システム。
  7. 前記中継装置は、
    前記送信手段により前記クエリパケットを含むユーザデータパケットが送信されその応答パケットが受信されなかった場合に、前記脱退対象のマルチキャストグループ、前記LEAVEパケットを中継した基地局及びその基地局の属するゾーンが関連付けられたレコードを前記記憶部から削除する削除手段、
    を更に備える請求項5又は6に記載の無線通信システム。
  8. 前記中継装置は、
    前記削除手段によりレコードが削除された場合に、前記記憶部にその削除されたマルチキャストグループと関連付けられ格納されている他のレコードの存在を確認し、該他のレコードが存在しない場合には、前記受信されたLEAVEパケットを上位装置へ転送し、該他のレコードが存在する場合には、前記受信されたLEAVEパケットの転送を行わない転送手段、
    を更に備える請求項7に記載の無線通信システム。
  9. 移動端末へ配信するためのコンテンツを含みこのコンテンツに対応するマルチキャストグループに関する情報の設定されたユーザデータパケットを、ゾーンに区分け管理される複数の基地局へ送信するマルチキャスト中継方法であって、
    前記移動端末により参加されるマルチキャストグループに関する情報を該移動端末が無線通信する基地局に関する情報及びその基地局の属するゾーンに関する情報と関連付けて記憶部に格納する格納ステップと、
    前記マルチキャストグループからの脱退依頼のLEAVEパケットを前記移動端末から前記複数の基地局のいずれか1つを経由して受信した場合に、脱退対象のマルチキャストグループ及びこの中継基地局の属するゾーンに関連付けられて格納されている基地局に関する情報を前記記憶部から抽出する抽出ステップと、
    前記抽出ステップにより抽出された基地局と受信されたLEAVEパケットを中継した基地局との比較により、前記脱退対象のマルチキャストグループに関し参加を継続している移動端末の存在を確認するためのクエリパケットの送信の要否を決定する決定ステップと、
    前記決定ステップによる決定結果に基づいて、前記クエリパケットを含むユーザデータ
    パケットを前記記憶部に前記脱退対象のマルチキャストグループに関する情報と共に格納されるゾーンに属する各基地局に対してそれぞれ送信する送信ステップと、
    を備えるマルチキャスト中継方法。
JP2006301594A 2006-11-07 2006-11-07 中継装置、無線通信システム及びマルチキャスト中継方法 Expired - Fee Related JP4723458B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006301594A JP4723458B2 (ja) 2006-11-07 2006-11-07 中継装置、無線通信システム及びマルチキャスト中継方法
US11/905,419 US8023433B2 (en) 2006-11-07 2007-10-01 Relay device, wireless communication system and multicast relay method
EP20070117851 EP1921794B1 (en) 2006-11-07 2007-10-03 Relay device, wireless communication system and multicast relay method
DE200760011026 DE602007011026D1 (de) 2006-11-07 2007-10-03 Relaisvorrichtung, drahtloses Kommunikationssystem und Multicast-Relaisverfahren
KR20070108293A KR100933611B1 (ko) 2006-11-07 2007-10-26 중계 장치, 무선 통신 시스템 및 멀티캐스트 중계 방법
CN200710167563XA CN101179496B (zh) 2006-11-07 2007-10-26 中继装置、无线通信系统以及多播中继方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006301594A JP4723458B2 (ja) 2006-11-07 2006-11-07 中継装置、無線通信システム及びマルチキャスト中継方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008118525A true JP2008118525A (ja) 2008-05-22
JP4723458B2 JP4723458B2 (ja) 2011-07-13

Family

ID=39144271

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006301594A Expired - Fee Related JP4723458B2 (ja) 2006-11-07 2006-11-07 中継装置、無線通信システム及びマルチキャスト中継方法

Country Status (6)

Country Link
US (1) US8023433B2 (ja)
EP (1) EP1921794B1 (ja)
JP (1) JP4723458B2 (ja)
KR (1) KR100933611B1 (ja)
CN (1) CN101179496B (ja)
DE (1) DE602007011026D1 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011182212A (ja) * 2010-03-02 2011-09-15 Hitachi Ltd 通信制御装置および通信品質測定方法
WO2011122616A1 (ja) * 2010-03-30 2011-10-06 Jx日鉱日石エネルギー株式会社 発酵によるゼアキサンチンの製造法
JP2013513314A (ja) * 2009-12-24 2013-04-18 インテル コーポレイション 無線マルチキャスト通信を支援するための方法及びシステム
CN104467940A (zh) * 2014-10-29 2015-03-25 成都锐新科技有限公司 一种基于微波设备的数据转发系统

Families Citing this family (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008040238A1 (fr) * 2006-09-19 2008-04-10 Huawei Technologies Co., Ltd. Procédé d'ajout à un terminal d'un service de diffusion sélective dans un réseau sans fil et système de mise en oeuvre associé
KR100956183B1 (ko) * 2007-10-29 2010-05-04 주식회사 포스코아이씨티 멀티캐스트 방송서비스 제공 방법 및 장치
US20090232021A1 (en) * 2008-03-17 2009-09-17 Nokia Siemens Networks Oy Wireless network automation: network topology learning
CN102027761B (zh) * 2008-05-15 2015-05-20 哈里斯施特拉特克斯网络运行公司 用于无线网络中的分布式数据路由的系统和方法
US8948084B2 (en) * 2008-05-15 2015-02-03 Telsima Corporation Systems and methods for data path control in a wireless network
CN101378326B (zh) * 2008-09-18 2011-03-16 中兴通讯股份有限公司 组播用户查询和老化处理方法
SG175969A1 (en) * 2009-05-13 2011-12-29 Aviat Networks Inc Systems and methods for fractional routing redundancy
JP5499661B2 (ja) * 2009-11-30 2014-05-21 ソニー株式会社 無線通信装置およびプログラム
US9210735B2 (en) * 2010-07-02 2015-12-08 Futurewei Technologies, Inc. Network address translation six to four for proxy mobile internet protocol version six
SG189130A1 (en) 2010-09-29 2013-05-31 Aviat Networks Inc Systems and methods for distributed data routing in a wireless network
WO2012048118A2 (en) 2010-10-06 2012-04-12 Blackbird Technology Holdings, Inc. Method and apparatus for adaptive searching of distributed datasets
WO2012048098A1 (en) 2010-10-06 2012-04-12 Blackbird Technology Holdings, Inc. Method and apparatus for low-power, long-range networking
US8718551B2 (en) 2010-10-12 2014-05-06 Blackbird Technology Holdings, Inc. Method and apparatus for a multi-band, multi-mode smartcard
US8622312B2 (en) 2010-11-16 2014-01-07 Blackbird Technology Holdings, Inc. Method and apparatus for interfacing with a smartcard
US9104548B2 (en) 2011-01-21 2015-08-11 Blackbird Technology Holdings, Inc. Method and apparatus for memory management
US8909865B2 (en) 2011-02-15 2014-12-09 Blackbird Technology Holdings, Inc. Method and apparatus for plug and play, networkable ISO 18000-7 connectivity
US9497715B2 (en) 2011-03-02 2016-11-15 Blackbird Technology Holdings, Inc. Method and apparatus for addressing in a resource-constrained network
JP5643425B2 (ja) * 2011-04-27 2014-12-17 日本電信電話株式会社 無線通信システム及び基地局装置
US8929961B2 (en) 2011-07-15 2015-01-06 Blackbird Technology Holdings, Inc. Protective case for adding wireless functionality to a handheld electronic device
US9584986B2 (en) 2012-12-31 2017-02-28 Apple Inc. Managing multicast groups and schedule to improve telecommunication bandwidth utilization and power efficiency
KR102134417B1 (ko) 2013-07-04 2020-07-21 삼성전자주식회사 액세스 포인트 및 복수 개의 단말들을 포함하는 네트워크에서 멀티캐스트 패킷의 재전송을 위한 액세스 포인트 및 단말의 통신 방법
US10080166B2 (en) * 2014-04-29 2018-09-18 Hewlett Packard Enterprise Development Lp Software defined wireless device management

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004229117A (ja) * 2003-01-24 2004-08-12 Ntt Docomo Inc 通信システム、マルチキャスト交換装置、通信方法
WO2006097989A1 (ja) * 2005-03-14 2006-09-21 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha レイヤ2モビリティネットワーク
JP2008099291A (ja) * 2006-10-15 2008-04-24 Samsung Electronics Co Ltd 通信システムにおけるマルチキャスト/ブロードキャスト信号を送受信するシステム及び方法

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6611872B1 (en) * 1999-01-11 2003-08-26 Fastforward Networks, Inc. Performing multicast communication in computer networks by using overlay routing
US6647020B1 (en) * 1999-12-17 2003-11-11 Motorola, Inc. Methods for implementing a talkgroup call in a multicast IP network
JP2002094562A (ja) 2000-09-20 2002-03-29 Nec Corp Ipパケット・マルチキャスト方法
US20020150094A1 (en) * 2000-10-27 2002-10-17 Matthew Cheng Hierarchical level-based internet protocol multicasting
US7313596B2 (en) * 2001-04-09 2007-12-25 Nippon Telegraph & Telephone Corporation Multicast data communication method, multicast data communication system, repeater, repeating method, and medium for storing repeating programs
US20030083087A1 (en) * 2001-10-30 2003-05-01 Ekl Randy L. Systems and methods for implementing calls using pre-established multicast groups in a multicast IP network
US7075904B1 (en) 2001-11-16 2006-07-11 Sprint Spectrum L.P. Method and system for multicasting messages to select mobile recipients
TW589907B (en) 2002-03-15 2004-06-01 Ind Tech Res Inst Method and system of multicast management mechanism for mobile networks
JP4002789B2 (ja) 2002-06-06 2007-11-07 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ 無線マルチキャストシステム、ネットワーク機器、無線アクセスポイント装置、無線端末、プログラムおよび記録媒体
GB2398207A (en) 2003-02-06 2004-08-11 King S College London Multicast group management in packet radio networks
JP4170929B2 (ja) * 2003-03-28 2008-10-22 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ 移動通信システム、移動端末、及び移動通信方法
US7391772B2 (en) * 2003-04-08 2008-06-24 Intel Corporation Network multicasting
US8555352B2 (en) * 2003-06-20 2013-10-08 Juniper Networks, Inc. Controlling access nodes with network transport devices within wireless mobile networks
US20050129017A1 (en) * 2003-12-11 2005-06-16 Alcatel Multicast flow accounting
KR100555702B1 (ko) * 2004-06-29 2006-03-03 엘지전자 주식회사 아이엠티-2000 멀티캐스트 서비스를 위한 이동단말기의가입자 관리 방법
US20060007930A1 (en) * 2004-07-09 2006-01-12 Dorenbosch Jheroen P Downlink multicast method in wireless internet protocol system

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004229117A (ja) * 2003-01-24 2004-08-12 Ntt Docomo Inc 通信システム、マルチキャスト交換装置、通信方法
WO2006097989A1 (ja) * 2005-03-14 2006-09-21 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha レイヤ2モビリティネットワーク
JP2008099291A (ja) * 2006-10-15 2008-04-24 Samsung Electronics Co Ltd 通信システムにおけるマルチキャスト/ブロードキャスト信号を送受信するシステム及び方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013513314A (ja) * 2009-12-24 2013-04-18 インテル コーポレイション 無線マルチキャスト通信を支援するための方法及びシステム
US9014209B2 (en) 2009-12-24 2015-04-21 Intel Corporation Apparatus, method and system of wireless communication according to a protocol adaptation layer (PAL) management protocol
JP2011182212A (ja) * 2010-03-02 2011-09-15 Hitachi Ltd 通信制御装置および通信品質測定方法
US8693359B2 (en) 2010-03-02 2014-04-08 Hitachi, Ltd. Communication control device and communication quality measurement method
WO2011122616A1 (ja) * 2010-03-30 2011-10-06 Jx日鉱日石エネルギー株式会社 発酵によるゼアキサンチンの製造法
US8883443B2 (en) 2010-03-30 2014-11-11 Jx Nippon Oil & Energy Corporation Method for producing zeaxanthin by fermentation
CN104467940A (zh) * 2014-10-29 2015-03-25 成都锐新科技有限公司 一种基于微波设备的数据转发系统
CN104467940B (zh) * 2014-10-29 2017-07-28 成都锐新科技有限公司 一种基于微波设备的数据转发系统

Also Published As

Publication number Publication date
EP1921794A3 (en) 2008-05-21
KR20080041569A (ko) 2008-05-13
CN101179496B (zh) 2011-07-20
US20080107060A1 (en) 2008-05-08
KR100933611B1 (ko) 2009-12-23
US8023433B2 (en) 2011-09-20
EP1921794B1 (en) 2010-12-08
EP1921794A2 (en) 2008-05-14
CN101179496A (zh) 2008-05-14
DE602007011026D1 (de) 2011-01-20
JP4723458B2 (ja) 2011-07-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4723458B2 (ja) 中継装置、無線通信システム及びマルチキャスト中継方法
JP4723457B2 (ja) 中継装置、無線通信システム及びマルチキャスト中継方法
KR100827136B1 (ko) 이동통신시스템에서의 시그널링 연결 설정방법
US7680109B2 (en) Mobile multipoint service
CN111491346A (zh) 多播通信方法、装置、计算机可读介质及电子设备
EP3190855B1 (en) Multicast group reuse in cellular network multicast transport
EP3047696B1 (en) Device-to-device communication among wireless communication devices using group id and application id
TWI424712B (zh) 用於多播樹狀管理之方法
WO2008113263A1 (en) Method for supporting multimedia broadcast/multicast service in evolvement of system architecture
EP2928220A1 (en) Method, system, base station and cluster epc for establishing group call context
EP4099731A1 (en) Communication method and apparatus for multicast and broadcast service, and medium and electronic device
US20100008299A1 (en) Ip converged mobile access gateway for 3g mobile service and service method using the same
WO2008069520A1 (en) Ip converged mobile access gateway for 3g mobile service and service method using the same
US10440680B2 (en) Method and apparatus for controlling location based MBMS service
CN101938700B (zh) 一种广播多播服务系统中数据流传输的方法和系统
CN113099390B (zh) 非独立部署的5g系统承载mbms的方法与系统
CN113099388B (zh) 非独立部署的5g系统承载mbms的方法与系统
KR101036710B1 (ko) 무선 네트워크 상에서의 mcbcs 지원 시스템 및 방법
KR102170158B1 (ko) 위치 기반 mbms 방송 서비스 제어 방법 및 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090810

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110223

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110308

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110407

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140415

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees